2005年08月22日
13:55
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1: 山本弘
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おっと書き忘れてた。
ポルターガイストの説明で流れる映像が『ヘルハウス』の一場面だったのは、ちょっと嬉しかったです。(好きなんだもん、『ヘルハウス』)
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2005年08月23日
10:49
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2: 山本弘
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今後の放送予定はここです。
http://www.ngcjapan.com/watch/is_it_real.html
第2回、第4回あたりが面白そうですね。
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2005年08月23日
11:27
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3: 偽史学博士
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「オーブ」は日本のオカルト業界では「たまゆら」と呼ばれております。
10年ほど前からペトログラフとセットで話題にされ始めました。
http://www007.upp.so-net.ne.jp/jpsk/tamayura.htm
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2005年08月26日
14:09
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4: 山本弘
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偽史学博士さん、こんにちは。
上の2枚は明らかにストロボ焚いてますね。カメラの前を虫か何かが横切っただけのように見えるんですが。
3枚目のやつは画面がかなり暗いところを見ると、雨が降ってたんじゃないかと思えます。
http://www007.upp.so-net.ne.jp/jpsk/tama1.htm
こっちの写真は逆光によるゴーストっぽいですね。
http://www007.upp.so-net.ne.jp/jpsk/amano2.htm
これは石の上から強いライトが当たってます。ライトの光が石に反射して床に映ってるんじゃないかと思えるんですが。
http://www007.upp.so-net.ne.jp/jpsk/tama2.htm
探してみたら、ほかにもいろいろヒットしました。
南十字星をデジカメで撮ろうって時点で、すでに間違ってる(笑)。
http://blogs.yahoo.co.jp/nakai_takayoshi/8611756.html
投稿写真。滝で撮ったら、そりゃたくさん「オーブ」が写るのは当たり前だ!
http://hasuhana.com/gallery-i.htm
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2005年08月26日
15:03
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5: えべー
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ライト、フラッシュをしていない時はどうなんでしょうね。
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2005年08月26日
15:49
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6: TIME WANTTO WAIT
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かなり前(20年前くらい?)このサイトでいう「たまゆら」のような概念を扱う本が出ていた気がします。神道でいう宝珠を魂と勘違いしたような内容だったかな?「オーブ(宝玉)」という名前に騙されるんですよね・・・何か凄い神霊的な感じがするというか。
特にライトを炊かなくても自動焦点にしてしまうと露光時間の自動調整のせいか白い玉が沢山出てしまうことはあったような気がします。雨よりもっと速度の遅い雪のときはオーブだらけですねwどちらにせよ自動焦点のデジカメやポラロイド写真じゃ粗いし不確定要素が多すぎる。
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2005年08月26日
16:53
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7: せっ子
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たまゆらなら
http://mixi.jp/view_community.pl?id=169334
ありますよ。
以前ここで、カメラの構造とオーブ写真の相関の解説ページを紹介して、「コンパクトカメラの構造上当然起こる現象です」と説明したらコミュ主の方は納得なさったようでした(自らオリンパスに出向いたそうです)が、メンバーの方曰く「単なる光の反射と片付けてしまっていいのでしょうか?」とのことです。
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2005年08月30日
11:50
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8: 山本弘
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ああ、しまった! 第2回録画ミスってる!(涙)
再放送待ちですか。とほほ。
えべーさん、こんにちは。
ストロボの反射以外にも、「たまゆら」や「UFO」が写ってしまう原因はいろいろありますよ。
たとえば、映画を見ていたら、夜間に車が走るシーンで、ヘッドライトが画面の別の場所に写っていることがよくありますよね。あれがゴースト。レンズの中で光が反射するために起きる現象です。
逆光で丸い玉が映っていたら、ゴーストである可能性を検討してみるべきです。4番の発言で僕が「ゴーストっぽい」っと言っている写真も、逆光のようですね。このフレームの上の方に太陽があって、そのゴーストが生じてるように思えます。
