皆様、こんにちは。
月も変わりましたので僭越ながら私めがたてさせて頂きまする。
『ローレライ』 今年一番の期待作。樋口真嗣の天才がどのような形で発揮されるか楽しみでなりません。もう3月5日の公開日が待ち遠しいのなんの。仕事終ったら吹っ飛んで見に行くぞ。
『アナコンダ2』 あらすじの一部を読みましたが、すんげぇつまらなさそう(笑)。でも私はアマゾンに大蛇がいるという話が大好きなので(前作もLD、輸入スーパービットDVDを買ったほど)大喜びで見に行くと思います。ところで話は変わりますが、前作に登場したアイス・キューブ、最近ますます鼻の穴が大きくなってませんか。
『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 スペッシャルエクステンデッドエディション』
スピーカーを買ったおかげでDVDにまで手が回らなかったので・・・。でもどうしようかなあ、これだけ長いと絶対トイレ我慢できないよなあ。やっぱりもう少し我慢してDVD買おうかなあ。
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No.23661 - 2005/03/01(Tue) 17:22 [ntfkok022170.fkok.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp]
| 皆様、こんにちは。
スティーブン・セガール 『沈黙の聖戦』レンタルDVD
セガールの映画としては『暴走特急』以来の面白さ。ただセガールのアクションが年のせいか今ひとつ。あの奇妙に讃岐うどんの粉を練っているところを連想させる手つきで敵の体を確実に破壊していく技の切れがなかったのが残念です。
また劇中でテロリストに誘拐されるセガールの娘、泳いでいるところを拉致されたものですから、ラストで解放されるまで上半身ビキニのまんま(笑)。こんな安っぽいエロ、あれだ、ほら、湖畔にキャンプに来てファックしていてジェイソンに殺されるカップルみたいなの、僕大好きです。 |
No.23688 - 2005/03/02(Wed) 15:26 [ntfkok036034.fkok.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp]
| ※注意!(ネタバレあり)
>沈黙の聖戦
ワイヤーアクションになってしまった為か、いつもの「セガール強えぇっ!」っていう 視聴者が感じる独特の印象が薄くなっちゃいましたね。 これを考えると「マッハ!!!!」の挑戦って凄かったのだなぁ、と実感。
ツボだったのは、 娘を助けにタイまで飛んで、ついでに新しい母親もゲットしちゃうところでした(笑) さすがセガール。そこにシビレる、あこがれるぅ!
●「ゾンビVSヴァンパイア」(レンタルDVD)
レンタル開始は2月半ばからだったんですが、ようやく見る勇気が出たので(笑)視聴。 とりあえずゾンビが出てくる映画は見ておかないとね。 ・・・・・・・・・。 ・・・・・・。
えー。
こりゃひでぇ(笑) 前後のストーリーに、脈絡も意味も無い感じは「IZO」に匹敵しますな。 (あれはまだ長屋での「IZO対SAT」のシーンが面白いので救いようがあるけど) それがなんとも魅力的。ゾンビなら何でもいいのか、俺。 顔に緑色の絵の具を塗っただけ、というゾンビが出てくる後半あたりで脳内麻薬が最高潮。 ストーリーとまったく関係ない「ゾンビハンター(役名)」の存在に、 世界観の広がりを感じてみたりみなかったり。
(いろんな意味で)堪能できました。 一度御覧あれ。 |
No.23691 - 2005/03/02(Wed) 16:14 [p1089-dng25motoma.hiroshima.ocn.ne.jp]
| こんにちは。セガールの映画は、初めて池袋の文芸座だったかで見た「ハード・トゥ・キル」が衝撃的だったのを覚えてます(合気道を取り入れたアクションが特に)。以後一週間レンタルになった頃に必ず見てます。上半身ビキニのまんまですか!楽しみです(笑)
「ローレライ」は去年初めて福井作品にハマって読んだだけに「亡国イージス」共々楽しみですね。予告を見たらどうやら違うラスト展開になるようですね。妻夫木聡とピェール瀧の演技も楽しみです。
あと今朝予告編で見た、福井氏脚本の戦国自衛隊のリメイク作も楽しみです。前作と違い陸上自衛隊全面協力で、90式戦車も出てました。そう言えば前作には、かなり?エロいシーンがボカシ付で、あったような気がしましたが...(笑) |
No.23692 - 2005/03/02(Wed) 16:48 [i220-99-236-236.s02.a002.ap.plala.or.jp]
| 話の腰を折る様で、申し訳ないのですが、質問させて下さい。 ハル・ベリー嬢がゴールデン・ラズベリー主演女優賞を受けて話題になった『キャット・ウーマン』ですが、そんなにヒドイ映画なのでしょうか? 私は観なかったというか、地方在住ですので『キャット・ウーマン』自体、上映する映画館が近くにないんですよねえ・・・。 ハル・ベリー嬢本人も「次はシナリオも選びましょうね」なんてマネージャーと話してましたし・・・。 そこまで”笑える”シナリオなら、話のタネとして、レンタルで観るべきでしょうか?結構本気で迷ってます。 |
No.23693 - 2005/03/02(Wed) 17:23 [YahooBB221092113029.bbtec.net]
| 「攻殻みたいに、ハルが色っぽい衣装で出るなら観てみようかな」
◆きつねうどんさん
> そこまで”笑える”シナリオなら、話のタネとして、レンタルで観るべきでしょうか?結構本気で迷ってます。
えー、参考になるか分かりませんが、映画館で観ていましたので、そうとうに遅ればせながら感想を書いてみようと思います。 参考になれば幸いですが、観たという事実が恥ずかしく思い、今まで書くに書けませんでした(苦笑)
新宿に出て新宿コマ劇場の周辺をうろついていたところ、『コラテラル』の看板がまず目につきました。 http://www.collateral.jp/ 『ラストサムライ』でトム=クルーズを再び好きになった私だったので、この作品でどうなったか興味が湧くところ。 どうしようか、と思って見回してみると『キャットウーマン』の看板もありました。 http://wwws.warnerbros.co.jp/movies/catwoman/ 製作前には少しだけ話題になったのに、いざ公開が近づいたらすっかり忘れられていた作品で、公開していた事を知りませんでした。 「ひっそり始まってひっそりと終わってしまうかも」 となると、こっちの方を先に観ておかなければ、もったいない気もしてきて、上映時間が迫っていたので、すぐにチケットを購入して飛び込みました。 しかし日曜日の夕方にしては、場内はガラガラ。 「ありゃん、失敗したかしらんσ(^◇^;)」 しかし、観て正解。少なくとも、時間もお金も損はしなかった……と思います。 ここから先は、念のためネタバレ警報を出しておきます。
ネタバレ警報発令! ネタバレ警報発令! ネタバレ警報発令!
