はじめまして、こんにちは。
いつも、興味深く議論を拝見させてもらっています。
そこで思ったのは、皆さん、主に田中芳樹の政治認識やその影響力を話題にしていますが、
彼の作家としての最大の弱点、あるいは問題点はオリジナリティのなさではないでしょうか。
具体的に言うと「創竜伝」は平井和正の「ウルフガイ」シリーズに妙に似ています。
敵側の「白人以外皆殺し計画」(名前忘れた)。
死んだと思われた主人公が、その体の秘密を暴くために医療室に敵側によって運ばれ、そこで、復活するシーン。
主人公の血を一般人に注入すると超人になってしまう現象。
などなど。
もしかして、パクリ?
追記
創竜伝って何で創竜なんだー!?
ぜんぜん、竜を創ってないじゃないか。
響きだけで選んだのかな?
真相を知っている人は教えてください。
モルガン、デュポン、メロン、ロックフェラーの各財閥がモデルですよね。でも、普通そう言いますっけ?セヴン・シスターズ(石油メジャー7社、しかし合併したりしたのでもう7つはない)がヒントなんですかね?
はじめまして、熱狂的田中芳樹ファン(笑)の神海です。今日初めて、このページにアクセスしました。まだざっとしか見ていませんが、全面的に賛成するご意見も多々あります。特に創竜伝の様々な矛盾について。
ところで、その中に四人姉妹のモデルについての疑問(というか質問)がありましたが、これは近代中国の経済を支配した「四大家族」からもヒントをとっていると思います。アメリカの実在の財閥からは名前と個々の設定を持ってきただけで、四という数字には意味はないのではないでしょうか。「七人姉妹」では煩雑になりすぎますし。
はじめまして。
ここに来るまでは、執筆の遅さと中国もの以外は好きだった者です。創竜伝が好きなのも単に超人願望が強いからです。ただ、あの批評?の多さには参っていましたが。
俺は今大学4年なのですが、この年になって、しかもここを見つけるとほぼ同時に平井和正氏のウルフガイシリーズを読み始めました。
まだ3冊ほどしか読んでいないのですが、あとがきに「ウルフの子ら」と言う言葉が書いてありました。ウルフガイに影響された不死身のヒーローの作品という意味だそうです。
創竜伝もまごうことなき「ウルフの子ら」ですよね?過去ログの中にもウルフガイと同じシーンがあったというものがありました。
この「ウルフの子ら」と言う観点で創竜伝を批判することはできないでしょうか?
ウルフガイシリーズ「ブーステッドマン」
194ページより
彼女は狼に恋をしたのである。
そうだ。エリノア・ハンターは恋をした。
それは全身全霊をあげた激しい恋だった。
って創竜伝のレディLはこれをパクったのか?
ランズディルなんていうあまり日本人に馴染みの無い名前もウルフからとったのかな?
染血の夢もP計画のパクり?
ウルフガイを読み進めて行くともっと見つかるかもしれません。
かっつです。皆さん、いつも有益な議論で、大変勉強になっています。
さて、もう過去に出た話題かもしれませんが、一つ。
創竜伝で、後半出てきて、ストーリーを引っかき回しているなっちゃん(本名は「小早川奈津子さん」でしたっけ?)というキャラがいます。このキャラについては、このサイトでも結構評価している人が多かったように思います。が、このなっちゃんって、菊池秀行の諸作品に出てくる「外谷順子」のパクリ(失礼、モデルにしている)ではないでしょうか。私は、昔、菊池秀行の「エイリアンシリーズ」が好きで(これは今でも傑作だと思います)、なっちゃんが出てきたときには、すぐ「マネしたなー」と思いました。なんか、作品の流れをぶち壊すとんでもなさとか、パワーとか、そっくりなんですもん。
もし、このキャラをご存知の方が居ましたら、ご意見聞かせて下さい。
優馬です。
実は創竜伝って、「ウルフガイ」と同じ構造を持っているな、と前から思っていたんです。「人類以外」の視点から「人類悪」を暴くという「構造」は同じなんですよね。でも、かたや名作、かたや駄作。
