どうも久しぶりに書きます、槍です。
ちょっと思ったのですがもしヤンがバーミリオン会戦でラインハルトを殺していたら歴史はどうなったのでしょうか?
気になります、特にトリュー二ヒトが
(もしかしたら南宋の秦檜の如き大活躍をしたかもしれない)
> どうも久しぶりに書きます、槍です。
最近、こちらに書き込むようになりましたイッチーというものです。以後、よろしくお願いいたします。
> ちょっと思ったのですがもしヤンがバーミリオン会戦でラインハルトを殺していたら歴史はどうなったのでしょうか?
> 気になります、特にトリュー二ヒトが
> (もしかしたら南宋の秦檜の如き大活躍をしたかもしれない)
私の予想(半分は願望)では次のようになると思います。
まず、ラインハルトが死亡したことで、他の将兵たちは銀河帝国内の混乱を恐れて、オーディンにいったん帰っていくでしょう。ハイネセンをついたヒルダたちももはやハイネセンにかかずらっている余裕はなく、また彼女たちの性格から特に市民に危害を加えることもなく、オーディンに帰っていくでしょう。
ヤンは政府の命令を無視したことでいさぎよく裁きをうけようと考えますが、ヤンファミリーがそれを止めます。そのころ、ハイネセンポリス市内で同盟を一時裏切ったトリューニヒトに対する抗議暴動が発生し、トリューニヒトは捕らえられ、売国奴として市民からリンチを受けて虐殺されるでしょう。(あるいは地球教徒の援助をうけて逃亡)
後継首班には同盟の危機に縦横無尽の働きをしたアイランズが就任し、アイランズ政府はヤンの不問を決定し、市民は歓呼をもってヤンを出迎えます。アイランズは政府を一時離れていたレベロやホワンを再入閣させます。また非議員の閣僚が可能ならば、ビュコックが国防委員長に任命されるでしょう。これはビュコックを二度と危険な戦場に引きずりだしたくないというヤンの願望にも沿うものです。宇宙艦隊司令長官にはチェンが昇格し、ヤンは総参謀長としてこれを補佐。経済の再建をアイランズ政府に任せながら、イゼルローン要塞再奪取作戦を練ることになるでしょう。
一方、銀河帝国では帝国宰相が死んだものの形ばかりの皇帝は残っているわけですから、当面これを残したまま、オーベルシュタイン・ミッターマイヤー・ロイエンタールによる三頭政治によってラインハルト死亡後の混乱を乗り切ろうとするのではないでしょうか。とりあえず、マリーンドルフ伯またはブラッケやリヒターといった改革派貴族を帝国宰相に据えて、ラインハルトの改革路線の踏襲を帝国国民に示して人心の動揺をおさえる一方、オーベルシュタインが軍務尚書・ミッターマイヤーが宇宙艦隊司令長官・ロイエンタールがイゼルローン方面軍司令官(またはフェザーン方面軍司令官)に就任して、軍務を統率し、ラインハルト亡き後の軍隊の動揺をおさえるでしょう。ただ、中心人物を失った帝国の動揺は大きく、国内をかためるのに精一杯で同盟への侵攻は当分ないでしょう。いっぽう、フェザーン・イゼルローンをおさえられた同盟も地政学的に苦しい状況に置かれ、イゼルローン再奪還作戦に全力をあげる一方、ヤンはボリス・コーネフに依頼して、フェザーンでも独立運動をもりあげ、フェザーンからの同盟への侵攻を事実上食い止めるような方策を練るでしょう。
ただ、帝国・同盟ともに他国に侵攻する余裕はなくしばらく緊張状態が続くのではないでしょうか。
> ヤンは政府の命令を無視したことでいさぎよく裁きをうけようと考えますが、ヤンファミリーがそれを止めます。
>そのころ、ハイネセンポリス市内で同盟を一時裏切ったトリューニヒトに対する抗議暴動が発生し、トリューニヒトは捕らえられ、売国奴として市民からリンチを受けて虐殺されるでしょう。
>(あるいは地球教徒の援助をうけて逃亡)
虐殺まではいかないと思います。
民主国家の元首らしく、敗戦の責任を取って総辞職。
というより、国民が辞職を求めるのでそうせざるを得なくなるでしょう。
無責任ぶりがばれたので、二度と政界には復帰できないでしょう。
フェザーンで隠居生活でもするのでは。
(地球教徒の援助は受けないでしょう。
下野したトリューニヒトなんて何の利用価値も無いし、
トリューニヒトにしても、下手に救いを求めれば
過去の関係がばれる恐れがあるので)
