初代管理人の本論番外 関連議論集1

「大逆転」についての指摘

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コンテンツの総収録投稿数10件の内、1~5件目の投稿を掲載

収録投稿1件目
board1 - No.199

右側で取り上げるべきは「紺碧の艦隊シリーズ」では?

投稿者:北村 賢志
1998年11月21日(土) 22時30分

 初めまして。北村ともうします。

>「大逆転シリーズ」とは、主に第二次大戦で
>枢軸国が連合国に勝つというアレで、田中芳
>樹あたりは大嫌いだと思うが(私も嫌い
>だ)、歴史をねじ曲げてまで日本を勝たすアレ

 とのお言葉ですが檜山良昭「大逆転シリーズ」は仮想戦記モノとしては良い方だと思います。
 実際「大逆転!日本本土決戦」は日本の死者が2000万人以上になる悲惨なものです。
 それ以外の日本が勝つモノでも「最終的に日本は負ける」との大前提を外した事はありません。
 この事からすれば「大逆転シリーズ」はそう酷い代物ではありません。ハッキリ言えば「大逆転シリーズ」は舞台が太平洋戦争なだけの冒険活劇みたいなもので、政治性は殆どありません。
「創竜伝」と対比させて取り上げるとすれば「紺碧の艦隊シリーズ」の方が的確だと思いますよ。

収録投稿2件目
board1 - No.201

ご指摘ありがとうございました

投稿者:本ページ管理人
1998年11月22日(日) 00時03分

>初めまして。北村ともうします。

こんにちわ。

>檜山良昭「大逆転シリーズ」は仮想戦記モノとしては良い方だと思います。
> 実際「大逆転!日本本土決戦」は日本の死者が2000万人以上になる悲惨なものです。
> それ以外の日本が勝つモノでも「最終的に日本は負ける」との大前提を外した事はありません。
> この事からすれば「大逆転シリーズ」はそう酷い代物ではありません。ハッキリ言えば「大逆転シリーズ」は舞台が太平洋戦争なだけの冒険活劇みたいなもので、政治性は殆どありません。
>「創竜伝」と対比させて取り上げるとすれば「紺碧の艦隊シリーズ」の方が的確だと思いますよ。

 ここでは、「大逆転」シリーズは、その語感から「仮想戦記小説」一般の意で使っています。
 仮想戦記小説に関しては、私はあまり詳しい訳ではないので、不注意な点があったようです。
 ご指摘、ありがとうございました。

収録投稿3件目
board3 - No.195

檜山良昭氏からの意見について

投稿者:本ページ管理人
2000年12月21日(木) 00時34分

 12月19日に、作家の檜山良昭氏より、私の書いた「妄文-1990年代の全共闘-」についてのご意見・ご批判を頂きました。
 このサイトを見てくださっている方にもご理解いただきたいと思いますので、私の返答も含めて転載します。

(以下檜山氏のメールより引用)
「大逆転シリーズ」の作者である檜山良昭です。
 友人に指摘されて、このサイトで私を批判されているとうかがい、覗いてみました。
 御批判は各人の自由ですが、私が日本は太平洋戦争で日本が勝つ可能性があるとか、日本軍の蛮行を書いていないとかの御指摘はまちがいです。むしろ、私はどのようなイフであっても、日本は勝利できなかったということを小説形式で照明しているつもりです。
むしろ多くの架空戦記の安易な楽観主義を批判しているつもりです。
第二に、日本軍の蛮行については「アメリカ本土作戦」という作品で取り上げており、
「ワシントン・ポスト」で大きく取り上げられたことがあります。
その他の架空戦記作品と同一視しないでくださいね。また、架空戦記のジャンルの代名詞となどと、いっしょにしないでください。
 ついでに私の作品には戦争の残虐性についても書いてあります。
 今後とも厳しい御批判を。

(以下石井の返答)

 はじめまして。『田中芳樹を撃つ!』管理人の石井です。
 わざわざご丁寧なメールを頂きありがとうございます。また、返事が遅れて
申し訳ありません。

頂いたご意見についての議論については、以下のURLにまとめています。
http://club.pep.ne.jp/~yusuke.i/honron-error02.html

 私も掲示板で指摘されてから、檜山様の小説を何作品か拝読させていただき
ました。そして、私が批判したかった粗製濫造された仮想戦記小説とは一線を
画していることを実際に確認しました。
 そうである以上、私が書いている小論の文脈からすると、「大逆転」の名詞
を出したことは不注意ですし、不適当のそしりは免れないものです。

 しかしながら、私は間違いは間違いとして認めるために、あえて削除や書き
換えはせず、補記によって訂正するスタンスを取っています。
 補記は入れたのですが、たしかに当事者から見ると不十分なものであったか
も知れません。
 この件については、今回のメールを元に、より詳細な補記を追加することで
対処させていただこうと思います。

