山本弘トンデモ資料展
2011年度版4-C


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山本弘のSF秘密基地BLOG
2011年03月21日 16:21

福島産の農産物をじゃんじゃん食べよう!






「クズども」シリーズを続けようと思っていたのだが、急遽、書かなくてはいけないことができた。
『妖魔夜行 魔獣めざめる』や『妖魔夜行 戦慄のミレニアム』などをお読みになった方ならお気づきかもしれないが、僕はどちらといえば反原発派の人間である。原子炉というのは危険なものだから、これ以上増やすべきではないと思ってきた。
 しかし、放射線に対する一部の人々のひどい無知や、その無知に起因する重大な害は許しておけない。

 今朝のニュースで見たのだか、福島県いわき市では、食料品や日用品が届かなくて大変に困窮しているのだという。
 その大きな原因のひとつは、トラック運転手が放射能を恐れて、いわき市に行くのを拒否してるからなのだそうだ。

 ちなみに、現在のいわき市の放射線レベルは、毎時0.73マイクロシーベルトだという。

 仮に1年間ずっと浴び続けても、0.73×24×365=6400マイクロシーベルト(6.4ミリシーベルト)で、CTスキャン1回分以下である。
 ブラジルのガラパリでは、砂に天然のトリウムが含まれているため、住民は年間10ミリシーベルトほど被曝している。それでも住民はぴんぴんしている。それどころか、放射線がリューマチに効くと言われ、観光地として繁栄しているそうだ。いわき市の放射線量はそれより低いのだ。

高自然放射線地域 ガラパリ(ブラジル)
http://www.taishitsu.or.jp/radiation/guarapari-a.html

 日本でも、ラジウム温泉やラドン温泉など、放射線を売り物にした温泉が日本各地にある。つげ石材株式会社のホームページによると、日本各地のラジウム温泉の放射線測定値は、毎時0.9~2.0マイクロシーベルト程度だという。いわき市の放射線はラジウム温泉以下なのだ。

http://www.tsuge-sekizai.co.jp/product_bedrock01.html

 つまり「いわき市に行くがこわい」と言っている運転手は、「ラジウム温泉に入るのがこわい」と言っているのと同じなのだ。 
 トラック運転手なんて、丸一日も市内にいないはずだ。1時間で0.73マイクロシーベルトなら、24時間では17マイクロシーベルト。胸部X線集団検診による被曝量が50マイクロシーベルトだから、その3分の1である。

「放射能がこわいからいわき市に援助物資を届けない」という行動に、科学的根拠などまったくない。
 科学的にありえないことを信じているのだから、これは「オカルト」と言うべきである。
 無論、放射能を恐れる心理は分かる。しかし、存在しない危険を恐れるあまり、結果的に被災地住民が苦しめられているのだとしたら、由々しき問題である。

 19日、厚生労働省は、福島県で採取された原乳と茨城県で採取されたホウレンソウから、食品衛生法に基づく暫定規制値をこえる放射性物質を検出したと発表した。
 それによると、福島県川俣町の酪農農家の原乳から、規制値の3~5倍のヨウ素を検出、茨城県高萩市など6つの市町村のホウレンソウから、規制値の2.5~3倍のヨウ素、規制値より4.8%多いセシウムを検出したという。
 おそらく、風に乗って飛び散った微量のヨウ素やセシウムが、牛の食べた牧草や、ホウレンソウの表面に付着していたのだろう。

 この記事を読んで不思議に思ったのは、「ヨウ素131の半減期は8日だ」ということが書かれていないことだ。
 ヨウ素131はベータ線を出して崩壊し、キセノン131という安定した無害な元素に変わってゆく。8日でその量は半分に、16日で4分の1に、24日で8分の1に……80日で約1000分の1になってしまう。
 だからヨウ素131が検出されたからって、何の心配もない。すぐに食べずに、何ヶ月か冷凍保存すればいいのだ。しばらく待てば放射線は自然に基準値以下に下がる。牛乳だってチーズなどの長期保存できる製品の原料に回せばいい。
 セシウムは半減期が長いからなかなか放射線値は下がらないが、規制値より4.8%多いだけなんて、洗えば落ちる程度のレベルである。洗って出荷すればいいではないか。

 そもそも、こうした規制値を数倍ぐらいオーバーしたって、何の危険もない。『ニセ科学を10倍楽しむ本』(楽工社)でも書いたが、こうした食品の安全基準値というのは、無毒性量(その食品を一生食べ続けても害が出ない量)をさらに100で割ったものなのだ。つまり基準値を100倍以上もオーバーしたものを何年間も毎日毎日食べ続けて、ようやく害が出るのである。
 基準値を何倍か超えた食品を何回か口にしたぐらいで、健康に影響なんかあるはずがない。
 実際、産経新聞の報道にはこうある。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110319/dst11031923060121-n1.htm
>  放射線医学総合研究所(千葉市)の吉田聡・環境放射線影響研究グループリーダーによると、このホウレンソウの数値を人体への影響を示す単位である「シーベルト」に換算した場合、0・24ミリシーベルトになる。

>  人体に影響があるのは一度に100ミリシーベルトを受けたときとされており、小鉢一人前のホウレンソウを100グラムと仮定すると、今回のホウレンソウは4200人分を口にしないと人体に影響を及ぼさない計算になる。

>  吉田リーダーは「妊婦や子供など、放射性物質の影響が大きいとされる人たちについても、摂取しても問題がないレベルだ」と冷静な対応を呼び掛けている。

>  同様に、ホウレンソウから検出されたセシウム524ベクレルを、シーベルトに換算すると0・0068ミリシーベルトになるという。吉田リーダーは「この程度が人体に入っても、まったく影響はないと考えていい」と話す。

