どうも、日傘です。
> ひとつは本当に麻酔弾で変身しないという保証があるのかという問題。創竜伝2巻で竜堂続に投与されたであろう麻酔弾も相当強力なレベルのものだったはずですが、それよりさらに数倍強力な麻酔弾ともなると、麻酔弾自体が人間の致死量レベルをはるかに超えている可能性が高いのです。これは麻酔弾の即効性や効果などにもよるのでしょうけど、その辺りもある程度調整しておかないと危険極まりないですね。すくなくともレディLが使用した「体が麻痺するだけで意識が失われることはない」麻酔弾では却って逆効果です。竜堂続はアレで変身しているのですから。
あちゃ~、やっぱり穴がありましたか。冒険風ライダーさんのご指摘通りです。常人の致死量をはるかに超える麻酔じゃないと、竜堂兄弟を昏倒させることは不可能だと思いましたが、肝心の量をどう知りうるのかについてはまったく失念しておりました。麻酔弾ぐらいじゃ死なねえだろと、無意識のうちに彼らを信頼(?)していたようです。
そう言えば、竜堂兄弟が意識を失う場面って異常に少ないんですね。覚えている限りでは、前半の変身直後と中性子爆弾直撃ぐらいかな? 最近に至ってはますます無敵指数が上昇しているようで、1巻で奈良原の部下の一撃に息を詰まらせていた始が懐かしい。
残された方法は、お涙頂戴と歴史遺産満載の町のツープラトンで変身をためらわせておいて、おもむろに中性子爆弾を炸裂させるくらいでしょうか?
それでも不安要素はつきません。弟たちのいずれかが変身してしまうかもしれないし、仮に四人とも昏倒したところで次に打つ手はありません。
> もうひとつは定期的に投与する睡眠薬の分量の問題。どのくらい投与すれば連中を眠らせ続けることができるのかが医学的に全く解明されていません。常人と違うのは確実ですが、だからといってただひたすら投与すれば良いわけではありません。睡眠薬は一度に摂取しすぎると人を死に至らしめることもある薬です。投与しすぎた結果、致死量に達して竜に変身させてしまったなどという結末に至ったら笑い話にもなりません。
言葉もない。ブラックジャックにそんなシーンがあったので、医学的に解明されてるのかと思ってました。そもそも竜堂兄弟の身体機能って、常人と比較してどれくらいなのでしょうか? マッドドクター田母沢が興味津々になるはずです。
結局人類に竜堂兄弟を打倒することは不可能なのでしょうかね。昏倒した竜堂兄弟を、シユウにまかせることも考えられるのですが、シユウって確か白竜王に一刀両断されてたから、いまいち信頼が置けないし。
しかし、これだけ「反」にし難い伝奇主人公も珍しいのではないでしょうか? 伝奇アクションのくせに決定的に緊張感が欠落しているのもこのせいだと思います。社会評論もマンネリ化してきた今、あの小説に多少なりとも刺激的な部分があるのでしょうか?
『染血の夢計画完遂か!? ついに姿を現した最後の敵の正体は!? 竜堂4兄弟にかつてない危機が迫る!!』
「どうせ最後に竜になってめでたしめでたしやろ?」
『竜に変身した小早川奈津子に余が攫われた!! 茉理の周囲に迫る黒い魔の手!! どうする、竜堂兄弟!?』
「てゆーか、あいつら殺しても死なんし」
ふう、私にはこのあたりが限界です。何とか人類にも逆襲の可能性を、と思ったのですが。冒険風ライダーさんが仰られるように、あくまで彼らの論理的な屈服を目指したほうが、効果的なようですね。
誰か考えてくれません? あの「歩く矛盾」をぎったんぎったん(byジャイアン〉にする方法を。
> そもそも四人姉妹ないし牛種の得意分野は政治力と経済力を使った支配にあり、竜堂兄弟の超人的な力とは本質的に全く次元が異なるものなのですから、竜堂兄弟を自分達が得意とする分野の「政治的・経済的な戦い」に引きずり込み、竜堂兄弟を徹底的に翻弄する事によって、連中を自分達の言いなりにならざるをえない境遇に追い詰めていけば良いのです。政治分野における自分達の無力さを徹底的に思い知らされた竜堂兄弟は、四人姉妹や牛種の世界支配計画を阻止するという目的を達成するためにも、権力を掌握するという選択肢を取らざるをえなくなってしまうでしょう。
> 竜堂兄弟の外形を打ち崩す事に比べれば、支離滅裂な思想と行動原理で動く連中を「権力の陥穽」に陥れて思想的・精神的に屈服させるなど容易なことです。四人姉妹や牛種も、わざわざ自分達の得意分野とは異なるジャンルで相手と同じダンスを踊って転倒する必要もなかろうに。
>
あれだけ日本の悪口を言っておきながら、レディLの申し出を拒否した彼らですから、
簡単に同じ土俵に乗ってくるとは思えません。
「陰謀の根元を断つ!」とか言って、敵の本拠地に乗り込みラスボスを倒してめでたしめでたしというオチになりそうな気がします。(^^;;
>日傘さん