『バットマン』の敵役として登場し、その後に人気が出てスピンオフしたのが、このキャットウーマン。 アメリカでは系列の同じ出版社の作品のキャラクターが、クロスオーバーで登場するのはさほど珍しくはないそうで。(詳しい方、フォローお願いします) しかし、このキャットウーマンが特殊なのは、時に悪役として、時に正義側として活躍するところ。 いや、悪とか正義というのも彼女には関係がありません。行動原理は、“自分が望む事をする”です。 今回の作品では舞台をニューヨークとし、キャットウーマンに変身する主人公ペイシェンス=フィリップス(ハル=ベリー)も完全にオリジナルの設定。 化粧品会社の広告部門のデザイナーでありながら、自己主張が苦手で内気という、ダメダメな女性として登場します。 そんな彼女が、自社の陰謀に巻き込まれて一度死んでから、エジプトの猫の神の使いから命を与えられてキャットウーマンとして蘇るのです。 物語の構造としては単純な復讐劇ですが、一味違うのはキャットウーマンとして再生した彼女の行動原理が、あくまで気分しだいという点。 欲しいと思ったら宝石泥棒をするし、気に入った相手なら助けるけれど、自分に関係の無い人間は平気で見放す。 そのため彼女は、思いを寄せる警察官のトム=ローン(ベンジャミン=ブラット)に犯罪の容疑者として追われる事になります。(キャッツ・アイだ!) 変身していない時には内気なのに、変身すると彼を手玉にとるという描写は、お約束ではあると分かっていても面白かったです。 直接は関係無いでしょうが、最近のアメリカの右傾化ぶりが頭の隅にあると、彼女の行為は道徳的には許せなくとも拍手したくなる感じも。 特に、「大いなる力は大いなる責任を持たなければならない」というテーマを置いた『スパイダーマン』との対比が、つい思い浮かびます。 アクションシーンが、『スパイダーマン』を意識しただろうと思えるカメラワークだったため、余計にそう思えてしまいました。 ただし、予算不足のためか、『スパイダーマン』と比べると見劣りする感じは否めません。それでも、上手に処理しているのでそれほど気にはなりませんでしたが。 見所の一つは、敵のボスであるシャロン=ストーン扮するローレルとの戦い。 超能力を身につけたキャットウーマンに、生身のローレルがどうして対抗できるのかと思ったら、その理由が「打たれ強いから」って、そんなのありかと(笑) 使命を持って敢然と敵に立ち向かうというキャラクターじゃないから、どうしても敵が小粒にならざるおえないのが本作の弱点だったのかもしれません。 それでも、全体的には観客を楽しませる作りになっており、このまま話題にならずに消えてしまうのは惜しいと思います。 思うけど、もう上映予定の終了が告知されていた(苦笑) 私としては、レンタルでまた観てみようと思っています。 ハルの体のラインがいいのよ。←マテ |
No.23695 - 2005/03/02(Wed) 19:49 [73.119.111.219.dy.bbexcite.jp]
| ●セルラー(若干ネタバレはいります) 幸せそうで、さらわれて、拘束先に電話があって、すぐ壊されて、でも実はメカに強くて、つなげてみたらナンパなアンちゃんで... とまあ、斯様にメリハリの利いた展開が実に気持ち良い。 大きなトリックとか謎はないんですが、携帯電話で出来る事を全部やりきりました!という、乗ってた頃の荒木飛呂彦な感じ。小品だけどお勧めです。
> あず様 SHADO工作員様 カンタベリー様 平城京様 レスをありがとうございます。 バフィーを初めて観たのはフジテレビだったと思うんですが。映画枠で第一シーズンの頭と尻尾を切り貼りして二時間弱に収めた無茶な編集のをやってまして。高慢女のコーディが何の前振りもなく分け知り顔で車で乗り付けて「改心したのよ」で済ましてた辺りが大笑い。あの時は日本じゃあんまり受けそうにないなあと思ったものです。 最近では、テレビ東京やレンタルで「聖少女バフィー」のタイトルで出回ってるようで、人気が出てきたのかなあ。 水谷さんの声は始めは確かにツンツンしてて違和感あったけど、すぐになじんじゃいました。JUONの字幕読むときも彼女の声で脳内補完してましたねえ。 |
No.23698 - 2005/03/02(Wed) 22:03 [EATcf-268p79.ppp15.odn.ne.jp]
| 既出かもしれませんが、「マゴニア」が今月、ユーロスペースにて公開されます。 どうしても「戦慄のミレニアム」を思い出してしまいます(笑 ちょっと期待です。 |
No.23710 - 2005/03/03(Thu) 12:47 [pxy1.soka.jp]
| >TOSHI様
詳しい解説、どうも有り難う御座いました。 あなたのお陰で、『キャット・ウーマン』を観てみようという決意が固まりましたので、週末にでもレンタルビデオ屋さんで探してみようと思います。 |
No.23715 - 2005/03/03(Thu) 17:01 [YahooBB221092113029.bbtec.net]
| 皆様、こんにちは。
しかし、好きですな、あなた方はセガールが(笑)。
そんなあなた方に
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Cinema/8869/mou/001/r.html
なかなか良く纏まっていると思います。
風万翔さま >上半身ビキニのまんまですか!楽しみです(笑)
それにね、意外と可愛いんですよ。だからなおさら侘しさがつのるという・・・(笑)。
『リディック』 レンタルDVD
ストーリーはありゃりゃでしたが、とにかくカッコいいビジュアルに圧倒されました。それにヴィン兄イ、あんたにはやっぱりリディックが一番似合ってるぜ!
DVDの画質・音質も非常に良く、特に画質はハイビジョンにも劣らないレベルって、それは言い過ぎか。
ちょっとこれはスレ違いかも知れませんがあのナタリー・ポートマンのラックススーパーリッチのコマーシャルってヘンじゃありません?ナタリー・ポートマンが「アイ・キャン・メイキット!」と呟いてチャンバラ。ナレーションが「ナントカカントカで勝ちにいく」申し訳ないけれども、見るたびに思わず「ぷっ」と吹いてしまいます。
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No.23717 - 2005/03/03(Thu) 17:28 [ntfkok054191.fkok.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp]
| ああっ、キャットウーマンに関するカキコがっっっ。 というわけで、頼まれもしてないのに勝手に補足。
>きつねうどん様
というわけで、キャットウーマンに関し補足。 自分も見ましたが、それなりに結構よさげな映画でした。 「バットマン」に登場した時、彼女はバットマン同様に猫好きであっても超能力を持たない常人(っても、猫顔負けの身軽さと機転と反射神経を持ってるけど)の悪漢でした。 それと比較すると、超自然的な力を持たせたこのキャットウーマンには、結構違和感を感じたクチです。 原作のキャットウーマンは、1940年「バットマン」#1より登場。アル中と自殺で両親を失ったセリーナ・カイルは、虐待された孤児院から脱走し、ゴッサムの浮浪児に。 その後、泥棒して生活し、自分の心地よい気ままな生活を続けるために、猫顔負けの忍び足と機転と身軽さを身につけた、怪盗キャットウーマンとなる。 悪質な犯罪者と戦い罪無き者を助ける事もあるが、「単なる気まぐれで、本当は悪党の持っている金が目当て」と思い込もうとする。 コスチュームの手袋に爪、伸縮自在の鞭を装備。
旧シリーズでは「キャットウーマンは殺しはしない、優しいところが彼女の弱点だ」などと言われてました。でもって猫科の猛獣なども手なずけてたり。 時にバットマンの敵、時に味方となり、バットマンとはロマンスも芽生えたりしました。ある世界観ではバットマンことブルース・ウェインと結ばれ、娘をもうけたりも(その子も「ハントレス」というクライムファイターに)。 仕切りなおしの「イヤー1」では、猫好きの娼婦として登場しました。
んで、ティム・バートン監督の「バットマン・リターンズ」では、ハル・ベリー版同様に内気でおどおどした社長秘書として登場。社長のたくらみを偶然に知ってしまい殺されかけ、それが元で性格が変わり、キャットウーマンとなって気ままに活動するという二重生活を送るようになりました。 こちらのキャットウーマンも魅力的なので、「キャットウーマン」と見比べてはいかがでしょうか。 他には、1960年代にドラマ化されたバットマンの映画版「バットマン オリジナルムービー」にも、キャットウーマンは登場してます(当時の訳では「ミス・キャット」)。 最近のキャットウーマンは、ジャイブより「バットマン:HUSH」が全二巻で邦訳されてるので、興味がありましたら読んでみてつかーさい。リターンズ版やハル・ベリー版とも違うキャットウーマンがそれで見られます(ちなみに、今ミクロマンで出てるタイプも、このHUSH版と思われ)。
TOSHI様もおっしゃってますが、アメコミでは同じ出版社で出ている作品は同じ世界観でのことなので、キャットウーマンもバットマンやスーパーマンの出ている「DCコミックス」の世界(ユニバース)にて、色々と共演してたりします。 で、キャラクター主導なので、キャラに人気が出たらそのキャラを主役としたミニシリーズ出したり、主役タイトルとして独立させる、なんてのも行ってたりしますね。
