「エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝」の作者氏が連載継続の意向を表明
銀英伝二次創作「エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝」の作者氏が、どうやら連載継続の意向を表明したようですね↓
http://megalodon.jp/2012-0706-2023-07/mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/101342/blogkey/491459/
> 残念な事ににじファンが消滅する事になりました。
> 自分としてはこの小説をなんとか完結まで持っていきたいと思います。
> 現在なろうの方に移転できるかもしれないので様子を見ているところです。
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> ただ、なろうでも二、三年後には中止となる可能性も有ると思いますので全く別のサイトで連載を開始するかもしれません。今、その辺りも含めて様子見です。
>
> 色々と温かいメッセージ、感想、ありがとうございました。
正直、「アイデアも枯渇していたし、良い機会だから連載を中止してしまおう」と考える可能性も全くないわけではなかったので、ファン的には朗報と言えるところでしょうか。
ただ、いくら「らいとすたっふルール2004」を遵守しているとは言え、現時点でも「小説家になろう」への移転はかなり難しいのではないかとは思わずにいられないですね。
2012年7月6日時点では、「らいとすたっふ」公式サイドは今回の問題について何も知らないかのような態度を取り続けています。
「にじファン」の読者や二次小説作者、場合によっては運営からも、相当数の連絡が行っているはずなので、今回の問題の所在すら知らないというのはありえないのですが。
ただでさえ二次創作アレルギー的なところがある田中芳樹や「らいとすたっふ」が、「小説家になろう」における二次創作掲載の許可を出すとは考えにくいものがありますし。
それに実際問題、いくら原作側で二次創作に対して寛大なスタンスを表明しているところであっても、下手すれば数十人~百人単位の数で「二次創作の許可」を求められたりしたら、拒絶せざるをえない部分も多々あるのではないかと。
下手すれば、「公式から貰った許可」を錦の御旗のごとく振り回して好き勝手をやらかす二次小説作者が出ないとも限らないのですし。
運営側にしてみれば、訴訟対策の観点から事前に許可が得られたものだけを掲載するようにしたい、というのが正直なところではあるのでしょうが、そんな形で許可を求めるというのは、原作側にも二次創作側にも、何よりも読者にとっても不幸な結果しかもたらさないのではないかと思うのですけどね。
かと言って、「にじファン」以外の二次小説投稿サイトに小説データ諸共移転するというのも、かなり問題な部分はあるでしょうね。
「にじファン」の閉鎖発表以降、これまで「にじファン」で小説を投稿していた作者達の一部が他の二次小説投稿サイトへの移転を進めているのですが、移転先の原住民からは「こっち来るな」の大合唱が頻発しているありさま。
大量投稿に伴うサーバ負荷の増大や、新着情報・ランキングなどの混乱に加え、今年の3月に「にじファン」で一次作品の規制が行われた際にも同じことが起こったことから「にじファン」投稿者に対する心証そのものが悪化していたことが主な原因のようですが。
原住民側にしてみれば、「にじファン」からの【難民流入】は自身の小説掲載にも悪影響を及ぼしかねないわけで、そりゃ「にじファン」に対して拒絶的な反応も抱こうというものです。
またそれに加えて、当の「難民」達自身も「亡命編」におけるヴァレンシュタインのごとき倣岸不遜な態度を移転先で堂々と披露しまくっていることが、その悪感情にさらにガソリンを注ぎ込むような効果を生み出してしまっている状況もあるわけで。
……ひょっとして、「亡命編」のあの辺りの描写は、「にじファン」の今現在の状況を予見して書かれたものだったりするのでしょうかね(苦笑)。
もちろん、「その手の好き勝手を受け入れ側は無条件に受け入れてくれる」という図式は見事に外れてしまっているわけなのですが(爆)。
「にじファン」閉鎖問題はまだまだ混沌とした様相を呈していますが、7月20日の閉鎖までに頻発するであろう騒動の数々は、二次創作本体以上に面白い題材とテーマをウォッチャーに提示してくれそうではありますね。