「ゲーム脳とロリオタやミリタリーマニア批判と同一性」スレッドが少し乱れてきたので、仕切り直しさせていただきます。 まず、3つの点を再確認しておきます。
1.幼児殺害や性的虐待は悪であり、容認してはならない。
2.差別を容認してはならない。
3.マスコミは事実を可能な限り正しく伝える義務がある。歪曲報道を容認してはならない。
この3点については、おそらく反対される方はおられないと思います。 なお、ここでいう「容認」とは、「正しいことだ」と主張することだけではなく、「そんなことが起きるのは当たり前だ」とか「必要悪だ」とか言って、現状を肯定したり、あきらめてしまうことも指します。 「そんなことはしょっちゅう起きている」からといって、それが許されるわけじゃない。社会から完全に根絶することは不可能でも、可能な限りなくさなくちゃいけないと思うのです。
このスレッドで問題にしたいのは3です。 僕もマスコミすべてが歪曲報道をしているとは思いません。多くの場合、マスコミはほぼ正しいニュースを流していると思います。だから僕らはマスコミを信頼している。正しい報道をするのが義務であり、その義務を遂行してくれていると信じている。 だからこそ、その信頼を裏切ってほしくないと思うわけです。
(もちろん、マスコミの報道をすべて無邪気に信じるのは愚かなことです。しかし、疑いすぎるのも間違い。疑うべき根拠がないのなら、とりあえず信じるべきです。根拠もなしに何でもかんでも疑うようになったら、被害妄想の一歩前。行き着くところは「ニャントロ星人の陰謀」ですからね)
注意しなくちゃいけないのは、歪曲報道をするのは、決して悪意からではないということです。むしろ誠実な人が事実を歪曲してしまうこともある。 また、僕の体験をお話しましょう。 昨年、ある雑誌でインタビューを受けました。相手の人は僕の作品にとても感動したとかで、こちらが恥ずかしくなるくらいに絶賛してくれました。僕に対して大変に好意を持っていると感じられました。 ところが、上がってきたゲラを見てがっくり。やっぱり、僕が言ってないことが、僕のコメントとして引用されてるんです。 たとえばこんな具合。
> ただ、たとえ神が存在していて、そ >の意志によって世界がつくられている >のだとしても、今、あなたはそこにい >る。だからこそ、まずは自分を信じて >生きてほしい、それだけを伝えるため >にこの小説はあるんです
もちろん、インタビュー中に何を話したかをすべて記憶してはいませんが、「それだけを伝えるためにこの小説はあるんです」なんてのは、僕の信念からして絶対に言うはずのない言葉なので、「言ってない」と断言できます。「今、あなたはそこにいる。だからこそ、まずは自分を信じて生きてほしい」というのは、似たようなニュアンスのことは言ったかもしれないけど、こんな風に説教臭く喋った覚えは絶対にありません。 なぜ「やっぱり」と思ったかというと、この「言った覚えのないことが載る」現象は、雑誌のインタビューや座談会で頻繁に発生するからです。 雑誌や新聞では、たいていの場合、長いインタビューをそのまま収録できません。1時間以上話した内容を、数十行(時には数行)に要約しなくてはならないため、相手の言ったことをそのまま載せるのではなく、「この人はこういうことを言いたいのだな」と解釈し、読者に理解しやすいように書き換える必要があります。 その解釈にズレがあると、要約した文章もズレてしまい、「こんなこと言った覚えない」「こんなことを言いたかったんじゃない」という文章が上がってきてしまうわけです。 そのちょっと前に別の週刊誌のインタビューを受けた時もそうだったし、いつぞや某月刊誌で座談会に出た時も、上がってきたゲラを見たら、どのページにも僕が言ってないことばかり書いてあって慌てたもんです(なにしろ、僕が知らない人名を、僕が口にしたことにされてるんですから!)。 幸い、これらはゲラチェックで気づいたので訂正しましたが、スケジュールの関係とかで事前にチェックさせてもらえず、活字になって初めて自分のコメントを目にして、「こんなこと言ったっけ?」と首を傾げることもしばしばあります。
繰り返しますが、僕は彼らを不誠実だとは思いません。彼らなりに「山本弘の言いたいこと」を要約しようとしたんだと思っています。 でも、彼らは自分の思いこみを先行させてしまっている。現実の僕の言葉じゃなく、自分の頭の中に構築した架空の「山本弘」に喋らせてしまっている。 ロリコン問題、ゲーム脳問題も、根は同じなんじゃないかと思うのです。その方面に詳しくない記者やライターは、自分の頭の中にある「ロリコン」「ゲーマー」のイメージに忠実に記事を書いているのでしょう。彼らなりに、それは「誠実」な行為なのでしょう。 もちろん、容認はできませんけど。
よく言われることだけど、差別の厄介な点は、本人がそれを差別だと自覚してないってことなんですよねえ……。 |
No.18034 - 2004/03/22(Mon) 11:44 [zaq3dc06b58.zaq.ne.jp]
| マスコミにもいろいろな側面があるわけで、山本先生はご自分の体験談を紹介されていますが、 インタビュー記事と事件記事などは分けて考えなくてもよいのでしょうか? もちろん事件に関しての意見を聞くインタビューってのもありますが。
え~と、 モノゴトの新しい一側面が感じられそうなので、詳しそうな人に解説して貰おうっていうのと、 刑事事件が起こったので社会の公益性を鑑みて、報道をする、の違いです。
前者の場合は発表されるまでに、インタビュアー、編集者、編集長といったシステムを経るわけで、 インタビューを受けた側が「俺の言ってることと違うことが書かれてる!」と怒った場合、 システムの中の誰かの資質の問題なわけですよね。
ところが後者の場合、「ニュースの基本は5W1Hだ」というのは、もう日本の常識になってます。 ところが5W1Hの原理で行けば、犯罪が起こったことが重要なのであり、 犯人の生き方と犯罪の因果関係は入っていないのです。 マスコミがニュースで因果関係として犯人の生き方を論評することは必要なのだろうか? という、犯罪報道の付加価値についてが問題なのだと思います。
「ニュース・ステーション」が始まったときって、 5W1Hを報道した後にアンカーマンが自分の意見を言うことって、ニュース番組として妥当だろうか? っていうことを言う人達がいて、ニュースのあり方が話題になり、別に久米さん個人の資質が問題になったのではないと思ってます。 んで最近のテレビ・ワイドショーではコメンテーターという役割、 無知・勉強意欲の無い人達の代表としての素朴な意見が番組の 前者と後者の境界線に常駐しているような気がします。
分けて考えた方がよいのではないでしょうか? |
No.18039 - 2004/03/22(Mon) 14:10 [p29f4b2.ykhmac00.ap.so-net.ne.jp]
