救国軍事会議失敗の原因は、ビュコックやヤンといった反トリューニヒト派やジェシカのような反戦派、そして一般市民をも敵にまわしたことではないでしょうか。もしも、救国軍事会議が当面の敵をトリューニヒト派に限定すれば、成功して、同盟の国防力を強化させることに成功したのではないかと思われます。
1.周辺の惑星を攻略して、首都をおさえるという当初の戦術は同じ。
2.首都を押さえたら、最高評議会を開催させ、トリューニヒトを解任し、救国軍事会議よりの新政権を発足させる。(レベロやルイなど良識派を取り込めればなお良い)
3.救国軍事会議は次のことを布告する。
・我々の目的は汚職政治家・官僚・財界人を追放し、財政を再建し、公務員の綱紀を粛正し、同盟の国防力を高めることにある。
・同盟憲章秩序を維持し、国民の人権は最大限尊重する。
・救国軍事会議は最高評議会のサポート役に徹し、国防政策や国政改革について勧告するものとする。
・グリーンヒル大将を元帥とし、同盟軍最高司令官とする。クブルスリー・ビュコック・ヤンは留任させる。クブルスリーの怪我が回復するまではグリーンヒルが統合作戦本部長を兼任する。(クブルスリー襲撃はフォークの単独犯とする)
・救国軍事会議からグリーンヒル・ブロンズ・エベンス、中立派からクブルスリー・ビュコック・ヤンが参加する六者会議で国防政策を立案する。
・「憲法の制定・議院内閣制・人権の保障」という条件を満たす限り、帝国との講和に応ずる。(反戦派の懐柔)
・救国軍事会議は3年後に解散する。
4.極力、民主政体を維持し、帝国との反戦の可能性を打ち出すことで、ビュコックやヤンも救国軍事会議に反対出来ないのでは。
5.トリューニヒト派の公職追放を実施。汚職政治家・官僚・財界人を徹底的に取り締まって、綱紀を粛正する。
6.フェザーン駐在高等弁務官を外交能力の高い人物に代え、イゼルローン・フェザーン方面の防御力を高める。
7.余力があれば、フェザーンに侵攻し、帝国の内戦に介入。
同盟軍の同士討ちがおこらないので、同盟軍の弱体化は起こらず、綱紀は粛正されて、同盟の国力は高まり、同盟領侵攻をたくらむラインハルトの計画は見直しを迫られていくことになると思いますが、どうでしょう?
救国軍事会議によるクーデターにはいくつかの問題があります。
まず軍部によるクーデターを成功させるには、民衆の支持が必要です、民意が何を望んでいるのか見極める必要があります。
そこで最初の問題は「トリューニヒト政権は民衆の支持を失っていたか」です、たしか彼の政権を支持する声は決して少なくなかったはずです、民衆の生活も政情不安を発生させるほど悪化していたようには見えません、この状態でクーデターを支持する勢力がどれほどいるか疑問です。
もう一つの問題は、「彼は武力で排除しなければいけないほどの人物だったか」です、たしかに彼を中心とした派閥が不正の温床になっているように感じられます、しかし議会は機能しており、機会均等の理念も失われていません(ジェシカのような女性が議員になれたのが証拠です)、おそらく三権分立も守られているでしょう、まだ政治の自浄効果を期待できる段階だと思います。
さらに、クーデターはクーデターを呼びます、一度成功させてしまうと、それを前例にして軍が暴走します(中南米諸国や、張作霖爆殺事件以降の日本などがいい例です)。
そして、どんなに奇麗事を並べようとクーデターはクーデターです、あのヤン・ウェンリーが加担するとは思えません。
そもそも実行犯である、昔のヤンの上司(名前忘れた)の目的はクーデターを起こさせた挙句に失敗させ自分の正義を信じている連中に恥をかかせることであった以上、いつかラインハルトの差し金であったことをばらします。
彼を闇に葬るのはちょっと危険、うまくいったときに他の人物が考えたことをグリーンヒルが盗んだとなると、権威に傷がつきます。
そもそも、暗殺する理由が無いし。
その瞬間にあらゆる理屈は吹き飛び、帝国の手下どもを全国民が排除するでしょう。
そして、話して解るような連中なら初手が統合作戦本部長暗殺などではないでしょう。
彼らが考えているのは題名の通りですから。
吉良国育生さま・佐々木公彦さま、レスありがとうございます。私が救国軍事会議成功のシナリオを考えたのは別に彼らの理念に賛同したわけではなく、次のように考えたからです。
