不沈戦艦さんへ
>回廊の戦い・続
に、アンネローゼの因子をいれると、そうはならないと思いますが、如何でしょーか。
アンネローゼの皇帝への干渉によって、勅命は、メルカッツが艦隊とともにもってくる、という。
リヒテンラーデ公も、ラインハルトを葬るために援軍を送らず、ラインハルトを、ぜったい勝てない、戦死確実、という状態にする、というのなら別ですが。
ただ単に援軍を送り、勝利しうる条件をあたえると、勝利してラインハルトの名声を高めることになり、それでは門閥貴族の不満をあおる、だが、負けは不味い、となると、実力のあるメルカッツを、ラインハルトの上官として送り、勝利はメルカッツ提督の手によってえられたという、言い訳がたつようにしておくのです。
門閥貴族もラインハルトがもたらした勝利に酔うことはなくても、信頼と実績(笑)のメルカッツがもたらした勝利ならば歓迎すると思いますが。
そして、ラインハルトもメルカッツの指示ならは、受け入れざるおえないと思いますし。
では。
なるほどね。伏待氏の意見も面白いですね。一ヶ所だけ難点があるとすると、両者の階級だけですか。ラインハルトは元帥、メルカッツは上級大将。上級大将の指揮下に元帥が入る、ってのは軍隊としては無いと思いますがどうでしょうか。まあ、メルカッツの援軍を出発させる時に昇進させればいいかも知れませんが、元帥への昇進となると結構おおごとだと思いますよ。他者とのバランスもあるし。簡単に行くかどうか解りませんね。
でも、基本構想としては面白いと思います。弟の苦戦を見かねたアンネローゼが皇帝に懇願し、援軍を派遣することになる、というのはありそうですから。援軍の司令官をメルカッツにすれば、貴族側も納得するでしょうし。多分貴族側の考えとしては、「孺子が痛い目に遭えばいい」という程度で、同盟軍に完敗して帝国の存立を危うくする事までは望んでいないでしょう。でも、逆にラインハルトが圧勝することはもっと望んでいない筈です。金髪の孺子がますますつけあがることになりますから。適当に負ければ、という考えになるでしょうから、仮にメルカッツが救援に赴くにしても、大軍を預ける事にはならないのではないでしょうか。精々2~3万隻。ラインハルトの戦力と合わせても同盟軍と同じ程度と踏みますがいかがでしょうかな。
元々貴族たちは軍事音痴のくせに自信たっぷり、という設定でしょう。2巻にありましたよね。「勝ちたい、と思えば勝てる」のが大貴族だったって。仮にラインハルトが負けたとしても、「叛乱軍など何ほどのものか。我らが本気を出せば簡単に始末出来る」と根拠のない自信に満ちあふれていると思いますよ。だから、手元から大兵力を派遣するのには、難色を示すこと間違いありません。よって、援軍があったとしても、上記の通り2~3万隻。ほぼ同兵力ではフェザーン奪還は難しいと思います。それに、そもそもフェザーン回廊での大規模艦隊戦は不可能です。それこそ2倍から3倍の兵力を投入し、消耗戦を行わなければ、フェザーンの奪還は出来ないでしょう。
よってその場合でも、私の想定の通り、帝国側に不利な消耗戦(長引く)となってしまい、やっているうちに皇帝が死んでラインハルト及びメルカッツ軍は撤退(皇帝が死んでいるのに、戦闘を継続するとは思えません)する事になるのではないでしょうか。ここでは決戦ではなくて、同盟側の「防御攻勢」を想定していますので。援軍無しのプランでも、ラインハルトが惨敗して退却、または戦死という事態は想定していません。消耗戦に突入し、結果から言って帝国側の敗北・フェザーン奪還失敗、という程度の想定ですから。結局、ラインハルトは銀英伝史実世界のアムリッツアの圧勝は無く、フェザーンで不本意な結果しか出せなかった上、手元の兵力も少なくなってしまいます。名声も今イチ、ということになるでしょう。「この司令官に命を預けていいのか?」と部下が悩む事になりそうです。