| > 2.差別を容認してはならない。 <中略> > この3点については、おそらく反対される方はおられないと思います。
すいません、私はこれについてだけは違う意見を持っています。 つまり、許されざる差別と、必要な差別がある、という意見です。
おそらく私の思う「許されざる差別」と山本さんのおっしゃる「差別」がほぼ同じものなのだと思うのですが。簡単にまとめてしまうと「非常に限定された特定少数に他と比べて良い待遇を与える差別は、必要な差別である」です。
極論の例を挙げれば「恋人としかデートしない」とか「家族にしか家の鍵を預けない」ですが、「普段からつきあいのある業者としか取り引きしない」とか「○○新聞しか取らない」とか「営業成績の良い社員は給料待遇等を良くする」もそうですね。 また、メイカーは自社の製品が他社の製品よりも優れている状況を作り出そうとするわけですが、これを「差別化」といいます。
「医師免許を持った人だけにしか医者になって欲しくない」とか「未成年者は喫煙してはいけない」「懲役刑を受けたものは刑期が終わるまで刑務所に入っていなければならない」っていうのも実は一種の差別ですが、これについては法に定められた通りにする事は差別とはいえない、と主張することは可能だと考えます。
じゃあ逆に許されざる差別とは何か、というと困りますが、不特定多数にレッテルを貼り付け(比喩)そのレッテル故に差別するのは基本的に望ましくありません。そのレッテルがいわれのないもので有ればさらに。生まれつきのものでどうしようもないものはさらに、です。 |
No.18042 - 2004/03/22(Mon) 14:53 [cs14320.ppp.infoweb.ne.jp]
| 私は前スレの論議を読んでいて、問題は報道の公正さではないかと感じていました。 事実を歪曲しないと言うことは、報道をする上の大前提とも言うべきもので(実態が必ずしもそうではないと言うことは認識しています)、意識して歪曲した場合は論外と思っています。 問題は今回のような事件が発生して犯人の趣味・嗜好を原因の一つとして論じる場合に、同じような趣味・嗜好を持つ人の意見を公正に報道するか(できるか)ではないかと思うのですが。山本先生が上げられた例でも、自分たちが作りたい方向とは違う意見を意識的に排除しているという点が問題だと思います。マスコミに公正な報道を求めることは、それほど的はずれでも、著しく無理なことでもないと思うのですが。
>ジスさん
ちょっと異論があります。
>極論の例を挙げれば「恋人としかデートしない」とか「家族にしか家の鍵を預けない」ですが、「普段からつきあいのある業者としか取り引きしない」とか「○○新聞 >しか取らない」とか「営業成績の良い社員は給料待遇等を良くする」もそうですね。 >また、メイカーは自社の製品が他社の製品よりも優れている状況を作り出そうとするわけですが、これを「差別化」といいます。 >「医師免許を持った人だけにしか医者になって欲しくない」とか「未成年者は喫煙してはいけない」「懲役刑を受けたものは刑期が終わるまで刑務所に入っていな >ければならない」っていうのも実は一種の差別ですが、これについては法に定められた通りにする事は差別とはいえない、と主張することは可能だと考えます。
これ、すべて差別とは言わないのでは無いでしょうか?恋人以外とデートしないというのはモラル(あるいは恋愛観)の問題、家の鍵は防犯上の問題、業者との取引の例は普通「癒着」と言いますね。営業成績の問題の例は当たり前の話。製品の差別化というのは、ここで言う「差別」とは意味合いが違います。他社の製品より優れた状況を作り出すと言っても、そのために製品の改良などの努力をするわけですし、不当に他者の製品を貶めると言うことでもないでしょうから、こういう例を出すと混乱の元ではないでしょうか。 それから、日本の法律では医師免許を持ってない人はそもそも医師になれませんし、その後の例も差別とは言いません。なぜなら、これらの例は、誰か例外がいるわけではありませんから。日本に住み日本の法律の元で生活する以上、すべての人が従わなければならないルールです。医師免許と喫煙に関して言えば、当人が不当に不利益をこうむるものとは考えにくいですし。 私は、差別というのは思想・信条、あるいは本人にはどうしようもない事(生まれ、人種その他)によって、本人の能力にかかわらず不当な扱いを受けることだと認識しています。 |
No.18044 - 2004/03/22(Mon) 15:42 [ntfkok024161.fkok.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp]
| みなさま、どうもお見苦しいものを見せてしまい、大変申し訳ありません。ここから、少々ネジを巻きなおし、報道・マスコミ関連の話題には(あまり)触れず、差別を中心にカキコんで見たいと思います。
とりあえず憲法14条は「法の下の平等」を謳っております。「法の下の平等」とは、「法的取り扱いの平等」であり、(経済的平等を含めた)絶対的な平等を意味するものではない……というのが多数説です。その意味で考えると ジス様 のおっしゃる「差別」とは、法の用意した「適正な差別」ということになりましょうか。 だれでも素質と能力と適正に合った道を、自由意思で選択できる。ただし、能力がなければ、作家だと本は売れない。優れた製品を生み出さないと、他社から取り残される。そこで出た損害なんかは、法でフォローできませんよ……って意味です。それに、医師のような職業の場合は、厳密に能力ある者を選別しないと、人命に関わりますからね(ブラックジャックを除く)。 「デートは恋人と」「新聞は○○新聞」とかは、「特別」と行ったほうがいいかもしれませんね。
これら「法の用意した適正な差別」も、それが蔑視に繋がらなければ、特に問題になることもないんですけどねえ・・・・・・。
やだなあ、と思った事例を一つ。有名××大学の学長(学部長?)が、こちらの演劇の舞台での公演と演劇鑑賞を終え、帰りしなに携帯電話をかけていて舞台から転落。骨折しました。 彼曰く、「舞台に段差があると、子供たちが落ちる恐れがある」と散々抗議。「てめーの不注意だよ」と、そこにいる誰もが思いましたとさ。救急車の中でも、「オレを誰だと思っている!」。舞台保険(数百円)すら掛けてなかったので、治療費は全部自分持ち。それでも、劇場の方に肩代わりさせようとする始末。 これは「医者」「学長」という地位・職業を一段高く評価して、その高みから一般人を蔑視している例です。政治家さんとか、官僚さんとか、社長さんとかにも、こういう自分を特別視して他の人と自分を「差別」している方々は、多そうですね。もちろん、そうでない人もたくさんいるでしょうが。 |
No.18045 - 2004/03/22(Mon) 16:11 [pc2765.chukai.ne.jp]
| 冬雪様
インタビュー記事と事件記事を分けて考える、とは具体的にはどういうことでしょうか?
