前からちょっと気になっていることがありまして久しぶりに書き込みしてみます。
本題。
「スールズカリッター」ってそんなに奇妙で変な姓なのでしょうか?
日本の姓としては確かに奇妙なものですが、果たしてその国でも奇妙な姓として認識される姓なのでしょうか?
あくまで田中芳樹氏の感覚の問題なのか?それとも何か元ネタがあっての描写なのか?
どなたかその辺の事情をご存知の方がおられたらご教授ください。
太郎さん、こんにちは。
>久しぶりに書き込みしてみます
そうですか。ようこそ、「タナうつ」へ、お戻りなさい。(と、管理人さんの代わりに、言ってもいいのかな?)
>「スールズカリッター」ってそんなに奇妙で変な姓なのでしょうか?
>日本の姓としては確かに奇妙なものですが、果たしてその国でも奇妙な姓として認識される姓なのでしょうか?
>あくまで田中芳樹氏の感覚の問題なのか?それとも何か元ネタがあっての描写なのか?
>どなたかその辺の事情をご存知の方がおられたらご教授ください。
100%の確信はありませんが、奇妙というよりも、本当にそんな姓があるのか、疑問に思ってます。
実は、私は数年前から、銀英伝に登場する人物の名前を「正確にはどう書くのか」を調べているんです。太郎さんが、アニメの方の銀英伝を見ておられたら、登場人物の名前が字幕で出ているのを、ご覧になったことがあるでしょう?例えば、「ラインハルト・フォン・ローエングラム」や「ジークフリート・キルヒアイス」は、「Reinhard von Lohengramm」、「Siegfried Kircheis」と出てきます。このような綴りは、原作には出てきません。アニメを製作した人たちが時間と労力をかけて調べたもので、私は高く評価しているのですが、ただ、どうしても間違いはあるのです。(あって当然です。)ですから、私はインターネットで、個々の名前について、本当にそのような名前があるのか、正しい綴りはどうなのか、調べてきました。
調べてみると、字幕のとおりの名前がある場合が、やはり断然多いのです。「キルヒアイス=Kircheis」、「ロイエンタール=Reuental」、「アッテンボロー=Attenborough」、「ルビンスキー=Rubinsky」などは、字幕どおりの名前がちゃんとあります。
少しだけ間違っているが、元の名前がすぐに分かるのもあります。レンネンカンプは字幕では「Lennenkanpt」と出てましたが、正しくは「Rennenkampf」です。LとRを混同するのは、日本人の宿命ですね。シトレ元帥は「Sitolet」と出てましたが、この綴りでは見つからず、「Sitole」でヒットしました。なぜ、わざわざ「t」をくっつけたんでしょうね?
ところが、いくら探しても、それらしい名前がさっぱり見つからない場合があるのです。私にとっては、今のところ、「オフレッサー=Ovlesser」、「クブルスリー=Kubersly」、そして「スールズカリッター=Soulzzcuaritter」がそうです。スールズカリッターの場合、LをRに変えたり、zを一つにしたり、いろいろ試してみましたが、だめでした。
他の名前が簡単に見つかる中で、どうしてもこれらが見つからないので、今のところ田中先生が創作したか、もしくは元の名前が分からなくなるほど、(故意またはうっかりして)変えてしまったのだと思っています。
ただし、それが私の誤解で、本当にそんな名前があるのかもしれません。例えば、外伝4に登場する「ケーフェンヒラー」は、長い間見つからず、創作された名前かと思っていましたが、最近になって、マリア・テレサに仕えた廷臣に「Khevenhüller」という人がいたことを教えていただきました。「ケーフェンヒューラー」と読むそうです。ですから、スールズカリッターだって、いつかは見つかるかもしれません。田中先生ご自身が、「どこから取ってきた名前なのか」を言ってくれるといいんですが。