 たとえば、食塩(塩化ナトリウム)の半数致死量は、体重60kgの人の場合、180~210gである。これだけの塩をいっぺんに摂取すると、半数の人が死んでしまうのだ。だからと言って「塩はこわいから買わない」という人はいまい。料理に少し使うぐらいなら安全であることを、誰もが知っている。
 砂糖だって、酒だって、食用油だってそうだ。大量に摂取したら人体に有害である。適量使えばいいだけのことだ。
 放射線だって同じなのである。

 中には「テレビに出ている御用学者の言うことなど信用できない」という人もいる。そんなことはない。僕が見た範囲では、テレビに出演した原子力関係の専門家たちの発言は、いずれもおおむね正確なものだった。その一方、危険を煽り立てているのは、明らかに科学知識の欠如した人たちである。
 たとえば、武田邦彦教授。以前からデタラメなことを言う人だったが、今回もあまりのひどさに唖然となった。
 たとえば「風評被害をなくすために」と言いながら、こんなことを言っている。

http://takedanet.com/2011/03/post_3cdd.html
> 例えば、原発の周りは1時間に100マイクロシーベルト、福島市では20マイクロシーベルとぐらいが続きましたから、すでに付近住民は16.8ミリシーベルと福島市の人は2ミリシーベルトの被爆を受けたことになります。

「被爆」や「シーベルと」という誤字を頻発しているのは、よほど慌てて書いているのか。
 言わずもがなのことだが、100とか20というのは、屋外で測定された数値である。ヨウ素131の放つベータ線は、厚さ1.3mmのアルミ板で遮れる。木材でも厚さ1cmもあれば十分である。屋内にいて窓を閉め切り、外の空気を入れないようにしている限り(寒い被災地の住民はそうするしかないだろうが)、被曝線量は屋外よりはるかに少ない。
 周辺住民がそんなに被曝していると主張することこそ「風評被害」である。

http://takedanet.com/2011/03/post_b9fc.html
> 白血病になるシーベルトは約400ミリシーベルトで、これは1時間でも1年でもなく、そのままである。だから1時間400マイクロシーベルトのところに1時間いても大丈夫だが、1ヶ月あまり住んでいると白血病になる.

 これも間違い。たとえば宇宙飛行士は、年間500ミリシーベルトまでの被曝を認められている。というのも、大気圏外では、宇宙から降り注ぐ放射線により、1日に約1ミリシーベルトも被曝するからだ。一般人並みの規制値だと、宇宙ステーションに長期滞在できないのだ。
 20代後半の人の場合、年間500ミリシーベルトを被曝すると、ガンで死ぬ確率が3%増えるとされている。日本人の約30%はガンで死ぬが、それが33%になるのだ。
 だから400ミリシーベルトを被曝しても、ガンや白血病になる確率が少し高まるというだけで、必ず白血病になるわけではない。
 その武田教授、何と、ホウレンソウの汚染について、専門家の発言を否定し、「一般人の1年間の限度は1ミリシーベルト」「このホウレンソウは1年に42回しか食べられない」と主張している。

http://takedanet.com/2011/03/18_ba59.html

 冗談じゃない。この表を見てくれ。

自然放射線源による被曝の被ばくの年間実効線量(世界平均)
http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010501/01.gif



 人間が自然界から被曝する放射線量は、平均して年間2.4ミリシーベルト。
 そのうち、空気中のラドン222やラドン220を吸入することによる内部被曝が1.26ミリシーベルト。
 食品に含まれるカリウム40やウラン及びトリウム系列による内部被曝が0.29ミリシーベルト。
 つまり原発事故なんかなくても、僕らは普段から約1.5ミリシーベルトを内部被曝してるってことなんである。もちろんこれは世界の平均値であり、場所によってはラドンの濃度や食品に含まれる天然放射性元素の量は大きく異なる。10ミリシーベルトを超えるところもあるはずだ。
 それなのに、1ミリシーベルトの内部被曝が危険?
 アホぬかせ。それは普通の空気を呼吸していて摂取する量より少ないぞ。
 恐ろしいことに、かつてウラン濃縮の研究をしていたり、内閣府の原子力委員会に名を連ねていたような人が、放射線被曝についての基礎知識がないのだ!
 さらに「消費者の防御としては、汚染野菜を買わないことしかない」と言っている。この非科学的な発言がどれほどの風評被害を広めるか、現地の農業関係者を苦しめるのか、自覚はあるのだろうか。

 スーパーでは福島県産のコメが売れ残っていると聞いた。福島県だというだけで危険だと思って買うのを控える人が多いらしい。
 何と愚かなことだろうか。そのコメが収穫され、出荷されたのは、原発事故の前に決まっているではないか。
 確かに放射線を警戒する必要はある。しかし、ものすごく少ない放射線を恐れたり、汚染されているはずのない食品まで忌み嫌うのはおかしい。繰り返すが、規制値以下や、規制値を数倍上回るぐらいの放射線で害を受けるなんて、科学的にありえないことなのだ。
 無論、ただ心の中で不安に思っているだけならかまわない。
 しかし、「福島県産の農作物は食べない」とかいう実際の行動に発展するのは、絶対にいけない。スーパーなども販売を見合わせないでほしい。それは現地の農業関係者にダメージを与えることになり、復興を遅らせることになる。
 もちろん出荷前に放射線量を確認し、規制値を上回るものは出荷停止しなくてはならない。しかし、安全と判断されて出荷されたものに関しては、じゃんじゃん食べるべきである。それは大局的に見れば被災地の支援にもつながる。