> 言葉もない。ブラックジャックにそんなシーンがあったので、医学的に解明されてるのかと思ってました。そもそも竜堂兄弟の身体機能って、常人と比較してどれくらいなのでしょうか? マッドドクター田母沢が興味津々になるはずです。
一応作中で説明されているものとしては
・ 弾丸や刀などを全く受けつけない皮膚を持つ
・ 血液中の赤血球数が水準値より40%多い
・ 驚異的な治癒能力が存在する(眼球をやられても再生させることができる)
といったことが明確になっているぐらいで、しかもそのメカニズムは全く解明されておりません。まあ作者自身、そのあたりの設定については何も考えてはいないのでしょうが(笑)。
「空想科学大戦」の著者・柳田理科雄氏にでも調べさせたら面白い結果が出てくるでしょうな。イキナリ「科学の壁」にぶつかると思いますけど(笑)。
>Merkatzさん
>あれだけ日本の悪口を言っておきながら、レディLの申し出を拒否した彼らですから、
>簡単に同じ土俵に乗ってくるとは思えません。
一応No.185で2つばかり竜堂兄弟を理論的・状況的に追い詰めて誘いこむ方法を提言していたはずですが、これはそれを読んだ上での反論でしょうか?
もしあの方法では無理だと言うのであれば、なぜ無理なのか具体的に指摘してもらえないでしょうか。
>「陰謀の根元を断つ!」とか言って、敵の本拠地に乗り込みラスボスを倒してめでたしめでたしというオチになりそうな気がします。(^^;;
一昔前のファンタジー小説ではあるまいし、そんな解決法で事態が好転すると考える方がおかしいでしょう。まああのバカ兄弟ならば考えそうなことですけど(笑)。
そもそもただ四人姉妹ないし牛種の手から逃げるだけならばともかく、彼らの政治的・経済的な世界戦略に対抗しようと本気で考えるのであれば、権力の掌握は絶対に必要不可欠な項目となります。竜堂兄弟の超人的な力だけでは、四人姉妹ないし牛種の政治力を抑えこみ、彼らの政治的支配力を無力化させることができません。
たとえば「染血の夢」計画において、四人姉妹は世界中に内戦の種をまいたり、金融恐慌を引き起こさせたりして世界的な混乱を誘発させていましたが、いくら竜堂兄弟が腕力を誇ったところで、連中の超人的な力だけではそういった事態に全く対処できません。それらの事態は政治的・経済的要因によって引き起こされたものである以上、その根本の原因を断たなければ、一時的に抑えこんでもすぐに再発してしまい、根本的な解決にはならないものなのです。
しかしだからと言って、政治の世界において「陰謀の根源を断って事態を沈静化させる」などという考え方など全く通用するものではありません。それこそ一昔前のファンタジー小説の世界であればそういった解決法もあるかもしれませんが、政治というものは「コントローラー」が常に制御していなければ勝手に暴走していくものであり、それを無視して「コントローラー」を打倒してしまったら、現状の政治的混乱は「コントローラー」の制御を失ってしまい、却ってますます収拾のつかない危険な状態に陥ってしまいかねないのです。それを本当に沈静化させるには、やはり四人姉妹の政治力に対抗できるだけの強大な政治力と経済力とで対処する必要が出てくるわけです。
銀英伝にも「火山が噴火しても、冬が夏に変わるわけではない」という名言がありますし、そもそも「四人姉妹を打倒したところで世界的な混乱がすぐさま収まるわけではない」ということは創竜伝本編の中ですらきちんと指摘されているのです(創竜伝8巻 P210)。それに対する竜堂兄弟の返答は「無責任と無定見の理想的集大成」とでも言うべきものではありましたが、本気で四人姉妹ないし牛種の世界支配戦略に対抗したいと考えるのであれば、そのあたりの政治理論についてきちんと考えるのは当然の事ではありませんか。最近のファンタジー小説やゲームの世界ですら「ラスボスを倒してめでたしめでたし」などという「安直な展開」はめったにないというのに(笑)。
もっとも、竜堂兄弟が「世界の政治がどれほど混乱しても自分達には関係ない。ただ自分達の安全のみが大事である」とでも言うのであれば、確かに連中が権力を掌握する必要はないですし、権力者の本拠地に乗りこんで脅すという選択肢もかなり有効なものとなりえるでしょう。
しかし連中は四人姉妹や牛種の世界支配体制やそれに基づく政策そのものに対して異議を唱えているのですから、必然的に政治理論や権力の掌握について考え、四人姉妹や牛種の政治力に対抗する手段を模索しなければなければならないはずなのです。それもせずに、ただひたすら安っぽいヒューマニズムと反権力感情に基づいて「反対のための反対」しか行っていない連中のお気楽な思考法はホントに救いようのないシロモノであると言わざるをえないのですがね。
竜堂民主主義自由共和国(仮称)の政治とは・・・?