始めまして、僧侶Tです。拙僧にも言語学的な知識は乏しいので、「スールズカリッター」という姓がどう変なのかはまったくわかりませんが、徳間文庫版銀英伝第5巻P136には、次のような記述があります。
「彼が名乗ると、聞いたものは、必ず口の中で、その異様なひびきを持つ言葉を反芻し、どういう綴りか、と興味をたたえて質問するのだった。また、先に『SOULZZCUARITTER』という綴りをしめされた者は、例外なく眉をひそめて読みなおし、いったいどう発音するのか、と問うのである」
確かにアルファベットの綴りはかなり奇妙なもののように思えます。
それから、この掲示板の情報によると、田中氏の夢に出てきた綴りがそのまま使われているそうです。確かザ・ベストの中にあったと思いますが。
僧侶Tさん、はじめまして。
> 確かにアルファベットの綴りはかなり奇妙なもののように思えます。
仮に「SOULZZCUARITTER」という姓が実在したとして、その母国の者にとってもそんなに奇妙で珍しい姓なのかな?というのが疑問だったのですが、いずれにしてもある集団の中で相当な少数派であまり知られていない聞きなれないような姓でしたら多くの人が奇妙に思うというのは当然のことかもしれませんね。
> それから、この掲示板の情報によると、田中氏の夢に出てきた綴りがそのまま使われているそうです。確かザ・ベストの中にあったと思いますが。
なるほど、そうでしたか。それでしたらしょうがないですね。
たしか銀英伝だかアルスラーンだかのあとがきにキャラクターの名前は人名辞典などから見つけているというようなことが書かれてあったので、「SOULZZCUARITTER」が実在する姓であって、その姓を持つ誰かが改名したというような逸話があるのかなと思ったのですが、どうやらそれはないようですね。
レス、どうもありがとうございました。
Kenさん、どうもはじめまして。太郎と申します。
> 100%の確信はありませんが、奇妙というよりも、本当にそんな姓があるのか、疑問に思ってます。
僧侶Tさんのレスによると、「スールズカリッター」というのはどうやら田中氏の創作によるもののようですね。
> 実は、私は数年前から、銀英伝に登場する人物の名前を「正確にはどう書くのか」を調べているんです。太郎さんが、アニメの方の銀英伝を見ておられたら、登場人物の名前が字幕で出ているのを、ご覧になったことがあるでしょう?
はいはい。
> 例えば、「ラインハルト・フォン・ローエングラム」や「ジークフリート・キルヒアイス」は、「Reinhard von Lohengramm」、「Siegfried Kircheis」と出てきます。このような綴りは、原作には出てきません。アニメを製作した人たちが時間と労力をかけて調べたもので、私は高く評価しているのですが、ただ、どうしても間違いはあるのです。(あって当然です。)ですから、私はインターネットで、個々の名前について、本当にそのような名前があるのか、正しい綴りはどうなのか、調べてきました。
また大変かつ楽しい作業を(笑)
> 調べてみると、字幕のとおりの名前がある場合が、やはり断然多いのです。「キルヒアイス=Kircheis」、「ロイエンタール=Reuental」、「アッテンボロー=Attenborough」、「ルビンスキー=Rubinsky」などは、字幕どおりの名前がちゃんとあります。
>
> 少しだけ間違っているが、元の名前がすぐに分かるのもあります。レンネンカンプは字幕では「Lennenkanpt」と出てましたが、正しくは「Rennenkampf」です。LとRを混同するのは、日本人の宿命ですね。シトレ元帥は「Sitolet」と出てましたが、この綴りでは見つからず、「Sitole」でヒットしました。なぜ、わざわざ「t」をくっつけたんでしょうね?
その辺は、英語表記かどうかで違ってくるのではないでしょうか?
