はじめまして。りえと申します。銀英関係のホームページでこちらの紹介がありまして、最近のぞかせていただいております。
久しぶりに良質な批判を見た思いです。田中芳樹のファンというのは作者自身が作品の中で「批判と非難とは違う」と言っているのにも関わらず、何故か自由な意見の交換を阻む風潮が強く、息苦しい思いをしておりました。
私自身は銀英で田中芳樹を知り、ファンになったクチですが、色々な事例で聞く人の中に「田中教」の信者の多いこと。……はっきり言って気味が悪かったです。
何と言っていいのでしょうか。少しでもアンチ田中的な発言をしようものなら、即攻撃されると言いましょうか。そんな感じです。田中芳樹の発言を葵の御紋に掲げ、それに対する批判も意見すらも認めない。非常に偏狭な印象の強い人たち。
私自身「銀英伝」はずっと好きな作品でしたし、多分これからも好きでしょう。でもあの一部の人々だけはどうしても好きになれません。
ですから、閉鎖性の高いこのジャンルに、風穴を開けてくれて、また同じように感じる人が多いことも知り、とても心強く思っています。
これからも熱い議論を楽しみにしております。それでは。
>私自身は銀英で田中芳樹を知り、ファンになったクチですが、色々な事例で聞く人の中に「田中教」の信者の多いこと。……はっきり言って気味が悪かったです。
>何と言っていいのでしょうか。少しでもアンチ田中的な発言をしようものなら、即攻撃されると言いましょうか。そんな感じです。田中芳樹の発言を葵の御紋に掲げ、それに対する批判も意見すらも認めない。非常に偏狭な印象の強い人たち。
ちょうど入れ違いにいい書き込みが来ましたね。
みなさんにこのような経験や情報がありましたら、掲示板で教えていただけると幸いです。
孔子やマルクスなど、優秀な思想家の、その成果の有効な活用をもっとも妨げたのは、弾圧者などではなく、熱心な、しかし愚かな信奉者達でした。
彼らの正当性へのあこがれ(具体的には、その著書の一言一句を金科玉条とすることでの思想の本質との乖離)が、どれだけその思想を毒したでしょうか。
孔子の研究で、現在もっとも先進的な研究をしているのは、教学化した儒教のすり込みのないアメリカやヨーロッパなどの非儒教圏の学者達です。また、マルクスの思想を有効に活用したのは、ソ連の共産主義者ではなく、資本主義者のほうでした。
これらの巨人と田中芳樹を比較するのは無茶な話かも知れませんが、同じ事が言えると思います。
ヤンの言葉あたりをまるで無批判に信じる人たち。田中芳樹の言葉を金科玉条のように扱い、批判をしない人たち。
孔子やマルクスと田中芳樹の立場が決定的に違うのは、前者は激しい批判や弾圧の中で自分の思想を確立したのに対し、後者にはまるでそれがないことです。そのうえ、田中芳樹には生きながらにして「お布施」を祓い、あがめてくれる信者がいるわけです。
私は、ちょっと前に、「創竜伝5巻のどこが新興宗教をおちょくっているんだ」と書きました。新興宗教の表層的なところばかり捉えて、本質を全然捉えていないと思ったのでそう書いたのですが、ちゃんとおちょくってますね。新興宗教を、じゃないけど。
創竜伝5巻、教祖を田中芳樹にして、信者をファンにするとあら不思議。まるで痛烈な皮肉ではないですか?
