山本弘トンデモ資料展
2010年度版1-A


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SF(Science Fiction) トピック

あなたは○○派? ××派? 2010年01月14日 09:54
山本弘
 先日、逢空万太『這いよれ!ニャル子さん2』(GA文庫)を読んでいたら、こんなくだりがありました。

> 精神生命体。まるでアーサー・C・クラークの世界だ。ちなみに真尋はオーヴァロードよりもオーバーロード派、カレランよりもカレルレン派だった。どうでもいいが。

 ああ、そう言えば僕もカレルレン派だなあ。カレランはなんか嫌だなあ……と思ってグーグルで検索してみたら、案の定、

>「カレラン」より「カレルレン」の方がカッコイイと思う。
>「 カレルレン 」が「 カレラン 」になっているだけで違和感を覚えてしまう
>カレランよりカレルレンの方がしっくりくる

 という人が何人もいて、僕だけじゃなかったのかと安心しました。
 確かに原文ではKarellenだから、「カレレン」もしくは「カレラン」の方が正しいんでしょうが、響きは「カレルレン」の方がいいと思うのですよ。

 こんな風に、同じ作品でも、訳者によって固有名詞の表記や邦題が異なる場合が多いですよね。で、読者によってどっちの表記に思い入れがあるかが違うと思うのです。
 たとえば――

・クァール派かケアル派か
(僕はケアル派)

・デュケーヌ派かデュケーン派か
(僕はデュケーン派)

・ナイアルラトホテップ派かニャルラトホテプ派かニャルラトテップ派か
(僕はニャルラトテップ派)

・「雷と薔薇」派か「雷鳴と薔薇」派か
(断然、「雷鳴と薔薇」)

・「あるいは牡蠣でいっぱいの海」派か「さもなくば海は牡蠣でいっぱいに」派か
(「さもなくば」は許せない)

・ヴァン・ヴォクト派かヴァン・ヴォート派か
(ついつい「ヴォクト」と言ってしまう……)

 みなさんはどっちに思い入れがありますか?

【ご注意】
・どちらの発音が正しいか、どちらの訳が原文に忠実かといったことは問題にしません。純粋にあなたの思い入れでお答えください。
・どちらが良いかをこの場で決定するわけではありません。論争は避けてください。

コメント(64件)

1 2010年01月14日 10:15
喬一朗
個人的には、ナイアルラトホテプと……言いにくさがソレっぽいかなあ。
2 2010年01月14日 10:20
時遊神
“クラッシャージョー”は絶対ダメです。
“クラッシャージョウ”ですわーい(嬉しい顔)
(まったくSFと関係ないですが“あしたのジョー”は“あしたのジョウ”ではダメですあせあせ
3 2010年01月14日 10:22
おンおン@薙刀読み
アイザック・アジモフ表記だったのはどこの出版社でしたっけ。

ちなみに私は創元派です。ハヤカワではありません。
4 2010年01月14日 10:34
塩田多弾砲
 クアール・デュケーヌ・ナイアルラトホテップですね。
 どれも、幼少時に最初に触れた訳から、ですが。
 クアールは、もとは原作版ダーティペアから、その後でTV版、でもって原典「宇宙船ビーグル号」と、真逆に知っていったというクチです。
 デュケーヌも、創元推理文庫版から。ナイアルラトホテップも、ソノラマ文庫の「暗黒の秘儀」からだったと(同様に、クトゥルフも「クートゥリュウ」という訳が最初でありました)。
 あ、ビヤーキーは「バイアクヘー」かも。ゲームブック「暗黒教団の陰謀」でそう記されてるもんで、どちらかというとこちらの方が。

 同様に、「ドクター・フー」のダーレク。これも、最初に触れたのがノベライズなので、「ダレク」、あるいは児童向け大百科「SF怪獣と宇宙戦艦」で紹介されていた「ダレック」という呼称が印象深いです。
5 2010年01月14日 10:41
逆子
クァール・デュケーヌ・ナイアルラトテップ

ケアルは某RPGの呪文と間違えないため。それとナイさんはいろいろなところで「ナイ氏」という創作も見受けられるため。可愛いと思い込みSAN値が減ると「ニャルたそ」になる。

クトゥルー派です。ク・リトル・リトル派は少数精鋭でしょうか?
6 2010年01月14日 11:02
ZO
人気の悪役、仮面を被ったシスの暗黒卿の呼び名。

私は一応「ダース・ヴェイダー」派ですが、
ベーダーも、ヴェーダーも、ベイダーもあってややこしいです。
ネットの書き込み等でトピックに参加する時は、あんまりこだわらず、
前に書いた人の表記に合わせたりもします。
「ヴ」は使いすぎると、時に気取って見えるのが難点ですね。

ちなみにこの人たちが持ってる、
光線剣(笑)のことは「ライト・セイバー」ですかね。
セーバーでもかまわないんですが、
「ライト・サーベル」では何となく恥ずかしい。(笑)
「レーザー剣」は、言語道断!
7 2010年01月14日 11:06
逆子
ムアコック。

アリオッチ?アリオッホ?
私は「アリオク!アリオク!」(カッコいいから、だけ)
8 2010年01月14日 12:16
山本弘
> おンおン@薙刀読みさん

 社会思想社の教養文庫のシリーズは「アジモフ博士」になってました。数少ない「アジモフ」派ですね。
 SF以外の学術関係の本も「アシモフ」表記が多く、共立出版から出ていたのも『アシモフ選集』になってましたっけ。
「アシモフ」は明らかに間違った発音なんですが、これだけ定着しちゃうと今さらどうにもならないですね。
 以前、故・志水一夫氏が「アイザック・アジモフ」と表記したら、「20世紀最大のSF作家の一人の名前を書き間違えちゃいかん」と怒ってた人がいたっけなあ(^^;)。

