山本弘トンデモ資料展
2003年度版12-B


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今週は『キル・ビル』

  今週は『キル・ビル』 山本弘 2003/12/17 14:37:33 
  ゴーゴーボールについて、 山本弘 2003/12/17 14:44:36 
  >(前略)彼女の頭や肩と比べると、直径は... たぬき 2003/12/17 17:26:40 

  今週は『キル・ビル』 山本弘 2003/12/17 14:37:33  ツリーへ

今週は『キル・ビル』
山本弘 2003/12/17 14:37:33
 久しぶりに発言させていただきます。
 今週の『SPA!』の「空想科学研究所」は、『キル・ビル』を取り上げてるんですが、斬られた体から血が噴出するシーンで、

> (前略)アメリカ人は、日本人の血圧が0・5気圧、すなわち380mmHgもあると信じているのか!?

 と書いて、イラストの近藤ゆたか氏に「血の噴水は日本映画『子連れ狼 三途の川の乳母車』を参考にしたんだぜ~」とツッコミを入れられています(笑)。
 そうなんです。もともと血しぶきの噴水をやったのは、『子連れ狼』の三隅研次や『椿三十郎』の黒澤明、つまり日本人です。だから「アメリカ人は……信じているのか!?」というツッコミはおかしい。
 おそらく、柳田氏が仕事以外で観たという6本の映画の中に、『子連れ狼』も『椿三十郎』も入ってないんでしょう。知ってたらこんな文章は書けないはずです。
 他にも今回は、「アメリカでは、日本の女子高生は鉄球を振り回すと信じられているのだろうか!?」「寿司屋の構造まではアメリカ人に理解されていないのか?」「もはや日本人として沈黙するしかありません」「ビルの上空スレスレを飛んで東京に着いたブライドは」などと、監督の日本に対する無知を嘲笑うようなツッコミが目立ちます。
 ……柳田さん、もしかして、タランティーノがマジで日本を誤解して『キル・ビル』を作ったと思ってませんか?
 タランティーノの日本マニアぶりや、『子連れ狼』などの元ネタについては、パンフレットや雑誌記事などでもちゃんと説明されてるんですけど。
 ゴーゴー夕張のことを一貫して「鉄球少女」と呼んでいることも気にかかります。さては役名を覚えてないな?
 映画について論じるなら、せめてパンフレットぐらい読んで最低限の知識を身につけてからにしたほうがいいと思うんですが。少なくとも、アメリカ人であるタランティーノの方が、日本人である柳田氏より日本映画には詳しそうです(笑)。

  ゴーゴーボールについて、 山本弘 2003/12/17 14:44:36  ツリーへ

Re: 今週は『キル・ビル』
山本弘 2003/12/17 14:44:36
 ゴーゴーボールについて、

> (前略)彼女の頭や肩と比べると、直径は少なくとも15cm。中まで詰まった鉄なら、重量は14kgである。鉄人・室伏弘治のハンマーが7・26kgだから、その2倍に迫る!

 とありますが、実際に写真に定規を当てて測ってみると、栗山千明の身長の1/13~1/15ぐらいしかなさそうです。せいぜい12cmぐらいじゃないのかな?
 たった3cmの差、と侮ってはいけません。直径12cmだと、重量は7・1kg、約半分になるんです。さらに、刃が飛び出すギミックが内蔵されていますから、中まで詰まってはいません。もっと軽いはずです。

> (前略)画面では、身長ぐらいの半径で、1秒間に2回転ほどさせていた。このとき発生した遠心力は340kg。この少女、ゆっくりとなら750ccバイクを振り回すことも可能である!

 そんなに速く回転してましたっけ?
 検算してみると、柳田氏は回転半径を150cmとして計算していることが分かります。確かに秒速19m、半径150cmで振り回したなら、遠心力は重力の24倍になります。
 しかし、遠心力は回転速度の2乗に比例します。もし回転速度が半分なら、遠心力は1/4になります。
 つまり、回転速度が半分、ボールの直径が12cmなら、夕張の腕にかかるボールの遠心力は1/8、43kgになるんです。まあ、女子高生には難しいでしょうですが、人間離れした能力というわけじゃありませんね。
 そう、2乗や3乗が入ってくる計算では、パラメータをちょっといじるだけで、結果が大きく違ってくるんです。
 しかも、最後の方のキック力を求める計算で、

> (前略)ここまで最低条件に次ぐ最低条件で求めてきたので、思い切り長く、50cm動かしたと考えてみよう。(後略)

 「直径15cm」や「1秒間に2回転」はみんな最低条件だったんですか!?

  >(前略)彼女の頭や肩と比べると、直径は... たぬき 2003/12/17 17:26:40  ツリーへ

Re: ゴーゴーボールについて、
たぬき 2003/12/17 17:26:40
>>(前略)彼女の頭や肩と比べると、直径は少なくとも15cm。中まで詰まった鉄なら、重量は14kgである。鉄人・室伏弘治のハンマーが7・26kgだから、その2倍に迫る!

 競技用のハンマーが7.26㎏って判ってんやったら、その時点で変やって思わんかい!(←ツッコミ)

 柳田氏はほんとうに鉄球が14㎏もあると信じているのだろうか。(んなわきゃあねぇけど)
 だとすると柳田氏の眼はまったくのフシアナであることになる。
 判ってて書いているとすれば、柳田氏はウソツキということになる。

 いずれにせよ、柳田氏は自分で自分を貶めていないか?


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