皆さんは、ゲーム(コンピュータでもテーブルトークでも)や小説、ハンドルネームなどで、田中芳樹のキャラクター名を使用した(している)事がありますか?実は、最近有るゲーム系サイトで「貴方のつけた主人公等の名前を教えてください」という掲示板の書き込みに応えて、銀英伝からとった名前をその旨を明記して書き込んだ所、やたらと多くの反響があったためです。やはり、自分の分身であるキャラクターにそう言う名前を用いるのは、田中芳樹のキャラクター造型の上手さが際立っているからだと思うのですが。確かにアニメ系等も多く用いられるようですが、その掲示板でヤンやラインハルトの名を「考え方が好き」と言う理由で使っている人がいたためです。この辺、影響力の大きさを物語ると思われるのですが。
繰り返しになりますが、RPGの主人公は「自分の分身」であり、(最近はそうでもなくなってきていますが)その名前には「こうありたい」という気持ちが間違いなく入り込んでくると思うからです。田中芳樹の影響力を知る上での、ちょっと変わった考証材料になるかと思い、書きこんでみました。皆さんはどうでしたか?ちなみに訊く以上私のことを書いておくと、「ユリアン」と言う名前と「ヒューベリオン」と言う名前は良く使いました。その場合、ヒロインの名は当然「カリン」で。ヤンの名を使わなかったのは好きすぎて(今でも好きですが)、恐れ多かったからです。ちなみに切っ掛けとなった掲示板に書いた内容は、「城の名前にグリューネワルト城(1ではイゼルローン城)とつけました」と言う内容です。
なんだかファンサイト的な内容となってしまった事を、陳謝します。出来たらレスして下さい。失礼します。
>ちなみに切っ掛けとなった掲示板に書いた内容は、「城の名前にグリューネワルト城(1ではイゼルローン城)とつけました」と言う内容です。
ひょっとしてこのゲームって「幻想水滸伝」ですか?
2は買ったけどまだ封切ってないです。
1では主人公には自分の名前。お城の名前は「キャメロット」(核爆)。
しかしあのゲームはホントに面白かった。
田中作品の固有名詞をつけたことはないなー。
>6についても、どなたかが仰るには、狂信的T信者が存在するようだし、K思想も、某自由主義史観系サイトで、批判を聞き入れない、ヒステリックな狂信者がはびこっていますし。
「信者」である以上、「聞き入れない」のは、まあ当然でしょうね。
「批判すること」自体を許容できるかどうかが重要だと考えます。
>また、マルクスの思想を有効に活用したのは、ソ連の共産主義者ではなく、資本主義者のほうでした。
資本主義がマルクスの予言を「警告」と捉え、自らの体質改善に乗り出したように、田中芳樹の批判や主張はむしろ(彼から見ると)右寄りの人間達の方にこそ自戒と自省を促すきっかけになったかもしれません。
再録本を買う神経は理解できないんですが、何なのですかね?実際、本でも漫画でも同じ内容のものを二度は買おうと思ったことが無い(間違えて買ってきたことはありますが)ので、再録本を買いたくなるファン心理がよく解りません。なんなのでしょうか?それで商売になるってのが異常ですよ。
>皆さんは、ゲーム(コンピュータでもテーブルトークでも)や小説、ハンドルネームなどで、田中芳樹のキャラクター名を使用した(している)事がありますか?
それどころか、私は昔、創竜伝のTRPGを自作したことがあります(うわ~!!)。ガープスを簡易化したルナヴァルガーRPG(マニアック)を更に創竜伝向けにコーディネートしたものですが、人vs人からドラゴンvsICBMまで、戦闘を一元的に表現できたあたりは自分でも良くできたと思っています(穴があったら入りたい)。
>「信者」である以上、「聞き入れない」のは、まあ当然でしょうね。
>「批判すること」自体を許容できるかどうかが重要だと考えます。
「批判を封殺しない事が大事だ」という田中思想と、田中思想が批判されることを許せない気持ちと、そのあたりのアンビバレンツに混乱して、わけわからなくなっている信者の人、結構いますよね。
>再録本を買う神経は理解できないんですが、何なのですかね?実際、本でも漫画でも同じ内容のものを二度は買おうと思ったことが無い(間違えて買ってきたことはありますが)ので、再録本を買いたくなるファン心理がよく解りません。なんなのでしょうか?それで商売になるってのが異常ですよ。
まあ、再録というのは、ファン商売やオタク商売の、ある意味常道なのですが(ちょっと前のB'zのベスト版もそうだし)、田中芳樹ほどそれが最悪に結合したのは珍しいと思います。
温故知新になってないからでしょうか? 再録本の出し方に節操がないからでしょうか
サーチエンジン(gooとinfoseek。Yahooは取り上げてくれないので(笑))で「田中芳樹を撃つ」と検索したところ、意外に多くのページでリンクされていることに気が付きました。
この場を借りて、取り上げてくださっている全てのページにお礼申し上げます。
さて、今回特に興味深かったページをいくつか挙げてみます。
http://www.fsinet.or.jp/~syuki/index.htm
の「つれづれ週記」11月と12月で私のページについて触れられていますね。銀英伝に対する考え方とか、考える参考になりました。
『すごく聞いてみたい事が出てきたんだな、これが。今のファンの人に。今現在の田中芳樹ファンというか今書かれている作品のファンの人たちは銀河英雄伝説やそれ以前の作品て読んだことあるのかね? いや、思い返してみて身の回りで創竜伝やアルスラーンを好きだった人って、銀英伝は読んでない(もしくはマンガだけ読んでたかも)という人が多かったよなー。何人かに銀英伝貸したけど「つまらい」とか「難しくて読めない」「文章についていけない」等と1巻の10ページとか30ページくらいで全員が挫折して返してきたし。(の割には後日田中論ぶたれてしまった・・・。)これは私の周囲が一般的でないのか、それともそういう人が確かに多いのだろうか??
