mixiが身売りを検討している?
- 2012/05/16 01:25
- カテゴリー:タナウツSEO・SMO, サイト改造裏話
日本の大手SNSサイトのmixiが身売りを検討していると報じられました。
GREEやモバゲータウンに押されていることに加え、Facebookの台頭で業績が悪化したことから、株式の売却を他企業に打診しているのだとか↓
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20120514/232015/?bv_ru
> 日本のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)業界を牽引してきたミクシィが身売りを検討していることが明らかになった。社長の笠原健治氏が保有する約55%の株式について、売却に向けた交渉への参加を複数の企業に打診し始めた。近く行われる入札にはグリーやDeNA(ディー・エヌ・エー)といった競合他社などが参加する見通しだ。
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> ある金融筋は「今春、ミクシィから競合他社に株式売却の話が持ち込まれた」と証言する。笠原社長の意を受けた証券会社が株式の売却を持ちかけたといい、「第一段階では笠原社長の保有株式の一部を譲渡して資本提携し、その後、将来的に全株式を放出する案が示された」と続ける。
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> ミクシィが身売りを検討するのは、今回が初めてではない。過去に一度、ヤフーとの間で資本提携が実現まであと一歩のところまで進んだことがある。両社の交渉は2011年2月末にプレスリリースを配信する直前まで進んだが、最終局面で条件が折り合わず結局、白紙に戻ってしまったという経緯がある。
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> ミクシィがSNSを開始したのは2004年2月。当初は同時期にサービスを開始したグリーに比べて圧倒的に多くの会員を獲得し、日本のSNS業界を牽引してきた。しかしその後、携帯電話に主軸を置き、ソーシャルゲームを事業の中心に据えたグリーとDeNAが急成長。一方、リーマンショックの影響やスマートフォンの台頭で、収益の大半をパソコンや携帯電話の広告に依存してきたミクシィの業績は低迷を続けた。
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> 2011年11月には方針転換を決意し、従来から提供していたSNS上のアプリのうち、ゲームのみを集約した「ミクシィゲーム」を新設。他社に比べて出遅れていたソーシャルゲーム分野のテコ入れによって、広告モデルから課金収入モデルへのシフトを加速させている。
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> だが、グリーやDeNAに比べると業績の差は歴然としている。ミクシィの2012年3月期の売上高は前年同期比横ばいの133億3400万円。営業利益は同34.9%減の21億9400万円に落ち込み、純利益は7億4900万円と同45.8%減少した。
ただし、当のmixi側は上記の報道内容を否定する公式発表を行っています↓
http://mixi.co.jp/press/2012/0515/10848/
> 本日、一部報道機関において、「ミクシィ、身売りを検討」という報道がありましたが、報じられている事実はございません。
身売り問題でどちらが正しい事実を述べているかは今後を見ていかないと分かりませんが、ただ、身売り報道が事実でないとしても、今のままではmixiの未来はあまり明るいものではないのではないでしょうか?
個人情報の公開におおらかだったアメリカですら「Facebook離れ」が台頭している状況なのに、日本国内限定でしか通用しないmixiが衰退しないわけがありません。
使い勝手も年々改善するどころか、画面が重くなるなどむしろ悪くなっていく一方ですし。
身売り問題が信憑性のある情報として囁かれるという事実自体が、mixiの衰退ぶりを如実に表わしていると言えるのではないかと。
GREEやモバゲーもゲーム課金問題で非難が集中していますが、それでもまだ需要がある分だけmixiよりはマシなのですし。
ひとつ気になるのは、mixiが身売りなり廃業なりするとなった場合、現行のSNSサイトは一体どうなるのか、ということですね。
実態がスカスカになっているとは言え、登録数上は未だ1000万以上ものユーザーがいるわけですし、まさかそれをサイトごと消去するなどということはありえないでしょうが、かといって今のシステムをそのまま存続させ続けるというのはもっと考えられないことですからねぇ。
「mixi」という看板名自体も変わって全く新しいサービスとして生まれ変わる可能性もなくはないですし。
今や「栄枯盛衰の生き字引」と化した感すらあるmixiが今後どうなっていくのか、注視していく必要がありそうです。