この反銀英伝世界では、史実より不利な条件で(これじゃまるっきり架空戦記か、ははは)リップシュタット戦役に突入する、という事は変わらないと思います。
はじめまして。
私も田中先生(私はまだ先生ぐらいはつけてあげる、作家としてね)には思想の入ってない物を期待している旧ファンの一人です。
創竜伝なんかとっととやめて、タイタニアとアルスラーンを再開してくれないかな。そうすればちゃんと印税に貢献してあげるのだけど。
面白い話をしているので私も。
ええと皆さん誰か忘れていませんか。といっても私も完全に忘れていましたが(^^)。そう、当時の帝国軍艦隊司令長官のミッケンベルガー元帥です。アムリッツァ会戦当時、ラインハルト君は副司令長官であり、たとえラインハルト君が負けてもまだミッケン君がいました。このフェザーン回廊戦が史実のアムリッツァ会戦の代わりに存在するとすればラインハルト君の救援に向かうのはメルカッツ君ではなくミッケン君でしょう。(まあ、メルカッツ君は援軍の1司令)両者の能力はともかく軍内部での階級と政治的立場からすれば至極当然です。
この後やはり戦線が膠着し皇帝崩御で軍をひけば帝国正規軍内での戦力割合はラインハルト君は消耗した分減少しミッケン君は増加。そうなると史実と違いラインハルト君の帝国正規軍の独占はなくなり帝国内戦も起こりようも無く、貴族たちの望む伝統ある形が継続します。えっ、ラインハルト君の立場?そんなもんは軍事力の独占ができなかった時点ででありません。まあ、その時は彼の天才的軍略に期待しましょう。
ではでは。
村の電器屋さん指摘のミュッケンベルガー元帥。完全に忘れていましたね。あまりにも影が薄くて。1巻にしか登場しませんし(外伝除く)。でも、彼を引っぱり出したところで、あんまり変わらないと思いますがどうでしょうか。と、言うのは、皇帝が死んで皇位継承の争いが起こるのは変わらないからです。皇太子を決めていませんから。ブラウンシュバイク・リッテンハイム陣営と、リヒテンラーデ公が争うのは同じでしょう。銀英伝の史実では、ミュッケンベルガー元帥は無益な争いに加わる事を避け、引退し悠々自適の年金生活に入ってしまい、以後は完全に過去の人になって一度も登場しません。反銀英伝の流れでも、フェザーン戦の後に同じように引退してしまうのではないでしょうか。実際、銀英伝の流れでも、ミュッケンベルガー元帥にどちらかの陣営からの誘いが無かったとは思えません。それを振り切って引退した訳ですから。彼にとって、老後を生き死にの舞台とする気は無かった、ということなんでしょう。やる気が全く見受けられないので、ミュッケンベルガー元帥は銀英伝と同じに、ここで過去の人にしてしまっても良いと思います。
その場合、その後に帝国宇宙艦隊司令長官になるべき人材は、やはりラインハルトしかいないのではないでしょうか。負けたとはいっても致命傷ではありません。それに、帝国の威信に懸けて、「負けた」とは言えないでしょう。ラインハルト以外に人材もいないと思いませんか。メルカッツは年齢はともかく、まだ上級大将だし、宇宙艦隊司令部の要職についていた訳でもないし。リヒテンラーデ公もラインハルトを司令長官の地位につける事で恩を売ろうとするのではないでしょうか。結局ブラウンシュバイク・リッテンハイムVsリヒテンラーデ・ローエングラムの戦いにはなると思いますよ。
ま、最近この反銀英伝の話ばかりで、まるっきりファンサイトみたいになっている気がしないでもないですが、一応建設的批判のつもりですよ。こき下ろしているのでもありませんし。こういったケースも考えられるのではないか、と思考実験している訳ですから。遠回しに、「田中芳樹は何でも知っている無謬の人じゃないよっ!」って言っているつもりも少しはあります。でも、悪口のつもりでもないですよ。少なくとも、銀英伝に関しては。