』
もうひとつは、
http://www.mars.dti.ne.jp/~rms/index.html
の風虎日記97年11月2日と3日。
『『下手な小説というぶさいくな娘を、政治評論というドレスで飾り立てて喜んでいる』
は、『下手な政治評論というぶさいくな娘を、小説というドレスで飾り立てて喜んでいる』じゃないかなー。
』
今頃気づくのも何なんですが、確かにそうですね。私の評価では、「創竜伝は田中芳樹の小説では格別にド下手な小説」というのがあったので、あのような書き方をしたのですが、逆もまた真なりですね。
『また彼の場合、ナイスファンを大量にお持ちでいらっしゃることもアレですね。「おれさまのすばらしい知識」の孫売り。アルスラーン読んでイっちゃったファンの女の子から、もー三角の目ぇして説教されましたわ。「カトリックのような野蛮な宗教をなぜ信じているのか(以下イアルダボート教の悪行が並べ立てられる)。もう、全然信じられない! すぐに棄教しなさい! アルスラーン読みなさい!」作品から悪い電波でも出てるんでしょうか? それとも自分の巡り会った田中ファンが難儀なだけでしょうか?』
それにしても気になったのは、いずれのページでも田中芳樹ファンの評判が悪かったこと。まあ、ファンの中でも困ったちゃんファンなんでしょうけど…
………私の周りだけじゃなかったんですね………
ともあれ、近々ファン論を書いてみたいと思っている私にとって、刺激的でしたね。
>管理人さん
ガープスとルナヴァルガーで創竜伝ですか。それはほんとにすごいですね。私は昔ガープスで銀英伝をTRPG化しようとして挫折しました。(艦隊戦がやはりどうも…)
>銀英伝を読まない
私、初めて読んだ作品は創竜伝で、それにはすっぽりはまりましたが、(多分菊地秀行のファンだったので、抵抗がなかったんでしょう。今でも「そう言う小説」として面白かった、初期の創竜伝を評価する所以。)かなり後まで銀英伝は読みませんでした。あまりにメジャーでなんだか反発を感じたのと、なんだか気合を入れなければならない様な「硬い」イメージがあったためです。親が同僚に勧められて(図書館勤め)借りてきてからは、1日1.5冊ぐらいのペースで読破しましたが。その後、友人に端から「布教」しましたが、読みたがらない人間はいても、読み始めると皆一気にはまってました。
>アルスラーンを読んでキリスト教非難
私はアルスラーンを読んで十字軍に興味を持ち、色々本(十字軍のもキリスト教のも)を読んでキリスト教がほんとに嫌いになりました。やっぱりこのファンの人の問題なのは、キリスト教が「野蛮な」宗教だから、と言って批判している点でしょう。非信者に対する徹底した排斥はキリスト教に限ったことじゃないですし、多神教だって宗教戦争はしょっちゅう起こしてますから(インドは良い例)。この論で行くと、世の中には「野蛮な宗教」と「文明的な宗教」があることになっちゃいますよね。イアダボールド教ならぬ「田中教の狂信者(曲解者)」?(勿論こういう人が出てくる事に、田中芳樹は直接責任がない)でも、私も一時期創竜伝に書いてあることを金科玉条の如く思っていた時期もありましたから、「多くの人が通る道」かもしれませんね。
うーんちょっと纏まりに欠けますか…
>アルスラーン読んでイっちゃったファンの
>女の子から、もー三角の目ぇして説教され
>ましたわ。「カトリックのような野蛮な宗
>教をなぜ信じているのか(以下イアルダ
>ボート教の悪行が並べ立てられる)。も
>う、全然信じられない! すぐに棄教しな
>さい! アルスラーン読みなさい!」作品
>から悪い電波でも出てるんでしょうか?
