> > 拉致問題ってありますが、あれを国家間交渉以外で何とか
> > できるなら被害者の家族に教えておあげなさいな。
>
> だから人道的に家族を前面に立てた宣伝を繰り返しているじゃないですか。
何のためにそんな事をしているかと言えば「やっておけば『国家間交渉』が有利になるから」でしょうに。
確かそれ単体での効果って「じゃ腐敗した日帝に見切りをつけてうちの国においでなさいよ、ご家族も待ってるんだし。あ、お金はできるだけたくさん持ってきてくれるといい事がありますよ、持ってこないよりは」という『日本じゃない方の当事国のお勧め』くらいじゃなかったですかね。
> > それで結構、メルカッツについても「えっと、いつ要求された
> > 人身御供でしたっけ?覚えていません」で納得していただければ。
>
> そう、いまだ身柄要求されてもいないのにヤンは逃亡させているのです。
拙文7414で書いた通り「もうメルカッツの頭痛くも愛おしい半生『ゴールデンバウム王朝』は滅びたので、滅ぼしたラインハルトに意地を示すのでなければメルカッツは死ぬしかない。ただし当人も認識している通り自裁した方が社会的迷惑も少なく、ヤンの立場としても『尊敬に値する人間を何とか生かしてやりたい』的感傷で後刻への禍根(帝国からの糾弾名目)を作ってしまった感は否めない」という事です。
正否はともかく生かすか殺すかの二択でヤンは生かす方を選んだという事です。
> > 自由惑星同盟軍の働くお父さん数万人を戦死させてまで殉じる
> > 理想ではありません。
>
> そんなことはありません。少なくともヤンにとっては民主共和制の理想は130億市民、国家そのものを犠牲にしてでも守るべき理想です。
「『国』なんて曖昧な物の為に死ぬんじゃなく自分と大事な物の為に生き残んなさい。信じてくれるなら私が可能な限りのお膳立てをしてあげるから」というヤンの信条でしょう。
正味「帝国の子供たちを圧政から解放してあげるよりユリアンが無病息災なのがいいなあ」というのに近いニュアンスの発言として「永遠でなくていいから何十年かの非交戦期間が欲しいよね」とはヤンは言っていますよ。
> > ありません、「人目にさらしたら百中百同情されない躾の悪い
> > 子供」というだけです。
>
> メルカッツ言うところの心の病気ですね。薬漬けでも長くは持たないでしょう。「帝国の藪には任せられない。」と、いずれ同盟の病院に移され、まっとうな教育がなされることでしょう。
余命幾許もなく生まれついたのではなければ自分で何とかしますよ。
高いハードルではありますがロイエンタールあたりはそういう事をしている訳です。
あの世界で罪もなく死んでいる子供などいくらでもいるんですから食事の保証があるだけ幸福と割り切ってエルウィン・ヨーゼフなりの未来を自分で掴む努力を期待するのが一番差別的ではない考えだと思いますけどね。
> > こここそ正に「お貴族様が平民に出した空手形を後からでも
> > 払う訳がないだろう」と言ってるんですよ。
>
> 帝国正統政府は何の実態もない存在です。同盟の後ろ盾なしには何もできません。空手形ではありませんよ。
勝てば帝国は正統政府の物です。
「お約束の報酬を」と同盟が言い出せば「高貴の血筋の聖戦に助力させてやった礼金を払え下賎」と言われない可能性があるならラインハルトはもう少しリップシュタット戦役で苦戦したのではありませんかね。
> > ヤン本人が自分の文才をユリアンの欲目曰くの『思想の巨人』
> > と思っていない、正気の証明だと思いますね。
>
> ヤンはアスターテでも帝国領侵攻作戦でも救国軍事会議でもパエッタやウランフやビュコック相手に理路整然と状況分析を行い的確な指示を出しています。それを紙に書けばよいだけです。
ヤン・ウェンリーの素の主張がベストセラーになり支持される自由惑星同盟なら、ああも短期にあそこまで煮詰まりはしません。
で、ヤンには『狙ってウケる』というスキルが致命的に欠落している自覚があるので「貴方が政治をやったら良い」というシェーンコップやアッテンボローの再三の唆しに都度遁走している訳です。
田中芳樹作品に対してとは言いません、『世の常識正道』に対してろくでんさんはあまりにも
「愛が足りないぜ」。
不沈戦艦さん、ご忠告ありがとうございますろくでんです。
私の心理状態に対するご推察は私も認めざるを得ません。ですが二点だけ私の意見を述べさせてもらいます。
> 「130億市民を(犠牲にしても)」というのの根拠は何でしょうか?そのような記述を、銀英伝作中で見た記憶がないのですが。
民主共和国を専制主義に売り渡した時点で、そこに暮らす国民130億の権利も風前の灯であると判断しました。
> 「それを紙に書けばよいだけです」って、文筆家稼業を余りにも甘く見てはいませんかね?
そんなつもりはありません。士官学校は大学相当の高等教育機関です。論文くらい書けて当たり前。名文である必要はありません。ただ論理が一貫していれば良いのです。
「エドワーズ委員会」の調査結果ですが、戦争経済の運営に欠くべからざる人材であれば兵役免除も致し方ないでしょう。実際、旧日本軍は兵器工場の熟練労働者まで平等に徴兵した結果、生産性はがた落ち。戦力低下の大きな一因となりました。
> 「エドワーズ委員会」の調査結果ですが、戦争経済の運営に欠くべからざる人材であれば兵役免除も致し方ないでしょう。実際、旧日本軍は兵器工場の熟練労働者まで平等に徴兵した結果、生産性はがた落ち。戦力低下の大きな一因となりました。
ジェシカ・エドワーズの『反戦・反軍の具体的展望不足』は間違いなくあったと思います。
いくら言論の尊厳を示すためと言っても事実武装した暴力の前に丸腰の同調者10万人を自らもろとも差し出したに近い「スタジアムの虐殺」はジェシカ側も一種のファッショと違うのかと思いました。
P.224「そんなことは、むろん許されません、そんな非人道的な、(以下略)」
P.225「たとえ人道のために起ったとしても、恣意によるものだとそしられるでしょう」
ユリアン、思いっきり矛盾してないか?故アーレ・ハイネセンは民主共和制再興のために同志の6割を犠牲にしました。総人口の1割にも満たないハイネセン10億のために残り120億の「個人の自由と権利(第2巻、P.125)」を専制主義に売り渡すことが「人道的な行為だ」とでも言うつもりかい?高々200万のヴェスターラントを散々政治宣伝に使ってきた帝国軍に10億が殺せるはずもないでしょう。つまりは、第V巻、P.92に描かれた「ランテマリオの会戦がどうして必要だったのか」も理解していないわけですね?同盟市民はまさにそういった事態を懸念していたのですよ。
S.Kさん、レスありがとうございますろくでんです。
「殺されても、殺すな」はひとつの理念だと思います。しかし、スタジアムに集まった群衆にはそこまでの覚悟はなかった。「殺さないでくれ…」はまだしも「女性を殴るとは何事か?」と暴力に訴える始末。これでは救国軍事会議をなじる資格はありません。
「動くシャーウッドの森」指令部員の人事はスムーズに進みましたが、ヤンによって「戦没」とされた宇宙艦艇の乗組員はどういう扱いを受けたのでしょう?帰郷を望む者もいるでしょうし、逆に降伏する艦の中に「最後まで戦う」と言い出す者もいたでしょう。何十万という乗組員の中から一人一人希望者を募り、乗員名簿の書き換えを行ったのでしょうか?将官の大量死亡以上に不自然な人事異動が決戦間際に行われたことになってしまうのですが。
S.Kさん、ろくでんです。
S.Kさんはいつでも私に長すぎるレスをお与えになります。
とりあえず手の届く範囲でレスです。
> 余命幾許もなく生まれついたのではなければ自分で何とかしますよ。
それはエルウィンに対してあまりにも「愛が足りない」のではありませんか?
