初めて書き込みをさせていただく者です。
どうぞよろしく。
私は銀英伝ファンです。
で、少し気になることがあったので「間違いの指摘」のほうに書くべきか迷ったのですが、こちらにしました。
「田中作品タイムカウント」の中で、『銀河英雄伝説外伝』の最終予定巻数が6巻となっていました。しかし、私の記憶では4巻完結で、すでに終わっていると思っていました。
筑摩書房あたりから出版された『銀河英雄伝説読本』というところに本人談として載っていたと思ったのですが…。記憶が不確かです。
はなはだ曖昧で申し訳ないです。
管理人さんへ
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<「田中作品タイムカウント」の中で、『銀河英雄伝説外伝』の最終予定巻数が6巻となっていました。しかし、私の記憶では4巻完結で、すでに終わっていると思っていました。
筑摩書房あたりから出版された『銀河英雄伝説読本』というところに本人談として載っていたと思ったのですが…。記憶が不確かです。>
銀英伝外伝に関しては、田中芳樹自身が銀英伝10巻のあとがきで「長編4冊と短編をいくつか、合わせて全6冊分出す」と明言しています。現在のところ、長編4冊は全て刊行されていますが(少し調べてみましたが「銀河英雄伝説読本」に書かれていたという巻数情報というのは長編についてのものです)、短編の出版に関してはファンや出版社の間で様々な解釈が乱れ飛んでいるため、正確な情報がほとんど分からないというのが正直なところです。何しろ、巻末に書かれている銀英伝外伝の巻数情報自体が、出版されている版によって「全4巻」と「全6巻」に別れているくらいですから。
まあ短編自体は件の「銀河英雄伝説読本」(「ダゴン星域会戦記」「白銀の谷」「朝の夢、夜の歌」「汚名」)と、田中芳樹の短編集「夜への旅立ち」(「黄金の翼」のみ)で読むことはできるのですけどね。「銀河英雄伝説読本」の方は現在絶版になっているかもしれませんけど。
そのような事情から、とりあえずタイムカウントの方でも銀英伝外伝は「6巻完結」としているわけです。現実問題として、銀英伝外伝の短編は1つの単行本ないしはノベルズ本としてまとめられていないですしね。いくらあの御大でも、まさか上記2つの本の出版をもって「外伝完結」などという詭弁を弄するようなことはないと思いたいのですが……。
はなはだ曖昧な疑問に応えてくださって、ありがとうございます。
とてもよくわかりました。
『外伝』完結巻については、当初6巻で改訂を重ねてから4巻に修正されたと記憶しています。
終わったのか終わらないのかはっきりしていないようですが、後から巻数を少なく修正したということは、本人はもう書く気がないということではないでしょうか。
銀英伝のファンとしては残念なことです。
もっとも、このところの田中芳樹の作品を見ていると、『銀英伝』の世界を使って新刊を出したとしても、面白いモノになるかどうかは疑問だとは思います。
ともあれ、冒険風ライダーさんホントにありがとうございました。
タイムカウントで銀英伝がカウントされてますが、これは外伝6冊出るはず、という事なのでしょうか?
どこかで作者は外伝は4冊+漫画と言ってた気がします。
どこでかは思い出せませんし、そもそも記憶違いな可能性もありますが。
気になりましたし、こちらに書き込んだ方が早く結論が出ると思いましたので……。
ご存知の方、いらっしゃいましたら宜しくお願いします。
田中芳樹は銀英伝10巻あとがきで、銀英伝外伝について以下のように述べています↓
銀英伝10巻あとがき P239
<さて、本伝は完結しましたが、外伝の方は今後、長編を二冊と短編をいくつか予定しています。これまで出た分とあわせて、外伝は全部で六冊分。それでおしまいにします。いわばこれが「別荘」ということになるでしょう。別荘が本宅より大きくなるのも奇妙なものですから。>
そして、銀河英雄伝説読本のインタビュー記事には以下のように書かれています↓
銀河英雄伝説読本 P50
<――あとは外伝が4冊ということですね。
田中 後日談の反対に前日談なんかをいれて短編、長編あわせて考えています。今書いてますのが、ラインハルトとキルヒアイスが18歳の時のお話で、来年の夏頃、ヤンの学生時代ということで書く予定です。>
これらから総合して考えると、銀英伝の外伝というのは、長編4冊、短編2冊分の合わせて「6冊分」が存在すると見做すことができます。そして銀英伝外伝は、長編については全て揃っているものの、短編2冊分という公約が果たされていない状態にあるわけです。
一応短編については、銀河英雄伝説読本に収録されている短編4つに「夜への旅立ち」に収録されている外伝「黄金の翼」を合わせればとりあえず1冊分あることにはなるのですが、「ではあと1冊分は?」という問題と、いくらあの御大でも、まさか上記2つの本の出版をもって「外伝完結」などという詭弁を弄するようなことはないだろうという願いを込めて、タナウツでは未完扱いとしています。
私が知っている情報は以上なのですが、「短編を漫画にする」と本人が発言していたというのは初耳ですね。アニメの方に銀英伝外伝のオリジナルストーリーがあるらしい(「奪還者」でしたっけ?)という情報は聞いたことがあるのですが、その辺りの事情や出典をご存知の方はいらっしゃいますでしょうか?
> アニメの方に銀英伝外伝のオリジナルストーリーがあるらしい(「奪還者」でしたっけ?)という情報は聞いたことがあるのですが、その辺りの事情や出典をご存知の方はいらっしゃいますでしょうか?