> 後継首班には同盟の危機に縦横無尽の働きをしたアイランズが就任し、アイランズ政府はヤンの不問を決定し、市民は歓呼をもってヤンを出迎えます。アイランズは政府を一時離れていたレベロやホワンを再入閣させます。また非議員の閣僚が可能ならば、ビュコックが国防委員長に任命されるでしょう。これはビュコックを二度と危険な戦場に引きずりだしたくないというヤンの願望にも沿うものです。
>宇宙艦隊司令長官にはチェンが昇格し、ヤンは総参謀長としてこれを補佐。経済の再建をアイランズ政府に任せながら、
>イゼルローン要塞再奪取作戦を練ることになるでしょう。
閣僚は議員しかなれなかったような。(ちょっと曖昧)
アイランズが兼任する可能性のほうが高い気がします。
ビュコックは統合作戦本部長に昇進、
ヤンがバーミリオンの功績で宇宙艦隊司令長官に昇進するのが自然だと思います。
チュンはそのまま総参謀長に留まるか、他の要職にまわるか。
> 一方、銀河帝国では帝国宰相が死んだものの形ばかりの皇帝は残っているわけですから、当面これを残したまま、オーベルシュタイン・ミッターマイヤー・ロイエンタールによる三頭政治によってラインハルト死亡後の混乱を乗り切ろうとするのではないでしょうか。
とりあえず、マリーンドルフ伯またはブラッケやリヒターといった改革派貴族を帝国宰相に据えて、ラインハルトの改革路線の踏襲を帝国国民に示して人心の動揺をおさえる一方、オーベルシュタインが軍務尚書・ミッターマイヤーが宇宙艦隊司令長官・ロイエンタールがイゼルローン方面軍司令官(またはフェザーン方面軍司令官)に就任して、
>軍務を統率し、ラインハルト亡き後の軍隊の動揺をおさえるでしょう。
ラインハルトの改革路線を支持する点では、皆の利害は一致しているので、
当面の敵としては同盟、旧貴族連合軍、フェザーン残党、地球教となるのでしょう。
混乱といっても、民衆に対しては改革路線の堅持を約束すればよいだけですし、
リーダー不在とはいえ、ローエングラム陣営の人間は、
どうも野心が少ない人たちばかりですので(ロイエンタールを除く)、
信長の死における秀吉・勝家の争いみたいなことは、
すぐには起こらないでしょう。
ただし、ロイエンタールは爆弾です。
必ず一定期間ののち帝国簒奪を考えるでしょう。
> ただ、帝国・同盟ともに他国に侵攻する余裕はなくしばらく緊張状態が続くのではないでしょうか。
どちらかといえば同盟が受けた傷の方が深いので、
帝国が混乱しているうちにイゼルローンを取り返さないと、
帝国軍の再侵攻は免れないでしょう。
Merkatzさま
私の書き込みに丁寧なご批評ありがとうございます。自分で書き込んだ後に考えたこととMerkatzさまのご批評を参考にして、自分の考えを少し修正しようと思います。
> 虐殺まではいかないと思います。
> 民主国家の元首らしく、敗戦の責任を取って総辞職。
> というより、国民が辞職を求めるのでそうせざるを得なくなるでしょう。
> 無責任ぶりがばれたので、二度と政界には復帰できないでしょう。
> フェザーンで隠居生活でもするのでは。
> (地球教徒の援助は受けないでしょう。
> 下野したトリューニヒトなんて何の利用価値も無いし、
> トリューニヒトにしても、下手に救いを求めれば
> 過去の関係がばれる恐れがあるので)
なるほど。その可能性は高いでしょうね。私もトリューニヒト、政界引退という考えに賛成です。ただし、フェザーンは帝国の支配下にあるはずですから、同盟の偏狭の惑星で隠遁生活でも送ることなりそうですね。
> 閣僚は議員しかなれなかったような。(ちょっと曖昧)
> アイランズが兼任する可能性のほうが高い気がします。
> ビュコックは統合作戦本部長に昇進、
> ヤンがバーミリオンの功績で宇宙艦隊司令長官に昇進するのが自然だと思います。
> チュンはそのまま総参謀長に留まるか、他の要職にまわるか。
閣僚は議員しかなれなかったでしたっけ?(私も曖昧)ただ、議長と閣僚は兼任が禁止されていたはずです。(ですから、トリューニヒトはネグロポンティやアイランズを国防委員長に据えたのです)ですから、アイランズが議長に就任した場合、国防委員長には別の人物を据えなくてはいけないはずです。私としてはヤンにも理解のあるホワン・ルイ国防委員長というのが面白いと思うのですが・・・。財政委員長にはレベロが再登板し、帝国にフェザーンが占領されたどさくさにまぎれて、フェザーン資本の国有化による財政再建がおこなわれるでしょう。(発展途上国で革命が起こったときによくおこなわれる手)