> 高いハードルではありますがロイエンタールあたりはそういう事をしている訳です。
いや、ロイエンタールは明らかに歪んで育っているでしょう。正常な男女関係を結ぶことができなくなっています。
> 勝てば帝国は正統政府の物です。
ラインハルトによって与えられた諸権利を帝国市民が返上しますかね?正統政府軍に士官たる貴族は多くても兵となる平民は少ないでしょう。太平洋戦争で日本が戦った相手が建前上「連合軍」と言われていても実質「米軍」だったのと同様、正統政府に帝国を自由にするだけの実力はもはやありません。
> ヤン・ウェンリーの素の主張がベストセラーになり支持される自由惑星同盟なら、ああも短期にあそこまで煮詰まりはしません。
これは不沈戦艦さんの案を借りてゴーストライターに適当に書いてもらいましょう。世間受けするような内容の本に自分の名を冠するのは不本意でしょうが、軍務を長く続ける気もなかったわけで、結局同じようなものでしょう。
はじめまして、『田中芳樹を撃つ!』の各コンテンツや掲示板での議論を、以前から楽しんで読ませて頂いておりました。
今までは閲覧のみでしたが、今回、このスレッドでのやり取りに関して、思うところがありましたので書き込ませていただきます。
また、論旨を明確にしておくため、結論を先に書かせていただきますが、個人的には以下の通りです。
■要求もされていないのに、わざわざローエングラム王朝にメルカッツ提督を引き渡す必要はない、と考える。
1.エルウィン・ヨーゼフ2世の境遇について
> > 家と食事と衣類、これの保証だけあればあとの話はどんなに
> > 理不尽であろうが運まで含めて格個々人の持分です。
>
> 理不尽は理不尽ですよ、民主共和制はそれを許しません。子供には教育を受ける権利があります。
とのやり取りが、S.Kさま、ろくでんさまの間でありましたが、エルウィン・ヨーゼフ2世が誘拐されて帝国正統政府の元にもたらされた結果、性格が大人の保護欲をそそる物ではない、との理由で、精神安定剤の連続投与によって行宮のベッドで眠り続けることを余儀なくされてしまったわけですが、この方がよほど民主主義に背いた行いだと思うのですがいかがでしょうか。
教育を受ける権利どころか、政府自らの任命した侍医による、“幼年の皇帝の健康に対する懸念”をも無視した決定なのですが。
2.帝国正統政府の実権について
> > 勝てば帝国は正統政府の物です。
>
> ラインハルトによって与えられた諸権利を帝国市民が返上しますかね?正統政府軍に士官たる貴族は多くても兵となる平民は少ないでしょう。
以上のようなやり取りがありましたが、もし仮に、帝国正統政府が、同盟の助力もあった上でのことですが、ラインハルト打倒に成功したとします。
つまり、ラインハルトの行った、力による帝国実権の奪取を正統政府がやり返すことになるわけで、帝国市民は従うしかないでしょう。
その場合、それまでの帝国市民の権利はラインハルトによって“与えられた”ものなのであって、平民層の中からの欲求によって勝ち取られたものではないのですから、上が変わってしまえばそこでおしまい、となってもおかしくはありません。
そして、ひとたび帝国正統政府が帝国の実権を握れば、同盟との約束を律儀に守る必要もないわけです。
ゴールデンバウム王朝にとって、同盟などという国家は存在しないわけですし。
3.ゴーストライター
銀河英雄伝説を読んだ上で、ヤン・ウェンリーの性格を推測すると、ゴーストライターによって適当に書いてもらった本を自著として出版するのは、彼は絶対に承服しないと思います。
そういった融通の利かせ方ができるのなら、上官に対する受けをもっと良くして、自分の作戦案を採用してもらうとか、トリューニヒトの演説に対して、表向きながら立ち上がって喝采を上げたりとか出来たはずです。
ろくでんさん
> S.Kさんはいつでも私に長すぎるレスをお与えになります。
> とりあえず手の届く範囲でレスです。
「疑問は解消されるべき」と思うので判る範囲を全てフォローしてみましたが、うざったいという事であれば陳謝して以降少々慎みましょう。
> それはエルウィンに対してあまりにも「愛が足りない」のではありませんか?
そうですね、私もヤンも言葉が足りないとの謗りは受けて当然だと思います。
4~5巻におけるヤンの主張というのは「エルウィン・ヨーゼフ少年が人として一個人の権利を回復したいと言うならそれは当然の権利であり民主国家は彼の尊厳を守るべきだ。しかし、『帝国皇帝とローエングラム公爵との帝国内の派遣争いに今加担すべきではない、数ヶ月後の話だが『ランテマリオ会戦の勝敗』が現在の帝国同盟両国の国力と国運の差だから。どんなに可哀想な遭難者でも一国丸ごと二次遭難すると判っていて救助に賛同はできない」とそういう事です。
> いや、ロイエンタールは明らかに歪んで育っているでしょう。正常な男女関係を結ぶことができなくなっています。
「人か猿かにわかに判別しがたい子供」よりは「長じて卑しいと見た相手の尊厳を徹底的に嬲り迫る女性ことごとくを傷物にした上で価値の無さを突きつけるミスター好戦的」というのはまだ社会的地位や能力だけでも高める気合が入る分個人の生き方として建設的ではないのかなと思うのですよ。
清流銀河さん、はじめまして。
> 2.帝国正統政府の実権について
> 3.ゴーストライター
私も同感です。
殊に3は「歴史を人一倍気にする男が自分の価値観における『妄言』を自分の名前で残すだろうか」と思うと一寸考え難い状況だと思いました。
> 1.エルウィン・ヨーゼフ2世の境遇について
> 精神安定剤の連続投与
「放置しておくと積み木を飲み込んで窒息しかねないような子供だった」といえば最善ではないにせよ害意ある対応と断ずるのもどうかと思います。
清涼銀河さん、はじめましてろくでんです。
> この方がよほど民主主義に背いた行いだと思うのですがいかがでしょうか。
このような悲劇を生んだのが他ならぬラインハルトの統治の結果なのです。
エルウィンについては直に「帝国の藪には任せられん」と同盟の病院に移され、まっとうな教育を受ける機会も得られるものかと存じます。
さらに、この件をうまく利用すればラインハルトの非道を立証することもでき、正統政府に対しても道義的に優位に立てます。