スピンオフついでに、DCでなくマーヴルの方で。 「デアデビル」に登場した女暗殺者、エレクトラ・ナッキオス。 彼女を主役とした「エレクトラ」も、今年公開されるそうです(ボブ・サップも出るそうで)。
ってわけで、余計な補足っした~。 |
No.23718 - 2005/03/03(Thu) 20:15 [p20040-adsau14honb7-acca.tokyo.ocn.ne.jp]
| 「世界大戦争」
ローレライがらみで、いま日本映画専門チャンネルで特撮映画特集をやってます。ラインナップは目新しいものは無いけど、恥ずかしながら、この映画をまじめに観るのは初めて。
44年前の映画ということで、内容がすごくストレート!でも、そのストレートさ加減に、最近弱いのよぉ~。 二十代くらいの若い頃なら、そのストレートさが嫌になったろうけどね。シニカルだったもんな。ケッとか言って馬鹿にしたかな。 途中、ミサイル発射回避シーンが、連邦同盟ともに一回ずつあるんだけど、これは、本当は誰も戦争を望んでないんですよ。の表現ではなくて、ただ単に観客に対するハズシなんだろうね。やるやると思わせといて、実はまだやらないという。(笑) あとフランキー堺の家族構成がサザエさんなのは、最後の晩餐を無邪気に行っている子供たちと、恋人と結ばれたばかりの若い女性を、同時に見せたいためなんだろうけど、やっぱり無理がある。(笑) 今なら、ふた家族にするか、女性は別の扱いになるだろうね。それだけ、家族というものが意味のあった時代の映画なんだろう。 ラストは目頭がやばかった。(笑)映画館で見ていたら、泣いていたかもね。 笠智衆の最後のセリフはいらないと思ったけど、また十年後に観直したら、その時は感動するのかな。(笑) 実も蓋も無いラストも六十年安保の後の作品であるという事が、関係しているのでしょうか。 今回のラインナップのひとつ「日本海大海戦」も七十年安保を翌年に控えた頃の作品ということで、日露戦争が舞台の映画なんだけど、もう死屍累々。(笑)高揚感なんて、ほとんど無い映画なんですよ。 やっぱり時代と作品は切り離せないものですね。 |
No.23737 - 2005/03/04(Fri) 16:27 [P061198138069.ppp.prin.ne.jp]
| ●『劇場版ワンピース「オマツリ男爵と秘密の島」』
正直面白いと言えば面白いしつまらないといえばつまらないと言えるような映画でした。
何よりも脚本が悪い 今回のワンピースの脚本家の伊藤正宏はバラエティー番組を多数手がけている脚本家はゲームやバラエティー番組特有のクエスト方式のエンターテイメント性溢れる見せ場は連続的で飽きさせない。 だけどクエスト方式には小さなクライマックスの連続は結局は盛りあがりのないドラマ性皆無の平坦を脚本になっている。極端な話、どこで始まっても、どこで終わってもかまわないのだ。
少なくても娯楽性はあるので1300円の前売り券の払って見る価値はあるとは言える映画でした。 |
No.23776 - 2005/03/07(Mon) 16:08 [SSJfa-06p6-62.ppp11.odn.ad.jp]
| 皆様、こんにちは。
『ローレライ』見てきましたよぉ。
以下、実にネタバレです。
本当にネタバレなので気をつけてください。
しつこいようですが、ネタバレなので未見の方は読まないで。
海上を進む潜水艦のCGがちょっとしょぼいです。あの反乱リーダーの情報将校、なんでああ、自分達の計画を一から十まで喋っちゃうかなあ。アメリカと講和するというだけに止めておいて、後はあの少女パウラに心を読まれたという風にすればもっと自然になったのではないかな。それにそもそも潜航中の潜水艦と地上通信基地では無線連絡繋がらないぞ(笑)。まさか浮揚式のアンテナ流していた訳じゃありますまい。妻夫木はフツーに現代の青年だし、あの家族を失ったという悔悟もラストの方じゃ関係なくなっていたしねえ。それに艦のために犠牲となる描写が2連発(あのボールを落とした奴とバッテリー室で強酸にまみれて死ぬ柳葉敏郎)とはちょっと芸がなかったのではないか。ラストのB29撃墜もあんなことしたって絶対当らねぇ!それにあの主砲、あんな旋回絶対できねぇ(史実のシュルクーフの性能から)!B-29も近海であれだけドンパチやっているのだから、離陸予定を早めるぐらいしたらどうか。あ、そうだ、忘れていた、ヘッジホッグは艦体に接触しないと起爆しないぞ(笑)。
またローレライシステムのついての説明がいささか不十分、あのシステムがいかに画期的で劇中で語られるように世界の勢力図を変え得る程の力があるというのは私らには分かります。だって「ソリトンの悪魔」読んでいるから(笑)。でも一般の観客を念頭に入れるならば従来型のソナーとの違いをもっと分かりやすく提示するべきでした。
さて、欠点ばかりを述べ立ててきましたが、この映画、そういったアラがあってなお、めちゃくちゃに面白かった。特に反乱終結からテニアン島攻撃にいたる流れの盛り上がり方は尋常ではなく、まさに手に汗を握るという古臭い言葉がぴったり、がんがん水中に投げ込まれる魚雷・爆雷、ローレライシステムを駆使してすり抜けていく伊507!うひゃー、こりゃたまらん。
ラストでぎゅいーんと主砲が旋回してB-29を狙ってどんっ!先ほども述べたように絶対不可能なシーンですが、もう私ここで心の中で大拍手ですよ。
スカイウオーカーサウンドで録音したという音響も大迫力。特に重低音を響かせながら頭上を通過していく米駆逐艦のサラウンドデザインが秀逸で、あの音、うちのシステムじゃだせないだろうなあ。
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No.23783 - 2005/03/07(Mon) 17:50 [ntfkok042203.fkok.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp]
| ○エロの冒険者さん 「ローレライ」、私も観てきましたよ~。で、その勢いで帰りに古本屋で「終戦のローレライ」買ってきました。 あたしゃ「アラ」にも気付きませんでしたよ(笑)。んでも充分面白かったですよ。 ラストの主砲旋回などの「不可能シーン」に燃えましたよ。 「不可能」と知らない分単純に「すげぇ!」と思ったです。 |
No.23784 - 2005/03/07(Mon) 18:18 [airh128002030.mobile.ppp.infoweb.ne.jp]
| ローレライ
■ネタバレ注意■ 観ました。ええ、ええ、世のオタクは取り敢えずコレで燃えなきゃいかんでしょう。うん。あかんところあります。山ほどあります。でも補ってあまりあるモノがあると言い切ろう! これをやり遂げることがどんなに困難であったか、想像するだけでも涙がでてきます。
ラストのアレですが、僕はまあ、むしろ樋口カントクよくここまで我慢したなあと思っておりました。だってほら、大状況主義で爆発や破片・煙でケレン味を出すのが大好きなあの樋口カントクが、大艦隊を相手に信管を抜いて戦うんですから。プロット上仕方ないとはいえよく我慢した。対潜水艦戦魚雷やヘッジホッグ(バラバラと前に飛ばしていた爆雷)が当時存在しないことは100も承知で出した。全ては絵のカッコよさの為! もうあそこは打ち落とすしかない! 主砲で! 樋口ワールドならそーならにゃオカシイのです!(笑) |
No.23795 - 2005/03/07(Mon) 21:22 [p293788.tokynt01.ap.so-net.ne.jp]
| ●ローレライ
ええ、ネタバレ注意ですね、文句も一杯あります。 でも、面白い、と言えます。
>のん様 確かヘッジホッグは1941年、英国海軍で開発されたもので大戦後期のUボート狩りで実際に使用されたものの筈ですが。。。。
話とは直接関係しませんが、いい加減、空気遠近法という誤解と妄想と虚像から解脱して貰えませんかねぇ。 部屋の中に篭もっているだけのCG描きには難しいかもしれませんが(汗) |
No.23804 - 2005/03/07(Mon) 23:08 [FLA1Acn193.tky.mesh.ad.jp]
| どうもです。
映画館での公開はもうすぐ終わり、もしくは終了というのが気が引けるのですが、今回は下記の2本。
『ビヨンド the シー -夢見るように歌えば-』
37歳で夭逝した天才エンターテイナー、ボビー・ダーリンの生涯をケビン・スペイシーが制作・脚本・監督・主演で描いた作品。 正直、ボビー・ダーリンの事は全く知らずに見たのですが、ケビン・スペイシーのボビー・ダーリンに対する思い入れというか執念をひしひしと感じる作品でした。 とにかく、あのケビン・スペイシーが歌って踊るんですから。それも上手。『Ray』のジェイミー・フォックスのそっくり振りは評判ですが、それでも歌の部分はレイ・チャールズだったのに対し、この作品では歌も(ボビー・ダーリンではなく)ケビン・スペイシー自らが歌っている。彼の新しい面を見たのは収穫でした。
『アレキサンダー』 作品の説明はいらないですよね。 正直、好きになれない作品です。なんというかアレキサンダーの苦悩ばかりを見せられても共感しないんですわ。おまけに彼、マザコンで自己チューだし。 それと、やっぱりアジア人だからかなぁ。彼の事を自分勝手な征服者としてしかとらえられないんですよ。劇中でどんなに理想を並べたところで押し付けにしか感じないし。 戦闘シーンも俯瞰シーンをほとんど入れずにアップばかりなので、なにがなんだか。そういえばこの監督、『エニィ・ギブン・サンデー』でもそうだったなぁ。まぁ、これは好みの問題だけど。 あと、即位からガウガメラの戦いまで一気にはしょるっていうのはどうなんでしょ? はしょるのは別に構わないけど、それだったらもう少し上映時間が短くなってもいいような。 |