不沈戦艦さん、こんにちは。
私はまだ銀英伝の頃はファンでした。純粋に物語とアニメーションとしての娯楽性においてです。たとえ戦略、戦術のほとんどがが戦史のパクリでも、物理的理論がいかれてても面白かったから許します。
さて、私が提起したミュッケン君、確かに影が薄いですね。というよりキャラクターとして描き分けできているのがヤン一党とその他少しであって、その他のキャラクターは一巻で消えてしまいます。残念。
さて、わざわざミュッケン君を出してしまいました。確かにおっしゃるとおり誰でもよい訳です。ミュッケン君でもメルカッツ君でも、他の馬の骨でも良いのです。まあ、階級の上(と私の趣味、判官贔屓でしょうか)で彼を持ち出したのです。それと問題にしたかったのはラインハルト君が帝国正規軍の独占が出来ない状態です。他の誰かが軍において彼よりも高位にありより大きな実権を握っていることが重要なのです。
そこで帝国内戦の話なのですが、事の起こりは上で述べた軍の実験をラインハルト君が独占している点です。軍権を握っている彼が大貴族との共存が不可能であることにより軍事的対立が生じるのであって、これが政治的にやる気のないミュッケン君かメルカッツ君(両者とも大貴族との共存は可)であれば軍部は中立を保ち、政治的に選ばれた新皇帝にのみ忠誠を誓えばよいので反貴族陣営(リヒテンラーデ公)は軍事的に対抗できず内戦は起こりえません。
要は政争に軍部が介入するかしないかということなのですが、政治的に介入したがる(せざるをえない)ラインハルト君が軍の頂点にあることが問題なわけです。
まあ、世のクーデターとか政争は軍部が介入する例がほとんどですからね。
あまり吠えると本当にファンサイトになってしまうのでこの辺で。この次は他のことで貢献させて頂きます。
不沈戦艦さんへ
>一ヶ所だけ難点があるとすると、両者の階級だけですか。
ををう、忘れていました(笑)
ラインハルトを降格、上級大将に、メルカッツを上級大将を昇格、元帥に。
これで頭数はかわらないと(笑)>人事の問題
以下は不沈戦艦さんの「反銀河英雄伝説」の展開に賛成しまする。
…。
田中芳樹の提唱(笑)している「民主主義」とゆー概念は、
何風の民主主義なのでしょうかね。>どれがモデルになったのか
フランス風、イギリス風、ドイツ風、日本風、アメリカ風と、色々ありまし。
各国の民主主義のなりたちも、制度も、そして気風も違っていると
おもいますけども。
それから、最近思うに、田中氏は民主主義がキライなのではないか、と思うところがあります。
正確には、民主主義(立憲君主制)の国に生まれたことが。
まあどう足掻いても、民主主義の成り立ちにくい、大人主義的(中国的)発想の人でしょうし>田中氏
あ、日本もか(爆)
そしてまた不沈戦艦さんへ
原作の世界でおこりえる限りのイレギュラーを思考する、となると、
皇帝崩御の直後、アンネローゼの懐妊発覚(爆)とかどんなもんでしょ?(笑)
皇帝の死因は、心不全(たしか)ってことですから、腹上死?(爆)
では。
滅裂なカキコ失礼(T_T)
>「反銀英伝」
皆さん実に着眼点が鋭いですよね。ほんとに。
同人誌やってる人が見てたら、是非不沈戦艦さんのシミュレーションを基にノヴェライズしてくれないかなー。ヤンの出番が少なそうだけど、代りに「同盟の女提督」を出して(笑)。
ノベルズ版だと全3巻位ですかね。
次の御題は更に難易度の上がる「アムリッツア後からの逆転」って所ですか。
谷恒生風のなら私にも書けそうなんだけど(爆)。
田中氏とは関係ないことですが、私はビデオ版のミュッケンベルガー元帥が好きでした。
何故なら登場人物中ただ一人「ズオーダー笑い」がさまになりそうだと思って、ひそかに期待していたからです。
そんなわけであっさり引退した場面では少しだけガッカリしました。
>反銀英伝のリップシュタット戦役は?