> 上が変わってしまえばそこでおしまい、となってもおかしくはありません。
カール・ブラッケ、オイゲン・リヒターがそのような事態を回避すべく活動を開始していたと存じます。
> そして、ひとたび帝国正統政府が帝国の実権を握れば、同盟との約束を律儀に守る必要もないわけです。
そのために「連合軍」と「米軍」の例えを持ち出したのです。
正統政府に同盟に反抗するだけの戦力を与えなければ良いのです。
> 銀河英雄伝説を読んだ上で、ヤン・ウェンリーの性格を推測
> すると、ゴーストライターによって適当に書いてもらった本
> を自著として出版するのは、彼は絶対に承服しないと思います。
ヤンの軍務を忌避し、年金を追い求める姿を見ると何もせず、印税だけで食っていけるとなれば、それを拒否する理由は見当たらないのですが。
S.Kさん、ろくでんです。
> うざったいという事であれば陳謝して
> 以降少々慎みましょう。
そういうことではありませんのでご安心を。ただ全てにレスを返せない点はご理解ください。
> 一国丸ごと二次遭難すると判っていて救助に賛同はできない」と
一個人の人権を守るために国家の総力をあげるのが民主国というものでしょう。国を憂える人間がバーミリオンで停戦命令に従うのも不自然です。
S.Kさま、ろくでんさま、清涼銀河です。
> S.Kさま
> 1.エルウィン・ヨーゼフ2世の境遇について
>「放置しておくと積み木を飲み込んで窒息しかねないような子供だった」
なるほど、そういった危険に関しては考えが及んでいませんでした。
>ろくでんさま
> このような悲劇を生んだのが他ならぬラインハルトの統治の結果なのです。
ラインハルトの下にあった時には、エルウィン・ヨーゼフ二世は皇帝としての衣食住を保障されていましたし、また教育を禁じられていたわけでもありません。
翻って考えるに、帝国正統政府側は、自分たちの行動に正当性をもたせる為だけに、大義名分の旗頭として幼帝を誘拐し、ろうでんさまの言う“悲劇”的な立場に置いています。
これを、ラインハルト側の責任とするのは、まったくもって無理筋な意見だと思います。
>カール・ブラッケ、オイゲン・リヒターがそのような事態を回避すべく活動を開始していたと存じます。
ブラッケもリヒターも、ラインハルトの開明的な政策によって登用され、責任ある立場に据えられた人物です。
ラインハルトが権力の座から引き摺り下ろされてしまった後で、どれほどのことができるでしょう。
それどころか、その立場に留まる事すら無理ではないでしょうか。
彼ら自身、新書版第二巻P.55において、
> 吾々には理想と政策はあっても、それを実行するだけの権力と武力はない。ローエングラム侯にはそれがある。
と述べています。
その、権力と武力が別の人物の手に渡ってしまったら、彼らの理想もそこでおしまいという事です。
>ヤンの軍務を忌避し、年金を追い求める姿を見ると何もせず、印税だけで食っていけるとなれば、それを拒否する理由は見当たらないのですが。
金の為に誇りを捨てる事が出来るのなら、軍務を忌避して年金を追い求める必要などなかったんですが。
7488で触れ忘れた部分がありますので、追記いたします。
> そのために「連合軍」と「米軍」の例えを持ち出したのです。
> 正統政府に同盟に反抗するだけの戦力を与えなければ良いのです。
例えとしては適当ではないと思います。
連合軍が実質米軍であろうと、戦った相手は完全に敵国である日本です。
しかし、同盟軍と帝国正統政府の場合は、戦う相手が帝国正統政府の古巣です。
この、銀英伝における連合軍が、ラインハルト陣営に見事勝利した後は、帝国に残っている残存兵力は皇帝を擁する帝国正統政府側につくでしょう。
同盟側がそれを阻止しようとしたとして、どのような手段を用いればそれが可能だと思われますか?
ろくでんさん。
> 一個人の人権を守るために国家の総力をあげるのが民主国というものでしょう。
「国が滅ぶまでやらない事を『最善を尽くした』とは言わない」とおっしゃる価値観であればまず「何故『打倒帝国のための挙国一致体制』を主張する救国軍事会議にヤンは協力してやらなかったのだ」と疑問を抱くべきだと思います。
>国を憂える人間がバーミリオンで停戦命令に従うのも不自然です。
ろくでんさんがおっしゃる意味合いでヤンは憂国の志を持ってはいないでしょう。
「民主制国家は必要になった時また作れば良いが、継戦してハイネセンへの報復を皮切りにこれから殺される同盟130億市民は死んでしまえばもう生き返らない」というのは極めて妥当な判断ではないでしょうか。
「絶対降伏しない130億人の狂人の群れ」と思われたら帝国は同盟の処遇に人道を考慮しませんよ,「帝国が無条件降伏するまで赤子に爆弾仕込んででも戦争を続行する」と宣言しているのに等しいんですから。
清涼銀河さん、ろくでんです。
> ラインハルトの下にあった時には、エルウィン・ヨーゼフ二世は皇帝としての衣食住を保障されていましたし、また教育を禁じられていたわけでもありません。
新書版第3巻、P.60をご参照ください。
命の保障はされていまん。
さらにP.101「教育」には当然「躾」が含まれます。
ラインハルトが与えた「専門の教師」は全くの能無しです。
あるいはラインハルトの有言、無言の圧力があったのかもしれません。
> 翻って考えるに、帝国正統政府側は、自分たちの行動に正当性をもたせる為だけに、大義名分の旗頭として幼帝を誘拐し、ろうでんさまの言う“悲劇”的な立場に置いています。
確かに、主君が道義をわきまえぬときはお諌め申し上げるのが臣下の勤め。
正統政府は皇帝に対する責任を放棄していますね。
直に皇帝を取り上げられて同盟の傀儡と化すでしょう。
マンフレート二世という先例もありますし、実力部隊は皆無なのですから。
> 金の為に誇りを捨てる事が出来るのなら、軍務を忌避して年金を追い求める必要などなかったんですが。
申し訳ありません。おっしゃりたいことが良く分からないのですが。
> この、銀英伝における連合軍が、ラインハルト陣営に見事勝利した後は、帝国に残っている残存兵力は皇帝を擁する帝国正統政府側につくでしょう。
リップシュタット戦役末期の血の饗宴を思えばこのような事態は考えられません。
> 同盟側がそれを阻止しようとしたとして、どのような手段を用いればそれが可能だと思われますか?
