もしもロイエンタールに殺されなければ銀河帝国初の首相になていた可能性があるといわれている彼ですがはたしてそれはどのような物だったのでしょうか。
まず、第一に彼にはかつてのような人民からの厚い信望がありません。また、銀河帝国では、高級官僚ですが、かなり嫌われており人脈もあまりありません。はたして、どのような方法で、銀河帝国を立憲制にするつもりだったのでしょうか。
シナリオ1 地球教徒系の政党を作る。
様々な方法で、地球教はラインハルト暴君化計画を考えています。ラインハルトを暴君にすれば、人民が苦しみ、地球教徒が増えると考えたようです。この目論み通り、地球教徒が勢力をのばし、それを利用してということでしょうか。
現にトリュー二ヒトは地球教徒を密接な繋がりがあるそうですし。ただ、本当に、ラインハルトが暴君になれば、彼なんか一発で処刑にされていそうな。
シナリオ2 ラインハルトに取り入る。
人を惹きつける魅力なら、ルドルフ並の彼です。言葉の魔術で上手くラインハルトを丸め込めるかもしれません。ラインハルトを丸めこめれば、後はとんとん拍子なのですが。ラインハルトは気性が激しいですから取り入るのが困難そう。
シナリオ3 ラインハルトの重臣に取り込む。
ラインハルトが駄目なら周りからどんどん取り込んでいけばいいのです。例えば、軍事政権のため地位が低くなってしまっている文官など。
また、ラインハルトが作中通り若く死に、アレクが皇帝になれば武官の方にも色々、出てくるはずです。俺は、ラインハルトには忠誠を誓ったが、アレクには誓ってない、という奴ですね。
> まず、第一に彼にはかつてのような人民からの厚い信望がありません。
口は上手い男なので「愚かな抵抗を諦め、『亡国の宰相』の汚名を覚悟で全銀河400億の命を掬った男」とか喧宣していけば決行格好良い立場じゃないですか。
> また、銀河帝国では、高級官僚ですが、かなり嫌われており人脈もあまりありません。はたして、どのような方法で、銀河帝国を立憲制にするつもりだったのでしょうか。
帝国臣民はヤン・ウェンリーはともかくあんな政治家Aなんざ知らないでしょう。
それで『立憲君主制成立』に向けてばら撒いた多額の資財を辺境惑星のインフラとか、まだツテのある同盟の有用な技術を持った企業と帝国財界の橋渡しとかやっていけば、世間知らずのリヒターやブラッケあたりは『ラインハルト以上の開明統治者』くらいの勘違いも起こすんではないかと思います。
勿論民衆だって「ラインハルトが良くしてくれた景気をさらに上向きにしてくれた」とか言えば、知らない定刻250億人は感謝するでしょうしバーラト自治区以外の旧同盟市民に今更「都合による変節」をあれこれ言う資格もないでしょう、少数派ですし。
加えてトリューニヒトの利己主義のやり辛い点は「自分が百万ディナール儲かる事象の為に一家心中する人間が出ても気にしない代わりに、その自分が設けた事象で一緒に10万ディナール設けた人間がいたとしてもそれを取り上げたりせず『良い儲け話だったでしょう?次の機会もご一緒できるならひとつ宜しく」と笑顔を振りまいて握手できる点です。
史実で言えば「バーミリオン会戦で命と財産が助かるなら同盟など滅んでかまわない。しかしヤンが買って銀河統一共和連盟初代主席の座が手に入るならヤン提督にはぜひ頑張って勝利してもらいたいものだ」とトリューニヒトは本気でバーミリオン会戦の折考えたことでしょう。
> シナリオ1 地球教徒系の政党を作る。
いや、むしろ率先してケスラーに密告して処分してもらってできればサイオキシン麻薬の生産・流通ルートだけ何重にも人を介してこっそり入手しておくくらいが一番後腐れなく美味しい状況でしょう。
> シナリオ2 ラインハルトに取り入る。
さすがに9巻のロイエンタール相手の悪態からも「ラインハルトの廉癖に付け入る隙はなさそうだ」と思っている節があるので『とにかく議会を開いて人望を集めて議長になって、逆らう『皇帝』は『民を害する暴君』くらいの評価になる世論を形成しつつまずトリューニヒトに都合の良い人類社会の構築」が一番ありそうな線だと思うのですが。
> 口は上手い男なので「愚かな抵抗を諦め、『亡国の宰相』の
> 汚名を覚悟で全銀河400億の命を掬った男」とか喧宣
> していけば決行格好良い立場じゃないですか。
物は言いようですね。
> 帝国臣民はヤン・ウェンリーはともかくあんな政治家Aなんざ知らないでしょう。
> それで『立憲君主制成立』に向けてばら撒いた多額の資財を辺境惑星のインフラとか、まだツテのある同盟の有用な技術を持った企業と帝国財界の橋渡しとかやっていけば、世間知らずのリヒターやブラッケあたりは『ラインハルト以上の開明統治者』くらいの勘違いも起こすんではないかと思います。
> 勿論民衆だって「ラインハルトが良くしてくれた景気をさらに上向きにしてくれた」とか言えば、知らない定刻250億人は感謝するでしょうしバーラト自治区以外の旧同盟市民に今更「都合による変節」をあれこれ言う資格もないでしょう、少数派ですし。
ラインハルトが帝国臣民から支持をうけているのは、貴族から莫大な税金をとりそれをインフラ整備にあてているから、確かに、そのように上手く、景気回復、インフラ整備をすればトリュー二ヒトが支持されるかもしれません。
リビターとかも上手くだませそうですね。
> 加えてトリューニヒトの利己主義のやり辛い点は「自分が百万ディナール儲かる事象の為に一家心中する人間が出ても気にしない代わりに、その自分が設けた事象で一緒に10万ディナール設けた人間がいたとしてもそれを取り上げたりせず『良い儲け話だったでしょう?次の機会もご一緒できるならひとつ宜しく」と笑顔を振りまいて握手できる点です。