>塩田多弾砲さん

 どうしても、最初に接した方に思い入れがありますね。僕の場合、「ケアル」「ダレク」に先に接したもんで、「クァール」「ダーレク」になじむのに時間がかかりました。
 あと、僕はTRPGから入ったもんで「ビヤーキー」と表記するんですが、響きとしては「バイアクヘー」の方がかっこいいと思います。

>逆子さん

 今はクトゥルフ派とクトゥルー派にほぼ二分されている印象ですね。ク・リトル・リトル派やクートウリュウ派はほとんど見かけません。
 クトゥルフ神話関係では、

・アトラック=ナチャ派かアトラク=ナクア派か
・ヨグ=ソトース派かヨグ=ソトホート派か
・チャウグナー・フォーン派かチャウグナル・ファウグン派か
・ハスター派かハストゥール派か

 なんてのもありますね。

>ZOさん

 おおっ、暗黒卿の名前は僕も悩みます!
 普通は「ヴェイダー」だろうと思うんですが、invaderを「インヴェイダー」と表記したりしないよなあ……てなことを考え出すと、わけ分かんなくなります。
9 2010年01月14日 12:28
喬一朗
「スターウォーズ」が出たついでに……。
「パルパティーン」って、旧三部作では「パルパタイン」って表記じゃなかったでしたっけ?
新三部作で「パルパティーン」ってのに違和感感じたのですが……。
10 2010年01月14日 12:55
ベリーカーライル
あくまで個人的にですが。
「宇宙エレベーター」より「軌道エレベーター」。
(でも団体名は「日本宇宙エレベーター協会」ですよね…)
もそっといえば「エレベーター」より「エレベータ」が希望ですが、

じゃ「ターミネータ」?っつったらない気がする。
「ターミネイター」はどっちでもいいです。
「ダースベーダ」「ダースベイダ」「ダースヴェイダ」は絶対ないでしょう。と思いますがどうでしょう。

類題「ライトセーバ」「スターデストロイヤ」「デススタ」「スカイウォーカ」

クァールは、つづり見ないとなんともいえないですけど、
ネコ科っぽい外見なのでその鳴き声からついた名前だと思ってました。
11 2010年01月14日 12:56
けいりん
クトゥルーでナイアルラトホテップ(「ル」は小文字)でヨグ=ソトートでクァウグナール・ファウグンです。全部最初に読んだ訳の表記。他の発音もありだと思っているつもりですが、慣れた表記以外はどうにも落ち着かないんですよねえ。困ったもんです。

アリオッチはアリオクでもアリオッホでもそう違和感を感じないですねえ。なんでだろ。

しかし某O瀧氏が見たら憤死しそうなトピだなああせあせ
12 2010年01月14日 13:00
あるのー
シャーじゃなくて、シャア。常識です。
メードじゃなくて、メイド。でも報道とかではメード表記じゃないとだめだとか?
ああ、SF関係ないな…。
13 2010年01月14日 13:34
ナイアルラトホテップ派で、ナイアールと愛称で呼びます(^^;)

クトゥルー派ですが、ク・リトル・リトルと呼ぶと、音が可愛くて好き(>▽<)
14 2010年01月14日 14:03
りゅうぼう
 「スターウォーズ」といえば、初期三部作(EP4~6)が上映された頃は、ルークやレイア達の陣営を『反乱軍』もしくは『同盟軍』と記載していたと思います。
 90年代以降の小説では、『反乱同盟軍』と記載されていますが、それは「銀河英雄伝説」の影響もあるのでしょうか?

 ちなみに、私は『反乱軍』の方がしっくりします。
15 2010年01月14日 14:12
ベリーカーライル
「ディレイニー」か「ディレーニイ」か「ディレーニ」かっていうのもありますね。
(私は「ディレイニー」派かな)
ゼラズニイやヴァーリイやグレゴリイ(ベンフォード)はなぜ「イ」なんだろう…?
16 2010年01月14日 14:18
逆子
メル・ギブソンはセーフなのになんでウィリアム・ギブソンはアウトなのか?
「メルギブ」って略すからか?ウィルソンしたらエドガー・アラン・ポオになっちゃうからか?(ポー?)
17 2010年01月14日 14:20
逆子
連投すいません。

「マックス・ヘッドルーム」の主人公がエジソン・カーターだったら泣きます。
18 2010年01月14日 14:23
Gomi
金星が水びたしで恐竜に似た生き物が棲み、火星に老賢者がひっそりと暮らしているなら「惑星世界」ではなく「遊星世界」手(チョキ)わーい(嬉しい顔)
19 2010年01月14日 14:26
お奉行
デューンで
「ムアドディブ」、映画を見たら「マァディーブ」と発音していて、最初分からなかった(^_^;)

表記としては「ムアドディブ」がしっかりきますが良いずつらいので、口にだすときは映画の通りです。

ハリー・ポッターで「ハーマイオニー」ですが聞くと「ハァーマニー」って感じですね。
でもこちらは、表記通りの方がしっくりします(^_^;)
20 2010年01月14日 14:31
ベリーカーライル
>お奉行さま
「ムアディブ」っていう表記もありませんでしたっけ?(うろ覚え)