1.反抗者は力をもって制圧
2.法律(この場合は国際法や条約等)より家訓(自国の法)が大事
3.敵対する相手には何をしてもよい
4.政策の評価基準はダブルスタンダードで(まちがっても日本を誉めない、自国や友好国の評価は甘い)
5.諸悪の根源は大資本家、特に日本とアメリカ
6.政策決定には感情がかなりのウェイトを占めている
・・・そういえば中国って殷周革命以降は竜種の支配下にあったんですよねぇ・・・。う~ん、意味深だ・・・。
ちょっと乱暴な評ですね(^^A)乱文ご容赦のほどを。
>
> 一応作中で説明されているものとしては
>
> ・ 弾丸や刀などを全く受けつけない皮膚を持つ
> ・ 血液中の赤血球数が水準値より40%多い
> ・ 驚異的な治癒能力が存在する(眼球をやられても再生させることができる)
>
> といったことが明確になっているぐらいで、しかもそのメカニズムは全く解明されておりません。まあ作者自身、そのあたりの設定については何も考えてはいないのでしょうが(笑)。
> 「空想科学大戦」の著者・柳田理科雄氏にでも調べさせたら面白い結果が出てくるでしょうな。イキナリ「科学の壁」にぶつかると思いますけど(笑)。
>
>
あのシリーズは私も大好きでして、「怪獣VOW」のタカラジマンで爆笑していた身としては、筆吉先生の画に感涙を流したものです〈笑〉。
生物や物理には暗いのですが、「赤血球が40%も多いのなら、その他の血液構成物質はどうなっているのだろうか?」や、「常人と同じ栄養補給で、眼球損傷ほどの重症を自然治癒できるのか?」等、素朴な疑問がポコポコ沸いてきます。
まあ、全て書くことが正しい姿勢だとは一概には言えないのですけれど。
いや、論理的な反論じゃなくて、竜堂兄弟の思考レベルを考えたら、
そういう駆け引きも何か無駄のように思えるなあと思っただけでして・・・。(^^;;
竜堂兄弟ってようは「あいつが嫌い」という感情で全てを決めているような感じじゃないですか。
日本の政治家は嫌いだが、牛種と四姉妹はもっと嫌いだ、みたいな感じで。
だから、政治を良くするために権力を行使してみてはと、嫌いな相手から言われて引き受けるだろうかと思ったわけで。
だから幼稚な彼らのこと、「そもそもこんな提案をする彼らこそ諸悪の根元ではないか!」と悟って(笑)牛種退治にいそしむ方が自然に思えたんです。
現実政治の話をすれば、冒険風ライダーさんのおっしゃるとおりだと思うんですが。
> いや、論理的な反論じゃなくて、竜堂兄弟の思考レベルを考えたら、
> そういう駆け引きも何か無駄のように思えるなあと思っただけでして・・・。(^^;;
>
> 竜堂兄弟ってようは「あいつが嫌い」という感情で全てを決めているような感じじゃないですか。
> 日本の政治家は嫌いだが、牛種と四姉妹はもっと嫌いだ、みたいな感じで。
> だから、政治を良くするために権力を行使してみてはと、嫌いな相手から言われて引き受けるだろうかと思ったわけで。
> だから幼稚な彼らのこと、「そもそもこんな提案をする彼らこそ諸悪の根元ではないか!」と悟って(笑)牛種退治にいそしむ方が自然に思えたんです。
>
> 現実政治の話をすれば、冒険風ライダーさんのおっしゃるとおりだと思うんですが。
私もMerkatzさんと近い意見で、竜堂兄弟は冒険風ライダーさんが考えられた提案を蹴るんじゃないかなぁ、と思います。
確かに、物事の筋の通し方からすれば、あれだけ激しく社会評論をまき散らす竜堂兄弟は、たとえ敵側からとはいえ、政治への参加の呼びかけを訴えられれば応えなければならないはずですが、果たして自分たちの平和しか考えていない利己的な竜堂兄弟が、その手の誘いに乗るとも想像しにくくないですか?