ここに挙げた三枚の写真、いずれも奇妙な光体が写っています。僕が撮影したもので、トリミングとモザイク以外、一切の加工はしていません。
そそっかしい人なら「UFOだ」とか「霊だ」とか騒ぎ出しそうですが、よく見れば正体は分かるはずです。
(もちろん僕は正解は分かってます。自分で撮ったんですから)
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2005年09月06日
13:14
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9: 山本弘
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遅くなりましたが、第3回「ビッグフット」の紹介。
例のパターソン・フィルムやら足跡やらをめぐって、肯定派と否定派がそれぞれコメントを述べます。ビッグフットの足跡はたくさん発見されていて、その形状は5本指、3本指、6本指と、ばらばらなんだとか。
肯定派は足跡のしわに類人猿の特徴があると主張するんですが、それに対するフロリダ大学の人類学者デビッド・デグリング博士のコメントは、
「実在派がよく犯す間違いは、ねつ造者の能力を過小評価することです。彼らはアイデアの塊です」
番組中では偽の足跡を造る方法も紹介。まずシリコンで人間の足型を取り、それをシンナーに浸けてふやかして大きくし、それを再び型取り。この作業を繰り返すことで、人間の足を拡大した足型ができるわけですな。
中でも有名なのは、たくさんのビッグフットの足跡を捏造したレイ・ウォレス。彼はすでに亡くなっているけど、番組には未亡人と息子が出てきて、よく使いこまれた木型(笑)を手に、レイの想い出を語る。
奥さんのエレナさんによれば、レイはこの木型を履き、トラックでゆっくり引っ張ってもらってジャンプするように歩き、歩幅を大きくしていたという。
「地下室にこもって何時間も作業してましたよ。指一本まで完璧でないと気が済まない人でした」
レイはまた、メスのビッグフットの着ぐるみを造って奥さんに着せようとしたんだけど、
「私は断わりましたよ。誰かに見られたら撃ち殺されかねません」
つーか、誰かに見つかったら恥ずかしいだろう(笑)。
あと、この手のUMA番組では無視されている「類人猿の集団が生き残るには数千頭いなくてはならないはず」という点にも言及されていました。そりゃ1頭や2頭じゃ生き残れませんわな。
また、同じアメリカのビッグフットでも、場所によって性格が違う。テキサスのビッグフットは凶暴で、テネシーのは人づき合いがいいとか。
スモーキー山脈に住むジャニス・カーターさんは、幼い頃からビッグフットの家族と親しくつき合っているという。もっとも彼らはカメラが嫌いで、カメラの前には決して姿を現わさないそうだ。
「今年の3月23日に彼がうちに来て、ニンニクが欲しいと言いました。彼らはニンニクを虫除けに使います。きっとノミに効くのね。粉末でいいかと訊ねたら丸のままがいいと言うので、中から取ってきたんです」
「彼は英語を?」
「ええ話すわ」
トリビア:スモーキー山脈のビッグフットは英語を話す。
なんか、お隣に「ちょっとお醤油貸して」と言いに行く感覚ですね。
他にも、パターソン・フィルムの着ぐるみに入っていたというボブ・ハーロンという男も登場して、あのフィルムの裏話なんかも語るんだけど……うーん、でもこの話もどこまで信用していいんだ? さっきのジャニスさんの話の後じゃ、こっちもホラ話に聞こえるんですけど(^^;)。
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2005年09月06日
21:06
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10: ものぐさ太郎α
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山本先生こんにちは。
写真から正体を探るなんて、昔、毎日放送でやっていた「ワイドYOU」の「心霊写真の謎を暴く」みたいですね。以前山本先生の掲示板でお話したように、当時は心霊写真についてもビリーバーだったんですが、感心しながら見ておりました。
一番左
室内の明かりの反射でしょうか。
中
女性が身につけていたものにストロボ光が当たったように見えます。あるいは蛍光塗料のようなもので光っているのかもしれません。
一番右
これは月でしょうか? 月というのも肉眼では大きく見えても写真に撮ると小さかったという覚えがあります。
私の写真は、今年五月に近所の公園で撮影。全体が光っているものが飛んでいた為、何なのか知りたくてカメラを向けました。その後いなくなってしまいました。
物体が生物的な動きでゆっくり上昇していた事と、丁度差しこんだ夕日が何かに当たってまぶしく輝く可能性、およびそのだいたいの大きさから、この間のオフ会ではカナブン説が出ました(笑)。そんな所でしょうね。ここにはホタルもいますし。
>トリビア:スモーキー山脈のビッグフットは英語を話す。
おお、ハイストレンジネス事例ですね!(違うって)
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2005年09月07日
09:23
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11: 山本弘
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ものぐさ太郎αさん、こんにちは。
さすがですね、1問目と3問目は正解です。2問目は惜しい。
正解は、
「この女の子は光るイヤリングと光るペンダントを身につけている」
です。
ちなみにモデルはうちの娘です(^^;)。イヤリングは化学反応で3時間ほど発光するやつで、使い捨て。100均ショップで売ってるそうです。ペンダントは電池内蔵でストロボ発光します。
町内の盆踊りの時に撮影したものですが、他にも同じのをつけている子供が何人もいました。流行ってるのかもしれません。
書き忘れたけど、番組中には、ビッグフットを射殺しようというグループも登場しました。彼らの言い分では、「ビッグフットは保護しなくてはならない」→「そのためには実在を証明しなくてはならない」→「そのためには一頭を殺して死体を手に入れなくてはならない」のだそうです。
こういう連中がいるんじゃ、確かに着ぐるみを着て森の中をうろつくのは危険ですわな。
個人的には「指一本まで完璧でないと気が済まない人でした」というあたりで、「ええ話やなあ」と思ってしまいました(^^;)。ビッグフット捏造に一生を捧げた男。映画にすれば面白いかも。
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2005年10月09日
14:08
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12: 雅楽
