2004年12月29日
08:20
|
1: イツツユビナマケモノ
|
素朴な疑問なのですが、この手の雑誌の雄・「MU」のライターさんたちって、本気・大真面目で記事を書いてるんでしょうかね?
あんなものをきちんと教育を終えた大人が信じられるものだろうか? とも思うし、信じなきゃ文章に迫力が出ないよなあ、とも思うし、、、。
|
|
2004年12月29日
15:02
|
2: minakami
|
それ凄くイイ質問だと思います。
私、以前とあるところで、ムーの編集長さんにお会いして、ご挨拶する機会がございました。
「何冊、超常関連本を出しても、ムーには、絶対取り上げていただけない皆神でございます」
と、こう挨拶を申し上げたら、さすが編集長、私のことは先刻よくご承知のようでして、
「いえ、うちにも編集方針というのがありまして・・・」
と言われました。つまりは、すべて「売る」ためにわかってやっているのだ、ということです。
それからしばらく後に、ムーで心霊特集を組んだときに、
「編集長からのご指名ですので」
といいながら、副編の方がわざわざ、私の元に短い談話を取りに参りました。
つまり、短い談話をとにかく一度は載せることで、「ムー」は懐疑(否定)論者は絶対に載せない、ということを打ちけしてみせ、紙面上のバランスを取って見せたのです。
勿論それ以来、ムーからは私の元には何のお話もありません。
すべて商品として計算し尽くしている、というのがムーです。だから今も、ああして最初で最後のオカルト雑誌の王として、君臨しているわけです。
前に書いた「これマジ」のディレクターさんと同じく受けるように計算して作っているから、あれだけ、他人をその気にさせる「視聴率がとれるいい番組」ができるとうわけです。
文章に迫力があるのは、そう一般人に見えるように、その道のプロが全力をだして「そう思われる」ような文章を書いているからです。
一流の小説家の書いた文章にすごい迫力があっても、内容は全部作り事、というのと同じことです。
|
|
2004年12月30日
03:09
|
3: イツツユビナマケモノ
|
なるほど! 新聞やニュースの類ではなく、あくまでエンターテインメントなんですね。
それを「ふーん、、、」と薄目を開けた表情で楽しむことができるのが大人な読者といえるのかもしれません。
ただ、一部の読者層は大人と認めるにはあまりにメルヘンチックなようにも思えますが、、、。
|
|
2004年12月30日
11:33
|
4: minakami
|
それが一部じゃなくて、大部分なんでしょ。
それも、いい歳した、大人が!
オカルト、超常系としては、個人的には、英国で出ている『Fortean times』という雑誌があるんですが、あれが最高峰だと思っています。
バカオカルトは徹底的に笑いものにするし、バカ否定論者も同じように血祭りに上げます。
それで読者欄の充実が凄いんです。歴史上の記述のちょっとした間違いとか、ズバズバ読者が指摘してくるの、それもユーモアたっぷりの筆致で。
あの読者の教養と好奇心の高さというのは、読んでいて、本当にクラクラとめくるめくものがあります。
|
|
2004年12月30日
12:28
|
5: イツツユビナマケモノ
|
いい歳した大人がハマリよる、というのは私もシャレにならん問題があるため(身内関係)看過できないお話なのです、、、。
しかし、イギリスの雑誌はセンスいいんですね! さすがは奇人変人の国。(良い意味で)
モンティ・パイソンに代表される教養が無ければ笑えないコントを見ているかのような、可笑しさと知的興奮を同時に味あわせてくれるのでしょうね!