むしろ、始サンあたりが、
「勘違いするな。俺は別に、世の中を変えたいなんて大それたことを思ってるわけじゃない。俺はただ、兄弟たちと静かに暮らしたいだけだ。貴様ら四姉妹は俺たちにちょっかいさえかけなければ、戦争でも陰謀でも世界中で好きにやっていればいい。ただし、俺たちには構うな」
と、長兄の貫禄(笑)でぬけぬけと言い放ちそうな気もします。もちろん、
「そういう問題じゃない。それだけ政治や社会に対する識見があるのだから、君たちの理想を実践してみなさいと言っているのだ。我々がその用意をすると言うのに」
という、当然入らなければならない突っ込みを、四姉妹の交渉人は言わ(え)ないでしょうね。なぜなら、それが創竜伝だから(笑)…というより、そんな無理矢理な強引さが良くも悪くもこの作品の持ち味で、そもそもあれほど感情的で利己的な竜堂兄弟が切れ者で毒舌家として描かれている限り、彼らを論破できるのはたぶん中国人の偉い老学者ぐらい(笑)ではないでしょうか?
恵としては、創竜伝の登場人物は味方以外、露骨に三流以下の人物像として描くスタンスがある以上、あの竜堂兄弟を論破、もしくは誘導会話(ごめんなさい、恵の造語です(--;))できるキャラクターは想像しにくいんですよネ。(でも、はっきり言って、そこがこの物語のつまらないんです。)
>画聖マニの再来(自称)さん
> 竜堂民主主義自由共和国(仮称)の政治とは・・・?
> 1.反抗者は力をもって制圧
> 2.法律(この場合は国際法や条約等)より家訓(自国の法)が大事
> 3.敵対する相手には何をしてもよい
> 4.政策の評価基準はダブルスタンダードで(まちがっても日本を誉めない、自国や友好国の評価は甘い)
> 5.諸悪の根源は大資本家、特に日本とアメリカ
> 6.政策決定には感情がかなりのウェイトを占めている
まだこんなのがありますね。
7.竜堂兄弟に対する批判は内容如何を問わず一切認められない。違反者は最高刑で死刑
8.家訓(自国の法)が自国の国益や人道に反すると判断された場合、
家訓は破ってもかまわない
9.最高法規は改訂版ハムラビ法典(恩は2倍にして返せ、仇は10倍にして返せ)
10.武道の伝道と宗教の布教活動は全面的に禁止
11.主戦論を唱える者は自らが戦地に赴かなければならない
12.国有・私有を問わず、全ての財産は外部に対して常に無料で公開しなければならない。
費用は全て国費でまかなう
……私だったら、頼まれてもこんな国に住みたくはないですが(笑)。
>・・・そういえば中国って殷周革命以降は竜種の支配下にあったんですよねぇ・・・。う~ん、意味深だ・・・。
正確には少し違います。中国は殷周革命以前も以降も天界および仙界の支配領域で、竜種は天界の主・玉皇大帝の家臣という設定になっています。西洋世界は牛種の支配領域で正しいのですけど、東洋世界の方は非常に分かりにくくなっているんですよね。第一「日本は一体誰の領域に属するのだろう?」という深刻な疑問がありますし(笑)。
天界および仙界は地上の人界に対して絶対中立・不干渉主義の建前を掲げていますが、実際には自分達の利益に沿った干渉行為をしばしば行っています(創竜伝8巻&12巻参照)。連中には法治主義の精神が全くないと私が批判する理由のひとつがこれなのですけど。
>Merkatzさん
>竜堂兄弟ってようは「あいつが嫌い」という感情で全てを決めているような感じじゃないですか。
>日本の政治家は嫌いだが、牛種と四姉妹はもっと嫌いだ、みたいな感じで。
>だから、政治を良くするために権力を行使してみてはと、嫌いな相手から言われて引き受けるだろうかと思ったわけで。
>だから幼稚な彼らのこと、「そもそもこんな提案をする彼らこそ諸悪の根元ではないか!」と悟って(笑)牛種退治にいそしむ方が自然に思えたんです。