軍隊内では、トリューニヒト派のロックウェルやベイは退役においこまれて、反トリューニヒト派が主流を占めるでしょう。ビュコック統合作戦部長・ヤン宇宙艦隊司令長官・チェン総参謀長はMerkatzさんのおっしゃるとおりだと思います。キャゼルヌが後方勤務本部長が就任するでしょう。ヤンはシェーンコップとアッテンボローに策を授けて、イゼルローンを再奪取させ、シェーンコップがイゼルローン要塞司令官、アッテンボローが艦隊司令官となるでしょう。
> ラインハルトの改革路線を支持する点では、皆の利害は一致しているので、
> 当面の敵としては同盟、旧貴族連合軍、フェザーン残党、地球教となるのでしょう。
> 混乱といっても、民衆に対しては改革路線の堅持を約束すればよいだけですし、
> リーダー不在とはいえ、ローエングラム陣営の人間は、
> どうも野心が少ない人たちばかりですので(ロイエンタールを除く)、
> 信長の死における秀吉・勝家の争いみたいなことは、
> すぐには起こらないでしょう。
考えてみたら、オーベルシュタインはブリュンヒルトに同乗しているので、ラインハルトと一緒に死亡していますね。すると、ラインハルト死後はロイエンタールとミッターマイヤーが中心となって帝国を支えることになりますね。(まさに帝国の双璧)おそらく、当面は政務と軍務を分離し、政務は改革派貴族に任せて、改革路線の継続を国民にアピールし、軍務はロイエンタールとミッターマイヤーが中心となって取り仕切ることとなるでしょう。おそらく、ロイエンタールが軍務尚書として政府ににらみをきかせ、ミッターマイヤーが宇宙艦隊司令長官として実際の指揮をとる形になるのではないでしょうか。帝国宰相には野心のないマリーンドルフ伯が軍部の支持を得て、就任するのではないでしょうか。
ラインハルトが死亡しても、門閥貴族の勢力は根絶されているので、帝国に大きな混乱はないと思います。(小説ではラインハルトが死んでいたら、帝国はいくつかの領邦国家に分裂していたであろうと書かれていたような気がしますが、それは考えられません)ただし、フェザーンで独立または自治を要求する暴動が発生する可能性は高いと思います。当面、帝国政府はフェザーン暴動の鎮圧に手を焼くでしょう。
> ただし、ロイエンタールは爆弾です。
> 必ず一定期間ののち帝国簒奪を考えるでしょう。
むしろ、ミッターマイヤーの後押しで、ゴールデンバウム王朝の廃絶→ロイエンタール王朝の成立となるのでは?ただし、ロイエンタールは子孫を残そうという意志がなさそうなので、ミッターマイヤー夫妻に子供が出来た場合、その子を後継者とすると宣言しそうな気がします。あるいは女官かなにかに手を出して出来た子供が後を継ぐかもしれない。(笑)ロイエンタールは反乱のときの言動から同盟領には関心がなさそうなので、イゼルローン要塞が再奪取された後で、同盟が申し出る休戦に乗るかもしれません。ロイエンタール王朝誕生の時点で、ミッターマイヤーが宰相に就任するでしょう。(あるいは固辞して、軍務尚書に就任の可能性も)
> どちらかといえば同盟が受けた傷の方が深いので、
> 帝国が混乱しているうちにイゼルローンを取り返さないと、
> 帝国軍の再侵攻は免れないでしょう。
フェザーン暴動に乗じて、同盟がイゼルローンを再奪取するのでは。その時点で、同盟は今度こそ、帝国に休戦を呼びかけるでしょう。同盟領への野心のなさそうなロイエンタール・ミッターマイヤー政府であれば、これを受け入れるかもしれません。ここで休戦阻止を狙う地球教徒による陰謀が発覚し、帝国・同盟合同軍による地球教本部の捜索と侵攻がおこなわれるのでは。
帝国・同盟休戦後のキャラたち
ヤン・・・軍に退職を申し出て、初代駐帝国大使への任命と引き換えに認められる。新妻フレデリカと駐在武官ユリアンを連れて赴任。
ユリアン・・・駐帝国大使館駐在武官を務めた後、同盟軍戦史部に転属願いを出し、ヤンの伝記をまとめる。キャゼルヌの娘と結婚し平和な家庭を築く。
