最近読んだ(or読み返した)科学関係の本の中から、いくつか印象に残ったトリビアを、忘れないうちに書き留めておく。
唐沢さん、良かったら使ってください。
・天文学者ジョージ・エラリー・ヘールは妖精と話をしていた。
最初にヘールの前に妖精が現われたのは1910年、神経症の発作の後、エジプトで療養している時だった。数週間後、ローマで再び現われ、読みさしの本を置いて仕事にかかるようヘールに促した。最初は苦痛に感じていたヘールだが、時が経つにつれ、足繁く通ってくるこの訪問者に親しみを覚えるようになったという。
(リチャード・バネク『望遠鏡が宇宙を変えた』より)
ヘールと言えば、ウィルソン山天文台を建設したことで有名。パロマ山天文台のヘール望遠鏡や、月のヘール・クレーターの名の由来になっているほどの著名な天文学者なんですが、こんなエピソードがあったとは。
・19世紀アメリカ南部の医師サミュエル・カートライトは、「ドラペトマニア」という病名を発明した。「奴隷をその務めから逃げ出すようそそのかす」心の病のことである。
アーリックいわく、
「現代の疾患のいくつかが、こうしたおかしな実例と同じようにでっち上げられたものではないと、どれほど確信をもって言えるだろうか。
(ロバート・アーリック『怪しい科学の見抜き方』)
・1900年、パリで「宇宙人と交信できたら100万フラン」という懸賞金が出されたが、火星人との交信は「簡単すぎる」という理由で除外された。
(前川光『宇宙への挑戦』)
・ルネサンス時代の数学者ジェラロモ・カルダーノは占星術に凝っていて、自分の死ぬ日まで占星術で予測した。その日が来ると、自分の予測が正しかったことを証明するために自殺した。
(レイモンド・スマリヤン『天才スマリヤンのパラドックス人生』)
・賭博好きでもあったカルダーノの名言
「ギャンブラーにとっては、全くギャンブルをしないことが最大の利益となる」
(wikipediaより)
ミもフタもない結論ですが(笑)。