【追記】
 解説が不正確だという指摘がありましたので、追記・訂正いたします。
 ヨウ素131はベータ線の他にガンマ線も出します。正確に言うと、ヨウ素131がベータ崩壊してキセノン131に変わった直後、まだエネルギーが高くて不安定な状態(キセノン131mと呼ばれます)なので 、ガンマ線を放出し、安定したキセノン131に変わります。
 ガンマ線は透過力が高く、家の壁ぐらいは突き抜けてきますから、屋内にいても被曝します。
 ただ、ベータ崩壊によって発生するベータ線(0.9メガ電子ボルト)に比べると、ガンマ線のエネルギーはかなり小さい(0.1メガ電子ボルト以下)です。それに、屋内にいればベータ線がさえぎられる分、被曝量がかなり少なく抑えられるのは確かです。
 また、キセノン131mの半減期は11.84日(約12日)なので、そのガンマ線は、12日で半分に、24日で4分の1にと、時間が経つにつれて減ってゆきます。118日(約4ヶ月)で1000分の1になります。長期保存が放射能を消すのに有効であることに変わりはありません。
 それにヨウ素が常温で固体であるのに対し、キセノンは常温で気体(沸点はマイナス108.1度)ですので、野菜の表面に付着したヨウ素は、キセノンに変わると空気中に散ってしまうと思われます。(牛乳の場合はキセノンが液体中に溶けてしまうかもしれませんが、そのへんはよく分かりません)

 ここの解説がかなり詳しくて分かりやすいです。↓

蒼風の古都/【医療/仕事】 被曝について2
http://urashio.exblog.jp/12303904

【3/21日 さらに追記】
 ヨウ素131による内部被曝に関して、もう少し詳しく説明します。

原子力資料情報室(CNIC)ヨウ素-131
http://www.cnic.jp/modules/radioactivity/index.php/11.html

> ガンマ線は放出されるが、ベータ線による甲状腺被曝が大きな問題となる。10,000ベクレルを経口摂取した時の実効線量は0.22ミリシーベルトになる。ガンマ線による被曝は甲状腺以外におよぶが、その線量は小さい。
> 外部被曝も考えておきたい。1mの距離に100万ベクレルの小さな線源があると、ガンマ線によって1日に0.0014ミリシーベルトの被曝を受ける。

 外部被曝に比べ、内部被曝の影響がとてつもなく高いことが分かります。
 また、これはあくまで「ヨウ素131の経口摂取」のデータであることに注意してください。同じ放射能量でも、セシウム137だともっと少なく、10,000ベクレルあたり0.13ミリシーベルトになります。
 当然、食品衛生法による暫定規制値は、ヨウ素131による甲状腺被曝の影響を考慮して定められています。
 ホウレンソウの場合、食品衛生法による暫定規制値は1kgあたり1200ベクレルですから、規制値ぎりぎりの放射能量のホウレンソウを1kg食べたら、0.026ミリシーベルト被曝します。毎日100グラムずつ食べたとしても、1年間で0.95ミリシーベルトです。
 飲料水の場合の規制値は1リットルあたり300ベクレルなので、規制値ぎりぎりの放射能量の水を1リットル飲むと、0.0066ミリシーベルト被曝します。1日に3リットルずつ飲んだとしても、1年で7.2ミリシーベルトです。
 ヨウ素131が80日で1/1000になることを考えれば、1年間毎日この量を摂取し続けることはありえず、総被曝量はもっと少ないでしょう。規制値以下の水や野菜を口にしても安全ということです。
この記事へのコメント
今回の震災の報道で気になったのが、実務経験がまるでない学者達が盛んに投入されていた事です。
また、特に酷いのが原発の運用とそのシステムを知る人間の欠如でしょう。
学者にそれを聞いても彼らが知っている訳はないです。
放射線の蘊蓄だけは詳しくですが…。
政府も長期的な見通しは全く気にしてないか、頭が回らないようで、目先の事象に血眼になっています。
東京電力の取締役以上の幹部には原発を知るものは一人もいませんし、政府の原子力保安委員もしかりです。
後手後手に回るのも当然です。
また、やっと通電が可能になったとは言いますが、そもそもGE社製のこの原発の入力には400Vと6000V仕様になっていて、原発が非常停止し、施設の地下にある発電機が津波で止まり、そのバックアップの予備電池が8時間後に切れた時、駆けつけた電源車の出力では無意味な事に、現場で初めて気がついて途方にくれたと想像出来ます。
100V&200V仕様の国内仕様の電源車では全く意味がありません。
報道では楽観的に電力が回復した事を安堵していますが、原発の変電システムが崩壊した今、中央制御室は別にして、このGE社製の原発システムに必要な定格電源を供給するのは時間がかかりますし、すぐには無理でしょう。
今回の原発事故は緊急時の対応がまったくマニュアル化されていない東電の人災です。
Posted by 人間は動物だと~ at 2011年03月21日 17:12
 なんか、「AERA」でもひどい煽情的な記事を書いてるとかで。

http://ow.ly/i/9krd

 以前も述べたように、こういう記事や雑誌を承認する一部マスコミが、報道そのものの信用を無くす原因になってると思うんですが。
 この雑誌と、こんな内容にした関係者、記事を書いた記者なども、正直なところ「震災を利用するクズ」ですね。
 無知ででたらめを書いてるのか、それとも知ってても、あえて原発に反対だからこう書いてるのか。
 どちらにしても、ろくなものじゃありません。つぶれろ、こんな雑誌。
 こういう無知ゆえの偏見や無責任な発言が、復興や復旧を邪魔してるってコトをもっと指摘し批判すべきですよね。

 ほんと、福島をはじめとする震災の被害にあった地域の復興のため、デパートで福島の物産展とかを西日本でじゃんじゃん行なってもらえないものか。いろいろとおいしいものがあるんだし。
 しばらくは福島産のお米を買うかなあ。
Posted by 塩田多弾砲 at 2011年03月21日 17:47
>それは普通の空気を呼吸していて摂取する量より少ないぞ。

足し算されるんじゃ?
普通の空気を呼吸している量+αになるんじゃなかろうか。
また、出荷停止された状態で「じゃんじゃん食べよう」なんていわれても。
Posted by   at 2011年03月21日 18:45
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2011032100288
もう食べられません。
Posted by hoe at 2011年03月21日 18:51
はじめまして。
解説ありがとうございました。
少し元気が出ました。
Posted by ますたー at 2011年03月21日 19:05
実に非常に分かりやすい仮説でした!!
きちんと年間の蓄積被爆についても書かれていましたのでとても安心できます。