シェーンコップ・・・イゼルローン要塞で娘のカリンと出会う。長らく反目しあうも娘と和解。女性に縁のないアッテンボローとカリンを引き合わせ、軍を退職後は娘夫婦の世話になる。
アッテンボロー・・・軍に退職を願い出るも却下され、軍人として生涯を終える。軍を退職後、「イゼルローン要塞秘密日記」を出版。
ロイエンタール・・・帝国皇帝に就任。後継者にはミッターマイヤーの子供を指名するが、肝心のミッターマイヤー夫妻に子供が出来ず、女官に生ませた子供が後を継ぐ。
ミッターマイヤー・・・ロイエンタールより長生きし、ロイエンタールの死後、その子供を補佐。
ヒルダ・・・初代駐同盟帝国大使に就任。帰国後、工部尚書シルヴァーベルヒと結婚。
私がラインハルトが好きではないからかもしれませんが、バーミリオンでラインハルトが殺されるという展開のほうがストーリーとして無理がないような気がするのですが・・・。(なぜ、あのとき、ヤンがためらったのか全くわからない)
こんにちは。
ヤンがあそこで停戦命令に従わなかった場合、ですね。
一番妄想の虫がうずく設定です。
ヤン艦隊は停戦命令に従わなかったとすると、同盟政府からすると「反政府勢力」と断罪されても仕方がないと思われます。その場合を個人的妄想に牽引してもらい考えてみました。
バーミリオンではブリュンヒルト撃沈の報で帝国軍は一旦引くでしょう。帝国軍は同盟領まで遠征していたわけですから、一旦停戦に近い状態になるのでは?と思います。
残された帝国軍提督たちは、弔い合戦を心に誓うにちがいありません。
ところが、ヤンとその一派は、一時停戦の後今度は同盟政府からの弾劾に立ち向かうことになります。
そこで2つ方向があると思われます。
1)大人しくハイネセンに戻り政府の追及を受ける、メルカッツに一定戦力を預けるのは同じ
2)バーイリオンからそのままヤン艦隊が動くシャーウッドの森と化す
1)の場合は、原作より時間や手間がかかったとしても、元一派によりヤンとその仲間たちが救出され、メルカッツたちと合流。。。しかしイゼルローン攻略へは向かえないのでは?と思います。流石にこれでビュコックたちがヤンたちに手を差し伸べられるとは思えないからです。そこで結局は(2)と同じ、少ない戦力で宇宙をさすらう・・・に陥ると思われます。
妄想を進めると、くされ同盟政府はヤン艦隊の殲滅作戦に出るかなと。拠点のないヤン艦隊はかなり厳しい立場になりますね。
とりあえずここまで。
> こんにちは。
> ヤンがあそこで停戦命令に従わなかった場合、ですね。
> 一番妄想の虫がうずく設定です。
赤の8番さま、こんにちわ。イッチーと申します。
> バーミリオンではブリュンヒルト撃沈の報で帝国軍は一旦引くでしょう。帝国軍は同盟領まで遠征していたわけですから、一旦停戦に近い状態になるのでは?と思います。
> 残された帝国軍提督たちは、弔い合戦を心に誓うにちがいありません。
「弔い合戦」という要素を忘れていました。先に私が予測したように仮にロイエンタール・ミッターマイヤー政府が帝国に誕生したとしても、簡単に休戦にはなりそうもありませんね。
> ところが、ヤンとその一派は、一時停戦の後今度は同盟政府からの弾劾に立ち向かうことになります。
なぜ、同盟はヤンを弾劾しなければいけないのでしょう?帝国軍が一時去ったとしても、再侵攻してくることは目に見えています。戦力がほとんどない同盟にとって、ヤンの戦力を失うことは得策ではありません。帝国への無条件降伏はトリューニヒトが独断で決めたことで同盟国民の大多数は降伏反対だと思います。仮にトリューニヒトがヤン討伐を命じても、同盟軍の大多数は従わないでしょう。(帝国保護下にあったレベロ政権とは明らかに状況が異なる)もし、トリューニヒトが情報操作をおこなって、ヤンを悪者にしたとしても、ヤンがバクダッシュの助けを借りて、同盟全土に「私は政府から即時停戦命令を受けたが、同盟と民主主義を守るためにあえてブリュンヒルトを攻撃した」と訴えれば、同盟の大多数はヤンの味方をするでしょう。そうでなくても、国家の非常時にトリューニヒトがいかに無責任であったかを同盟国民は覚えているはずですから、帝国軍撤退後、トリューニヒトの求心力は崩壊しているのではないでしょうか?