「ジェイコブズ・ラダー」だと思うけど「ヤコブのはしご」も捨てがたいな~。
21 2010年01月14日 15:20
喬一朗
思い出した。
「スキャナー・ダークリー」ではなく、やはり「暗闇のスキャナー」の方がしっくりきます。
22 2010年01月14日 16:27
酔仙
レイ・ハリーハウゼンの「シンドバッド」のシリーズも
向こうの映画では大概「シンバッド」ですが
やはり違和感あります。
23 2010年01月14日 18:38
ZO
>喬一朗さん

皇帝の名前の読み方は、紆余曲折ありました。
旧三部作の映画では本名が出ていなくて、カナ文字になったのは野田昌宏氏訳の一作目のノヴェライズ冒頭に登場する「パルパティン」(のばさない)が最初だと思います。

その後、90年代前半に続々と書かれていった続編小説のオーディオブック等から「パルパタイン」が正しいという事に落ち着いていました。
この頃作られた「ジェダイの復讐」のラジオドラマでも、ルークが「パルパタイン」と呼んでいます。

エピソード1の製作がはじまり、ルーカスが「いや、皇帝になる男の名前の発音は、パルパティーンだよ」という鶴の一声で、全てはひっくり返ってしまいました。
首都の名前の読み方も「コルスカントじゃなくて、コルサント」と主張したとか。

カミサマの言う事だから仕方ないです。
24 2010年01月14日 19:12
お奉行
スターウォーズからですが、
EP4は「理力」といって欲しいなぁ
25 2010年01月14日 19:48
たぬきむ
シャアの場合はもともと日本語表記で名付けられんですから、シャーはここの主題である表記や発音の揺らぎではなく、ただの誤記だと思うんですが……(^^;

じっさいに別の読みがある訳じゃないですが、本来はラストであるべきルストハリケーンとか、ビークルであるべきマットビハイクルなんてのもありますね。いまさらラストハリケーンとかマットビークルなんて改訂されたら暴動が起きそうだ(^^;。
26 2010年01月14日 20:20
逆子
>23・ZOさま

そうでしたか、元帥でも神には勝てませんものね。

「ヴ」表記はブレるの仕方ないです。活字と音読の問題もあると思います。翻訳の問題もあると思います(SFじゃないですが「指輪物語」だよな!なんだあの題!ストライダーってなんだ!?でもゴクリは仕方ないし、言語学者が書いた最後の神話だものなあ…。直訳タイトルのほうがマシだと思いますけど)。TRPGは分岐点ですね。


>24・お奉行さま

SWでは「The(ザ/ジ)」問題が。「ザ・アート・オブ~」って…。


>25・たぬきむさま

訳者の方に直接お聞きしたことが無いのですが、ウィリアム・バロウズ新訳ってどうなってるんでしょうね?(●先生訳の「爆発した切符」とか妄想してた頃がありました)

「新訳」(著者に読み方を直接問い合わせたり)も大きいポイントでしょう(山形訳「暗闇のスキャナー」になじんでいたので浅倉訳にひっかかったり。訳者違いではやっぱりギブスン文体です。それでもハヤカワと創玄はがんばってるんじゃないですか?あとは国書)。

「発明王エディソン」の段階で今の教育レベルでの読み方の方針がガラリと変わった印象です。
27 2010年01月14日 20:24
喬一朗
>ZOさん

成る程、記憶がごっちゃになってました……てっきり大元帥訳のノベライズか映画本編で見た表記かと思ってました……。
28 2010年01月14日 21:27
ベリーカーライル
SFにもよく出てくる猫
「シュレディンガー」?
「シュレーディンガー」?
「シュレジンガー」?

(「シュレーディンガー」でググってみたら「もしかして:」といわれました!なんだとう!)
29 2010年01月14日 22:12
ZO
>ベリーカーライルさん

>ゼラズニイやヴァーリイやグレゴリイ(ベンフォード)はなぜ「イ」なんだろう…?

これは、昔に早川というか、SFマガジン側が、yで終わるようなイ段の名前の語尾は「ー」とのばさず「イ」に統一しようと決めたと、読んだ覚えがあります。

そこで問題になったのが「ディレイニー」さんの登場。
このSFM方式に忠実にするなら、「ディレイニイ」にすべきところ、さすがに「イ」ばかりでくどいので、例外的に「ディレイニー」の表記をとったとか。


>「シュレーディンガー」でググってみたら「もしかして:」といわれました!なんだとう!

すみませんが、笑ってしまいました。
機械のくせに失礼なヤツですね。
30 2010年01月14日 22:37
ZO
>逆子さん

お怒りの「指輪物語」は、実写映画の事でしょうか?
アニメ化された頃、「駿夫」が出てきたあたりで原作に挫折した私…(^^;)
吹き替えだか字幕だか忘れましたが「ストライダー」が「韋駄天」と訳されていたのには、新鮮な感動を覚えました。
これも「意味が違う」とか反対意見は多いようですが、私には不思議とハマる訳でした。

31 2010年01月14日 23:11
Bibliotheca
 ムアコック(Michael Moorcock)が、マイケルとなっているのとマイクルとなっているのもあるなぁ。英読み式と米読式?

