最近になって感じたのですが
「事前に危機を予見しているのに、無能な上層部の無茶な命令で悪化した事態の尻拭いをさせられる」
と言う点において、ナチスドイツきっての名将「東部戦線の火消し男」モーデル元帥とヤンが共通しているので、彼もヤンのモデルの一人なのではないでしょうか。
>「事前に危機を予見しているのに、無能な上層部の無茶な命令で悪化した事態の尻拭いをさせられる」
>と言う点において、ナチスドイツきっての名将「東部戦線の火消し男」モーデル元帥とヤンが共通しているので、彼もヤンのモデルの一人なのではないでしょうか。
なるほど。こういう不運な人は色々いるんですね(^^;)。
先日話題になったマックス・ホフマン中佐ですが、柘植久慶の「名将たちの決断」を読み返していたら、この人の話も出てました。レンネンカンプとサムソノフの写真も出てますね(^^)。すっかり忘れてました。
この本によると、ホフマン中佐も皇女アナスタシアがらみの問題で暗殺の疑惑を持たれてるそうですね。
実在のレンネンカンプ氏
日露戦争~第一次大戦当時の帝政ロシア軍の将軍
対独戦のタンネンベルヒ会戦で、隣接する軍の司令官であったサムソノフ将軍を見殺しにし、
革命後ボリシェビキによって銃殺。
「こんな奴が将軍だったから、帝政は滅びたのだ」(柘植久慶氏談)
実在のイワン・コーネフ氏
第二次大戦当時の赤軍元帥
第1ウクライナ方面軍司令官としてベルリンに侵攻
実在のボロディン氏
支那事変当時の駐華ソ連大使
実在のパウルス氏
第二次大戦当時のドイツ軍元帥
スターリングラードで降伏し、ドイツ史上初の元帥降伏例になる。
実在のゼークト氏
第一次大戦後のドイツ軍統帥部長
ドイツ軍再建を指導し、後に国民党軍事顧問として支那に渡る。
実在のウランフ氏
内蒙古選出の中国共産党幹部。支那の手先として同朋を弾圧
ブラウンシュヴァイク公爵 フリードリヒ・ヴィルヘルム(1771~1815)
復讐に燃えた公爵
プロシアの友好国として優れた軍人を輩出してきたブラウンシュヴァイク
公国の主。
1806年のプロイセン戦役で当時の公爵が戦死し跡を継ぐが、敗戦の結果フ
ランスにより新設されたヴェストファーレン王国の新領地として国を奪われ
た。
ブラウンシュヴァイクは復讐を決意し、ドクロで有名なブラウンシュヴァ
イクの黒軍団を編成、黒衣の軍装にドクロの帽子をかぶり、戦場を駆けた。
1809年のオーストリア戦役では休戦後もナポレオンと戦う為、フランス勢
力下のドイツを縦断、イギリス海軍の助けにより海路ポルトガル戦線へ行き、
戦い続けた。
1813年、ドイツが解放されると、ブラウンシュヴァイク公国も復活した。
しかし、打倒ナポレオンに燃えるブラウンシュヴァイクはワーテルローの
戦いにも参加、その前哨戦であるカトル=ブラの戦いで戦死した。
(by 柘植久慶)
銀英伝のブラウンシュヴァイク公とは違って、随分とまあ勇猛な人物だっ
たみたいですね。ちなみに、このブラウンシュヴァイク公爵の祖父の妹が
ハノーヴァー王ゲオルグと結婚し、そのゲオルグが英国王ジョージ一世と
なった(現在の英国王室の出自はドイツ系)ので、イギリス陣営に参加し
ていたそうです。
バーミリオンのミュラーは第一次大戦のドイツ提督ヒッパーが元ネタでしょうか。
戦史に名高いジュトランド海戦で彼の麾下にあった巡洋戦艦部隊は、イギリス主力艦隊との激烈な戦闘で大被害を受けながら、奮戦して味方主力の危機を幾度も救い、ヒッパー自身も二度旗艦を変更しています。
「鉄壁」なのもこの時のドイツ巡戦部隊がほぼ全艦「浮かぶスクラップ」と化しながら、強靱な防御力で最後まで戦闘を続行したことからきているのではないかと推測します。
元ネタ話ですがアムリッツァの展開はどうも1709年にロシアのピョートル1世がカール12世率いるスウェーデンを破った「ポルトヴァの戦い」の展開がそっくりです。