ただ、一般の人の安全な飲み水を求める行動は非難できないし、いまいち政府や東電が情報を誘導しているのではないかという疑念(なにせほとんどのメディアが同じような報道をしているのが不自然な気がして仕方ないので)が拭えないので、メディアの情報50%話半分だけ信じて後は節電と不要な外出を当面控えて自衛したいと思います。
Posted by 通りすがりの人 at 2011年03月21日 19:34
 無知と無責任なイメージによる差別と偏見が、更なる被害拡大に繋がってはならないと思います。
 チェルノブイリ原発事故の際にも、放射線が人から人へ移るものではないにもかかわらず、被爆者が家族から追い出されたり、一緒に住むことを拒まれたり、といったことが起きてしまったそうです。
Posted by toorisugari at 2011年03月21日 20:46
冒頭に出てくる0.73×24×365=64000マイクロシーベルトというのは、6400マイクロシーベルトではないでしょうか?(6.4ミリシーベルトという記述はそのままで正しいと思いますが)
Posted by zozo_mushi at 2011年03月21日 20:58
>0.73×24×365=64000マイクロシーベルト
6,394.8ではないでしょうか?
Posted by 高橋雅奇 at 2011年03月21日 21:43
まあ、福島に来たくない気持ちはもっともですよ。
現在の被ばく量はともかく、原発自体がいつどうなるかわからない状態ですからね。
「いま現在」のシーベルトは安全であっても、届けに来た時に原発が爆発するかもしれないし。

これまでの事から、もう原発では何が起こっても不思議じゃない状態ですからね。
因みに私も福島在住ですが、ガソリンが残ってないので、もう逃げる事もできません。
もうなりゆきに任せようと、家族会議で決まりましたので。
Posted by 白牙 at 2011年03月21日 22:53
よくぞ書いてくださいました。さすが山本さんです。

当方東京近県在住ですが、今の放射線レベルは全く心配する必要もないのに、人々は外出を控え、あまつさえ脱出する人までいる始末。

折角ネットで色々情報を得られるのだから、もっと勉強して、数値を見て、安心してくれよ、と嘆きたくなります。

とはいえ、我が家も家族はいくら説明してもわかってくれません。どうしたらいいのでしょうね…。

是非これからも声高に主張してください。
Posted by tm at 2011年03月21日 22:55
64000→6400では?
Posted by とおりすがり at 2011年03月21日 23:12
ああ、武田邦彦氏(教授と書くのは嫌になってきました ^^;)ですか。ほんとに困ったものですね、あのオヤジさんは。

気象学の専門家でも、気候学の専門家でも、ましてや環境学の専門家でもないのにいつの間にか「環境問題評論家」なる肩書きでテレビに出るようになってしまいました。

あの人の場合、言ってることは間違いが多いんですが、断定口調が多いので視聴者に受けてしまうようですね。
しかも、微妙に陰謀論をからめて話をするのが困ったところです。陰謀論って言うのは根拠が曖昧でも(というか、曖昧なほど)受け入れられやすいようですからね。

たかじんのそこまで言って委員会の増刊号で、武田氏と東大地震研のロバート・ゲラー教授がインタビューを受けていたらしいんですが(私が住んでいる福岡では放映したようですが見逃しました)、そこでも武田氏は結構とんでもな発言をしてらしたようで・・・。

困ったもんですねえ。
Posted by カルスト at 2011年03月21日 23:42
農業関係の技術者らしい@sekizukaさんがツイッター上で、「政府による出荷制限は食品衛生法じゃなくて原子力災害対策特別措置法によるもの。多分、補償前提。分析結果発表前から風評被害は出ているから、戦略的には多分、こっちの方が正解。  http://goo.gl/Bh5dN」ってつぶやいてました。傷が付いた野菜は売らないとかそういうレベルの対応ぽくて、そんな状況は変わって欲しいなと思いますが、現状では一番適切な選択なのかなーとも思えて難しいです。
Posted by こめ at 2011年03月22日 00:26
 仮に1年間ずっと浴び続けても、0.73×24×365=64000マイクロシーベルトとなってますが、0が一個多いですね。
正しくは
0.73×24×365=6400マイクロシーベルトですね。
Posted by 数値ミス at 2011年03月22日 04:18
CT1回分って聞くと、じゃあレントゲン数十回分だ、妊婦がレントゲン数十回で本当に安全なの? と理系の自分でさえ思うので、CTやレントゲンの例えって実はあまり不安解消になってないようなきがします
温泉はいい例えだけど、どっかのTVがラジウムはアルファ線だから安全とかシーベルトの単位の意味すら考えずに怪しげな情報を垂れ流してました
Posted by sugara at 2011年03月22日 06:47
>zozo_mushiさん
>高橋雅奇さん
>とおりすがりさん
>数値ミスさん

 ご指摘ありがとうございます。訂正させていただきました。

> hoe さん

 そうなんですよねー。規制値を超えた農作物や、高い放射線値を記録した地域からだけ出荷停止すりゃあいいことなのに。4つの県からすべて出荷停止なんてことをしたら、かえって国民が「やっぱり危険なんでは」と疑って、風評被害が広がっちゃうんですけど。