銀英伝上の史実でも、リップシュタット戦役突入時のラインハルトが帝国の軍権を完全掌握していた、という訳ではないと思います。なぜなら、ラインハルトはその時点で帝国宇宙艦隊司令長官。軍務尚書エーレンベルク元帥や、統帥本部総長シュタインホフ元帥もいたではありませんか。彼らを拘束して、権限を奪取した訳ですよね。ここにミュッケンベルガーでもそれ以外の馬の骨がいても、そんなに変わらないのではないでしょうか。元々自分の元帥府に部下を抱えて、戦力的には充実していたラインハルトです。個人の命令で動く実戦部隊を抱えていた訳ですから、暴力を伴った強制力を一番持っていたのではありませんか?仮にフェザーン作戦の失敗を咎められたところで、皇帝の死後ではラインハルトを罰するだけの力がある人物は武力を持っているブラウンシュバイク公やリッテンハイム侯くらいのものです。リヒテンラーデ公がラインハルトに接近してきたら、簡単に野合が成立しそうだとは思いませんか。リヒテンラーデ公としては、ブラウンシュバイク公の娘が女帝になる事は最悪の選択なのですから。ラインハルトを自陣営に引き込んで(ついでに司令長官に昇格させてやる)、エルウィン・ヨーゼフを皇帝に立てる、という構図は変わらないと思います。それに不満を持った貴族連合が、というのもそのままいくでしょう。それに、「反銀英伝」としては、銀英伝の同盟のアムリッツアに匹敵する愚行の、帝国内の内戦に同盟がつけ込む、という筋にしないと面白くなりません。そんなに無理がある設定ではないと思いますがいかがでしょう?
>アンネローゼの懐妊
ははははは、確かにその事実を知ったラインハルトとキルヒアイスの反応は見てみたいですね。当然不愉快に思う者は、アンネローゼを亡き者にしようとするでしょうが、館を5000人からの兵隊が固めているんですよね。結局フェルナー大佐のように手も足も出ない、という訳ですか。しかし、ラインハルトは不本意でしょうね。守りたくもない皇帝の子を守らねばならないんだから。アンネローゼの命もかかっているから放っておく訳にもいかないですし。でも、主人公の反応は面白いと思いますが、政治的にはアンネローゼの懐妊は無意味でしょう。皇帝は明日にでも決めないといけないのに、子供が産まれるのは相当後ですから。「前皇帝の遺児」に皇位継承権があるとは思えませんし。その設定を使うなら、皇帝が生きている方が面白いと思いますよ。当然皇帝はアンネローゼ可愛さに、腹の中の子を皇太子に、と考えるでしょう。これは大貴族たちにとって極めて不愉快な事態です。次々送り込まれる刺客の魔の手、皇太子(女の子じゃ面白くない)の誕生。結局起こるリップシュタット戦役、こんな筋ですかね。
>ミュッケンベルガー元帥
アニメの声優は、ヤマトⅢでガイデル提督の役をやっていた方だと思いました。いかにもベテランという感じの落ち着いた声で、結構好きですよ。ミュッケンベルガー元帥は銀英伝ではどっちかと言うと「愚者」として扱われていますし、影が薄いですからもう少しいい役だったらな、とは思いました。
>しかし、ラインハルトは不本意でしょうね。守りたくもない皇帝の子を守らねばならないんだから。アンネローゼの命もかかっているから放っておく訳にもいかないですし。
アンネローゼにとっては、時間の経過による慣れと納得もあり、自分の可愛い子と言うことになるでしょうけど、時間がいくら経っても納得しないラインハルトにとっては、まさに強姦によってもたらされた子に映るでしょうね。
この子供の存在とそれに対する認識のギャップが、姉弟関係にどのような影響を与えるかというのも、結構興味深かったりもします(あのラインハルトの直情ゆえに)。
いや、よくよく考えてみると面白い状況ですね。反銀英伝はちょっと置いておいても、思考実験してみる価値はありそうです。
アンネローゼにとっては、皇帝の子でも自分が産んだ子です。母性愛に目覚めて可愛がる事でしょう。でも、潔癖性のラインハルトにとっては、例え甥でも、汚物でも見るような目でしか見られない事でしょう。先ずそこで、ラインハルトとアンネローゼの間に不和が芽生えそうな気がします。しかも、その子が一旦皇太子になってしまったら、簒奪して自らが至高の座につくことはかなり難しくなるんじゃないでしょうか。まだ他人なら、退位させて皇位を奪うことはそんなに大した問題じゃないかも知れませんが、ラインハルトが簒奪した相手が、血縁者の甥だったら、人心が離れていくこと疑いありません。「自分の甥を皇帝の座から追い落として皇位につくとは。しかも相手は赤ん坊じゃないか」と、ラインハルトの「冷血」ぶりに帝国臣民は嫌悪感を抱くことでしょう。「開明的で若い君主」という肯定的評価を得られなくなること間違いありません。他人の目をかなり気にしている(実際そうですよね)ラインハルトとしては、こんな事態に耐えられますかな?怒りを感じながらも、皇位にいる赤ん坊の後ろ盾になるしかなくなるかも知れません。その場合、ゴールデンバウム王朝は続く、という結果になっていまいます。「アンネローゼに子供が産まれなかった」という生物学的条件をひっくり返すだけで、これだけ「銀河の歴史」が変わってしまうってのも面白いと思います。どうもファンのせいか、架空戦記的発想にばかりなってしまいますが、結構面白いでしょ?