自信があって言うわけではありませんが。
> ところが、いくら探しても、それらしい名前がさっぱり見つからない場合があるのです。私にとっては、今のところ、「オフレッサー=Ovlesser」、「クブルスリー=Kubersly」、そして「スールズカリッター=Soulzzcuaritter」がそうです。スールズカリッターの場合、LをRに変えたり、zを一つにしたり、いろいろ試してみましたが、だめでした。
>
> 他の名前が簡単に見つかる中で、どうしてもこれらが見つからないので、今のところ田中先生が創作したか、もしくは元の名前が分からなくなるほど、(故意またはうっかりして)変えてしまったのだと思っています。
「アルスラーン戦記」の「ナルサス」は本来は「ナルサフ」の方が原音に近いが最後が「フ」ではしまらないので「ナルサス」にしたということが「アルスラーン戦記」の何巻かのあとがきにかかれてましたから、ささいなことでみつからないということがありそうですね。
> ただし、それが私の誤解で、本当にそんな名前があるのかもしれません。例えば、外伝4に登場する「ケーフェンヒラー」は、長い間見つからず、創作された名前かと思っていましたが、最近になって、マリア・テレサに仕えた廷臣に「Khevenh?ller」という人がいたことを教えていただきました。「ケーフェンヒューラー」と読むそうです。ですから、スールズカリッターだって、いつかは見つかるかもしれません。田中先生ご自身が、「どこから取ってきた名前なのか」を言ってくれるといいんですが。
まあその辺も探すのも楽しみの一つだと自分に言い聞かせればよいかと(笑)
太郎さん、こんばんは。僧侶Tさん、Soulzzcuaritterの情報ありがとうございます。そうですか、ザ・ベストの中に解答がありましたか。掲示板の超高速更新についてゆくだけで精一杯で、なかなか過去ログまで目を通せておりません。
それにしても、人によって随分といろいろな「夢」をみるんですね。私は、夢の中では、会話をしたことはあっても、文字というものを目にしたことがありません。
>また大変かつ楽しい作業を(笑)
はい。大変ですが楽しいです。特に間違いを見つけたときなんか。今までで、一番うれしかったのは、「ベーデミュンデ侯爵夫人」が、正しくは「ペーネミュンデ侯爵夫人」で、あの有名な「B夫人」が実は「P夫人」だと分かったときでした。
>「ナルサフ」の方が原音に近いが最後が「フ」ではしまらないので
?このあたりは私には感覚的にはよく分かりませんが・・・。ただ、そうだとしたら田中先生もちょっときまぐれですよね。だって、「コーネフ」や「マリーンドルフ」や「ウランフ」や「パトリチェフ」は、平気で出しているのに。ヒルダは「フロイライン・マリーンドルス」にしようとは思わなかったんでしょうか?きいてみたいですね。
> >「ナルサフ」の方が原音に近いが最後が「フ」ではしまらないので
>
> ?このあたりは私には感覚的にはよく分かりませんが・・・。ただ、そうだとしたら田中先生もちょっときまぐれですよね。だって、「コーネフ」や「マリーンドルフ」や「ウランフ」や「パトリチェフ」は、平気で出しているのに。ヒルダは「フロイライン・マリーンドルス」にしようとは思わなかったんでしょうか?きいてみたいですね。
アルスラーン戦記第6巻のあとがきに、
「ナルサスもヒルメスも、ペルシア史に実在する名前です。ただし、ナルサスの場合、ちょっと発音に不確定なところがあって、『ナルサフ』のほうがより正しいかもしれません。でも『軍師ナルサフ』では、いまひとつさまになりませんよね」
とあります。別に最後の文字が「フ」だからではなく、「ナルサフ」という音の連なりではさまにならないから、「ナルサス」にしたということでしょう。
みなさま、初めまして。
日本に留学しに来た留学生です。銀英伝は自国語の翻訳版を読んだことがありますが、最近は原書も読み始めた。
そこで、ちょっと気になる言葉の使い方があって、ネーティブの皆様に聞きたいです。
新銀河帝國の皇帝侍従長はシャフアウゼン子爵夫人の「義弟」である記述は、台湾での翻訳もそのまま「義弟」としたが、中国語の「義弟」においては、かの桃園結義(劉備と関羽、張飛)の「義兄弟」という意味となる。日本はどうやら婚姻関係により家族になる場合が「義弟」の言葉が使われているらしい。
でも自信がないため、(もしかして田中の「義弟」は「義兄弟」を意味しているかもしれない)是非、皆様の意見をお願いしたい。
また、小説第9巻において、ヒルダのお父さんが、未だ生まれてこない赤ん坊を「世子」と呼び、一般の日本語辞書に依りますと、世子は「諸侯(しよこう)・大名のあとつぎの子」となっていますが、皇帝であるはずのラインハルトの子どもでもこれに該当しますか。
