映画「ザ・ウォーカー」感想
映画「ザ・ウォーカー」観に行ってきました。
北斗の拳のごとき秩序なき滅亡後の世界を舞台に、1冊の本を西へ運ぶ男の物語。
テーマが複雑なためか、流血はないものの残虐シーンがあるためか、この映画はPG-12指定されています。
世界が滅びたのは、戦争中に空に大きな穴が開き、大量の紫外線が降り注いで地表にあるもの全てが焼き尽くされたため、という設定。
一昔前ならば核の応酬で、ということになったのでしょうけど、そこは現在の環境問題とリンクさせたのでしょうか。
長いこと荒廃した時代が続いているためか、作中に登場する人間の大多数は文字も読めなくなっているようで、「文字が読める」というだけで重要な人材扱いされています。
本の正体は「大多数の日本人には馴染みがないけど誰もが知っている」有名な書。聖書。
戦争の原因とされ、その1冊を除いて全て処分された本、という設定となっています。
物語中盤頃に、主人公の発言内容からその正体と中身が明らかになります。
あの世界における一般庶民の識字率および教養レベルであれば、確かに使い方次第で世界の命運を握れる本とは言えますね。
ちなみに男の最終到達地はアメリカ本土西部。カリフォルニア州。
こちらも「そこそこには名の知れた有名な場所」ですね。アルカトラズ島。