「マジカル頭脳パワー!!」の後継番組「快脳!マジかるハテナ」視聴感想
- 2012/10/25 23:30
- カテゴリー:ゲーム・テレビ関連,
2012年10月25日19時から2時間にわたって放映された、往年の人気クイズ番組「マジカル頭脳パワー!!」の後継番組として位置付けられている「快脳!マジかるハテナ」を視聴してみました。
以前にも述べたことがあるのですが、私は往年の「マジカル頭脳パワー!!」は毎週欠かさず視聴していたくらいのファンでしたし、その後継番組と豪語するからには、まあほとんど可能性はないにせよミクロン単位でも面白い要素を盛り込んではいるのではないかと、スズメの涙程度の期待をかけてとりあえず1回目は視聴してみようかと考えたわけです。
しかし、実際に「快脳!マジかるハテナ」を視聴してみると、やはり往年のあのパワーには遠く及ばず、昨今よく見られるバラエティ番組の域をまるで出てなかったですね。
明確な答えが存在する「マジカルツッコミ」や、視点を変えての「エラー探し」は比較的楽しめたものの、「マジカル褒めて」や悪名高い「マジカルバナナ」などのリズム系は、バラエティー特有の「芸人内輪」的な要素が強すぎてシラケるばかりでした。
リズム系のクイズは答えがないこともあって、視聴者を置いてけぼりにしてその場の人間にしか楽しめないという面が多々ありますし、あのリズム感も却って軽薄さを醸し出している感が否めないところで(-_-;;)。
個人的には「マジカルスキャナ」系のクイズの再登場に期待していたのですが、そちらはまるで出てこず、肩すかしもいいところでしたし。
また、こちらは案の定という感がありましたが、やはり所ジョージレベルの鬼才は最初から期待のしようもなかったみたいですね。
あの圧倒的な強さとユーモアセンスこそが、「マジカル頭脳パワー!!」を伝説の番組に仕立て上げた本当の原動力だったというのに。
というか、板東英二を出すのならば所ジョージも一緒に出演させて、所ジョージと板東英二の往年の掛け合い漫才や、所ジョージ対その他大勢などといった構図でも作り出した方が、却って視聴者を引き込めるだけの要素を持たせることができたのではないのかと。
あと、これは演出的な問題でもあるのでしょうが、番組の進行中に各パネラーの点数が全く表示されず、途中経過で司会者側から発表される形式になっているのも個人的には大きなマイナスですね。
途中経過が非常に分かりにくい上に、点数の発表タイムを作ることで番組の時間稼ぎでもやっているようにしか見えませんでしたし。
リアルタイムで点数を見ながら競争を楽しむがあの手のクイズ番組の面白さのひとつでもあるのに、これではますます「芸人同士の内輪な楽しみ」的な要素が付加されてしまうばかりです。
「マジカル頭脳パワー!!」の後継どころか、そもそもクイズ番組としての基本のキすらも踏まえていないと言わざるをえないところなのですが。
総合的に見れば、昨今ではごく普通にありふれ過ぎていて飽和状態と化しているバラエティ番組枠がまたひとつ増えただけ、という以上の感想なんて持ちようがないですね。
番組の質を確実に下げた元凶であるリズム系クイズもやっぱり健在でしたし。
リズム系クイズを全廃させて「正解のあるクイズ」ばかりで番組を進行させ、司会者およびパネラー達による駆け引きや頭脳戦を全面に打ち出していければ、あるいは今後大化けする可能性もなくはないかもしれませんが、今のままではとても「視聴し続けるに値する番組」とは言い難いですね。
芸人達の内輪話以外に視聴者を引き込めるものがないのですかねぇ、昨今のバラエティ番組は。
葵猫
楽しみにしていたのに、残念な結果だったようで、お気の毒でした。
私が楽しみにしていた料理の鉄人のリバイバル、アイアンシェフは昨日第一回が放送されました。
現主宰玉木宏(日本の料理界のファストフード台頭を嘆き私財を投じて番組を立ち上げたという設定)の前主宰で河豚にあたって亡くなった(という設定)鹿賀丈史の墓参りから始まり、新しいアイアンシェフに以前の挑戦者で今や大御所の脇屋友詞がいたり、以前の鉄人たちが刺客として弟子や息子を挑戦者におくりこんでくるなど、なかなか面白く見せてくれました。
料理も流石に美しく美味しそうで、特に脇屋氏の料理は、某実況板でも大騒ぎでした。
以前にもあったアイスクリーマーの故障など裏方の不手際はあったものの、次回も見てみたい気持ちになったのは幸いでした。