また、個人的な推測ですが、こういう言い方はつまり、マーリンドルフ伯はすでに赤ちゃんが「男子」であることを知ったのでしょうか。
(ちなみに台湾での翻訳版は何故か「嫡子」と訳された)
まだまだ日本語が未熟で、意味が通じていないところもあるかもしれないが、お答えいただければ嬉しいです。
<新銀河帝國の皇帝侍従長はシャフアウゼン子爵夫人の「義弟」である記述は、台湾での翻訳もそのまま「義弟」としたが、中国語の「義弟」においては、かの桃園結義(劉備と関羽、張飛)の「義兄弟」という意味となる。日本はどうやら婚姻関係により家族になる場合が「義弟」の言葉が使われているらしい。
でも自信がないため、(もしかして田中の「義弟」は「義兄弟」を意味しているかもしれない)是非、皆様の意見をお願いしたい。>
その場合の「義弟」の意味は「婚姻したことにより義理の血縁関係になる、結婚相手の弟」ですね。挙げられていた事例でより具体的に言えば、シャフハウゼン子爵夫人の夫の弟、ということになります。
<また、小説第9巻において、ヒルダのお父さんが、未だ生まれてこない赤ん坊を「世子」と呼び、一般の日本語辞書に依りますと、世子は「諸侯(しよこう)・大名のあとつぎの子」となっていますが、皇帝であるはずのラインハルトの子どもでもこれに該当しますか。>
「世子」という言葉には、単に「跡継ぎ」という意味もあるらしいので、該当すると考えて良いのではないでしょうか。日本の徳川幕府や朝鮮王朝でも「跡継ぎ」の意で「世子」という言葉を使っていたようですし。
一般に「皇帝の跡継ぎ」を意味する「皇太子」は、銀英伝の場合、単に「跡継ぎ」を意味するだけでなく「こいつを自分の次に皇帝にする」という皇帝の意思表示を公に示すための一種の地位・称号も兼ねているので、跡継ぎを意味する「だけ」の意味合いで使うのならば、この場合「世子」の方が妥当かと。
<また、個人的な推測ですが、こういう言い方はつまり、マーリンドルフ伯はすでに赤ちゃんが「男子」であることを知ったのでしょうか。
(ちなみに台湾での翻訳版は何故か「嫡子」と訳された)>
生まれてくる子供が男子でも女子でも、銀英伝の場合は「世子」で充分に通じるのではないでしょうか。リップシュタット戦役でも、ラインハルト=リヒテンラーデ枢軸が立てた男子皇帝(エルウィン・ヨーゼフ)に対して、貴族の大部分が女子の後継者候補(サビーネとエリザベート)を掲げて内紛を勃発させていたわけですし、女帝という選択肢もありえるでしょう。
そして、銀英伝の描写を見る限りでは、赤子が生まれてきた後で、ヒルダ達は医者から赤子の性別を告げられていますので、すくなくとも皇帝一家やマリーンドルフ伯が「生まれてくる赤子の性別が事前に分かっていた」ということはないのではないでしょうか。
>冒険風ライダーさま
なるほど、詳しく説明していただき、感謝いたします。
「義弟」について、おそらく翻訳者の誤植でしょう。
確かにルッツの「義弟」はちゃんと「妹婿」(妹の夫)と訳された。だから「もしかして皇帝侍従長の場合は違うかな」と勘違いしてしまった。
とても勉強になりました。ありがとうございました。
最近気付いた疑問ですが、銀河帝国の内閣の閣僚は内務尚書のように尚書となっています。
しかし現実の国家ではどこも大臣か長官てなっていて尚書となっている国はありません。当たり前のことですが職名は本来アメリカやイギリスでは英語、フランスではフランス語のようにその国の言語で、これを日本語に翻訳したときに直訳ではなく意訳として大臣か長官を用いるからどこの国の閣僚も大臣か長官となります。
よって、銀河帝国が漢字を用いてでもいない限り閣僚の職名は大臣になるはずで尚書と呼ばれるのはおかしいことだと思います。
銀英伝の世界って
何語で話しているとか言う表現ありましたっけ?
セリフの中には帝国側はファイエルとかドイツ語が混ざってますし、
人名、地名とかはドイツ語でしょうけど、
他はドイツ語かどうか分からないんじゃないですか?
同盟側も英語でファイヤーとか言ってるし、
人名や地名も英語っぽいですけど、
通訳なしで(書かれてないだけで居たかもしれないけど)
ヤンとキルヒアイスとかユリアンとラインハルトとかお互いに
話してますし、元々ほんの何百年前まで同じ国民だった彼らは
方言化してしまった言葉以外は同じ言葉を話すんじゃないでしょうか?
アメリカ・イギリス・オーストラリアみたいなもんで。
元々の銀河帝国が何語を話しているか分からないし、
それを日本語に翻訳してると決めつけるのはおかしいんじゃ?