竜堂兄弟が何の理由もなしにあの提言を拒絶してしまったら、連中は自分達が語る社会評論に思想的正当性が全くないということを、自ら公言することになってしまうではありませんか。ただでさえ説得力が全くない破綻だらけの社会評論は、竜堂兄弟自らの手によってトドメを刺されることになってしまいます。
それにあの提言には「竜堂兄弟の無責任性」を責めたてる材料にするというもうひとつの意義があるのです。もしあの提言を断ってしまったら、その時点で竜堂兄弟は四人姉妹や牛種に対抗するための政治的正当性すら失ってしまうことになるのです。いかに竜堂兄弟が四人姉妹や牛種の世界支配体制を批判したところで、提言した側が、
「すくなくとも我々は自分達が行ってきた政治に責任と誇りを持っている。政治参加の道がありながら政治の責任を取ろうとすらせず、他人に政治の責任を転嫁して平然としていられるお前らに我々の政治を云々する資格はない」
と返してしまったら、竜堂兄弟は何も返答することができなくなってしまうのですから。この場合、たとえ竜堂兄弟が唱える社会評論の内容がいかに正鵠を射たものであったとしても、自己責任の差という一点だけで、連中の主張には完全に説得力がなくなってしまうのです。
そもそも私が目的としているのは「竜堂兄弟を思想的・精神的に屈服させる」ことであり、「竜堂兄弟に権力を掌握させる」というシミュレーションも、最終目的はそこにあるわけですから、連中があの提言を拒絶することによって、連中が持つ政治的・思想的正当性を自らの手で破壊させたら、過程こそ違えど、その時点で私の目的は達成されたも同然です。まああの連中に、自分達の思想的・政治的正当性が完全に破壊されてしまったことをマトモに自覚できるだけの知能があるとは思えませんが(笑)。
>恵さん
>確かに、物事の筋の通し方からすれば、あれだけ激しく社会評論をまき散らす竜堂兄弟は、たとえ敵側からとはいえ、政治への参加の呼びかけを訴えられれば応えなければならないはずですが、果たして自分たちの平和しか考えていない利己的な竜堂兄弟が、その手の誘いに乗るとも想像しにくくないですか?
ホントに連中が「自分たちの平和しか考えていない利己的な」性格を有しているのであれば確かに誘いに乗ることは考えにくいかもしれませんが、実際には連中、そこまで割り切った考え方など持ってはいないのですよ。証拠は創竜伝本編の中にいくらでも転がっています。
たとえば創竜伝7巻では、赤ん坊を食べようとした小早川奈津子のペット・大蛇の「白虎丸」に対して、竜堂続と竜堂終が例によって例のごとく下らない能書きを長々と述べた挙句に殺してしまいましたが、なぜわざわざそんなことをやったのでしょうか? 「白虎丸」に赤ん坊が食べられてしまったところで、別に竜堂兄弟の動向には全く何の関係もないではありませんか。むしろ「竜堂兄弟の平和」という観点から見ると、この「白虎丸」との戦いが小早川奈津子との初めての対立だったのですから、連中は自分達の方から積極的に「平和」を捨てる選択肢を選んでいたわけで、これは自己矛盾もいいところです。
また四人姉妹が推進していた「染血の夢」計画も、アレは別に竜堂兄弟に対して害をなすものではありませんでしたし、竜堂兄弟の故郷である日本も救われる事になっていました。ならばこれが完璧に実行されたところで、これまた「竜堂兄弟の平和」とは全く何の関係もないものであったはずです。にもかかわらず連中はロクなアンチテーゼや政治的な代案を用意することすらないまま「染血の夢」計画を阻止しようとしています。
つまり竜堂兄弟は、口では「自分たちの平和しか考えていない」と言っておきながら、実際にはそこまで利己主義に徹することができておらず、自分達と全く関係のないことについても無用な口を挟まずにはいられないのです。この言行不一致が存在する限り、連中を思想的・政治的陥穽に突き落とすのは極めて容易なことです。