>アンネローゼの懐妊
あと、キルヒ君の反応も楽しみですね。ラインハルト=アンネローゼの関係は姉弟愛ですけど、キルヒアイス=アンネローゼの関係はキルヒアイスの思慕の情ですからね。
たぶん、キルヒアイスが死なないで、ローエングラム朝が誕生したら、アンネローゼと再婚するのは政治的にも人間関係的にもキルヒアイスだったでしょうね。
それはともかく、アンネローゼの懐妊をキルヒアイスが知ったら…どこかぶっ壊れてしまいそうなめちゃくちゃなショックを受けつつも、歓迎してあげる、となりそうなのが、肉親(たとえシスコンでも)と、惚れた男の違いでしょうかね。
不沈戦艦さん、こんにちは
>しかも、その子が一旦皇太子になってしまったら、簒奪して自らが至高の座につくことはかなり難しくなるんじゃないでしょうか。
>まだ他人なら、退位させて皇位を奪うことはそんなに大した問題じゃないかも知れませんが、ラインハルトが簒奪した相手が、血縁者の甥だったら、人心が離れていくこと疑いありません。
>「自分の甥を皇帝の座から追い落として皇位につくとは。しかも相手は赤ん坊じゃないか」と、ラインハルトの「冷血」ぶりに帝国臣民は嫌悪感を抱くことでしょう。「開明的で若い君主」という肯定的評価を得られなくなること間違いありません。
>他人の目をかなり気にしている(実際そうですよね)ラインハルトとしては、こんな事態に耐えられますかな?怒りを感じながらも、皇位にいる赤ん坊の後ろ盾になるしかなくなるかも知れません。
>その場合、ゴールデンバウム王朝は続く、という結果になっていまいます。
えっと、この場合はむしろ簒奪がしやすくなるのではないでしょうか。
子供が即位すれば姉のアンネローゼが国母ということになり、ラインハルトは外戚という立場になります。ラインハルトとて個人的な感情はともかく、この立場を最大限利用することを考えるでしょう。
たしか、前漢を簒奪した王莽も外戚だったと思いますし、足利義満も外戚になることによって皇位簒奪を狙う野望を持っていたそうです。
アマテラスの子孫、という神話的権威を備えた天皇家に密着することで権勢をふるった藤原氏とは違い、易姓革命を肯定しているラインハルトですから、遠慮はしないでしょう。
ただ、簒奪のやり方自体は“史実”とは少々異なる手を使うでしょうね。リップシュタット戦役で貴族連合を滅ぼした後は甥の皇帝の後見役として「摂政」のような役につき、国政・軍権を牛耳る一方、姉と皇帝は形の上ではあくまでしっかり立てておく。
臣下としての分はわきまえています、てな感じで2・3年は心にも無い演技を続ける。
そして国政改革・同盟撃破と業績を積み重ねつつ自らの「徳の高さ」をアピールする。
「帝都に麒麟や鳳凰が現れた」「鶏が金の卵を生んだ」「新しい天子が現れる象だ」とかいうお約束の展開(笑)。
そして大衆を扇動・操作して声を上げさせる。
「我らのローエングラム公に天子の位についていただきたい!」という嘆願書が山のように届く(もちろんヤラセ)。
で、朝議に際して文武百官が一斉に
「民がこのように望んでおります。閣下におかれましては何卒万乗の御位にお即きになり、民を安堵させて下さりませ。」
てな上奏をする。
もちろん「三度までは辞退して見せる」のもお約束です(笑)。
で、「心ならずも渋々」皇帝の位についた後でも勿論甥の廃帝をないがしろにしたりはしません。
「太上皇帝」なんてな称号でも与え、場合によっては自分のより立派な宮殿をぶっ建てたりして表面だけはますます丁重な扱いをしながら、「自分こそゴールデンバウム王朝の正当な後継者である」という印象を世間に植え付けておく。
そしてすっかり治世が安定し、国家全体が自分のカラーに染まった頃合を見計らって、新王朝「ローエングラム王朝」の発足を宣言。新帝国初代皇帝となることを高らかに宣する。