 このたびはご不快な思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした。
 以上の理由をご理解いただければ幸いです。

収録投稿4件目
board3 - No.200

Re: 檜山良昭氏からの意見について

投稿者:不沈戦艦
2000年12月22日(金) 02時04分

>  12月19日に、作家の檜山良昭氏より、私の書いた「妄文-1990年代の全共闘-」についてのご意見・ご批判を頂きました。
>  このサイトを見てくださっている方にもご理解いただきたいと思いますので、私の返答も含めて転載します。
>
>
>
> (以下檜山氏のメールより引用)
> 「大逆転シリーズ」の作者である檜山良昭です。
>  友人に指摘されて、このサイトで私を批判されているとうかがい、覗いてみました。
>  御批判は各人の自由ですが、私が日本は太平洋戦争で日本が勝つ可能性があるとか、日
> 本軍の蛮行を書いていないとかの御指摘はまちがいです。むしろ、私はどのようなイフで
> あっても、日本は勝利できなかったということを小説形式で照明しているつもりです。む
> しろ多くの架空戦記の安易な楽観主義を批判しているつもりです。
> 第二に、日本軍の蛮行については「アメリカ本土作戦」という作品で取り上げており、
> 「ワシントン・ポスト」で大きく取り上げられたことがあります。
> その他の架空戦記作品と同一視しないでくださいね。また、架空戦記のジャンルの代名詞
> となどと、いっしょにしないでください。
>  ついでに私の作品には戦争の残虐性についても書いてあります。
>  今後とも厳しい御批判を。
>
> (以下石井の返答)
>
>  はじめまして。『田中芳樹を撃つ!』管理人の石井です。
>  わざわざご丁寧なメールを頂きありがとうございます。また、返事が遅れて
> 申し訳ありません。
>
> 頂いたご意見についての議論については、以下のURLにまとめています。
> http://club.pep.ne.jp/~yusuke.i/honron-error02.html
>
>  私も掲示板で指摘されてから、檜山様の小説を何作品か拝読させていただき
> ました。そして、私が批判したかった粗製濫造された仮想戦記小説とは一線を
> 画していることを実際に確認しました。
>  そうである以上、私が書いている小論の文脈からすると、「大逆転」の名詞
> を出したことは不注意ですし、不適当のそしりは免れないものです。
>
>  しかしながら、私は間違いは間違いとして認めるために、あえて削除や書き
> 換えはせず、補記によって訂正するスタンスを取っています。
>  補記は入れたのですが、たしかに当事者から見ると不十分なものであったか
> も知れません。
>  この件については、今回のメールを元に、より詳細な補記を追加することで
> 対処させていただこうと思います。
>
>  このたびはご不快な思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした。
>  以上の理由をご理解いただければ幸いです。

 ま、これに関しては、前に北村賢志さんからも指摘されていることですよね。
檜山氏の架空戦記モノは、どちらかと言うと「戦争の虚しさ」を訴えるものが
多いです。「アメリカ本土決戦」の話が出ていますけど、「日本本土決戦」も
スゴイですよ。原爆の開発が遅れ、8月9日に陸軍がクーデターを起こして、
阿南大将首班の継戦内閣を樹立。オリンピック作戦とコロネット作戦が実施
され、日本本土は阿鼻叫喚の地獄(日米ともにとって)と化します。最後は
狂信的陸軍将校が、松代の大本営と皇居を爆破させ、指導部は土砂に埋もれ
て全滅。トルーマン米大統領の「この戦争に、何の意義があったのだろうか。
お互い、ここまでやる必要があったのかね?」というセリフで締めくくられ
ています。

 檜山氏の「大逆転」シリーズは、割と良心的なものが多いと思いますよ。
だもんで私もここからもらってきて、「大逆転! リップシュタット戦役」
とか付けちゃっている訳ですが。少なくとも、「日本が勝った!バンザーイ!」
ってものはないと思いました。

収録投稿5件目
board3 - No.238

Re^2: 檜山良昭氏からの意見について

投稿者:北村 賢志
2001年01月10日(水) 21時37分

久方ぶりの書き込みです。

> 第二に、日本軍の蛮行については「アメリカ本土作戦」という作品で取り上げており、
> 「ワシントン・ポスト」で大きく取り上げられたことがあります。

これについては以前に目にしたことがありますが、ワシントン・ポストでは
「日本軍の蛮行」云々よりも「アメリカが本土まで侵攻され女性兵士を出す
まで追いつめられる」というところに重点を置いて取り挙げていたはずです。
しかしあの当時、友人たちと「檜山氏の『アメリカ本土決戦』は補給の事を考
えてないからリアィティがないなあ」とツッコミを入れていたのが今となって
は幻のようです(笑)

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