いろんな現代の国の言葉が混ざってるかも知れませんね。
もしかしたら、Gunmusyousyoとか言ってるかもですよ。
中国的な発音してるかも知れませんが。
設定では、帝国は「帝国公用語」、同盟は「同盟公用語」を使っています。
また、ヤン達軍人は士官学校で敵国の言語を学んでいるため、通訳無しで会話可能です。
> 最近気付いた疑問ですが、銀河帝国の内閣の閣僚は内務尚書のように尚書となっています。
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%BE%B0%BD%F1&kind=all&mode=0&kwassist=0
〔古くは「じょうじょ」とも〕
(1)「書経」の別名。
(2)弁官(べんかん)の唐名。
しょうしょ-しょう しやう―しやう 3 【尚書省】
(1)中国の官制。秦・漢では殿中の文書をつかさどる役であったが、後漢代に独立の官府として尚書台が置かれ、唐代に至り三省の一として中央官府の中心となり、政務の執行機関として六部を管轄した。
(2)太政(だいじよう)官の唐名。
> しかし現実の国家ではどこも大臣か長官てなっていて尚書となっている国はありません。当たり前のことですが職名は本来アメリカやイギリスでは英語、フランスではフランス語のようにその国の言語で、これを日本語に翻訳したときに直訳ではなく意訳として大臣か長官を用いるからどこの国の閣僚も大臣か長官となります。
> よって、銀河帝国が漢字を用いてでもいない限り閣僚の職名は大臣になるはずで尚書と呼ばれるのはおかしいことだと思います。
変は変ですがルドルフが「偉そうで宜しい」と称してしまったと言えばそれまででしょうね。
「優生保護法」で先天性遺伝子欠陥保持者を駆除して回った割りに生活に不自由ないワーレンの義手やオーベルシュタインの義眼が何故あるのかと言えば「命がけで戦った兵士への福利厚生用治療枠としてそういう研究がなされる余地があった」的な説明だって出来る訳ですし、「貴族-平民-農奴」の階級カテゴリーの本場はドイツよりむしろ帝政ロシアでしたし。
うーん、つまり私が言いたいのは銀英伝の世界で漢字が使われていない限り元の職名がどんな言語のどんな単語が使用されていてもまず大臣か長官になるということなんですが・・。
たとえば台湾を統治しているのは総統ですが、現在ほかの国で総統が統治している国があるでしょうか?
どこの国でも大統領か首相のはずです。これは元の言語が漢字でない国の統治する職名には現在ある国々には大統領や首相を用いているからです。(社会主義国は例外)
台湾が総統となっているのは当然台湾で漢字が使われているからです。
つまり銀英伝の時代に漢字が使用されていない限り閣僚の職名はルドルフ大帝やらがどう決めようが日本語では大臣か長官となるのです。
> うーん、つまり私が言いたいのは銀英伝の世界で漢字が使われていない限り元の職名がどんな言語のどんな単語が使用されていてもまず大臣か長官になるということなんですが・・。
そういう疑問なら「『銀河英雄伝説』は『宇宙に2国3勢力しかない社会を『中国趣味の日本人、田中芳樹が執筆いたんだから意味が通じていれば単語の用法、語句の運用は好きに使って当たり前」でFAです。
『現実の多種多様な主義民族の複数国家のすり合わせの席で少しでも理解項目を増やすべく似た意味合いの単語は共通化する』
現実と引き合わせて何したいんです?馬鹿馬鹿しい。
ちなみに都市国家時代のイタリアは『厳守』『太守』『大公』と意地の張り合いで、多様な国家元首名を複数排出しておりますが何か?
> つまり銀英伝の時代に漢字が使用されていない限り閣僚の職名は
> ルドルフ大帝やらがどう決めようが日本語では大臣か長官となるのです。
「ナマケモノ4世とやら」がどう言おうが異論がおありなら「らいとすたっふ」か田中先生ご本人にお金を積んで改訂版を出版してもらうんですな。
何、パチンコ化までされてるんです、とりあえず交渉相手の前に現金で1兆円も積めばちょろいちょろい。
ま、その資金稼ぎの為にも阿呆な疑問に固執するより折角の回答に真摯に熟考する美徳の習得をお勧めします。
正直、意味が通じれば多少肩書きの呼び方に違和感があっても、
なんの不都合もないと思いますけど、どうなんでしょう?
