ジョーンズ博士(Steven E. Jones。この本では「Steve」となっている。また教授をクビになったとしながらも「ジョーンズ教授」で通している)の論文について書いている部分についても、面白いので触れておこう。
ジョーンズ博士はその論文で、「政府提供の報告書に異議を唱え、制御解体説を調査すべき13の理由」と13項目を挙げているが、本書で扱っているのは「溶けた鉄」と、WTC7の崩壊開始直前に見られる「噴煙」のみだ。
「溶けた鉄」に関しては、「ジョーンズ氏が、焦げた紙と凝固した鉄の色が似ているので勘違い faking wrong しただけというものなのだ」とその項目を結んでいる。
WTC7の「噴煙」については、「見れば一目瞭然 (You can fell just by looking.) だが、これは、WTC7ビルの窓付近の割れ目が、ビデオのぼんやりとした映像では煙に見えただけだ」とする。
(参考リンク http://www.youtube.com/watch?v=8OdjPIZIDy4)
ジョーンズ論文についてですが、その冒頭の記述から判断すると、まず『9/11 とアメリカ帝国:知識人は訴える』なる本か何かで公開され(編者はDavid Ray GriffinとPeter Dale Scott)、その後Journal of 9/11 Studiesで公開された(編者はKevin Ryan、追加の査読を行った)ということのようです。
Kevin Ryanの「ジョークみたいなもの」は以下の辺り。一部を引用。
「Ryanの概算では、火災と損傷 (“公式説”) が両タワーの完全な崩壊をもたらし得る確率は 1兆 分の1未満であり、WTC 7の完全な崩壊を含めると確率はさらにはるかに小さくなる」
誤解している人がいるようですので、繰り返しになりますが、ジョーンズ論文とその査読についてまとめておきます。
まずGriffin&Scott編”9/11 And The American Empire: Intellectuals Speak Out”へ収録される際に査読を受けた。全員がPh.D.を有する4人の論文査読者のうち、2人が物理学者。その後”Journal of 9/11 Studies”に掲載される際、追加の査読を受けた(大幅に修正された)。もちろん編者はJonesでなく、Ryanです。
3092007年07月15日 19:32
甚兵衛
すいません、新参者です。
> 308
> もちろん編者はJonesでなく、Ryanです。
#300で示されているURLを見ると、「Editor」に「Steven E. Jones, Ph.D.」と見えるんですが、私の錯覚でしょうか?
Alan Sokalの「境界を侵犯する」というニセ論文は、Social Textという査読付き雑誌に掲載されました。Sokalの論文は理論物理の言葉を巧みに(ただし、科学的にはまったく無意味に)使ってポストモダンな言説を捏造したもので、科学的にはまったく無内容です。ちなみに、Social Textはカルチュラル・スタディの専門誌です。
前述の通り、9/11委員会報告書に「the South Tower collapsed in ten seconds」という記述があります。
また、NISTでは崩壊の時間を、ノースタワーで約11秒・サウスタワーで約9秒としています。
(こちらの6を参照 http://www.geocities.jp/sazanami_tsushin/readers/0609/r0609_19.html)
>470: デミさん
> 前述の通り、9/11委員会報告書に「the South Tower collapsed in ten seconds」という記述があります。
これは、文脈を読めよ、というツッコミで終わりでしょ。もっと広い範囲を引用しましょう。
TTTTTTT 引用開始 TTTTTTT
From 9:59 until 10:28 A.M.
At 9:58:59, the South Tower collapsed in ten seconds, killing all civilians and emergency personnel inside, as well a number of individuals-both first responders and civilians-in the concourse, in the Marriott, and on neighboring streets.
LLLLLLL 引用終了 LLLLLLL
これ、そもそも崩壊メカニズムを論じた部分じゃなくて、「南塔は10秒で崩れて内部の一般市民と救護者を殺し、」と、要するに内部にいた人に逃げる時間がなかったことを言っているだけの部分でしょうに。こんな所の記述は10秒の根拠としては意味がありません。桁が有っていればいい程度の精度でしか語っていないでしょうから。
公式の発表で言及されていたかどうかだけじゃなく、どういう意味で用いられているかもみないと、意味がありません。
>472: munou さん
http://wtc.nist.gov/pubs/factsheets/faqs_8_2006.htm
の6.を参照、、、まあ、一応引用しておきましょう。
TTTTTTT 引用開始 TTTTTTT
6. How could the WTC towers collapse in only 11 seconds (WTC 1) and 9 seconds (WTC 2)—speeds that approximate that of a ball dropped from similar height in a vacuum (with no air resistance)?
NIST estimated the elapsed times for the first exterior panels to strike the ground after the collapse initiated in each of the towers to be approximately 11 seconds for WTC 1 and approximately 9 seconds for WTC 2. These elapsed times were based on: (1) precise timing of the initiation of collapse from video evidence, and (2) ground motion (seismic) signals recorded at Palisades, N.Y., that also were precisely time-calibrated for wave transmission times from lower Manhattan (see NCSTAR 1-5A).
LLLLLLL 引用終了 LLLLLLL
「(2) ground motion (seismic) signals recorded at Palisades, N.Y.」
をみれば、これがコロンビア大学内の地震計じゃない事はわかりますよね。
>ポールソン逮捕の元の情報源は元サッチャー首相のアドバイザーだった、クリストファー・ストーリーという経済学者ですが、どこまで信憑性があるかは分かりません。
はて?上でもリンクしていますが、Christopher StoryのGlobal Analysis International Intelligenceで報じたのは「ポールソン暗殺」だったはずですよ?
1月2日付の記事で、
”HENRY PAULSON HAS DIED AFTER BEING SHOT IN THE CHEST ”
と書かれていますね。胸を撃たれて2日に死んだと。
ご自身でも「ポールソンの死亡が確認された。」と日記に書いていらっしゃるじゃあありませんか。
逮捕説だけ記憶していて、最近の暗殺の話を忘れてしまったのですか?
The most beautiful thing we can experience is the mysterious. It is the source of all true art and science.
Albert Einstein
US (German-born) physicist (1879 - 1955)
P69「ここに、教授が示したビデオの映像と、同じビルを写した写真を並べておく。見れば一目瞭然 (You can fell just by looking.) だが、これは、WTC7ビルの窓付近の割れ目が、ビデオのぼんやりとした映像では煙に見えただけだ。ジョーンズ教授は、人々を煙に巻こうとしたのだろうが失敗したようだ。」
THE COUPというラップ・グループのアルバムのジャケットに、もろにワールドトレードセンタービルに旅客機が激突するというのがあり、事件後に話題になりましたね。
ジャケットは事件のずっと以前に公開されていて、事件直後の発売を予定していたのが、事件後に変更を余儀なくされたというものですが。
THE COUPはかなり政治的に過激なグループだったんですが、反米・反グロ的な連中にとってはあのテロのアイデアはわりと普通に思いつくものだったということでしょうか。