 私は、東京創元社式のマイケル・ムアコック。
 (早川のは、マイクル・ムアコックでないとヒットしない)


 アルファベットも仮名も表音文字だけど、発音に対して厳密に置き換えできないと対応してないし、英語でもクイーンズと米語と植民地では発音が違うし訳者や出版社の感性によるところは多いですね。
 で、一番困るのが、検索しようとする時そのような揺らぎのせいで思ったようにヒットしないこと。
 これが一番頭が痛い。

 日本語も外国語で奇想天外な訳語になっていたり、英語の広東語訳も笑えるのがあるし、翻訳した時点で全て誤りと見る考えもありますね。
 正しいのは、原書の綴りだけ。
 その意味で、普遍的に正しいかどうかではなくトピ主さんの注意書きにあるように、日本語綴りが自分のイメージにマッチしているかどうかでしょう。
 客観的にどうかではなく、あくまでも主観的にあっているのはどちらかであって、いずれか一方だけを正しいとここで討論したり決めるわけでもないと。
32 2010年01月14日 23:26
時遊神
新聞業界(というかマスコミ業界?)では何年からか“現地発音に近づける”みたいな方針が出ましたよね。
おかげ多くのサッカー選手の名前がいきなり変わったというあせあせ
33 2010年01月14日 23:59
Ryo
映画ネバーエンディングストーリーの「ファルコン」は、当時かなりがっかりしましたが、原作の英語訳版がファルコンなんでしょうか?

(造形にもかなりがっかりしたっけ)
34 2010年01月15日 00:25
もる@高円寺
>ベリーカーライルさん

大学で物理を習ったときには、「シュレディンガー」だったような気がします。
「シュレディンガー方程式」とかいう使われ方で。
(でも、wikiで調べたら「シュレーディンガー方程式」だった・・・(あれ?))
どれが正解?多数派?なんでしょうね。。。。(笑)
35 2010年01月15日 00:46
じゅん
ところで、3原則のあの大先生は、アシモフ?それとも、アジモフ?

ぼくは、どちらかと言うと「アシモフ」派。
「アジモフ」でも違和感はないんですけど。
36 2010年01月15日 00:51
死郎
 Rudy Rucker、“ルディー”“ルーディ”“ルーディー”“ルディ”と四種類くらい表記がありますね。原音での発音がどうなのか存じませんが(と言うのも失礼な気もしますが)、最初に刷り込まれた『ルディー・ラッカー』が一番しっくり来ます。

 Cthulhuは、どっちかというとクトゥ(ー)ルーでしょうか。もともと人間には正確に発音できないという設定なので、なんでも良いっちゃ良いような(?)。
 Nyarlathotepについては、ここで新たに『ヌャルラトテプ』という新たな表記を提案……(やめれ)
37 2010年01月15日 00:52
じゅん
連投すみません。アシモフ先生つながりで、もう一つ。
「わたしはロボット (創元SF文庫) 」と「われはロボット(ハヤカワ文庫)」
皆さんは、どっち派ですか?
ぼくは、ハヤカワで読みました。
38 2010年01月15日 00:56
G@回転中
カタカナ表記じゃないんだけど、レンズマンシリーズで「可搬式放射器」より「半固定式放射器」派です。
39 2010年01月15日 01:15
ながぴい
ただ単に「ソラリス」か「ソラリスの陽のもとに」か?
とか?

う~ん、どっちがいいのかな?ようわからん。
40 2010年01月15日 07:22
おンおン@薙刀読み
> 山本弘さん
そういえば角川はどうだったかなぁ、と検索してみたら「アジモフ」表記でした。角川文庫は「ラッキースターシリーズ」だけじゃなく、「暗黒星雲の彼方に(邦題は違ったかも)」も出してましたね。

> じゅんさん
私は創元派なので「わたしはロボット」です。「ファウンデーション」ではなく「銀河帝国の興亡」。
41 2010年01月15日 07:37
CCCP1917
どっちが、という話でなくで恐縮なのですが、"MONA LIZA OVERDRIVE"を「モナリザ・オーヴァドライヴ」と表記した言語センスはもう天才的だと思うのです。
「モナリザ・オーバードライブ」なんかだったら断然、魅力半減だったのではありますまいか。
42 2010年01月15日 08:40
Gomi
ところで
『ダブル・スター』か『太陽系帝国の危機』か
皆さん、どちらですか?

悩むところです(笑) SFにハマった超初期に読んだものだけに…あせあせ(飛び散る汗)
43 2010年01月15日 08:40
G@回転中
レンズマンシリーズでトピックの主旨に合ったものを出しておきます。

私は、アリジアよりアリシア・エドアよりエッドール派です。
44 2010年01月15日 09:01
山本弘
>じゅんさん

 正しい発音は「ジ」です。『時間と宇宙について』(ハヤカワ文庫)の中に、軍隊に入っていた時に「アイザック・アジマス(方位角)」と呼ばれてからかわれていた、というエピソードが出てきます。
 早川も創元も最初からずっと「アシモフ」表記だったし、日本のSFファンも「アシモフ」で親しんできましたから、今さら「アジモフ」に変えるのは難しいです。

 もっとも、レムは「スタニスラウ・レム」「スタニスラフ・レム」だったのが、70年代後半あたりに「スタニスワフ・レム」に統一されましたし、ニーヴンもSFマガジンに最初に紹介された頃は「ラリイ・ナイブン」という表記だったのが、「ラリー・ニーヴン」に変わりました。
 他にも「マレイ・ラインスター」と「マリィ・レンスター」、「A・E・ヴァン・ヴォクト」と「A・E・ヴァン・ヴォート」など、複数の表記のある作家は何人もいます。

