新参者ですが、僭越ながらスレッドを起てさせていただきます。 へたにスレを作るもなんなんですが、やはり「ウルトラQ」は思い入れの高さが違うので。
今さらながら、1話の感想を。 「これから三十分、あなたの目はあなたの体を離れて」 …無いって!
日常生活に忍び込む「異質さ」が必要なのに、ガラQ。あれ、恐かったか? 見た目の問題では無く、一瞬だけでゾクゾクくれば。 帰ってきたガラQがドアを焼き切って言う「ただいま」はもっと戦慄をおぼえてもいいはず。おかげで、あの家族のおびえかたの方が違和感あったぞ。前シリーズとつながっているなら非情なはずの異星人が作ったくせに、ヒロインと心を通わせちゃダメじゃん。 ほんとにガラゴンも立ってただけ。その周りでの一般市民の、のどかな風景に和んだりして。 もうひとつ。「草刈」博士は威厳なさすぎ。博士の重みがあればこそ全ての怪奇現象がもっともらしくなるのになあ。変な格好してても装甲車でも乗り付けて、自衛隊高官を引き連れるような描写をすれば違うでしょう。 ガラQの販売元のこともそうだけど適当に「もぬけの殻だった」とでも一言入れるだけでいいのに。とにかくはしょり過ぎ。
「ウルトラQ」で「ダークファンタジー」なんだから、しょっぱなからコメディ風味も無いでしょう。それにコメディとしてもちょっと。 もう2話は見てません。 |
No.18529 - 2004/04/16(Fri) 02:08 [p7214-ipad01souka.saitama.ocn.ne.jp]
| う~ん・・どうなっているんでしょう・・ コメディにするなら「カネゴンの繭」でしょうに。 なんだってガラモン?パロディでもないしとにかく笑えないし。 スタッフに声を大にして言いたいですね。 「あんたらウルトラQ見たこと有るのか!」 |
No.18537 - 2004/04/16(Fri) 19:15 [k088225.ap.plala.or.jp]
| 横レスです。タイトルにある通り… どうも、下手撃つと過去のニの轍を踏まれそうなので一言。
『個人的感想』と『一般的作品論』は 発言する前にきちんと頭の中で整理してから発言しましょう。
どうも、以前から皆さん(と言っても全てでは無いよ。念の為)は
『俺は○○を××と思う(個人的感想)。だから、○○は作品としては駄目だ!(一般的作品論)』
と言っている様に『俺は』感じます(←個人的感想)
『個人的感想』と『一般的作品論』を互いに取り違えたまま 話を続ければ、結果どうなるかは……… 今さら説明の必要が無いでしょう。 もう何度もそう言う目にあっているのですから…
どうか、自分が話そうとしているのは『個人的感想』なのか 『一般的作品論』なのか………
それらをきちんと整理した上で、『他人が見ても理解出来る様に』 論述して下さる事を願います。
書いている本人だけが、どちらか分かっていても それを読む他人がどちらか判らない。では意味が無いのは…… わざわざ説明するまでもありませんよね? |
No.18539 - 2004/04/16(Fri) 19:52 [Y138242.ppp.dion.ne.jp]
| ニル・プフェルト様 申し訳ありません。感情的になってしまいました。 大好きだった作品を変な風にされたように感じたので・・ これはあくまでも「個人的感想」です。 私は基本的に「一般的作品論」は述べないようにしています。 傑作か駄作か個人では決められませんから。 でももし「一般的作品論」に感じられたのならあやまります。 気を悪くされたようで本当に申し訳ありませんでした。 |
No.18540 - 2004/04/16(Fri) 20:21 [k088225.ap.plala.or.jp]
| 以下すべて個人的感想です。 円谷でウルトラなんだから「せめて」怪獣のデザインにはこだわっていただきたかった。 ガラオンはともかく。 第2話の宇宙人にはがっくりきました。あれじゃあ四半世紀前のUFOスペシャルの再現映像の宇宙人やんけ。 |
No.18541 - 2004/04/16(Fri) 20:25 [proxy2.odn.ne.jp]
| オリジナルのウルトラQはまったく知らないのですが、 「回収されない伏線」や「説明不足」が目立つのはどうかと思う。具体例はここでは挙げませんが。 >Keny様 >第2話の宇宙人にはがっくりきました。 私はがっかりしたわけじゃありませんが、ツッコミを入れたくはなりましたね。 こっそりとらくがきすんのにあんな光ってちゃ目立つってばw |
No.18542 - 2004/04/16(Fri) 20:42 [ec169.ade2.point.ne.jp]
| Kenyさま、 ヽ(´ー`)ノぁゃιぃゃっさま。
宝生舞以外には宇宙人どころか落書きさえも記憶してる人がいないわけですから、 映像は目立っててもよいのではないでしょうか? ホラーの手法である「自意識に閉じこめられる恐怖」がテーマな場合は 宇宙人や幽霊が目立てば目立つほど、 「誰にも信じてもらえない」→「けど、絶対見間違いではない」→「なのに証人・証拠が全くない」 が際だつわけで。 デザインのセンスに関しては何も言えませんが。 |
No.18544 - 2004/04/16(Fri) 22:02 [pdd58c8.ykhmac00.ap.so-net.ne.jp]
| 私も以下の発言についてはあくまで個人的感想、意見です。
「ウルトラQのリメイクででガラモンが出る」と聞いたときに、「ウルトラマンやゴジラのようなお約束が定着しているようなものならいざしらず、今どき宇宙人の侵略や巨大怪獣みたいなものをどうするつもりなんだ?」 と思っていたのですが、本編を見て「ああ、こうなるのか」とある意味納得したくちです。
ガラゴンは悪くいえば話のダシに使われただけで、怒りを感じられる方がいるのも理解できるのですが、「宇宙人の侵略」ってテーマ自体に拘泥せず、そこらあたりは曖昧にしてしまって、ガラQが最後まで決定的には牙をむくこともなく、○ッキーやピ○チュウといったものの暗喩からは乖離しないで終わる・・・といった内容で直接的な不気味さよりは「そのような存在に愛着を感じてしまう人間ってなんなの・・・」といった後味の悪さを残す。 ・・・結構こういう話はツボに入ってしまいます。
あの博士についても、上記と同様の理由で「いまさら万能の博士っていうのもな・・・」という感覚で・・・
2話に関しては、パターンとしては良くある話ですし、あの印がミステリーサークルだろうが魔方陣だろう訪問販売がつけた印であろうが何でもいいんでしょうけど、「ウルトラQ」ってことで落としどころは「宇宙人」が無難なところなんでしょうか。
別スレでも書きましたが、個人的趣味としてはギリギリまで「個人の妄想」が強い線で引っ張って欲しかったのと、「宇宙人」は最終的に匂わせる程度で留めて欲しかったってとこですね。 |
No.18546 - 2004/04/16(Fri) 23:31 [usen-221x114x54x82.ap-US01.usen.ad.jp]
| はじめまして。以下は僕が個人的に「ウルトラQ」1回目に思ったことです。
ガラゴンはガラモンではなく、マンモスフラワー的な役割を持った怪獣だったのではないでしょうか?異質な存在が地球に出現した為、その日常のバランスは破壊され既に日常に入り込んでいたガラQも顔を変える。しかし、それすら普遍化してしまうと。それが「ダークファンタジー的アンバランス・ゾーン」のアプローチであり、掴みなのかなーと。そう考えると、何もしないガラゴンと東京タワーの画的な対比も、地味な倒され方も自分の場合、割と納得してしまうのですが。元々、最初の「ガラダマ」「ガラモンの逆襲」自体が目的は一切不明だし、今回のガラゴンが同一物であるという保証もないワケで(過去に同じような事例があったという、まさにダシに使われた?)案外、チルソニア遊星では「プリズナーNo6」のNo2よろしく、あの手この手で地球を侵略するゲームが展開してたりして(笑)。“同じ世界観なのに、温度差が違う"というのは昔の「ウルトラQ」にも通じるかなーとか。そこがレギュラーのいるアンソロジー形式という「ウルトラQ」の稀有な例でもありましょう。何より、登場人物のC調なノリが昔の東宝映画みたいで気持ちよいです。このエピソードでの失敗は「マンモスフラワー」と「ゴメスを倒せ」の類を一緒にやろうとしたところにあるのではないかと考えます。確かに脚本の精度には問題もあると思いますし、より良い物を視聴者としては望むところですが、トータル的には期待値を満たしてくれたと思います。しかし、色んなタイプのエピソードが展開するのが「ウルトラ」なので、1回目は空振った方も、夜更かし組ならつきあってみても良いのではないかと思いますが。
好意的解釈が過ぎますかね? |
No.18554 - 2004/04/17(Sat) 12:15 [p2240-ipbffx01marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp]
| 今日からスカパーでも始まるみたいなのでこんどは旧作とは切り離してあくまでも新番組の一つとして見直してみることにします。 比べるとどうしても文句言いたくなりますので。なんにせよこれから数えるほどでいいからツボにはまる作品が出てくることを期待しましょう。
なんだかんだいって好きなんだなあ・・・ |
No.18557 - 2004/04/17(Sat) 13:10 [n198009.ap.plala.or.jp]
| ええっと、2話見て分かりました。これ、『ウルトラQ』じゃないや。『世にも奇妙な物語』だ(笑)。 (断じて『トワイライト・ゾーン』じゃありません。『トワイライト・ゾーン』はもっと出来がいい) 今後はこの番組を『世にもQな物語』として見ることにします。
今週の最大のツッコミどころ。 何で「宇宙人を見た」と言ってる女性が変人扱いされるの? だって、あの世界って、つい先週、宇宙からの侵略があったばかりなんですよ? 旧作とリンクした世界なら、キール星人やケムール人の事件もあったはず。「地球侵略を狙っている宇宙人がいる」というのは、我々にとっては非常識でも、あの世界の住人にとって常識ではないですか。 「宇宙人を見た」という人がいたら、警察もいちおう調べてみるだろうし、ジャーナリストだって興味を抱かなきゃ変でしょう。「宇宙人だなんて」なんてバカにするはずがない。 訴えても信用されなかったのだとしたら……うーん、やっぱりあの、ものすごく演技臭い喋り方のせいじゃないかな(笑)。
だいたい、なぜ彼女も写真を撮ろうとしなかったのか。最近はカメラつき携帯だって普及してるんだし、ラクガキの写真を撮っておいて、「こういうラクガキなんですけど」と見せて回ればいいんじゃないの?
今回のエピソードの最大の欠点は、最初に宇宙人を出しちゃったことでしょう。 言うまでもなく、不条理なもの、正体の分からないものってのがいちばんこわいんです。この話をホラーにしたいなら、いきなり正体をバラすというのは根本的に間違い。 ラクガキを描いている犯人の正体を見せることなく、ラクガキがどんどん増殖して、しだいにヒロインに迫ってくる……という話にすれば、そこそこパラノイアックで面白い話になったはずなのに。 だいたい、宇宙人というSF的なものを出すと、理屈をつけなきゃいけなくなっちゃう。「なぜ宇宙人が公園でラクガキなんかするんだ」という疑問が視聴者の頭にひっかかって、こわさが半減しちゃうんですよ。 こういう話は、理屈なんかつけない方がいい。理由も分からずに何かが迫ってくる話の方が、絶対こわい。 この脚本家には「リチャード・マシスンを読め!」と言いたいです。
逆にSFにするなら、宇宙人がラクガキをする理由をきちんと設定して、ちゃんとラストで謎解きをしなきゃいけません。宇宙人を出したせいで、SFとしてもホラーとしても中途半端になっちゃってるんですよね。 |
No.18598 - 2004/04/19(Mon) 16:00 [zaq3dc06a5b.zaq.ne.jp]
| 山本弘先生へ
>何で「宇宙人を見た」と言ってる女性が変人扱いされるの?
「宇宙人を見た」と言ってるから変人扱いされているのではなく、「らくがきを宇宙人のせいにしてる」から変人扱いされているのでは?多分、普通のウルトラシリーズでも成立するシチュエーションだと思いますが?
>今回のエピソードの最大の欠点は、最初に宇宙人を出しちゃったことでしょう。
正体不明の方が怖いとは思うんですが、上記の理由から「宇宙人の話にしちゃってるから話が見えなくなる」というのが、このエピソードの基本構造なんじゃないでしょうか。だからカメラつき携帯でも撮影出来るはずだという些細なディティールもあえて端折ってるのでは?(トンデモ本をたくさん読まれていれば、御分かりだろうとも思いますが)また、この場合、宇宙人だろうがなんだろうが、基本的には異質なものであれば、なんでも良いんで、無理に「SF的なものを出すと・・・」ってルールに押し込んでみなくてもよい例でしょう。
山本先生は、どうも番組開始前から批判姿勢を強く持っている印象があるので、物語のテーマや構造を捉え間違えているのではないかと思い、書き込みをしてみました。もし山本先生が、お解りの上で、批判の為の批判をしているのであれば、空気が読めなかった自分のミスです。その時は申し訳ありません。もっとも山本先生のご指摘も幾つか納得出来るものもあるんですがね(苦笑)。それでも、先入観を持たず視聴した方が、より多くのことを得られるとも思います。 |
No.18610 - 2004/04/19(Mon) 22:03 [p2240-ipbffx01marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp]
| ルパーツ星人nogisu さま
>だからカメラつき携帯でも撮影出来るはずだという些細なディティールもあえて端折ってるのでは
写真などで他人に見せてしまうと、その時点で「落書き自体が彼女の妄想」という線が消えてしまうので(彼女自身が書いたとのではないか?いう手もありますが、それをやると煩雑になってしまいそうですし・・・)、写真をとらないのは物語を成立させるための演出の選択として許容範囲ではないかと思います。
あと、以前「宇宙人」自体のデザインを「ショボイ」と指摘したのですが、宇宙人を映像で出す場合は、あまりきちんとして独特の造形だと「妄想」としての成立はしにくいですね。 |
No.18614 - 2004/04/19(Mon) 22:50 [usen-221x114x54x82.ap-US01.usen.ad.jp]
| あれ?実は彼女も宇宙人だったのだけど、記憶をなくしていただけではないの? 赤血球の刻印とか、夫も辟易するほどあの家に執着していたとか、 記憶を取り戻して記者に「私の思い過ごしだった」と言ったり。
>>なぜ彼女も写真を撮ろうとしなかったのか。 それなりに複雑なデザインなのに、すらすら書けたのは練習の成果なのか、練習しなくても書けてしまうのか。 彼女自身が自覚していないのもポイントなのかもしれません。
>>宇宙人がラクガキをする理由 実は記憶を失っていても、この絵にだけは反応するように刷り込まれている。 そして宇宙人はこの絵で招集をかけている。だからアブダクトとは違う。
と思っているのですが、ビデオに録ってないので見返していません。(^^;)違うかも知れませんが。 |
No.18615 - 2004/04/19(Mon) 23:14 [pdd58c8.ykhmac00.ap.so-net.ne.jp]
| 冬雪 さま
はずかしながら、ご指摘のような視点は全く思いつきもしませんでした(笑) 確かにこの解釈は成立すると思いますし面白いです。
>>>宇宙人がラクガキをする理由 >実は記憶を失っていても、この絵にだけは反応するように刷り込>まれている。 >そして宇宙人はこの絵で招集をかけている。だからアブダクトとは違う。
なるほど、宇宙人が落書きをする理由もちゃんとあったと・・・ いや、(単に私が情けないだけかもしれませんが)感服いたしました。 |
No.18619 - 2004/04/19(Mon) 23:45 [usen-221x114x54x82.ap-US01.usen.ad.jp]
| 炎天座サマ >写真をとらないのは物語を成立させるための演出の選択として許容範囲ではないかと思います。
そうですね。
冬雪サマ >あれ?実は彼女も宇宙人だったのだけど、記憶をなくしていただけではないの?