> 史実で言えば「バーミリオン会戦で命と財産が助かるなら同盟など滅んでかまわない。しかしヤンが買って銀河統一共和連盟初代主席の座が手に入るならヤン提督にはぜひ頑張って勝利してもらいたいものだ」とトリューニヒトは本気でバーミリオン会戦の折考えたことでしょう。
少し脱線しますが、バーミリオン会戦で少し疑問があります。
トリュー二ヒトは確かに利己主義者です。そんな彼が、いわゆる真のマキャべりストの行動、つまり皇帝を送り返すことをしなかったのでしょうか。
私の考えでは、トリュー二ヒトは自分が全銀河の支配者になるためには、銀河が一つの政体によって治められなければならないと考えたのではないでしょうか。自由惑星同盟が銀河帝国に勝てないのなら、同盟が帝国に吸収されればいいと。もしそうなら彼は、かなりの策略家ですね。
> > シナリオ1 地球教徒系の政党を作る。
>
> いや、むしろ率先してケスラーに密告して処分してもらってできればサイオキシン麻薬の生産・流通ルートだけ何重にも人を介してこっそり入手しておくくらいが一番後腐れなく美味しい状況でしょう。
こう考えると、ルビンスキー、地球教、トリュー二ヒトて、仲良しそうにしていながら、隙あらば出し抜こうとしてますよね。トリュー二ヒトは、ルビンスキーと上手く渡りあえる自信があったのですからますます謎の人物です。
> > シナリオ2 ラインハルトに取り入る。
>
> さすがに9巻のロイエンタール相手の悪態からも「ラインハルトの廉癖に付け入る隙はなさそうだ」と思っている節があるので『とにかく議会を開いて人望を集めて議長になって、逆らう『皇帝』は『民を害する暴君』くらいの評価になる世論を形成しつつまずトリューニヒトに都合の良い人類社会の構築」が一番ありそうな線だと思うのですが。
帝国臣民の人気を盾に皇帝になった、ラインハルトにとって民を害するという評価は死活問題ですよね。
S.Kさんの投稿で思ったことは、トリュー二ヒトは現実的な共和主義者だと思いました。帝国をどう、立憲政体にするかにおいて、ヤンよりもはるかに計画を持っていそうです。
ヨブ・トリュー二ヒトの野望の弊害になりそうな人物を最期にあげておきます。
1 オーベルシュタイン もしも、ローエンタールに殺されなければ彼との戦いが鍵になりそうです。トリュー二ヒトもかなりの謀略家ですから、かなりの接戦になりそうですが。
2 ルビンスキー 一時的な仲間ですが同時に最大の敵の一人です。ウルヴァシー事件で逮捕されるか否かが焦点です、
3 ド・ヴィリエ トリュー二ヒトが銀河帝国の首相になるためにには関係深い彼も、抹殺しなければなりません。ただ、ローエンタール反乱で殺されなくても、トリュー二ヒトは帝国の高級官僚なので、立場的には有利ですが。
4 ユリアン あまり脅威ではありませんが、不確定要素ではあります。計算高い人物程、不確定要素には弱いものです。
幽斎さん、お付き合いどうもです。
> ラインハルトが帝国臣民から支持をうけているのは、貴族から莫大な税金をとりそれをインフラ整備にあてているから、確かに、そのように上手く、景気回復、インフラ整備をすればトリュー二ヒトが支持されるかもしれません。
> リビターとかも上手くだませそうですね。
まず第一に「立憲君主制設立まであと一歩」まで行っていた事だけでも帝国サイドの官僚や政治家は相当数篭絡されていたと思っています。
> 少し脱線しますが、バーミリオン会戦で少し疑問があります。
> トリュー二ヒトは確かに利己主義者です。そんな彼が、いわゆる真のマキャべりストの行動、つまり皇帝を送り返すことをしなかったのでしょうか。
> 私の考えでは、トリュー二ヒトは自分が全銀河の支配者になるためには、銀河が一つの政体によって治められなければならないと考えたのではないでしょうか。自由惑星同盟が銀河帝国に勝てないのなら、同盟が帝国に吸収されればいいと。もしそうなら彼は、かなりの策略家ですね。
「あの段階」では「ラインハルトのフェザーン強行突破」というのは想定外の事態だった筈なのでトリューニヒトとしては金と汚れ役担当の人材を供給してくれる『フェザーン=地球教枢軸勢力』にもいい顔をしておく必要があったからです。
『ラグナロック作戦』さえなければ『フェザーン=地球教枢軸勢力』も十分人類社会支配の勝ち馬になれる要素はありましたし、実の所トリューニヒトが逆らって医学的にも社会的にも痛い目を見せてくる最右翼勢力がフェザーン=地球教枢軸勢力』ではないでしょうか。
> > > シナリオ1 地球教徒系の政党を作る。
> >
> こう考えると、ルビンスキー、地球教、トリュー二ヒトて、仲良しそうにしていながら、隙あらば出し抜こうとしてますよね。トリュー二ヒトは、ルビンスキーと上手く渡りあえる自信があったのですからますます謎の人物です。
ヤン・ウェンリー曰くの『政治的妖怪』ですからね。
> > > シナリオ2 ラインハルトに取り入る。
> >
> > さすがに9巻のロイエンタール相手の悪態からも「ラインハルト
> 帝国臣民の人気を盾に皇帝になった、ラインハルトにとって民を害するという評価は死活問題ですよね。
何のかんの言いつつ『民主共和制』自体は優れた発想だと思います。
ただし所詮は『ルール』であり、『ルール』は違反者を処罰できても『悪用』する人間には無力なのです。
だからヤンは「ちゃんと代表者を選考しよう。巧言令色ではなく人の実相を見て信頼すべきなのだ」と悩み訴える訳です。
> S.Kさんの投稿で思ったことは、トリュー二ヒトは現実的な共和主義者だと思いました。帝国をどう、立憲政体にするかにおいて、ヤンよりもはるかに計画を持っていそうです。
> ヨブ・トリュー二ヒトの野望の弊害になりそうな人物を最期にあげておきます。