療養名目で皇帝の身柄を確保し、正統政府に裏切りの予兆あるときには勅命を持って対処すればよろしいかと存じます。
どうも、清涼銀河です。
> 新書版第3巻、P.60
ここでは、皇帝の処遇に関するラインハルトとオーベルシュタインの会話が為されていますが、ラインハルトはここではっきりと、「皇帝は殺さぬ」「生かしておいてこそ利用する価値もあろう。そう思わないか、オーベルシュタイン」と明言しています。
オーベルシュタインもそれに答えて、「たしかに、いまのところは、さようでございますな」と述べています。
皇帝を生かして利用する為には、皇帝が死んでしまっては意味がないのはあたり前ですよね。
そういう観点から見ても、皇帝の命は保障されていたと考えるべきでしょう。
ろくでんさまが「教育」の例で挙げておられる新書版三巻P.101においても、あらためてヒルダに向かって、皇帝を殺さない旨を述べています。
> 新書版第3巻、P.101
ラインハルトの任命した教師が無能なのであれば、その教師を罰して解任し、もっと有能で意欲のある人材を登用すべきでした。
それをしなかったというのは、責められても仕方ない事かもしれません。
しかしながら、新書版第四巻P.113によると、
> 侍従たちは小役人根性を発揮して、最低限の形式的な義務しかはたそうとしなかった。
とあります。
逆説的に、幼帝の世話係たちは「最低限の形式的な義務ははたしていた」といえる訳です。
なんら実権のない、すでに打倒された王朝の皇帝に対して、そこまでやっていれば充分でしょう。
> 金の為に誇りを捨てる事が出来るのなら、軍務を忌避して年金を追い求める必要などなかったんですが。
ヤンが軍人を辞めたがっていたのは、それが彼の好きな生き方からはかけ離れていたからです。
楽して年金がどうのこうのと言っていたのは、単なる照れ隠しの言い訳みたいなものです。
翻って、歴史を汚したくない、という考えは、本当は歴史学者になりたかったヤンの偽らざる本心です。
そこの部分を曲げて、ゴーストライターに書かせたいい加減な本を自著として出す事が出来るのなら、元々の好きな生き方を曲げて、軍人を続ける事も容易だった事でしょう。
そうすれば、地位が上がるにつれて俸給はどんどん増え、お金が溜まっていったはずです。
あの時点で軍人を辞めて年金生活に入るより、もっともっと稼げた事でしょう。
>直に皇帝を取り上げられて同盟の傀儡と化すでしょう。
>リップシュタット戦役末期の血の饗宴を思えばこのような事態は考えられません。
>療養名目で皇帝の身柄を確保し、正統政府に裏切りの予兆あるときには勅命を持って対処すればよろしいかと存じます。
この辺りは、少し甘く考えすぎだと、私としては思うのですが。
まとめて指摘させていただきます。
まず、民主主義国家を標榜する自由惑星同盟が、帝国正統政府から皇帝を略奪して傀儡政権を成立させるんですか?
確か、このスレッドのNo.7413でろくでんさまは、自由惑星同盟が帝国正統政府と手を携える理由について、
> ラインハルトの行為は道義的に許されません。そして帝国正統政府は憲法の制定と議会の開設を同盟に対し誓約しています。独裁より遥かにましです。
と述べておられますが、その結果がこれじゃ、信義も道義もあったもんじゃないですよ。
また、勅命を持って対処、というのも上と似たようなものです。
自由惑星同盟の元々の敵はゴールデンバウム王朝でしたね。
その、ゴールデンバウム王朝皇帝の威を、自由惑星同盟が利用するんですか?
リップシュタット戦役末期の血の饗宴に関しては、貴族軍側の負け戦だからこそ生じたものでしょう。
この場合においては、同盟と帝国正当政府の連合軍が、ラインハルト側を破って勝利者となることが前提条件である事をお忘れなく。
それに、もし帝国に残った臣民が帝国正当政府側につく事を拒否したとしても、それがそのまま同盟政府側につくという事にはならないと思いますよ。
S.Kさん、ろくでんです。
> 救国軍事会議にヤンは協力して
> やらなかったのだ」と疑問を抱くべきだと思います。
同盟130億個人の人権が脅かされたからでしょう。
本末が転倒しています。
ただし最善を尽くしたとは言いがたいですね。
先ずは広く軍内外にクーデターの危険性とそれが帝国にもたらす恩恵を説いて回る行為があっても良かったでしょうし、軍事会議と徹底抗戦するのではなく条件闘争で協力する手もあったでしょう。
バカ正直に第11艦隊と正面衝突して同盟を弱体化させるなんてのは愚の骨頂です。
さらに積極的に帝国の内戦に介入する計画を上級司令部に提案しても良かったでしょう。
民主国家の一軍人が作戦を立案して上に提出するのは民主共和制の理想になんら反するものではありません。
ていうか、それも仕事のうち。
> 「民主制国家は必要になった時また作れば良いが、
簡単に言いますね。帝国は体制維持のために40億を殺した歴史があります。そしてハイネセンは民主共和制再興のために仲間の過半数を失うほどの苦労をしています。
> 継戦して
> ハイネセンへの報復を皮切りにこれから殺される同盟130億
> 市民は死んでしまえばもう生き返らない」というのは極めて
> 妥当な判断ではないでしょうか。
130億殺すだけの物資を帝国軍は持ってきているのですかね?200万でがたがたぬかした連中が130億を殺す。疑問を持つ兵も多いのでは?
> 「絶対降伏しない130億人の狂人の群れ」と思われたら
> 帝国は同盟の処遇に人道を考慮しませんよ,
いや、革命フランス軍と戦ったプロイセンのホーエンローエ公と一緒で「気違いどもには勝てない」とさじを投げるかもしれませんよ。
> 「帝国が無条件降伏
> するまで赤子に爆弾仕込んででも戦争を続行する」と宣言して
> いるのに等しいんですから。
民主主義にはそれだけの価値があると私は考えます。
清涼銀河さん、ろくでんです。
> そういう観点から見ても、皇帝の命は保障されていたと考えるべきでしょう。
「利用できる間は」という限定の下でしか保障されていません。
同盟であれば利用価値がなくなっても命までとろうとはしないでしょう。
> なんら実権のない、すでに打倒された王朝の皇帝に対して、そこまでやっていれば充分でしょう。
同盟で通る道理ではありません。中華人民共和国がラストエンペラーに対して行ったように、身柄を解放して世間並みの教育を与えてやるべきです。
> 翻って、歴史を汚したくない、という考えは、本当は歴史学者になりたかったヤンの偽らざる本心です。
汚したくないのは自分の手でしょ。「歴史に関わりたくない」「観察者の状態でいたい」というのが本心です。いわゆる「ピーターパンシンドローム」というやつですね。それで民主共和制を語るとは…。
> と述べておられますが、その結果がこれじゃ、信義も道義もあったもんじゃないですよ。
これは先に清涼銀河さんが「正統政府が信義を破ったときにはどうするのか?」とお尋ねになったので対策を例示しただけなのですが。
> それに、もし帝国に残った臣民が帝国正当政府側につく事を拒否したとしても、それがそのまま同盟政府側につくという事にはならないと思いますよ。
その可能性はありますね。ただ、それだと帝国臣民は「救いようのない阿呆だ」ということになりますが。「ヴェスターラントの惨劇」も元をただせば戦争狂の覇権争いが原因の一つ。貴族たちがオーディンにいるうちに叩いておけばこれほどの犠牲者は出なかったはず。それを「改革者ラインハルト」「解放者ラインハルト」と、はしゃいで回るとは。
どうも、清涼銀河です。
> 「利用できる間は」という限定の下でしか保障されていません。
ところがこれは、ろくでんさまが「教育」の部分で例に挙げている、新書版第三巻P.101で否定されています。
ここでラインハルトはヒルダに対して、「私も幼児殺害者になるのは嫌だ。皇帝は殺さぬ。あなたが言ったように、私には敵が必要だ。そして私としては、敵より寛大で、なるべく正しくありたいと思っているのだから……」と述べています。
オーベルシュタインに対しては政治利用的観点から幼帝殺害を否定し、ヒルダに対しては感情的な面から否定する、つまり、理性においても感情においても、幼帝の殺害は否定され、その生命は保障されるわけです。
それは幼児の頃の話で、成長してからの皇帝の命は保障されてない、なんてのはナシですよ。
> 同盟で通る道理ではありません。
身柄を解放するも何も、あの時点でエルウィン=ヨーゼフ2世は銀河帝国ゴールデンバウム王朝の皇帝であり、ラインハルト=フォン=ローエングラムはその下僕であるところの帝国宰相ですよ?