No.23805 - 2005/03/07(Mon) 23:15 [YahooBB220038066010.bbtec.net]
| ●ローレライ
ネタバレ注意?です。
スタッフロールはしっかりみましょう。 海洋堂の名前があったり B-29のノーズアートデザインが押井守監督だったりします(笑)。 |
No.23809 - 2005/03/08(Tue) 00:00 [PPPbf367.hyogo-ip.dti.ne.jp]
| 『アナコンダ2』 手堅くまとまった良い映画だと思うけど、世間の評価は結構厳しいようで。やっぱり自然をオモチャにして遊んだ経験のない世代が一般的になると、巨大蛇をぶち殺すような映画は許されないのかも。 最近の大蜘蛛映画の時は、べつに同情評はなかったな。都会でも蜘蛛は健在だし。 蛇嫌いならお薦め。前作のようなイカレオヤジは出てきませんのでオヤジ目当てなら別の映画へ。
『ファイティング・テンプテーションズ』 後半主人公がひたすら邪魔な映画。 |
No.23810 - 2005/03/08(Tue) 00:03 [eatkyo188212.adsl.ppp.infoweb.ne.jp]
| ◎ローレライ
レイトショーでたったいま見てきました。 結構年配の方が見に来てました。反響は悪くなさそう。ヒットするといいなぁ。
さて、内容ですが… 特撮部分は素人ながら、良いとは思いました。Uボートちっくな艦内のごちゃごちゃした描写もいいです。 で、シナリオ。「言いたいことは良く分かるが、もっとベタでもいいのに」って感じですかね。米軍がいかに強大で、日本がいかにボロボロだったのか…そこらへんを強調してくれたら、もっと燃える映画になったかと。
まあ、悪い映画ではないですし、女性でも楽しめると思います。 この面子でこの原作ですが、一般ウケしやすい内容に仕上げたのは良い判断でしょう。
最後に…トミノ御大、でてらしたんですかw |
No.23811 - 2005/03/08(Tue) 00:31 [zaqdb736dbf.zaq.ne.jp]
| >PasterKeaton
あー、言葉足らずでした。何かで読んだのですが、ヘッジホッグがあの劇中にでてきたアメリカの駆逐艦に装備されたのは戦後なのだそうです。スタッフは知ってて装備させたとのことです。 |
No.23824 - 2005/03/08(Tue) 15:12 [p293788.tokynt01.ap.so-net.ne.jp]
| ◎「ワン・ピース」 マーケティングのためか?グランドラインに”ご家族連れ”はないと思う。 ルフィには「海賊王にオレはなる!」のセリフでしめて欲しかったよ。 でも、すばらしかったです。 「海賊稼業はやめられない」を使って欲しい。同じ東映なので・・・ |
No.23828 - 2005/03/08(Tue) 17:19 [truse21-1.gcc.co.jp]
| 「ローレライ」
(ネタバレになると思いますので、未見の方はご注意ください)
わたしは、戦争映画は苦手ですし、兵器ファンでもないし、原作も未読なので、そちらのほうはわかりませんが、伊507側のドラマとしてはもうパーフェクトではないでしょうか。パウラが声を出すと涙があふれ、鍋坂とライカのシーンで涙ぼろぼろ。ラストにむかってはもう一直線。脳裏には「パウラとは、またいつでも会えるから」との声が鳴り響き(おいおい)
・・・なんですが、あえて疑問点をいいますと、
(注意!以下、さらにネタバレになります)
浅倉大佐のあれ、どういう取引なんでしょう?というか、取引として成立していないように見えるのです。 あの描写だと、ローレライを渡そうと渡さまいと、米国は原爆を東京に落とすことに変わりはない(国家としての切腹といっているのだから、浅倉大佐は米国に原爆を落とさせようとしている)ように見えてしまうのですけれども。 この映画の見所のひとつは絹見と浅倉の世界観の対決なのですから、浅倉が国家自決をするために原爆を手にいれ、それを絹見が阻止しようとするのなら理解できるのですけど。(たぶん原作を読むとわかるかもしれませんが) これは、自分の勘違いかもしれませんが、このメインプロットにかかわる部分があいまいなところが、この映画を傑作にし損ねたのではないかと愚考するのですが。 浅倉大佐の考えは、小松左京の「地には平和を」を思い出したので異様とは思いませんでしたが・・・やっぱ、はた迷惑だわ。 |
No.23836 - 2005/03/08(Tue) 23:47 [cthrsm015006.adsl.ppp.infoweb.ne.jp]
| ●『ローレライ』
ネタバレ注意! ネタバレ注意!
観てきました。 僕が一番ひっかかったのは、あのラストバトル。監督が「本当は艦隊はあんなに密集しない」と発言したのを聞いた時には、「ああ、ヴィジュアル・イメージを優先させたんだなあ」と納得したんですが……。 そうじゃなくて、ストーリー上の都合かよ! あんなに密集してなかったら、あんな大混乱になってないよ! なんか七色星団の決戦を見るような、とても信じられない御都合主義。おまけに、その前にも同じことをやってて、二番煎じだし。一回だけだったらまだしも、二回はだめだろ。 つまりですね、アメリカ海軍は常識的に絶対やっちゃいけないことをやったために自滅してるんですよ。あれじゃ、ローレライ・システムが強いというより、単にアメリカ海軍が無能なだけに見えるんですけど? いや、御都合主義や荒唐無稽がすべて悪いわけじゃないんです。面白い嘘なら許せるんです。僕の大好きな架空戦記映画『青島要塞爆撃命令』のラストなんか、むちゃくちゃに荒唐無稽な御都合主義なんだけど、あまりにもすごすぎる嘘だから許せる。『ローレライ』の嘘はつまらないから許せない。 過去の潜水艦ものの名作、『眼下の敵』や『サブマリン707』、あるいは大石英司の小説などは、いずれも敵と味方が同じぐらい有能に描かれていました。互いに相手の姿が見えない状態でのかけひきが潜水艦ものの醍醐味なんだけど、『ローレライ』にはそれが決定的に欠けています。燃える展開にするためには、有能なライバル・キャラが必要だったんじゃないでしょうか。 あと、ラストは壮絶に爆沈していただきたかったです。その方が泣けただろうし。どっちみち、あの状況で逃げられっこないんだから。
なんだかんだ言っても、途中までは充分に楽しめたのは事実です。それだけに、クライマックスが手抜きなのは(技術的にではなくプロット的に)困ってしまいます。なんかフルコース料理でスープや前菜に舌鼓打ってたら、メインディッシュがインスタントラーメンだった……という感じ。 インスタントラーメンもいいけど、こういう場で出して欲しくなかったなあ。 |
No.23879 - 2005/03/10(Thu) 15:33 [zaqdb72e889.zaq.ne.jp]
| 「八岐之大蛇の逆襲」
ローレライがらみで、いま日本映画専門チャンネルで特撮映画特集をやってます。(笑)今は樋口監督特集です。
よくこれをラインナップに入れたもんだと、驚きです。いやぁ、二十年ぶりに観ると、色々新鮮だわ。(笑) 素人ばかりだから、芝居は気にしちゃいけないんだろうけど、本当に不味い。(笑) 特撮部分、特にミニチュアは当時から、見るところは多かったです。今回改めて感心しました。これが、ガメラで結実するんだねぇ。 今放送している東映チャンネルの、同時代のチェンジマンなんかとあわせてみると、手造り感がほのぼのとして気持ちが良いです。(笑)
樋口監督が、ミニチュアの方がCGよりお金がかかるって、ローレライのプロデューサーとの対談で話していたけど、そんな時代なのでしょうね。 |
No.23916 - 2005/03/12(Sat) 08:54 [P061198138069.ppp.prin.ne.jp]
| 以下、
※ネタバレ※
を含みますので未見の方は御注意ください。
●「ローレライ」 北九州の映画館で見てきました。 年配者の人が若者より多かったのは、少し意外でした。
面白かったです。素直に言えます。 確かに色々アラは目立ちましたが。 (※一番の欠点はクーデーターの内容を説明するのにセリフを詰め込みすぎて、 かえって分かりづらくしてる事でしょうか) まぁ、そんなに目くじらを立てることじゃないなぁ、と。
ちなみに私もライカを託すシーンで泣いてしまいました。 ダメです、私は、ああいうのに弱いんですから。
例の米艦隊集結シーンも、「沈めてやるぜ、この魔女め!」って感じで アメリカの「意気込み」みたいな物を感じましたし。 まぁあれは「無能」というより「油断」と呼んだ方がいいかもしれません。 (まぁ、艦隊撃滅の方法が二番煎じ的なのは否めませんが) あの艦長さん、劇中で「なかなかやるな」と評されていたんだから、もう少し ライバルっぽく活躍させてあげても良かったんじゃないかなぁ・・・と思う次第。
でも面白かったです。燃えられる所は燃える事が出来ましたし。 最後に2人を切り離すシーンで、「ナディア」が頭に浮かんできて 感動どころじゃなかったんですが、これは私が悪いですね(笑)
●「あずみ2」 ローレライのすぐ後に見ました。 こちらはカップルばかり。おいおいおい、血飛沫ズンバラリ映画ですよ? ムードもへったくれもないですよ? いいんですか?