山本さんが自身の体験を例にあげて伝えたかったのは、「マスコミ側に悪意や何らかの意図が なかったとしても、報道内容が歪曲される可能性がある」ということで、これはインタビュー 記事でも事件記事でも同様に当てはまるのではないでしょうか。 事実のみを伝える事件報道であっても、犯人に関する無数の情報の中から、あえて「ロリコン 雑誌を所持していた』『ミリタリーマニアであった』等の情報を選択して取り上げるのは マスコミであり、そこに記者、編集者の思想が反映されているわけですから。
ちょっと冬雪さまの発言意図がわからないので、見当外れのことを言っているかもしれません。 できればもう一度説明していただきたいのですが。
ジス様
「黒人差別」のように使われる”差別”と”差別化”とは意味が異なります。 主張したいことはおありでしょうが、また議論が拡散してしまいますので、このスレッドで使う 差別という言葉は”許されざる差別”を意味するという前提で話を進めるべきだと思います。 |
No.18046 - 2004/03/22(Mon) 16:12 [p84ce14.tkyoac00.ap.so-net.ne.jp]
| >山本さんが自身の体験を例にあげて伝えたかったのは、「マスコミ側に悪意や何らかの意図が >なかったとしても、報道内容が歪曲される可能性がある」ということで、これはインタビュー >記事でも事件記事でも同様に当てはまるのではないでしょうか。
事件記事の例が必要なら、前スレッドで私が紹介した『虚報の構造』をどうぞ。 この本の場合の主な例は朝日新聞ですが、記者の普段や取材前からの思い込みが、取材した情報ソースを捻じ曲げてしまい、偏向報道や、誤報につながっている例が、いくつも紹介されています。 |
No.18049 - 2004/03/22(Mon) 18:19 [YahooBB218123198050.bbtec.net]
| 平川さま、初めまして。
「マスコミ側に悪意や何らかの意図がなかったとしても、報道内容が歪曲される可能性がある」ということを大前提にしても、 事件記事には「絶対に変えてはいけない部分」があるのに対して、 インタビュー記事にはその核がないから、この二つは異質なものだと思うのです。 事件記事は最低限実際にあった事件を基にしなければ持論を展開出来ないけど、 インタビュー記事は全くの無からも持論を展開することが可能。
事件記事の中でもWhen,Where,Who,What,Why,Howの基本要素は、被害者のことを考慮して伏せることはありますが、 報道する者が違うことを報じると、大騒ぎになります。 そしてこれ以外の要素をどう扱うかで、夜の○時55分の数分間のニュース、ニュース・ステーションや ニュース23のようなニュース・ショー、ワイドショーのニュース的な要素、などの違いが出ます。 殆ど基本外要素に触れない数分間ニュース、 建前として社会正義を持ち出すニュース・ショー、 視聴者の知りたい欲求を満たすのが主旨のワイド・ショー。 マスコミ側の取捨選択の結果、媒体に載るという点は共通ですが、 基本外の要素の扱い、誰の立場に立った言説か、誰に向けての番組づくりか、など、違うところがあります。
一方でインタビュー記事は、社の利益になる、という一点さえ押さえれば、 火のないところに煙を立てたってO.K.だし、終わりかけているものを改めて煽ったってO.K.。 事件記事ではあり得ない、企業とのタイアップだってO.K.。
インタビューの結果、企画自体がなくなることはあっても、 加害者の動機やイメージがマスコミの意図と違ったからといって、犯罪自体をなかったことには出来ないでしょう。
とゆー感じでいかがでしょう? |
No.18050 - 2004/03/22(Mon) 18:40 [p29f4b2.ykhmac00.ap.so-net.ne.jp]
| >galleryさん
> これら「法の用意した適正な差別」も、それが蔑視に繋がらなければ、特に問題になることもないんですけどねえ・・・・・・。
とりあえず、私の見解はgalleryさんの見解にほぼ一致しています。
>平川さん > 「黒人差別」のように使われる”差別”と”差別化”とは意味が異なります。 > 主張したいことはおありでしょうが、また議論が拡散してしまいますので、このスレッドで使う差別という言葉は”許されざる差別”を意味するという前提で話を進めるべきだと思います。
平川さんが「意味が異なります」というのはわかりますよ。そしてそれが間違っているとは私も言いません。言葉に意味を付与するのはそれぞれの個人ですから。後半については全面的に同意します。
「許されざる差別」だけを「差別」と定義すると、「差別を容認してはならない」はトートロジーになってしまいます。つまりいわゆる「差別」にはそれ以外の何らかの定義が必要です。定義できないものを「容認してはならない」とするのは極めて困難ですから。
それぞれの定義はそれぞれの個人がやるべき事で、このスレッドで書くようなことじゃないだろう、とも思うし、そのための新スレッドも立ったことですし、こちらでのこの話はもうやめます。
マスコミについてですが、個人的には、問題のあるマスコミはその問題と具体的な実名を出して議論すべきだ、と思っています。しかし、それでは名誉毀損と営業妨害の構成要件を満たしてしまうわけで、難しい問題です。議論を公益性で違法性を相殺できるような状況に限定するのも難しいですし。
|
No.18068 - 2004/03/22(Mon) 23:34 [cs14302.ppp.infoweb.ne.jp]
| ジスさん 言いたいことは良くわかるのですが、言葉遊びになりそうなのでほどほどになれるのがよろしいかと思います。元々、「差別」と使う場合は否定的な意味合いを持つ場合がほとんどな訳ですし。 ジスさんの言われる「否定的な意味合いを持たない差別」は、単に「区別」と言いかえても意味的に何の問題も無いと思うのですが?
関係はないですが、私個人の心情としては「(社会的な立場や性差などにおける)区別は必要だが、差別はするべきではない」と思っていることを付記させていただきます。 |
No.18070 - 2004/03/23(Tue) 00:17 [B131190.ppp.dion.ne.jp]
| ちょっと失礼します。 『マスコミ・ロリコン・ゲーム脳☆差別編』のスレを作りました。
>1.幼児殺害や性的虐待は悪であり、容認してはならない。 >2.差別を容認してはならない。 >3.マスコミは事実を可能な限り正しく伝える義務がある。歪曲報道を容認してはならない。
>このスレッドで問題にしたいのは3です。
だそうなので、2.の差別に関しての議論は、『…差別編』の方でお願いします。 |
No.18072 - 2004/03/23(Tue) 00:24 [pc2273.chukai.ne.jp]
| 冬雪様
再度の説明ありがとうございます。しかし、申し訳ないのですが、冬雪さまが何を論じられて いるのか、よけいわからなくなってしまいました。 繰り返しになりますが、「マスコミは事実を可能な限り正しく伝える義務がある」ということに 関して、山本さんが「マスコミが事実(山本さんの発言)を正しく伝えなかった」実体験を 例に挙げて説明したのです。 それが「作家インタビュー」であっても、記者には事実を正しく伝える義務があるということは 事件報道と全く同様ではないのでしょうか。その点については異論はおありですか? |
No.18077 - 2004/03/23(Tue) 03:15 [pdd3a71.tkyoac00.ap.so-net.ne.jp]
| ちょっと余談になってしまいますが、元「意図せずして歪曲を行ってしまうマスコミ側の人間」の一人として、 ここに告白と釈明を行いたいと思います。
以前、インタビューや座談会のテープ起こしの仕事を行っていたことがあります。 その頃痛感していたのは、目の前で発せられている言葉の迫力、やり取りの臨場感を読者に伝えるためには、 元の発言に対して相当の編集・加工が必要であるという逆説的な事実でした。
語尾は言い切りにしないとなりません。実際には『……と思うんですけどねえ。』と語られたとしても 『……です。』に直します。 本来は慎重・公平を期した言い回しであっても、そのまま文字に直すと、単に自信のない発言のように 感じられてしまうからです。 対談の場合、饒舌な人の長い発言をカットし、それを無口な人の発言として組み込むことも行います。 発言量を同じくらいにしないと、対等に語り合っているという雰囲気が出しにくいのです。 さらに座談会の採録では、複数の出席者が”同格”であれば発言量を同じくらいにし、誰かが”格上”で あればその人の発言量を多くする、といった演出も行うことがありました。読み手側からすると、たくさん 喋っている人イコール賢い人・偉い人に感じられてしまうようなのです。 これらは仕事の先輩から教わったことであり、自分が経験のなかで実感したことでもあります。
もちろん、発言者の言わんとしていることを正確に読者に伝えなければならないのは、仕事上の 揺るがしてはならない大原則です。そのため、何度も発言者にはチェックをお願いし、できる限り 指示通りに直して最終原稿に仕上げる努力は怠りませんでした。 しかし、発言者の言いなりに直した文章が良くなるとは限らないのもまた事実であり、個々の発言者の意志を 確実に反映させることと、読みやすい原稿に仕上げることを両立させるのは実に困難だなあと、当時は ため息をついていました。
掲載原稿に対してクレームが付いたことは、幸い一度もありませんでした。が、もし当時、山本さんに対する インタビューを行っていたとしたら、私の原稿はどのように評価されていたでしょうか。 |
No.18078 - 2004/03/23(Tue) 03:17 [pdd3a71.tkyoac00.ap.so-net.ne.jp]
| >ENDさん
> 言いたいことは良くわかるのですが、言葉遊びになりそうなのでほどほどになれるのがよろしいかと思います。
ENDさんが本当に私の言いたいことがわかっているのなら、No.18070のようなレスをつけるはずがないでしょう。そもそもNo.18068を読みましたか?