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「超人」観ました。
いやいや、あの芸人さんにはびっくりしましたね。痛みに対する耐性みたいなものが、集中力で養えるなんて、本当「心頭滅却すれば火もまた涼し」ですね。(笑)下手な超能力者なんかより、よっぽど尊敬できます。(笑)
この手の番組を見て思うのは、気功なんかも含めて「人は信じたいから、信じちゃう」ってことですね。
なんで日本でこの手の番組ができないんだろう。信じるのが好きな人がいっぱいいるからだろか。(苦笑)
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2005年10月22日
12:12
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13: 雅楽
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最終話『サイキック捜査』
この番組、いつもは肯定派懐疑派の意見を出しながら、中立を装っているような(笑)建前ミエミエなところがありますけど、今回は完全に懐疑派よりな番組つくりになっていたような気がしますね。
しかし、本当にサイキック探偵を自称している連中というのは、いけ好かんのが多いですなぁ。
これも演出かな。(笑)
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2005年10月30日
17:14
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14: 山本弘
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すみません、多忙だったのでアップをさぼってましたが、まとめていきます。
第4回は「UFO」。出演はハイメ・マサン、ベンジャミン・ラドフォード、デビッド・ジェイコブズ、福田和彦、他。
メキシコの事例が中心で、例の2004年のメキシコ空軍が撮影したUFOの正体が海底油田採掘施設であることも、ちゃんと明かされていた。さすが2005年の番組だけあって、情報が新しい。
1991年7月11日、メキシコシティで日食があった日、暗くなった空に多くの市民がUFOを目撃、ビデオにも撮られた。これをテレビで大きく取り上げたのが、当時、ニュースキャスターだったハイメ・マサン。彼はこれがきっかけで、毎週放映されるUFO番組のホストになり、UFO研究家に転身する。
うーむ、メキシコでは週一でUFO番組を放映できるほど、ネタが豊富なんだろうか。
この日食の際に現われたUFO、実は金星であることは、番組中で解説されていた。日本でも普賢岳で同じものが撮影されておりましたな。ただ、光点の下に黒い影ができる原理の説明は欲しかったところ。
やはりメキシコのグアダラハラの墓地では、草が円形に変色する現象が発生。現地の研究家が「UFOから出た放射能のせい」と説明する。
しかし菌類学者が土壌を調査し、キノコの菌糸を発見。地中に朽木などが埋まっていると、そこを中心にキノコが菌糸を伸ばし、それが土壌中の栄養を変化させるので、草の色が変わるのだそうだ。
逆行催眠によるエイリアン・アブダクションの研究も紹介されるが、それに対して福島大学睡眠研究室の福田和彦教授の研究を紹介、エイリアン・アブダクションとは睡眠マヒ、日本で言う「金縛り」と同じ原理と説明される。
ラドフォード(『スケプティカル・インクワイラー』編集)いわく
「単純な答が正しいことは歴史が証明しています。地球上の現象で充分説明がつくのに、なぜわざわざ宇宙に答を求めるのですか」
アメリカのこの手の番組では、昔のB級SF映画の一場面が流されることが定番だが、エイリアン・アブダクシヨンの解説で流れるのが『Killer From Space』のピンポン玉目玉の宇宙人、ロズウェル事件の説明で流れるのが『Teenager From Outer Space』だというのは笑えた。
でも、『金星ロケット発進す』のフィルムが使われるのは珍しい。つーか、これ、UFO映画じゃないじゃん。
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2005年10月30日
17:18
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15: 山本弘
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第5回「人体自然発火」
2002年1月1日、ベルギー・ブリュッセルで起きた事件を検証。海岸で貝を拾い、車で帰る途中だった女性が、太腿から急に火を噴いたというもの。肯定派と否定派の研究者が調査を行ない、同じ結論に達する。
傷口からはナトリウムが検出されていた。実は前日の大晦日、海岸では花火が行なわれており、女性が拾った貝にもその破片が付着していたものと思われる。湿ったハンカチで貝をくるみ、ポケットに入れていたため、水とナトリウムが反応して発火したらしい。
他にも番組中では、人体自然発火に関する諸説を紹介。
パイロトロンなる粒子が宇宙から降り注いでいて、それが人間の体にぶつかると燃え上がるのだという説。
ナレーション「問題はパイロトロンの存在自体が学界に認められていないことです」
僕としては、なんでパイロトロンは人体にしか反応しないんだ、とツッコミたい。そんなのが地球上に降り注いでいるんだったら、人間だけじゃなく、木とか動物とかも燃え上がらなきゃおかしいだろう。
ギリシャのパナス・パパス博士は生物の体内で核融合反応が起きているという説を唱えている(ケルブラン理論?)。体内で窒素と酸素が融合してカリウムが生じてるんだけど、その反応がたまに狂って核エネルギーが解放され、人体自然発火が起きるという。
えー、なんでN14とO16がくっついてK39になるのか、よく分かりません(笑)。足し算できないんじゃないか、この博士。
この博士によれば、電線を巻いて作った輪っかに電流を流し、人体にかざすと、体内の核融合が促進されて、血液中のカリウムが増えるのだと言う。
番組では、輪っかをかざす前とかざした後で、血液のサンプルを取って比較したが、もちろんカリウムの値に有意な変化なし。当たり前だ。
でも、いちばん笑ったのは、否定派のジョン・デーハン博士(火事の専門家だという)の実験。
「ロウソク効果」を実証するため、70kgのブタの死体を服でくるみ、ベッドに寝かせ、服に火をつける。ロウソク効果によって死体だけがゆっくりと燃え、人体自然発火の現場が再現できるはずだった。
ところが予想に反して、ベッドに燃え移り、室内は激しく炎上。消防隊を呼ぶはめに(^^;)。
だめじゃん、デーハン博士! ドアが開けっぱなしじゃん! あれはドアを締め切っているために酸素が欠乏して、大きく燃え上がらないんじゃないの?