>
> 1 オーベルシュタイン もしも、ローエンタールに殺されなければ彼との戦いが鍵になりそうです。トリュー二ヒトもかなりの謀略家ですから、かなりの接戦になりそうですが。
>
> 2 ルビンスキー 一時的な仲間ですが同時に最大の敵の一人です。ウルヴァシー事件で逮捕されるか否かが焦点です、
>
> 3 ド・ヴィリエ トリュー二ヒトが銀河帝国の首相になるためにには関係深い彼も、抹殺しなければなりません。ただ、ローエンタール反乱で殺されなくても、トリュー二ヒトは帝国の高級官僚なので、立場的には有利ですが。
>
> 4 ユリアン あまり脅威ではありませんが、不確定要素ではあります。計算高い人物程、不確定要素には弱いものです。
実は対トリューニヒトの最適有効戦術は「取り入って気に入られて少しでもトリューニヒトの欲望と公益を並立させつつトリューニヒトに毎晩大量の美酒を振る舞い、少しでもトリューニヒトが脳卒中を起こしたり交通事故死したりする確率を高めていける人間が取り巻きに付く事」だと思っています。
> 幽斎さん、お付き合いどうもです。
いえいえ、大先輩であるS.Kさんに返信をいただいて光栄な限りです。
> 「あの段階」では「ラインハルトのフェザーン強行突破」というのは想定外の事態だった筈なのでトリューニヒトとしては金と汚れ役担当の人材を供給してくれる『フェザーン=地球教枢軸勢力』にもいい顔をしておく必要があったからです。
> 『ラグナロック作戦』さえなければ『フェザーン=地球教枢軸勢力』も十分人類社会支配の勝ち馬になれる要素はありましたし、実の所トリューニヒトが逆らって医学的にも社会的にも痛い目を見せてくる最右翼勢力がフェザーン=地球教枢軸勢力』ではないでしょうか。
皇帝誘拐事件はフェザーン側にとっても一種の賭けだったわけですね。交渉が上手くいっていたら、ルビンスキーは銀河帝国の中でもかなり高い地位につけたでしょうしね。トリュー二ヒトの計画ももっとスムーズにいっていたことでしょう。
> 実は対トリューニヒトの最適有効戦術は「取り入って気に入られて少しでもトリューニヒトの欲望と公益を並立させつつトリューニヒトに毎晩大量の美酒を振る舞い、少しでもトリューニヒトが脳卒中を起こしたり交通事故死したりする確率を高めていける人間が取り巻きに付く事」だと思っています。
トリュー二ヒトの死はローエンタールの理不尽な怒りという、計算外の物が原因ですから。悪くいえば、神(作者)の意思で死んだようなものです。
ちょっと疑問に思うのですが、ローエンタールに殺されなければ、彼はどのような役職についたのでしょうか。そのまま、新領土にとだめておくか、どこか辺境惑星にとばすされるかの案が出ると思いますが、それだと危険人物を遠ざけることになり、かえって危険だということになり、軍務省で働くことになると思いますが。また、帝国内での地位を上げるため、地球教徒やルビンスキーの情報を大量に流すと考えられます。
トリュー二ヒトが野望を達成するためには、私兵部隊が必要です。自由惑星同盟時代には、彼には憂国騎士団、地球教徒という強力な私兵集団をもっていました。
トリュー二ヒトは、これから先、ルビンスキー、地球教徒、オーベルシュタイの三者に命を狙われる可能性があります。後者、二つはほぼ壊滅寸前ですが、オーベルシュタインが暗殺部隊をさしむければたまったものじゃありません。それ以外にも私兵はあったにこしたことはないでしょう。帝国の諸勢力の中に、彼の私兵集団になるものはあるでしょうか。私見では、ラングの死後、解体の危機がある内務省国家安全保障局、宇宙海賊などですね。
> 皇帝誘拐事件はフェザーン側にとっても一種の賭けだったわけですね。交渉が上手くいっていたら、ルビンスキーは銀河帝国の中でもかなり高い地位につけたでしょうしね。トリュー二ヒトの計画ももっとスムーズにいっていたことでしょう。
やはり「トリューニヒト=ルビンスキー=地球卿」の三悪トリオの欠点は「常に企むのは自分達」という思い込みに捕らわれて5巻のロイエンタールのバーミリオン迎撃評に見るような
「しかし反転してこなかった(予想外に不本意な事態を迎えた時は)どうなるのだ?」
という現実的な自省能力の欠如が最大でしょうね。
> トリュー二ヒトの死はローエンタールの理不尽な怒りという、計算外の物が原因ですから。悪くいえば、神(作者)の意思で死んだようなものです。
> ちょっと疑問に思うのですが、ローエンタールに殺されなければ、彼はどのような役職についたのでしょうか。そのまま、新領土にとだめておくか、どこか辺境惑星にとばすされるかの案が出ると思いますが、それだと危険人物を遠ざけることになり、かえって危険だということになり、軍務省で働くことになると思いますが。
それはむしろリスキーです。
何を言うにも元は「同盟国防委員長」ですから。
「政治家はいいのか?」という指摘もその通りなんですがロイエンタールの凶行で証明されたとおり、事実銃を扱っていい職業と建前非武装の職業は攻防共にできる事が大分違いますから。
>また、帝国内での地位を上げるため、地球教徒やルビンスキーの情報を大量に流すと考えられます。
「流す」のは有効ですが「大量」はまずいです。
なぜなら「非常に立場の高い協力者であり、事によってはいくつかの懸案を帝国に差し出す事で『フェザーン=地球卿枢軸』に便宜を図れる立場を帝国内で得る為の2重の策に現在も加担しているのではあるまいな」という限りなく事実に近い疑念を招きかねないからです。
> トリュー二ヒトが野望を達成するためには、私兵部隊が必要です。自由惑星同盟時代には、彼には憂国騎士団、地球教徒という強力な私兵集団をもっていました。