いっそ徹底して利己主義を貫いていたのであれば、私はむしろ竜堂兄弟を絶賛したかもしれないのですけど。
>まああの連中に、自分達の思想的・政治的正当性が完全に破壊されてしまったことを
>マトモに自覚できるだけの知能があるとは思えませんが(笑)。
私が冒険風ライダーさんの論理的な実験に敢えて異議を差し挟んだのもそれを思ったからでして。
そもそも竜堂兄弟が盛大に論理破綻をやらかしているのは、自分たちの論理が破綻していることに気付いていない無神経さにあるわけで、
どんなにこちらが理路整然と思考の陥穽について指摘しても、「それがどうした」(byアッテンボロー)という風に返されてしまうのではと思ったんです。
さすが竜だけあって、人間とは別次元の思考をしているようで(笑)。
> >まああの連中に、自分達の思想的・政治的正当性が完全に破壊されてしまったことを
> >マトモに自覚できるだけの知能があるとは思えませんが(笑)。
>
> 私が冒険風ライダーさんの論理的な実験に敢えて意義を差し挟んだのもそれを思ったからでして。
> そもそも竜堂兄弟が盛大に論理破綻をやらかしているのは、自分たちの論理が破綻していることに気付いていない無神経さにあるわけで、
> どんなにこちらが理路整然と思考の陥穽について指摘しても、「それがどうした」(byアッテンボロー)という風に返されてしまうのではと思ったんです。
> さすが竜だけあって、人間とは別次元の思考をしているようで(笑)。
現実世界の人間(それもまがりなりにも知識や評論の世界に身を置いている人間)にも結構いますからねぇ。
普段自衛隊に反対している人間が震災の時に自衛隊の出動が遅れたのを「人災」だと怒ってみたり、容疑者の人権第一の弁護士が同僚の弁護士を殺したオウムに対しては「死刑にしろ」と言ってみたり。
当時は連中の矛盾撞着があらわになって限界を見せたように思われたものですが、今じゃすっかり何食わぬ顔で言論活動してますから。恥ずかしげも無く。
竜堂兄弟に正当性を説いたところで、自分を一市民だと思っている彼らには馬の耳に念仏でしょうね(「竜王」だったらまだ責任感はあるかも知れないですが)。
結局、彼らは「ちゃんと投票している」という代議制民主主義の欠陥的な権利・責任意識(選挙民の責任なんて問うことが出来ない)を拠り所にしているため、何を言われようと平気なんじゃないかと思います。
とまあ、竜堂兄弟に政治参加して貰いたいと来れば、やはり現実世界の「とうちゃん」にその卓越した政治意識を見せてもらいたいなぁ(笑)
ちょうど、同じ作家で同じ思想傾向で同じ名字の某氏が知事になったことだし……
仙界の連中が「彼らだったら人間であっても権力者と対立しただろう」と言われる竜堂兄弟ですが、彼らに超人的な力がなかったらどうなったでしょうか?
彼らの言っていることの正当性なんてものは、超人的な力という虚飾と暴力装置を取り除いてはじめて真価が測れるはずです。
一応、超人的な力がなければ船津老や四人姉妹に狙われることはないですけれどねぇ。別に権力者が目の敵にするほどの危険思想(笑)なんて持ち合わせていませんし、敵対しようがなさそうなもんですが。
むしろ、人格形成過程で対人関係がまったく変わるでしょうから(超人の時には感じなかった「威嚇」というコミュニケーションが発生する)、全くの別人格になる方が正しそうですね(笑)。
> 現実世界の人間(それもまがりなりにも知識や評論の世界に身を置いている人間)にも結構いますからねぇ。
> 普段自衛隊に反対している人間が震災の時に自衛隊の出動が遅れたのを「人災」だと怒ってみたり、容疑者の人権第一の弁護士が同僚の弁護士を殺したオウムに対しては「死刑にしろ」と言ってみたり。
> 当時は連中の矛盾撞着があらわになって限界を見せたように思われたものですが、今じゃすっかり何食わぬ顔で言論活動してますから。恥ずかしげも無く。