何にしても、この実験の失敗で肯定派は大喜び。とほほ。
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2005年10月30日
17:20
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16: 山本弘
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第6回は「悪魔払い」。エリザベス・ロフタス、ジョー・ニッケル、マイケル・シャーマーらが出演。
ローマ教皇庁大学では、最近、エクソシズムを教える2か月コースが開設。エクソシズムって2か月で習得できるものだったんですか……。
番組では映画『エクソシスト』の影響が指摘されている。30年前にはアメリカに1人しかいなかったカトリックのエクソシストが、現在では10人に増えたんだそうで。
アメリカでは、ボブ・ラーソンの悪魔払いセミナーが行なわれている。
「半数の人が悪魔に取りつかれているが、それを知らない」
と言うラーソン。そんな無茶な。
ラーソンのセミナーを受けて、自分にも悪魔が憑いていたと思いこむ人が多い。中には子供時代に悪魔主義者に虐待されたと主張している人もいる。
実際には、警察やFBIが捜査したにもかかわらず、虐待を行なう悪魔カルトなるものはひとつも見つかっていない。
心理学者ロフタスは、「悪魔主義者による性的虐待」はカウンセラーやエクソシストによって植えつけられた偽記憶だと解説する。
その一方、エクソシストによる虐待が多発している。自閉症の子供が悪魔払いの最中に押さえつけられて窒息死させられたとか、5歳の子供が酢やアンモニアをむりやり飲まされて死亡したとか、エクソシストに目玉をえぐられたとか、鼻やのどに十字架を入れられたとか、殴られたとか、首を絞められたとか……いやまったく、エクソシストのやることは、悪魔主義者よりえぐい。
インドでは、「アンチ・エクソシスト」ナレンドラ・ナエクが活躍している。ナエクはエクソシストに扮して地方の村を回り、手から聖なる灰を出したり、ココナッツを割ったら中から血が出るといった「奇跡」を実演してみせ、後でその種明かしをして、人々がニセ聖者にひっかからないように啓蒙している。
クラークの番組にも同じようなことをやってる人が出てたけど、インドではこういう活動がよく行なわれているのか。それだけニセ聖者に騙される人間が多いってことなのかも。
悪魔憑きと誤解されやすい病気として、トゥレット症候群を紹介。本人の意思とは無関係に、いきなり奇声を発したり、体が動いたりするもの。そう言えば『L.A.ロー 7人の弁護士』という番組で、こういう症例の人の話がありましたっけ。
コメディ・クラブ経営のノエル・フォークナーもトゥレット症候群の1人。自分でも舞台に立ち、自分の病気をネタにしたギャグを披露している。しかし、30歳の時に自分が病気であったことが分かるまでは、悪魔憑きと思われていて尼僧に聖水をかけられたり十字を切られたりしたことがあったそうだ。
自分は人助けをしているし、セミナー受講者に打ち身以上のけがをさせたことはないと主張するラーソンに、批判者はこう言う。
ジョー・ニッケル「自分以外の何かに責任を押しつけた方が、自分の内面と向き合うより楽です」
エリザベス・ロフタス「とても心配になります。悪魔払いに頼る人が抱えている問題には、おそらく別のきちんとした治療法があり、長い目で見ればその方が効果的です。それなのに時間と金をエセ治療に費やし、本当の意味での助けを求めることを怠っている」
番組の最後では、受講者にビデオを売りつけるラーソンの姿に、こんなナレーションがかぶる。
「一番ダメージを受けるのは信者のサイフかもしれません」
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2005年10月30日
17:26
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17: 山本弘
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第7回は「湖の怪物」。ご存知、ネッシー、チャンプ、キャディ、オゴポゴなどの話題。
うーむ、このシリーズの中で一番つまらないかも? 題材が題材だけに、「湖を調べたけど何も見つかりませんでした」という結果になるのは最初から分かってる。怪獣存在の決定的証拠が見つかってれば、とっくに世界に伝わってるはずだしね。
オカナガン湖で撮影された3本のフィルムが紹介される。
1本は1980年夏にラリー・タールが海辺で遊ぶ家族を撮影中に写したもの。怪獣は水面に45分間もいたそうだが、映っているのはたった10秒。
というのも、タールは家族を撮りたかったから、10秒撮っただけで撮影をやめたんだそうだ。なんじゃそりゃ!?(^^;) あんたはオゴポゴより家族が大事か。
その映像は湖面に細長い影が動いてるだけで、単なる波の影のように見える。
1975年にアート・フォールデンが撮った映像は、水上を進む物体を斜め上から撮影したもので、物体は「岸から270m、長さ20m」と推定されていた。しかし、ジョー・ニッケルらが現場を検証し、実際に岸から270mの距離に船を浮かべるなどして比較してみたところ、実際には岸からたった25mで、大きさもずっと小さくて動きも遅いと判明した。誰ですか「岸から270m」なんて言ってたのは。
湖面を進む「怪物」の傍で水上スキーが転倒するという珍しい映像も。でも、かんじんの水上スキーヤーがぜんぜん慌ててる様子がないので、彼が怪獣を見ていないのは明白。たぶんこれも正体は波だろう。
前から思ってたんだけど、怪獣がいるとされる湖って、ネス湖、シャンプレーン湖、オカナガン湖のように、細長い湖が多い。もしかしたら、こういう湖では地形の関係で、岸に平行な波が発生し、それが湖の真ん中でぶつかって、直線状に盛り上がるってことがあるんじゃないだろうか? 番組中でも、オカナガン湖で船に乗っている人が、湖が穏やかな時に突然、一筋の波が立つことがあると証言していた。正体は定在波なのかも。
この手の湖や海の怪獣には愛称がつけられるのが定番。近年、サンフランシスコで目撃されている怪獣は「フラニー」と命名されている。
このフラニーの映像も出たんだけど、いくつかの黒い点が水面で並んで変な動きをしている。これはやっぱり水鳥だろうなあ。
当然、怪物の存在を信じる人も多い。ロイヤル・オンタリオ博物館の海洋学者のエド・バースフィールドは、カナダのキャドボロ湾で目撃された怪獣「キャディ」に、「キャドボロサウルス」という名前をつけたのだそうだ。
まだ爬虫類かどうかも分からんうちに「サウルス」はまずいんじゃないか?