> トリュー二ヒトは、これから先、ルビンスキー、地球教徒、オーベルシュタイの三者に命を狙われる可能性があります。後者、二つはほぼ壊滅寸前ですが、オーベルシュタインが暗殺部隊をさしむければたまったものじゃありません。それ以外にも私兵はあったにこしたことはないでしょう。帝国の諸勢力の中に、彼の私兵集団になるものはあるでしょうか。私見では、ラングの死後、解体の危機がある内務省国家安全保障局、宇宙海賊などですね。
『兵力』という観点からみれば『常に(嫌々だろうが)ミッターマイヤーに守ってもらえる立場』を崩す自体が宜しくないです。
あくまで表向きトリューニヒトは『テロやいわれなき暴力から守られるべき一文民」であるべきなのです。
とはいえ確かに『保険』は必要なので「不幸にも過ちを強制された立場の軍関係者にもう一度機会を」という触れ込みで旧リップシュタット敗残軍に逃亡中の旧同盟軍、それにグリルパルツァー的不満分子に辺境警備なり新艦隊なりの役職を与えるよう尽力し「帝国軍内トリューニヒト閥」を形成しておくのは有益でしょう。
> やはり「トリューニヒト=ルビンスキー=地球卿」の三悪トリオの欠点は「常に企むのは自分達」という思い込みに捕らわれて5巻のロイエンタールのバーミリオン迎撃評に見るような
> 「しかし反転してこなかった(予想外に不本意な事態を迎えた時は)どうなるのだ?」
> という現実的な自省能力の欠如が最大でしょうね。
自らの策略の能力が高いので、逆にそれが失敗するということを考えていないということですね。リスク回避をしないという点が策士家といては大きな欠点かもしれません。
> それはむしろリスキーです。
> 何を言うにも元は「同盟国防委員長」ですから。
> 「政治家はいいのか?」という指摘もその通りなんですがロイエンタールの凶行で証明されたとおり、事実銃を扱っていい職業と建前非武装の職業は攻防共にできる事が大分違いますから。
軍務省は確かにありえませんでした。私がとっさに軍務省と思ったのは、オーベルシュタインがトリュー二ヒトを監視しやすいからとい理由からです。S.Kさんはトリュー二ヒトはどのような役職につくと思いますか。
> > また、帝国内での地位を上げるため、地球教徒やルビンスキーの情報を大量に流すと考えられます。
>
> 「流す」のは有効ですが「大量」はまずいです。
> なぜなら「非常に立場の高い協力者であり、事によってはいくつかの懸案を帝国に差し出す事で『フェザーン=地球卿枢軸』に便宜を図れる立場を帝国内で得る為の2重の策に現在も加担しているのではあるまいな」という限りなく事実に近い疑念を招きかねないからです。
確かに、表向きの経歴上、フェザーンや地球教と関係なさそうな彼が、地球教の情報を大量にしっていることは怪しいですね。
> 『兵力』という観点からみれば『常に(嫌々だろうが)ミッターマイヤーに守ってもらえる立場』を崩す自体が宜しくないです。
> あくまで表向きトリューニヒトは『テロやいわれなき暴力から守られるべき一文民」であるべきなのです。
> とはいえ確かに『保険』は必要なので「不幸にも過ちを強制された立場の軍関係者にもう一度機会を」という触れ込みで旧リップシュタット敗残軍に逃亡中の旧同盟軍、それにグリルパルツァー的不満分子に辺境警備なり新艦隊なりの役職を与えるよう尽力し「帝国軍内トリューニヒト閥」を形成しておくのは有益でしょう。
私が言う「兵力」とは彼が本来、もっているはずのない「兵力」です。
例えば、憂国騎士団、地球教徒は彼の部下でもなんでもありません。しかし、トリュー二ヒトの手駒として、働いていました。このように、書類上では彼は兵力を保持していない(表向きはただの文官)が実質上は、ある種の兵力(憂国騎士団や地球教徒のような物)を持っている状態にしたほうが、なにかと便利ではないかと考えたからです。ただ、よく考えると、自由惑星同盟時代の彼は政府の首脳でしたが、今はただの一官僚、私兵の存在を少しでも匂わす所があれば、逮捕される可能性も多々ありますね。素直にただの文官になる方が得かもしれません。
帝国軍内トリュー二ヒト閥、はかなりいい発想です。ラインハルト政権は軍事政権ですから、軍と付き合いを深めることはいいはずです。また、このように、帝国内で役職につける可能性があるよ、という甘言があれば、イーゼロン政府の、尉官クラスはごっそりぬける可能性があります。
最後にS.Kさんに質問です。トリュー二ヒトから見たイーゼロン共和政府て、どんな存在だと思いますか。私は、ちょっと厄介そうな連中だが、あまり大勢には影響がないと考えていると思います。
幽斎さん、またも失礼いたします。
> 自らの策略の能力が高いので、逆にそれが失敗するということを考えていないということですね。リスク回避をしないという点が策士家といては大きな欠点かもしれません。
とは言え自分で言っておいて何ですが「待て早まるな自治領主それは軍務尚書の罠だ!」とか「いかん!俺の危機感知センサーが『ヤンにバレた』とヘルズアラームを鳴らしている!」とか始めたらギャグが電波ですしねえ(笑)。
悪い方向であれ「人には勇気を持って前進すべき時があるのだ」とはあの三悪に対してでも評価し容赦してやるべきかも知れません
> 軍務省は確かにありえませんでした。私がとっさに軍務省と思ったのは、オーベルシュタインがトリュー二ヒトを監視しやすいからとい理由からです。S.Kさんはトリュー二ヒトはどのような役職につくと思いますか。
まず至近の所で新領土(旧同盟領)の民政担当者として、ロイエンタール没後の新体制が確定するまで辣腕を振るう事は任務上も問題ないでしょう。
