過去ログは未見ですが。例えば、(仮に)小林よしのりの著作を読んで「純粋まっすぐ君」や革新系的サヨク的戦後民主主義的価値判断を無自覚に受け入れている人たち、にたいして非常に敵愾心を燃やすようになった人は、売れっ子作家の田中芳樹の小説に反映される価値判断(「評論」ですか)に反感を持ち、その小説が売れているという事実に政治的驚異を感じるかもしれないな、と考えればこのHPのモチベーションはなんとなく分かります。管理人の方がよしりん信者だ、といいいたいわけではありません。ただ、批判する側が自らの価値判断についてどれくらい自覚的なのか。必ずしも明らかではないように思えます。
「田中芳樹の政治的プロパガンダ」を問題にすることとかれの職業姿勢のそれを、とは別の次元の問題ではないでしょうか。作品論についても同様です。ミソもクソも、という印象を受けます。
「田中の政治認識は浅い」という批判と田中の価値判断への批判、さらにそれが作品に(作者の独白として)混入していることへの批判。これらはそれぞれ独立した問題ではないでしょうか。
感情的な罵詈雑言ではない理論的な批判を志向しておられるのですから。自分も田中芳樹についてはいろいろ(批判を)言いたいこともあるのですが、あくまで小説家として考えているからでしょうか、まるで「アカの手先」やヒトラー呼ばわりまでされているのを見ると非常に気分が重いです。
ついでながら、小林よしのりとの相違について少し議論がありましたが、非常に興味深いテーマだと思います。田中批判をする際もっと検討されてもいいのでは?ただ、私は「ゴー宣」をSPA!以降は読んでないので意見できないのですが・・・・・・
とりあえず感想まで。乱文乱筆失礼いたしました。
こんにちは。はじめまして。
>過去ログは未見ですが。
ということですので、ご感想は私のコンテンツに対してのものだと思います。
>「田中の政治認識は浅い」という批判と田中の価値判断への批判、さらにそれが作品に(作者の独白として)混入していることへの批判。これらはそれぞれ独立した問題ではないでしょうか。
これに関しては、一応分けて提示したつもりです。また、社会評論がダメだから作家としてダメだ、とは書かないようにしてあるつもりです。
余談ながら、私自身としては、「サヨク」を罵倒のレッテル貼り的に使う最近の風潮には少々疑問をもっています(ゴー宣も含む)。左翼的論説の内容を批判するのはいいのですが、単なる罵倒語になっている面が見られますからね。
>まるで「アカの手先」やヒトラー呼ばわりまでされているのを見ると非常に気分が重いです。
ヒトラー呼ばわりに関しては、「ヒトラーの行動を批判しているアンタの行動がヒトラーそっくりじゃないか」という点が、彼の矛盾撞着の非常にわかりやすい点であるということであり、別にヒトラーに引きつけて田中芳樹を批判しよう、というわけではありません。
10番について・・・
これは
1、田中芳樹は作中でヒトラーの批判をしてる。
2、しかし竜堂兄弟の行動はヒトラーと同じ。
・・・ってことですよね?
じゃあ今回はこれについて思ったことを言ってみます。
ヒトラーと竜堂兄弟の違いは権力を持っていないということだと思うんです。彼らはその力をもってして国家をどうこうっていう思想は持っていないんですよね?
>竜堂兄弟の「懲らしめ」の延長線上
と論の中で書いてあるとおり、彼らはその一歩先に踏み出していない。
そこがヒトラーと大きく違うところなのでは?
特に田中芳樹の作中ですと悪役は絶対悪として描かれていますから、竜堂兄弟の立場であれば誰だって彼らのような行動を取るのではないでしょうか。
> これは
> 1、田中芳樹は作中でヒトラーの批判をしてる。
> 2、しかし竜堂兄弟の行動はヒトラーと同じ。
>
> ・・・ってことですよね?
> じゃあ今回はこれについて思ったことを言ってみます。
> ヒトラーと竜堂兄弟の違いは権力を持っていないということだと思うんです。彼らはその力をもってして国家をどうこうっていう思想は持っていないんですよね?
> >竜堂兄弟の「懲らしめ」の延長線上
> と論の中で書いてあるとおり、彼らはその一歩先に踏み出していない。
> そこがヒトラーと大きく違うところなのでは?
確かに違いますね。但し、方向性は一緒です。
創竜伝で、主人公達や作者の声は、ヒトラーのやったことだけではなく、いや、むしろそれ以上に思想の方向性を問題にしていますね。
> 特に田中芳樹の作中ですと悪役は絶対悪として描かれていますから、竜堂兄弟の立場であれば誰だって彼らのような行動を取るのではないでしょうか。
そもそも絶対悪というのがあって、その絶対悪に対して正義は何しても良いと言うこと自体が、あまりにも大きな矛盾じゃないですか?