マジメな議論が最近多いので、ひさびさに役に立たないネタ。
【註:少年サンデー連載・「かってに改蔵」を知らない人は絶対に
飛ばしてください。また、知っている人もできれば第146話・
「道標すたろーん(週刊少年サンデー2001/5/23)」を再読・想起
していただくとありがたい。参考---
http://torauma.s2.xrea.com/kaizo/k_000.html
http://www07.u-page.so-net.ne.jp/pg7/piranha/wakimo/kaizou.htm】
「王の道は、どこにありますか?」
解放王アルスラーンが、唐突にファランギースに尋ねる。
顔に青いタテ線を引いた彼女が、困惑しきって尋ねる。
「な、なにを言い出すのじゃ陛下」
「王の道ですよ!本当の王が、進まなければならない王の道!学問には王道がないかもしれませんが、余のように実際に即位(証の伝説の剣つき)した王様は、その道を見つけて、歩んでいかねばならないのです。古くはジャングル大帝も歩んで、いつのまにかデズニーランドに到着した(米国側は否定)!ジャイアント馬場さんとその部下も歩いて、いつの間にかノア(NOAH)の方舟に乗りこんだ(二人置いてく)!そんな『王道』を余も解放王として歩くのだ!」
「・・・は・・・そんなこといわれてものう」
「はん、やはり所詮はインチキ巫女か。」
「なんじゃとう!!?」
「今回は、改蔵キャラが田中ワールドに絡むスタイル(「かってに創竜」参照)じゃなくて、我々が改蔵キャラの役回りを担うようだな」
「俺やだぞ、そんなの」
ダリューンやキシュワードのようなマジメ系の登場人物が、展開を気にしつつひそひそ話をしている。
「そうだ。いつも冷静沈着で、しれっとして陰謀を巡らせ、美味しいとこを持って行く----ということで、すず部長役は俺がやることになった」
ナルサスが登場し、彼等に声をかける。
「もともと改蔵はキャラが少ないので、お前たちはあぶれるかもしれんが我慢してくれ」
「別に出たくないわい」
皆がぶんぶんと首を振り、口を揃える。
「さて、下っ端の地丹役は、当然エラムがやるとして……」
「な、なんでですかあ?」
と抗議したのは本人だけで、回りは皆深く頷いていた。というか、もう無理矢理下っ端スーツを着せられているのだが(笑)。
アルスラーンもごく自然に、「おい下っ端」などと呼びかけている。よく考えれば、原作でもそんなもんだしな(笑)。
「ヒロイン(?)羽美役はどうするのだ、陛下?」
ギーヴも部外者の気楽さで、口を挟む
「そりゃあ勿論、この娘しかいない。余は、心に最初から決めているのだ」
ぐいとアルスラーンがひっぱって来たのは、騎士見習エステルだった。
「あらやだ、やっぱり私がヒロインなのかしら?なんだかんだいって改蔵、いやアルスラーンとそーゆー関係になるのは私しかいないものね。」
「”やはり”コイツですか」
すず役のナルサスが問うと、陛下はにっこり笑って答えた。
「うむ。友人がいない、空気が読めない、あやしげな宗教に凝って気持ち悪い……まさに名取羽美役に相応しい逸材だ」
と言うと同時に、アルスラーンはエステルにぶん殴られてたが。
「どーせだから、話にからむことないけど山田さん役も決めとこう…アンドラゴラスみたいなマッチョ好きだから、母上(タハミーネ)ね」
「私、マッチョ好きなんかじゃありません!」
タハミーネが抗議するが、親の意見も全然気にしないアルスラーンである。
「さて、基本設定が出来たところで、「王の道」を探しに旅に出るとするか。役を割り振った連中以外も、エキストラとして来るように」
「つーか、こんなアホツリーを続けるつもりなんですか?ここは一応『中傷に陥らず理論的な批判・討論を目指し、日夜、作品論、ファン論、作家のプロ意識などを論じ』る場所のはずですが」
家臣のツッコミに聞こえないふりをして、一同は「王の道」を探しに旅だった……。
失敗の予感をぷんぷんさせ、続く??