> それぞれの定義はそれぞれの個人がやるべき事で、このスレッドで書くようなことじゃないだろう、とも思うし、そのための新スレッドも立ったことですし、こちらでのこの話はもうやめます。
このスレッドのために残す方が望ましいと思った部分だけしか残さなかったのが前のNo.18068です。
「この話はもうやめます」って言ってるのにわざわざ「ほどほどに」などと言う。「言葉遊びになってしまう」と言いながら自らその「言葉遊び」をする。レスをつける元発言を読んでないだけじゃなく、ご自分の発言の意味も理解していらっしゃらないかのようです。
>galleryさん 新スレッドを立ててくださってありがとうございます。私の「そのための新スレッドも立ったことですし」だけではそちらへの誘導には不十分すぎましたね。私もこちらのスレッドではできるだけ話題を拡散させたくありませんし、差別の話題に関してはそちらのスレッドにうつるつもりです。
>平川さん > 対談の場合、饒舌な人の長い発言をカットし、それを無口な人の発言として組み込むことも行います。 > 発言量を同じくらいにしないと、対等に語り合っているという雰囲気が出しにくいのです。 > さらに座談会の採録では、複数の出席者が”同格”であれば発言量を同じくらいにし、誰かが”格上”であればその人の発言量を多くする、といった演出も行うことがありました。読み手側からすると、たくさん喋っている人イコール賢い人・偉い人に感じられてしまうようなのです。
ううむ、なるほど。読者としても思い当たることもあります。この人がこんなに饒舌だったか?、とか、こんな事言う人だったか?と思うことがたまにありますから。
インタビュー・対談・鼎談・座談会の類においては、テープ起こししたゲラが発言者に渡る前の段階で既に加工されてしまうわけですね。しかも、山本さんのお話によると急いでいる場合には発言者のチェックすらもろくに入らない場合がある。
対談の流れ自体をコントロールできるのが理想なのでしょうが、ちょっと無理なんでしょうねぇ。 |
No.18080 - 2004/03/23(Tue) 06:15 [cs14321.ppp.infoweb.ne.jp]
| 平川さま、おはようございます。
> 繰り返しになりますが、「マスコミは事実を可能な限り正しく伝える義務がある」ということに > 関して、山本さんが「マスコミが事実(山本さんの発言)を正しく伝えなかった」実体験を > 例に挙げて説明したのです。 > それが「作家インタビュー」であっても、記者には事実を正しく伝える義務があるということは > 事件報道と全く同様ではないのでしょうか。その点については異論はおありですか?
違うと思いますよ。 事件報道の根幹は、0と1のデジタル情報のようなものですが、 インタビューは色の中間色のような、その人個人のバックグラウンドに左右されるものだと思っています。 例えば世間一般の人が普通に「緑」と認識している色でも 画家や農業従事者や光学研究者は何百種類の「緑」を識別します。 だからインタビュアーが 「自分にはその識別はできないけど、緑と言っても何百種類もあることだけは知っている」 という姿勢の人だったら、そんなにかけ離れた内容にはならないでしょう。 しかしインタビュアーにそんな認識が絶対に必要だというわけではないですから、 「なに訳わかんないこと言ってんだ、緑っつったら緑だろうが」 という姿勢の人だったら、発言者が限りなく黄に近い緑の話しをしても、 限りなく青に近い緑のように書いてしまうこともあるでしょう。
インタビュー記事はそういう性質のものだと思っています。
んで、 「山本さんは“白”と言ったのに、雑誌には“黒”と言ったと書かれている。 いくらなんでも、これは中間色じゃすまないだろう」 になります?なりません? |
No.18081 - 2004/03/23(Tue) 10:01 [p29cafb.ykhmac00.ap.so-net.ne.jp]
| >3.マスコミは事実を可能な限り正しく伝える義務がある。歪曲報道を容認してはならない。
歪曲されちゃう事も多々あると思うんですが。正直者が正直に、それはそれは真正直に行動すると周囲から孤立するみたいなもので。
あと、この3の要素には 1)報道対象の常識、一般論などといった事を考慮した歪曲報道。 2)報道時期の世論、風潮などといった事を考慮した歪曲報道。 3)報道対象者の状態などといった事を考慮した歪曲報道。 の3つがあると思います。
1)には報道者の無知によってなされるものと、意図的に情報が部分的に隠されるものがあります。 2)には「犯罪が増加しているのは『不況』のせいだ」というような報道者の捏造的報道と、「また○○による○○な犯罪が!」というような連続して類似事件や事故が起こった時の感覚的報道があります。 3)にはストーカーされる側の事とか、飲酒運転厳罰化とか、被害者の状態と法体制などに関連したものと、この話では除外されますが「警察による報道規制(誘拐など)」によってなされる歪曲と、被疑者の情状酌量(マスコミが勝手にするのもアレですが)的な状態による歪曲報道があります。
今回の件では、マスコミ側が「危険なロリコン」と言っている。 この掲示板では、それは「危険な」ロリコンに過ぎないと言っている。
この判断内容には「一般の無知」を見越した恣意的なものか、「マスコミ側が無知」なのか「無知を装って」いるのか、などという複数かつ重層的な問題が潜んでいる。
基本的に日本の大マスコミと言う連中の多くは報道内容をしっかりと勉強して「自分の脳を通して」喋るという事をしない。報道というのは「Aという事柄をBに伝達すれば良い」とだけ思っている人が多数いるだけ。
その多数が「A→B」を繰り返すと伝言ゲームと同じ事になる。取材班→中継車→調整室→番組編成→アナウンサー→視聴者。この間にそれぞれの脳が勝手(おおよそ情緒的)に判断を繰り返していくのである。
取材班のカメラが犯罪者を映す。極めて「それらしい」人相の犯罪者(実際は容疑者)なら「もっとアップにしろ」という判断がされる。テロップは漫画チックに恐さなどを際立たせるものが使われ、音楽が付けられる。ニュースキャスターが個人的感想を述べる。
そこには「この犯罪は本当にこいつがやったのか?」とか言うレベルの基本的な疑問の一つもない。実例が松本サリン事件。
平川さん
「あの時の対談の○○に関する話だけはオフレコにしてくれ」という無茶言う人も居ますけどね。 関係者に話を通すの大変(⌒▽⌒) |
No.18084 - 2004/03/23(Tue) 13:58 [zaqd38721ca.zaq.ne.jp]
| >ジス様 申し訳ありませんでした。 この手の議論は見るだけにしているのですが、言葉の定義論争になると荒れてくるというのは、ここの論争を見ているときのパターンだったものですから。良い話題をやっているのだから、そういうのであれるのもつまらないと思って口出ししてしまったのですが、蛇足だったようですね。 前回の発言については、前半部を撤回させていただきます。 消すほどでもない&晒し者として消すことはいたしませんが。 それでは、また見るほうに徹します。 |
No.18091 - 2004/03/23(Tue) 20:30 [B131148.ppp.dion.ne.jp]
| 冬雪様
すみません、こちらの書き方が悪かったのかもしれませんが、訊ねかったのは事件報道とインタビューの 違いではなくて、冬雪様がそれぞれについてどのように考えているかです。
例えば、インタビュアーの主観によって発言者の意図がねじ曲げられてしまうのは、許されることなのか? 事件報道で、犯行に関係するかわからないこと(ロリコン雑誌を所持していた、等)について報道するのは 正当なことなのか?