呼び方が尚書だろうと、大臣だろうと、
銀英伝が面白いことに変わりはないと思いますが。
>銀河帝国の内閣の閣僚
そもそも皇帝親政の絶対君主国家である銀河帝国に、行政権の執行機関たる『内閣』はありません。また、その原語となった皇帝の諮問機関としての内閣大学士制度もありません。
>閣僚の職名
よって、「閣僚」は存在しません。
>どこの国でも大統領か首相のはずです。これは元の言語が漢字でない国の統治する職名には現在ある国々には大統領や首相を用いているからです。(社会主義国は例外)
それを言うなら、銀河帝国のような皇帝が神聖不可侵たる絶対君主制国家は、現在存在しませんね。
>漢字が使用されていない限り閣僚の職名
繰り返しますが、「閣僚」は存在しません。
・ウィキペディアの大臣の項目。
内閣制度がある国は、内閣の長を「首相」と訳し、各行政機関の長を「大臣」と訳す。内閣制度のない国は、慣例により「大臣」や「長官」などの訳を用いる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%87%A3#.E3.81.9D.E3.81.AE.E4.BB.96.E3.81.AE.E5.A4.A7.E8.87.A3
ちなみに、おなじくウィキペディアの「銀河英雄伝説の用語」の項目から。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8A%80%E6%B2%B3%E8%8B%B1%E9%9B%84%E4%BC%9D%E8%AA%AC%E3%81%AE%E7%94%A8%E8%AA%9E
『
尚書
銀河帝国における閣僚。作中でも一度「尚書=大臣」と解説がなされている。本来の尚書とは古代中国における閣僚の名前であり、秘書の意味である。皇帝の権力が強い場合においては、閣僚は単なる政務秘書に過ぎないという訳である。英国においての大臣の古い呼び名、米国においての長官を表す「Secretary」と同様の概念である。銀河帝国の閣僚の和訳語が「尚書」である事は、皇帝権力の強さを表していると考えられる。
』
ほぼこの問題の答えではないでしょうか(個人的には内「閣」を構成する「僚」友である「閣僚」という単語を使っての説明に疑念がないでもないですが、ナマケモノ4世さんと同じような発想の人にも判るように「翻案」したらこういう記述になったのでしょう)。
>管理人さん
<そもそも皇帝親政の絶対君主国家である銀河帝国に、行政権の執行機関たる『内閣』はありません。また、その原語となった皇帝の諮問機関としての内閣大学士制度もありません。>
<よって、「閣僚」は存在しません。>
いや、「行政権の執行機関たる『内閣』」自体はあるでしょう。銀英伝の作中には以下の文章が存在するわけですし↓
銀英伝6巻 P36上段
<ラインハルトのもとで編成された内閣の構成員は次の一〇名であった。
(中略)
宰相は置かれず、皇帝自身が最高行政官をかねる、いわゆる皇帝親政の体制である。旧帝国にくらべ、大貴族の利害を調整し家門を審査し結婚や相続を認可するための役所――典礼省が廃止され、かわって民生省と工部省がもうけられることになった。>
これを見れば分かるように、銀英伝世界の銀河帝国には、ゴールデンバウム王朝時代からすでに「内閣」は存在していますし、それは(皇帝親政の体制であっても)行政権を執行する組織として定義されているわけです。もっとも、「三権分立」など存在しない銀河帝国の「内閣」は、行政権だけでなく立法権・司法権をもまとめて統括していますが。
そして、「内閣の構成員」という意味での「閣僚」という言葉も、これまた作中で明確に使われています↓
銀英伝6巻 P38上段
<ラインハルトにしてみれば、新王朝は皇帝親政であり、内閣は皇帝の補佐機関であるにすぎない以上、主席閣僚が非凡な才人である必要はなかった。あまり自己を主張せず、閣僚一同の調整役に徹し、儀典や制度を過不足なく運営し、官僚たちの能力を発揮しやすいよう環境をととのえてくれれば充分すぎるほどだったのだ。>
銀英伝6巻 P212上段
<さらにラインハルトは、一〇名の閣僚のうち軍務、工部の両尚書が皇帝にしたがってフェザーンに執務室をうつすことを命じた。>
「内閣」も「閣僚」も作中ではっきりと使われている以上、「【存在する】という前提が間違っている」ということはないと思いますけどね。