それ、面白いですね。 1、2話を見る限り、オチに一ヒネリが無い為に物足りない感じが残るのは、現時点では否めない感想です。オチに飛躍や、色々な選択肢を与えるならば、従来の「ウルトラQ」のスタイルにこだわったナレーションは、むしろ不要なのかもしれません。 |
No.18621 - 2004/04/20(Tue) 12:19 [p2240-ipbffx01marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp]
| 冬星様の解釈も大変面白いと思いますが、それならストーリーも押井守風に、「自分の存在も含めた、自分の信じていた世界が、崩れていく恐怖感と喪失感」みたいなものが欲しかったですね。
オールドファンからすれば、「ウルトラQ」が「ウルトラQ」である条件。というものにこだわりたいのですよ。 でないと、本当に「世にも奇妙な物語」との差別化が計れない。40年経って復活する意味が無いと考えています。
そういう意味で、炎天座様の>今どき宇宙人の侵略や巨大怪獣みたいなものをどうするつもりなんだ?、や、ルパーツ星人様(サンダル履いてます?笑)の>従来の「ウルトラQ」のスタイルにこだわったナレーションは、むしろ不要なのかもしれません。、という意見に対しては、スタッフの方々には、逆に新しい切り口を見せて欲しいと、要望したい所であります。
頑張ってくれよぉ~、本当に~(T.T )( T.T)オロオロ |
No.18622 - 2004/04/20(Tue) 12:52 [P061198138078.ppp.prin.ne.jp]
| 「『文明』が無くても、それはひょっとすると良い事なのかも知れない」つー部分は 旧シリーズ(バルンガ)にも通じますが、一平の手術や奈良丸博士に対応する描写が 無いのでまったくヤワっちい子供の夢想みたいだし、後にチルソニア遊星人による 支配か何かが控えてるって事を誰も真剣に捉えてないので、ただドタバタが、、、。
どうした上原っ。消化しないといけない事が多すぎたって事情が ひしひしと感じられたし、旧シリーズにもはっきり駄作な作品が あるので(206便とか)あと2本くらいまでは我慢するがっ(笑)
山本弘様 > この脚本家には「リチャード・マシスンを読め!」と
同感です。 過去に傑作が存在してるんだから、最低でも上手くいただくらいはしてくれよ!です。
つい、コーヒーを飲みなが |
No.18624 - 2004/04/20(Tue) 14:33 [YahooBB219168028004.bbtec.net]
| 冬雪 さまの解釈に関しての感想の補足です。
「平凡な主婦である「彼女」自身が実は異質な存在であった」というオチとすると。 「平凡な落書きの中に埋もれている異質な印」 といったイメージにも呼応していると思われますので解釈として「本命」かなという気がしています。
あの印の整ったフォルムも(ミステリーサークルとの関連性だけでなく) 他の落書き=周囲の雑駁な状態との対比のためであり、 潔癖さゆえに浮いてしまっている「彼女」との相関を意識してのことかもしれません。
・・・私の個人的感想としては、この1、2話については、「傑作」とはいえないにしても、 「何も考えてない」とまで決め付けるのは受け取り側自体にもなんらかの問題(偏見等) があるのではって気がします。・・・ |
No.18636 - 2004/04/20(Tue) 22:22 [usen-221x114x54x82.ap-US01.usen.ad.jp]
| ちょっとだけ反論したくなります。ゴメンネ。
>炎天座様 それじゃ、行方不明の前の住人も宇宙人なのかな。そんなに地球上には記憶喪失の宇宙人がごろごろしていて(草って奴ですか?)、そのたびに仲間の宇宙人は、せっせと落書きしていたわけですか?
あと、最初に直接対面をしているわけですから、その時に記憶を戻す方が、ちまちま落書きするよりずっと楽でしょう?何故そうしなかったのでしょうね。
前シリーズのファンに若干の偏見があるのかもしれませんけど、物語の「穴」を好意的に補完するのも、問題じゃないかと思いますよ。 |
No.18640 - 2004/04/20(Tue) 23:01 [P061198163039.ppp.prin.ne.jp]
| 仕立屋雅楽 さま
> それじゃ、行方不明の前の住人も宇宙人なのかな。そんなに地球上には記憶喪失の宇宙人がごろごろしていて(草って奴ですか?)、そのたびに仲間の宇宙人は、せっせと落書きしていたわけですか? >
これについては、たとえば、「記憶喪失」ではなく「遺伝子レベルで反応する何かがあった」というような解釈だと納得がいきますでしょうかか? そういう意味だと、実は世界には知らない間にはるか昔から異質な存在が紛れ込んでいるのかもしれません・・・
一応、冬雪 さまの解釈を読んだ時点で上記のような解釈も思いついたのですが、 私の主な興味は、この物語で提示された謎の「正解」を求めたいといったものではなく「物語の構造がどうなっているか」といったことが先にきていますので、「彼女が自身が実は異質」といったポイントが押さえられた時点で改めて意見を述べることもしなかったのですが・・・
> 前シリーズのファンに若干の偏見があるのかもしれませんけど、物語の「穴」を好意的に補完するのも、問題じゃないかと思いますよ。
前シリーズのファンが偏見を持っていると言っているわけではありませんし、そもそも前シリーズのファン=今シリーズの否定派ってわけでもないと思いますが・・・
それに「穴」なのかどうかということを検証するために「物語の構造」を明確化した上でその成立のための条件を探るというアプローチをとっているつもりですので、 「「平凡な主婦である「彼女」自身が実は異質な存在であった」というオチとすると、 「平凡な落書きの中に埋もれている異質な印」と呼応している。」 といった解釈自体に無理があるといった論理の立て方で批判をいただければ幸いです。 |
No.18644 - 2004/04/21(Wed) 00:40 [usen-221x114x54x82.ap-US01.usen.ad.jp]
| 今日はしっかりと録画します。(^^;)
炎天座さまが指摘している点って、考え方の背景に大塚英志の著作物を読んでいると、 すんなりと読めるような気がするのですが、私の勘違いでしたらスマソ。 |
No.18645 - 2004/04/21(Wed) 01:18 [p29f540.ykhmac00.ap.so-net.ne.jp]
| おお、ついに斬新げな飛行物体が空に!……って、勘違いでしたぁ。
私の場合は、物の形ということに思い入れがあるので、円谷でウルトラともなるとつい期待してしまうわけです。フィギュア等の造形物で欲しくなるような怪獣・怪人・宇宙人が恐ろしく、不気味で、かっこよく、動いているところが見られるんだ、と。 少なくとも第2話に出てきた宇宙人が商品になってもちっともうれしいとは思わない。第3話にいたってはその手のものが何にも無いわけで。 まあ、ウルトラQというとそんな話ばかりでないことは判るんですが、それにしたって、カネゴンやケムール人やガラモンやセミ人間なんかを世に送り出した番組ですから、ついつい不満に感じてしまうんですよね。
演出云々の方は云い出したらきりが無いので一つだけ。 番組として出来上がったあれと、山本さんのプロットと、二つ並べてどっち?といわれたら、私は迷わず山本氏の方を選びます。 以上、個人的感想ということで。 |
No.18648 - 2004/04/21(Wed) 02:17 [proxy1.odn.ne.jp]
| 3話もなんかツメが甘いなあ。どこが現実世界かわからないって のが怖さの肝になるんだからあんなふうにエンクミ達を出しちゃ ダメな気がするんだが。どうせ出すんなら父の葬式に渡来博士 がいるカットが入るとか家族3人の朝食のシーンにペットの ガラゴンがいるとかなんか手がありそうなんだけど…。 |
No.18652 - 2004/04/21(Wed) 11:47 [p6e44be.ngnont01.ap.so-net.ne.jp]
| Keny さま
> 私の場合は、物の形ということに思い入れがあるので、円谷でウルトラともなるとつい期待してしまうわけです。フィギュア等の造形物で欲しくなるような怪獣・怪人・宇宙人が恐ろしく、不気味で、かっこよく、動いているところが見られるんだ、と。
私もQや初期ウルトラシリーズの怪獣、宇宙人のデザインは好きですし、お気持ちもわかるんですが、日常の延長で宇宙人や怪獣が出現するというストーリーがある種のリアリティを持ちえて成立したのは、38年前という時期や、基本的に子供向けという条件があってのことだと思います。
また、そういう意味では、今、この手の物語を成立させようとすると、結局、「世にも奇妙な物語」になってしまわざるをえないとも思います。
そのようなものに「ウルトラQ」の名を冠するのが許せない!というのであれば、まあ、確かにおっしゃる通りなんですが・・・ |
No.18663 - 2004/04/21(Wed) 23:44 [usen-221x114x54x82.ap-US01.usen.ad.jp]
| 炎天座様 >今、この手の物語を成立させようとすると、結局、「世にも奇妙な物語」になってしまわざるをえないとも思います。 > 結局、製作者の意識が根本的なところで、平成『ウルトラマン』とさして変わってないのではないか? という気がしてならないんですよ。あの薄さには、どこか「子供・ファミリー向けだから……」という緩さ・甘えを感じます(あれが深夜枠、大人ファン向けとしていっぱいいっぱいというレベルなら……(-_-;))。 『世にも……』も定着し、それ以前に『X-ファイル』のヒットがありと、昔とはこのテの話を受け入れる側の意識・知識が数段厳しくなっている現在、わざわざ『ウルQ』本来の「子供向け」という土俵を捨てて、こちら側へくる理由がわかんないんですよね。まして、出来あがったものを観ると……本気で「なぜ、今『ウルQ』なのか?」「これで先達に対抗し得る、勝てる出来」と考えているのか、小1時間問い詰めたい気分です。
まあ、うるさく言うのは旧作ファンとかマニアとかいう人種だけで、一般人はあれを「すげぇ~」と思っているのなら、またそれで円谷が納得しているなら、別にいいですけどね。 |
No.18667 - 2004/04/22(Thu) 09:20 [cassiopeia.aitai.ne.jp]
| 炎天座様 > 日常の延長で宇宙人や怪獣が出現するというストーリーがある種のリアリティを持ちえて成立 > したのは、38年前という時期や、基本的に子供向けという条件があってのことだと思います。
申し訳ありませんが、このご意見には全面的には賛同いたしかねます。
例えば「ウルトラQ~dark fantasy~」があるではありませんか。
舞台は現代から近未来です。一話にはガラゴンが、二話には落書の宇宙人が出てきました。これから先もカネゴンやケムール人や羽根の生えた女の子なんかが出てくるらしいですよ。 まあ、「だからこそ、子供向きで、ある種のリアリティにかけている」と云われればそれはもうそれまでなのですが。 |
No.18673 - 2004/04/22(Thu) 14:06 [proxy1.odn.ne.jp]
| >日常の延長で宇宙人や怪獣が出現するというストーリーがある種のリアリティを持ちえて成立したのは、38年前という時期や、基本的に子供向けという条件があってのことだと思います。
やっぱりこれは間違いであり、認識不足でしょう。
現に今川泰宏監督の鉄人28号は昭和三十年代という舞台で、ノスタルジーのみに終始していない物語を展開していますよね。 また金子秀介監督も平成ガメラシリーズで、新しい怪獣映画の切り口も見せたくれたじゃないですか。
よく言われるところの「古い酒を新しい革袋に入れる」です。
あとね、(怪獣、異星人等の)異形の存在が出てくる=子供向けという先入観をお捨ていただかないと、この手のドラマの日本での発展は望めません。 スタートレックシリーズをはじめとするエイリアンやモンスターが多数登場する大人向けSFエンターテイメントドラマは、アメリカあたりではすでに確立しています。
要はスタッフのセンスの問題なんですよ。 |
No.18674 - 2004/04/22(Thu) 14:57 [prx.actv.ne.jp]
| あらぁ、そうなのですか? 私は以前、1960年代後半に宇宙人もの、UFOものが日本で一世を風靡したのは、 リアル地球で東西冷戦がどんどん硬直化し、核戦争による人類滅亡が意識され、 人々(日本人)が漠然とした不安感に包まれていたからではないか?という説を聞いたことがありますので、 炎天座さまの 「日常の延長で宇宙人や怪獣が出現するというストーリーがある種のリアリティを持ちえて成立したのは、38年前という時期」 という指摘は、そうだよなぁと思ったのですが。 |
No.18678 - 2004/04/22(Thu) 20:02 [p29e59a.ykhmac00.ap.so-net.ne.jp]
| ちょっと自分の発言の意図が伝わっていないようなので整理させていただきたいと思います。
「ウルトラQのリメイクででガラモンが出る」と聞いたときに、「ウルトラマンやゴジラのようなお約束が定着しているようなものならいざしらず、今どき宇宙人の侵略や巨大怪獣みたいなものをどうするつもりなんだ?」 と思っていたのですが、本編を見て「ああ、こうなるのか」とある意味納得したくちです。
このスレの上記の自分の意見を前提に、以下の
日常の延長で宇宙人や怪獣が出現するというストーリーがある種のリアリティを持ちえて成立したのは、38年前という時期や、基本的に子供向けという条件があってのことだと思います。
という意見を述べさせてもらっているわけで、2004年(現在)の時点に宇宙人や巨大怪獣を出現させてもその理由にリアリティを感じることはできないのではという意味で発言しています。