作画の道原かつみ女史オリジナルの気もするんですが、一応徳間書店の月刊漫画雑誌COMICリュウ創刊3号にアッテンボロー伝とでも言うべきアッテンボローの家族、父に代表される思想背景に半ばギャグの士官学校入学理由、ヤンとの出会いにユリアンとの交流が描かれた短編が掲載されました。
<作画の道原かつみ女史オリジナルの気もするんですが、一応
徳間書店の月刊漫画雑誌COMICリュウ創刊3号にアッテンボロー伝
とでも言うべきアッテンボローの家族、父に代表される思想背景に
半ばギャグの士官学校入学理由、ヤンとの出会いにユリアンとの
交流が描かれた短編が掲載されました。>
それって銀英伝外伝4巻と銀英伝10巻にそれぞれ同一のエピソードが存在しますよ。アッテンボロー父子の関係とそれにまつわる士官学校入学の経緯、およびアッテンボローとヤンの出会いは銀英伝4巻外伝P200~P203に、ユリアンとの出会いと交流については銀英伝10巻P105にそれぞれ描かれています。
よって、それは田中芳樹未発表短編のオリジナルエピソードであるとは言えませんね。
> よって、それは田中芳樹未発表短編のオリジナルエピソードであるとは言えませんね。
1.1巻と2巻に重複する部分のある「ユリアン・ミンツのイゼルローン日記」が正規長編外伝な点
2.『お守りの銀の鍵』というオリジナルキーアイテムの存在
3.徹頭徹尾アッテンボロー視点である点
以上からまあ新規短編外伝といえるのではと思いました。
創元SF文庫版にて、ついに外伝5巻が発売!(2009年6月30日予定)
と言っても短篇集「夜への旅立ち」と「銀河英雄伝説読本」収録分のまとめで、全くの新作はないですが(笑)。
なんにせよ約20年ぶりの外伝発売です。
あと短編を漫画にするって道原かつみ「黄金の翼」のことですかね?
あれは漫画の為に田中芳樹が原作を作り、その後小説化しています。
私もどこかの記事か文章でその後、さりげなく本編全10巻、外伝全4巻と書いてあった気がするのですが。
アニメ版銀河英雄伝説第4期を始める前の紹介ビデオだったかな。
記憶があやふやでスミマセン。
本日、多くのファンが待ち望んだ? 創元SF文庫版 銀河英雄伝説外伝5巻「黄金の翼」が発売。
本作には徳間ノベルズ「夜への旅立ち」と徳間書店「銀河英雄伝説読本」に収録された短編の他、
徳間デュアル文庫版の本編巻末にあった田中芳樹へのインタビューも収録。
あえていえば文庫化に寄せての「後書き」が唯一の書き下ろしか(笑)。
創元SF文庫版銀河英雄伝説は「全15巻」の為、本作にて完結。
これで外伝6巻発売はなくなりました。
田中芳樹は東京創元社HPにて
<だいそれたことになってしまったとは思うが、二十年前に完結した『銀河英雄伝説』という作品は終(つい)の棲処(すみか)を得た。ありがたいかぎりだ。
望外にも星野之宣さんの壮麗な装画までいただけたことだし、あらたな生命を得て、末長く目録の末席につらなることがかなえば幸いに思う。>
と述べているため、さすがに東京創元社から版を移すことなく、他社においても外伝6巻は出さないでしょう。
まぁ創元SF文庫においては、ノベルズ5巻、10巻の後書きを収録しておらず、
「外伝残り2冊を書け派」の根拠である10巻後書きの「外伝6冊分」が消えてしまっています。
かりに後書きあったとしても田中芳樹は、「外伝6冊」ではなく「外伝6冊分」との記述なので、
トリューニヒトなり、モーブリッジ・ジュニアばりの詭弁で逃げ切ることでしょうが。
改めて調べてみると徳間デュアル文庫にて「銀河英雄伝説外伝Vol.1 黄金の翼」が02年3月に発売しており、
これが創元SF文庫版外伝5巻と同内容のため、ある意味外伝5巻は2002年3月の発売だったと言えるのか・・・・・・?
まぁ、徳間ノベルズ準拠のナンバリングの法則で言えば、外伝5巻は今回の創元版と言えますが。
なんにせよ、mixiの田中芳樹コミュニティや銀河英雄伝説コミュニティでも話題になっていないので、
外伝問題は「田中芳樹だから」という、いつもの理由で終わった事なんでしょうね。
……何というか、呆れ果てるほどの「盗人の開き直り」ぶりですね。
自分から言い出した「外伝6冊分」の公約を反故にして読者を裏切っただけでなく、自分に都合の悪い10巻あとがきの存在そのものを隠蔽する……。自分がかつて創竜伝で罵っていた汚職政治家や、歴史を歪曲する右翼思想家なるものと全く同じことをしているではありませんか、今の田中芳樹は。
公約を撤回するならするで、20年近くも続巻刊行を待たせた読者に向けて、そのことに関する釈明なり謝罪なりを公式発表すべきでしょうに。
それにしても、創竜伝14巻刊行無期限延期問題の時といい、何故田中芳樹および「らいとすたっふ」は、自分から公約を宣言しておきながら、このような「騙し討ち」同然のやり方でもって読者を煙に撒こうとするのですかね? これほど読者をバカにした作家の態度というのもそうはないのではないかと思うのですが。