イッチーさま、よろしくです。
> なぜ、同盟はヤンを弾劾しなければいけないのでしょう?
双璧がハイネセンへ降伏を勧告したのです。
喉元に迫った帝国軍に、同盟政府は「こいつが勝手にやりました!」とヤンの首を差し出すことでしょう。その後での一時停戦です。
(ハイネセンに迫った帝国軍が双璧以外であった場合、その場でラインハルトの仇をハイネセン市民の命で償わせたかもしれません。)
なので、同盟政府からすれば「あいつが悪いから責任とらせましょう!」ということになると思います。
また、一応政府の対面を保っているならば、一軍人がその指示に従わないかつある程度の規模の軍閥を把握している、ならば、逆賊として見られても仕方がないと思います。
いずれにせよ、ヤンに残されたチャンスは同盟市民の支持と、帝国の出方ではないでしょうか。宿敵(?という設定にまでなっていればですが)ラインハルトを倒したヤンにはそれなりの支持が集まるかもしれません。しかしどんなに優秀な軍指導者も、議会制民主主義の国の元では公僕の一人でしかありえません(某パウエル氏しかり)。
いずれにせよこの後のヤンには「ルビコン」を越えるべきかどうか、という難題が待ち受けるわけです。
> 双璧がハイネセンへ降伏を勧告したのです。
> 喉元に迫った帝国軍に、同盟政府は「こいつが勝手にやりました!」とヤンの首を差し出すことでしょう。その後での一時停戦です。
> (ハイネセンに迫った帝国軍が双璧以外であった場合、その場でラインハルトの仇をハイネセン市民の命で償わせたかもしれません。)
帝国の双璧の性格からしてラインハルト死去の報告を受け取ったあと、ハイネセン市民に危害をくわえず整然と去っていくと思います。そうすると、ハイネセン市民の心理状態からして、彼らの憎悪はハイネセン市民を危険に陥れようとした帝国軍ではなく、自己の保身のために国家自体を売り渡そうとしたトリューニヒトに向かうでしょう。そのなかでトリューニヒトが政権を維持できるとは考えられません。首都では当然暴動が発生するでしょうし、同盟国民の多数はヤンを支持するでしょう。
> なので、同盟政府からすれば「あいつが悪いから責任とらせましょう!」ということになると思います。
> また、一応政府の対面を保っているならば、一軍人がその指示に従わないかつある程度の規模の軍閥を把握している、ならば、逆賊として見られても仕方がないと思います。
むしろ、同盟国民はヤンを救国の英雄と迎えるのでは?そんなヤンを国賊のように扱う政府があるとすれば、同盟国民が黙っていないでしょう。
イッチーさま、早速にどうもです。
> むしろ、同盟国民はヤンを救国の英雄と迎えるのでは?そんなヤンを国賊のように扱う政府があるとすれば、同盟国民が黙っていないでしょう。
世論がどう盛り上がろうとも政治が簡単に動けないところは、議会制民主主義国家のもどかしい点でしょう。クーデターでも起きない限り、とりあえず現政権がヤンをどう扱うか?という視点で考えざるをえないのが、私の妄想の限界です。ヤン一派の同盟政府における立場は、政治的活動家ではなく、ただの「軍人」なわけですから。
トリューニヒトが弾劾されても、せいぜいがムネオが弾劾された程度ではと思われます。また、「市民暴動で国政が動いたことは、近代民主国家においてはないんだよユリアン・・・」と提督風に。(専制政治から民主国家への揺籃期にはありえたのですが。)
双璧については同意です、ですがその後帝国が同盟に対してどのような外交施策に出るかは、いろいろバリエーションが考えられると思います。
赤の8番さま、早速レスありがとうございます。
> トリューニヒトが弾劾されても、せいぜいがムネオが弾劾された程度ではと思われます。また、「市民暴動で国政が動いたことは、近代民主国家においてはないんだよユリアン・・・」と提督風に。(専制政治から民主国家への揺籃期にはありえたのですが。)
市民暴動で国政が動いたことはあります。