そのようなことについて、冬雪様が主張したいことがあれば、話し合いたかったのですが。 |
No.18099 - 2004/03/24(Wed) 00:16 [p62c73e.tkyoac00.ap.so-net.ne.jp]
| 平川さま、こんにちは。
「インタビュアーの主観によって発言者の意図がねじ曲げられてしまうのは、許されることなのか?」 許されません。取材を受けた側のさまざまな権利を踏みにじっているから。 映画「市民ケーン」で、新聞社主のケーンが親友の記者の名前を使って勝手に、記者が書きそうな演奏批評を 書いてしまい、絶交される件がありましたねぃ。
「事件報道で、犯行に関係するかわからないこと(ロリコン雑誌を所持していた、等)について報道するのは 正当なことなのか?」 不当です。(…と言いたいのですが、現代では「報道」がどう定義づけられているのかは 私は知らないのですけど…) 「5W1H」の、“Why”の捉え方が報道と対象(ヲタク)で合意されていないから。
んで、この二つは分けて考えましょってことです。 |
No.18109 - 2004/03/24(Wed) 09:35 [p29cafb.ykhmac00.ap.so-net.ne.jp]
| 平川さん、こんにちは。
>対談の場合、饒舌な人の長い発言をカットし、それを無口な人の発言として組み込むことも行います。
ごめんなさい、僕はそれだけは容認できないです。 発言をカットしたり、短く要約したりするのは許せます。しかし、その人が言っていないことを「言った」ことにするのは、明らかに「嘘」ではないですか?
>発言量を同じくらいにしないと、対等に語り合っているという雰囲気が出しにくいのです。
最も重要なのは雰囲気を表現することではないでしょう? 事実をできるだけ正しく伝えることが重要なんじゃないんですか?
他の人はどうか知りませんが、僕はそういうことをやられると、ゲラで全面的に書き直します。 これ、すごく面倒な作業です。あまり元の文章(ライターが書いた文章)より長くなってしまうと支障をきたすので、ほとんど同じ行数におさめるようにしています。さらに対談や座談会の場合、僕の発言だけ変えると、前後の人の発言と齟齬をきたす場合があるし、かと言って他の人の発言までは変える権利は僕にはありませんので、齟齬をきたさないように言葉を選んで書き換えるのに、頭を使います。ほとんどクロスワードパズルやってる気分です。悩んでしまって、その作業だけで丸一日潰れることもあります。 はなはだしい場合には、1時間ぐらいかけたインタビューの内容が全部間違っていて、僕が一字残らず書き直したことがありました。何のためにインタビュー受けたのか分からない。これだった最初から「●●字×●●ラインでお願いします」と言われて自分で原稿書いた方が早かったのに……とぼやいたこともあります。 つまり、そういうことをやられると、すっげー迷惑なんです。
>もちろん、発言者の言わんとしていることを正確に読者に伝えなければならないのは、仕事上の >揺るがしてはならない大原則です。そのため、何度も発言者にはチェックをお願いし、できる限り >指示通りに直して最終原稿に仕上げる努力は怠りませんでした。
理想は「直す必要のない原稿」ではないでしょうか? |
No.18115 - 2004/03/24(Wed) 17:06 [zaq3dc06b58.zaq.ne.jp]
| ぺいりあん さま
> 今回の件では、マスコミ側が「危険なロリコン」と言っている。 > この掲示板では、それは「危険な」ロリコンに過ぎないと言っている。 >
この論理だとマスコミについても。 「マスコミは偏向報道をする」ではなく、 「偏向報道をする」マスコミがある。 という論理が展開されるべきだと思うのですが・・・
> 基本的に日本の大マスコミと言う連中の多くは報道内容をしっかりと勉強して「自分の脳を通して」喋るという事をしない。報道というのは「Aという事柄をBに伝達すれば良い」とだけ思っている人が多数いるだけ。 > > その多数が「A→B」を繰り返すと伝言ゲームと同じ事になる。取材班→中継車→調整室→番組編成→アナウンサー→視聴者。この間にそれぞれの脳が勝手(おおよそ情緒的)に判断を繰り返していくのである。 >
私には、上記の論理展開からはマスコミ(および受け手)を十把一絡げに乱雑に論じているようにしか思えません。
それとも
> この判断内容には「一般の無知」を見越した恣意的なものか、「マスコミ側が無知」なのか「無知を装って」いるのか、などという複数かつ重層的な問題が潜んでいる。 >
一般 = この発言の受け手。 マスコミ側 = ぺいりあん さま といった想定の確信犯的な発言なのでしょうか? |
No.18125 - 2004/03/24(Wed) 23:21 [usen-221x114x54x82.ap-US01.usen.ad.jp]
| 炎天座さま。
> 今回の件では、マスコミ側が「危険なロリコン」と言っている。 > この掲示板では、それは「危険な」ロリコンに過ぎないと言っている。 と >「マスコミは偏向報道をする」ではなく、 >「偏向報道をする」マスコミがある。 は、違うと思いますよ。
だってロリコンやヲタクは基本的に他人の目を気にしないもので、 法規制や物理的暴力の芽が見えてきたので権利の主張をし始めたであって、 ほっといてくれればおとなしくしてます。 けど、他人の目を気にしないマスコミなんて、存在しません。 そしてロリコンにも無害なのと危険なのがいると報道しているマスコミもまた、存在しません。 つーかマスコミの会社間に貶し合いがあるのは知ってますが、総体としてのマスコミに自浄作用ってあるのでしょうか? 普通のロリコンは幼児殺害や性的虐待の現場を見たら、止めたり警察に通報したりするでしょう。
宮崎事件のとき、マスコミも裁判所も彼を 「成人女性とうまくコミュニケートできないために、自分が支配出来そうな幼女を誘拐し、 その幼女もまた自分の意のままにならないと知るや殺害し」という文脈で捉えました。 「成人女性とうまくコミュニケートできないために」って文脈は、マスコミや裁判所は彼を通してロリコンを 「仮性」と捉えたわけです。 でも彼は仮性なんでしょうか?真性なんでしょうか? マスコミは彼を仮性だと断じたのは、偏向ではないのでしょうか? 私は不勉強なせいで知らないだけって気もしますが。(^^;)別に断じていなかったら、すいません。(_ _) |
No.18128 - 2004/03/25(Thu) 00:52 [p29cafb.ykhmac00.ap.so-net.ne.jp]
| 山本様
対談の採録で、発言を入れ替えたりするのは、たしかに”演出”を越えた”嘘”です。 ご不快を感じられるのはよくわかります。 ただ、そのような変更は、実は対談出席者や主催者の側から要求されることも多いのです。
あえて書かなかったのですが、対談や座談会のリライト時点で発言内容を変えてしまう理由は、編集者の望む ”雰囲気創り”だけではありません。実際の対話に忠実に原稿を起こしても、発言者の側から変更を求められる ケースが非常に多いのです。 間違った事を言ってしまったのでカットしてくれ、という場合は仕方ないのですが、ゲラを読み直したら 考えが変わったので変更したい、と言われることもよくあります。 録音テープ通りに文字に起こしているにもかかわらず、『自分はこんなこと言っていない』と抗議されることも あります。 また、芸能人の場合、事務所側から発言の大部分を削除されたり、『もっと気の利いたセリフに変えてくれ』 などと漠然とした要求をされることが多く起こります。
