シー・シェパード代表ポール・ワトソンのシーチキンなスタンス
ドイツで保釈中に国外へ逃亡したシー・シェパードの代表ポール・ワトソンが、逃亡先で声明を出し、今後も日本の調査捕鯨の妨害を継続する考えを表明しました。
しかしまあ、他国の当局から日本へ移送されるのを恐れて逃亡した割には、これまたずいぶんと威勢の良いことで↓
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120731/crm12073114400013-n1.htm
> 中米コスタリカ当局が出した危険航行容疑の逮捕状によりドイツで逮捕され、保釈中に出国した反捕鯨団体「シー・シェパード」代表のポール・ワトソン容疑者(61)は30日、同団体を通じて支援者向けの声明を発表、日本の調査捕鯨の妨害を継続する考えを表明した。
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> ワトソン容疑者は、出国したのは日本政府がドイツとの間で同容疑者引き渡しに向け交渉していることが分かったためだと説明。「日本で拘束されれば二度と釈放されない」として、やむを得なかったと訴えた。
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> ドイツ政府についても「日本やコスタリカと共謀して私を拘束したのは明らかだ。強く失望した」と批判。「日本の密漁者たちはあらゆる手段で妨害をやめさせようとするだろうが、私は彼らの一歩先を行く」と述べた。(共同)
そもそも、日本はドイツやコスタリカとは逃亡犯罪人引き渡し条約を締結していないため、引き渡し要請には何ら強制力がなく、両国内でシー・シェパード関係者を取り調べることもできないのですが……。
ドイツやコスタリカ側が引き渡し要請を拒否すれば、日本はそれ以上何もできない状況にあるというのに、ポール・ワトソンは一体何をそんなに恐れているというのでしょうか?
しかも日本の法律というのは、殺人などの重犯罪を犯した人間に対してすらもやたらと「ぬるい」ところがあるのですし、シー・シェパードに対してすらも執行猶予か、下手すれば無罪判決が出てくる可能性も否定できないところなのですし。
実際、和歌山県太地町でイルカ搬送作業に従事していた男性に暴行を働いたとされるシー・シェパードの構成員に対して、和歌山地裁は「証言の信用性に疑問が残る」として無罪を言い渡し、補償金まで渡していたりしているわけなのですが↓
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120515/trl12051513250007-n1.htm
> 和歌山県太地町でイルカ搬送作業を監視中の会社員の胸を突いたとして、暴行の罪に問われ、無罪が確定した反捕鯨団体「シー・シェパード」関係者のオランダ国籍の男性(42)に対し、和歌山地裁は15日までに、刑事補償法に基づく補償金80万円を交付する決定をした。決定は4月5日付。
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> 支給額は請求通りで、逮捕、勾留された2011年12月16日~2月17日までの64日間分の金額で、1日当たり刑事補償法で定められた上限の1万2500円。
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> 男性は2月、和歌山地裁から「会社員の証言の信用性に疑問が残る」として無罪判決を受け、和歌山地検が「訴訟手続きが困難になった」と控訴を見送り、3月に無罪が確定した。
これほどまでにシー・シェパードに甘すぎる対応に終始している日本を相手に「日本で拘束されれば二度と釈放されない」などと怯えまくるポール・ワトソンって……。
第一、日本の調査捕鯨に対してあそこまで犯罪紛いの妨害行為を繰り返しているのですから、自分達が捕まった際の覚悟と責任くらい、当然持ち合わせて然るべきではないのかと。
これではシー・シェパードは、反捕鯨の立場からではなく「日本の対応がぬるくて暴力的パフォーマンスがやりやすいから」日本の調査捕鯨を妨害している、と自分から公言しているも同然ではありませんか。
欧米の反捕鯨支援者達は、こんなシー・シェパードのチキンぶりを目の当たりにしてさえ、まだシー・シェパードを支援するつもりなのでしょうか?
こんなカネと自己保身しか眼中にない「無能な働き者」連中に支援などしたところで、反捕鯨という活動自体に大きな傷がつくだけなのではないかと思えてならないのですけどねぇ(-_-;;)。
暴力的パフォーマンスしか能のない反捕鯨な連中が自滅するのは自業自得でしかありませんが、これまでやらかしてきた犯罪行為の数々の落とし前はきっちりとつけてもらいたいものです。