 あと、枝野官房長官の「仮に口に入ったとしても、ただちに健康に影響を及ぼすものではない」という表現、やめてほしいと思いますね。「ただちに」なんて言ったら、まるで「ただちに健康に影響は出ないけどそのうち出るよ」と言ってるように聞こえちゃうんですよ。(実際、ネットで見ると、そう感じてる人が多いようです)
 そりゃね、規制値を上回るホウレンソウばかり、洗いもせずに、毎日毎日、何年間も食べ続けてたら、もしかしたら何か影響は出るかもしれないけどね。そんな現実にありえない可能性まで考慮する必要はありませんよ。
「これぐらいの放射線量なら、どれだけ食べても健康に影響は出ません」と、自信を持って言っていただきたい。
Posted by 山本弘山本弘 at 2011年03月22日 11:21
0より1は大きいので、同じ給料、同じ値段なら被災地や被災地産を避けるのはわかります。

ただ、私が被災地の方を支援したいと思う気持ちは1を遥かに越えるので、被災地産を積極的に選びたいと思っています。


避ける方は、1を100ぐらいに考えてるって事ですよね。
被災地の事を1未満とか考えている人がいるとは思いたくない。
Posted by ita at 2011年03月22日 12:33
いわき市在住のものですが、福島県浜通り地方が、地震と津波の被災地だという事を忘れていませんか? 報道などを見ていても原発が原因だけで避難している様な言い方ですけど。   地元やその周辺の人の方が冷静だとおもうけど                   
Posted by きゆう at 2011年03月22日 12:47
これ、大賛成です!
なんとかこの運動を広められないでしょうか。
ニコニコ動画を利用するとか……?
ひとまず身の回りには広めてみます!
Posted by su at 2011年03月22日 14:35
どなたか廃棄予定の農作物を福島まで取りに行って都内近郊とかで上のようなことを十分に説明しながら売る、みたいなボランティアをやってくださらないものでしょうか?
嫌な人は買わなくていいのです。私はじゃんじゃん買って食べます。子供はともかく、もういい年した私は、癌の確率がちょっと上がるからってどうってことはありません。
Posted by good cooker at 2011年03月22日 14:58
1 mSv/年 というのは、ICRP 勧告での members of the public に対する limit みたいです。
自然環境からの被曝以外の話なんでしょう。
ただ、厳しすぎるのじゃないかという議論はいろいろあるみたいです。
(英語が苦手で読んでませんが)

あと ICRP では医療被曝は別扱いなので、
日常の被曝量と比べるのは良くないという指摘もあります。
http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=1310
Posted by 鳥菅利 at 2011年03月22日 15:50
 この放射線被害とか買い占めとか、『善意で』人に話して浸透させようとする人が多いんですよね。
 さらに、馬鹿なマスコミが根拠もなく真実『めいて』報道する事で、その『噂話』に信じる裏付けを与えてしまう。
 そして、信じた人はまた『善意』で別の人にはなす。

 私の周りでもそう言う事は起きていて(何と九州です!)、一生懸命その必要のなさを解くのですが、その場では納得しても2~3日でまた今度は同じような別の事をし始める。

 不安の裏返しなのは判るのですが、もっと落ち着いてまわりを見渡して、ちゃんと知識を持った人間の言葉を信じて欲しいものです。

 人間何だかんだ言ってスタンピートする牛を越えるのは難しいのだなぁと痛感しています。

 ここの様にちゃんとしたデータを上げて『活字』にして貰えると、『ここにこう言うデータを上げてる先生もいるから安心して』と言う口実に使えますので非常に助かります。
 ある年代以上は活字を盲目的に信じるケースが多いですので。

 これからもソースのある情報の提供を期待してます。
 あと、まどか☆マギカの感想も楽しみにしております~。
Posted by Ryu at 2011年03月22日 18:19
連投失礼いたします。

原発対応で疑問が2点あります。

まず、東電の対応を批判する声が多いのですが、現時点で東電をたたくことが正しいのかどうか。
確かに、これまで原発推進派は必要以上に原発を頑丈に作るのは現実的ではないと言ってきました。ですが、想定外の津波が来たからと言って、現時点で東電の対応を批判するのはまだ早いのではないかと思っています。
東電も今は原発の対応と停電対策で手一杯でしょうから、きちんとした反論もできないでしょう。まず、状況が落ち着いたのちにきちんと検証してから批判すべきではないかと思っています。

2点目です。

今回の地震と津波で、これから先プレート境界型の地震とそれに伴う津波が発生する可能性のある太平洋側に原発を建設することは難しくなったのではないかと思います。また、以前から東海地震発生時の危険性が指摘されていた浜岡原発がどうなるのか?もしかすると撤去の話が本格的に議論されるかもしれません。

原発を全て廃止できれば安全なのでしょうが、今の日本の電力事情を考えたとき、原発の全廃は現実的な施策ではありません。すくなくとも、現時点では。

代替エネルギーがもっと安定的に供給できればいいのでしょうが、それも今のところ難しいですよね。

そうなると、日本海側に原発を集中すべしと言う声が大きくなりそうな気がします。

今回の地震は、色々な点で日本に大きな方針転換をさせることになるのでしょうが、原発問題についてはどうするのがベターなのか、難しいところですね。
Posted by カルスト at 2011年03月22日 21:21
はじめて書き込みます。
山本先生の意見には、いつも目からウロコの納得なことばかりです。
今回の問題も、おっしゃっていることは分かりますが、心配なのは、発表している数値の信憑性だとおもいます。(さすがに、この時期に偽造は無いとは思いますが…。一時期の、賞味期限や産地などの偽造も、記憶に新しいかと思います)
基本的には流通している食品などには、産地などの偏見をもたず、いままで通り、値段と品質の吟味で買っていきたいと思っています。
が、前述のように、産地、賞味期限などの偽造と同じく、放射線の数値の偽造が出てくると、さすがに「すいません」ではすまされないと思います。
今後、発表される数値が、偽造なく正しいことなら、産地に関係なくじゃんじゃん食べていきたいと思います。
Posted by a24 at 2011年03月23日 02:02
>仮に1年間ずっと浴び続けても、0.73×24×365=6400マイクロシーベルト(6.4ミリシーベルト)で、CTスキャン1回分以下である。

