はじめまして。 しゅーくりーむです。 田中芳樹さんの作品をいろいろ読んでみて、思ったことです。 田中芳樹さんの小説にでてくる女性キャラの名前は、ナレーションでいつもフルネーム、あるいはファーストネームだけで書かれているのでしょうか? 男性キャラは名字だけで書かれていることもありますが。 田中芳樹さんの小説で、ナレーションで名字だけで書かれている女性キャラはいますか?
はじめまして。
よろしくお願い致します。
> 田中芳樹さんの小説で、ナレーションで名字だけで書かれている女性キャラはいますか?
田中作品におけるその手のキャラクターというのは、「一族のひとり」とか「名前で呼び合う親しい関係の人物」であることがほとんどなので、感情移入する主人公(ほとんど男性ですが)の観点から見て姓で呼ばれることはほとんど見られませんね。
銀英伝のヒルダやアンネローゼなどは、同じ姓を持つ人間や兄弟が別にいるので、それとの区別の観点から名で呼ばれているのでしょうし、兄弟や親子の関係から同姓キャラが多い創竜伝では、姓で呼ぶと混乱するだけでしかないでしょう。
また、主人公から見て老齢のキャラクターなどは、名ではなく姓の方が優先されていることが多いですね。
主人公の視点から呼び名が決定されることが多く、しかも主人公のほとんどが男性である田中作品では、「女性から見た女性に対する呼び名」というものがほとんど存在しないので、必然的に「地の文で姓で呼ばれる女性が少ない」ということになるのではないでしょうか?
私がひとりだけそういう人物を挙げるとすれば、創竜伝に登場する「レディL」になるでしょうか。
彼女の正式名称はパトリシア・S・ランズデールで、「レディL」のLはランズデールの略称なので、一応は「姓で呼ばれている女性」ということになるのではないかと。
渾名がそれに該当するのか、と言われると少々微妙ではあるのですが(^^;;)。
返信ありがとうございます。
>渾名がそれに該当するのか、と言われると少々微妙
確かに、レディLは地の文で「ランズデール」とは書かれていなかったので、少し微妙ですね。
レディLといえば、彼女が竜堂余と対話したこと、ありましたっけ? 竜堂兄弟の他の3人とはあっても。
それと、アンネローゼの名前が挙がって、思うことです。 「いつ」「どうやって」アンネローゼが寵姫にされることが決定されたのか、はっきりしていましたっけ?
> レディLといえば、彼女が竜堂余と対話したこと、ありましたっけ? 竜堂兄弟の他の3人とはあっても。
竜堂余とは全くないですね。
唯一顔合わせの機会があったのは創竜伝3巻ですが、その時竜堂余は竜に変化して暴れている最中でしたし。
> 「いつ」「どうやって」アンネローゼが寵姫にされることが決定されたのか、はっきりしていましたっけ?
ラインハルトが10歳の時、宮内省の官吏であるコルヴィッツに見い出され父親に金が提供され、そのままフリードリヒ四世の寵姫にされたと、銀英伝1巻と外伝1巻で明記されています。
返信ありがとうございます。
レディLと余の対話が記憶になかったので、やはりなかったのですね。
アンネローゼは宮内庁の役人に見つけられたというのは、覚えていませんでした。すみません。読んでから、年月が経ってしまっていて……。
薬師寺シリーズを読んでみて思ったことです。涼子は、自分より年上あるいは自分とあまり年齢が変わらない女性キャラたちにはきつくなることがあっても、自分よりいくつも年下の女性キャラたちにはきつくないと思います。もし涼子が関わった事件で黒幕が十代半ばの美少女だったりしたら、涼子は本気で戦えるでしょうか?
涼子の価値基準は従順か否かと有能か否かなので、敵対した段階で
「小便臭い小娘」扱いで泣かされると思いますよ。
たしかに、涼子と敵対した相手は美少女でも、涼子厳しくされるかもしれないですね。
ところで、薬師寺シリーズには地の文で美女や美少女と書かれる、名前のついているキャラはいますが、美男や美少年と書かれる、名前のついているキャラは不在でしょうか?
>ラインハルトが10歳の時、宮内省の官吏であるコルヴィッツに見い出され父親に金が提供され、そのままフリードリヒ四世の寵姫にされたと、銀英伝1巻と外伝1巻で明記されています。
外伝1p41
>皇太子ルードヴィヒの死後、男児をもうけるためとの名分が立ち、宮内省の職員たちは職場を駆けまわった。
>帝国暦477年のある日、宮内省の職員のひとりが、アンネローゼを発見した。
を読んで、違和感を感じました。というのも、皇太子ルードヴィヒは帝国暦477年には死んでいた事になり、エルウィン・ヨーゼフ2世の年齢と合わなくなるからです。
これも、作者の設定忘却というやつですか?
泉田準一郎がハンサム扱いで室町由紀子警視と涼子の姉の
薬師寺絹子が美女、涼子付きのメイド二人は美少女認定されてますね。
泉田警部補は他の登場人物たちに顔をほめられている描写があまりないような気がしますが、美男の部類にはいるということでしょうか。泉田警部補が美青年と美中年のどちらに該当するかは微妙かもしれないですけど(汗)。
名前のついている「美少年」のキャラだけ、いまのところ薬師寺シリーズに出ていないということでしょうか。
>名前のついている「美少年」のキャラだけ、いまのところ薬師寺シリーズに出ていないということでしょうか。
そうですね。
あと多分に田中先生が「オカルテリック」「魔性」という要素が
描写の守備範囲にないせいもあるかと。
多分対極は故・栗本薫先生のシリウスやアルド・ナリスという線でしょうから。