旧同盟市民に対して「この時の為に帝国での地位を確立した。どうか便宜を図らせてくれ」と言うも良し「どの道『話の通じる帝国官僚』は私くらいの物だぞ?ヤン・ウェンリーの理想に殉じなかった君は生きて守りたい物があるのではないか?『利用してやる』で構わない、私を頼りたまえ」と忌憚無く実利を勧めるも良し、いずれそこそこ悪くない成果を出したのではないかと予想されます。
先の話をすると、先ずは既存の帝国の政治中枢に食い込もうなどと考えずラインハルトから嫌がらせに放られた職務を大過なくこなしつつ、いずれ懐柔した政治家や開明派などのツテで『帝国議会開会』に呼応して戦禍の大きい星域や脚光の当たらない貧しい星域、旧同盟領などの今後の政治的冷遇が予想される地域で『希望の星たる選良』として代議士に選出されるのは悪くない計画ではないかと考えます。
いささか実利が薄くても『ラインハルトにも考え及ばず出来ない事をする政治家』という風評は将来的にかなりの価値をもつ看板になる筈です。
とにもかくにもトリューニヒト個人にしてみれば『帝国議会議長』になるまでの辛抱ですし、先にも言った通りトリューニヒトは「自己の利益を生み出す事象の余禄に与る存在」を敵視したり気にしたりしませんから。
> > > また、帝国内での地位を上げるため、地球教徒やルビンスキーの情報を大量に流すと考えられます。
> >
> 確かに、表向きの経歴上、フェザーンや地球教と関係なさそうな彼が、地球教の情報を大量にしっていることは怪しいですね。
とにかく感性と知性が鋭く社会的公正という物に価値を認める人間にして見れば、トリューニヒトという男は「呼吸しているだけでうさんくさい男」なので、『圧倒的な社会的地位』を確保するまでは慎重にふるまうのが賢明ですし、実の所確かにトリューニヒトは利己という概念に際し『賢明』な人間です。
> 私が言う「兵力」とは彼が本来、もっているはずのない「兵力」です。
> 例えば、憂国騎士団、地球教徒は彼の部下でもなんでもありません。しかし、トリュー二ヒトの手駒として、働いていました。このように、書類上では彼は兵力を保持していない(表向きはただの文官)が実質上は、ある種の兵力(憂国騎士団や地球教徒のような物)を持っている状態にしたほうが、なにかと便利ではないかと考えたからです。ただ、よく考えると、自由惑星同盟時代の彼は政府の首脳でしたが、今はただの一官僚、私兵の存在を少しでも匂わす所があれば、逮捕される可能性も多々ありますね。素直にただの文官になる方が得かもしれません。
改めて新生立憲君主制帝国で上り詰めるまでは「交番に駆け込めなかった」なら、もしくは「憲兵隊やSPの警護の及ばない奇禍に遭遇したら」それが寿命だと諦める方が利口です。
ラインハルトを始め『トリューニヒトを嫌いな帝国中枢』はキスリング親衛隊、ヶスラー憲兵隊、フェルナーの前歴のような特務工作兵と対人用先頭集団に不自由しておりませんので、勝てない勝負は放棄しておくのが賢明です。
> 帝国軍内トリュー二ヒト閥、はかなりいい発想です。ラインハルト政権は軍事政権ですから、軍と付き合いを深めることはいいはずです。また、このように、帝国内で役職につける可能性があるよ、という甘言があれば、イーゼロン政府の、尉官クラスはごっそりぬける可能性があります。
お褒めに預かり恐縮です。
10巻にあった『獅子の泉の七元帥』と、彼らが上級大将だった当時の大将以下の評価などを勘案しても、バイエルラインの様な高潔さと謙虚さ、上司と帝国への高度の忠誠心を持ち合わせた出来た特例以外相手には、かなりの『現在の上位者』への隙や不満を生じさせる事ができると思うのですね。
あと『帝国議長』になってしまえば、改めて『旧ゴールデンバウム王朝統治下の旧弊の克服すべき教訓として』という理由で『護民兵』部隊の設立も不可能ではないと思います。
> 最後にS.Kさんに質問です。トリュー二ヒトから見たイーゼロン共和政府て、どんな存在だと思いますか。私は、ちょっと厄介そうな連中だが、あまり大勢には影響がないと考えていると思います。
個人的には『鬱陶しい気違い連中』、大局的には『悪く転んでもさほどの損はない大穴狙い用投資先』と考えていると思います。
『ヤン真理教徒』じゃどうしようもありませんが、それであればいずれ『第二の地球教徒化が危ぶまれる危険な集団』として『処理』する事も可能でしょう。
しかし翻って『反省しているから認めて助力させてくれ』『真摯に意見を聞く用意があるので誠実な対応を期待する』と程度本気交じりの甘言が通用する、最低でもある種の強調を示す姿勢を見せるなら『対ローエングラム王朝の思想育成集団』として色々利用価値はあるかと思います。
いやバーラト自治政府がそこまでの存在になりおおせる前に流石にトリューニヒトの『医学的寿命』の方が先に尽きる公算が大きいとは思うんですが。
ここまでの考察から、トリュー二ヒトの野望、年表を妄想しました。
新帝国歴2年
第2次ランテマリオ会戦、後拘束が解かれる。
ウルヴァシー事件との関連が疑われるが、証拠不足のため処分を免れる。役職は新領土総督府高等参事官。
新帝国歴3年
一月
新領土でテロが激化。ラインハルトはトリュー二ヒトに反帝国勢力との交渉を命じる。失敗すれば、それを理由に解任する計画だったが、交渉は成功する。
二月~六月
新領土のインフラ整備、財政改革にとりくむ。議長時代よりも、熱心に政治を行っていると、皮肉られる。また、帝国の財界人と、同盟の財界人、との橋渡しをする、会合を何度も開く。
トリュー二ヒト政策能力の高さは帝国の文官の間では、評判になる。
七月
ルビンスキーの火遊びの事後処理を行う。
ラインハルト死去。高級官僚として葬式に参加。(オーベルシュタインは帝国にとっての腫瘍であるトリュー二ヒトが、いるので、本編とは別の作戦で地球教徒を壊滅させ、自身はまだ生きている)