・チクワ(人体)の内側の皮膚の弱さ・薄さを考えてない
・内部被爆量を無視している
あまり適切な比較ではないと思います。。というか、甘く勘定する向きが増えるので拡散しないで欲しいです。
Posted by あ at 2011年03月23日 02:32
前の記事のコメントに原子力関係者の末席とか言ったのに、無知を恥じるばかりです。
私の場合、大筋は知っていても大半は虚憶え。しかも古くて詳細が間違っているという状態では、「現状はそんなに拙くないんだ」とはなかなか言いがたい。
私はいまの職に就く前から、消極的原発推進派みたいな考えを持っていましたが、やはり原子力は繋ぎのエネルギーだと思っています。
繋がなくては為らない期間が、数十年から百年単位では無いかという考えですが・・・。

武田氏への批判は、こちらが解りやすかったです。
『NATROMの日記』
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/
こちらのコメント欄にあるURLのサイトで色々勉強させてもらってます。
放射線のリスクは、大人より成長期の子供、胎児などで大きく違うので、一括りに評価できないのが難しいですね。
Posted by Sasico at 2011年03月23日 02:56
「ただちに健康に影響を及ぼすものではない」
というのは、正しいんですけど、不安を煽りますよね。
でも、摂取し続けると、発がん性リスクは上がる傾向があるのは、否定できませんし。
先に紹介したNATROM医師の知る見解では、
「400ミリシーベルトで、白血病の死亡は約5人/10万人年から約15人/10万人年に増える」
とあります。400ミリシーベルトという高い線量でも、これだけという考えもあれば、新たに死亡する10人は見殺しかという考えがあります。

「なにかえって耐性が付く」ってブラックジョークなんでしょうが、事実だったりします。
放射線被曝が増えると、細胞内に活性酸素やイオン化した組織を中和する成分が増えるのだそうです。
生物は自然放射能と共存してきたので、防御機能も進化してきたわけで、反原発論調の人達はこれを無視しがちです。
しかし、正しく伝えるのは難しいですね。
かえって、ここぞという反原発運動家の一部は、子供のリスクは大人の30倍とかいう、「出典何処だよ」というのを吹聴している始末。

ここら辺は、
『政府には勇気を、マスメディアには冷静さを 八代嘉美』
http://synodos.livedoor.biz/archives/1709878.html
『放射線は「甘く見過ぎず」「怖がりすぎず」 八代嘉美』
http://synodos.livedoor.biz/archives/1710889.html
で再勉強させていました。

ただ、『放射線の妊婦(胎児)への影響 安田洋祐』
http://synodos.livedoor.biz/archives/1711899.html
みたいな気になる記事もあります。

私は福島第1を以前、現場に視察に行ったことのある柏崎や女川と同レベルに近いイメージを持っていましたが、解説をみると古くてわりとちゃちな感じが否めません。
もっとも、それだからこそ運用・安全対策は重要だったのだと思っていますが、いまではいい訳にしかなりませんね。

あ、私はあさりよしとおのラジヲマンのファンで近々の単行本の発売を楽しみにしています。
Posted by Sasico at 2011年03月23日 04:28
健康に害はないレベルでも、胎児への悪影響はあるかもしれないという論文もあるようです。一応、経済学で査読付き論文として通ってるので、トンデモと言いかねます。
http://agora-web.jp/archives/1284124.html#more
Posted by spec at 2011年03月23日 07:34
こちらの記事に対して、はてなブックマークで、「セラフイールド」という言葉を挙げている方がいらっしゃったので、(何も知らなかったので)ぐぐってみました。

すると、
「セラフイールドとドンレイ周辺の小児白血病群」
http://homepage3.nifty.com/anshin-kagaku/sub040908esionishi1.htm
というページを見つけました。
長くてわかりにくいのですが、末尾まで読むと、原子力設備と小児白血病は無関係、という結論になっています。
この文があるサイト自体は、原子力関係の業務をなさっている方が作ったサイトのようなので、そのまま鵜呑みにしていいのか、私では解りませんでした。
もし、山本様が何かご存じでしたら、こういったことも平易に解説していただけますと幸いです。

解説をお願いしたい理由ですが、以下のようなURLがtwitterなどで広まっています。
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html
途中の部分はさておき、女の子の意見が後半で紹介されています。
もし、先のサイトが正しいとすると、多くの人が誤解していることになります。

現在、政府の発表が正しくない(何かを隠している)、とする疑心暗鬼な考え方のいくらかは、
・原発周辺では有意に白血病が多い(どこかから聞いたこと)
・数字的には何ら放射線や放射性物質が漏洩していないと言われていること(現在の福島第1原発の話ではなく、一般的な原子力設備)
のような、複数の知っている情報の矛盾が、生んでいるのではないかと、私は思っています。

福島第1原発の現状が、放射性物質をいくらか周囲に出しているのは数字から見て間違いないとは思いますが、私は、影響を与えるほどものではない、という説明で納得しています(東京在住です)。
一方で、私自身には、原発は怖い、という感覚が以前からあります。広島出身なので、原子力の被害は子供の頃から嫌というほど、聞かされて育っています。
だからこそ、正しい知識や情報を得ることが重要だと考えています。

長々すみません。大変恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
Posted by sun390 at 2011年03月23日 08:14
東大病院放射線治療チームのツイッターによると、どうやら洗浄後の数値のようです。
http://twitter.com/#!/team_nakagawa

東大病院放射線医療チーム
@team_nakagawa: ホウレンソウの放射能測定方法について、新しいことがわかり
ましたのでご報告します。これまで検出されたホウレンソウの放射能量は、
ホウレンソウを一旦水洗いしてから測定をおこなった結果である、とのことです。