例えば「ゴジラ」や「ガメラ」また「ウルトラマン」「スーパーマン」といった存在すること自体が既に了解事項であるキャラクタならその理由付け自体にリアリティがなくても物語は成立させられるが、そうでなければ、その存在自体が不自然でない世界観を構築しなければならない、それを2004年と言う「現実の現在」を前提とした世界において「宇宙人の侵略」「巨大怪獣の存在」といった内容に合理的な理屈を付与するのは困難ではないか?と言っているわけで・・・そのような理由から、ガラゴンの侵略作戦は意図が明確にはできないし、宇宙人の存在を描いても「妄想だったのかなんなのか」みたいなオチにすることになってしまうのでは?・・・ということです。
38年前には、「UFO」や「ネッシー」の存在は現在に比べれば数段リアリティを持っていたわけで、そのような時代背景が変質している「現在」では「宇宙人の侵略」や「巨大怪獣の存在」は「幽霊の存在」よりも劣ったリアリティしか持っていないのではと思います。 (リアリティといっているのは、あくまでその時代の人の思考の中での話で、実際に存在するか否かの話しないことは一応お断りしておきます。) |
No.18696 - 2004/04/23(Fri) 02:11 [usen-221x114x54x82.ap-US01.usen.ad.jp]
| あのですね、「リアリティ」という言葉の意味がずれてませんか? べつに38年前の子供だって、ペギラやパゴスみたいな巨大怪獣が本当に存在するとか、宇宙人の侵略が本当にあると信じてたわけじゃないんですけど。 僕は旧作放映当時は小学生でした。「バルンガ」のラストのナレーションに戦慄したくちですし、「2020年の挑戦」は本当にこわかった。でも、バルンガやケムール人が実在するとか、実在する可能性があるなんて、これっぽっちも思いませんでした。 むしろ、ありえないことが、もっともらしく、大真面目に描かれていたからこわかったんです。 だから炎天座さんの、
>日常の延長で宇宙人や怪獣が出現するというストーリーがある種のリアリティを持ちえて成立したのは、38年前という時期や、基本的に子供向けという条件があってのことだと思います。
という認識は根本的に間違い。 だって、SFにせよホラーにせよ、そもそも日常で起こりえない現象、みんなが「そんなこと起きるはずがない」と思う事件を描くものでしょう? 日常感覚をひっくり返される快感というのが、SFやホラーの魅力じゃないですか。むしろ日常とのギャップが大きいほど面白いんです。 巨大怪獣が出現するなんて、38年前だろうが現代だろうが、絶対にありえない。そのありえないことを「もし現実に起こったら」とシミュレートして、いかに本当らしく描くかが「リアリティ」というものではないですか。 もちろん、日常とのギャップを描く以上、日常の方もリアルに描く必要がある。そこで登場人物が理屈に合わない不自然な行動をしたりしたら「ありえない」「リアリティがない」と批判されてもしかたないけど。 平成『ガメラ』が高く評価されたのも、「実際に現代日本に怪獣が現われたらこうなるだろう」というシミュレーションに「リアリティ」があったからです。誰もガメラやギャオスが本当にいるなんて思いませんって。 怪獣や宇宙人の存在を大衆が信じてるかどうかなんて、作品の「リアリティ」とは関係ない問題ですよ。 |
No.18703 - 2004/04/23(Fri) 11:16 [zaq3dc069cb.zaq.ne.jp]
| >38年前には、「UFO」や「ネッシー」の存在は現在に比べれば数段リアリティを持っていたわけで、そのような時代背景が変質している「現在」では「宇宙人の侵略」や「巨大怪獣の存在」は「幽霊の存在」よりも劣ったリアリティしか持っていないのではと思います
いやぁ~、これに関しては、今の人たちのほうが、よっぽど38年まえの人たちより、信じている人の数は多いと思いますよ。(笑) 昔は教育もいい加減で、馬鹿ばっかりだったなんて思っていません?(もちろん冗談です。突っ込まないでね・笑)38年まえなんて、そんな大昔じゃないですよ。 昔の「大人」は、ネッシーも空飛ぶ円盤も信じちゃいませんでした。逆にウルトラQ等の番組の氾濫が、この手のビリーバーを増やしちゃったかな。(苦笑)
だからね、「多くの人が信じている。常識だと思っている」ということと、「作品にリアリティがある」ということは、イコールじゃないんですよ。 |
No.18705 - 2004/04/23(Fri) 12:09 [prx.actv.ne.jp]
| >炎天座様
このスレでは初めまして。塩田と申します。
ビデオに録っといたウルトラQ、2話まで見ました(3話は撮りそこないました)。
で、申し訳無いんですが、
>日常の延長で宇宙人や怪獣が出現するというストーリーがある種のリアリティを持ちえて成立したのは、38年前という時期や、基本的に子供向けという条件があってのことだと思います。
自分もこの御意見には、賛同致しかねます。
確かに、言われる通りに38年前と現在では、リアリティのとらえ方も異なることでしょう。時代や状況、流行などで、感じられるリアリティも、多少は変化しておかしくありません。 ですが、炎天座様の言われてることは正直 「38年前の昔だから、チャチでも視聴者はリアリティを感じられた」 「子供向けだから、リアリティが感じられなくても仕方が無い」 と言ってるように思われました。
リアリティを感じさせるってのは、 「本当にこんな事起こる訳無い」
って事が、
「ひょっとしたら起こってもおかしくないかも」
と思わせるテクニックです。
スティーブン・キングを読んだコトは? キングの小説にも荒唐無稽だったりする怪物やら存在やらが出てきますけど、日常をしっかりと(しつこいくらいに)描写する事で、「起こりっこ無い」が「起こってもおかしくないかも」と思わせます。 これは、時代に関係無いテクニックです。見せ方に工夫すれば、どんなに非日常的・非現実的な存在でも、ある程度のリアリティをもって見させるのは不可能じゃないのですよ。
旧作の「ウルトラQ」は、企画時のタイトルは「アンバランス」。 日常と非日常のバランスが崩れた、アンバランスゾーン。それが日常に現れたらどうなるか? というコンセプトの特撮ドラマです。 で、製作中にそれが「怪獣を全面に押し出した作風に」ということで、「タイトル変更」「ミステリー路線から怪獣もの路線へ」となったことは御存じかと思われます。 つまりは、ウルトラQは「ただ単に怪獣や宇宙人などの異形・非日常的存在が登場すればいい」ってもんじゃないのです。日常がしっかり描写されてて、それがいかにバランスを崩し、非日常になっていくか。怪獣や宇宙人などは、それの象徴なのです。
それに、
>例えば「ゴジラ」や「ガメラ」また「ウルトラマン」「スーパーマン」といった存在すること自体が既に了解事項であるキャラクタならその理由付け自体にリアリティがなくても物語は成立させられるが~
言葉尻を捕らえるようで申し訳ありませんが、ちょっとこれについて一言言わせてください。 ゴジラと、それ以上に存在が荒唐無稽のガメラ。現在、両者はリメイクされてますが、おそらく両方見た人のほとんどが、「平成では、ゴジラよりガメラの方がリアリティ感じる」と言うと思われます。なぜなら、ガメラは「日常描写がゴジラのそれよりしっかりしてる」「空想であっても、できるだけ現実に即して描写している」といった、見せ方の工夫があったからです。
それに「スーパーマン」。こちらも、1938年に登場して以来、いまだに続いています。が、マンネリ化して飽きられつつあったので、出版社のDCコミックスは1986年にリメイクしました。 しかし、リメイクといっても簡単には行きません。スーパーマンほどの超有名キャラクターゆえ、製作者達には大変な仕事でした。 スーパーマンはなぜ地球に留まってる? なぜ人間のために戦う? なぜあんなコスチュームを着ている? なぜ宿敵のレックス・ルーサーはスーパーマンを憎む? なぜロイスはスーパーマンを愛す? etc これらの「なぜ?」を、現代でも通用させるために、製作者やDCコミックスはまさに苦心しました。 「存在自体了承してるから、なんもしなくても通じるだろう」というのは、とんだ思い違いです。了承されているからこそ、普通以上に苦労するものなのですよ。 現に、リメイクされたスーパーマン「MAN OF STEEL」は、好評をもって迎えられました。が、やはり全ての人を満足させられるものにはならず、設定や内容でも切り捨てたり変更せざるを得なかったものも存在します。
「理由付け自体にリアリティがなくても物語は成立させられるが~」ってのは、正直言って「キャラクターの知名度におんぶして、手抜きの物語を作っても通じる」ってのと同じ事だと思いますよ。 仮にそうやって作られた作品があったとしても、それを喜ぶのは旧来からのファンか、出なければ出演者など「作品内容以外」を目当てにしてる人達くらいで、作品としては評価に値しないものになると思われます。
で、長くなりましたが。今回の「ウルトラQ」。 やはりこれは、自分としてはどこか「タイトルにおんぶしてる」とこが感じられました。なぜかというと、バランスを崩すべき日常の描写がイマイチで、「ウルトラQじゃなくてもいいじゃん」と思ってしまったからです。 ガラQとガラゴンだって、ガラモンをモチーフにしたものでなく別のデザインにしても通用する脚本になってましたし(良い悪いはともかく)。
「ペットロボットが、実は侵略者」 「東京タワーに、巨大ロボット怪獣が飛来」
これらのファクターをリアリティをもって見せたいと思うなら、そう見せるための創意工夫が必要です。その工夫が足りないから、皆さんは不満を感じているのではないでしょうか。
こういう空想作品は、大いなる嘘を描くものです。 でも、同じ嘘なら、上手にダマされるような嘘をつかれたいですね。 少なくとも、旧作のウルQには、技術的・時代的なものを別にして、そういう「嘘」のつき方が上手だったですね。 |
No.18708 - 2004/04/23(Fri) 13:24 [p43177-adsau14honb7-acca.tokyo.ocn.ne.jp]
| (続き)
すいません。長くなったので作品自体の感想を。
1話は……ガラQが無駄に愛嬌ふりまくのは、ファンシー的キャラクターとしては良いですね。 しかし、ガラゴンの方は、ゆらゆら動き、どうにも巨大感が感じられなかったのが残念です。 無駄にちょこちょこ動くガラQと、どっしりして不動のガラゴン。こういう対比を見せるだけでも、魅力が段違いなのに。 それにどうでもいいけど、東京タワーのとなりに降りたのなら、タワーを利用して電磁波を放てばよかったのに。電波塔なんだし。
あと、やはり「ガラQがどうやって侵略するか」ってのが全然描かれてなかったのも残念です。 やったことといったら、ある家の扉に穴をあけたくらい。 例えば、石油とか稀少鉱物など、地球の貴重な資源を大量にたかって入手するとか、ネットワークを形成して地球上のあらゆるデータを入手し、それを待機してるチルソニアンの円盤へと送るとか、「侵略されるゆえの恐怖」ってのを描いてくれたらまだ良かったんだけど。 あるいは、山本さんが別スレで書きこんでいた「知らないうちにガラQによって洗脳されていた」でも良いのに。 ですが、「倉庫から目を光らせ、集団で闇夜の街を歩くガラQ」の画は不気味さを感じさせ好きですが(あくまでも、画的にですけど)。
あと、過去に旧作の「ガラダマ」事件が存在してたのなら、「ガラモンの逆襲」において複数のガラモンが東京を蹂躙した事件もあったはずなのに、その事に全く触れられてないのもおかしいです(あるいは、ガラモンのデザインが微妙に違ってたから、「ガラダマ」事件のみ存在していたパラレルワールドなのか?) それともうひとつ疑問だけど、「ガラQ作ってた工場とか、販売店とかはどうなったんだ?」 玩具として流通してたんなら、ガラQとガラゴンが脅威って分かった時に摘発しないか? ガラQバスターが向かったのかもしれないけど、そっちの描写が無いのはなんだかなあ。
二話の「らくがき」 主婦がノイローゼで思いこみしてただけか、あるいは本当に宇宙人が落書きして拉致ったのか……って話でした。 が……個人的に宇宙人は、姿を丸見えにするのでなく、シルエットで落書きしてる部分のみを見せるとか、手の部分のみをアップで見せるとか、工夫した見せ方が良かったんじゃないかと思います。そうすれば、まだ少しは宇宙人の「訳わかめな奴が迫る恐怖」てのが感じられたのに。
それに、落書き犯を捕らえるのに、写真やビデオなどを全く使用しないってのは理解に苦しみます。 現実の落書きに対しては、街あげて監視カメラをとりつけ、落書きの現行犯の証拠として用いるって事してるのに。 「カメラ、ビデオ、カメラつき携帯などで証拠を写しても、写真やビデオには写らない」 こういう設定にすれば、まだ理解できたんですけどね。
しかしあの宇宙人たち、なんのために落書きしてたんだろう? |
No.18709 - 2004/04/23(Fri) 14:00 [p43177-adsau14honb7-acca.tokyo.ocn.ne.jp]
| ちょっ、ちょっ、ちょっと待って。(^^;)
炎天座様が
>>(リアリティといっているのは、あくまでその時代の人の思考の中での話で、実際に存在するか否かの話しないことは一応お断りしておきます。)
ときちんと書いているのに、そういうレスはありなの?(^^;)
荒れない?(^^;) |
No.18713 - 2004/04/23(Fri) 18:01 [p29e59a.ykhmac00.ap.so-net.ne.jp]
| 塩田多弾砲さま。
>>それに、落書き犯を捕らえるのに、写真やビデオなどを全く使用しないってのは理解に苦しみます。
あれ?夜中に張り込んでいたとき、手ぶらでしたっけ? バットか何か持っていたような気がするんですけど、録画してないのではっきり覚えていないです…。(_ _) |
No.18714 - 2004/04/23(Fri) 18:37 [p29e59a.ykhmac00.ap.so-net.ne.jp]
| 冬雪様
誰の書き込みに対して”ちょっと待って”とおっしゃっているのかわかりませんが、炎天座様の
>38年前には、「UFO」や「ネッシー」の存在は現在に比べれば数段リアリティを持っていた >「現在」では「宇宙人の侵略」や「巨大怪獣の存在」は「幽霊の存在」よりも劣ったリアリティしか持っていない
という意見に対して、他の方が、 ”当時の視聴者だって怪獣や宇宙人の実在を信じていたわけではない” ”むしろ現在のほうが、信じている人が多いのではないか” ”そもそも作品のリアリティと、多くの人が信じているこということは関係ない” と意見を述べているわけです。