このような要求がされた場合、指示部分だけを変えても辻褄が合わなくなるため、ほぼ全面的にライターが 対談を作文しなくてはなりません。 そのため、(対談の内容や出席者によっては)対談そのままのゲラを渡して大幅に直されるより、最初から ある程度脚色を交えて、無難と思われる形で第一稿をまとめるということを自主判断で行うことがあるのです。
もちろん、ゲラの段階で発言を変更してしまうことが正当なことだと主張する気はありません。 このスレッドで山本さんが挙げている例は、私も、ちょっとひどいなと思います。 また、私の関わった仕事はPR誌や広告向けのものが多かったため、山本様の経験されたインタビュー等とは 性質が違うかな、とも思います。
ただ、非常に多くの人が、”自分の発言に忠実な記録”以上に”体裁の良さ”を望んでいること、そのために 多くのライター・編集者に、チェック前に原稿を脚色してしまうことを当然と考える習性が身についてしまっ ていることが、山本様をいらだたせるような事態の起こる原因の一つになっているのではないかと、私は 感じています。 |
No.18129 - 2004/03/25(Thu) 03:07 [p62c5fc.tkyoac00.ap.so-net.ne.jp]
| 平川さん、こんにちは。 なるほど、芸能人の場合は確かにイメージが大事だから、正確さよりも雰囲気が重視されるのかもしれませんね。それは思い至りませんでした。 その場合、当人や事務所がそう要望しているなら、発言を変えてもいいと思います。 |
No.18139 - 2004/03/25(Thu) 17:34 [zaq3dc06b58.zaq.ne.jp]
| 冬雪さま
> けど、他人の目を気にしないマスコミなんて、存在しません。 > そしてロリコンにも無害なのと危険なのがいると報道しているマスコミもまた、存在しません。
どうやって「存在しない」ことを検証したのでしょうか? > 私は不勉強なせいで知らないだけって気もしますが。(^^;)別に断じていなかったら、すいません。(_ _)
よく知らないことや確証のないことについて対象を批判するということが差別や偏見につながる・・・というのはこのスレッドでも論じられてきたのでは?
自分の関連することについての批判は厳密さを求め、他人の批判をする場合の根拠は適当っていうのは、所謂「ダブルスタンダード」の行為でその発言者自体の信頼性を下げてしまうと思うのですが。 |
No.18151 - 2004/03/25(Thu) 22:22 [usen-221x114x54x82.ap-US01.usen.ad.jp]
| 炎天座さま。
>>どうやって「存在しない」ことを検証したのでしょうか? それは簡単な話で、教師や警察官、公務員の失態がワイドショーなどで報道されると、不自然なくらい 「一部のこういった人達のために、現場で真面目に頑張っている数多くの○○達が~」と フォローを入れているのですが、幼女暴行・誘拐に関してのロリコンへの言及に、 それらのフォローが入っていないからです。
>>よく知らないことや確証のないことについて~ 炎天座さまが何をどれだけ知っているか私は知らないので、 私の知らない事実を知っているのかも知れない、という可能性を考慮して書きました。 すいません、炎天座が何をどれだけ知っているのかを知らないと、 これ以上何も書けませんので、書いていただけませんか?
>>自分の関連することについての批判は厳密さを求め~ 当たり前のことですが、何か? 反論されるなら、自分以上の知識や見識のある人からされたいという希望なのですが? 世の中にはエンドレスの質問をして、相手の意見の破綻を待ち、それを突くことで優越感を味わうという人達がいます。 私はこの掲示板に来るまでに、そういった人達といろいろあったので、 こういった人間になっただけです。 |
No.18154 - 2004/03/26(Fri) 00:01 [p29cafb.ykhmac00.ap.so-net.ne.jp]
| 冬雪さま
> >>どうやって「存在しない」ことを検証したのでしょうか? > それは簡単な話で、教師や警察官、公務員の失態がワイドショーなどで報道されると、不自然なくらい > 「一部のこういった人達のために、現場で真面目に頑張っている数多くの○○達が~」と > フォローを入れているのですが、幼女暴行・誘拐に関してのロリコンへの言及に、 > それらのフォローが入っていないからです。
あなたの「定義」であなたの「認知した」中に「存在しない」と言われても困るのですが・・・
> >>よく知らないことや確証のないことについて~ > 炎天座さまが何をどれだけ知っているか私は知らないので、 > 私の知らない事実を知っているのかも知れない、という可能性を考慮して書きました。 > すいません、炎天座が何をどれだけ知っているのかを知らないと、 > これ以上何も書けませんので、書いていただけませんか? >
批判をしているのは貴方ですので、その根拠のフォローをこちらに求められても・・・ご自分でお調べください。
> >>自分の関連することについての批判は厳密さを求め~ > 当たり前のことですが、何か? > 反論されるなら、自分以上の知識や見識のある人からされたいという希望なのですが? > 世の中にはエンドレスの質問をして、相手の意見の破綻を待ち、それを突くことで優越感を味わうという人達がいます。 > 私はこの掲示板に来るまでに、そういった人達といろいろあったので、 > こういった人間になっただけです。
私が他の方を対象とした発言に対し、貴方がレスをつけられたのでそれに対してレスをつけただけなのですが? それに、貴方が他の方と他の掲示板で何があっても、私には何の責任もありませんし、1回レスをつけただけで「エンドレス」だの「破綻を待つ」とか言われても・・・
まあ、自分の論旨の根拠を「自分は良く知らない」とか「あるはずだから調べて」とか言っている方とこれ以上議論の続けようもないと考えますので、これ以上はこの件について冬雪さまにレスをつけることはしません。 |
No.18157 - 2004/03/26(Fri) 03:04 [usen-221x114x54x82.ap-US01.usen.ad.jp]
| 炎天座さん
>「マスコミは偏向報道をする」ではなく、 >「偏向報道をする」マスコミがある。 >という論理が展開されるべきだと思うのですが・・・
儂は「マスコミは結果的に偏向報道してしまう」というような形で言ったんですけども読み取れませんでしたか? 中立的な立場で意見を言い、放送しているつもりでも「その映像」には「その言動」には必ず何らかの意図が入るものです。 最終的には積極的に偏向報道をしなくても受け取り手の誤解によってそうなる場合もあるのです。
>>基本的に日本の大マスコミと言う連中の多くは~以下略~ >私には、上記の論理展開からはマスコミ(および受け手)を十把一絡げに乱雑に論じているようにしか思えません。
それは間違いです。人間というものが「外部の情報に反応し、対応する」限り、全ての事柄に「独自解釈」が混じる。という事です。 貴方が「赤い」と思う色と儂が「赤い」と思う色が好みや体験によって違うように各々の個人にあるフィルターが機能してしまうのだという事です。
「ロリコン」という言葉に対する反応だって違うでしょう。
>一般 = この発言の受け手。 >マスコミ側 = ぺいりあん さま >といった想定の確信犯的な発言なのでしょうか?