マニュアルでは「水洗いせず」との記載がありますが、厚労省から別の通達で
水洗いしてから測定するように各自治体や測定機関に連絡があったようです。

再度、3月21日のツイート(http://bit.ly/hNHCXl)で、「「緊急時(中略)マニュアル」によると、食物の放射能測定前に水洗は行なっていないようです」と申し上げたのですが、別途通達があり、「水洗いして測定した」ということがわかりました。お詫びして訂正します。
Posted by 岡持 at 2011年03月23日 12:48
私も具体的な影響については気にしていません。正確さを期すために少し指摘を。
食品の放射線量は洗った後だったのでは?
内部被曝の場合を考えると距離を勘案して線量の比較対象の公平性に問題があるのでは?
妊婦子供はちょっとヤバいかもですね。
Posted by ポニー at 2011年03月23日 13:43
市長がいってたのは聞いたけど、実際の事例のソースみせてほしいなぁ。
政治家の行ってることマジに信用する人じゃないので。
Posted by 市長がいってた at 2011年03月23日 13:48
mixiコミュからお邪魔します。
政府の適当な対応に私も怒りでいっぱいです。私は茨城県の東海村というところにいます。JCOの事故も体験しました。JCOの事故後、マスコミの情報操作で東海村周辺の作物や、名産のかんそういもも売れなくなってしまいました。
そもそも、テレビに出ている人間や政府が「放射能」と「放射線」の違いをちゃんと理解しているのかいまだに謎です。
東京の数値でびびってるのなら、我々東海村民は全員死んでるといいたい。どんだけ無知が怖いか思い知らされます。

まるでほうれん草に放射性物質が吸収されているような政府の言い様。
表面に付着しているだけなのだから洗えばぜんぜん問題ありません。政府は無駄に不安を煽るだけ。煽るだけ煽って後は知らない。まさにJCOの事故を思い出します。

ほうれん草?俺の家で買い取りたいくらいだね。農家の皆様が丹精こめて作った野菜、処分する映像を見て心が苦しかった。
Posted by dai at 2011年03月23日 16:40
クズの次はバカですか・・・。江戸時代並みの感覚ですね。
煙草・旧式ディーゼル車・コピー機・酒を避ける方が先でしょう。煙草・酒なんか即座に健康被害が出るし、未成年の摂取は禁止なんだから、と思います。
農産物、自粛じゃなくて基準値以下になったのを確認するから出荷して大丈夫っていうのが筋ではないかと思います。
Posted by 理力不足 at 2011年03月23日 18:28
おっしゃることはわかりますが、懸念地域に「配送しない」のは、ドライバー個人の偏見や無知のためとは限りません。私が運行管理責任者なら、発表している数値が信用ならず、事態が急変しても警報を発しない東京電力の情報を頼りにドライバーを現地に突入させることをためらいます。その判断を私は責められません。

配送指示の30分前、実は格納容器に致命的な破損が発生していて、配送地域は発表値の1000倍以上の汚染にさらされていたら。それは不合理な推測でしょうか?

「風評被害」にあっているのは、東電の発表する数値でなく、東電それ自体なのです。
東電の発表値が正しければ、リスクは低いでしょう。それが信用ならず、そのごまかしを保安院も官邸も事後にしか見抜けないことが問題です。
Posted by 須田正晴 at 2011年03月24日 01:19
始めまして。私は東京に住む二児の父親です。今回の震災、特に原発事故では色々な噂が飛びかっていましたが、トンデモ本を読んでいたため大分冷静にいられました。

山本先生やと学会の方々に深く感謝いたします。

本当に世の中には、決して自論を曲げないトンデモ学者やイタズラに人を不安にさせる人達が多いんですね。

実はこうだ!みたいな情報はよく調べると皆こじ付けだったり、嘘だったり、裏付けが無いものばかりでした。

まだ、原発はいまだ予断を許さない状況ですが、これからも、自分でよく調べて情報を見極め冷静に行動したいと思います。

トンデモ本との出会いに感謝します。ありがとうございました。
Posted by モリ at 2011年03月24日 19:23
極東ブログのfinalvent氏が、Twitter上で山本さんのこのエントリを名指しで「『内部被曝』と『外部被曝』を同一基準で比較しており、トンデモである」と主張しております。

どちらを信じていいのか分からず、できれば、山本さんの反論をお伺いしたいのですが…


>そう。“@akita_kia: これ等も内部被曝と外部被曝を同一基準で比較している。 "山本弘のSF秘密基地BLOG:福島産の農産物をじゃんじゃん食べよう!" http://t.co/ly3w8cO”
http://twitter.com/finalvent/status/50070944781320192

>内部被曝のこととICRP基準がわかってなさげ。“@allgreen: 山本弘のSF秘密基地BLOG:福島産の農産物をじゃんじゃん食べよう! http://t.co/DiHDhIN”
http://twitter.com/finalvent/status/50419948304089088

>ト学会トンデモ汚染疑惑 “@hidetix: @finalvent @allgreen ト学会の人の立ち位置がますます微妙。”
http://twitter.com/finalvent/status/50430997082292225
Posted by 岡持 at 2011年03月25日 00:00
仕事の帰りに近所のコンビニに寄って募金箱を見てみたら、千円札や一万円札がびっしりと詰まっているのにびっくりしました。

・・・煽られてるわけではないですが、僕も万札を入れてきました^^

まあそれはそれとして買い物ついでに昨日発売の週刊文春を買ってみると、
呆れたことに石原都知事の弁明が載っているではありませんか!
「天罰」発言の「真意」について語っていますが、最初から「真意」を述べればいいだけの話ただただ呆れるだけの内容でした。

>中には「テレビに出ている御用学者の言うことなど信用できない」という人もいる。

連載陣の中にも小林信彦みたいな妙な人がいて、その御用学者がハビコるとかほざいています^^
Posted by 宇高 純一 at 2011年03月25日 05:42
追加で・・・。

