山本弘トンデモ資料展
2007年度版14-A
- 『FNS27時間テレビ』で悪質行為発覚
2007年11月01日 11:20
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- 山本弘
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現在発売中の『週刊文春』(11月8日号)の「『善意のボランティア』をペテンにかけた江原啓之とフジテレビ」という記事より要約。
・善意でボランティアをしている50歳女性Aさんが、フジテレビ夏の名物番組『FNS27時間テレビ』に登場した。
・Aさんは美容院と同時にリンゴ園を経営している。中越地震の際に被災地に励ましの手紙を添えて4万5000個のリンゴを送った。
・番組内では「リンゴをタダで送るため、リンゴ園の経費がかさみ、肝心の美容院の経営が苦しくなっていたのです」と、虚偽のナレーションを流し、Aさんが働きもせずにボランティアに熱中している女性であるかのように描いた。(実際は美容院の経営は順調)
・番組では、美容院のスタッフがAさんを心配する手紙を送ってきたので、彼女の悩みを解決するために香取慎吾が立ち上がったという構成になっていたが、この手紙も番組スタッフによるヤラセ。 (スタッフは「演出の一環」と開き直った)
・スタッフは「講演会の依頼が来た」とウソをついてAさんを会場に呼び出した。
・会場には、かつてAさんからリンゴを送られた被災者の人たちが駆けつけてきていたが、その半数以上がAさんと関係のないサクラ。
・そこに江原啓之が登場して霊視を開始。
「亡くなったお父さんが、このままで行ったら、お店が大変なことになると言ってますよ」
「Aさん自身の守護霊さんもおっしゃってるから言うけど、Aさんが悪い。下手なの」
「本当にお人好しだし、自分自身がこうと思うと自分だけで突っ走ってやっていくでしょう」
などと、Aさんがボランティア活動に入れ上げて、美容院のスタッフに迷惑をかけていると非難した。(繰り返すが、美容院の経営は順調だった)
・Aさんはさすがにかちんと来て江原に言い返したりしたが、そこはカット。
・最後に目を潤ませているAさんの姿を映し、あたかもAさんが江原の言葉に感動しているかのように編集。
さすがにBPOが動き出して関係者のヒアリングなども開始しているそうですが、善意の一般人を騙したうえに中傷するような悪質な番組は、とことん叩き潰していただきたいものです。