八月
閣議で、トリュー二ヒトをどこか辺境惑星に飛ばそうという話が上がる。しかし特に理由がないのに、そのような処置をすることは、道理にあはないという、意見が、帝国財界、文官からでたため見送られる。
また、ブラッケ、リヒターとも交流を深める。
九月~十二月
帝国軍人、殊に、主流派からはずれたものと交流を深める。
新帝国歴6年
トリュー二ヒトの政策が、効果を表し、新領土の景気が上向きになる。その功でユリウス・エスハイマー、民政尚書、トリュー二ヒト、総督府民政長官になる。
帝国文官派、武官派の対立が深まる。この際、文官派の中には、トリュー二ヒトを押す声がだんだんと高まってくる。
ここまで、ですね。想像できたのは。イゼルローン政府、全然、関与してませね。おそらく中では、このままだとどうもならない、テロ行為に走ろう、とかそんな話が出てる気が。
> ここまでの考察から、トリュー二ヒトの野望、年表を妄想しました。
では過分ながら検証を交えつつ考察にお付き合いいたしましょう。
> 新帝国歴2年
> 第2次ランテマリオ会戦、後拘束が解かれる。
> ウルヴァシー事件との関連が疑われるが、証拠不足のため処分を免れる。役職は新領土総督府高等参事官。
オーベルシュタインではありませんがウルヴァシー事件についてはトリューニヒトもおそらくは無罪でしょう。
フェザーンが『自治区』でなくなりワーレンが地球教本部を焼いた段階で既に『帝国高官』トリューニヒトと彼らの分かち合える利益は非常に狭まっています。
計画を知っているなら加担するよりちゃんと帝国に売った方がトリューニヒトの利益になるでしょう。
その後の『新領土総督府高等参事官』拝命は順当ですね。
> 新帝国歴3年
> 一月
> 新領土でテロが激化。ラインハルトはトリュー二ヒトに反帝国勢力との交渉を命じる。失敗すれば、それを理由に解任する計画だったが、交渉は成功する。
ここは無理に出番を求めなくて良いでしょう。『武装テロ』については『謀略の達人』オーベルシュタインを筆頭に憲兵総監ケスラー、親衛隊長キスリングにかつて地球教掃討任務を拝命したワーレンが新領土にいるのですから、彼らに武功を立てさせてトリューニヒトはせいぜいが『当てにされていない探索方』の事務屋で良いでしょう。
むしろ『政情不安』の沈静をこそトリューニヒトに押し付けるべきなのです。
> 失敗すれば、それを理由に解任する計画だったが、交渉は成功する。
いやむしろ『(テロ勢力との)交渉』に成功したら『奴ら(フェザーン&地球教徒残党)とコネのある危険人物』として抹殺対象にされかねません。
「手が出ませんでした。他で失地回復いたします」とした方が利口です。
> 二月~六月
> 新領土のインフラ整備、財政改革にとりくむ。議長時代よりも、熱心に政治を行っていると、皮肉られる。また、帝国の財界人と、同盟の財界人、との橋渡しをする、会合を何度も開く。
> トリュー二ヒト政策能力の高さは帝国の文官の間では、評判になる。
これは順当であり私も同意します。
ただ『インフラ整備事業』はなまじそこそこ『平等社会』であった旧同盟量に主眼をおくより、門閥貴族の収奪の傷跡の未だ深い帝国の不遇な星域でやった方が実効も宣伝効果も高いんですが、まあ『仕事は選べない』とすれば仕方ないですか。
> 七月
> ルビンスキーの火遊びの事後処理を行う。
これはいささか危険かも知れません。
ルビンスキーは既に『達成すべき野望』と『必要悪としての謀略』の区分が混沌となりつつある脳器質障害患者であり、なれば『ラインハルトの打倒で宇宙を支配する』テロより『自分を差し置いて成功しつつある元共犯者(トリューニヒト)への復仇』を非論理的に情念のみで選択する可能性も高く事後処理以前に早期摘発か先制処理を考えないと、ここが『終幕』という可能性は十分あります。
> ラインハルト死去。高級官僚として葬式に参加。(オーベルシュタインは帝国にとっての腫瘍であるトリュー二ヒトが、いるので、本編とは別の作戦で地球教徒を壊滅させ、自身はまだ生きている)
これが一番の問題点ですね。
『オーベルシュタインの改革』とは『ラインハルトという(オーベルシュタインがそうあるよう強制する所の)無私の絶対者』あっての物なので皇太子アレクの養育の猶予なく皇帝崩御が決まったとなれば、オーベルシュタインのなすべき事としてはむしろトリューニヒトの政敵として生きる事より何らかの誘導・謀略を持って正史の自己の死にトリューニヒトの抹殺という項目を付与する可能性が非常に高いと推測されます。
おそらくこの局面が『トリューニヒトの天下奪り』の最大の正念場かも知れません。
> 八月
> 閣議で、トリュー二ヒトをどこか辺境惑星に飛ばそうという話が上がる。しかし特に理由がないのに、そのような処置をすることは、道理にあはないという、意見が、帝国財界、文官からでたため見送られる。
> また、ブラッケ、リヒターとも交流を深める。
理由で良ければ『トリューニヒトの豪腕なくしてかの星域の苦境は救えない』というのはそれなり筋の通った意見です。
そして『低くない成功率と国民の支持』という見返り」があればあえてトリューニヒトは赴任して、先に庇ってくれた支持層のより以上の尊敬と信頼を勝ち得ても良いと思います。
> 九月~十二月
> 帝国軍人、殊に、主流派からはずれたものと交流を深める。
>
>
> 新帝国歴6年
> トリュー二ヒトの政策が、効果を表し、新領土の景気が上向きになる。その功でユリウス・エスハイマー、民政尚書、トリュー二ヒト、総督府民政長官になる。
> 帝国文官派、武官派の対立が深まる。この際、文官派の中には、トリュー二ヒトを押す声がだんだんと高まってくる。