|
|
2004年12月30日
14:50
|
6: コレコレ
|
>バカオカルトは徹底的に笑いものにするし、バカ否定論者も同じように血祭りに上げます。
そういう媒体でもペイするマーケットがあるところにイギリスの成熟を感じます。日本ではビリーバー系媒体でビリーバー系読者&業者を釣るか、「と学会系」みたいにおもしろおかしく料理して買わせるかしかないですものね。
日本でも、いつか『Fortean times』みたいな媒体を出せるといいのになあ。
|
|
2004年12月31日
00:37
|
7: クインテッセンス
|
ムー現役ライターのクインテッセンスです(PN:斎光)
>なるほど! 新聞やニュースの類ではなく、あくまでエンターテインメントなんですね。
ムーはもちろんエンターテインメントですよー。
でも、新聞やニュースもエンターテインメントですから。
そこのところもお忘れなく
|
|
2004年12月31日
06:14
|
8: ワカシム
|
皆様おはようございます。大晦日だろうが仕事なワカシムです。
それにしてもフォーティアンって成熟したスタンスみたいですね~
”政府ファイルUFO全事件※”の著者もFortean timesに寄稿しているUFO研究者ということを知ったときは、海外のビリーバー(と呼んで本当にいいのか?)の水準の高さには驚きました。
※タイトルとは裏腹に懐疑的UFO史本です。
さて、ネタ振りというかお題というか・・・
水からの伝言
これはやはりチンダル像で、「そんなにライト近づけてるから氷溶けちゃってるんデソ!」という点は、まず確定でしょうか。(とんでも本の世界SかTで解説があったと思います)
さて、この与太話のキモとなる”字を見せた水が言葉の意味に応じた結晶をつくる”という部分についてなんですが、思わぬところから示唆に富んだ情報が得られました。
それはどこぞの小学生達が「水からの伝言」撮影会に参加したときのことです。
そのときの様子を引用します。
h
ttp://www.hado.com/info/video.htm
>結晶撮影を開始後、微小で不定形の結晶の出現がしばらく続きます。みんなの気持ちを入れたとはいえ、元の水は日頃崩れた結晶しか見せてくれない水道水です。六角形の結晶が現れるのを待ちわびます。
> 十数枚目「あ、出た!」心の中で呟いた途端、同じ言葉が冷蔵庫の外で聞こえました。願いが形になった瞬間です。現れた六角形に意味を感じずにはいられません。外で見守る人々の歓声がそれを物語っています。
と、まあこのように”当たり”を引くまでやり続けるような方法を当然のように採用してしまっておるわけですな。
というわけで、撮影のときも、ありがとう水なら、きれいな結晶を探しバカ水なら崩れた結晶を探したんじゃないの?と思います。
※確か”水からの伝言”には、”撮影の際には何の字を貼ったか水のシャーレかは判らないようにした”という主旨の記述があったかと思いますが、かな~~りウソ臭い。(というのも、結晶がわらわらできるわけではなく探す必要があるから)
”水からの伝言”についていかがでしょう。
|
|
2005年01月04日
14:37
|
9: ワカシム
|
日記の方でも紹介しました懐疑論的吉報です。
皆様へ
素晴らしき古典的名著が邦訳されております!
なにを隠そう元ビリーバーだった故カール・セーガン様が、懐疑主義に目覚めたきっかけ―2冊の本の片割れです。
1つは皆様もご存知のマーチン・ガードナー著"奇妙な論理"
いわずもがなの傑作。
そしてもう1つは・・1852年チャールズ・マッケイ著
『常軌を逸した民衆の妄想と群衆の狂気(Memoirs of Extraordinary Popular Delusions and the Madness of Crowds)』であります。
この本、邦訳されておらず手に入らないとあきらめていたのですけんども・・・なんと!去年の6月に邦訳されたのでゴザイマスヨ!
邦題: "狂気とバブル―なぜ人は集団になると愚行に走るのか"チャールズ・マッケイ; 単行本; ¥ 2,940
A5判 ソフトカバー 632頁 2004年6月発売 150年間、世界的大ベストセラー!
帯に「150年間世界的ベストセラー」ときたもんだから、もうったまらん。
私なら「故カール・セーガン博士が開眼した不朽の名著!」とか加えるだろう。というか届いたらマジックでそう書いてやろうぜみんな。
↑私はさっそく注文した。
よもやこの本が、150年の刻を超えて2005年に日本語で読めるなんて!感動です。
|
|
2005年01月04日
15:57
|
10: minakami
|
私も原書持ってるのに、すぐに買いました!
アマゾンで衝動的に「ワンクリック」をかました直後に、ちょっと冷静になってネット古書店系で検索をかけたところ、一か所だけ1600円で新品を売っているところを発見。
申し込んだら在庫あり、の連絡がさきほど帰ってきたので、すぐにネットで銀行振り込みも済ましました。
でも1600円といっても、送料に振り込み手数料とかをいれると、結局は、アマゾンと比べて1000円も安くはならないんですよね・・
ちなみにこんな装丁の本です。
|
|
2005年01月25日
23:30
|
11: きくまこ
|
ワカシムさま
初めまして。「水からの伝言」の件
>これはやはりチンダル像で、「そんなにライト近づけてるから氷
>溶けちゃってるんデソ!」という点は、まず確定でしょうか。
>(とんでも本の世界SかTで解説があったと思います)
違います。チンダル説は藤倉さんの勇み足です。
写真をちゃんと見れば分かりますが、あれはチンダル像ではない普通の結晶ということで確定です。
ただの結晶なので、残念ながら面白いことはなにもないんです。
チンダル像なら、まだしも面白かったのですが、だめです。
>と、まあこのように”当たり”を引くまでやり続けるような方法を
>当然のように採用してしまっておるわけですな。
その点は、彼らも公言していますので、特に新しい話ではありません。きれいな結晶になる場合でも発見できるのは50枚のシャーレで2,3枚とかです。数の統計も彼らの写真集に出ています。
要するにその歩留まりの悪さが、思い通りの結果を出すためのポイントなわけです
|
|
2005年01月26日
01:33
|
12: ワカシム
|
きくまこ様はじめまして。
貴重なお話ありがとうございます!