どう読めばそうなりますかね? 「一般」とは今回の事件報道を受けた平均的な人達です。 普通の人は「ロリコン」が「ロリータ・コンプレックス」の略語であり、大元の意味がどうだったのか、その語の成因に何があったのかは全く知らない事でしょう。
だから、そういった「一般の無知」に対し、マスコミ側は基本的には視聴者を正しく教え導く事が必要です。然るにマスコミは、それらの責任をずっと放棄しているように見えるという事。
山本先生の発言でもあるようにマスコミ側が予め用意したフィルターを通った意見しか掲載しないという実例があるのだからね。 |
No.18160 - 2004/03/26(Fri) 04:22 [zaqd3872101.zaq.ne.jp]
| >ぺいりあん(palien)さん
> 普通の人は「ロリコン」が「ロリータ・コンプレックス」の略語であり、大元の意味がどうだったのか、その語の成因に何があったのかは全く知らない事でしょう。
まあ、普通の人は、 「『エディプス・コンプレックス』が同姓の親に対する反感と異性の親に対する擬似恋愛感情を、父親を殺して母親と結婚したエディプスに例えたもの」であるのと同様に 「『ロリータ・コンプレックス』が自分よりはるかに年上の異性に対して性愛を求める感情を、義理の父親を誘惑したロリータに例えたもの」であることや、 その言葉の元になった『ロリータ』という小説(あるいは映画)のことなんて知ろうともしないわけですが、 だからといってそれを知ってもなんのためにもならないでしょう。
むしろ、少女に対する殺害あるいは性行為での逮捕者の自宅に、それ系の雑誌や本が数冊以上あればマスコミは必ず騒ぎ立てた筈なのに、たとえばこの10年間で数件しかないことの意味を考えたほうがいいと思うのです。 それ系の本を数冊以上持っている人って、それ系の雑誌の種類と数・漫画単行本の種類と数・そしてコミケのサークルの数を考えれば、少なく見ても数万人はいるでしょう。多ければ数十万~数百万人はいると思います。なのに、そういう人の逮捕者がほんの数例しかない。 日本人全体に対する少女に対する殺害あるいは性行為での逮捕者に対する割合よりも、むしろかなり低いんじゃないかと思うんですよ。
いわゆるロリコンは犯罪者予備軍というより、犯罪者になりにくいタイプなのかもしれませんよ。そしてもしそうだとしたら、ロリコンが社会の敵であるかのように報道したマスコミの罪は重いと言わざるを得ません。 |
No.18162 - 2004/03/26(Fri) 06:21 [cs14301.ppp.infoweb.ne.jp]
| 上記追加。 >「マスコミは結果的に偏向報道してしまう」 だから「メディア・リテラシー」教育が必要という事です。
ジスさん
>いわゆるロリコンは犯罪者予備軍というより、
一般の人は「ロリコン」とまでレッテルを貼ったら現状「犯罪者予備軍」という事を想像するものと思います。 今後は「レオン・コンプレックス」とでも言い替えましょうか?
>犯罪者になりにくいタイプなのかもしれませんよ。
えぇ「メディア=ガス抜き説」ですよね。実質の統計上の結果が出てますがメディア側、特にこういった件で重要なお昼のワイドショーなどでは報道された事は無いと思います。それはメディア側がそういった意見が想定視聴者に「受けない」と考えているというマスコミにあるまじき態度のせいでしょう。
>ロリコンが社会の敵であるかのように報道したマスコミの罪は重いと言わざるを得ません。
そもそも日本の「ロリコン」というのは特殊なんですよ。これほどアニメ・漫画という絵画発展メディアが発達している国家は在りません。また、そのアニメ・漫画は「元々が」子供の為のモノという認識でした。それが長じて子供の頃に見たディズニーアニメに対してアメリカ人が郷愁を抱くように(ディスニーランドはそれを入れてウォルトの育った時代をも再現している)、日本では子供向けのアニメ・漫画に真剣になる大人が増えていったのです。
勿論、戦後「手塚治虫」の貢献によるアニメ・漫画の成長に応じた大人向けのアニメ、漫画誌も数多く出てますが、子供向けの新作が途切れるという事もありません。アニメ・漫画に浸っていたいという人達が自分より年下となったキャラクターに思い入れを持つようになるのは、ごく自然な成り行きでしょう。感情移入するんですから。
だから広義には「少女愛好」という面は現在の日本で誰しもに見られる事で、しかも、それは架空の少女です。そんな事は無いという人も「ジブリ作品」を見て感動しない事はなく、また登場キャラクターを好きになるでしょう。
恐らく「オタク」と言われる人と「普通」だと思っている人で、その認識が異なるという事は無いと思います。違うのは「オタク」の方は声優やら作画やら演出やらにも考察をしてしまうという事で。
その根本的な事を、日本で育った「アニメ・漫画」メディアのファンが「その架空のキャラクターを好きだ」という結果としての「仮性ロリコン」と現実の少女が好きで好きでたまらない、もうどうしようもなくなる「真性ロリコン」の区別がマスコミに出来てないという事ですね。
そういう状況におかれていれば「真性ロリコン」の人は「アニメ・漫画」も好きになるし、販売物も購入するでしょう。だから「そういう教育」が必要だと儂は思う次第であります。
だって「アニメ・漫画」が好きなのは変だってんなら、なんで「日本のアニメ・漫画は世界各国に輸出されて賞賛されている凄い」なんて報道が出来るのよ? そういうマスメディアの連中の方が余程、思考が支離滅裂で変だろう? |
No.18168 - 2004/03/26(Fri) 14:49 [zaqd3872101.zaq.ne.jp]
| >ぺいりあん(palien)さん
「ロリコン」とは何ぞや?、という話になると『差別編』のほうが適当な気もしますんで、考えがまとまったらそっちのほうへ書きますよ。
こと日本では「ロリコン」じゃなくても、「ロリコン」的なフィクションを買うだろうっていうのはまったく同感。
偏向報道をしてしまったマスコミが、なんでもかんでも「ロリコン」のせいにしてしまう、視聴者もそれに疑問を持たない、事を起こせば「ロリコン」呼ばわりされてしまうけど実は「ロリコン」じゃない人(ロリコンが規制されてもなんら困らない人)も同じく報道される「ロリコン」に疑問を持たないというのが現在の実態でありましょう。
その中で、「ロリコン」が規制されると困る人は状況を変えるべく何らかの「努力」が必要なわけですが、メディアの醸成した蔑視の中での「努力」は困難なものになるでしょうねぇ。 |