実質がどうであろうと、形式として、その部分はきちんと成立していました。
なんで宰相が主人である皇帝を庶民の身分に落とさなきゃならないんでしょうか。
また、躾の点で云々述べておられますが、そもそも帝国での躾が成功していたかどうかなんてのは語るべきではないでしょう。
なぜなら、それが実を結ぶだけの時間を待たずに、皇帝は誘拐されていってしまったんですから。
> 「正統政府が信義を破ったときにはどうするのか?」
その場合でも、民主主義を旗印として掲げる自由惑星同盟が、帝国正統政府の元から皇帝を奪って自らの後ろ盾とする、その行為が許される訳ではないでしょう。
また、ろくでんさまの案だと、帝国正統政府の裏切りを防止するために、事前に皇帝を帝国正統政府の手元から奪っておくことになっていますね。
> 療養名目で皇帝の身柄を確保し、正統政府に裏切りの予兆
> あるときには勅命を持って対処すればよろしいかと存じます。
もちろん、政治の世界ではそういった予防的措置も必要でしょうが、その方法に問題アリです。
ラインハルトに対して「わずか七歳の皇帝を虐待し」云々と非難を浴びせていたトリューニヒト氏を代表とする自由惑星同盟が、その皇帝を道具として利用するのはいかがなものでしょう。
> 帝国臣民は「救いようのない阿呆だ」ということになりますが。
大貴族たちがオーディンにいた時は、彼らは別に一箇所に集結していたわけではないので、叩くというのは現実的な選択ではありませんでした。
ブラウンシュバイク公らがオーディンを脱出し、その勢力をまとめてくれたからこそ、大貴族打倒というのが現実的な選択として浮かび上がったわけです。
それこそ、貴族たちがオーディンにいる間、バラバラだったその勢力をそれぞれ叩き潰すなんて事をやっていたら、戦火はドンドン拡大して、一般臣民もエライ目にあっていたでしょうね。
それに、せっかくラインハルトがタネをまいた同盟でのクーデターも、オーディン騒乱の決着がつく前に終ってしまい、同盟領からの侵攻の危機にもさらされていたでしょう。
> 汚したくないのは自分の手でしょ。
ヤンに関しては正直、悪意のみで語られても議論にはなり得ませんので、ここで打ち切らせていただきます。
ろくでんさん、レスどうもです。
> 同盟130億個人の人権が脅かされたからでしょう。
>
> 本末が転倒しています。ただし最善を尽くしたとは
> 言いがたいですね。先ずは広く軍内外にクーデター
> の危険性とそれが帝国にもたらす恩恵を説いて回る
> 行為があっても良かったでしょうし、軍事会議と徹
> 底抗戦するのではなく条件闘争で協力する手もあっ
> たでしょう。バカ正直に第11艦隊と正面衝突して同
> 盟を弱体化させるなんてのは愚の骨頂です。さらに
> 積極的に帝国の内戦に介入する計画を上級司令部に
> 提案しても良かったでしょう。民主国家の一軍人が
> 作戦を立案して上に提出するのは民主共和制の理想
> になんら反するものではありません。ていうか、そ
> れも仕事のうち。
いや全くその通りです。
ところで
「人権の為に働くならエルウィン・ヨーゼフの帝位を帝国に返上して一人の子供の命を救いつつ同盟の国益になる条件をラインハルトから取り付けるべく努める、政治的に徹するなら内紛は帝国領内でやってもらう」
で上記の正論に何か支障はありますか?
『民主共和制の理念』に対してさえ『ゴールデンバウム王朝存続の為に改革に成功しつつある解放者を潰す』よりは言い訳が立つのではないかと思います。
> 簡単に言いますね。帝国は体制維持のために40億
> を殺した歴史があります。そしてハイネセンは民主
> 共和制再興のために仲間の過半数を失うほどの苦労
> をしています。
第二次大戦でドイツの占領下に置かれたフランスもスイスも再興しましたし当のドイツも東西分割占領から再統一されましたが『死者の蘇生例』は人ならぬ神の子で一件あるだけですから「どちらが容易か」と聞かれれば「特定政治思想・政治体制の復元」と答えざるを得ません。
> 130億殺すだけの物資を帝国軍は持ってきて
> いるのですかね?200万でがたがたぬかした連
> 中が130億を殺す。疑問を持つ兵も多いのでは?
あの時点で対宇宙艦隊戦力はほぼ全てヤンがバーミリオンで使用中なので衛星軌道からミサイルを撃たれれば終わりです。
『アルテミスの首飾り』全十個でさえ第十三艦隊の救援なしにはハイネセン本土ではなす術がなかったという事実を考えれば物理的には可能でしょうし、兵にしても「折角400年我慢してましになった暮らし向きを逃げ出した連中が悪あがきで台無しにしようとしている」と言われれば大気圏外から顔の見えない同盟市民に砲火を浴びせるのもそこまで抵抗はないのではないかと考えます。
> いや、革命フランス軍と戦ったプロイセンのホー
> エンローエ公と一緒で「気違いどもには勝てない」
> とさじを投げるかもしれませんよ。
宇宙開拓時代とフランス革命時の兵器効率の差でしょうね。
事実ブラウンシュバイク公は「親戚を殺されたのは悔しいがいちいち200万人殺しては歩けない」と言わずに核兵器を使用して、結果とにかくヴェスターラントの惑星上の大半の領民の虐殺には成功した訳です。
> > 「帝国が無条件降伏
> > するまで赤子に爆弾仕込んででも戦争を続行する」と宣言して
> > いるのに等しいんですから。
>
> 民主主義にはそれだけの価値があると私は考えます。
ろくでんさんの様に考えてくれる人間が当座絶滅してしまうとその『民主主義』自体の復元が甚だ困難になります。
それに民主主義にした所で『350億人を殺した30億人の満足』よりは『専制統治下において120億人が250億人を根気よく啓蒙し続ける』の方がよりその理念に適うあり方ではないでしょうか。
S.Kさん、亀レス失礼しますろくでんです。
> で上記の正論に何か支障はありますか?
現実問題として権力を握った後、先ずラインハルトが手を付けたのがガイエスブルクによるイゼルローン攻撃です。方や、正統政府は和平を望む。どちらをとるかは自明かと。
清涼銀河さん、ろくでんです。
> それは幼児の頃の話で、成長してからの皇帝の命は保障されてない、なんてのはナシですよ。
そうですか、残念。
> なんで宰相が主人である皇帝を庶民の身分に落とさなきゃならないんでしょうか。
帝位を簒奪した上で、人道を口にするのであればかくあるべきかと思います。
> > で上記の正論に何か支障はありますか?
>
> 現実問題として権力を握った後、先ずラ
> インハルトが手を付けたのがガイエスブル
> クによるイゼルローン攻撃です。方や、正
> 統政府は和平を望む。どちらをとるかは自
> 明かと。
帝国と同盟が交戦中なのは作中事実ですから。
その敵側の主導権を握っている人間に恩を売れるのと自分が負け犬である自覚も無い馬鹿の甘言に乗るのとどちらが利口かは自明です。
ろくでんさんが「思い込み」について割と懲りない人であるのは間違いないみたいなので遠慮してた「宿題」、いってみましょうか。
> 銀英伝:第1巻、P.77
> > 自分の脚で歩くこともかなわぬ者が、巨大な帝国を肩の上に載せることができるだろうか?