一、1919年、ワイマール共和制に移行したドイツで軍の一部が蜂起し、カップという人物を首班に据えたことがあります。(カップ一揆)ところが、社会民主党が呼びかけた労働者のゼネストによってカップは政権を維持できなくなり、カップ一揆は失敗しました。
二、1960年、日本で安保条約改正案を強行採決した岸信介政権に反発した市民がデモを起こし、日本中が騒然となりました。赤城防衛庁長官が自衛隊の出動を拒否したこともあって、岸内閣は総辞職しました。
三、1991年、ソ連共産党の保守派がクーデターを起こして、政権を奪取しましたが、ソ連市民はデモを起こし、軍の一部も加わって、クーデターは失敗に終わりました。
一・三は専制政治から民主制への揺籃期の出来事とおっしゃるかもしれませんが、二は明らかに近代民主国家で起こった出来事です。トリューニヒト政権が総辞職して、アイランズ政権が誕生するというのは、1960年の日本で岸内閣が総辞職して池田内閣が誕生したというレベルのことです。(政権与党は変わらない)それくらいのことは市民暴動で実行可能でしょう。同盟憲章には抵抗権も認められているそうですし・・・。(コミック版10巻でシャンゴ星市長が言っています)
ことの推移を整理してみましょう。トリューニヒトはバーラトの和約で自分と自分の家族の安泰と引き換えに同盟の降伏を申し出ました。仲間も一緒に帝国に逃げられるようとりはからうのならともかく、自分だけの安泰をトリューニヒトははかったのです。
しかし、ラインハルトはヤンに殺され、和約は反故となります。双璧は無辜の市民を害することもなく整然と帝国に帰っていきます。ラインハルトが殺された以上、トリューニヒトはおいてけぼりです。そのトリュー二ヒトが今度はそしらぬ顔でヤン討伐を命じても、自分たちを見捨てようとしたトリューニヒトの命令を誰が聞くでしょうか?おそらく、トリューニヒト派の軍人たちも言うことをきかないでしょう。ハイネセンポリス市内は市民暴動で騒然となるでしょうし、機を見るに敏なロックウェルあたりがトリューニヒトを始末するかもしれません。仮に殺されなくてもトリューニヒトは外患誘致罪かなにかで裁かれる可能性もあります。
>
> 双璧については同意です、ですがその後帝国が同盟に対してどのような外交施策に出るかは、いろいろバリエーションが考えられると思います。
>
> どうでしょうか?
あくまでも同盟領併合を目指すか、休戦を目指すかのどちらかだと思います。ラインハルトは全宇宙の統一という壮大な目標を持っていましたが、ラインハルトの幕僚たちはラインハルトに従っていただけで別に同盟を何がなんでも滅ぼそうという考えはないでしょう。それはロイエンタールが反乱を起こしたとき「おれが欲しいのは銀河帝国だ。同盟領は共和主義者にくれてやる」と言っていたことからもうかがえます。ただ、「ラインハルトさまの仇を討ってやる!」と幕僚たちが思い込んでしまったら、あくまでも同盟再侵攻を目指すでしょう。
ただ、同盟領侵攻のコストが高いと思えば無理に同盟には侵攻しないと思います。ですから、同盟としてはフェザーンで暴動を起こさせて、帝国軍をそっちにかかりきりにさせることとイゼルローン要塞を再奪取して帝国軍の戦意を喪失させることが必要でしょう。
> ことの推移を整理してみましょう。トリューニヒトはバーラトの和約で自分と自分の家族の安泰と引き換えに同盟の降伏を申し出ました。仲間も一緒に帝国に逃げられるようとりはからうのならともかく、自分だけの安泰をトリューニヒトははかったのです。
> しかし、ラインハルトはヤンに殺され、和約は反故となります。双璧は無辜の市民を害することもなく整然と帝国に帰っていきます。ラインハルトが殺された以上、トリューニヒトはおいてけぼりです。そのトリュー二ヒトが今度はそしらぬ顔でヤン討伐を命じても、自分たちを見捨てようとしたトリューニヒトの命令を誰が聞くでしょうか?おそらく、トリューニヒト派の軍人たちも言うことをきかないでしょう。ハイネセンポリス市内は市民暴動で騒然となるでしょうし、機を見るに敏なロックウェルあたりがトリューニヒトを始末するかもしれません。仮に殺されなくてもトリューニヒトは外患誘致罪かなにかで裁かれる可能性もあります。