No.18191 - 2004/03/27(Sat) 16:54 [cs14306.ppp.infoweb.ne.jp]
| ジスさま。
>>その中で、「ロリコン」が規制されると困る人は状況を変えるべく何らかの「努力」が必要なわけですが、 >>メディアの醸成した蔑視の中での「努力」は困難なものになるでしょうねぇ。
全くその通りですね。
ただ、偏向しているのかどうかは棚に上げ、公平に考えても、 知ってる人が知らない人にきちんと説明すること自体が難しいです。 ロリコンへの価値観を認める認めない以前に、ロジックに対する立場の相違があって、 自分と違うロジックを認めるかどうかから始めなければならない。 (例えば『私は嘘つきだ』というロジックを否定する人もいますし、認める人もいます。 否定する側が教えて貰おうという気がなく、 肯定する側がきちんと説明する術を持っていなければ、 罵り合いは目に見えているでしょう)
生まれつき目の不自由な人に、象の姿を教えるとか、赤という色を説明する難しさとか、昔から言われています。 以前シャーロッキャンの話題を出しましたが、ドイルの小説に影響されて、 ホームズ気取りで自信満々に推理をし、得々と過程を説明し、大ハズレをして恥をかく人達が数多く見られました。 現実を知っている人達が説明することに悪戦苦闘している一方で、 断片だけを掻き集めて推理をして、検証を一切しないで「今日も俺様大勝利!」宣言をする連中も、います。
いやぁ、価値観以前に問題山積だぁ! |
No.18194 - 2004/03/27(Sat) 17:43 [pdd5d0f.ykhmac00.ap.so-net.ne.jp]
| 以下のような記事を見つけたですが、このような書き方はマスコミのロリコン差別にあたるでしょうか。 ↓ http://www.cafeglobe.com/news/media/index2_011004.html
ロリコンと女性問題をからめているのですが、記事の中に
「インターネットの掲示板では自称「ロリコン」による反論を多数見ることができる。 たとえば「第二次性徴が終わっていれば身体は成熟しているんだから、 性的対象にされても不思議はない」「子どもにも性欲はある」等々。」
などというのが「偏向報道」にあたるのかそうでないのか、このスレッドの参加者のご意見を伺いたいと思います。 |
No.18199 - 2004/03/27(Sat) 21:46 [usen-221x114x54x82.ap-US01.usen.ad.jp]
| 炎天座さま 初めまして、時々書き込みをさせてもらっている久間田という者です。 不躾な質問で恐縮ですが、炎天座さん御自身は、自らの問いをどのように捉えていらっしゃるのでしょうか。 こちらの掲示板では、「第二次性徴が終わっていれば身体は成熟しているんだから、性的対象にされても不思議はない」「子どもにも性欲はある」といった主張は一切なされていません。また、上記の主張を根拠に、児童を性的対象にしてもかまわないという主張もされていません。 むしろ、このような理由で、実際に性的搾取を行う人間と、想像の世界に耽溺するだけで、現実とフィクションを区別する分別のある人間(つまり、こちらで主張される大多数のロリコン)を、区別して認識してほしい、と言うのが、こちらの掲示板の主流の意見だと思います。 以上の理由で、こちら的には、偏りある意見となるのでしょうか。自分も他の方の意見をお聞きしたいです。 「偏向報道」にあたるものなのか、それは自分には分かりかねます。しかし、物の見方に偏りがある、少なくとも十分に情報を収集したうえで分析していない、と個人的には感じます。 |
No.18205 - 2004/03/28(Sun) 00:57 [KKRfa-01p2-216.ppp11.odn.ad.jp]
| 直接は、こちらの話題に関係ない意見なのですが、このような意見もあります(1月27日の記述が該当するものです)。
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ango/6744/04.01.html
「ニュースとして、マスコミに取り上げられる基準」は、「ニュースを受け取る側が『見たい、知りたい』と思っているかどうか」と云う事になるのではないだろうか? と管理人は書かれていますが、自分には最近のマスコミ全般の報道姿勢を見て、ここでの受け取る側とは、視聴者ではなく、マスコミ自身でないか、と感じてしまうときがあります。 こちらの意見を皆さんはどのように受け止められるでしょうか。 今夜は遅いので、ここで終わらせてもらいます。失礼いたします。 |
No.18206 - 2004/03/28(Sun) 01:14 [KKRfa-01p2-216.ppp11.odn.ad.jp]
| 久間田さま
> 不躾な質問で恐縮ですが、炎天座さん御自身は、自らの問いをどのように捉えていらっしゃるのでしょうか。
所謂ロリコンにとっては好意的とは言えないが、「偏向」と片付けることも難しいボーダーラインではないかと考えています。 そういう意味で、他の方がどのようにとらえられるかに興味があります。 |
No.18209 - 2004/03/28(Sun) 02:19 [usen-221x114x54x82.ap-US01.usen.ad.jp]
| あやや、そろそろ白熱過ぎの状態になりつつあるかもしれませんねぇ。
>炎天座様
>そういう意味で、他の方がどのようにとらえられるかに興味がありま。
そうですねぇ・・・・・・。 やっぱり、不本意だと思っていますよ。 「池田小学校乱入殺傷事件後の精神病罹患者=犯罪者予備軍」とか「9,11以降のイスラム教信者=テロリスト」などの風潮が広まったのと同じように、マスコミが最初に誤った報道をすると後で訂正があっても第一印象は中々変わらない、といったところでしょうか。 それに、マスコミが誤った第一印象を視聴者に植付け、それを根本的に訂正しようと積極的に動いた事例は少ないですからね。 「松本サリン事件」や「所沢ダイオキシンお茶報道」のように、誤っている事が自分たちが訂正しなくても明白になってしまったか、もしくは大規模な訴訟運動が起きるかしない限り、おざなりの訂正をしてお茶を濁すだけですよ。 |
No.18214 - 2004/03/28(Sun) 10:37 [i144078.ap.plala.or.jp] |