>
> 「流血帝アウグスト」は明らかに皇帝としての資格を欠いているように思えるのですが…。(^_^;
歴史的に『支えてない』からラインハルトとヤンがゴールデンバウム王朝にダメ出しをする訳です。
短期的には『致命傷にはならずに済んだ』からゴールデンバウム王朝は続いた訳です。
> 銀英伝:第1巻、P.140
> 元帥府を開き質量ともに十分な前線指揮官をそろえたラインハルトも参謀役の人材の収集には不満を感じていたといいます。「軍事能力は学校教育で育つものではないことを彼は知っていた」……、なんか私の聞いた話とちがいますね。(^_^; ドイツ参謀本部で参謀将校の養成が盛んに行われた時期、逆に前線指揮官の教育が不十分であったと聞きます。戦場でのリーダーと違って「参謀のほうは、それ程の才能のない軍人でも、戦争術の天才にいくらかはあやかることができた」とWWI最後の独参謀総長ゼークトは指摘しています。
> 逆に同盟では最前線にある有能な指揮官ヤン・ウェンリーが軍閥化しないよう、あの手この手でその力を削ごうという努力が注がれましたが、WWIIの時、マッカーサー元帥はノルマンディ上陸作戦の指揮官として最適と判断されていたマーシャル参謀総長の後任として最有力の人物と目されながら「政治的野心が強すぎる」との理由でその活躍の場は太平洋地域に限定され、ワシントンに召還されることはありませんでした。前線指揮官の軍閥化なんていってみれば『三国志』世界のものであって近代的な軍隊においてはむしろ中央に置くほうが政官界とのコネクションを作りやすく、現政権にとっての脅威になるようです。
『自給できる自国最大最優秀の戦力が人質に使える人間まで引き連れて手の届かない場所にいる』
なかなか怖いシチュエーションではあります。
> 銀英伝:第2巻、P.107
> ラインハルトたちは装甲擲弾兵総監オフレッサー上級大将のことを「石器人」呼ばわりしていますが、ゼッフル粒子の登場によって白兵戦が陸戦において重要な位置を占めるようになった時代にあっては彼は十分に「近代的な勇者」と言うことができるのではないでしょうか?腕力ひとつで下級貴族から上級大将にまで上り詰めた勇者です。
ヤンは『勇者』のカテゴライズを『酒場に大量発生して歯医者の待合で絶滅する類』と規定しているのでそれで賛同されるでしょう。
ラインハルトと双璧は『勇者』という単語に『友に持つが幸い、敵と競うが誉れ』という『高貴なる幻想』を抱いているので『強いだけの裸の猿に未だに遠慮してたらプロメテウス神に火を与えてもらった身として恥ずかしい』と思う訳です。
> 銀英伝:第3巻P.132
> > 人間は国家なしでも生きられますが、人間なくして国家は存立しえません
>
> う~ん、どうかな?果たして国家ないし、何らかの権力機構なしに個人の安全や権利が保障されるのかどうか、もちろん国家があっても保障されない場合はありますが、国家なしにこれらの権利が保障されることは「絶対にありえない」と言っても過言ではないでしょう。国家と個人の関係は鶏と卵のような関係に過ぎないような気がします。20世紀後半から21世紀初頭にかけての国民国家の時代に国家を持たぬ民族がどのような悲惨な目にあったか?ユダヤ、パレスチナ、クルド、etc.歴史をかじっただけでちゃんと学んでいないアマチュア歴史家だからこういう寝言が吐けるんでしょうな。(--;
リアリティとして国は再建できても死人の蘇生はできません。
ヤンはそういう事を『お人よしに命を消費しかねない兵隊さん』に伝えたいんでしょう。
> 銀英伝:V巻P.244
> > 私は地上で最大の権力をえたはずなのに、会いたくもない男と会わねばならないのか
>
> そりゃそうでしょ。自力で勝ち取ったわけじゃなく、ヒルダのお膳立てでヤンとヨビー閣下から譲り受けただけの権力なんですから。ある意味ヨビー閣下はラインハルトの命の恩人でもあります(笑)。
史実としてラインハルトは『会いたくもない男』に会わずにすませましたが。『良い部下を取り立てた』のもラインハルトの器量ですから別に勝ったと思える部分は思っていいんです。
むしろ「ああヤンに勝てなかった」とまだ思うあたりは謙虚なんだか強欲なんだか、見る人が見ると可愛げになるんじゃないですかね。
> 銀英伝:第6巻、P.145
> > 着ている服は違っても、権力者の本質は変わらない
>
> おいおい、見てきたような嘘をつくな。「おれは命令するのは好きだが、命令されるのはきらいでね」なんて言い出す人物を基準に他人を判断されてはたまりません。ヤン艦隊では戦死した者はいても過労死した人間は一人もいません。祖国と最前線で戦う兵士のために身を粉にして働き、過労死した権力者の数は決して少ないものではありません。過労以外にも権力者は暗殺の脅威にもさらされていて、前線で戦う兵士よりもお気楽であるとは必ずしも言い切れないのではないでしょうか?WWIIでは独将官の1割が戦死、ないし行方不明となっていますし。
『建前で偉い立場の人間は概ね威張る』くらいの法則は成立してますよ。
> 銀英伝:第9巻、P.211
> > 「不名誉な所業を、おれにさせてくれたものだ」
>
> ……、事実を指摘されて逆切れしただけのくせによう言うわ。だれも「元帥閣下、どうか私を撃ち殺しておくんなまし」などと一言も頼んではいないのですが。「エゴイズム」という点においてラインハルトとヨビー閣下との間にさしたる違いがあるようには感じられません。政権の維持のために民衆の人気取りをせざるをえない点においても両者は同一ですし、ヨビー閣下が同盟市民の愛国心を鼓舞したのも民衆自身がそれを欲していたからに他なりません。閣下から見ればラインハルトの天才ぶりも「お子様にしては良くやる」程度のものでしかありません。笑っちゃうのも当然でしょう。ラインハルトはその程度の存在にすぎません、ロイエンタールはラインハルトを買いかぶりしすぎです(ついで言うと自分自身も)。ヨビー閣下から見ればローエングラム朝の権力構造など飯事レベルといったところでしょうか?(東方先生、一発ガツンと「だからお前はアホなのだ!」とやっちゃってください)
「訳のわからない個人的拘泥で尊敬する上司に逆らい慕ってくれる兵数万を殺してしまうような男はならず者であり、帝国元帥に任じられる男には『お前は未熟な青二才以下の負け犬だ』という婉曲な嫌味を解する知性があり、ならず者は腹の立つ悪口を言われた程度で平然と人を殺し死者さえ貶し捨てるものだ」くらいは機嫌が良ければロイエンタールも説明しくれるでしょう。
意味不明もいい所なロイエンタールの反乱中唯一論旨の成立する行動だったと思っています。
ついでにトリューニヒトの行動自体も理解します。
嘘だけついてる人間はたまに後腐れなく本当に思う所の事を誰かに喋りたい衝動にかられるんでしょう。
> 銀英伝:第10巻、P.150
> > ローエングラム王朝あるかぎり、銀河帝国の軍隊は、皇帝がかならず陣頭に立つ
>
> あれあれ、僅か二代で早くもこの宣言は怪しいものになってしまいましたね。首も据わらない赤子を旗艦のブリッジに立たせるとでも言うんでしょうか?よしんばアレクが立てるようになったとして、同盟亡き後の帝国軍の敵は神出鬼没の宇宙海賊です。内政そっちのけで海賊狩りにばかり精を出す皇帝というのも困り者です。その辺よく考えてもらわないと華麗なる戦争の天才がただの馬鹿に見えてしまいます(などと病人に言ってみたところで詮無い事なのかもしれませんが (^_^;)。
「言葉足らずが厄介な言質を残した」のは事実として、言いたい事は「人死にを出してまでやりたい事には俺の子孫なら命を賭けろ。できないなら戦乱の必要のない平和で豊かな社会を作れ、そうできた段階で俺より偉いから」でしょう。
> 銀英伝:第10巻、P.198
> > 「民主主義って素敵ね」「だって伍長が中尉さんに命令できるんだもの、専制政治だったらこうはいかないわ」
>
> いや、専制政治でも伯爵夫人が皇帝陛下に対して無理難題を吹っかけるということも全く不可能というわけではないのですが。(^_^; 満二十歳の上級大将なんてのはどう考えても無茶な話でしょう。惚れたものの弱みってやつは社会制度とは関係なく、どんな時代にもありうる話なんですよ。
大事な人を大勢死なせてまで社会的成果を挙げたハイティーンの浮かれ言葉にまで言葉狩りを適用しようとは思いません。
> 銀英伝:第10巻、P.217
> > ユリアンの想像世界に住むアッテンボローの姿は、つねに野党の席にいる。
>
> 結構ですな、自らは責任を問われることのない立場から権力者の非をあげつらって日を暮らす、無責任な話です。対案なき反対論など糞の役にも立ちません。「つねに野党の席にいる」ということはアッテンボローは自分が提案した案が採択されるや否や反対派へと鞍替えするのでしょうか?散々「打倒帝国」を叫びながら真っ先に降伏してしまったヨビー閣下とどこが違うんでしょうね?(^_^; どっちかっていうと野党というよりはマスコミに近いのでは?