水伝のレビューも読みました。(水滸伝じゃありません)
私は、気相成長とかチンダル像とかチョベリバとか、この問題に興味持つまで聞いたこともなかったくらいでしたので、さらなる調査が難しいと思うのですが、結晶方面でもう少し調べてみます。チンダル像は結構簡単な現象だったんで良かったのですが・・・お時間あったらもうちょい解説キボウっす。
|
|
2005年01月26日
10:01
|
13: きくまこ
|
チンダル像よりも話は簡単で、基本的に雪の結晶と同じです。
ただ、氷の塊の頂点から成長が始まるところがちょっと違っていて、雪のように平面的にはなってないですが。
チンダル像との見分け方ですが、チンダルの方は(1)樹枝状の枝の側面が曲線で、枝分かれの角ができない(2)六方向に均等には成長しない、のに対して気相できれいに成長させると(1)枝の側面は直線で、枝分かれ部分にはきちんと角ができる(2)六方向の均等性がよい。というあたり。
特に(1)が決定的です。チンダルはあくまでも融解現象ですから、角が丸くなるんです。キューブ・アイスが融けるときには、まず角が丸くなりますよね。あれと同じです。
境界が直線で、角がきちんと出るのは、融点より低い温度で起きていることを意味します。つまり、あれは融けてできるのではなく、凍ってできているわけです。
ただし、ライトを当てて一部を融かしていること自体は重要で、たぶんライトの当てかたにコツがあります。これ以上は、実験したことないんで、なんともいえませんが。
で、コツを知っている人間ががんばっても50枚に2,3枚しかできない程度のものなので、綺麗な結晶を発見できるかどうかは実験者の「本気度」に大きく左右されるのでしょう。彼らは二重盲検法を使っていないので、本気度の影響は大きいと思います。
彼らが結晶のできをある程度意図的にコントロールしているのかどうかは、今のところわかりません
以前、窪塚洋介が自分で企画した「地球維新」という番組では、綺麗な結晶ができたのは最後の一枚でした。あ、テレビネタになった(^^
|
|
2005年02月02日
11:27
|
14: ワカシム
|
「水からの伝言」
”実験者に何の文字を貼ったか教えなくても同じ結果だった”
の記述発見。
これぜったいウソ書いてるでしょうね。
それにしても皮肉なことに、自分の頭で考えて理解して熱心に読んだ人は、あの実験の無意味さとダメさ加減が嫌でも目につくのに、たんにエモトとかを鵜呑みにする連中は揃ってウットリ。
知的誠実さと懐疑精神は切っても切れないことを示す好例ですらあるなと思った次第。
|
|
2005年02月02日
12:40
|
15: ぎじん
|
「コリン・マッケンジー物語」
皆様はおなじみかと思いますが。
能天気な私は何の予備知識無しでオンエア観た時、途中まで本気にしてしまいました…。
いい歳して大昔「第三の選択」を観たときから進歩してませんねえ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4768478085/qid=1107314793/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/249-2390652-5981965
|
|
2005年02月02日
13:01
|
16: Shu
|
「狂気とバブル・・・」
私もアマゾンで取り寄せました~
ご紹介ありがとうございます。
でも、想像以上にでかくて厚くて、通勤電車リーダーの私にはチト辛そうです。
|
|
2005年04月09日
23:29
|
17: ワカシム
|
『不審死体』シリル・ウェクト著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198607710/249-4805430-5445957
いまさっき古本屋で315円で買ってきたのですが・・・
いや、これは至ってまじめな本ですし、かなり面白そうなので手にとったわけですが・・・
プチ発見
Amazonでの目次にはこう書いてあります。
────────────
目次
O・J・シンプソン事件
ホワイトハウス副法律顧問の変死
誰がデイヴィッド・コレシュを撃ったのか?