さすがに誰もついてきてないが(笑)、一応続ける。
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「『王の道』にもちゃんと交通ルールはあるので、みな守るように」
「例えば?」
「そうですね、例えば…ほらそこに『割り込み禁止』の標識があるでしょう」
「王道での割りこみ禁止ってのは具体的に言うと」
「要するに、息子や弟、部下の女を割りこんで奪うな、ってことですよ。」
「そういやそれ、アンタの親父がやられたことだもんね」
エステルが突っ込むと、アルスラーンもずーんと落ちこんだ顔で言った。
「ええ…まあ…、ま、何しろそうそうたる面々がこの『割りこみ禁止』でキップ切られてますからね。玄宗皇帝、ソロモン王、董卓、と…この違反はなくなりませんねえ」
「こっちは?」
「それは『追い越し禁止』ですね。前がノロノロしてると、つい違反を承知で追い越してしまいがちですが、これも重大な事故を引き起こす可能性があるので」
ナルサスが、冷静な声で答える
【追い越しの一例】
*マクラを使って窒息死させる
*酔っぱらいの王子に銃を乱射させる
*今川義元の元へ追放
*休戦協定を結ぼうとしてるところにソーラーシステムで
…「ちなみに『塔から、別の王と一緒に墜落させる』というのはギリギリ法定内です」
とのナルサスの言葉には、一同ぶんぶんと首を振ったが。それでも止まらない。
「でもホントにノロノロ過ぎて、そろそろ譲れてなヒトもいたので無理からぬこともありますな!○○とか△△とかXXXXとか!!」
そこに何が入るか、いくらナンでもヤバ過ぎるので誰も聞かなかった。
「あと、急な路線変更…すなわち『入れ替わり』も王の道では禁止です。乞食--王子とか、鉄仮面--国王とか、ゼンダ城の虜---国王とか」
「熊沢天皇---ホントの天皇とか」
「それは違う!!」みなぶんぶんと首を振った。
「しかし、これだけ歩いて、どこへ行くかわからないというのはちょっと」
「おや?こちらに道が分かれているぞ」
ダリューンやギーヴが、好奇心からかそちらへ歩いていった。
「あ!あぶない!!もどってこい!!」
アルスラーンが叫ぶ。
「あれ?上の看板に『この道、晴海まで』と書いてあるわよ」
エステルが不思議そうにつぶやく。
「可哀想に…あそこへ繋がるということはこの道は…『外道』ですな。『衆道』ともいいますが」
書いていて自分でも非常にイヤなギャグだが(笑)、まあいいや。
「あれ、今も晴海だっけ?」
「よく知らないで、作者も勝手に決めつけてるよね」
エラム地丹がぼそっと文句を言った。
「まあ、彼等の無事を祈ろう……」
アルスラーンはさらに前に進む。すると彼は、
「おお!見つけた!!ついに王の道からの出口が見つかったぞ!」
と叫んだ。
(続く)
おお、久しぶりに来てみたら、新Q太郎さんの新作が。
爆笑ですね♪エステル=名取羽美・・・ハマりすぎ(笑)
(尋問を受けるエステル)
エステル:
「ですから・・・やったのは私じゃなくてエトワールなんです!彼、ちょっと性格に問題があって・・・異教徒の血を見るのが何より好きなだけなんです!!」
アルスラーン:
「エトワールはエステルの26番目の人格なんだ。」
なんか…やたら狭くて、通りにくい道なんだけど・・・ここも「王道」なの?」
下ッ端エラムが疑念に満ちた声で皆に問う。
「いや、違うな。ここは『けものみち』だよ」
ナルサス部長が答えると
「なんでこんな道が、王道から繋がるのよ!」
とエステルが問うと、アルスラーンがため息をついて返答した。
「どーしてこんな簡単なことがわからないんでしょうか…
王様がかならずやっることと言ったら何か?『お忍び』ですよ!暴れん坊も水戸の老人もやる、あの甘美なる『お忍び』!悪代官の不正を正したり、ディズニーランドへ遊びに行ったり(要偽造パスポート)!それこそ王の道ですよ!」
「だからそれが、ナンで『けものみち』と関係あるのよ!」
「チャチャチャー、チャチャチャー!チャチャチャチャ…」
ナルサスが前奏を口ずさむと、王子が引き取って歌う。
「♪”忍び”が通る”けものみち”
風が カムイの 影を斬る……」(「カムイ外伝 忍びのテーマ」より)
「そんな誰もわかんないネタでつなげるなああああ」
のこり全員が突っ込んだが、簡単にアルスラーンは無視した。
「ちなみにこの筆者は2番に『♪忍びが通る 遠い道…』とあるのを『通り道』と聞き違い、「そこを通れば通り道に決まってんじゃん」と不思議に思っていました。18年間。」
「だから、そういう一般性を欠いた話はヤメレ!」
「とにかく、この道を通るぞ!ついて参れ!」
アルスラーンがけものみちに入っていくと、一行はしぶしぶ後をつける。
「王子、結局最後はどこに着くんですか?」
「ついて来ればわかる、いいところだ」
「絶対、いい場所のわけないじゃない」
エステルはぶつぶつ文句を言ったが……
「ついたぞ、ここだ」
「うわー、すごい!!」「かなりの大都市ですな」
そこは町中が大理石で飾られた(伏線)美しい都市だった。
「ここで、皆も思う存分遊ぶがよい」
「うわー!!」
一行は、思う存分美しい都市を満喫した。アイスを食べたり、バイクで道路を疾走したり、名所を回ったり美容室で髪型を変えたり……
その後彼等はきた道をたどりパルスに帰還した。
城に残った家来からエステルたちは尋ねられる。
「おかえりなさいませ、旅はどうでした?どこが一番でしたかな?」
エステルは答える
「いずれの都市も、それぞれの良さと美しさがああります
……でも、ローマです。断然ローマです」
「つまり、『全ての道はローマに通ず』と『ローマの休日』を引っ掛けたというオチだったと」
「きれいにまとまったな」
「どこがじゃあ!!!!」
(完-----スマナカッタ)