うぉっ。
ほんとにそんなんいるんかい(T_T)
アル戦に関しては、勧善懲悪剣戟活劇モノ、としているトコがあると思うので「悪役」が必要なコトはたしかだとは思うけどー
アル戦はファンタジー世界の事で、史実ぢゃないんだけどなぁ(T_T)>上手い使い方はしているとは思うけど。
>銀英よんだことない。
…。
まー翻訳小説とかいったたぐいや、密度がきつくてと漢字の多い文章は、最近嫌われるらしい>読むきがしない、とゆーらしー。
まあ、あ◯ほ◯さとる、や、そ◯だ◯できとかを嚆矢とした、最近のライトファンタジーを中心とした文庫、その文庫は、下半分切り取ってメモパッドに使えそーなシロモノばかりってカンジがするし。>内容の話ではなくて、文章密度の話。
その点、京極氏はがんばっているなぁ(笑)
…。
同人誌やってても、小説本だと
「あ、文字ばっかり」
って、おいてゆく人のおおさよ(爆)
ではでは。
>TRPG
スレイヤーズのTRPGやろうとしたんですけど、ややこしいのと、だれも同志がいないのでやめました・・・・
>あ◯ほ◯さとる
実はファンです(爆
まあ、読みやすいというか、さらさらというかですけど、結構精巧につくられて流行ってるだけはあるとかおもってるんですけど。
少なくてもエンターテイメントとして「創竜伝」よりは上です。読むと後味がわるくなって、中身があれじゃねえ。。。
いっそ濡れ場をだせば凄くおもしろうかもしれません(爆
って、くだらねえこと書いて、申し訳ありませんでしたっ
俺も銀英伝を友人数人に薦めたことがあります。結果は全滅。最初の13ページ(歴史説明の部分)でほとんどの人が挫折し、なんとか読み終えた人も2巻を借りたいとは言いませんでした。
そして最近友人の2,3人が銀英伝にはまったというので話をすると、どうにも話が通じない。外伝になるともっとかみ合わない。そう、彼らはアニメの方の銀英伝にはまっていたのです。アニメは小説のセリフをそのまま長々使用するほど原作に忠実なのですが、それでも過度の比喩的表現や人物の思考などが抜けてしまうのであまり好きになれません。しかし、やはり小説よりアニメの方が入りやすいようです。俺的には原作を読んでからアニメを見て欲しいのですが・・・。
あ〇ほりさ〇るの小説は10年くらい前に「ビースト三獣士」という読むとすぐに買ったことを後悔するモノのせいでながらくトラウマになっておりましたが、年月が経ち、すこしはましになっただろうと「爆れつハンター」なるモノを読んでみると、よけいひどくなっておりました。彼のアニメはまだ見れるものなのにどうして小説を書かせるとああも酷くなるのでしょうか。
>田中ファンのサイト
私の知る限りではそんなに異常な人は見たことありませんが。
純粋に作品自体を楽しんでる人の方が圧倒的に多いと思います。
創竜伝系のサイトでも、「続さんステキ!」という類の書き込みが大半だし(^^)。
>銀英伝を読まない
う~ん、銀英伝を読まずして田中論をぶつ、って一体・・・。
「やっぱりガンダムはGだよな。」とか言ってる最近の若いモンと同じでオジサンの理解の範疇を超えてるでゴザル。
以前私が発言した困った田中ファンですが、
私が見た(会った)のはファンサイトでは
ありません。同人やったり、ホームページを
開いたりしている方で困ったちゃんは見たこと
ないです……最近は。10年前だったら結構
いたんですが、最近の書き手は作品にはともかく、
作者やその思想には冷静な人が多いようです。
(そういえば、10年前から田中芳樹を読んでた
のか……少し呆然(^^;)
私が会った困ったちゃんは個人のファンです。
サークル作って活動していたり、ホームページ
開いて意見の交換をしている人たちではなく、
いわゆる「読者」です。
あまり関係ないかとは思ったのですが、
あれを読んだファンサイトの方が誤解を
受けてはと思いましたもので。