グレンヴィルの黒人暴動銃撃戦
ブラック・パンサー幹部射殺事件
オークランド地震の教訓
死者百六十人、ナイトクラブの大火災
台湾反対制派知識人の不審な死
政治的暗殺を願われた死〔ほか〕
────────────
↑最後の〔ほか〕のところに含まれる目次。
まぁいろいろと事件が続くわけですが最後の最後
・
・
・
14 地球外生命体の検証
え?なんで14だけこれ?というぐらい違和感ありまくり。
なんとパラパラみたところ、
例の、宇宙人解剖フィルムを、超一流の検屍官として評価してくれと頼まれたときの話しでしたー。
笑った。
読んだら報告しときます。
|
|
2005年11月11日
12:10
|
18: 山本弘
|
『週刊プレイボーイ』11月27日号には、UMA関係の記事が2つも。この雑誌、こういうのが好きだなあ。
●「戦慄!超巨大海洋生物がヌラヌラと日本を襲う!」
登場するのは、「海洋生物に詳しい科学評論家の斎藤守弘氏」(そうなの?)「超常現象評論家の南山宏氏」「科学評論家の大宮信光氏」ら。SF関係者ばっかりじゃん。あっ、イラストは青井邦夫さんだ(^^;)。
で、「科学評論家の大宮信光氏」が何を言っているかというと、
>「エチゼンクラゲの大群は中国沿岸で発生していると考えられます。近年、中国で経済活動が活発化して有機系のリンや窒素化合物が海水に流れ込みプランクトンの密度が上昇、クラゲに適した環境になっているのです(後略)」
と、ここまではいいのだが、この後、いきなりすごいことを言い出す。
>「(前略)もし万が一、放射性廃棄物も流出したりすれば、エチゼンクラゲが突然変異で巨大化して10メートル級のものすら出現するかもしれません」
何じゃそりゃ~~っ!?(^^;)
さらに、こんなことも。
>「待ってください! 人食いザメぐらいで驚いていては、まだ甘い!」
> そう叫ぶのは、前出・大宮氏。まだほかになにか出てくるんでしょうか?
>「そうなんです。このまま海の異変が続けば、今後、メガロドンが暴れ出さないとも限りません!」
うわはははは、メガロドンですか!? しかも「待ってください!」と叫びましたか、大宮さん!
だいたい「放射能で生物が巨大化」「環境の変化で古代生物がよみがえる」というのは、怪獣映画の中のサイエンスである。現実の科学ではない。「メガロドンが暴れ出さないとも限りません!」と叫ぶ大宮氏は、まるで怪獣映画に出てくる博士のようだ。
斎藤氏や南山氏はともかく、大宮氏はこんな怪しげなパフォーマンスする人じゃなかったはずなんだが……何があったんだろう?
●「あの南米のUMA謎の吸血獣【チュパカブラ】ついに日本上陸!?」
例の埼玉の老人ホームで入所者がネコか何かに指を食いちぎられたという事件、あれ実はチュパカブラのしわざなんだとか。(^^;)。こちらには「未確認生物界の権威、並木伸一郎先生」が登場。
>だとすると、この謎の吸血獣“チュパカブラ”が、目に見えないウイルスのように人知れず日本に上陸し、か弱き老人の足指を食いちぎったとしてもなんら不思議はないのだ。
いや、かなり不思議があると思いますが(^^;)。
>この先、もしもニッポンで家畜が襲われる不可解な事件が起きたとしたら、まず第一に、それは“チュパカブラ”の仕業だと考えるのが賢明なのかもしれない。
まず第一にそんなことを考えるのは、ちっとも賢明じゃないって(^^;)。
|
|
2005年11月11日
12:53
|
19: 山本弘
|
並木伸一郎氏といえば、こんな本も出てます。
『超古代の遺物 オーパーツの謎』
竹書房 400円
去年出た矢追さんのUFOマンガ本と同じく、コンビニ売りのマンガです。並木伸一郎氏の著書の内容をマンガ化したもので、並木氏が公園で遊んでいた小学生たちに声をかけ、自分の部屋に連れこみ、オーパーツについて講義するという構成。
9つのパートを9人のマンガ家が分担して描いているため、キャラクターの顔がバラバラです。
左端の写真は第2話「古代パルティアの壺型電池」に登場するJ・ノーマン。このマンガ家は『JOJO』入ってるのが特徴で、すぐキャラクターが変なポーズを取ったり、「ゴゴコゴゴ」という擬音も多用します。
真ん中の写真はイバン・T・サンダースン(笑)。このマンガ家の手にかかると、こうなっちゃいます。
右端の写真は第4話「キャタピラを持つ獣」に登場するサンダースン。こっちは少女マンガ・タッチ。同一人物のはずなのに(笑)。
|
|