甥っ子はここで初めて「臣下の列」に加わり、捨扶持を与えて地方の荘園かどこかで飼い殺しにする。
と、こんな感じなんですけどどうでしょう。「簒奪しやすくなる」と言いつつ何だか“史実”より随分まどろっこしくてセコイですけど。
この場合、最大のポイントになるのはやはりアンネローゼとの関係ですね。
我が子から帝位を奪おうと策動する弟を見てどのような感情を抱くでしょうか。
“史実”通りのアンネローゼの性格なら、皇帝の位なんかよりも我が子には静かで幸せな一生を送らせたい、てな発想をしそうですが、女性というのは子供が出来ると“母親”という別種の生物に個体進化するそうですからね(笑)。
「ついに、我が子の追い落としを図るラインハルトとの対決を決意するアンネローゼ!
その時キルヒアイスは・・・!?」
をを、コレは面白そうだ・・・(笑)
>「ついに、我が子の追い落としを図るラインハルトとの対決を決意するアンネローゼ!
>その時キルヒアイスは・・・!?」
>をを、コレは面白そうだ・・・(笑)
なんかラインハルトvsキルヒアイスという構図は足利尊氏vs直義にちょっち似ているかも。高師直がオーベルシュタインで、同盟勢力に当たるのが南朝かな。
とか「銀英太平記」をぶちあげてみたけど、実は太平記は大して知らなかったりします。いい加減なこと書いて済みません_(._.)_。
先ずは止まっている「アンネローゼの懐妊」から行きましょうか。小村さんが「簒奪はしやすくなるのでは?」と最初に言って論を進めていたのに、最後は「まどろっこしくてセコイ」という結論になってしまっていましたね。あれ読んで笑ってしまいました。そう、「簒奪がしにくくなる」ってのは、小村さんが思考実験したようになってしまう、ってのも含んでいるつもりだったんです。帝位にいるのが赤の他人なら、実際の銀英伝の話のように強制的にでも退位させて、自分が帝位につけばいいのですから簡単でしょう。アンネローゼの息子が帝位にいた場合は、「幼帝誘拐」事件も起こりませんし、簒奪も面倒になります。「をを、これは面白そうだ」と小村さんが言った流れになってしまうと、ラインハルトVsアンネローゼ+幼帝(+生きている場合のキルヒアイス)の骨肉の争いになって(本当に面白そう)しまうでしょう。史実の銀英伝みたいに、赤ん坊皇帝の父親をアメとムチで手懐けて、というように簡単には行きません。そのケースでは簡単にラインハルトの思うようには行かないので、「簒奪はしにくくなる」ということです。
えー、反銀英伝「同盟軍フェザーン侵攻編」についてですが、筋としてはもう付け加えることはありません。あんなもんでしょう。後は、これを実施できるようにする為に、同盟をどうするか?ですね。誰かが言っていたように、ヤンの陣営に「政治」にも干渉する能力を持たせなければならないと思います。いくらヤンが嫌っても、です。それと、そのヤン陣営の「政治性」を生かして使える政治家の存在が必要ですね。レベロやホアンでは駄目です。不平不満ばっかりで、実行力に欠けていますから。ウイストン・チャーチルクラスの政治家が必要ですが、そんなの銀英伝の登場人物にはいませんよね。トリューニヒトが遙かに賢かったら、可能かな。あのキャラクターが目先の利益を追ってばかりですよね。そんなみみっちい人物じゃなくて、本当に「銀河に民主主義を回復させた偉大なる政治家」になりたいという願望の通りのキャラクターにでもしなければしょうがないでしょう。議会の多数派を押さえる能力、マスコミ操作、軍内部に自分の勢力を伸張させる能力、以上3つに長けているのですから、これに「先を見渡すことが出来る」という能力を付加すれば、反銀英伝は大成功となるでしょう。あ、そうだ、「先を見渡す」に関してはヤンがいましたね。おお、「トリューニヒト・ヤン同盟(利害関係だけでなく、ちゃんと信頼し合って)」がなれば簡単だ!・・・・・・しかし、なんちゅう結論じゃ。ホントかよ?