>ナマケモノ4世さん
ただ、「漢字を使わない限り『尚書』を使うのはおかしい」はないだろう、とは私も思いますね。
というか、実のところ疑問を提示した当の本人自身がはっきり答えを言っているのですけどね。「【直訳ではなく意訳として】大臣か長官を用いる」って。
この論法で言うのであれば「直訳ではなく意訳として『尚書』を用いる」でも問題はないはずではありませんか。管理人さんも述べておられるように、銀河帝国における「内閣」は現代的な概念での「内閣」よりも、むしろ中国や近世ヨーロッパなどで発生した、国王や皇帝の補佐機関的な意味合いが強いわけですし、そちらの方が「直訳ではなく意訳として」もはるかに妥当なのではないでしょうか。
作品擁護的な解答を望むのであれば、S.Kさんが仰られているように「ルドルフが銀河帝国の内閣を創設だか改変だかする際にそのように決めたから」ということにしても(作中にそれに反する記載がない限りは)良いでしょうし、そもそも現代から千年以上も経っている銀英伝世界における言語の感覚や定義が今の時代と全く同じものである、と頭から決めてかかること自体、「現実世界と同じ観点から考えてさえ」おかしな話なのではないでしょうか。
同じ日本語でさえ、千年前の日本語で書かれた古典文学を、現代日本語の感覚を当てはめて読むことは(部分部分はできても全体では)難しいわけですし、逆に昔にはなかった新語が発生している可能性だって決してありえない話ではないのですから。
<たとえば台湾を統治しているのは総統ですが、現在ほかの国で総統が統治している国があるでしょうか?
どこの国でも大統領か首相のはずです。これは元の言語が漢字でない国の統治する職名には現在ある国々には大統領や首相を用いているからです。(社会主義国は例外)
台湾が総統となっているのは当然台湾で漢字が使われているからです。>
ではひとつ私から質問をよろしいでしょうか?
何故、かつてドイツの支配者となったヒトラーは「総統」と呼ばれていたのでしょうか?
まさか、ヒトラーが総統と呼ばれていたのはドイツで漢字が使われていたから、とは言いませんよね?
まず、私が知る限り明治以降の内閣などの閣僚は大臣か長官で、たとえば君主の権力が強大だったロシアやドイツ、オーストリアなどの閣僚も大臣といい尚書とは訳しません。
それからナチスドイツの総統ですがこう呼ばれるのは中国以外では独裁時代のドイツ、イタリア、スペインですが、総統というのは中国語で大統領の事だそうですが、実はヒトラーがこう呼ばれたのは政権を取る以前からだそうです。
ヒトラーはナチスの党首時代、ドイツ語でフュラーと呼ばれていて総統はこれの訳として当てられたものです。
また、ヒンデンブルグ大統領の死後大統領と首相を兼任したことでそれまでの職名と区別する意味もあるかもしれません
つまり総統というのは本来ナチスの党首をさす言葉なのです。
イタリアのムッソリーニの場合も同じでファシスト党の党首のことで本当の職名は首相です。
スペインのフランコの場合はクーデターで政権をとった後元首と首相を兼任したからだと思われます。
どれもいろいろ事情があり参考にはならないと思ったので触れませんでした。
<どれもいろいろ事情があり参考にはならないと思ったので触れませんでした。>
では銀英伝世界の尚書云々の話についても「いろいろ事情があった」とは考えられませんかね? 銀河帝国の開祖たるルドルフだって、銀河連邦の「元首と首相を兼任」した後に皇帝になっているわけですし、その際には当然、本来民主主義的な組織であったはずの銀河連邦の政府機関等を、極めて専制的なシステムに改変しまくったのですから。
そしてその時に、銀河連邦の政治形態と明確な区別をつけるために全く未知の新言語が誕生した可能性もありますし、それに対して同じ訳語を与えていたら話にならないでしょう。だから「大臣」とは別の言語で、かつ銀河帝国の実態にも即している「尚書」という訳語を「あえて」与えていた、ということも考えられるわけです。
そういう「いろいろ事情があった」と、何故考えられないのですか?
> いや、「行政権の執行機関たる『内閣』」自体はあるでしょう。銀英伝の作中には以下の文章が存在するわけですし↓
なるほど。宰相府や元帥府のイメージが強く、内閣と表現している部分があることは失念していました。
ご指摘ありがとうございます。