 ちなみに僕は『われはロボット』派です。

>ベリーカーライルさん

 クァール(ケアル)のスペルは、Coeurlだそうです。

http://en.wikipedia.org/wiki/Coeurl

 これは悩む! 「クァール」とも「ケアル」とも読めん!(笑) 
45 2010年01月15日 15:53
ベリーカーライル
ルーディ・ラッカー、『われはロボット』、アリシア&エッドールかな…

『惑星ソラリス』っていうのは劇場版日本公開時のタイトルでしょうか?それで覚えてます(観たわけじゃなくて本か何かで目にした)。でも『~陽のもとに』のほうがいい。

ムアコックは特にありませんが、音として聞いた印象でもいいなら
「マイコー・ムアコック」…ものすごく多方面から怒られそう。いろんな意味で。

あの世で本人に会って、
「いや俺ア“ジ”モフだから」って苦笑される情景を想像してみました…
「あんたも日本人?多いんだよね~」なんて。そんな気さくじゃないかしら。
でも本棚の背表紙に「アジモフ」って書いてあったらやっぱ違和感が。字面的に。
(ヴォクトもヴォクトorヴォークト)

クァール(ケアル)はそういうスペルなんですか~。でも見たら(訳者の苦労を)納得です。
コェウァル?コエゥアル?ほとんどクトゥルーですね。
(クトゥルーもあまり知らなくて、「確かアメンホテップとかだよね?」というレベルです…そもそもやつらの名前ってページから頭に入ってこない…)
46 2010年01月15日 15:58
塩田多弾砲
 活字SFじゃないですが、ギャラクティカ。
 自分は、過去に地上波で放送した時の「宇宙空母ギャラクチカ」というタイトルが好きでした。
 で、現在では「バトルスター・ギャラクティカ」といった表記を目にするにつれ、「かっこいいけど、やっぱ自分は『宇宙空母ギャラクチカ(または「ギャラクティカ)』だなー」と思ったりします。

>山本弘様

>どうしても、最初に接した方に思い入れがありますね。

 やっぱりそうなりますよね。幼少時のファーストコンタクト、それもその存在が面白くかっこよく、憧れるようなものならば、まず最初にそれが強く印象付けられるものだと実感です。

 そういえば、ガーンズバックの「ラルフ124C41+」。
 これも、岩崎書店のSFこども図書館での、「27世紀の発明王」というタイトルの方が好きだったりします。
 というか、このシリーズで最初に触れた作品が多いせいか、ウインダム「海竜めざめる」より「深海の宇宙怪物」、クレメント「20億の針」より「星からきた探偵」というタイトルの方が好きですね。とくにクレメントの同作品に関しては、断然「星からきた探偵」派。
 だから自分としては、「われはロボット」「わたしはロボット」ではなく、「くるったロボット」ってなタイトルが最初に来てしまうという(笑)

>僕の場合、「ケアル」「ダレク」に先に接したもんで、「クァール」「ダーレク」になじむのに時間がかかりました。
 あと、僕はTRPGから入ったもんで「ビヤーキー」と表記するんですが、響きとしては「バイアクヘー」の方がかっこいいと思います。

 やはり、先に接したもののイメージというものは強いですよね。
 以前、「スーパーマンの元ネタの小説として、フィリップ・ワイリー『グラディエイター』が……」という記述を目にして。
 当時、それが「闘士」の原題だと知らなかったものだから、両者が同じ書籍だと気づいたのはちょっと後になってから……という恥ずかしい思い出があります(で、「闘士」は以前から本棚の奥にあったけど、全くその存在に気づかなかったという恥ずかしい思い出その2)。
 ただ、そこから読んだところ、「原題もいいけど、『闘士』って訳の方が好きかなあ」という想いを今も抱いています。

 そういえば、同名のヒーローを抱えたマーヴルの銀河帝国シャイア。
 これも、最近じゃ「シアー」といった訳を時々目にします。やっぱり「シャイア」の方がいいなあ。
 同様に、バットマンの用いるブーメラン「BATARANGS」。最近じゃ、「バッタラン」と訳されるようですが、やっぱり「バットラング」の方が好きでありますねー。
47 2010年01月15日 20:49
Bibliotheca
 ジュール・ヴェルヌ"Jules Verne"の"Vingt mille lieues sous les mers"も、多くの方が訳出しただけあって、邦題の表記のヴァリエーションが多いです。

「海底二万海里」
岩波少年少女文学全集 石川 湧:訳
角川海外文庫 花輪 莞爾:訳
福音館古典童話、福音館文庫 清水 正和:訳

「海底二万里」
岩波少年文庫 石川 湧、私市 保彦:訳
偕成社文庫 大友 徳明:訳
子どものための世界文学の森、子どものための世界名作文学 今西 祐行:訳
集英社海外文庫 江口 清:訳
少年少女世界の名作 竹村 早雄:訳

「海底二万哩」
岩波文庫 朝比奈 美知子:訳
創元冒険文庫 荒川 浩充:訳

「海底二万リュー」
旺文社文庫 江口 清:訳

「海底二万マイル」
少年少女世界の名作 塚原 亮一:訳
ポプラ社文庫、ポプラポケット文庫 南本 史:訳

「海底二万リーグ」
ハヤカワSFシリーズ(銀背) 村上 啓夫:訳


 他にもあるでしょうが、取り敢えず見つけられた分だけ。
 私は、「海底二万海里」が一番字面が良く見えます。
 1869年の作ですし、いい意味で古っぽい表記が良いかなと。
 次点が、「海底二万哩」でしょうか。