つまり、炎天座様言うところの”その時代の人の思考の中での話”に基づいて皆で議論しているわけで、 ”実際に存在するか否かの話”をしている人はいません。 充分に議論が噛み合っていますよ。
それから、塩田多弾砲様に対する書き込みですが、写真やビデオで証拠を残すべきだという話をしているのに なぜ”バットか何か”持っていたかどうかを問題にするのでしょうか。理解に苦しみます。 |
No.18722 - 2004/04/23(Fri) 23:42 [p298e34.tkyoac00.ap.so-net.ne.jp]
| 平川さま、私にとっては激しく難解な書き込みでありますが、 まぁ荒れないのでしたらそれで充分です。
>>写真やビデオで証拠を残すべきだという話をしているのに >>なぜ”バットか何か”持っていたかどうかを問題にするのでしょうか。 「落書き犯を捕らえるのに、写真やビデオなどを全く使用しないってのは理解に苦しみます」という意見に対して、 「落書きの現行犯を取り押さえようとしていませんでしたっけ?」 という意味なんですけど。 |
No.18723 - 2004/04/24(Sat) 00:15 [p29e59a.ykhmac00.ap.so-net.ne.jp]
| >冬月様
>>>それに、落書き犯を捕らえるのに、写真やビデオなどを全く使用しないってのは理解に苦しみます。
>あれ?夜中に張り込んでいたとき、手ぶらでしたっけ? バットか何か持っていたような気がするんですけど、録画してないのではっきり覚えていないです…。(_ _)
持っていたのは懐中電灯です。
だから、それが疑問なのですよ。犯人をつきとめるために見張ってたのだけど、いうなれば丸腰で、何も用意せずに落書き犯と対峙するつもりだったわけですよね。 もし本物の落書き犯の現場を押さえるつもりなら、証拠を残す必要から、カメラつき携帯とか、使い捨てカメラとかで写真撮って、それを現像して警察やら当局に提出するのが普通と思うんですけど、劇中の主婦はそのようなものを用意してなかったです(出さなかっただけかもしれないけど)。 ただ単に、しつこい落書き犯がどんな奴か顔を見たかっただけかもしれないけど、寒い夜中に何も用意せずじっと待ってるってのは、どうも腑に落ちません。 一言なにか言ってやりたいから…ってのも、相手が悪質な若者で、暴力や暴行されるってのも考えられます。
そういった事が予想できる相手に、何の用意も無しに対峙しようとするのは、どうにも理解に苦しむのです。 しかも、集団ならともかく、女性が一人だけ。これで落書き犯に対して落書きを止めさせたいと考えてるなら、「証拠の写真を撮って、それを警察に持っていく」ってのが、行うだろう行動と思うんですけどね。 また、いつのまにか、宇宙人の落書きが家に、しつこく描かれるようになったのなら、それを写真に撮って、記者や警察に「こういう落書きなんです」って見せるような事してもおかしくないでしょうし。 でも、写真を現像したら写ってない。警察にこのこと言っても、信用してもらえない。だから記者のとこに来た……。 こういうふうにしても、充分筋が通るストーリーになると思うんですよ。
だから、
:落書き犯の宇宙人をカメラなどで撮る :しかし、うまく写らない。もしくは被写体をとらえそこねた。 :それ以後、家に落書きが。 :落書きがしつこく描かれ、それを写真に撮って警察になんとかしてもらおうとする。 :しかし、現像した写真にはなぜか落書きが写ってない。警察に信用してもらえず、主婦、記者に話を持ち掛ける。 :記者、少々おかしいと思いながら、調査に乗り出す。 :調査の途中で、海外でも同じような事件があることを知る。 :それは、「行方不明になった人間たち。彼らは、行方不明になる直前まで落書きやミステリーサークルを見たと言ってたが、当人達以外見ておらず、当人が撮った写真やビデオには何も写っていなかった」というもの。 :やがて、主婦に異変が現れ、宇宙人たちが再び姿を現わし……
こうした方が、矛盾点が減り、自分としては納得できるんですけどね。 |
No.18725 - 2004/04/24(Sat) 01:03 [p43177-adsau14honb7-acca.tokyo.ocn.ne.jp]
| いやーみなさん「ウルトラQ」という偉大な?名前に熱いですね、いいですねえ。私の仕事疲れもしばし忘れられます。わたしの配偶者は昔の『Q』は子供の頃は怖い話だと思ってほとんど見られなかったそうです。私も幼少の頃は怖い印象でした、その後はメルヘンと思って観てました。で今回の『Q』ですが、配偶者は『世にも奇妙な物語』の方がよっぽど怖い、といっておりました。じゃあ大人のメルヘンかといえば、この場合は今の所「ぬるい」と思います。「まったりとした」味わいと言えるように大化けしてくれることを期待して毎回みるつもりですが。 話はそれますが、最近一寸気になるのは、山本弘さんの批評が手厳しいことを批判する方がいることです。山本さんが番組演出に手厳しいのは、今に始まったことではないし、著書を読めば分かることですし、何より、ここはその山本さん本人のサイトです。その当人の持ち味?をわざわざ批判するというのは、違うんじゃないでしょうか。 |
No.18726 - 2004/04/24(Sat) 01:53 [nttkyo173143.tkyo.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp]
| 平川さま 他の方の意見をまとめていただいたようなので、こちらでレスをさせていただきます。
> ”当時の視聴者だって怪獣や宇宙人の実在を信じていたわけではない”
「信じていた」というよりは「存在するのではないか?」ぐらいは思っていたのではないかぐらいのニュアンスです。
> ”むしろ現在のほうが、信じている人が多いのではないか”
そうでしょうか?昔は子供向けの本でもUFOをとりあげたり、ムックがあったりしましたが、最近は見かけない気がしますが? たしかに、昔興味があった世代がビリーバーになっていたりして、年齢層があがっているというのはあるかもしれませんが・・・
> ”そもそも作品のリアリティと、多くの人が信じているこということは関係ない”
受け手(山本氏のいわれるところの大衆)が「宇宙人」や「巨大怪獣」を馬鹿にしているような状態では映像を見てももらえないのではないでしょうか?
また、漫画化が「SFを描きたい」といっても「読者がリアリティを感じてくれないから駄目!」と描かせてもらえないといった話も耳にします。
受け手の嗜好を無視すると、作品の存在自体が成立しないということも充分あると思います。 たとえ、個々の作品にリアリティがあったとしても、そのジャンル自体に受け手がリアリティを感じなくなれば、そのジャンル自体が衰退してしまうことになる・・・ということなのですが・・・ |
No.18727 - 2004/04/24(Sat) 02:18 [usen-221x114x54x82.ap-US01.usen.ad.jp]
| 3話の感想を書いてなかったので簡潔に・・・
今までの中で一番好きですね。 「正解」を提示したと見せかけて視聴者をペテンにかけて、 オチに底があるってのがツボでした。
「世界が音を立てて崩壊する」のを文字通り見せるっていうのも 馬鹿馬鹿しくてブラックな風味で・・・
次回については予告を見てちょっと不安になってはいるんですけど(笑) |
No.18728 - 2004/04/24(Sat) 02:34 [usen-221x114x54x82.ap-US01.usen.ad.jp]
| >炎天座様
>> ”そもそも作品のリアリティと、多くの人が信じているこということは関係ない”
>受け手(山本氏のいわれるところの大衆)が「宇宙人」や「巨大怪獣」を馬鹿にしているような状態では映像を見てももらえないのではないでしょうか?
「受け手の嗜好」というお言葉が出ましたが、大衆は見向きもしないようなものでも、それを見たいと思ってる人間は多くいるのですよ。 おそらく、炎天座様が言われる受け手とは、月9のトレンディドラマなどを主に見て、特撮などは知りもしないといった視聴者の事ではないかと思われますが。しかし、そういう人たちだって面白い作品を見たら特撮ファンになる事もありますし、現になったという人もいるでしょう。
それに、「宇宙人や巨大怪獣をバカにしているような状態」とは? そもウルトラQってのは「宇宙人や巨大怪獣が登場する作品」なのですから、そんなのをバカにしてたり見たく無い視聴者は、最初から見ないでしょう。見るのは、ウルトラQの旧来からのファン、旧作を見た事ないが興味を持った特撮ファン、特撮に興味はないがなんとなく見てみたくなった視聴者(または特撮ファン初心者)といったところでは? 「ウルトラQ」と名前がついているからには、視聴者は「巨大怪獣や宇宙人などの非日常的な存在が登場する」って事を期待している人が多いんじゃないでしょうか。 だとしたら、「怪獣や宇宙人にリアリティを感じさせるように、創意工夫した作品を作る」って事をしないのは、「受け手の嗜好を無視する」って事になっちゃいますけど。
>また、漫画化が「SFを描きたい」といっても「読者がリアリティを感じてくれないから駄目!」と描かせてもらえないといった話も耳にします。
それは、製作者の問題というより、儲かるか否かの問題で、ここで言われてるリアリティ云々とは別問題ですよ。 会社としては、少しでも売れて儲かる作品を作家に書いてほしい。だから、売れ線ジャンルの作品を書いて欲しいと思うから、マイナージャンルを書きたいという意見に対して異を唱える、という事では。 乱暴な言い方をすれば、リアリティがあろうがなかろうが、売れて儲かりそうなものだったらOKサインが出ますよ。名前はあえてあげませんけど、ストーリー的にぼろぼろでリアリティなんてかけらもない作品でも、なぜか売れまくったってのが現にありますからね。
>受け手の嗜好を無視すると、作品の存在自体が成立しないということも充分あると思います。 たとえ、個々の作品にリアリティがあったとしても、そのジャンル自体に受け手がリアリティを感じなくなれば、そのジャンル自体が衰退してしまうことになる・・・ということなのですが・・・
受け手がリアリティを感じないと、なぜ言えるのでしょうか? 上記に自分が書いた通り、リアリティを感じさせるってのはテクニックで、うまく行う事で「現実には絶対存在しないものを、現実に存在すると思わせる」事は不可能ではないのです。 で、今回の新ウルQは、その創意工夫が足らないからリアリティが出ていないのでは、と皆さんで論じているわけですが。 受け手がリアリティを感じるのは、「送り手がリアリティを感じさせる」からです。けど、これは難しい事。ほとんどが不発に終わり、完全にリアリティを感じさせられるのはごくごくわずかです。
三十八年前の状況は、確かに現在とは違っていました。が、それでも当時の送り手は、受け手にリアリティを感じさせようと創意工夫したはずです。その結果が、過去のウルQの評判であり人気だったのではないでしょうか。 ならば、今回のウルQでも、送り手は三十八年後の現在に通用するリアリティを感じさせるべく、創意工夫すべきです。それがうまくいかないのは、現在と当時の状況や時代が異なるからではないでしょう。 「受け手が感じないから、どんなものを作っても衰退する」ってのは、厳しいけど理由にはならないと思いますよ。
自分としては現在の所、新作ウルトラQは「世にも奇妙な物語」にしてごまかしてるみたいに思えますね。 まあ、まだ始まったばっかだから、今後に期待したいとこですが。 |
No.18729 - 2004/04/24(Sat) 03:11 [p43177-adsau14honb7-acca.tokyo.ocn.ne.jp]
| 塩田さま、ありがとうございます。懐中電灯でしたか。(..)ゝ
>>だから、それが疑問なのですよ。犯人をつきとめるために見張ってたのだけど、いうなれば丸腰で、 >>何も用意せずに落書き犯と対峙するつもりだったわけですよね。
納得です。(_ _) ただ彼女が「私絶対正しいんだ、だからみんな私の言うことを聞くべきなんだ」人間だと設定すると、 落書き犯は犯行現場を押さえられたら素直に辞めると思うだろうし、 実際にあったことなんだから、証拠が無くてもみんな信じなくてはいけないんだ と、説得する手段をすっとばして結論を押しつけるだけでおかしくはないんですけど、 それでは視聴者も見放しますわな。(^^;) 尺が合わなくて削っただけかもしれませんし、最初からそれらのシーンがいらないと思われたのか、 私達にはわかりませんが。
そいえば第三話目… 冒頭のナレーションで、藤子不二雄のあのマンガか?と思っていたら 中頃で番組自らそのことをばらす。 ほ~と思っていたら、脳髄で引いた。「ルパンのあの話し」の迫力とまではいかなくても、あれは…。 んで好きだった女性と結婚、娘までいて幸せな家庭か、と「1985年、英米合作でつくられた、あの映画」だなぁと思っていたら、 朗読の女性が中盤では幸せの象徴だったのに、ここでは冷たい現実をつきつけるだけの怖い存在。 結論としては、脳髄以外はほ~と見ていました。 ただ今まではSFの話しの肝、重要なネタとして衝撃だったアイディアが、 今では話しの要素に使われてしまうのかぁ…と淋しいです。(;_;)
だからそういう意味で、時代は変わったなぁと私も思います。 |
No.18731 - 2004/04/24(Sat) 07:07 [p29e59a.ykhmac00.ap.so-net.ne.jp]
| 僕は炎天座様の発言は単に【昔と現在では「怪獣」の需要の意味合いが違う】ということで片付くのではないかと思います。
そして38年前の「ウルトラQ」が番組の成立も制作体制も【東宝SF映画全盛期】だったからこそ成し得たのでしょう。そういった状況から考えても、同じものを「ウルトラQ~dark fantasy~」に求めても仕方ないと思いますし、「ウルトラQ~dark fantasy~」なりの「アンバランス・ゾーン」を描こうという試みは成されていると思います。(念の為に書いておきますが、怪獣を出すべきではないということでは、ありません)いまにして思えば1話目は恰好のサンプルだったのではないでしょうか?
