はじめまして。先日(ホントに先日)このサイトの存在を知り、1日がかりで読ませてもらっています。(しかもまだ全部読みきれてない・・・)ひさびさにこんな見ごたえのあるサイトを楽しませていただいて本当に感謝です。
「ベスト」の所を読んでいて思ったのですが、最近増殖しているプチ田中芳樹に山本宏も入るのではないでしょうか?
彼の本をすべて読んでるわけではないのでナニですが、少なくとも「妖魔夜行」に掲載されている短編の中で、突然社会批評(しかも左寄り)が出てくることがあります。タイトルは忘れたけど、第二次世界大戦時に戦争に協力した妖怪が出てくる話以来、ハナについてしまって読まなくなっちゃったんですが。
ふと思ったことをだらだら書いてしまっただけなので、まとはずれかも知れませんが(^^;)
今後とも楽しみにしています。
それでは。
どうも。とっしーです。
> 山本宏
SF作家にして「と学会」会長の山本弘ですね。
創竜伝との相違点を挙げていくと、あの人の書くオカルト系SFは、量子論や人間原理で説明していることが特徴として挙げられますね。作品世界の中では一応の辻褄合わせは出来てます。(「ラプラスの魔」とか「妖魔夜行」)
また性描写を嫌う田中芳樹と違い、ローティンの女の子の裸がたいてい1シーンはあります。もっともこれで人間描写が上手いというわけではないですが。このあたりワンパターンという人もいます。
> 彼の本をすべて読んでるわけではないのでナニですが、少なくとも「妖魔夜行」に掲載されている短編の中で、突然社会批評(しかも左寄り)が出てくることがあります。タイトルは忘れたけど、第二次世界大戦時に戦争に協力した妖怪が出てくる話以来、ハナについてしまって読まなくなっちゃったんですが。
確かに山本弘はどちらかといえば左系の論調ですが、創竜伝ほど破綻した論旨は主張していないと思います。
また社会批判そのものも作者の地の文で露骨に表明されているわけではなく、ストーリーの流れを阻害しない程度の頻度でしか挿入されていないと私は判断します。
こちらのサイトで問題になっている点は、創竜伝がストーリーを完全無視した社会批判によって作品を無茶苦茶に破壊してしまっている(百害あって一利無し)という点であって、その意見の内容が左傾しているというのは枝葉末節にあたると解釈しています。
逆にその田中個人の意見が右傾まるだしでも、その社会批判によって作品世界をぶち壊していたら同様の批判が起きただろうと考えています。
もし田中芳樹同様の指摘/批判をされるべき作家がいるとすればSF作家、今では仮想戦記作家といったほうが通りが良い荒巻義雄が挙げられるのではないでしょうか?
一読されれば分かりますが、いわゆる艦隊シリーズの中盤以降はもう凄まじいことになっています。(^^;
はじめまして。
ご返答いただきありがとうございました。
ただわたしは、山本弘氏のかいたものが評論のせいで破綻しているといいたかったわけでなく、ただ小説に社会評論が入ったものが最近増えてるような気がして、その例として挙げただけなのです。そんな風潮も田中芳樹の影響かなあと(^^;)
ちらっと思ったことをそのまま書いただけですのであんまり深い意味はなかったんです。あんまり深くものを考えずにこういうことを言うのもアレだったと思います。ごめんなさい(><)
わたしは左系の言説がはっきり言ってキライですが、小説が破綻しない程度であれば味付けとしては入っててもかまわないですし。別に左だからっていけないと思ったわけではありません。