『主義信条によらず常に社会的弱者の補償を考えてやりたい人間』は必要じゃないですか?
とはいえアッテンボローには『弱者が助からない事態で助かるはずの大勢の強者まで殺す』的危うさはあるなとは思います。
> 銀英伝:第10巻、P.231
> > 「皇帝アレク陛下に忠誠を誓約しなさい」
>
> 人の話を聞け~!だれが「息子に臣下を与えたい」と言った?「対等な友人が欲しい」というのが先帝陛下の御意ぞ。
人格も何もこれからの話の赤子に言うなら「一生好意的に振舞え」と言うより「袂を分かつその瞬間まで至誠を尽くして接してくれ」と言う方が現実的でしょう。
> 追加レスです。
>
> 銀英伝:歴史から何を学んだ?
>
> ヤンは歴史家を志し、多くの歴史書に親しんできた訳ですが、戦略上の誤りを戦術で覆すのが至難の業であるのと同じように、外交で失敗した国家が戦略で事態を打開できることがありえない事は当然、熟知していたはずです。にもかかわらず軍人として戦術レベルでの活動に終始し、外交に資する行動が全く見られないのはいったいどういうわけなのでしょうか?誤った外交政策の下、戦術レベルで善戦すればするほど、軍事国家銀河帝国の反応は硬化するばかりだと思うのですが。ヤンの対帝国外交に関する考察は十分、的を得たものといえるのですが、それを実現に移す為の行動が全く見られないのが不思議です。ヨビー閣下に期待しないというのはまだわかるとしても、同盟市民、民主共和制に迫る危機に対して鈍感すぎるような気がします。本気で民主共和制を守る意思があるのでしょうか?
パイロットになれないとして空を飛ぶ事が好きな近視の人間もいていんじゃないですか。
> 銀英伝:パウル対ルドルフ
> オーベルシュタインは「その権力を利用して私服を肥やすような人物ではなかった」とされていますが、これって別に彼が個人的欲求を持たなかったということではないですよね?オーベルシュタインはゴールデンバウム朝を滅ぼして自らが思い描く理想郷を打ち立てたいという個人的な欲求に従って行動しているだけで、しかもその理想の実現のためには自分を含めて何人の人が命を落とそうと何ら良心の痛みを感じないという危険思想というか危険思考の持ち主です。さらにその理想郷が賢明にして偉大なる唯一絶対の指導者に導かれた健全で活力ある社会というのではルドルフが当初、思い描いていたであろう社会とそうベクトルが違っているようには見えないんですが。(^_^; おまけに権力の委譲に際して血統以上のものを考案できず、ラインハルトに「世継ぎをお設けください」などと言い出す始末では何をか言わんやですな~こりゃ。
「全人類に救済を請われたので『皆俺になれ、大抵の苦難は平気になるから」と弾丸、機関車、高層ビルに挑戦させてしまったクラーク・ケント」がルドルフ・フォン・ゴールデンバウム、
社会の理不尽を心底憎むが故に『冷たい方式』を全銀河に遂行しようとした孤独のアストロノーツがオーベルシュタイン、
とも思えます。
> 銀英伝:二種類の暴力
> ヤンによれば国家の軍隊というのは本質的に「支配し、抑圧するための暴力」の組織だそうですが、宇宙暦8世紀の時点ではどうだか知りませんが、西暦20世紀の歴史を振り返ってみると先進国ではそもそも権力者と市民が対立すること自体が稀な例ですし、ましてや軍隊が市民に敵対するなんてことはもっと少なかったのではないでしょうか?あのソ連ですら最後には軍が市民の側に立ってクーデターを失敗に追い込んだのですから。「抑圧のための暴力」という言葉は軍隊よりもゲシュタポ、KGB、特高警察といった秘密警察にこそふさわしい言葉だと思います。ただ、ヨビー閣下お気に入りの憂国騎士団なんかもナチのSSと同じでやはり「抑圧のための暴力」に分類せざるを得ませんが、その悪行を隠蔽し続けることが出来るヨビー閣下の政治的手腕には危険な魅力を感じずにはいられません。(^_^;
ヤンは明らかな偏見持ちです。
ただ「目的と手段の逆転」なんてざらにありますが。
> 銀英伝:民主共和制は正しいのか?
> 民主主義は道義的に優れているから近代社会において広く採用されているのでしょうか?ただ単に、近代社会を運営するのに効率的であるというだけなのではないでしょうか。産業の生産性が低く、全ての国民に教育を施す余力のない社会で、ただ形式的に民主主義を導入してもうまくいかないような気がします。明治の日本、革命直後のソ連や戦後のアジアの開発独裁国の発展を見ると、必ずしも民主共和制が最善の政体であえるとは思えません。もちろん、いつまでも古い体制のままでは社会は停滞します。ある程度産業が発展した後には、民主制へと移行する必要が出てくるのでしょう。日本が、韓国が、ソ連がそうだったように。ただ、これは善悪の問題ではなく単なる必然であるように思えます。
「偉い人が幸せにしてくれるから俺達民草は馬鹿でいいんだ」と言う言い分はなしにしてくれという主張はありなんじゃないですか。
> 銀英伝:シリウスのどこに住む?
