アメリカの週刊誌ニューズウィークが紙媒体の廃止を発表
アメリカの有力週刊誌ニューズウィークが、紙媒体を廃止しデジタル版へ完全移行すると発表しました。
同誌は広告収入が減少の一途を辿ったことから赤字が続いている一方で、デジタル版の購読者数が増えていることから、今回の決断に至ったとのこと。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/121019/trd12101908060005-n1.htm
> 米有力週刊誌ニューズウィークの発行元は18日、12月末を最後に約80年間続けてきた米国での紙媒体の販売をやめると発表した。13年初めから完全に電子版に移行する。
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> 紙媒体での広告収入が減少する一方、電子版の購読者が増加。タブレット端末の急速な普及もあり、ネット化に踏み切る。
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> 電子化後は「ニューズウィーク・グローバル」の名称で、世界共通の内容にする。
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> ニューズウィークは1933年創刊。広告収入の落ち込みで赤字が続き、ワシントン・ポスト社が2010年に売却。その後、米ニュースサイト「デーリービースト」と統合していた。
まさに出版不況のご時世を象徴するかのような発表ではありますね。
日本でも少なからぬ雑誌が廃刊や休刊に追い込まれていますし、ネットの隆盛に反比例する形で出版業界が衰退していく構図はどこも同じようで。
ただ、デジタル版へ移行したからと言って、ニューズウィークの赤字問題が解消するとも思えないのが救いようのないところなのですが(T_T)。
ネットは紙媒体に比べて拡散が行いやすく手軽な反面、利益率が少ないですし、紙媒体に慣れているからネットには抵抗が強いという人も意外に多かったりしますからねぇ。
日本の新聞などのように、ネット媒体に紙媒体と同じかそれ以上の購読料を徴収しているようではお先真っ暗もいいところでしょう。
まあ読者を紙媒体に釘付けにした日本の新聞社と違い、紙媒体を完全に廃止するニューズウィークは、さすがにそんな愚行をやらかしはしないでしょうけど。
このニュ-ズウィークの選択、果たして吉凶いずれの結果が出ることになるのでしょうか?