3話目に関していえば、レギュラー陣が足枷になってしまっているようで、構成を見誤った感じを覚えました。
なんか議論が白熱してますので、少し脱線しますと「ウルトラQ」リアル世代である会社の上司に、新作を深夜に放映しているという話題を振ると、子供のときに自分の弟に向かって「ウルトラQが来るぞ~!!」と脅かしていたそうなのです(笑)。番組のイメージがキャラクター化していて、当時の印象がよく判るエピソードだと思いました。
>塩田多弾砲様 前出ですが、私の「エピソードの基本構造携帯を守る為、あえて些細なディティールもあえて端折ってる」という部分と炎天座様の「写真をとらないのは物語を成立させるための演出の選択として許容範囲」という考え方を、どう思われますか?あと、「世にも奇妙な物語」はどういった番組なのでしょうか?恥ずかしながら「世にも奇妙な物語」は視聴したことが無いものですから…。今後の視聴の参考の為に、塩田様の意見をお伺い頂けたらと思います。 |
No.18732 - 2004/04/24(Sat) 11:00 [lo98.018.geragera.co.jp]
| ロヒキア=ルパーツ星人nogisuです。以後、お見知りおきを(苦笑) |
No.18733 - 2004/04/24(Sat) 11:02 [lo98.018.geragera.co.jp]
| ウルトラQが企画された時、円谷が作るのなら、ぜひ怪獣を出してください。という当時のテレビ局の要請があり、企画途中から怪獣路線になったのは、有名な話。
でも、実際シリーズ28本中、怪獣がメインテーマになっているのは、「ペギラが来た」「東京氷河期」「ガラダマ」「ガラモンの逆襲」「ゴメスを倒せ!」の5本くらいで、意外と少ない。パゴスの出てくる「虹の卵」はちょっと違うでしょ。ひょっとしたら、「ゴメス~」も外せるかもしれない。 逆に異形のものが出てこない話は、「1/8計画」「悪魔っ子」「あけてくれ!」と三本もある。「変身」も加えていいかな。 「カネゴンの繭」「育てよ!カメ」「地底超特急西へ」等の寓話も楽しいし、「クモ男爵」のゴシックホラーも心地良い。侵略テーマである「2020年の挑戦」の不気味さは、一級品さ。 このバラエティ感が旧ウルトラQの魅力なんでしょうね。
ただ今見直すと、「燃えろ!栄光」「五郎とゴロー」「鳥を見た」等、人と異形のものが絡む話が結構面白い。 ダイナマイト・ジョーとピーター、五郎青年と大猿ゴロー、三郎とラルゲユウス。これらの話は、犬や猫などの、既存の動物に置き換えはできない。あくまで相手は「怪獣」でないとダメなんだ。 このリアリティの無い怪獣と上手くドラマを融合させる所が、この番組のケレン味なんでしょう。
つまり、このケレン味がウルトラQと「世に奇妙」を分ける要素なんだと、オヤジは考えるわけだ。 で、いまのところ(たった三話だが)新シリーズにこのケレン味が感じられない。「あけてくれ」もいいけど、全話「あけてくれ」じゃカタルシスにはならない。要はリアリティとかじゃなくて、名優ペギラを使いこなせる監督がいないだけの話じゃ無いのって、勘繰っちゃう。
オールドファンの戯言と思ってもらって結構だけど、「ウルトラQ」の名前がある以上、やっぱり譲れない一線だよ。 |
No.18735 - 2004/04/24(Sat) 15:42 [P061198129075.ppp.prin.ne.jp]
| カネゴンのときってレギュラー陣は出てませんよね。 なにかあったんでしょうか? |
No.18736 - 2004/04/24(Sat) 17:27 [p29e59a.ykhmac00.ap.so-net.ne.jp]
| 冬雪様
> レギュラー陣
脚本家の山田正弘氏の顕著な特徴ですね。完全に子供へ視点を合わせていて 必要の無いレギュラー陣は他(鳥、カメ、虹、南極&東京)でもほとんど出てません。 |
No.18739 - 2004/04/24(Sat) 20:05 [YahooBB219168028004.bbtec.net]
| >ロヒキア様
こちらのBBSでは初めまして、塩田です。その節はどうも失礼しました。
>前出ですが、私の「エピソードの基本構造携帯を守る為、あえて些細なディティールもあえて端折ってる」という部分と炎天座様の「写真をとらないのは物語を成立させるための演出の選択として許容範囲」という考え方を、どう思われますか?
そうですね、正直申しまして自分としては、二話「らくがき」は、「その基本構造そのものを活かすための工夫が足りなかった」、と思いました。そのため、故意か否かはともかく、ディティールを端折ったためか、説明不足の感がありました。 アイデアを思いついたら、それをそのまま形にすれば良いと言うものではなく、アイデアを活かすための工夫ってのが必要です。
ちょっと話は飛びますが、以前別スレにて山本氏より短編SF、ジャック・ウィリアムスン「火星ノンストップ」の事を伺いました。この作品は、(1930年代から見て)近未来、旧式プロペラ機のパイロットが、火星と地球の間にできた大気を通り、愛機のプロペラ機で火星まで向かうというものです。
その時の言葉を引用させていただくと、
:「プロペラ機で火星へ飛ぶ」という冗談みたいなシチュエーションを成立させるためだけに、「異星人による大気強奪」という大仕掛けや、「時代遅れのプロペラ機パイロット」というキャラクターを設定したわけですね。
で、話を戻しますが。 「宇宙人が人知れず落書きしてる。それは目撃者当人しか認識できないし、周囲の人間は信用しない」 このアイデアを活かしたいなら、「目撃者当人しか認識できぬよう、設定や伏線を練り、盛りこむ」という必要があるのではないでしょうか。 で、「らくがき」において、それは不可能ではないはずです。上記に自分が書きこみましたが、「写真に撮ったけど、写らなかった」って設定にして、それを示すシーンさえ挿入すれば、ストーリーとしても成り立ちますし。 もしも「写真を撮らなかったら、物語として成り立たない」って言うのなら、それはプロットの時点で無理があるわけですから、このアイデアは破棄するか、でなければ新たなプロットを立てるべきです。
それと、「らくがき」の世界観が、2004年現在の日本、もしくはそれと酷似した世界ならば、やはり前述したとおりにカメラつき携帯も普及してるだろうし、使い捨てカメラも入手しやすい状況にあるはずです。なのにそれをしなかったら、やはり「おかしい」と違和感を感じてしまうのも仕方ないのでは。
というわけで、 「エピソードの基本構造を守るなら、些細なディティールは日常の描写としてむしろ必要ではなかったか」 「写真をとらないと物語が成立しないのなら、それは物語として破綻しているのでは」 というのが、自分の意見ですね。
>あと、「世にも奇妙な物語」はどういった番組なのでしょうか?
ググってみたところ、以下のHPが参考になるかと思われます。
データベース http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/4924/199.html http://yonikimo.s21.xrea.com/
ファンの感想 http://neco.biology.kyushu-u.ac.jp/~kuriwada/yonimo.htm
僕も、最初のうちは見ていました。 「日常の中で、非日常的状況におちいる」ってパターンのドラマですね。そういう意味ではウルトラQやトワイライトゾーンなどに近いですが、このドラマはむしろ「不条理劇」という感が強いように感じました。 ただ、見た後にあんまり良い気分にならないものがちょいと多かったです(だから途中で視聴を止めました。以後はちょこちょこと飛ばし見)。もちろん、良い話、優れたエピソードもありましたが。 ウルトラQが、空想科学番組として、SF的なミステリー作品を目指していたのに対し、「世にも~」はどちらかというと「あくまでも現実に即す」といった印象を覚えましたね(ヴァーチャルリアリティなど、SF的小道具が出てきたエピソードもありますが、あんまり強い印象は無かったです)。
「世にも奇妙な物語」は、「普通(もしくは普通に近い)の人間が、非日常・異常な状況に追い込まれてしまい、そのような状況下で右往左往する様」を描いたドラマ、と言えるかと思われます。ですから、ウルトラQやトワイライトゾーン、アウターリミッツなどのような1話完結のSF・怪奇ドラマとは、似て非なるものかと(あくまで個人的見解ですが)。
仕立屋雅楽様の「リアリティの無い怪獣と上手くドラマを融合させる所が、この番組のケレン味なんでしょう」「つまり、このケレン味がウルトラQと『世に奇妙』を分ける要素なんだと、オヤジは考えるわけだ」って言葉は、うまく言い表しています。 ウルQが「SF」なら、奇妙は「日常」って感じですかね。
ともあれ、参考になりましたら幸いです。
それでは! |
No.18747 - 2004/04/25(Sun) 02:23 [p4029-adsau14hon-acca.tokyo.ocn.ne.jp]
| > 「世界が音を立てて崩壊する」のを文字通り見せるっていうのも > 馬鹿馬鹿しくてブラックな風味で・・・ 私は「2020年の挑戦」で、”最後に刑事が「まさかな・・・」と言って水溜りを踏むと消える”シーンを思い出して、ちょっと似た味を感じて嬉しくなりました。
私の個人的な評価は、他の部分はともかく3話は「終わり良ければ全てよし」としたいと思います。 |
No.18750 - 2004/04/25(Sun) 03:03 [ntkngw070203.kngw.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp]
| 地方なので放送を見ることが出来ないため、みなさんの議論を横目で見ることしか出来ないのが、なんとももどかしい・・・。私も“怪獣の出ない「Q」は「Q」にあらず!”派なのですが。
さて、「Q」とは別なカタチの「ウルトラ」シリーズのリメイク があります。http://www.bandaigames.channel.or.jp/list/ultraman/ ・・・なまじっかなリメイク(この場合はリバイバル?)では感心しないスレた私でも、あまりの出来のよさに思わず目がウルウルになってしまいました。いや、よくぞここまで!!「Q」もゲームでリメイクすれば良かったのかもと思ってしまいます。 ゲームの表現がここまでハイレベルになっていくと、小説もマンガもアニメも映画も太刀打ちできなくなっていくのかな、と思ってしまいます。ん~、それってあんまり喜ばしいことでもないような・・・。 とりあえず、「Q」のスタッフにはただちにこのゲームをやってもらって、ゲームを超える話を作ってもらいたいとお願いしたいです。ゲームだけじゃあなんだかさみしいんですよ。 |
No.18753 - 2004/04/25(Sun) 05:13 [YahooBB220057043083.bbtec.net]
| 上のNo.18753は“れがりあ”によるものです。 “みな”って一体なんなのか自分でもわかりませんけど。 せっかくだしこれからは“れがりあ=みな”とフルネームで(?)名乗ることにします。 “メメクラゲ”のように誤植から新たな展開が始まったとゆーことで(「北斗の拳」の“ひでぶっ!!”が“ひでえっ!!”の誤植、という噂はマチガイらしいんですが)。 |
No.18754 - 2004/04/25(Sun) 05:27 [YahooBB220057043083.bbtec.net]
| >冬星さま あのエピソードは、狂言回し役の万城目たちが必要ないほど、傑作であるという事なんでしょうね。
新シリーズ3話見直して、なんとなくわかったことがあります。 今の視聴者は「カネゴンの繭」など、風刺等の含意のある物語を望んでいないんだ。番組を見終わった後も、内容を受け手側がずるずる引きずるようなものは、流行らない。 だからテレビ局も普遍性のあるテーマをもった「重い作品」、なんて作ってくれない。アイディアがそこそこの、その場限りの「軽いお話」ならそれでいいんだ。旧シリーズって、結構内容重いものなぁ。
SFじゃないけど、この間まで放送していた「白い巨塔」にしても、騒がれるほど面白くなかったのは、番組の重そうな部分をカットしていたからなんでしょうね。これも、昔の方が面白かったもの。
これが炎天座様の言う所の「今のリアリティ」なら、そうなのかもしれないし、だから今回のウルQもこれでいいのだ、といわれると60~70年代の情念ドロドロ落ち込みドラマの数々を見てきた世代としては、やっぱり淋しい。
3話のラストシーンでザラガスかバキシムが顔出しゃよかったのに。<まだ言うか! |
No.18756 - 2004/04/25(Sun) 06:59 [P061198140141.ppp.prin.ne.jp]
| 定山渓秘宝館さま、仕立屋雅楽さま、おはようございます。 脚本家の人達がしっかりと世界観を支えていれば、 レギュラー陣のいないとろこでも怪異は起こっているのが普通ですね。(^^;) |
No.18759 - 2004/04/25(Sun) 09:26 [p29e59a.ykhmac00.ap.so-net.ne.jp]
| 塩田多弾砲 さま うーん、塩田多弾砲 さまのご意見も結局のところは 「「ウルトラQ」だから「宇宙人」や「巨大怪獣」を出現させるべきだ」ということになってしまっているような気がするのですが・・・