>「トリューニヒト・ヤン同盟(利害関係だけでなく、ちゃんと信頼し合って)」がなれば簡単だ!
同盟の情勢は複雑怪奇(笑)。しかし、もっとも歴史を変えうる最強のタッグでしょう。ドラゴンボールでピッコロと悟空が手を組んだときぐらい興奮するカモ^_^; しかも、感情論以外に拒絶する理由が無いと思うのだけどなぁ。せめて、共通の敵(帝国)がいるうちくらいは手を結べばいいのに。
初めまして。私が創竜伝に対して抱いていた不満を、見事に言語化してくれてすごく感動してます。
さて、過去ログを見てたら、アンネローゼの懐妊のことで盛り上がってたおり、わたしも是非参加したいので、
ある仮定をしてみます。
それは「皇帝の死去時にアンネローゼとの間に皇子がおり、ラインハルトの息子(アレク?)が生まれなかった」というものです。
皇帝死去時に、その皇子がいたら、時期皇帝になって他のは確実でしょう。
ブラウンシュバイク公やリッテンハイム侯は「金髪のこぞう」の甥が皇帝になることなど、反対するでしょうから、
史実通り(?)リップシュタット戦役は起き、
ラインハルトが勝利していたでしょう。
次に、ラインハルトが甥から皇帝の座を簒奪することになりますが、ここで問題が起きます。
「正論を主張する男」オーベルシュタインが皇帝を殺せと言うことは確実だからです。
オーベルシュタインの立場からすれば、ラインハルトが皇帝に即位した場合、唯一の皇位継承者になる(アンネローゼがいるけど)
ゴールデンバウム王朝の直系の人物など生かしておけるわけがないでしょう。
しかし、ラインハルトが愛する姉の子を殺すことなどはできるはずもなく(憎き前皇帝の息子でもあるけど)、皇帝は殺されることはないでしょう。
そして皇帝が誘拐されることもなく(息子を失った姉の悲しむ姿を、ラインハルトは見たくないでしょうから)
平和に暮らしていくこととなるでしょう。
こうして、ラインハルトは同盟領を占領し、カイザーとなります。
新皇帝となったラインハルトに重臣達は史実以上に結婚を勧めるでしょう。
カイザーが死んで、前皇帝が跡を継ぎ、ゴールデンバウム王朝が復活されたらたまりませんから。
しかしラインハルトはあの性格です。それくらいのことで子づくりに励むとは思えません。
ベッサーラント(?)出身の兵士に罵倒された結果、ヒルダとの一晩のちぎりがあったことは必然だとしても、その一回だけで子供ができたのは偶然でしょう。
無論、子供ができてなくても、ラインハルトとヒルダが結婚はしてたでしょうし、子供を作ろうとしたでしょう。
しかし、ラインハルトとヒルダの結婚からラインハルトの死まで1年もありません。
子供が産まれなかった可能性は結構あります。
こうしてラインハルトは死に、前皇帝が復位することになるでしょう。
彼がゴールデンバウム王朝を復活させるかどうかまでは、私はしりません。
しかし、彼がゴールデンバウム朝を復活させ、叛乱軍(バーラト星系の自治政府)を滅ぼし、
トリューニヒトが宰相になったりしたら(ロイエンタールに殺されなかったと仮定)個人的に銀英伝は最高のものとなってたでしょう。(笑)