本当なら石原発言のどこがトンチキなのか詳しく書くべきなのでしょうが、長くなるので割愛しました。
最近自分のブログで書けばいいことを人様のブログのコメント欄で延々と自説を述べる人が増えたので、その人たちのためにと言うこともありますが・・。
Posted by 宇高 at 2011年03月25日 07:56
この記事に安心して福島ホウレン草ばくばく食べて、実はあとで「ヨウ素だけじゃなくてプルトニウムも出てたんだ」ってなったら恨みどころじゃ済まないわけですが、ヨウ素だけでお話されるのは何か意図があってのことですか?それとも他のは絶対出てないとか、出ていても安心とされる根拠があるのでしょうか?
Posted by min117 at 2011年03月25日 23:27
冒頭から放射線量の話をしているのに「放射能がこわいから~」が科学的根拠のない行動と直接結びつけるには些か早計な気がします。
(仮に原発から放射能が漏れ続けているとして、)測定される放射線量(≒放射能の飛散具合)は風向きや天候に大きく左右されるでしょうし、完全に原発問題が沈静化していない以上悪化する可能性もあるので、恐怖感を抱くのも仕方がない事と思います。

報道では線量等の数値のみが取りざたされてやれ危険だやれ安全だと騒がれていますが、何がどの程度観測されていて地域分布がどうなっているか?とか時間経過によってどのように変化しているか?の方が遥かに重要かつ価値の高い情報だと思うんですけど、あんまりそういう報道ってされないですよね。
Posted by 通りすがり at 2011年03月26日 12:57
 放射性ヨウ素の内部被曝について、半減期が短いにもかかわらず懸念している人がいるのは、それらが甲状腺に取り込まれて甲状腺が集中的に被曝するからです。
 ですから、ラドンやセシウムのように全身に行き渡る元素と比較しても無意味です。とくに乳幼児は甲状腺へのヨウ素の取り込みが多いので、乳幼児の大気や牛乳、水道からの摂取によっても全く安全であるとはいいきれないのではないか、と懸念しているのです。この点について反論があればブログでお願いします。
Posted by okunosuke at 2011年03月26日 15:27
 多くのコメント、ありがとうございます。
 ただし、事実かどうか確認できない話が書かれているコメントについては、デマの可能性もあると考え、削除させていたたきました。ご了承ください。

 あと、毎度のことながら、僕の書いていることをちゃんと読まずに反論している人がいて参りますね。
 僕はこう書いてるんですよ。

>もちろん出荷前に放射線量を確認し、規制値を上回るものは出荷停止しなくてはならない。

 誰も規制値を上回ったものを食べろなんて言ってませんよ、min117さん、okunosukeさん。誰も言っていないことに対して反論しないでくださいね。
Posted by 山本弘山本弘 at 2011年03月26日 17:32
規制を緩和するコトで食物の出荷・摂取を許可する動き、わたくしどうしても納得がいきません。
会長のご意見を伺いたく考えています
Posted by 岡持 at 2011年03月27日 00:25
ご返信ありがとうございます。僕が言いたかったのは農作物のことではなく、大気を吸うことによる内部被曝の懸念のことでした。
 いわき市に入る人が恐れるのは、単なる放射線の外部被曝だけでなく、大気中の放射性物質、特に放射性ヨウ素を吸い込むことによる内部被曝を恐れている可能性もあるということです。内部被曝が安全であるという保証がない以上、それを恐れるのは、無理もないのではないかと思っています。
 山本さんのブログには初めてコメントさせていただきました。じつは僕は『ラプラスの魔』や『モンスターの逆襲』以来の山本さんのファンです。お返事いただけて大変光栄でした。
Posted by okunosuke at 2011年03月27日 19:40
>言わずもがなのことだが、100とか20というのは、屋外で測定された数値である。ヨウ素131の放つベータ線は、厚さ1.3mmのアルミ板で遮れる。木材でも厚さ1cmもあれば十分である。屋内にいて窓を閉め切り、外の空気を入れないようにしている限り(寒い被災地の住民はそうするしかないだろうが)、被曝線量は屋外よりはるかに少ない。
純粋な疑問なのですが、
ヨウ素131の放つγ線自体は少ないとしても、
β線(電子線)を遮蔽した場合、レントゲンと同じ仕組みで制動放射によるX線が発生しますよね。
X線は光子線というか電磁波ですので要するにγ線ですよね、エネルギィ的にも近い。
その分の被曝は考えなくていいのでしょうか?

また、原子炉作業員が水たまりに足を浸けて2-6シーベルトのβ線に被曝したという事故で、
β線だから皮膚までしか届かない、骨髄がやられることはない、だから安全だ、という意見がネット上ではよく見られたのですが、
同様の理由で私はそれは違うのではないかと疑っています。
Posted by 原子 力 at 2011年03月27日 20:59
その手があったかという目から鱗のご意見でした。

私は無知や必要以上の不安による風評被害に何かできないかと考えていました。

今は物資の供給など足りないものばかりでしょうから、もう少し落ち着いたころから福島産の農産物を取り寄せたいと思います。

ありがとうございました。
Posted by kiyoto_ra at 2011年03月28日 01:06
放射性物質の暫定基準は無毒性量ではなかったようです。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110328/k10014951701000.html
>政府は「一生食べ続けるのでなければ健康に影響が生じない低い値」と説明し、この基準が一生食べ続けた場合の数値を示しているとしてきました。しかし、この暫定基準の基となった指標を作成した原子力安全委員会ワーキンググループの元委員、須賀新一さんは、あくまで放射性物質が一度だけ放出されて、次第に減少していくことを前提とした一時的な指標であることを明らかにしました。特に人体への影響が大きいとされる放射性ヨウ素については、基準の上限の値で長期間取り続けると想定している被ばく量を超えるおそれがあると指摘しています。今回、検出された放射性物質の値では、食品などを通じて健康に影響が生じるおそれはほとんどないということですが、政府は正確な情報を改めて説明することが求められます。
Posted by 岡持 at 2011年03月28日 19:29

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