立て続けに発生したこの二つの事件と、それに関する進歩的な人々の発言の数々は、私を左翼的洗脳から解き放ってくれました。その点については感謝(大笑)
> とまあ、竜堂兄弟に政治参加して貰いたいと来れば、やはり現実世界の「とうちゃん」にその卓越した政治意識を見せてもらいたいなぁ(笑)
> ちょうど、同じ作家で同じ思想傾向で同じ名字の某氏が知事になったことだし……
仮に田中芳樹が「右傾化を煽る風潮に風穴を」と次期都知事選に立候補、二期目を目指す石原慎太郎と一騎撃ち…という事態になったとして、どのような結果が待ちうけているのでしょうか。
今でも「銀河英雄伝説」「創竜伝」を盲目的にバイブルとする人々の票数だけではムリでしょうね。一般的な認知度が石原慎太郎や田中康夫どころか、今や切手の図柄になるほど市民権を得たアニメの総監督にも及ばず、論壇で保守に攻撃されることも、左翼に褒めちぎられることもないと言う現状では(その点では小林よしのり以下…)。まず「一騎撃ち」の状況を作るには、左翼政党や市民団体に所属する田中芳樹ファンが動いて、政党幹部に候補者擁立を断念させ実質的支持を取りつけ(川田悦子戦法)、市民団体に「田中芳樹的思想」を説いて回り、勝手連的運動を展開させる…いかん、田中知事実現を目指してどうする(^^;)
>Merkatzさん
> 私が冒険風ライダーさんの論理的な実験に敢えて異議を差し挟んだのもそれを思ったからでして。
> そもそも竜堂兄弟が盛大に論理破綻をやらかしているのは、自分たちの論理が破綻していることに気付いていない無神経さにあるわけで、
> どんなにこちらが理路整然と思考の陥穽について指摘しても、「それがどうした」(byアッテンボロー)という風に返されてしまうのではと思ったんです。
> さすが竜だけあって、人間とは別次元の思考をしているようで(笑)。
>管理人さん
> 結局、彼らは「ちゃんと投票している」という代議制民主主義の欠陥的な権利・責任意識(選挙民の責任なんて問うことが出来ない)を拠り所にしているため、何を言われようと平気なんじゃないかと思います。
う~ん、やっぱり難しいですかね。あの「お前が戦争に行け論」の社会評論バージョンは、竜堂兄弟の思想面における致命的な欠陥を的確に、しかも連中では絶対に回避不可能な形で突くことができるので相当に有効な戦法だと思ったのですが、竜堂兄弟にそれを理解できるだけの知能と識見がなければ確かに意味を成しませんわな。
連中は人様をアレほどまでに説教まがいの社会評論を使って非難しているのですから、逆に他人から非難された時、少しは自分達の主張を顧みるぐらいの「自律」や「自省」ぐらいあるのではないかと「若干の期待」をかけてしまった私がどうも間違っていたようですね。普通一般の常識と識見さえあれば私の理論的説得は完璧な効力を発揮するはずですが、やはり感情と病的なプライド意識の暴走で発狂しているようなキチガイ連中相手にそんなものは通用しないか(笑)。
まあ交渉が成功しようが失敗しようが、交渉によって竜堂兄弟の思想的・政治的正当性を連中自身の手によって完全に破壊させることができますし、「すくなくとも最初の段階では四人姉妹ないし牛種は竜堂兄弟に対して極めて友好的であったにもかかわらず、連中は一方的にこちらの手を振り払って敵対した」という「事実に基づいた宣伝」を展開することによって竜堂兄弟にある程度の思想的ダメージを与えることも可能ですから、ダメもとでも交渉を行ってみる価値は充分にあるとは思いますけど。
それとアレはまだ「第一の理論的説得策」であって、一応私のシミュレーションの中でも、連中がこちらの主張内容を全く理解することすらなく拒絶してくることは計算の内に入っております。それに基づいてNo.185では「第二の強攻策」も同時に作成しておいたのですが、こちらについての成功率はどうなのでしょうか?