しかもバースフィールドによれば、このキャドボロサウルスは水中で呼吸できるのだそうだ。番組中でもツッコまれてましたが、それはすでに爬虫類じゃありません(^^;)。
まあ確かに、肺呼吸する生物なら、もっと頻繁に浮上してなきゃ変だしね。
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2005年10月30日
17:30
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18: 山本弘
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第8回は「超人」。
イスラム教スーフィーのある教団は、自分の肉体を傷つけることを行なう。バラカという力によって、針や剣で体を刺しても痛みを感じないし、傷跡も残らないというのだ。
頬に針を刺すという芸はよく見かけるが、この教団の儀式はもっと過激だ。
フェンシングのサーベルみたいな長い剣で、胸を端から端まで突き通す!
頭に短剣を刺す!
舌をヘビに噛ませる!
口から顎に針を突き刺す!
ハワード・ホール博士は自分でも試してみて、口から頬に針を通しても痛くなかったもんで、いっぺんにイスラム神秘主義者になっちゃったんだとか。
しかし、べつにアラーを信じてなけりゃできないってわけでもない。番組中では、やはり体に針を刺すことを売り物にするラスベガスの芸人が登場する。
傷がすぐに治るのも、不思議でも何でもなく、針で刺した傷は、肉を周囲に押しのけているだけなので、針を抜いたらふさがり、すぐに血も止まってしまう。
痛みは意志が強ければがまんできるし、宗教儀式でトランス状態になっていれば、なおさら痛みは感じないわけね。
マハリシ・ユニバーシティ・オブ・マネージメントでは「ヨギック・フライング」の修行をやっている。あぐらをかいたままジャンプする、オウムでもやってた例のあれ。
人口の1%がヨギック・フライングを行なえば、世界に平和が訪れるんだそうだ。
ちなみにヨギック・フライングには3つの段階があると、彼らは主張している。
「フライングの第1段階では体が跳ねるだけです。第2段階では短時間ですが宙に浮き、第3段階では自由に空を飛べます」
しかし、第1段階より先に進んだ人は、まだ1人もいない(^^;)。
インドでは聖者アチャリア・サティアナンダが、信者から巻き上げた金で、自家用機や高級車を乗り回す豪勢な暮らし。彼は「人の心が読め、相談者が入ってきた瞬間に抱えていた問題が分かる」と主張している。
そのウソを暴くため、懐疑派のプラビル・ゴーシュらのグループがトリックを仕掛ける。血のつながりのないメンバーを家族と偽ってニセの相談事を持ちこませ、サティアナンダがそれを見抜けるかどうかを試したのだ。
案の定、仕掛けだとは気づかず、「男性との関係が続かないのは生活のバランスが狂っているせいだ」などと言い、魔除けを5500ルピー(インド人の月収を上回る)で売りつけるサティアナンダ。
真相を暴露されてサティアナンダは激怒、番組のディレクターを監禁したり、テレビで「プラビル・ゴーシュを殺せ」などと指示したために、とうとう逮捕された。
アリゾナ大学人間エネルギー・システム研究室(こんなのあるんだ!)では、GDVという装置で人間の生体エネルギーを測定している。人間を包むオーラが視覚化できるという、要するにキルリアン写真である。
懐疑派の科学者ルイジ・ガレラスケッディらが、同じ装置を組み立てて実験。これは高周波高電圧による放電現象であり、べつに生物でなくても、ハサミのような無生物でも「オーラ」が撮影できることを示す。
武道家のジョージ・フィルマン九段は、気を放つ「遠当て」によって、離れたところにいる人間を倒せると豪語している。
番組中では、フィルマンの弟子のレオン・ジェイ8段が、ルイジ・ガレラスケッディと対決、手を触れずに気の力だけで倒そうと試みる。
しかし、いくら力んでもルイジは微動だにせず。レオン・ジェイ8段、敗北。
それを見たフィルマンのコメントが傑作。
「口の中で舌をずらしておくと、あの技はきかない。無効化の方法は他にもある。技をかけられる前に、足の親指の片方を持ち上げ、片方を下げるだけでいい」
なんじゃそれは!?
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2005年10月30日
17:37
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19: 山本弘
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第9回は「動物の予言」。
昨年のインド洋大津波の際、人間は大勢死んだのに、動物の死骸がほとんど見つからなかった、というエピソードが紹介される。それはあんな大惨事の現場で、動物の死骸なんかいちいち気にする人がいないからではないかという気がするんですが……?