概ね異論はありませんが帝国の敵としてそこそこ頑張ってきた旧同盟領で良い所を見せるよりは(いや見せないより遥かに良いですが)ラインハルトの指示一つであっという間に焦土化し飢饉にされたような辺境惑星の生活教育レベルを向上させてやった方が効果的ですよ。
旧同盟領だってそれは貧しいですが「元はあいつ(トリューニヒト)の国だからな」という僻目を向けられるのは人気商売としてあまりお勧めできません。
> ここまで、ですね。想像できたのは。イゼルローン政府、全然、関与してませね。
細かい話で恐縮ですが『イゼルローン要塞を放棄して自治権を獲得したバーラト星系』なので『バーラト自治区』が正しいです。
> おそらく中では、このままだとどうもならない、テロ行為に走ろう、とかそんな話が出てる気が。
ユリアンは第一線を退いて『自己の観察した歴史の記述者』にアッテンボローは『常に主流意見への疑問を提示し欠陥を指摘する『良き野党』たる立場』に、ポプランは『フリーマン』へと成立時の主役は以後の運営から距離を置いた人生を目指していますね。
しかし焦って『何かする』必要はないと思いますよ。
末期の同盟の意識無意識に関らない間違いとは『勇者ヤン・ウェンリーが魔王ラインハルトを倒したら宇宙はたちどころに飢えも病も戦もない理想郷に生まれ変わる』という、どこの気違いの妄想かという勘違いをしていた点が最大最悪のものでしたから。
この『バーラト自治区』も「ダメならダメで大いに結構」くらいの余裕で多角的にゆっくり、しかし真面目に確実に前進の努力を続ける事が大切であり、むしろここでは目先の利益のため『だけ』ならトリューニヒトの唆しに乗ってはいかんのではありますまいか。
むしろ『効果あるリアリズム』を学習させてもらって最後に恩返しに(トリューニヒトを)打倒してやる』くらいの気概がないなら歴史に埋もれるべきだとさえ思います。
返信まで時間がかかってすいません。
> ここは無理に出番を求めなくて良いでしょう。『武装テロ』については『謀略の達人』オーベルシュタインを筆頭に憲兵総監ケスラー、親衛隊長キスリングにかつて地球教掃討任務を拝命したワーレンが新領土にいるのですから、彼らに武功を立てさせてトリューニヒトはせいぜいが『当てにされていない探索方』の事務屋で良いでしょう。
> むしろ『政情不安』の沈静をこそトリューニヒトに押し付けるべきなのです。
確かに。成功してしまえば、トリュー二ヒトにとって利になりますし、将軍に軍功を立てさせることは重要でですね。
新領土で起こった反乱に、原作とは違った展開を見せたかったのですが失敗です。S.Kさんは、新領土の総督府に、トリューニヒトがいることで、どのような部分が原作と変化すると、お考えですか。
> いやむしろ『(テロ勢力との)交渉』に成功したら『奴ら(フェザーン&地球教徒残党)とコネのある危険人物』として抹殺対象にされかねません。
> 「手が出ませんでした。他で失地回復いたします」とした方が利口です。
高級参事官が、総督府でどのくらいの地位にあるかは知りませんが、新領土の反乱で、治安の責任がない文官が処罰されることは、よく考えると、ありえませんね。
トリューニヒトひ早く、手柄をと考えたのですが、彼に必要なのは、忍耐のようです。
> これはいささか危険かも知れません。
> ルビンスキーは既に『達成すべき野望』と『必要悪としての謀略』の区分が混沌となりつつある脳器質障害患者であり、なれば『ラインハルトの打倒で宇宙を支配する』テロより『自分を差し置いて成功しつつある元共犯者(トリューニヒト)への復仇』を非論理的に情念のみで選択する可能性も高く事後処理以前に早期摘発か先制処理を考えないと、ここが『終幕』という可能性は十分あります。
早期摘発については、S.Kさんのおっしゃるとうりだと思います。ルビンスキーの思考回路について、あまり考えていませんでした。
ただ、ここで問題なのは、早期摘発の方法です。トリューニヒトがルビンスキーの場所を知っていたら、帝国から不審に思われることは間違いないでしょう。帝国当局から睨まれず早期摘発する方法は、果たしてあるのでしょうか。まあ、ないとトリューニヒトびとって困るのですが。
> > ラインハルト死去。高級官僚として葬式に参加。(オーベルシュタインは帝国にとっての腫瘍であるトリュー二ヒトが、いるので、本編とは別の作戦で地球教徒を壊滅させ、自身はまだ生きている)
>
> これが一番の問題点ですね。
> 『オーベルシュタインの改革』とは『ラインハルトという(オーベルシュタインがそうあるよう強制する所の)無私の絶対者』あっての物なので皇太子アレクの養育の猶予なく皇帝崩御が決まったとなれば、オーベルシュタインのなすべき事としてはむしろトリューニヒトの政敵として生きる事より何らかの誘導・謀略を持って正史の自己の死にトリューニヒトの抹殺という項目を付与する可能性が非常に高いと推測されます。
> おそらくこの局面が『トリューニヒトの天下奪り』の最大の正念場かも知れません。
すいません。実は、私もオーベルシュタインが、自己の死をもってでも、トリューニヒトを殺すことを行うだろうと思っていたのですが、回避うる方法をおもいつかなにので、逃げに走りました。
オーベルシュタインがトリューニヒトを殺す手段はたくさんあります。トリューニヒトの身辺警護をしてるのは、おそらく軍、憲兵でしょう。僕の記憶では憲兵は、軍務省の管轄だったと思います。暗殺、のぞまどっろこしい手をつかわなくても、憲兵を上手く使えばいいし、それが無理でも、政治生命どころか、自分の生命を考えなければ、大抵のことはできますからね。
> 理由で良ければ『トリューニヒトの豪腕なくしてかの星域の苦境は救えない』というのはそれなり筋の通った意見です。