私も別に「巨大怪獣」や「宇宙人の侵略」を描くべきではないと言っているわけではありませんが、その「巨大怪獣」や「宇宙人の侵略」を前提として「ありえないことを成立させるために」物語を作るなら、それは本末転倒ですよね・・・
まあ、「ウルトラマン」にそういうのがなければそれは「詐欺」だと思いますが(笑)
「ウルトラQ」に関してはそもそも、それこそ「商業的な要請」によってそのような要素が挿入されたのは皆さんが解説されているとおりだと思いますので・・・
私の意見としては、今度の「ウルトラQ」にそれらがなくても別にいいんじゃないか?ただ、「「ウルトラQ」の名を冠しているかぎりその要素は外せない」という感情も理解はできる。
といったところです。
で、なぜ今度の「ウルトラQ」からそれらの要素が外れているかといった点については、今までに述べてきたような理由でないかということです。 |
No.18760 - 2004/04/25(Sun) 12:06 [usen-221x114x54x82.ap-US01.usen.ad.jp]
| >炎天座様
レスありがとうございました。
そうですね、個人的には「ウルトラQと冠しているなら、怪獣や宇宙人が登場する物語にした方がいいんじゃないか」と思います。
>私の意見としては、今度の「ウルトラQ」にそれらがなくても別にいいんじゃないか?ただ、「「ウルトラQ」の名を冠しているかぎりその要素は外せない」という感情も理解はできる。
>といったところです。
>で、なぜ今度の「ウルトラQ」からそれらの要素が外れているかといった点については、今までに述べてきたような理由でないかということです。
ロヒキア様もおっしゃってるとおり、現在と三十八年前では状況も異なるし、『「怪獣」の需要の意味合いが違う』ってのは確かであると思われます。 が、「ウルトラQ」といえば、「ウルトラマンは出てこないけど、怪獣や宇宙人が出てくる特撮もの」ってイメージがあるのではないでしょうか。 ご自身も「『ウルトラマン』にそういうのがなければそれは「詐欺」だと思いますが」とおっしゃってるように、ウルトラQというタイトルの作品だったら、やはり「怪獣や宇宙人による怪事件のドラマ」に期待するのが普通と思います。それらをとっぱらった「ウルトラQ」を作ったら、乱暴な言い方すれば「それはもうウルトラQではない」です(あくまでも、個人的な意見です。念の為)。
もしも怪獣という要素を外したいのなら、「ウルトラQ」のタイトルを付けず、全く関係無い物語として作った方が良いんじゃあないでしょうか。 どうせなら怪獣や宇宙人みたいな要素を完全にとっぱらい、「アンバランス2004」ってタイトルにした方が、かえって合うのではないかと。そうしたら、非現実的な怪獣や、うそっぽい宇宙人なんか出さずにすむし、それらを成立させるために工夫する必要ないですしね。 怪獣に需要がないため、ウルQからそれらの要素を省いたのなら、タイトルも変更して完全にウルQでないものを作っちゃった方が、かえって得策です。旧作の「アンバランス」のタイトルも、ウルQほどメジャーじゃないけど(っていうか知らない人がほとんどだろうけど)旧来の視聴者やファンを取りこむのに働くかもしれないし。 自分の意見は、単純に言えば、 「怪獣や宇宙人の出ないウルトラQに、ウルトラQというタイトルを付けるべきではないのでは」 「旧ウルトラQの重要な要素(全てじゃないけど)を外すくらいなら、最初からウルトラQではない別の作品として作った方が良いのでは」 って事ですね。
あと、気になった点が一つ。
>その「巨大怪獣」や「宇宙人の侵略」を前提として「ありえないことを成立させるために」物語を作るなら、それは本末転倒ですよね・・・
なんでこれが、本末転倒なのですか? 「ありえない事を成立させるため『だけ』に物語を作る」っていうのでしたら、確かに本末転倒です。 ですが、「あり得ない事を成立させ、なおかつ魅力的な物語を作る」。これはウルトラQに限らず、SFやファンタジーなど、空想的なものを扱う物語では普通に行われてる事ですよ。
怪獣や宇宙人、それに伝説の魔神、超能力、怪奇現象など、ありえざるもの、現実に存在しないものが登場し、それを中心とした物語が語られる。 全てとは言いませんが、これはウルトラQにおいて重要な要素です。そのためには、「現実に存在しないものを、現実に存在するのではないかと思わせる」って事、いうなれば「あり得ない事をあり得ると思わせる」ことが必要です。 現実に存在しないもの、起こらないだろう事。ウルトラQだったら、そういう「荒唐無稽な存在が、日常を非日常にする(あるいは、日常のバランスを崩す)」って作風を強く押し出しても良いんじゃあないでしょうか。
以下余談。
怪獣の需要が下がってきてるってのは、認めたくないけど認めざるをえないのかも。 かの怪獣王も、近年にはハムスターと併映しなければならなくなり、とどめに今年で終了。 ウルトラマンも、TVの新作はコスモス以降製作されず(ノアは、TV放送されるのか? 個人的にごてごてしててちょっと…)。 怪獣が好きな者としては、やはり「ブラウン管で活躍する怪獣」ってのに期待したいとこなのに、その牙城と思ったウルQは怪獣があんまり出ない、或いは出てもイマイチ。 80年代みたいに、また怪獣冬の時代が到来したのカナー。ブラウン管に怪獣が登場し活躍するのが敬遠されるようになるのって、やはり悲しい。はう。 |
No.18763 - 2004/04/25(Sun) 13:06 [p41123-adsau14honb7-acca.tokyo.ocn.ne.jp]
| 商業主義について一節。 元祖での怪獣の登用が商業主義的側面があることと、怪獣の必要性の有無とは関係がないように思います。 商業主義というと忌み嫌われがちですが、有用な面もある事を抜きに語る事は出来ない。良い縛りになればよいのです。 例えば、元祖ウルトラQにスポンサーサイドから怪獣を出して欲しいという話があったからこそ、後のウルトラ怪獣ブームの発端になったわけで。それは決して悪い事ばかりではない。 むしろダークファンタジーにおいて有名キャラの登用を前提としている辺りに商業主義の暗黒面を感じます。 もっとも、そんな事は見ているこちら側には余り関係ない。面白ければ良し。 私としては、怪獣が出て面白ければより良し、ということになっております。
もう一つ、第3話までしか見ていない時点でかなり早計な個人的な印象なのですが。 主人公たちの積極性が薄いのではないでしょうか。主人公が積極的に事態にかかわったのは第1話だけ。第2話は傍観者、第3話は申し訳程度の顔出し。元祖の方では、そんな回ばかりではなくとも、もう少し積極的に行動していたように思うのですが。 こだわってしまいますが、この辺りにもウルトラQを冠する番組として違和感を覚える一因があるのではないかと愚考したします。
塩田多弾砲様 > 「旧ウルトラQの重要な要素(全てじゃないけど)を外すくらいなら、最初からウルトラQではない別の作品として作った方が良いのでは」
賛成です。 あの番組はむしろ「ダークファンタジー」というタイトルで放映した方が良い結果が出たのではないでしょうか。私みたいな元祖のファンから小うるさい事云われなくってすむし。 |
No.18765 - 2004/04/25(Sun) 15:00 [proxy1.odn.ne.jp]
| >塩田多弾砲様 質問に御答え下さり、有難うございます。塩田様の意見はもっともなのですが、だからこそ「らくがきを宇宙人のせいにしている彼女はヘンだ」ということになるんではないでしょうか?
「世にも奇妙な物語」についてですが、塩田様は
>ウルQが「SF」なら、奇妙は「日常」って感じですかね。
と書かれていますが、誠に申し訳ないですが上記の解説を読んだ限りですと、「ウルQ」と「世にも~」の明確な境界は存在しなように見受けられますし、現在放映中のシリーズも一応「SF」に分別出来るのではないでしょうか?(そして旧Qにも御存知のとおり、「クモ男爵」や「悪魔っ子」という例外もありますね)それは番組全体を貫く定義ではないのでしょう。
「世にも奇妙な物語」については、自分も知人などに伺いましたが、本数がある為にサスペンスな色の作品に拠る傾向もあったようですが、結構バラエティな種類のあるシリーズだったようですね。バラエティな特色のアンソロジーというとフジでやっていた「現代恐怖サスペンス」を思い出します。こちらはオリジナル脚本のみならず、小説や漫画などの短編から材をとったシリーズであったように記憶します。
最近は昔のウルQをビデオで見直したりもするのですが、東宝カラーだけでなく、TBSドラマの系譜も色濃く出てると強く感じます。そういえば昔「うちの子にかぎって・・・」という番組で「カネゴンの逆襲」というエピソードがありましたが、「カネゴンの繭」のテーマが80年代の現代っ子(古い言い方だね)でも充分に通用することを証明する住作でした(笑)しかし、御存知のとおり「うちの子にかぎって・・・」という番組はアンバランス・ゾーンを描くものではありませんでした。80年代において日常=アンバランス・ゾーンは描かれはじめていたのだから、今回のシリーズの発想そのものは、それほど的を外したものでないことが伺えるでしょう(更に「世にも奇妙な物語」の放映開始時期にも注目すると面白いかも)ガラQ、らくがき、生活の中の奇妙な違和感、これらが埋没している、さりげない日常にこそアンバランス・ゾーンは潜んでいる。現在、放映中の3本を強引に繋げるのであれば、こういう解釈も成り立つわけです。
あとですね。『育てよ!カメ』なんかを見ていて、「いま見ると夢オチで片付けられそーだなー」とか「出だしは「快獣ブースカ」に似てるなー」とか思ったのですよ。すれば「快獣ブースカ」(少なくとも「ブースカ誕生」)は「ウルトラQ」のエピソードに組み込んでも、違和感ないよなーって(笑)
>再び塩田多弾砲様
塩田様が例に挙げていた「MAN OF STEEL」についてですが、少し思うことがありましたが、長々とアメコミのうんちくを書くのは、このスレッドの趣向ではないので、直接会ったときにお話します。御連絡までに。 |
No.18766 - 2004/04/25(Sun) 15:09 [aa2004020357003.userreverse.dion.ne.jp]
| すんません。さっきまで「ハリケンジャー」のビデオ見てたもので(汗) >Keny様 「主人公たちの積極性が薄いのではないでしょうか。」は同意するところでありますが、これはやはり万城目淳=佐原健二が東宝SFの顔であったところに、強く起因するところだと思います。「ペギラが来た」のUMA系怪獣ペギラに対する芝居なんて、もろに東宝怪獣映画なリアクションですからねー。それで思い出したのが、アンソロジーではないのですが『事件記者コルチャック』って、なんであんな毎週、シカゴにモンスターが現れているのかコルチャックは不思議に思わなかったのかなー?なんて(笑)さすがに「バッフィー」などはその辺の設定は作ってるようですが。 |
No.18767 - 2004/04/25(Sun) 15:20 [aa2004020357003.userreverse.dion.ne.jp]
| 塩田多弾砲 さま
> 自分の意見は、単純に言えば、 > 「怪獣や宇宙人の出ないウルトラQに、ウルトラQというタイトルを付けるべきではないのでは」 > 「旧ウルトラQの重要な要素(全てじゃないけど)を外すくらいなら、最初からウルトラQではない別の作品として作った方が良いのでは」 > って事ですね。
うーん、だから私は
>私の意見としては、今度の「ウルトラQ」にそれらがなくても別 >にいいんじゃないか?ただ、「「ウルトラQ」の名を冠している >かぎりその要素は外せない」という感情も理解はできる。
と言っているのですが・・・
> > あと、気になった点が一つ。 > > >その「巨大怪獣」や「宇宙人の侵略」を前提として「ありえないことを成立させるために」物語を作るなら、それは本末転倒ですよね・・・ > > なんでこれが、本末転倒なのですか? > 「ありえない事を成立させるため『だけ』に物語を作る」っていうのでしたら、確かに本末転倒です。 > ですが、「あり得ない事を成立させ、なおかつ魅力的な物語を作る」。これはウルトラQに限らず、SFやファンタジーなど、空想的なものを扱う物語では普通に行われてる事ですよ。
えー、だから別に同じ作品内で何本も「巨大怪獣」や「宇宙人の侵略」を前提にした作品を作る必然性はないし、「ありえないことを成立させるために」物語を作るっていう立場からするなら、それは本末転倒だってことなんですが?
やはり 塩田多弾砲 さまのご意見は 「「ウルトラQ」だから「宇宙人」や「巨大怪獣」を出現させるべきだ」ということに集約されているんではないかと思います。
それに対しての自分の意見は、何度も繰り返すことになりますが、
今度の「ウルトラQ」にそれらがなくても別にいいんじゃないか?ただ、「「ウルトラQ」の名を冠しているかぎりその要素は外せない」という感情も理解はできる。
で、それ以上には特に付け加えることはありません。 |
No.18768 - 2004/04/25(Sun) 15:41 [usen-221x114x54x82.ap-US01.usen.ad.jp]
| しまったあ、第3話の録画ミスった!(なんか『みちのく刑事』とかいう番組が入ってるよ(^^;)) というわけで、第3話についてのコメントはパスさせていただきます。
炎天座さん、こんにちは。
>受け手(山本氏のいわれるところの大衆)が「宇宙人」や「巨大怪獣」を馬鹿にしているような状態では映像を見てももらえないのではないでしょうか?