登場するのは、あのルパート・シェルドレイク。ペットと飼い主の間は「形態場」で結ばれているから、テレパシーが通じるのだと主張する。彼がテストしたヌキシというオウムは、飼い主の考えていることを3回に1回は当てられたという。
この主張を懐疑派のトニー・ユーエンズが検証する。もっとも、ヌキシの飼い主が取材拒否したため、やはりオウムにテレパシーがあると主張するミシェル・カラスと、彼女の飼っているオウムのスポルディング(言葉を300語ぐらい知っているそうだ)でテストを行う。
テストは、別室にいるミシェルに、スポルディングが知っている単語を見せ、それをテレパシーでスポルディングに送るというもの。オウムが2分以内にその単語を言えたら正解とみなす。
結果は、30問中、正解はたった2問。
「彼女には簡単すぎた。とっくに知ってる言葉ばかりだからやる気が出なかったのよ」
と弁解するミシェル。
ユーエンズはまた、シェルドレイクによるテストには不正があったと指摘する。彼はオウムが何も喋らなかった時や、あまり使わない言葉を当てられなかった時には「はずれ」にせず、実験結果に含めなかったのだ。そんなことやってたのか、シェルドレイク。
アメリカには「ペット・サイキック」という職業もある。調子の悪いペットとテレパシーで話をして、何を悩んでいるのか聞き出す、というもの。
でも、見るかぎりでは、「餌をもっとほしい」とか、当たり前のことしか言っていない。これで料金は30分間で5000円。
ちなみにペット・サイキックの女性がこの道に目覚めたきっかけは、ヤギが「オレ、いい男だろ?」と話しかけてきたからだそうだ(^^;)。
トニー・ユーエンズいわく、
「超能力者には好都合です。デタラメを言っても犬は反論しませんから」
動物が地震を予知するメカニズムとして、大阪大学の池谷元伺教授の研究を紹介。地震の前に発生する電磁波を動物が検知しているのだという。
番組中では、ゾウが電磁波を検知しているかどうか調べるため、動物園にバン・デ・グラーフ起電機を持ちこみ、電磁波を発生させてみる。しかし、檻から離れた場所で電磁波を出しても、ゾウはまったく反応なし。檻のすぐ近くにまで近寄ったら、ようやく興味を示して寄ってきたようだけど……。
でも、それって「人間がパチパチ音を立てる変な機械で何かやってるから興味をそそられた」ってだけなんじゃ?
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2005年10月30日
17:44
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20: 山本弘
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第10回は「サイキック捜査」。
1975年、行方不明の少年を透視能力で見つけたというフィル・ジョーダン。
「我ながら驚異的な才能だ。私自身のやることなすことが、私自身と周囲の感嘆を呼ぶ」
「トミーを見つけた日、私は自分の才能に感動して泣いた」
うわー、自信過剰な野郎だ(^^;)。でも、30年も前の例をいまだに自慢してるってことは、他にろくな成功例がないんじゃないのか?
しかもその成功例でさえ、ジョー・ニッケルによれば怪しいもので、話の内容が年を経るごとに変化してきてるし(最初は「少年の生死は分からなかった」と言っていたのに、最近では「すぐに生きていると分かった」と主張している)、ジョーダンが「家」といったものが実際はテントだったり、当たっていない部分があるという。
番組中では、過去の有名な超能力者の透視の失敗例が挙げられる。
リンドバーグの息子の行方不明事件では、エドガー・ケイシーは「子供は街から街に移動させられている」と言った。
ボストン絞殺魔事件では、ピーター・フルコスの透視を元に逮捕された人物は無実だった。
レーガン大統領暗殺未遂事件を予言したと言われるノリーン・レニアは「レーガンはパレードを観覧中に射殺される」「カーター大統領はホワイトハウスの庭で射殺される」「モンデール副大統領は自ら命を断つ」などとも予言していた。大統領を殺すのが好きなのか?(^^;)
霊能者のエマ・キングは、サイコメトリーを教えるサイキック・スクールを開いている。受講者同士が、お互いのことを透視する。
「ロンドンね。赤いバスと地下鉄が見える」
「友達がロンドンにいるわ」
あのー、それ当たってるうちに入らないと思うんですが?(^^;)
エマは、1976年にインバネスで起きた女性と3歳の息子の行方不明事件に挑戦する。だが、当時の捜査官とともに現場付近を歩き回っていろいろ言うものの、結局、事件解決につながりそうなことは何も口にしなかった。
個人的にいちばん面白かったのは、夢で事件を解明するというイギリスのクリス・ロビンソンの能力のテスト。ほら、この前『TVのチカラ』に出てた、例のあいつ!
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=2335308
ロビンソンの主張によれば、彼は9.11テロを予知していたという。貿易センタービルに飛行機がつっこむことを予知して、アメリカ大使館に手紙を送ったが、無視されたのだそうだ。
ナレーター「でも、その手紙の存在を誰も認めていません」
また彼は、ロンドン警視庁(スコットランド・ヤード)の捜査に協力したこともあるという。
ナレーター「ロンドン警視庁は否定しています」
うわー、ミもフタもない(^^;)。
番組スタッフは、封筒の中に過去に起きたある事件の記事を入れ、それをロビンソンが夢で透視できるかどうかを検証する。
ロビンソンが夢で見たのは、
「野生動物(悪事を働く人の象徴)。テロリストが人を殺す」
「大きな家。錆びた鋼鉄とコンクリートの階段」
「たくさんのカップ(死者の象徴)」
「私は無灯火で車を走らせている」
こうしたことを言った後、自信まんまんで「大ハズレなら私のパワーが失せたという意味なので引退しなくては」と言いながら封筒を開けるロビンソン。ところが、中を見たとたん、彼の顔色が変わる。
中から出てきたのは1992年2月に起きた「モノポリー殺人事件」の記事。2人の若者がモノポリーでどのコマを選ぶかで口論になり、1人がもう1人をアーチェリーで射殺した、というもの。(そんな動機で人殺すなあ!)