> 西暦27世紀、シリウスは地球にとって憎むべき存在となっていたわけですが、青白色巨星と白色矮星からなるシリウス星系のどこに人類は居住していたのでしょう?誕生して僅か3億年以内という若い恒星系(おまけに連星!!)では惑星が存在する可能性は皆無です。
「テラニアンヒューマノイドとしての水星人はありえないからキャプテン・フューチャーは駄作」と断言できるのは勇気ですね、私は尊敬しませんが。
>民主共和国を専制主義に売り渡した時点で、そこに暮らす国民130億の権利も風前の灯であると判断しました。
「国は再建できるが死人は生き返らない」という見解はそれはそれで正当です、130億人燃やしてまでラインハルトに死んで欲しいろくでさんの言よりは確実に。
> そんなつもりはありません。士官学校は大学相当の高等教育機関です。論文くらい書けて当たり前。名文である必要はありません。ただ論理が一貫していれば良いのです。
「腕が二本付いてるデブは皆世界ヘビー級チャンピオン」ですか、とことん勇敢なご主張です。
> > 銀英伝:第10巻、P.198
> > > 「民主主義って素敵ね」「だって伍長が中尉さんに命令できるんだもの、専制政治だったらこうはいかないわ」
> > いや、専制政治でも伯爵夫人が皇帝陛下に対して無理難題を吹っかけるということも全く不可能というわけではないのですが。(^_^; 満二十歳の上級大将なんてのはどう考えても無茶な話でしょう。惚れたものの弱みってやつは社会制度とは関係なく、どんな時代にもありうる話なんですよ。
>
> 大事な人を大勢死なせてまで社会的成果を挙げた
> ハイティーンの浮かれ言葉にまで言葉狩りを適用
> しようとは思いません。
すみません。ここちょっと笑っちゃいました。
ろくでんさん。
ろくでんさん以外のほとんどの人は、恋愛中というのはしばしば論理的ではなくなるものなのです(笑)
父親が死んだ直後に愛の告白を受けた十代の少女の台詞に、情緒や混乱や飛躍した感情よりもガチガチの論理を優先するような作家であったら、多分田中芳樹さんは今頃作家を廃業して故郷の熊本でトマトを育てていたでしょう。
S.K.さん、追加レスです。
> ろくでんさんの様に考えてくれる人間が当座絶滅してしまうと
> その『民主主義』自体の復元が甚だ困難になります。
それはそれでいいじゃないですか。帝政に疑問を持たない人間ばかりの宇宙になれば戦争も終わって静かになりますよ。
> それに民主主義にした所で『350億人を殺した30億人の
> 満足』よりは『専制統治下において120億人が250億人を
> 根気よく啓蒙し続ける』の方がよりその理念に適うあり方では
> ないでしょうか。
理想としてはそうですが共和主義者の側の犠牲が多すぎません?
「解放者ラインハルト」を無批判に持ち上げる帝国のバカはルドルフを賞賛していた連中と同じです。殺されても文句は言えないでしょう。
盗塁王赤星さん、ろくでんです。
民主主義の軍隊で中尉さんが伍長に軍令として性的関係を命じたらセクハラで軍法会議ですよ。
> 民主主義の軍隊で中尉さんが伍長に軍令として性的関係を命じたらセクハラで軍法会議ですよ。
…はぁ?
一体何の話ですか?
ごめんなさい。意味が全く分かりません。
> S.K.さん、追加レスです。
了解しました。
が、折角お答えした「過去の宿題」も無視なさらないでいただけると幸いです。
> それはそれでいいじゃないですか。帝政に疑問を持たない
> 人間ばかりの宇宙になれば戦争も終わって静かになりますよ。
では最良解とは「ろくでんさん一人でラインハルトに負けて笑われて死ぬ」か「以後2度と銀河英雄伝説を読まず、田中作品についても論評を避け続けて生きる」のどちらかでしょう。
気を使った言い方をして、架空でも他人の生存欲求にツベコベほざくだけの資格をろくでんさんには認めません。
率直に言えば、何の論理的整合性もなく感性に訴えるだけの衝撃的な破天荒ささえないろくでんさんの電波に何の価値も認めないのでお一人で抱えてブツブツ指でもしゃぶりながらやってていただきたい、そういう事です、
「民主主義」を盾にとっておいて旗色が悪くなったら「全滅したらいいじゃない」私は神様なので聞いてあげます、あなたは何様ですか。
> > それに民主主義にした所で『350億人を殺した30億人の
>
> 理想としてはそうですが共和主義者の側の犠牲が多すぎません?
> 「解放者ラインハルト」を無批判に持ち上げる帝国のバカはルドル
> フを賞賛していた連中と同じです。殺されても文句は言えないでし
> ょう。
ラインハルトは汚職役人にヤキを入れてオフィシャルサービスを最低でも同盟末期の状態よりは格段に旧同盟市民に喜ばれる様改善した男です。
少なくとも人類社会という集合体に対し、いつの時代に生まれたにせよ、ろくでんさんの億倍兆倍ほども有益な人材っぽいですがね。
いいからとっとと砂漠地帯を緑化するか乾燥地帯で芳醇な地下水脈見つけてきなさい。
迷妄とデマカセで架空とはいえ政治だ社会だのあり方を分不相応にも騙るろくでんさんの言に1分子程度の説得力でも付与したいなら、後はもう現実に挙げえたろくでんさん個人の実績をもって埋め合わせるより他ありませんから。
> > 民主主義の軍隊で中尉さんが伍長に軍令として性的関係を命じたらセクハラで軍法会議ですよ。
>
> …はぁ?
> 一体何の話ですか?
> ごめんなさい。意味が全く分かりません。
センスのない人がギャグのつもりで言っているんでしょう。
ついでに言えば先に一寸赤星さんにウケたようなので満足でしたが当人的には「何かさんざか田中作品のしょうもない部分を罵りまくってきた筈のこのS.Kが正しい部分とは言えこうも長期に銀河英雄伝説のある意味擁護をしている」のが苦笑できて仕方ないです。
> ついでに言えば先に一寸赤星さんにウケたようなので満足
> でしたが当人的には「何かさんざか田中作品のしょうもない
> 部分を罵りまくってきた筈のこのS.Kが正しい部分とは言え
> こうも長期に銀河英雄伝説のある意味擁護をしている」のが
> 苦笑できて仕方ないです。
あはは、「田中芳樹を護る!」みたいになってますよね。
もしかしたらろくでんさんは熱狂的田中ファンで、
田中批判をする人たちに銀英伝への愛を取り戻させようとしていらっしゃるのかもしれません。
LOVE&PEACE!
でもそうだとしたらさすがにそろそろやりかた変えてほしいな。
> 清涼銀河さん、ろくでんです。
>
> > それは幼児の頃の話で、成長してからの皇帝の命は保障されてない、なんてのはナシですよ。
> そうですか、残念。
>
> > なんで宰相が主人である皇帝を庶民の身分に落とさなきゃならないんでしょうか。
> 帝位を簒奪した上で、人道を口にするのであれば
> かくあるべきかと思います。
帝位を簒奪などしてないんですが。
ラインハルトはあの時点では帝国宰相であって、好き勝手やっているように見えてもその権威は全て皇帝に帰するものです。
少なくとも、形式上はそういうことになっています。
もちろん、実質上はまったくそうではないですが。
ラインハルトが既に帝位を簒奪していたのであれば、前帝国の皇帝の処遇に悩んだりする必要はまったくなかったんですよ。