「ウルフガイ」のうち「狼の怨歌」などの青年・犬神明が活躍する「ヤングウルフガイ」シリーズに顕著なのですが、「ウルフガイ」の凄さは、「世界から拒否されている」「世界の中でただ一人の異分子」という「狼人間」の孤独と孤高を情念込めて描き得たところにあります。これらの要素は緊張期分裂病の特質であり、思春期の少年の情緒に強くシンクロするものでした。(ウルフガイに「人生曲げられた」青少年は-私を含めて-結構多いはず。)平井和正はマンガ「エイトマン」の原作者でもありますが、「エイトマンへの鎮魂歌」として書かれた「サイボーグ・ブルース」では、「人間以外のものに変えられてしまった」主人公の、「世界への違和感」「世界から拒否される」感覚が痛切に描かれています。これらは、ハッキリ言ってエンタテイメントではなかったですね。毒がありすぎる。
のちに、緩解期に入ったとおぼしき平井和正による饒舌なディスカッション小説「真幻魔大戦」は、疑似宗教的読み物としてウルフガイとは全く違う広範な読者を獲得するという面白い現象も出ました。でも、初期ウルフガイの緊張感と情念は、ついに戻りませんでした。
で、創竜伝ですが、悲しいほどに「まとも」なんですね。竜堂四兄弟は、世界から拒否なんかされていない。実存的には、実に安定した存在であり、安心して読める読める。まあ、平井さんがとんでもなく狷介で付き合いにくい人であったのと比べると、田中さんはとても=「まとも」な常識人ですしね。
文学者は、ちょっとアブナイ方が良い仕事する、という話でした。
長年ROMしてた者です。
田中芳樹物は銀英伝は1、10巻をかじった程度と創竜伝を1~10巻読んでましたがあまりの両者のギャップに疑問を感じたりもしてました。
ところで、創竜伝の「鮮血の悪夢」等の元ネタですが、300人委員会という本にそっくりな記述が多数ありました。この本は「世界は300人委員会が動かしている」というトンデモ本です。無論陰謀史観です(笑)。この本読んだ時「田中芳樹ももろパクるようでは才能が知れてる」と思ったものです。
初めまして、はじめてこのホームページを読んで面白かったです。
何しろ今まで田中 芳樹氏に好意的なものしか見た事がなかったからです。あるとしたら、作品の発表が遅いという程度ぐらいでしょう。
でも、このページでは批判されていて新鮮です。
ところで、創龍伝ですがあまり主人公が悩みませんよね。ヤンのようには。作者が意図的にあまり悩まないスカッとした主人公にしたかったのかも知れません。
でも、銀英伝のように悩みの部分がでてくると創龍伝も面白かったと思うのですが。
> ところで、創龍伝ですがあまり主人公が悩みませんよね。ヤンのようには。作者が意図的にあまり悩まないスカッとした主人公にしたかったのかも知れません。
> でも、銀英伝のように悩みの部分がでてくると創龍伝も面白かったと思うのですが。
>
たしか創竜伝執筆の動機に
「『ウルフガイ』シリーズへの不満があったから」
ってなことを言ってたような気がします。
うろおぼえですが
「なぜ犬神明はあんなにいじめられなければならないのか。悪いのは悪党なのに、自分の周りに被害者が出ると明はうじうじと自分を責めてドツボにはまってしまう。それが嫌だったんです。」
てなことを言ってたような。
> うろおぼえですが
> 「なぜ犬神明はあんなにいじめられなければならないのか。悪いのは悪党なのに、自分の周りに被害者が出ると明はうじうじと自分を責めてドツボにはまってしまう。それが嫌だったんです。」
> てなことを言ってたような。
>
作者が自分が原作を書いた「8マン」や「スパイダーマン」のエピソードを「アダルトウルフガイ」に流用してるのを知ってからこっち
作者も作品も好きではなくなりましたが、田中氏のムチャクチャを聞
いていると少年犬神明は好感の持てる若者だったのだなあとしみじみ
思えてしまいます。
「悪党が悪い」のは当たり前なんですから、起った悲劇に対して自分の
非力を責めるストイシズムこそ憧憬と共感を呼ぼうというものです。
あんな「俺達の命と気分以外はどうでもいい、いやもう一歩進んで
いいだけ貶めてやろう」的なボケナス兄弟とは正に雲泥の差ですね。
時に、鳥羽茉利嬢とか3バカトリオ&犬1匹って、竜堂兄弟の「俺達
にだって大事にして思いやってる他人はいるんだぜいっ」という免罪符
がわりではなかろうかという気が最近何となくします。
特に2巻以降。