と、心の中でつっこんでたら。 映画の半分以上は、あずみの那智に対する「想い」でいっぱい。 たしかにこりゃカップル向けだなぁ。 まぁ、後半は凄い勢いで血飛沫が舞い散るわけですが。
とりあえず高島礼子の「極妻」的な啖呵はやりすぎかなぁ、と(苦笑)
何気に「スパイダーマン」のパロディがあったり、 金角が弟(銀角)よりやたら目立って格好良かったり。 (だから、あずみや銀角より彼に感情移入してしまう) 細かい部分が面白い。
ただ、「あずみ」の原作に思い入れが強いと、ちょっと眉をしかめる内容です。 あまりに原作のテーマとかけ離れたラストだから。
ただこれ、原作者である小山ゆう氏が監修した内容で、氏曰く 「原作付で続き物の映画は、どうしてもダイジェスト的になり、失敗する傾向が多いようだ」 と冷静に分析され(笑)、ならば映画用に一冊の原作を描くつもりでと、 今回の話を考えたそうです。 (だから死ぬ順番が違ったり、違う話で登場するはずのキャラクターが出てきたりする) そういう話を踏まえてみると、なるほど納得できるラストです。
話に緩急があり過ぎる気がするのが、ちと難点。 金子修介っぽくなかったかなぁ・・・と。 |
No.23927 - 2005/03/14(Mon) 16:14 [p1101-dng04motoma.hiroshima.ocn.ne.jp]
| 皆様、こんにちは。
『ホネツギマン』 才人イーサン・コーエンの脚本でしかも可愛い可愛いレイチェル・リー・クックがでている映画なのに、アルバトロスに買われたのが運のつき、こんな邦題つけられちゃいました。原題が『ネイキッドマン』なのに、主人公が○○○だから『ホネツギマン』って、これがほんとの筋違いですよ・・・、てなことを考えてレンタルDVD借りてきた訳です。そうして見てみたら、あ、こんな映画、アルバトロスじゃなきゃ買わんわ(笑)。
もう十人みたらその8人までが「なんじゃ、こりゃ」と怒り出すような映画です。で、残りのふたりが笑いをこらえながら「うん、DVD買わなくちゃ(あるいはハイビジョン録画)」となる。私は後者に属するものですが、人間的に正しいのはどちらかといえば、そりゃ、勿論怒り出す方に決まっています(笑)。
『スイングガールズ』
みんな、「楽器を鳴らす」に止まらず「楽器を歌わせる」レベルに達しているのは立派。うん、こういう才能のある若い人たちの仕事を見るのは楽しいなあ。 |
No.23930 - 2005/03/14(Mon) 17:36 [ntfkok036170.fkok.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp]
| 『復讐者に憐れみを』 (あらすじ) 生まれついて身体に障害を持った男は、病床の姉を助ける為、恋人にそそのかされ、ある子供を誘拐する。どん底から這い上がったものの、妻には逃げられ子供を誘拐された男。この悲しい状況は、救う手立てもなく、どんどん2人を追い込んでいく。 (Lマガジン4月号より抜粋)
『オールドボーイ』のパク・チャヌク監督の『復讐3部作』の第1作 (『オールドボーイ』は第2作にあたります)。
いろんな意味で「非道い」映画でした。 題名の通り復讐がテーマなのですが、復讐に至る追い込み方も、復讐の手段も「非道い」。その「非道い」復讐がいくつもクロスする、そこには事の善悪など存在するべくもなく、あるのはただ「非道」のみ。 正直、前半は起伏のない構成なのですが、何故か目が離せず胸を締め付けられる様な感覚が最後までありました。 観る者は負のエネルギーが心に蓄積され、その心をわしづかみにされて揺さぶられる、そんな感じです。実際、上映終了後しばらく呆けていましたし、足元も少々ふらついていたし。
ラストも救いがなく「非道い」。でも、解釈のしようによってはハッピーエンドなのかも。でも、それは恐ろしく無味乾燥なハッピーエンド。だからこそ、せつなくやるせない感情が湧いてくるのかもしれません。
はっきり言って万人受けする作品ではありません。 『オールドボーイ』が駄目な人は絶対観てはいけません。 暴力描写アレルギーの人も絶対観てはいけません。 R-18指定なので当然の事ながら観る資格のない人も絶対観てはいけません。 正直、他人に勧める事など出来ません。 でも、今年観た、あるいはこれから観る映画のなかで5本の指に入る作品になるでしょう。少なくとも私にとっては。 『復讐3部作』の第3作が今から楽しみでもあり、恐ろしくもあり。
閑話休題。
上の内容とは全く関係ないのですが、 『エメラルド・カウボーイ』を観た人(あるいはこれから観る人)いませんかねぇ。 コロンビアに渡ってエメラルド王になった日本人がその半生を自ら監督・脚本・主演で映画化した作品なんだそうですが、もの凄い事になっている様な予感が・・・ 私? そこまで手が回らないッス。 |
No.23945 - 2005/03/14(Mon) 22:08 [YahooBB220038066010.bbtec.net]
| 『火星人メルカーノ』 表面的には愉快な映画なんだが…
不快なシチュエーションをギャグとして使う手法(スプラッタコメディとか)は一般的にあるが、それは社会通念上、不快であることを製作者が知っているからギャグとして成立するのであって、製作者側がそうした認識を持たずに、単純に愉快なシーンとして人間がベチョッとなるシーンを山のように出してきたら…。具体的な例で言うと、サブカルの入った友人が、サウスパークを他人に薦めるのに、ケニーが死ぬシーンをひたすらダビングして2時間のビデオを作って見せにきたという感じの空虚感で今はいっぱいです。さらに、リリー・フランキーの自画像のようなアルゼンチン人達と、極めて不快な声でわめき続ける火星人という夢のようなキャラクター達。
まあ、アルゼンチンでIMFや世銀がやったことの結果を日本にいて実感できるという点では、有意義かも。
全然関係ないけど。「ローレライ」って喧伝されている「美少女ロボットアニメ」と言うよりは、ビッグXとかの昔の少年まんがっぽい気が…アニメを定義するのはアニメ声キャラという気がする昨今。 |
No.23955 - 2005/03/15(Tue) 00:39 [eatkyo186098.adsl.ppp.infoweb.ne.jp]
| TARGETさん
こんにちは。
> 『エメラルド・カウボーイ』を観た人(あるいはこれから観る人)いませんかねぇ。 > コロンビアに渡ってエメラルド王になった日本人がその半生を自ら監督・脚本・主演で映画化した作品なんだそうですが、もの凄い事になっている様な予感が・・・
どうせ地方の劇場には来てくれないと思うのでレンタル待ちなんですが・・・
以前、FMラジオの番組(朝7時からやってる「シックスセンス」という番組)の中で エメラルド王御本人が電話でインタビューされてました。 それによると、当初はちゃんとした映画会社に頼んでいて、 監督さんや脚本家、主演の俳優さんもきちんと居たそうです。
ところが。
コロンビアのロケだったんですが、ゲリラや強盗や病気にビビって 監督や一部のスタッフ、俳優が逃げちゃったらしい(笑) 納期も迫ってるし、どうしようって事になり・・・当時の逆境を思い出した(本人談) エメラルド王が「おれがやる! やりとげる!」と宣言したのが始まりなんだとか。 (※その場の勢いで脚本も担当)
ちなみに劇中でゲリラに襲撃されるシーンがあるんですが・・・ この人たち、本物です(笑) 雇ったゲリラを「ゲリラのエキストラ」として使ってるそうなんです。すごいなぁ。 (ちゃんとお金さえ払えば「仕事」をしてくれるそうです) だから使われてる銃器も本物なんだとか。
やはりエキストラ(もちろん地元の人)も最初から雇っていたんですが 「戦う姿に迫力が無いから」という理由で「本物」に代えたそうです。 そこまでするかエメラルド王(笑)
なんか本当に凄い事になってる映画らしいので、見てみたいのですけどね・・・ |
No.23963 - 2005/03/15(Tue) 08:17 [p1099-dng02motoma.hiroshima.ocn.ne.jp]
| 砂上城さん
どうもです。