 映画化に応じた増刷や復刊で、邦題が映画のタイトルに合わせられるというケースも少なからずあります。
 原作小説が、二次著作たる映像に尻尾振っているみたいで、ちょっとというかかなり悔しい。
 タイトルが違うと、映画を知って本を買おうという層が見つけられないという大人の事情なのでしょうが、それでもね。
48 2010年01月15日 21:36
おンおン@薙刀読み
> Gomiさん
やはり最初に読んだ時のタイトル「太陽系帝国の危機」の方がしっくりきます。

> 塩田多弾砲さん
ジュブナイルでファーストコンタクトという意味だと、私は小学生の頃、あかね書房の「少年少女世界SF文学全集」に大変お世話になっておりました。読んだ記憶(多分まだ実家に眠っているはず)があるのは、

レイ・カミングス「タイムマシン28000年」(「時間を征服した男」)
ロバート・シェクリイ「不死販売株式会社」(「不死販売株式会社/フリージャック」)
アーサー・K・バーンズ「惑星ハンター」(「惑星間の狩人」)
ロバート・A・ハインライン「さまよう都市宇宙船」(「宇宙の孤児」)
エドモンド・ハミルトン「宇宙怪人ザロ博士の秘密」(「暗黒星大接近!」)
ジョン・ウィンダム「怪奇植物トリフィドの侵略」(「トリフィド時代」)

でしょうか。「鋼鉄都市」も読みましたが、これはタイトルそのままですね。
ザロ博士なんかはインパクトがあって好きですねぇ。惑星ハンターもこちらの方が簡潔でいいかな。「不死販売株式会社」ですけど、銀背の時はそのままだったはずなのに、フリージャックなんていうサブタイトルがついたのは映画化されたせいでしょうか。

秋田書店の「SF恐怖シリーズ」なんてのも読んでました。副題に「○×人間」とついているのが特徴。「ドノヴァンの脳髄(これ、銀背ですけど普通に手に入るやつの一冊ですね)」は「呪われた実験」、「地底の世界ペルシダー」は「秘密の怪獣境」。しかし脳人間とか縮小人間ってのは・・・。
49 2010年01月15日 21:42
杢丸
>Bibliothecaさん
「海底二万哩」 と書いて、「海底二万リーグ」 と読みたいです。
wikipediaを見ると、リュー・リーグ(3マイルあるいは3海里)が正しく、里が3マイルの近似値表現なんですね。

PS.
「海底六万哩」という2万リューを6万マイル(哩)に換算した邦題を付けられた映画があるそうです。
http://www.generalworks.com/databank/movie/title1/20016.html
50 2010年01月16日 00:45
塩田多弾砲
>おンおン@薙刀読み様

 すごいなあ。自分はこのシリーズ、「地底世界ペルシダー」と「恐竜世界の探検(失われた世界)」しか読んでなかったかと。

 宇宙怪人ザロ博士とか、怪奇植物トリフィドとかは、なんとなく日本の特撮物に出てくる怪人や怪獣のイメージありますね。そういうのを狙ったのか、それとも偶然なのかな。

「ドノヴァンの脳髄」は、やぱし岩崎のシリーズから「合成人間ビルケ」という題名が印象深いですね。
「合成人間」ってとこから、何かとてつもない人造生命体みたいなものかと思いきや、「生首のまま生かした人間を、別の胴体に移植」って予想外の内容に驚きました。

「フリージャック/不死販売株式会社」は、これもやっぱり映画化タイトルからでしょうね。フリーに(身体を)ジャックする……ってな意味なんでしょうか。見ておけば良かったなあ映画。

 そういえば、SFではないんですが。山川惣治「少年ケニヤ」。
 80年代に劇場版アニメが製作・公開された際、原作も復刻されたのでそれを読んだ事があるのですが。劇中に登場する恐竜の名称で、トリケラトプスを「三角竜」と呼称してましたね。
 昔の作品では、恐竜の名称で、「~サウルス」を「ザウルス」と呼んでたものはけっこうありましたけど。角竜で、それなりに名前も知られ人気もあったトリケラトプスを、そのまんま「三角竜」と呼んでいたのはちょっと新鮮でした。

>Bibliotheca様

 自分は「海底二万マイル」派ですね。
 というか、亡き父が同作品を「海底二万マイル」としつこいくらいに呼称しておりまして。その印象が幼少時から焼き付いちゃってたりします。

 そういえば、「海底六万里」ってなタイトルの、古いSF小説を見た覚えがあるような。
51 2010年01月16日 01:33
じゅん
うお。
盛り上がってますね。みんなすごいっ。トリビアだらけ。

>山本弘さま、
あ。アジモフ先生には、そんなエピソードがあったんですね。なるほどー。
そういえば、吾妻ひでお先生のマンガでも「Dr.アジマフ」ってもじってましたね。あれも「アジモフ」だからこそですね。