連中に対して四人姉妹ないし牛種の政治力と経済力に基づいた強大なまでの世界支配戦略の一端を披露しつつ、それを竜堂兄弟に対する強力な脅迫・交換条件提示としての外交カードとして使うという戦法は、むしろ連中が感情に基づく行動原理を持っているからこそ却って有効な戦法たりえるのではないですか? そしてさらに、万が一にも自分達に刃向かってくる場合は、自分達の力で全世界を滅亡させると「脅し」をかけておけば、四人姉妹に対抗できるだけの政治力も経済力も全く持たない竜堂兄弟は、むしろその自分達自身の安っぽいヒューマニズム的な感情によって四人姉妹ないし牛種に逆らうことができなくなってしまいますし、それによって四人姉妹ないし牛種の安全まで確保することすらできるようになるのです。
連中は「自分達はただ権力者の攻撃に対する正当防衛を行っているだけだ」と口では公言しているものの、実際にはその「正当防衛」の流れに反した行動ばかり取っているのは、創竜伝本編の流れを見れば一目瞭然です。そして連中の感情的発作(笑)の源泉には「安っぽい3流以下のヒューマニズム」というシロモノが確実に存在します。「第二の強攻策」は竜堂兄弟が持つこの思想的破綻を逆手に取ったものであり、竜堂兄弟が思想的に転向するか、連中にイキナリ四人姉妹ないし牛種に対抗できるだけの強大な政治力・経済力が備わったりしない限り、連中にこの「第二の強攻策」を無視・拒絶することはほぼ不可能です。
しかもこの方法は竜堂兄弟側が政治的・経済的に無為無力である限り、何度でも使用することができます。拒絶すれば人類は四人姉妹ないし牛種の政治力と経済力とによって完全に滅亡させられることになるのですから、力しか能のない竜堂兄弟にはどうすることもできません。この状況ではさすがの竜堂兄弟も少しは政治意識に目覚めざるをえないでしょう。これに先だって「第一の理論的説得策」を実行していればさらに効果的です。
四人姉妹ないし牛種の竜堂兄弟に対する要求内容は別に何でも良いのですが、「連中に権力を掌握させる」以外にも「天界と仙界に攻めこませ、連中を天界において孤立させる」というのが結構有効な選択肢として存在しますね。そもそも牛種の最終目的は「人界・天界の完全支配」にあるのですし、竜堂兄弟と仙界・天界とを噛み合わせれば、自分達が手を下すこともなしに敵対勢力を弱体化させたり、竜堂兄弟を完全に孤立させたりすることすらできるのです。
実は創竜伝本編においてもこの策は充分に使用することが可能だったはずなのですが、四人姉妹ないし牛種側の思考水準が、低能な竜堂兄弟のそれをすらはるかに下回っていたために立案されることさえなかったんですよね。ただ単純かつストレートに「染血の夢」計画を竜堂兄弟にバラすのではなく、それを有効な交渉のカードとして使って連中に自らの政治面における無力さを思い知らせてやれば、自分達の安全を確保しつつ、キズひとつ与えることすらなしに連中を屈服させる事だってできたかもしれないのに。
さすがにこの「第二の強攻策」が竜堂兄弟の知能不足によって失敗することはありえないでしょう。これは理論ではなく感覚的に理解させることができるのですし、「脅迫」という手段は感情で動く連中の方がむしろ簡単に引っかかるような方法なのですから。
>モトラさん
>仮に田中芳樹が「右傾化を煽る風潮に風穴を」と次期都知事選に立候補、二期目を目指す石原慎太郎と一騎撃ち…という事態になったとして、どのような結果が待ちうけているのでしょうか。
元々が熊本県出身の田中芳樹は、東京都知事ではなく熊本県知事に立候補した方が良いのではないでしょうか? 「地元出身の有名作家」というキャッチフレーズが相当有効な武器として使用できます。東京都で石原慎太郎氏と勝ち目のない選挙戦など展開するよりもはるかに勝算のある方法だと思いますけど。
熊本県は「保守王国」などと呼ばれる自民党の勢力基盤のひとつでもありますからね~。ここで勝てば、田中芳樹が激しく憎んでいるであろう自民党にも一矢報いることができるわけですから、是非とも本人に立候補してもらいたいところなのですが(笑)。
> >仮に田中芳樹が「右傾化を煽る風潮に風穴を」と次期都知事選に立候補、二期目を目指す石原慎太郎と一騎撃ち…という事態になったとして、どのような結果が待ちうけているのでしょうか。
> 元々が熊本県出身の田中芳樹は、東京都知事ではなく熊本県知事に立候補した方が良いのではないでしょうか? 「地元出身の有名作家」というキャッチフレーズが相当有効な武器として使用できます。東京都で石原慎太郎氏と勝ち目のない選挙戦など展開するよりもはるかに勝算のある方法だと思いますけど。
> 熊本県は「保守王国」などと呼ばれる自民党の勢力基盤のひとつでもありますからね~。ここで勝てば、田中芳樹が激しく憎んでいるであろう自民党にも一矢報いることができるわけですから、是非とも本人に立候補してもらいたいところなのですが(笑)。
あの田中芳樹に、知事になるような勤勉さを求めるのは酷なのでは?勤労意欲は相当薄そうですからね~。
> あの田中芳樹に、知事になるような勤勉さを求めるのは酷なのでは?勤労意欲は相当薄そうですからね~。
ま、まさか、ここ最近の著作量の多さは、政界進出に先駆けて出版界に大量にたまっている空手形を清算しようとしているのでは(笑)!?
田中芳樹知事ですか。でもアノヒト、私のイメージ的ではノンポリっぽいですからねえ。現実に直面すれば意外とあっさり転向するかも……