> 以前、FMラジオの番組(朝7時からやってる「シックスセンス」という番組)の中で > エメラルド王御本人が電話でインタビューされてました。 > それによると、当初はちゃんとした映画会社に頼んでいて、 > 監督さんや脚本家、主演の俳優さんもきちんと居たそうです。 > > ところが。 > > コロンビアのロケだったんですが、ゲリラや強盗や病気にビビって > 監督や一部のスタッフ、俳優が逃げちゃったらしい(笑) > 納期も迫ってるし、どうしようって事になり・・・当時の逆境を思い出した(本人談) > エメラルド王が「おれがやる! やりとげる!」と宣言したのが始まりなんだとか。 > (※その場の勢いで脚本も担当)
こちらのタウン誌(Lマガジン)にもインタビュー記事が載っていて、それによると脚本は最初から本人が書いていた様です。
> ちなみに劇中でゲリラに襲撃されるシーンがあるんですが・・・ > この人たち、本物です(笑) > 雇ったゲリラを「ゲリラのエキストラ」として使ってるそうなんです。すごいなぁ。 > (ちゃんとお金さえ払えば「仕事」をしてくれるそうです) > だから使われてる銃器も本物なんだとか。
銃器どころか実弾も使ってたらしいです。 「音が足らない分は、誰もいないところで、ダラダラと撃って足して」(本人談) おいおい、誤射や暴発したらシャレになりまへんがな(笑)
本人曰く、「アクション・ドキュメンタリーという画期的なジャンルになった」 やっぱり時間に余裕があったら、見に行こうかな。
オフィシャルサイト
http://www.uplink.co.jp/emerald/main.html |
No.23991 - 2005/03/15(Tue) 23:19 [YahooBB220038066010.bbtec.net]
| 確認してみたら、自分ってあんまり劇場行かない人間なんだなー。 よほどの出不精なのか、それとも間が悪いのか。
ともかく、公開最終日に見てきました。劇場版「AIR」。
鍵作品は嫌いでないですが、ほとんどあんまり知らないです。で、原作も未プレイであり、TV版も見られる環境に無いという体たらく。 何で未プレイかっつうと、葉っぱだけで一杯一杯なので、これに鍵を加えたら時間取られまくりで他の事できないからー。ONEもカノンもAIRもクラナドも、きっとプレイしたらドハマリして、人格崩壊涙腺破壊な状況におちいることは明らかなわけであり、いつかはプレイするぞとリストに書き込み中です。
それはともかく、劇場版AIR。 いちおう、ほんのりとネタバレなので、DVDで見る人は注意、注意。
出崎監督、某ハムの劇場版があんまりにあんまりだったから、ちょっと期待してなかったんだけど、今回は中々です。 過去に悲恋の伝説がある町にやってきた旅人が、偶然に知り合った女の子に対し、伝説の悲恋を再び繰り返してしまう……と、簡単にまとめたらこんな感じです(簡単すぎ)。 正直、ストーリーは所々でテンポが速かったり遅かったりといった印象だったのですが、原作を知らない自分にも、十分に理解できました。 というか、観鈴、往人、晴子を中心に、じっくりと描写したのが良かったかなあと。 どうしてもこの手の原作ものは、他キャラも色々と出さなきゃならなくなり、一人ひとりの描写がおざなりになりがちです。が、この作品にはそれがなく、たっぷりと観鈴と住人、晴子の交流や生活が感じられました。 自分、久川綾さんのファンなのですが、がさつなようで繊細に、観ていないようで観ている母親の晴子を熱演してて、個人的に二重丸。つーかケロちゃんみたく晩酌してるとこがいいよなあ。
それから、良かったのは「空気」「雰囲気」が良かったということ。なんとなく、舞台となる町の匂いが感じられました。 海の砂浜、夏の日差し、鳴いているセミ、町の喧騒、寺の静かな空気などなど。 比べるのはどうかと思うけど、東鳩やはにはにも、同じく日常を舞台にしたもの。しかし、ゲームはともかくそれのアニメ化した作品に限って言えば、そういった「舞台となる町の匂い」が、ほとんど感じられず、とても残念に思ったですね。いうなれば、プラモ自体を結構上手く作っても、それを飾るジオラマのベースがイマイチって感じで。 で、この作品では、そのベースが非常に良く出来てるんですよ。極端なこと言えば、この雰囲気を感じられただけでも、今作を観た価値があったかなと。
ラストに行くにつれ、ちょいとホロっときましたね。ああっ、歪んだ今の自分も涙するとは。はにゃ~んではうう~でしたよー(何)。 JOJO一部の言葉、
「愛して、人を得ることは最上である。愛して、人を失うことはその次に良い」
これを思い出しました。 雑誌などでは、「アニメファンには良いが、原作ファンにはイマイチ」といった評価があったようですが、原作知らずともちょっとした「悲恋の物語」として観て、結構感動はしたので、自分の中で佳作としたい作品です。
まあ、ネガティブに言いたいことも結構あるのですけどね、それを言うのは野暮なのでちょいとおいときます。 っていうか、観鈴の「にはは」「がお」「観鈴ちん、ぴんち」が、今更ながら俺脳内にヒットしつつあります。どうしましょう(知らん)。
鍵っ子の皆様、自分は次にTV版を見るべきでしょうか、それとも原作をプレイすべきでしょうか? くうーっ、葉っぱに鍵に月型、これらがあれば自分生きていけそうです。っていうか存在意義?
以上、KANONだけでなくカノソもアニメ化したら面白いだろうなーと思う塩田っした~♪ DVD出たら、初回特典に秋子さんのジャムをキボーン。 |
No.24065 - 2005/03/18(Fri) 19:18 [p34114-adsau14honb7-acca.tokyo.ocn.ne.jp]
| 連休挟んで、二連発で観てきました。 『ローレライ』 まあ、ツッコミどころも褒めどころも、今更多くを語る必要はないでしょう(不満点をあげるとすれば、音楽が『U・ボート』調の燃え燃えな感じだったらよかったのになぁ。あと、クライマックスにはベタでもいいから、もう少し燃える演技がほしかったところ。役所、叫べ!)。初監督作品としては合格点をあげてもいいと思います。次、がんばって下さい。
『鉄人28号』 えーと……今川鉄人が楽しみになりましたマル……いやぁ、総体では『デ』よりマシつー程度としか評価できないです(アレ以下というのも、そうないでしょうが)。あえて言っちゃいますが「こんなん『鉄人』じゃねぇ」です。 以下、一応ネタバレ注意!
CMで流れてますが、重量感のテカテカ鉄人とオックスは最低。あんなピーカンのシーンばっかりなのに、あの程度のCGでOKという担当者のセンスがわかりません。アクションもヘナヘナで……殴り合っても、傷もつかない、火花も散らない。アクションにタメとかリアクションが薄い……大体、ワーレコのロボバトルをそのまま拡大したような間の抜けた動きで盛り上がるとおもっとんかぁッ! 『ゼントリックス』一万回観てから作り直せ!! 役者パートもなあ。正太郎君役の子は頑張ってました。けど、他のキャラが……もっと整理した方がよかったんでは? 配役もねぇ……柄本明と伊部雅刀はいらなかったし、新鮮組三代目と助手の女も思わせぶりなだけで空回りしているし。 他にも展開の間が悪いとか(ラストのあれは、時間かかりすぎだろ)、脚本の練りが足りませんね。素直に「鉄人が存在し、悪のロボットと戦ってる世界」から構築していった方がよかったと思うなぁ。ベタベタのホームドラマで引っ張られても……(鉄人が父親との絆ってのはいいんですけどね)。 |
No.24070 - 2005/03/22(Tue) 14:11 [maple.aitai.ne.jp]
| 『失われた龍の系譜』 ジャッキー・チェンの両親と当時の中国事情を追ったドキュメンタリー。ドキュメンタリーはエロール・モリスのような大家であっても、時として制作側の興味と観客の興味に齟齬が生じる場合があり、実際に収集した全ての情報に接しているということが、逆に切り口をぼやけさせ得る場合がある。しかし、この映画にはそのようなことはほとんど無い。それどころか、下手をすると『香港国際警察』より面白いかもしれない。全体として、ジャッキー・チェンが中国の伝統的な家系というものに縛られずに育ったことが、世界的アクション俳優としてのジャッキー・チェンを生み出したという感想を得たが、私が日本人だからかもしれない。
『香港国際警察』 まあ、上ではああ書いたけど、とっても面白いですよ。昨今のジャッキー映画の中では傑作といっても良い出来ではないですか。