>Gomiさま、
ぼくが読んだときには、すっかり「ダブル・スター」でした。ハインラインの中でもトップクラスにお気に入りの1冊です。

>ながぴいさま、ベリーカーライルさま、
ぼくも「ソラリスの陽のもとに」の方が、なんかあの叙情感が出ててしっくりきます。

>Bibliotheca さま、
>原作小説が、二次著作たる映像に尻尾振っているみたいで、ちょっとというかかなり悔しい。

 そうですよね。一時期、「宇宙の戦士」が「スターシップ・トゥルーパーズ」になって、表紙まで映画準拠になったときには、うわっ、やめろって思いました。すぐに戻りましたが…。さすがに苦情が出たに違いない(笑)。
52 2010年01月16日 02:39
Bibliotheca
流れとはちょっと違ってきますが…

 ハヤカワ文庫の、フランク・ハーバートの「デューン」ですが、その挿絵が最初は石森章太郎さんで映画のスチルを挟み加藤直之さんに代わりました。
 グインも幾人かの絵師を経たし、ローダンもこのたびバトンタッチしました。
 ラノベではないから、翻訳者が変わるのより違和感はないだろうと思わないでもありません。

 が、デューンは石森さんの表紙で手に取り買い始めたシリーズでしたので、変わった時には悩みました。
 結局、加藤さんの版も揃えましたが、お気に入りは石森さんの絵です。
 石ノ森と表記を改める前の絵でした。

 フェアや映画化等で限定カバーなどになることがありますが、差し替えられた絵の為だけに敢えて同じタイトルを重ね買いされる方、いますよね?
 この作品には、この絵師が合うとかあの版の時の絵が合うとか、トピ主さんの意図を外れないようであればそちらのこだわりもお聞きしたいです。
53 2010年01月16日 08:17
いーの
コードウェイナー・スミスの「補完機構」シリーズに、「マンショニャッガー」という兵器が出てくるんですが、意味合いからすると「人間狩猟機=メンシェン・イェーガー」だと思うんですが、だれも納得してくれません。

スミスファンの中でも、少数派でございます。
54 2010年01月16日 10:02
Gomi
皆さん、最初に触れた表記なり表題支持ですが…
後で読んだ方を支持というか、しっくりくるハナシを1つ。

手塚治虫の初期作品はゾッキというか海賊版が多くあったのですが、それでSF3部作の2つは知りました。「謎の怪妖星ママンゴ」と「新人類フームーン」…描き版と呼ばれる職人が原稿を印刷用の金属板に直接描き写すというメチャクチャな製本法で手塚の絵ではないです泣き顔
「魔法屋敷」が原稿紛失で現行出版品もその描き版起こしですから、参考までにどうぞ!

あとで読んだ「ロストワールド」と「来るべき世界」の方がしっくりきます。幸いにも「メトロポリス」はオリジナル版が最初に読んだバージョンでした。
55 2010年01月16日 10:04
metanest
私は、「海里」はノーティカルマイル(1852メートル)という意の専門用語であるので(排他的経済水域の「200海里」の距離の単位です)採りたくないですねぇ。

スターウルフは再版の時に表紙が新しく横山さんになりましたが、自分の持っているほうの、古本屋で見つけた旧版のほうが作品自体の年代感に合っていて好きですなぁ。

あと、月の「豊かの海」は、三島がタイトルに使った『豊饒の海』が好きです。
56 2010年01月17日 01:11
死郎
●53/いーのさん

 え? だれも納得しないというのはどういうことでしょう。
 マンショニャッガーの語源がドイツ語のメンシェン・イェーガー……というのは作品内にも書かれていたような。違いましたっけか。
57 2010年01月17日 10:14
山本弘
 僕は『二万里』と書いて「にまんまいる」と読む派です。

 児童向けの翻訳では、変わったタイトルがいろいろありますね。
 特にすごかったのは、偕成社のシリーズ。いずれも年季の入ったSFファンなら知らないはずのない名作なんですが、これだけで元の作品が何か推測できる人はまずいないはず。でも、これで刷りこまれた人も多いでしょう。

『宇宙アトム戦争』
『宇宙怪獣ゾーン』
『のろわれた宇宙船』
『地底恐竜テロドン』
『宇宙FBI』

『宇宙怪獣ゾーン』って、てっきりゾーンという名前の宇宙怪獣が出てくるんだと思ってしまいました。つーか、「テロドン」って何だ。

 正解はこちら。
http://homepage1.nifty.com/ta/0ka/kaisei/sf_mei.htm#k03
58 2010年01月17日 14:08
塩田多弾砲
 かの最低映画監督の、代表作とも呼べる作品。
「プラン9・フロム・アウタースペース」。

 しかし、自分がこの作品の存在を知ったのは、特撮雑誌「宇宙船」にて。
 で、誌上では「外宇宙からの第九計画」と、日本語訳された題名で呼称されてました。

 この「外宇宙」って響きが良いんですよねー。後になり「エド・ウッド」公開にあわせて「プラン9~」もリバイバル公開されましたけど、どの媒体も、だーれも「外宇宙からの~」ってタイトルを用いないので、ちょっと残念に思ったものです。
 原題をただそのままカタカナにしたタイトルを否定はしませんが、やぱし日本語訳されたタイトルの響きの良さも分ってもらいたいなー。

 そういや、「プラン9~」。最近になってリメイクされたようだけど、日本でも公開するのかな。その時のタイトルは……やっぱそのまま直訳だろうなあ。

>山本弘様

 スゴイ邦題ばかりですね。というか、ほとんど別作品っぽい印象を受けてしまいます。
「宇宙怪獣ゾーン」のゾーンは、空間とか区域とかの意味でそう名づけたとしたら……怪獣墓場?(まあ、クアールとかイクストルとかが出てくるから、あえてそう名づけたのかもしれませんが)。
「地底恐竜テロドン」も、全然わからんかったです。これってひょっとしたらマハールの事を言ってるのでしょうか。
 彼らは翼竜っぽい→プテラノドン→テラドン→テロドン……って感じで命名されてたりして(いやいやそれはナイ)。