> そして『低くない成功率と国民の支持』という見返り」があればあえてトリューニヒトは赴任して、先に庇ってくれた支持層のより以上の尊敬と信頼を勝ち得ても良いと思います。
ルドルフも辺境の地に飛ばされたことで出世の道が開けたようなものですから、能力の高い、野心家にとって辺境に飛ばされることは逆に新しい、道を開かせるのかもしれません。
> 概ね異論はありませんが帝国の敵としてそこそこ頑張ってきた旧同盟領で良い所を見せるよりは(いや見せないより遥かに良いですが)ラインハルトの指示一つであっという間に焦土化し飢饉にされたような辺境惑星の生活教育レベルを向上させてやった方が効果的ですよ。
辺境の地のインフラ整備は確かに、難しいですからね。難しいからこそ価値があるのかもしれません。
> 返信まで時間がかかってすいません。
いえいえお互い娯楽でやってる事ですから。
> 確かに。成功してしまえば、トリュー二ヒトにとって利になりますし、将軍に軍功を立てさせることは重要でですね。
> 新領土で起こった反乱に、原作とは違った展開を見せたかったのですが失敗です。S.Kさんは、新領土の総督府に、トリューニヒトがいることで、どのような部分が原作と変化すると、お考えですか。
どの道トリューニヒトの帝国高官、しかも武官からの評価はほぼ人として最低で固定されている事実はちょっと動かしようがないので変化を見るならロイエンタールの凶弾をかわした後の事後ですね。
そこで『元国家元首にして売国奴』トリューニヒトがそれなりの有能な政務処理を見せてくれれば、よく言えば理想主義者、悪く言えば現実を見ない理屈屋の共和主義者の過激派化が結構抑制されるのではないかと思います。
『ラグプール刑務所動乱』がもし発生したとして『いい加減なデマカセで兵士を死地に追いやってきた連中が自分の番ではみっともなく悪あがいた』とか宣伝できれば帝国の統治をずいぶんスムーズになるでしょう。
> 高級参事官が、総督府でどのくらいの地位にあるかは知りませんが、新領土の反乱で、治安の責任がない文官が処罰されることは、よく考えると、ありえませんね。
> トリューニヒトひ早く、手柄をと考えたのですが、彼に必要なのは、忍耐のようです。
トリューニヒト本人にも『あと二十年かけて六十歳かそこら、権力者としてはまだまだ自分はこれからの男で良い』と割り切る賢明さは期待します。
> 早期摘発については、S.Kさんのおっしゃるとうりだと思います。ルビンスキーの思考回路について、あまり考えていませんでした。
> ただ、ここで問題なのは、早期摘発の方法です。トリューニヒトがルビンスキーの場所を知っていたら、帝国から不審に思われることは間違いないでしょう。帝国当局から睨まれず早期摘発する方法は、果たしてあるのでしょうか。まあ、ないとトリューニヒトにとって困るのですが。
ああ、ここは『救国軍事会議』を出し抜いた全ての権謀術数を使い切って『元自治領主のセーフハウス』『個人的に知るルビンスキーの行動手順・様式』を全部開陳して、とにかく先にルビンスキーを出し抜く事に全力を注ぐべきであり、そこまでやってやっと『今回も首が繋がった』と言えるレベルでしょう。
この件については多少旧悪(フェザーン=地球教との過去の交友)を疑われる行為をとっても強気に出られます。
何故なら帝国にとってトリューニヒトが一応出仕している文官なのに対してルビンスキーは『公敵たるテロリスト』であり、加えてフェザーンでの爆破テロの推移を逆手にとって「当時ボルテック代理総督がシルヴァーベルヒ工部尚書を爆殺したというのが憲兵隊の見解でしたな。さて、今回私がボルテック代理総督よろしく生贄の羊となるとして、ケスラー憲兵総監や皇帝陛下はどなたを今回のラング局長として『帝国の動乱』をお楽しみあろうと言われるのですかな?」くらいは嫌味ではすまない実効を伴って発言できるでしょう。
> すいません。実は、私もオーベルシュタインが、自己の死をもってでも、トリューニヒトを殺すことを行うだろうと思っていたのですが、回避うる方法をおもいつかなにので、逃げに走りました。
> オーベルシュタインがトリューニヒトを殺す手段はたくさんあります。トリューニヒトの身辺警護をしてるのは、おそらく軍、憲兵でしょう。僕の記憶では憲兵は、軍務省の管轄だったと思います。暗殺、のぞまどっろこしい手をつかわなくても、憲兵を上手く使えばいいし、それが無理でも、政治生命どころか、自分の生命を考えなければ、大抵のことはできますからね。
「オーベルシュタインは『民主共和制』の価値も欠点も全く知らない、というより認めていない。だからこそ『絶対なる無私無謬の君主』の擁立をもって末期状況の封建体制ゴールデンバウム王朝の滅亡をもたらした」のであり、従って『ヨブ・トリューニヒト』という『稀代の利己主義者であり優れた利害調整能力と人心掌握能力を持ちかつ極めてモラルに乏しい男』という人間像をどの程度具体的に考察し脅威と見做すかに命も未来も賭けるしかないですね。
オーベルシュタインは絶対に私的な欲得で公的な判断をしないので、あとはトリューニヒトがそのオーベルシュタインの『政治的処理の必要性』を理解されずにやりすごす目に賭けるしかないです。
とにかく「オーベルシュタインは民主主義に深い洞察を示した経歴は確認されていない」、この一点から『見過ごし』される事にかけるしかないでしょうね。
> ルドルフも辺境の地に飛ばされたことで出世の道が開けたようなものですから、能力の高い、野心家にとって辺境に飛ばされることは逆に新しい、道を開かせるのかもしれません。
然るべき能力の持ち主に取ってみれば『自分に絶対の信頼を持つ小社会=小王国』を建造できるのに等しいですから。