この事件の重要なキーワードである「モノポリー」「アーチェリー」を当てられなかったうえ、「テロリスト」とか「コンクリートの階段」とか「車」とか、事件と関係のないことを言いまくったのだから、完全に失敗である。
ナレーター「大ハズレかもという予言だけは当たりました」
ところが、ロビンソンは反論する。
「活字を印刷しただけの紙ではうまくいかなくて当然です。情念が残留していませんからね」
あー、往生際が悪い。自分で言ったとおり、さっさと引退しろ!(^^;)
それにしても「超人」の回のフィルマンといい、「動物の予言」の回のミシェルといい、こういう人たちって実験が失敗するとヘンテコな言い訳をひねり出すなあ。
リバプールのホープ大学、キアラン・オキーフ博士の実験も紹介。
地理分析官(事件の地理的状況を元に分析を行なう職業の人)、霊能者、それに対照群として普通の学生のグループの三つにわけ、実際の事件の犯行場所のデータを渡し、それを元に犯人の潜伏場所を当てられるかというもの。実際の場所に正しいほど高得点となる。霊能者はダウジングを使って犯人の場所を探る。
結果は、やはり地理分析官が高得点。霊能者と学生の成績は大差なかった。
「ダウジングが犯罪捜査に役立つという研究はこれまで特にありません。興味があるので実験してみましたが、やはりダメですね」
ああ、やっぱりミもフタもない!
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2005年10月31日
22:30
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21: 横山
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「ペット・サイキック」という能力があるのならいくつかの観賞魚で雌雄の判定をしてほしいなぁ。奇虫マニアとしてはムカデの雌雄とタマヤスデの(特にメガボールの)好みの環境と餌を聞いて欲しい。地震の予知能力の研究でナマズが研究室で飼われてるのをテレビで見た事あります。電磁波や震動なんかで活動がどう変化するのか観察するらしいのですが、そもそも普段のナマズの生態自体完璧に把握しているのでしょうか。図鑑には「夜行性で昼間は岩陰に潜み・・・」などとありますし、私の飼っていたナマズも確かに夜行性でした。が、少なくとも私は真っ昼間から川の浅瀬で活動するナマズを見た事あります。(産卵?十数匹)また、日中に水没した木の枝(水面から十数センチ)にチョコンと乗っかっているナマズも見た事あります。(数匹。)多様な行動を見せるナマズを人工環境下に置いて「普段」と「異常行動」の区別をどう付けるのでしょうか。
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2005年11月01日
12:23
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22: 山本弘
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横山さん、こんにちは。
よく「地震の前の動物の異常行動」と言いますが、そもそも動物の普段の行動を知らない人が多いですね。
たとえば阪神大震災の直前、「カラスが群れをなして移動してゆくのを見た」という証言がいくつもあります。でも、カラスって夕方になったら群れをなして巣に帰るもんなんですよね(^^;)。普段、夕方に外に出ないためにカラスを見かけない人が、たまたま見てびっくりしただけじゃないかと思うんですが。
弘原海清『地震予知読本 動物は警告する!』(星雲社)という本に、そうした例がいっぱい紹介されてるんですが、「前日、垂水区のゴルフ場で、いつもいるカラスや小鳥が1羽もいなかった」という証言の2ページ後に、「前夜、垂水区の自宅周辺でカラスの鳴き声を聞いた」という証言があったりして、笑えます。
ナマズの「異常行動」も報告されていますが、「いつも岩穴にいるナマズが水面を泳いでいた」とか「ダムでナマズがよく釣れた」などという、どこが異常やねん!とツッコミたくなる証言があります。
あと、「1週間前からナマズが水槽の砂利の中に隠れていた」という証言の3ページ後に、「いつもは砂の中に隠れているナマズが水面に出てきた」という証言が載ってたりします。いったいどっちが「異常」なのやら。
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2005年11月01日
19:20
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23: 横山
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>「1週間前からナマズが水槽の砂利の中に隠れていた」という証言の3ページ後に、「いつもは砂の中に隠れているナマズが水面に出てきた」という証言が載ってたり
ペット・サイキッカー出動だ!!砂に潜りたいのか出たいのか解明せよ!!