それとバーミリオンで同盟軍の側面を攻撃した帝国軍が危機に陥ったのはどうもジュトランド海戦(1916年)のドイツ海軍が元ネタと思われます。こちらはイギリス艦隊の位置を誤認して、通過した海域に突入して背後からのT字戦法をやろうとしたところ、モロに側面に突入してしまい逆に倍近い敵にT字をやられてしまったのですが、巡洋戦艦部隊の突撃で辛うじて危機を脱しています。
> 後、元ネタ話ですがアムリッツァの展開はどうも1709年にロシアのピョートル1世がカール12世率いるスウェーデンを破った「ポルトヴァの戦い」の展開がそっくりです。
ちょっとだけ調べてみましたが、なるほどたしかに似てますね。
コサック騎兵?を使って敵の輜重を襲撃したりとか。
ああいう焦土戦術が実行できるのはロシアだけですね(^^;;)
あと、僕も一つ見つけたんですが、3巻の「要塞対要塞」はアメリカ南北戦争開戦劈頭の「サムター要塞攻防戦」が元ネタでは。
開戦時南部の勢力圏中に孤立したアンダーソン少佐指揮下の北軍部隊が湾内の島に築かれたサムター要塞に立て篭もり、南軍に占拠された対岸のジョンスン要塞、モルトリー要塞と要塞砲で撃ち合う破目になった戦いです。
無論本来この3要塞は、連携して湾内に進入する敵国の艦船を迎撃する目的で築かれたのですが、相棒と戦うことになってしまった訳ですね。
孤立無援の北軍部隊は結局3日後に降伏したのですが、その間砲の撃ち合いに終始し白兵戦は起こらなかったので、奇跡的に戦死者は1人も出なかったそうです。
最近、どこかで見たことのある(笑)名前に続けて遭遇したので、ちょっとまとめて投稿します。( )内は銀英伝内の肩書き、・・・以降は実際の肩書き。
ウランフ(同盟軍第10艦隊司令官)…元中華人民共和国国家副主席。内モンゴル族出身。日本降伏後、内モンゴル族の統一・内蒙古自治区の創設に尽力。
ノエルベーカー(同盟最高評議会2等書記官。同盟降伏後も帝国に抵抗)…イギリスの外交官。平和運動に尽力し、1959年度のノーベル平和賞受賞。
シューマッハ(エルウィン・ヨーゼフ2世誘拐犯)…西ドイツ社会民主党(SPD)指導者。ナチス・ドイツの降伏後、SPDの再建に尽力し、党首となる。徹底した反共姿勢を貫いたが、西ドイツの再軍備には反対。
グローテヴォール(帝国軍大将)…元東ドイツ首相。東ドイツ成立前には、ソ連軍占領地域の社会民主党と共産党の合同に尽力。
また、何か見つけたら投稿します。
銀英伝のキャラの名前ですが、第二次大戦中のドイツ軍イタリア方面軍司令官がキスリングという名前でした。ムッソリーニ政権が崩壊後、イタリアのドイツ軍の指揮を一手に担い(確か空軍の将官だったと思うんですが)連合軍の北上を半年以上に渡って阻止した人です。ドイツ軍の将軍の中ではマンシュタインやロンメルに肩を並べる人ではないでしょうか。
あと、以前、NHKでミッターマイヤーとかいう環境学者がインタビューされているのを見たことがあります。おそらく関係ないけど。「~マイヤー」というとハイジに出てくるロッテンマイヤーさんを私はいつも思い浮かべます。
私が持っている新谷かおる先生の戦場ロマンシリーズの話の一つに復讐の急降下という話があります。
私が持ってるのは秋田書店から出ている文庫版でこの話は二巻に載っています。
そしてこの話の中にウオルフガング・ミッターマイヤー独逸空軍少佐というキャラが出てきます。
ひょっとしたら何か関係があるかも知れません。
適当にドイツ系の名前を付けたら偶然にも一致してしまったという可能性もありますが。
ブラウンシュヴァイク公・・・元ネタはプロイセンに代々続いた相当の名目貴族のようです。フランス革命の際、将軍だったそのときのブラウンシュヴァイク公は「フランス王室に何か危害が加えときは、プロイセンは断固たるそちをとる」といった内容の生命を出して、かえってフランス国民のの反王室感情を高めたそうです。
イオン・ファゼカス号の元ネタは、やはり藤子・F・不二雄先生の少年SF作品「宇宙船製造法」に出てきた氷の宇宙船ですかね。
もっともあれは外壁の壊れた宇宙船を宇宙空間で動かすために、船体を氷で包んだものでしたが。この氷の宇宙船もふとしたことから氷の存在に気づいたりしていますし。