『ミーンガールズ』 PVを見た人々の中で、ジャケ写をJAROに訴えるべきかどうかでもめているリンジー・ローハンですが、やっぱり動いている方が良いと思います。比較的2次コンの気のある人が怒り狂っているような気がするのは気のせいでしょうか?まあ、そんなことはどうでもいいとして、やっぱり大型車両ギャグがあるだけで点数が甘くなる破壊的な性格はどうしようもないですね。 ところで新宿でレイトショー公開の「ハイスクールモノ」というのは、青少年の教育的にはどうなんでしょうか。ついでに結構な夜中まで未成年者が町中をウロウロしていることをほったらかしにしている国で、悪影響云々ということ自体はどうなんでしょうか。
ロフトプラスワンのイベント(3/27) 『エメラルド・カウボーイ』公開気炎トークライブ 「実録・コロンビアの歩き方」 【出演】早田英志(映画『エメラルド・カウボーイ』主演・監督・脚本)/大川豊
Open/13:00 Start/14:00 \1000(飲食別 ※1order\500~)
協力:アップリンク 問い合わせ:大川豊興業(株) 予約 03-3457-7625(平日11:00-19:00) ※留守電での予約はできません。
当日もあり。 |
No.24099 - 2005/03/23(Wed) 17:09 [eatkyo191014.adsl.ppp.infoweb.ne.jp]
| 最近多忙と健康不振のためにごぶさたしてました。 では早速。
「セルラー」 オープニングからラストまで90分間ずっとハラハラしっぱなし!ケータイの機能をフルに活用したのがまずエラいけど、伏線の生かし方も素晴らしい。キム・ベイシンガーが生物教師だという設定があそこで生きるとは!シビれました。 でも、個人的に一番シビれたのは、敵がジェイソン・ステイサムなのに、唯一の味方がウイリアム・H・メイシーというキャスティング。心細いったらありゃしない。シブい映画好きの人は必見です。
「アレキサンダー」 2000年以上前の人にしてはこの映画のアレキはずいぶんと現代的。特にインド遠征に出てからはかなりトニー・モンタナ入ってきます。しかし、現代のものさしで計ったおかげでアレキの凄さ偉大さというのが感じられないのがツラいところ。このアレキだったらホリエモンの方がまだしも凄いと思っちゃいそうだもの。歴史物って難しい。
「ボーン・スプレマシー」 原題をカタカナに変えるだけで邦題のできあがり、というのには流石に慣れてはきたものの、タイトルを聞いて意味が分からなかったのは本当に久々。ちょっと考えたら“supremacy”は“supereme”が名詞になったものだと気づいたので良かったのですが。・・・「暗殺者2」でいいんじゃないの? 感想は「ゴメンで済んだら警察は要らない」です。前作といい、原作を改悪しているような気がしてなりません。カルロスはどうしたんだ。
「レイ」 ジェイミー・フォックス似すぎ!!・・・で終わってもいいんだけど一応続きを。 えーと、レイ・チャールズという人は女と同僚をとっかえひっかえしながらドラッグもたしなみつつ音楽界の頂点へとのしあがった、という話でした。・・・私は音楽への理解は深くないけど、この話にOKを出したレイ・チャールズはエラいなぁと思います。弟が死んじゃうシーンはちとショッキング。
今月はこんなところ。 以上、「遊撃の美学-映画監督中島貞夫」(ワイズ出版)というバカ高く分厚い本を読んでたら、竹中労が何回もズタボロにケナされてたので笑ってしまった、れがりあ=みながお届けしました(いや、別に竹中労がキライなワケじゃないんだが・・・。本そのものは非常に面白いので東映ファンにはオススメ)。 |
No.24153 - 2005/03/25(Fri) 10:14 [YahooBB220057043083.bbtec.net]
| ●レーシング ストライプス だれも語らないようなのであえて語ってみます。自分が一番期待してたのこれだったんですよ。 「しまうまの しまをとったら ただのうま」というわけではないらしい。シマウマが競走馬になるってコンセプトなので、ストーリーはもうこうしかならないだろうってほど王道ベタベタお約束全開なんだけど、そこがまたいいですね。「いつもの12倍の気力で12馬力だーっ!」みたいなジャンプイズムです。原始的な特訓と近代科学的な訓練を交互に見せるのはロッキー4からの伝統芸ですね。「GAMEKING 高橋名人VS毛利名人」へのオマージュだと思いたいけどw。日本語吹き替え版で観たけんだど声優にちょっと違和感。ダスティン・ホフマンの代わりに三宅裕司は違うだろ~。 しかし映画館の大画面で馬糞をアップで見せられるとは思ってませんでしたよ。 |
No.24156 - 2005/03/25(Fri) 13:02 [YahooBB219172012240.bbtec.net]
| ども、TARGETです。
『エターナル・サンシャイン』 「今の恋人に嫌気がさしたから、恋人に関する記憶を一切合財消して1から出直すよ~ん」 という話。
CMでは甘々のラブストーリーの如く宣伝されておりますが、そんなものは嘘っぱち。 だって『マルコヴィッチの穴』の脚本家、チャーリー・カウフマンが脚本を書いているんだから。
内容をひとことで表すと、 「愛だの恋だの言うたところで、そんなもんは所詮、みぃ~んな『腐れ縁』なんじゃ、ヴォケェ!」 といったところでしょうか。
ただ、『マルコヴィッチの穴』を観た時に感じた奇天烈な印象は感じませんね。 チャーリー・カウフマンって奇天烈な構成で話の起伏の平坦さをカバーしている脚本家だと思うので、 個人的には物足りなさを感じます。一般の人にはどうなんだろうなぁ。
そういえば、同じ脚本家、監督の『ヒューマン・ネイチュア』も 「動物愛護なんざ、所詮偽善なんじゃ、ヴォケェ!」 だったなぁ。 |
No.24173 - 2005/03/25(Fri) 22:34 [YahooBB220038066010.bbtec.net]
| ●『ワンピース/オマツリ男爵と秘密の島』
前評判で「『ワンピース』らしくない話」とか聞いてたんだけど、そう? 『ワンピース』って基本的にこういう話でしょ? 変な島があって、変な能力を持つ強敵がいて、ルフィたちがバラバラになってそれぞれ戦って、最後はルフィのパンチでとどめを刺す……って、フォーマット通りじゃん! 僕なんか逆に、変な映画を期待してたもんで(笑)、あまりにまともに『ワンピース』だったんで拍子抜けしたぐらいですよ。傑作や異色作を期待してはいけません。プログラムピクチャーとして見ればよろしいかと。 ストーリー的には文句をつけたいところがあるんですが、ただ一点、脇役キャラたちの扱いは誉めてあげたい。こういう話ではよく、単なる見物人でしかないゲストキャラがいて、「お前は何しに出て来たの!?」と言いたくなるんですが、この作品では、クライマックスで脇役キャラたちが大活躍してルフィを援護するんですな。特にパパ船長、むちゃくちゃおいしいところをさらって行きます。一児のパパとしてはうるうる来ます。 あと、やっぱ演出が上手い。アクションシーンはもちろん、ちょっとしたシーンが、構図や間の取り方で面白く見えるんですな。 ルフィの最後の一撃は、見事なカタルシス。何で『デビルマン』と同じ手法なのにこんなに迫力が違うのか(^^;)。名人芸と呼ぶべきでしょう。
ところで、劇場でこの夏公開の『金色のガッシュベル!!』の予告やってたんですが……えー、何これ!? すげー気になる!(^^;)
http://www.gashbell-movie.com/
監督・五十嵐卓哉ですか。やっぱ観に行かなくちゃいかんですか? |
No.24180 - 2005/03/28(Mon) 16:34 [zaqdb72ee31.zaq.ne.jp]
| 「ベタベタなネタだけど、人を外見や噂だけで判断してはいけないよって事でご容赦」
観る気が萎える情け無いCGで描かれた鉄人28号が出るTVのCMですが、私としては観て大正解でした。 映画を観てきた感じとしては、あのCMには鉄人を出さないで、母親と抱き合うシーンとか、クラスメイトと自転車を押して帰るシーンとかを入れるべきだったかと。
確かに『鉄人28号』の映画としては不満な点は多々あるけれど、ジュブナイル作品としては佳作だったと思います。 ここから先は、念のためネタバレ警報を。 ネタバレ警報発令! ネタバレ警報発令! ネタバレ警報発令!