問題は受け手がバカにしてるかどうかじゃなくて、送り手の方がバカにしてることが多いってことですよ。 具体的な作品名を挙げるのはやめときますが、最近の特撮ドラマや怪獣映画の中には「いくら何でも怪獣をバカにしてないか?」というものが、ちょくちょく見受けられます。 『ゴジラ』や『ウルトラQ』がなんでヒットしたかといえば、やっぱり当時のスタッフが、「怪獣ものなんて」とバカにせずに真剣に作ってた、ってことにあると思うんですよ。だから観客や視聴者を惹きつけたんじゃないでしょうか。
>また、漫画化が「SFを描きたい」といっても「読者がリアリティを感じてくれないから駄目!」と描かせてもらえないといった話も耳にします。
それは雑誌のカラーによるんじゃないですか? げんにSFマンガを連載してる雑誌はあるんだし、大ヒットとまではいかなくても、そこそこヒットしてるSFマンガはいっぱいあります。 そもそも、日本マンガ界の草分けである手塚治虫、石ノ森章太郎、藤子・F・不二雄といった先生方が、SFマンガをたくさん描いてて、ちゃんとヒットさせていたって事実を忘れちゃいけません。それも今よりずっとSFに対する理解がなかった時代にです。 だいたい、「リアリティ」うんぬんということを言い出したら、マンガのほとんどは、現実に起こりっこない話なんですけど。ファンタジーやホラーものはもちろん、スポーツものとか、ラヴコメとか、ボーイズラヴとか、麻雀劇画とか(^^;)。 現実とかけ離れた話だって、作品の持つパワーによって読者をひきつけることができるはず……と言うか、マンガ家の多くはそれを実践してるんじゃないですか? >受け手の嗜好を無視すると、作品の存在自体が成立しないということも充分あると思います。
この場合、受け手の嗜好は「旧作の『ウルトラQ』みたいな番組を見たい」ってことだと思いますけど……? 少なくとも、『世にも奇妙な物語』もどきを期待してた人は、あまりいないと思うんですが。 |
No.18783 - 2004/04/26(Mon) 12:41 [zaq3dc069cb.zaq.ne.jp]
| >ロヒキア 様
>質問に御答え下さり、有難うございます。塩田様の意見はもっともなのですが、だからこそ「らくがきを宇宙人のせいにしている彼女はヘンだ」ということになるんではないでしょうか?
こちらこそ、恐れ入ります。 まあ、「信じて欲しいなら、なんで信じてもらえるように証拠を見つけないんだ?」って疑問が、納得行かなかったもんで、写真撮れってのにこだわったわけなんですけどね。 「証拠を見つけない事を含め、彼女はヘンだ」というなら、それを納得させるものがちょいと欲しかったと思いますね(うまく扱えないから、写真つき携帯嫌いとか、写真嫌いの奇癖があるとか)。
>>ウルQが「SF」なら、奇妙は「日常」って感じですかね。
>と書かれていますが、誠に申し訳ないですが上記の解説を読んだ限りですと、「ウルQ」と「世にも~」の明確な境界は存在しなように見受けられますし、現在放映中のシリーズも一応「SF」に分別出来るのではないでしょうか?(そして旧Qにも御存知のとおり、「クモ男爵」や「悪魔っ子」という例外もありますね)それは番組全体を貫く定義ではないのでしょう。
まあ、確かに明確に分類することはちょっと難しいです。実際に両者を見比べてみて、どちらがどう違うのかと突き詰めたら、自分だったら結局のところ「感覚的な違い」あるいは「好き嫌い」になるかもしれません(「奇妙~」自体、全部見た訳でないし、見たエピソードもすみからすみまで覚えてるわけじゃないので、改めて見比べたらまた違う感想を持つかも)。 とはいうものの、日常を非日常にするスケールというか発想は、僕にとってはウルQの方が大きく、また見ていて心地よかったってのは確かなんですけど。
>「世にも奇妙な物語」については、自分も知人などに伺いましたが、本数がある為にサスペンスな色の作品に拠る傾向もあったようですが、結構バラエティな種類のあるシリーズだったようですね。バラエティな特色のアンソロジーというとフジでやっていた「現代恐怖サスペンス」を思い出します。こちらはオリジナル脚本のみならず、小説や漫画などの短編から材をとったシリーズであったように記憶します。
「奇妙~」も(上記サイトでも言及されてますが)、小説や他作品から原作をもってきて、それらを映像化したエピソードが多く存在しますね。バラエティという点では、色んな種類の料理を一口づつ集めた幕の内弁当風で、「あれもこれも」と色んなものを少しづつ楽しみたいって人にとっては良いと思います。 ビデオも出ているはずなので、もし興味持たれたならレンタルして見てみてはいかがでしょうか?
それから、上記カキコした後に「山本弘のトワイライトTV」を読んだのですが、「新トワイライトゾーン」の紹介ページにて、 「『奇妙~』はパクリが多かったぞ!」って書いてるとこがありました。 それによると、
:南野陽子主演「遅すぎた恋人」→新トワイライトゾーン(以後新トワ)第1シーズン「消えた少年」の露骨なパクリ
:小堺一機主演「思い出を売る男」→「新トワ」第3シーズン「記憶の階段」とラスト以外全く同じ
:桜田淳子主演「8時50分」のオチ→フレドリック・ブラウンのショートショート「黄色の悪夢」と同じ
他にも「奇妙~」には、スピルバーグが演出した「四次元への招待」や、「ジェニーの肖像」に似た話もあったそうで。
おそらくは、他にもパクリエピソードがあるかもしれません。それを見つけるってのもまた、「奇妙~」の楽しみ方の一つかも(笑)。 まあ、ウルQにもパクリっつか原案にしたエピソードありますけどね(「バルンガ」とか)。
>塩田様が例に挙げていた「MAN OF STEEL」についてですが、少し思うことがありましたが、長々とアメコミのうんちくを書くのは、このスレッドの趣向ではないので、直接会ったときにお話します。御連絡までに。 はい、了解しました。お手数をお掛けしてしまいすみません。
>炎天座様
>えー、だから別に同じ作品内で何本も「巨大怪獣」や「宇宙人の侵略」を前提にした作品を作る必然性はないし、「ありえないことを成立させるために」物語を作るっていう立場からするなら、それは本末転倒だってことなんですが?
ああ、わかりました。どうも自分は読み違えてたみたいですね。失礼しました。 ですが、「同じ作品内で何本も『巨大怪獣』『宇宙人』を前提にした作品」を作る必然性が無いなら、ウルトラQでない別のタイトルにしても問題ではないんじゃあないか、とも思えますけどね。 アンバランスや怪奇大作戦など、そういう作品も過去にありますからね。
>やはり 塩田多弾砲 さまのご意見は 「「ウルトラQ」だから「宇宙人」や「巨大怪獣」を出現させるべきだ」ということに集約されているんではないかと思います。
>それに対しての自分の意見は、何度も繰り返すことになりますが、
>今度の「ウルトラQ」にそれらがなくても別にいいんじゃないか?ただ、「「ウルトラQ」の名を冠しているかぎりその要素は外せない」という感情も理解はできる。
まあ、これに関しては否定はしませんが、「怪獣や宇宙人」ってのはウルQにとっては重要な要素であり、それを外してまでウルQってタイトルに固執するべきか? 別のタイトルにしてしまったほうがかえって良くないか? と思うんですよね。カツどんやキツネうどん頼んだら、肉抜きのカツどんや油揚げ抜きのキツネうどんを出された、みたいな感覚で。
ともかく、各々で意見は出たので、この議論はこれで終了し、今後はより建設的な事を話し合いたいと思うのですがいかがでしょうか? 自分としては、ウルQにどういう魅力を感じたかとか、自分はこんなにウルQが好きだとか、そういう事を話し合っていきたいです。
個人的に、「ガメラが来た!」に掲載された金子修介監督・伊藤和典脚本の「ガラダマ」を映像化したのを見てみたいです。
では! |
No.18785 - 2004/04/26(Mon) 13:12 [p41123-adsau14honb7-acca.tokyo.ocn.ne.jp]
| 「遊星より愛をこめて」のリメイクは、無理かなぁ。
そろそろ新スレを立てた方がいいのでしょうか? |
No.18789 - 2004/04/26(Mon) 14:30 [pdd573b.ykhmac00.ap.so-net.ne.jp]
| >冬雪さま >「遊星より愛をこめて」のリメイクは、無理かなぁ。
それは是非、コスモスでやってもらいたかったですね(苦笑) |
No.18799 - 2004/04/26(Mon) 21:58 [lo82.038.geragera.co.jp]
| >塩田さま >うまく扱えないから、写真つき携帯嫌いとか、写真嫌いの奇癖があるとか
それだと「彼女がヘンだ」という演出意図は薄れますよ。 |
No.18800 - 2004/04/26(Mon) 22:02 [lo82.038.geragera.co.jp]
| 山本 さま
> そもそも、日本マンガ界の草分けである手塚治虫、石ノ森章太郎、藤子・F・不二雄といった先生方が、SFマンガをたくさん描いてて、ちゃんとヒットさせていたって事実を忘れちゃいけません。それも今よりずっとSFに対する理解がなかった時代にです。
うーん、このお三方をして、時代が新しくなるにつれ作品のフィールドが段々SFから離れていっているように思えるんですが? (SWブームの頃に「未来人カオス」とか「ザ・スターボウ」とかを描いてはいましたが(笑)・・・藤子氏はちょっと独特ですけど)
> 現実とかけ離れた話だって、作品の持つパワーによって読者をひきつけることができるはず……と言うか、マンガ家の多くはそれを実践してるんじゃないですか?
いわゆる「ブーム」なんてのがあるのは社会背景とは切り離せないと思いますけど・・・でないとすると、衰退しているジャンルについては、その創作者達の力不足だけが原因だということになってしまいますよね。 「○○冬の時代」なんてのは言ってる当事者が力不足を自覚していないだけの戯言なんでしょうか? > この場合、受け手の嗜好は「旧作の『ウルトラQ』みたいな番組を見たい」ってことだと思いますけど……? > 少なくとも、『世にも奇妙な物語』もどきを期待してた人は、あまりいないと思うんですが。
いや、マニアやオールドファンの嗜好は充分承知していますけど、マニア向けに特化することで、結果的に間口を狭めてしまうのではないかということを言っているのですが・・・また、間口を狭めて予算をかける(怪獣や宇宙人を登場させる)ようなことでペイするかって話もありますから・・・ (さすがにウルトラQでウルトラマン同様のマーチャンダイジングの展開は無理かと) |
No.18804 - 2004/04/26(Mon) 23:10 [usen-221x114x54x82.ap-US01.usen.ad.jp]
| >ロヒキア様
>>うまく扱えないから、写真つき携帯嫌いとか、写真嫌いの奇癖があるとか
>それだと「彼女がヘンだ」という演出意図は薄れますよ。
すいません、ちょっと思いついただけなのですが、これでは「なぜ写真を撮らない」の理由になってませんね。失礼しました。
>炎天座様
炎天座様の書きこみを読んでいくと、主題がウルトラQでなく、作品論に移行しているように見うけられます。 このまま続けるおつもりなら、スレ違いになるので新たに新スレを立て、そちらで議論されてはいかがでしょうか。
あと、横レスで失礼しますが。 >> 現実とかけ離れた話だって、作品の持つパワーによって読者をひきつけることができるはず……と言うか、マンガ家の多くはそれを実践してるんじゃないですか?
>いわゆる「ブーム」なんてのがあるのは社会背景とは切り離せないと思いますけど・・・でないとすると、衰退しているジャンルについては、その創作者達の力不足だけが原因だということになってしまいますよね。 「○○冬の時代」なんてのは言ってる当事者が力不足を自覚していないだけの戯言なんでしょうか?
社会背景ってのはあるでしょうけど、それだけではないでしょう。それに、マイナーといえどいまだに根強く人気を保ってるジャンルもあるのですし。 それに、最初から社会背景に関係無く人気を得た作品だってあります。 土壌が無いのに、ブームを作り上げた作品だってあります。
それに、どんなに良い作品、人気が出るだろう作品を作ろうとしても、状況がそれを許さなければ、結局多くの人の目に触れられずに終わってしまったりする事があります。そうなると、ブームもへったくれもないですよね。
流行ってのに乗らず、当事者にとって良いと思ったものを作る。しかし、それが目に付かずに終わってしまった。あるいは、上の人間が「流行と違う」という理由であまり力を入れずに終わってしまった。いわゆる、衰退したものの中にはこうなって終わったものも少なくないはずです。 これを「~~冬の時代は当事者の力不足を自覚してない」っていうのは、少々おかしいのでは?
それと、山本氏が
:現実とかけ離れた話だって、作品の持つパワーによって読者をひきつけることができるはず :マンガ家の多くはそれを実践してるんじゃないですか?