動物系のこの手の話といえば以前カルト宗教を特集した報道番組で、イルカを信仰する集団の信者が「森にもフォレスト・ドルフィンがいるんです。」と、真顔で語っていました。イルカを神秘的な精霊のように思っているらしいですが、どうにも自然と触れ合った経験が少ない人間の発想という気がします。イルカが好きなら「高い知能と狡猾な作戦で獲物を追いつめる海の狼」という野生動物としての魅力を認めればいいのに、なぜわざわざ野生の肉食動物に優しさや友情を求めるのでしょうか。同じ人間に求めればいいのに。
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2005年11月08日
14:30
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24: minakami
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山本・と会長が、このコミュで連載中のナショナルジオグラフィックチャンネル「非科学的超常現象を解明せよ」の総集編みたいのを今週の土曜日、11月12日にやるもようです。
http://www.ngcjapan.com/watch/index.html
同日午後8時から11時半までぶっ続けで
「ゴースト」
「ミステリーサークル」
「UFO」
「人体自然発火」
という豪華4本立て!
翌日13日にも同様な番組があります。
見損なっている方(>私を含む!)、みんなで録画しませう!
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2005年11月08日
17:17
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25: タナヤン
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おお
土、日なら実家に帰っているので、
ケーブルテレビで録画ができるぞ。
楽しみです。
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2005年11月17日
09:51
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26: 山本弘
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見落としていた第2回「ミステリーサークル」を再放送で見たのでご報告。例によってビリーバーと懐疑派の主張を交互に紹介するというスタイルです。
ビリーバーの1人はミュージシャンでUFO研究家のレグ・プレスリー。
「懐疑派の考えを理解しようとしても無駄だね。ロンドンの印象を魚に聞くようなものだ。連中の脳みそは腐ってる」
同じミュージャンで超常現象研究家でも、渡辺先生はこんな下品なこと言わないと思いますが。
プレスリーの考えによれば、未来の宇宙人が地球に手助けに来てるのかもしれない、その証拠がサークルだ……っていうんだけど、だから何で地球人を手助けすんのに小麦畑にイタズラせにゃならんのさ。
BLT研究所という団体のナンシー・トールボットは、サークル内の倒れた小麦を調べて、強いマイクロ波を浴びた痕跡があると主張、意志を持ったエネルギー体が人間とのコンタクトを求めているのだと唱えている。
それに対し、ポブ・プラトビル博士は「BLT研究所には植物の専門家が1人もいない」と批判する。BLTが小麦がエネルギーを浴びた証拠だと主張する節の湾曲と硬化は、植物学の世界ではよく知られたロッジングという現象にすぎないという。
サークルメイカーも何人も登場。
ロビン・アレンとクリス・ナッシュは、学生たちとともに、14年前から50~60個のサークルを作ったが、1999年からやめている。「もう高揚感を味わえなくなったから」という理由。
「専門家を出し抜くのがあまりに簡単なので……」
同じサークルメイカーでもマシュー・ウィリアムズはオカルト派で、サークルを作る前に宇宙に祈りを捧げる。彼は自分の作ったサークルにはパワーが宿ると信じている。
別のグループ「サークルメイカーズ」の3人は、カメラの前で、4時間37分で複雑なサークルを作ってみせる。内部が四角のらせん模様になってるのがすごい。これ、普通の丸いらせんより難しいんだよね。
彼らはビリーバーから「チーム・サタン」と呼ばれて忌み嫌われており、1998年にCMのためにサークルを作っていた際には、罵声を浴びせられ、石を投げられたこともあったとか。
大変なのは夜中に見つかって逃げる時で、
「電気フェンスに鉄条網。ズボンを何枚ダメにしたことか。牛の群れに追いかけられたこともある」
最後にジェイムズ・ランディのコメント。
「サークル信者には趣味を持つことをお勧めします。家族との時間を増やすとか、切手を集めるとか、少しは役に立つことをすべきです。超常現象にばかり没頭しないで、人生を大切にしてほしいですね」
いや、切手集めもあまり役に立たないと思うんですけど(^^;)。
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2005年11月17日
09:56
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27: せっ子
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未だにサークルビリーバーがいること自体が
不思議です。サークルメイカーはマジですごい。
昔日テレの番組でもものすごいサークルを3.4時間で
作ってしまって、女子アナが感動して涙流してましたね。
で、このmixiにもサークルビリーバーコミュがあり、
だいぶ面白い内容になっているのですが、
残念ながら承認制になってしまいました。
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2005年11月17日
10:10
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28: 山本弘
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ふと思ったんだけど、サークルメイカーズは作るべきサークルを間違えてるんじゃないのかな。たぶん、普通の人は直線で構成された模様の方が簡単だと思ってるんで、四角のらせんにはあまり感心しないんじゃないかしらん。
実際には曲線の渦巻き模様の方がはるかに簡単なんだけどね。ロープの端を筒に巻きつけていきながら歩けばいいだけなんだから。
それで思い出したのが、コリン・ウィルソン『エイリアンの夜明け』(角川春樹事務所)41ページの記述。何で覚えてるかというと、あまりにマヌケすぎて笑っちゃったから。
> 次に現場に登場する専門家もまた、雑誌編集者だった。イアン・マージグロッドである。輪を念入りに調査した結果、マージグロッドは興味深い発見をする。輪は真円ではなく、楕円だったのだ。輪の縁から中心に引いた半径の長さには数フィートの差があり、二六・五~三五フィートだった。これで犯人が長い板材や一定の長さのロープを使ったという説は捨てざるをえなくなった。
そう、マージグロッドも、その報告を引用してるウィルソンも、杭が2本とロープが1本あれば正確な楕円が描けるということを知らない!
初歩的な知識がないために、当たり前のことが神秘的に見えちゃうってことは、よくあるもんですな。
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