 しかし、岩崎のシリーズ。
「20億の針」=「星からきた探偵」のほかに「宇宙人デカ」って邦題もあったんですねー。なんか、アリエナイザーを追いかける特捜戦隊を連想させます。
 
「ラルフ124C41+」の、集英社ジュニア版世界のSFのタイトル「2660年のロマンス」。大人向けの恋愛ものSFみたいだなあ。ハーレクィーンの中に、そういう作品が出てきそう。
 逆に「27世紀の発明王」ってタイトルは、どこか少年向けな活劇のテイストを感じさせます。

 でもこういう邦題を見てみると、読者の興味を引くようにと、訳者諸氏の創意工夫が感じられます。
59 2010年01月24日 22:04
いーの
>56 死郎さん レス遅れてすみません。

いや、邦訳であてている「マンショニャッガー」がそもそも英語読みだから、間違いではないにしても、疑問があると、言ったんですよ。
登場人物の名前の付け方(レディ・ゴロクとか)からして、スミスは原語の響き重視だと思っていましたので。
60 2010年01月24日 23:40
死郎
●59/いーのさん

 ああ、なるほど。ご意見の趣旨はわかりました。誤解していたようです。
 しかし私見ですが、そこはむしろ英語読みというところに意味があるのではないでしょうか。
 あれは時代を経ることで、呼び名の本来の意味も忘れられてしまっている――という話だと思うので。
 正体がわからないからこそ、より恐ろしいというのもありますしね。
61 2010年02月01日 08:19
kikka
亀レス、失礼します。m(__)m

何度かコメントされた「アイザック・アジモフ」ですが・・・(本来なら出典――雑誌○○、○月号とか――を明記すべきなのですが、雑談ということでご容赦ください)。

かつて野田昌宏氏が米国のアジモフ氏の自宅を訪ねて直接本人に「アジモフ」と確認した体験談が、SFマガジンの野田氏の連載コラムに掲載されたと記憶しています。

でも、野田氏が代表取締役だった日本テレワーク制作のTV番組『トリビアの泉』のオープニング・ナレーションで、

「かのアイザック・アシモフは――」

と言っていましたから、日本ではほぼすべからく「アシモフ」が定着したでしょうね。(^o^;

別のSFマガジンの記事だったか?と思いますが、アジモフ氏自身が日本で「アシモフ」と呼ばれていることを知っても、

「各国の言語によって自分の名前の読み方が変わっても、それはそれで認める」

といった趣旨の発言をしたとか?

クリエイターの名前の表記、ということで強引に話を続けさせていただきますと・・・。(^o^;

英国の『サンダーバード』など一連のTVシリーズのプロデューサー――自分は「ジェリー・アンダースン」と書きますし、ご本人に対してもそう呼び掛けてきました(どちらかというと「ア」にアクセントを置いた「アンダスン」ですが…)。

他の人々、とくに雑誌・書籍のライターの方々に「アンダースン」と書いてください、と要望する気はありませんけれど・・・(むしろ「アンダーソン」と書くライターの文章は信用できないという指針になって便利だったりします(^o^;)。
62 2010年02月01日 08:42
山本弘
> kikkaさん

 Gerry Andersonも、僕ら『サンダーバード』世代では、「ゲリー・アンダーソン」という表記で親しんできましたね。「ジェリー」という表記には最初のうち、抵抗がありましたっけ。
 ちょっと検索してみたら、今でもネット上で「ゲリー・アンダーソン」と表記している人が多いですね。
63 2010年02月01日 09:30
metanest
「ゲリマンダー」のゲリー(こちらは苗字)も Gerry ですなぁ。

ウィキペディアでは「なお、日本では「ゲリー」と呼び習わされているが、原語では「ジェリー」に近い発音である[要出典]。」とかなってますが。
64 2010年02月01日 09:31
kikka
> 062
> 山本弘さん

そうですね。

文字資料だけを見ていたら「Gerry」を「ゲリー」と読んでしまったのも無理はないと思います。(^o^;

「Gerry」のもとは「Gerrald(ジェラルド)」だと思うのですけれど・・・(未確認ですが…)。

1977年に『スペース1999』がTBSで放送された時には、日本語でスーパーインポーズされたクレジットが「ジェリー・アンダーソン」となっていたので、東北新社もこの頃には「ジェリー」に統一していったものと推察されます。

ちょっと不思議なのは、去る1991年ごろ国内で『サンダーバード』リバイバル・ブームが盛り上がった時、都内のホテルで東北新社等主宰のプレゼンテーション(といえばいいのでしょうか?)が開かれた際、同社代表取締役(現・最高顧問)の植村伴次郎氏がスピーチで、自分は『サンダーバード』製作前に英国のスタジオを訪ねてアンダースン氏に会って話をした、と語ったのですが、それなら当然アンダースン氏の名前も「ジェリー」と発音することはすでに1960年代半ばにはわかっていたはず・・・。

どうしてその後も、各種マンガ週刊誌の巻頭特集やその他の書籍等で「ゲリー」という表記を続けさせたのでしょうね???

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