考えてみたら、同盟軍の主力はヤンと共にあって、惑星ハイネセンはがらあきなんですよね。そのうえ、アルテミスの首飾りもないし・・・。仮にトリューニヒトがヤン討伐を命じても、彼にはヤンに対抗する武力はありませんから、ヤン艦隊がハイネセンに近づくにつれて、同盟政府は恐慌状態になり、内紛が始まるでしょう。ちょうど、レベロ政権末期と同じ状態になるわけです。おそらく、ヤン艦隊の報復を恐れたロックウェルあたりがトリュー二ヒトを始末して、自己の安泰をはかろうとするのではないでしょうか?
そのあとはアイランズが後継首班に就任して・・・というシナリオですすむと思います。
ところで、私がビュコックだったら、ラインハルトを討ち取らないでおめおめ戻ってきたヤンに「なんであのとき、ブリュンヒルトを攻撃しなかった!この馬鹿もんが!我々は命などどうでもよかったんじゃ!」と叱り飛ばすと思うのですが・・・。
イッチーさま、旅(?)に出ていたので手短に。
> 一・三は専制政治から民主制への揺籃期の出来事とおっしゃるかもしれませんが、二は明らかに近代民主国家で起こった出来事です。トリューニヒト政権が総辞職して、アイランズ政権が誕生するというのは、1960年の日本で岸内閣が総辞職して池田内閣が誕生したというレベルのことです。(政権与党は変わらない)それくらいのことは市民暴動で実行可能でしょう。同盟憲章には抵抗権も認められているそうですし・・・。(コミック版10巻でシャンゴ星市長が言っています)
この程度の政権移譲で「政府の停戦命令を無視してしまった軍司令官」が弾劾を免れえるかというところです。市民の反発が怖くてあからさまな弾劾ができなかったとしても、何らかのペナルティはあるでしょう。また新規に政権を握った側からしても、ヤン司令官は非常に怖い存在です。さて、どう扱うでしょうか。
#市民の力とかこの国の政治に夢も希望も持てない私見がだいぶはいっているかもしれません。トリューニヒトが失脚してももっと保身に走るヘタレ政治家が現れる程度にしかどうしても期待ができないので。岸内閣も池田内閣も結局たいしてかわらない、政権交代してみせただけ・・・うがちすぎですかね?
> あくまでも同盟領併合を目指すか、休戦を目指すかのどちらかだと思います。ラインハルトは全宇宙の統一という壮大な目標を持っていましたが、ラインハルトの幕僚たちはラインハルトに従っていただけで別に同盟を何がなんでも滅ぼそうという考えはないでしょう。それはロイエンタールが反乱を起こしたとき「おれが欲しいのは銀河帝国だ。同盟領は共和主義者にくれてやる」と言っていたことからもうかがえます。ただ、「ラインハルトさまの仇を討ってやる!」と幕僚たちが思い込んでしまったら、あくまでも同盟再侵攻を目指すでしょう。
> ただ、同盟領侵攻のコストが高いと思えば無理に同盟には侵攻しないと思います。ですから、同盟としてはフェザーンで暴動を起こさせて、帝国軍をそっちにかかりきりにさせることとイゼルローン要塞を再奪取して帝国軍の戦意を喪失させることが必要でしょう。
なるほどです、そこで思いましたが帝国の動揺を鎮められたタイミングで、国威掲揚の目的もあって、「ラインハルトの志を達成するために」同盟侵攻は考えるかもしれないですね。(さすがにあだ討ちでは大艦隊を動かせないでしょうから。)
フェザーンへの帝国と同盟の策謀合戦、になるのでしょうか。以外とラインハルト以前の両国のバランスに立ち戻るのかもしれません。
(すみませんコミック版は存じませんのでご容赦を)
ではまた。
> 考えてみたら、同盟軍の主力はヤンと共にあって、惑星ハイネセンはがらあきなんですよね。~中略~> そのあとはアイランズが後継首班に就任して・・・というシナリオですすむと思います。