まず惜しい点から。 原作でもアニメでも重要な役割を持っている大塚署長が、今回はあまり物語に絡んでくれません。 そのくせ、変にキャラが立っていて目障り。 また、部下の2人の警察官も、思わせぶりに登場してきたわりには、最後までなんの必要性も無し。 敵のボスでもある宅見零児は、正太郎に敵対する心情的な目的は理解できなくはないが、最終的に何をしたいのかは分からなかった。 ブラックオックスが暴れる理由が、“ただ遊びたかっただけ”というのが感じ取れるだけに、謎めいた雰囲気を作ろうとして失敗しているように思える。 それでも、この作品がジュブナイル作品としては佳作だと思ったのは、見事に男の子の楽しめる要素が基本通りに入っているから。 鉄人28号を操縦できる理由付けとなっている正太郎の“特殊能力”、それでいて母親や亡き父親へとの関係に悩む“日常性”、努力する姿を応援してくれる“年上の女性”と理解してくれるようになる“友達”、そしてもちろんロボットを操縦するという“夢”、そのどれもが心地良かったです。 特にブラックオックスの戦いのシーンで、“まったくスピード感の無い”ところが面白かったかと。 もちろんリアルな戦闘シーンを求める人からすれば、物足りなかったかもしれません。 単にオモチャのロボットを大きくしただけのような、そんな表現方法でした。 でも、これは夢の中の出来事のようなものなのだと私は思いました。 夢の中とはいえ、ロボットがぶつかり合って火花が飛び散ったり、ハデに壊れたりというのは、刺激的過ぎて逆に醒めてしまうのではないかと。 だから、TVのCMでは違和感ありありだったCGも、この世界観ならばアリだと思えました。 そういう意味では、先に書いたように思わせぶりなだけで滑っている演出、ことに物語に必要性の無かった警察官などはいらなかったと思います。 リアルさを付加する役にも立っていませんでしたし。 この作品、もしできるのならばDVD化のさいには可能な限りチャプターを多く分けてもらいたいです。 そうすれば、不要なシーンをカットして、“少年時代の夢”の物語として楽しめるかなと。 そんな不満もある作品ですが、映画館を出るときに見かけた小学生くらいの男の子の言葉にはハッとさせられました。 親に買ってもらったのであろうパンフレットを、両手で大事そうに抱えながら言った。 「あー、おもしろかった」 |
No.24199 - 2005/03/28(Mon) 21:42 [36.118.111.219.dy.bbexcite.jp]
| 「アビエイター」 ディカプリオ主演というのでちょっと敬遠していたんですが、これが凄かったです。 ハワード・ヒューズに関する知識が「超お金持ち飛行機バカ」ぐらいしかなかったので、こういう事も裏にあったのかなあ・・という事で。 H-1レーサー、XF-11、巨大飛行艇「ハーキュリーズ」の飛行シーンもエンジン始動の所からよく出来ていると思いました。CGだと判っちゃう所もありますが実機が無い(もしくは飛ばせない)なんてウソみたいです。 パンナムがまたいい悪役になっています。 ただ、コンステレーションってヒューズの所に話が来た段階で、既に垂直尾翼がトリプルだったのかな? この辺りはちょっと判らないですが、設計段階から関わっているという話を聞いていたもので。 |
No.24200 - 2005/03/28(Mon) 21:49 [FLA1Aaj036.szo.mesh.ad.jp]
| 『コントロール』 銀座シネパトスで上映中。 薬物による人格矯正を扱った人間ドラマなのですが、『時計仕掛けのオレンジ』のような問題提起の面も、『アルジャーノンに花束を』的なドラマとしての面も、同様に中途半端で、ラストのドンデン返しはあまりに唐突です。これが良い映画に見えるのは、多分、役者の演技や演出のセンスが悪くないせいですな。 映画オタク(それ以外の誰がこの映画を観る?)は、グリーンゴブリンを経て、人間の二面性に立ち向かうというキャスティングにニヤリとさせられます。
『鉄人28号』 ああ、俺たちは曙が勝ってくれることを心の底では望んでいたんだ…。 |
No.24234 - 2005/03/30(Wed) 01:22 [eatkyo229094.adsl.ppp.infoweb.ne.jp]
| ドキュメンタリー映画ふたつ。
「スーパーサイズ・ミー」 私もたまに、「ビッグマッ食いてぇ!」とマックへ駆けつけるクチなんですが、モーガン・スパーロックが最初にスーパーサイズを食べるシーンで、早くも家に帰って焼き魚とご飯を食べたくなりました。やっぱりファーストフードはたまに食べるからこそ美味しいんだよね。 しかし、マックをはじめとした外食業界への批判には一理あると思うけど、ファーストフードのおかげで助かってる人も大勢いるハズなので、そーゆー点も考えないといけないんじゃないかなぁ。手法はマイケル・ムーアに似ているけど、スパーロックはムーアほど可愛げがないのが難しいところ。日本でもこの映画と同じように「一ヶ月マックオンリーの生活」にチャレンジした人がいるけど(HPで公開していたのを見た)、その人は一生懸命工夫して食生活をエンジョイしようとしていて好感が持てたけど、スパーロックにもそんな風に苦難を楽しもうって姿勢があれば良かったのかも知れないね。 あと、やっぱり個人差というものもあると思う。サイダーの飲みすぎで失明しかかったというおじさんが出てくるけど、計算してみると週に50リットル飲んでたことがわかって、それは炭酸飲料がどーこーいう以前の問題だろうと唖然。性格や体質の違いでドンドン差は出てくるハズだからそこも考えなきゃ。 ま、みなさん細かいことは気にせず、好きなものを食べるのが一番いいと思いますよ。
「ザ・ゴールデン・カップス/ワン・モア・タイム」 かつてのGSバンドの軌跡を追ったA面と再結成ライブの模様を収めたB面との二部構成。 メンバーもファンも50を超えた今でも、不良のまんまであることにビックリするやら感心するやら。井上尭之が「あんたの来るところじゃない」とからかわれたり、たけしが「おっかなくってとても行けなかった」っていうんだから当時の本牧ってどんなところだったのやら。 洋楽のマネから入って最後には歌謡曲に組み込まれるというのが、日本のミュージック・シーンの伝統なんだけど、ゴールデン・カップスも派手な音楽やってたのにデビュー曲は「長い髪の少女」だったりするわけだ(これに内田裕也憤慨)。でも、クリームの「アイム・ソー・グラッド」のカバーなんか聞く限り彼らの実力は確かなもので、大変カッコいい音楽が聴けて私はとてもうれしかった。 再結成ライブでも、すっかりオジさんになってしまった彼らが汗をかきかきパフォーマンスしているのがとても素晴らしい(デイブ平尾はしょっちゅうどっか行っちゃうけど)。ロックも実は年をとってからが勝負なのかも。 音楽関係者のインタビューもふんだんで、芸能史としても貴重な映画だけど、一番ステキなコメントをしたのは萩原健一。
「ゴールデン・カップス!アイツらはまともな社会生活なんておくれませんよ!!」(例によって声ひっくりかえりまくり)
…そりゃアンタのことだよ!と観客はみなツッコんだことでしょう。でも、ショーケンもがんばれ。 |
No.24239 - 2005/03/30(Wed) 11:50 [p1024-ipbf614marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp]
| 「スーパーサイズ・ミー」
アメリカのマクド訴訟、アメリカ人もやっぱりおかしいと思うみたいですね(笑)。 しかし、あの健康的でへたなスポーツマン顔負けの男が1月でああなるなんて・・・。 3食運動せずに1ヶ月マクドだけだとああなるんですねぇ。
しかし、アメリカのスーパーサイズは日本人の想像の斜め上を 螺旋を描いていきますね。 実物見て笑うしかありませんでした(笑)。 |
No.24251 - 2005/03/31(Thu) 01:10 [HKRbf151.hyogo-ip.dti.ne.jp]
| 皆様、こんにちは。
『キャットウーマン』 レンタルDVDで見ました。
ネタバレ
やっぱりハル・ベリーがキャット・ウーマンになる件がとてつもなく馬鹿馬鹿しい(笑)。OLがなぜか秘密の施設に「すいませーん、あたし、届け物があるんですけど、誰かいませんかー、なに、これー、あたし、迷っちゃった、超むかつくー」と知らず知らずのうちに入っていってしまう。そうしてその迷い込んだ先で秘密の会議中。「あきまへん、この化粧品使うてるとこんな化け物になりますわ!」声がでかいっての。しかも化け物になった女の顔を「さあ、見てくれ」と言わんばかりに大写し。こんなナンセンス、好きですねえ(笑)。
また、前編に横溢するB級イズムも見逃せません。40になったばかりに夫の化粧品会社のカヴァーガールを降ろされてしまうシャロン・ストーン(40にもなってガールはないだろ、シャロン・ストーン!)はもろにロジャー・コーマンの『蜂女の実験室』だし、秘密の化粧品の乱用で肌が鋼鉄のように固くなるというのはロン・チャーニィ・Jrの『不死身男の復讐』ですな。
だから、こんなに私をひきつけるのか、この映画は。
『オールドボーイ』
噂に違わぬ傑作でした。裸の男女が抱き合って「お、おじさん、痛い」・・・、この先はちょっといやらしい台詞が続いて、この掲示板の趣旨にそぐわぬと思いますので適宜変換させて頂きます。「よんよんよん」「わんわん」「にゃー、にゃー」「わお、わお、わおおーん」
この手の映画にしてはエロチックすぎるこの場面すら伏線になっているという、ストーリー構築の巧みさに脱帽です。本当に凄い映画だ。 |
No.24381 - 2005/04/08(Fri) 17:00 [ntfkok084064.fkok.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp] |