と言ってるのに、
:いわゆる「ブーム」なんてのがあるのは社会背景とは切り離せないと思いますけど・・・
という返答は、答えになってないですが? ブームがどうこうではなく、「リアリティが無くとも、読者を引きつける」ってことを言ってるわけですが。
>いや、マニアやオールドファンの嗜好は充分承知していますけど、マニア向けに特化することで、結果的に間口を狭めてしまうのではないかということを言っているのですが・・・
逆に、マニアやオールドファンを切り捨てる、もしくはその期待と反する作品にしてしまっては、かえってファンを減らし、逆効果にしかならないのでは? 怪獣や宇宙人が出ると間口が狭まるというのも、ヘンではないですか? 逆に言うと、「怪獣や宇宙人が出てしまうと、必ずマニア向けに特化するものになる」って言ってるみたいですが。 少なくとも、トワイライトゾーンやアウターリミッツなどは、リメイクされたとしても、マニア向けに特化してないですし、間口を狭めてはいません。 >また、間口を狭めて予算をかける(怪獣や宇宙人を登場させる)ようなことでペイするかって話もありますから・・・
ええと、初耳なんですが、その話はどちらで伺ったのでしょう? 自分はそのような事は全く聞いた事無いので、よろしければ教えて頂けないでしょうか。 それに、この話が正しいとしたら、新ウルQにはウルトラQのタイトルは付けない方が正解ですね。オールドファンを切り捨てるような行為ですから、ウルQのタイトルはかえって邪魔ですし。
ともかく、炎天座様の書きこみ内容は「ウルトラQ」から離れてきてますので、続けるおつもりなら新スレで行うのがよろしいかと思います。
では。 |
No.18809 - 2004/04/27(Tue) 00:39 [p41123-adsau14honb7-acca.tokyo.ocn.ne.jp]
| もうこうなりゃスタッフが「ええ~い!俺たちが新しいウルトラQ作るんだ!誰にも文句いわせねえ~」って暴走してくれたほうが意外とすごいのができるかもしれませんね。作りたいように作れないのかもしれないし・・最終回に「どうせもう終わりだから」ってんで無茶やってくれないかなあ。もちろんいい意味でやってほしいです。 |
No.18811 - 2004/04/27(Tue) 02:42 [o173184.ap.plala.or.jp]
| 横レスですが、炎天座様の仰る事はかなり無理が出てきているようなので… >このお三方をして、時代が新しくなるにつれ作品のフィールドが段々SFから離れていっているように思えるんですが
「書かない」と「(状況により)書けない」を混同しちゃあいけないでしょう。この場合はSFに理解の無かった時代にSFを書いていたことが大事なんですから。
>マニア向けに特化することで、結果的に間口を狭めてしまうのではないかということを言っているのです
これも、今の深夜帯アニメの多さを思えば、間口が狭くても、それで商売が成り立っている証拠なわけでね。今は、不特定多数をターゲットにする必要が無い時代なんです。 ウルトラQも深夜帯に放送している以上、そういった要素も大いにあるでしょう。でも、スタッフはどっちつかずな中途半端な作品しか作っていない。 そこらあたりがみんなの反感を買っているじゃないかなぁ。
>さすがにウルトラQでウルトラマン同様のマーチャンダイジングの展開は無理かと
いやいや、ウルトラQというのは、結構ビッグネームですよ。新聞や雑誌にも大きく取り上げられましたし。もし今回の番組が、「ダークファンタジー」だったら、こんなに騒がれなかったでしょうからね。 |
No.18814 - 2004/04/27(Tue) 12:37 [P061198138078.ppp.prin.ne.jp]
| 中途半端というか迷いというのは、確かにあるんでしょうえねぇ。 ここで再三、話題になっている「らくがき」も「1/8人間計画」や「変身」のような【彼女の孤独】という人間ドラマを、もう少し掘り下げて描いてくれれば、それほどリアリティやお話の穴を突っ込まれずに済んだでしょうから(個人的には宝生舞の芝居は好印象だけど)。旧ウルQや「ミステリーゾーン」が現在でも視聴に耐えうるのは、そういう部分での真摯な制作姿勢でしょうからねぇ。 |
No.18815 - 2004/04/27(Tue) 13:04 [mangahiroba.jp]
| 仕立屋雅楽 さま
> 「書かない」と「(状況により)書けない」を混同しちゃあいけないでしょう。この場合はSFに理解の無かった時代にSFを書いていたことが大事なんですから。
「書かなくなった」理由が何かあるんですか? それでヒットするなら編集者もSFを書くように求めるし、好きであればあえて書かない理由もないと思いますが?
> これも、今の深夜帯アニメの多さを思えば、間口が狭くても、それで商売が成り立っている証拠なわけでね。今は、不特定多数をターゲットにする必要が無い時代なんです。
そりゃアニメは低予算でも作成できるんで一部のオタク相手に高価な映像ソフトを買わせられれば、間口が狭くても採算が取れるからなんですけど(笑)
少なくとも「巨大怪獣」やら「宇宙人」やらをきちんとした特撮で撮ろうとすれば同じ予算では不可能だと思いますが。
> >さすがにウルトラQでウルトラマン同様のマーチャンダイジングの展開は無理かと > > いやいや、ウルトラQというのは、結構ビッグネームですよ。新聞や雑誌にも大きく取り上げられましたし。もし今回の番組が、「ダークファンタジー」だったら、こんなに騒がれなかったでしょうからね。
「マーチャンダイジングの展開」って言うのは「知名度が同様」っていう話ではありません・・・で、ウルトラQでは映像ソフトと怪獣のソフビあたり以外に何が売れますかね?
↓以下の記事など特撮における採算とかマーチャンダイジングの展開についての参考になるのではないでしょうか。 http://www.academyhills.com/gijiroku/22/22_11.html |
No.18820 - 2004/04/28(Wed) 00:01 [usen-221x114x54x82.ap-US01.usen.ad.jp]
| 第4話の感想。 突然そんな事を云い出すあなたが怖いぞ、遠藤久美子。 普通に考えれば、次にやる事は送信者の探索だと思うなあ。幽霊じゃなくって生きている方の。 いや、そういう話じゃないのは承知なんですけどね。 怪獣・怪人・宇宙人出そうに無いなあ、次も。
仕立屋雅楽 様 > もし今回の番組が、「ダークファンタジー」だったら、こんなに騒がれなかったでしょうからね。
そうですねえ。私も、一話見た後、タイマー予約を消して、評判の良い話だけチェック、ですませていたでしょうから。そういう意味ではウルトラQで正解という事でしょう。業だなあ、これは(笑)。
ロヒキア様 > やはり万城目淳=佐原健二が東宝SFの顔であったところに、強く起因するところだと思います。
なるほど、そういう側面がありましたか。深いですねえ。 事件記者コルチャック、懐かしいですね。ワニトカゲの曰く云いがたさは今でも覚えています。この番組では事件と主人公をつなぐために記者という職業が機能していますが、ダークファンタジーではどうでしょう。余り有用に機能していないような……。 まあ、以後様子見ということで。 |
No.18823 - 2004/04/28(Wed) 02:07 [proxy1.odn.ne.jp]
| 自分は、「ウルトラQ」は、新旧ともに見ていない者なので、今まで、こちらのスレを拝見させてもらうのに留めていましたが、少しだけ書かせてください。
今回の論争、一言に言えば、非常にアバウトな書き方ですが旧作ファンには、新作には旧作に感じられた「ウルトラQ」らしさが感じられない。まったく同じものを作る必要は無いにしても、新しい「ウルトラQ」らしさを感じさせるだけのものを、スタッフには作ってほしい、ということですよね。まぁ、不満点と、それに対する、各人の提案を書かれていたわけで。 それに対して、炎天座さんは、時代が変遷したのだから、作り上げられるものが変わるのも、当たり前。とりあえず、提供されたものを、この時代の「ウルトラQ」として、受け止めればいい、とご主張されていると、自分は受け止めたのですが、間違っていますでしょうか。 端から見ていると、それぞれの作品への見方の立ち位置が、根本的に異なっている、と感じます。差し出がましいようですが、もう一度、それぞれの作品を見るポイントを、お互いに確認されないと、かみ合わない議論に終始し続けると思います。
それでは自分は、これでこのスレから退出します。 |
No.18827 - 2004/04/28(Wed) 09:04 [KKRfa-01p8-21.ppp11.odn.ad.jp]
| 炎天座様
他の方からもアドバイスが出ているようですが、私も、そろそろ一連の論議は打ち切るべきと考えます。
印象論は出尽くしていますし、SFの衰退やマーケティングから論ずるならば、別のスレを立てて客観的データをもとに行うべきだと 思いますよ。 |
No.18828 - 2004/04/28(Wed) 09:28 [p62cd80.tkyoac00.ap.so-net.ne.jp]
| オレなら坂本にこういう台詞を付け加えるネ!
「渡来博士に聞いたんだが、こーいうのを【べとべとさん】っていう、昔から稀にある現象なんだそうだ…」
そして怪獣大百科に、首なし幽霊とか「パズルの女」って名前で掲載されるの(笑)
つーことで、怪獣が出ないのであれば、名前を付けて怪獣に認定してしまえばイイ。ガメロンやジュランのよーに(笑)。 |
No.18830 - 2004/04/28(Wed) 12:15 [p2240-ipbffx01marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp]
| 平川さま
> 他の方からもアドバイスが出ているようですが、私も、そろそろ一連の論議は打ち切るべきと考えます。 > > 印象論は出尽くしていますし、SFの衰退やマーケティングから論ずるならば、別のスレを立てて客観的データをもとに行うべきだと > 思いますよ。
そうですね、個人的には最近の、「妖怪」などへの興味の高まりがあるのではないかといったポイントを含めて続けたい議論ではありますが(「ウルトラQ」はそういう意味のサンプルとしても面白い位置にあると思いますので)まあ、あまり需要もなさそうですので、つきあってやろうというような酔狂な方がいるようであればスレを立てさせていただこうと思います。
こちらにおいては、今後は本編内容中心に限定して書き込みをさせていただきます。 |
No.18840 - 2004/04/29(Thu) 00:03 [usen-221x114x54x82.ap-US01.usen.ad.jp]
| >Keny様 >ダークファンタジーではどうでしょう。余り有用に機能していないような……。
そうですね。やはり旧作を踏襲して、主人公をセスナ機パイロットにするとか。そして後半は路線変更、「怪獣ぞくぞく登場シリーズ」と題して、セスナ機が巨大宇宙サイボーグに変身、ラクガキ星人が操るガラゴン2代目と戦うってエピソードも作れば、違う意味での原点回帰になって良いでしょう。エイベックスのDVDも売れるしね! |
No.18849 - 2004/04/29(Thu) 12:21 [p8088-ipbffx01marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp]
| ロヒキア さま
> そうですね。やはり旧作を踏襲して、主人公をセスナ機パイロットにするとか。そして後半は路線変更、「怪獣ぞくぞく登場シリーズ」と題して、セスナ機が巨大宇宙サイボーグに変身、ラクガキ星人が操るガラゴン2代目と戦うってエピソードも作れば、違う意味での原点回帰になって良いでしょう。エイベックスのDVDも売れるしね!
宇宙最強の怪獣を決めるために「地球がリングだ!」と毎回怪獣や宇宙人の激闘が繰り広げられる「ウルトラQファイト」なんて話なら私も見たいなあ・・・ |
No.18850 - 2004/04/29(Thu) 13:38 [usen-221x114x54x82.ap-US01.usen.ad.jp]
| 前にも書いたけど、今放送されている一般のドラマで、「人の持っている心の闇」とかを扱う、重いテーマを持ったものは、敬遠されてます。視聴者もみたがらないし。 今回のウルトラQもそういった風潮のもとに、製作されているんなら仕方がない事かとも諦めています。 でも第一期ウルトラシリーズ(Q~怪奇大作戦)では、たしかにそういったものが内包されたシリーズでありました。(夭逝の天才金城哲夫の力も大きかったんだろうけど)そこがオールドファンにとって、魅力的な部分でもあったんだけどね。
ただ、制作者側が営業的に、「ウルトラQ」というビッグネームを使いたい気持ちもよく分かる。 問題はそういった、ビッグネームじゃないと、番組が作れない状況がなんだよね。「ダークファンタジー」だと、スポンサーとテレビ局が納得しない。円谷さんなら、いっそ「ウルトラQ」にしましょう。ってなもんだ。<決め付け!
だからあれだ、今回の「ウルトラQ」はガンダムと一緒なんだ。 宇宙世紀じゃ無いとガンダムと認めない人がいる。その反面、GもWもXもSeedもガンダムでいいんじゃないという人もいる。(∀で全肯定されています。というツッコミは無しね。)
GもWも別のタイトルでも通用するけど、それじゃ売れないと判断され、ガンダムになったようなものでしょう?ドラグナーだって、五年遅けりゃ、Dガンダムだったかも。(笑) それがブーム衰退後の生き残り策であるといわれれば、多分にそうなんでしょうね。なるべくリスクは冒したくない。という判断なんだ。
だからよけいにスタッフに意地は見せて欲しいよね。自分達の作っているのは「世にも奇妙な物語」じゃないんだって所を。せっかく子供番組という隠れ蓑をかぶっているんだから。(笑) あれ、それとも今回のウルトラQは子供番組じゃなかったのかな。だから面白くないのかな。目から鱗~(笑)
何であれ、いろいろ考えさせられる有意義なスレッドでありました。明日からは月も変わりますので、この辺で幕を引きましょう。 それでは皆さん、「ウルトラQスレッド-五月」でお会いしましょう。(笑)<おい! |
No.18862 - 2004/04/30(Fri) 11:14 [P061198140040.ppp.prin.ne.jp]
| 自分は「ウルトラQ」は二本に枝分かれしたのだと思います。
一方は「ウルトラマン」シリーズで、もう一方は「ウルトラQ」シリーズ。Qシリーズは「怪奇大作戦」「恐怖劇場アンバランス」「緊急指令10-4・10-10」土曜ワイド劇場「怪奇シリーズ」そして「ダークファンタジー」。まぁダーファンの前にもあるかもしれませんが、見てないんで分かりません(苦笑)。だから「ああ、これもウルQなんだな」と思ったし、今回の放送を機会に旧作を見直して、旧Qにあった可能性をいかに後年の作品が引き継いでいったかを理解するに至りました。
あと、僕は前番組の「エコエコアザラク~眼~」も視聴してましたが、実は【平成ウルトラと変わらない】なとか思ってましたので、ダーファンは、まぁこう来るだろうと、ごく自然に思いました。
まぁ怪獣と宇宙人の侵略は同じキー局である「超星神グランセイザー」にお株を奪われている部分もありますんで、ダーファンならではの個性を、もっと打ち出してもらいたいですね。それは、これからの放送分に期待が掛かっているということでありますが・・・。 |
No.18863 - 2004/04/30(Fri) 12:37 [p2240-ipbffx01marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp]
| 仕立屋雅楽さん、こんにちは。
>だからあれだ、今回の「ウルトラQ」はガンダムと一緒なんだ。 >宇宙世紀じゃ無いとガンダムと認めない人がいる。その反面、GもWもXもSeedもガンダムでいいんじゃないという人もいる。(∀で全肯定されています。というツッコミは無しね。)
確かに『Gガン』はガンダムじゃなかったけど、えらく面白かったのは確か。だからファンはあれを支持したんじゃないでしょうか。 今回の『ダークファンタジー』も、面白ければべつに『ウルトラQ』じゃなくてもかまわないと思うんですよ。面白ければね……。 まあ、全エピソードすべて傑作にしろというのは無理難題でしょうが、せめて何本かは「これは傑作だ!」と言えるものが見たいです。
というわけで、このスレッドはここまで。また何か新しい展開(傑作とか、逆にはらわた煮えくりかえるような駄作とか(^^;))があったら、新スレッド立てましょう。 |
No.18866 - 2004/04/30(Fri) 17:47 [zaq3dc0682f.zaq.ne.jp] |