いえてますね、その筋が一番アリかと思います。
>
> ところで、私がビュコックだったら、ラインハルトを討ち取らないでおめおめ戻ってきたヤンに「なんであのとき、ブリュンヒルトを攻撃しなかった!この馬鹿もんが!我々は命などどうでもよかったんじゃ!」と叱り飛ばすと思うのですが・・・。
私も本を読んでいて「なんですとぉ!あんな戦争好きを生かしておいてはいかんじゃないか!!」と激怒しました(笑)。
> イッチーさま、旅(?)に出ていたので手短に。
赤の8番さま、おかえりなさい。
>
> この程度の政権移譲で「政府の停戦命令を無視してしまった軍司令官」が弾劾を免れえるかというところです。市民の反発が怖くてあからさまな弾劾ができなかったとしても、何らかのペナルティはあるでしょう。また新規に政権を握った側からしても、ヤン司令官は非常に怖い存在です。さて、どう扱うでしょうか。
>
機を見るに敏なトリュー二ヒトが自分の意のままになる政治家を後継に指名して、総辞職し、生き残りをはかる・・・ということはありそうですね。しかし、それでも、ことは国家の存亡ですから、ハイネセン市民はおさまらず市民暴動。さらに、トリューニヒト派に武力はないわけですから、ロックウェルあたりによるトリューニヒト派の政治家の粛清→アイランズ政権の樹立という方向に向くでしょう。
> #市民の力とかこの国の政治に夢も希望も持てない私見がだいぶはいっているかもしれません。トリューニヒトが失脚してももっと保身に走るヘタレ政治家が現れる程度にしかどうしても期待ができないので。岸内閣も池田内閣も結局たいしてかわらない、政権交代してみせただけ・・・うがちすぎですかね?
>
銀英伝とは話しがずれますが、私は池田内閣行以降、明白な憲法に対する挑戦を時の政府がおこなわなくなったというところに(それが言いか悪いかは別にして)岸から池田への政権交代の意義があったと思います。日本の政治(とマスコミ)がここまでだめだめになったのは良い政治家・良いマスコミ人を養成するのを怠ってきた有権者の責任でしょうね。
>> なるほどです、そこで思いましたが帝国の動揺を鎮められたタイミングで、国威掲揚の目的もあって、「ラインハルトの志を達成するために」同盟侵攻は考えるかもしれないですね。(さすがにあだ討ちでは大艦隊を動かせないでしょうから。)
> フェザーンへの帝国と同盟の策謀合戦、になるのでしょうか。以外とラインハルト以前の両国のバランスに立ち戻るのかもしれません。
おそらく、フェザーンに自治権が付与される以前のバランスに立ち戻るでは?仮にフェザーン暴動を鎮圧しても、同盟との貿易は途絶するは同盟内のフェザーン資本は同盟政府に接収されるではフェザーンはたちまち深刻な経済不況に陥るでしょう。銀河の経済の中心・フェザーン発の経済不況は帝国・同盟を直撃しかねません。ここでイゼルローンが再奪取されれば、帝国も休戦に向かうのでは?そうすれば、イゼルローン回廊も中継貿易の要地として栄えそうです。
もう一つの可能性はあくまでも帝国が弔い合戦に拘泥する場合です。イゼルローン要塞が再奪取されたあと帝国はフェザーンを軍事基地化して同盟再侵攻をうかがいますが、おそらく同盟もフェザーン回廊の出口に艦隊を配置するでしょうから、にらみ合いが続きそうです。その場合、両軍にらみ合った場合、事実上の休戦状態が続きそうです。
>
> (すみませんコミック版は存じませんのでご容赦を)
コミック版は小説で言うところの2巻で終わっています。コミック版10巻では小説ではないセリフをシャンゴ星の市長が次のように言っています。「同盟憲章の条文にある抵抗権『人民が権力の不正に対して実力で行使する権利』を行使しようというわれわれの意志を拒否しようというのですか?」
どうでもいい話ですが、ラインハルト・キルヒアイス・ジェシカの描写はコミック版の方が好きです。(笑)