救国軍事会議のクーデターは同盟国内を分裂させ、帝国が内戦状態にある間に時間を稼ぐことであった→クーデターが鎮圧された結果、同盟軍の力は弱体化し、同盟軍首脳部はトリューニヒト派に支配されて、かえってラインハルトの同盟侵攻を助ける結果となった→では、救国軍事会議とヤンがなんらかの折り合いをつけ、うまく同盟軍の自壊を防ぐことが出来れば、同盟挽回の可能性もあったのではないかと考えたからでした。
そして・・・
吉良国育生さま
> まず軍部によるクーデターを成功させるには、民衆の支持が必要です、民意が何を望んでいるのか見極める必要があります。
> そこで最初の問題は「トリューニヒト政権は民衆の支持を失っていたか」です、たしか彼の政権を支持する声は決して少なくなかったはずです、民衆の生活も政情不安を発生させるほど悪化していたようには見えません、この状態でクーデターを支持する勢力がどれほどいるか疑問です。
> もう一つの問題は、「彼は武力で排除しなければいけないほどの人物だったか」です、たしかに彼を中心とした派閥が不正の温床になっているように感じられます、しかし議会は機能しており、機会均等の理念も失われていません(ジェシカのような女性が議員になれたのが証拠です)、おそらく三権分立も守られているでしょう、まだ政治の自浄効果を期待できる段階だと思います。
> さらに、クーデターはクーデターを呼びます、一度成功させてしまうと、それを前例にして軍が暴走します(中南米諸国や、張作霖爆殺事件以降の日本などがいい例です)。
民意が救国軍事会議から離れた理由は同盟憲章を停止し、国民の自由や権利を侵害したこと・経済を統制下におき、経済を混乱させたこと・ヤン艦隊がドーリア星域会戦で勝利したことがあげられると思います。ジェシカらによる抗議運動が本格化したのはドーリア星域会戦の後であり、それまではクーデター支持派がかなり存在したことは、救国軍事会議支持からヤン支持に鞍替えする者が多かったことをムライが嘆いていることからも明らかです。私にはどう見ても、当時の同盟の世論は「強者に媚びる」という点にあったと思われます。ビュコック・ヤンらを味方につけ、国民の生活や権利の侵害を最小限にすれば、ロイエンタールの武断政治のように国民の支持を集めた可能性は高かったと思います。
ただし、
> そして、どんなに奇麗事を並べようとクーデターはクーデターです、あのヤン・ウェンリーが加担するとは思えません
という可能性はあります。しかし、ヤンもクーデターの目的が帝国の内戦に同盟が介入できないようにすることと同盟の弱体化であることがわかっていたはずです。ヤンが妥協する余地もあったと思います。
佐々木公彦さま
> そもそも実行犯である、昔のヤンの上司(名前忘れた)の目的はクーデターを起こさせた挙句に失敗させ自分の正義を信じている連中に恥をかかせることであった以上、いつかラインハルトの差し金であったことをばらします。
>
> 彼を闇に葬るのはちょっと危険、うまくいったときに他の人物が考えたことをグリーンヒルが盗んだとなると、権威に傷がつきます。
> そもそも、暗殺する理由が無いし。
>
> その瞬間にあらゆる理屈は吹き飛び、帝国の手下どもを全国民が排除するでしょう。
>
> そして、話して解るような連中なら初手が統合作戦本部長暗殺などではないでしょう。
リンチがラインハルトに支持を受けていたことをばらした後、救国軍事会議のメンバーはリンチを射殺して、このことを秘匿しています。同じことはやはり上記の場合でも起こるのではないでしょうか。しかし、リンチがもたらした計画をそのまま実行し、同盟憲章の維持などの修正をもたらさなかったところが、彼らの思想の狭さを物語るもので、時限クーデターとか合法的なクーデターとか思いつかないでしょうね。
それにしても、帝国の手下を処断するような同盟国民ならなぜ、エルウィン・ヨーゼフの亡命を認めたのか、まったくわかりませんが。(苦笑)
イッチーさん、どうも八木です。イッチーさんの問題提起で勉強疲れの頭が久々に回転しました。
救国軍事会議に未来はあったのか。それはやはり無いでしょう。
ヤンやビュコックが味方に付けばまだしも、彼ら二人はクーデター派に妥協しないはず。というより、民意を無視したクーデター派に妥協するぐらいなら、どこかで民意によって選ばれた政府に妥協していたはずです。それが出来ないヤンにはまずクーデター派との妥協は無理。
またドーリア星域会戦で唯一の宇宙戦力第11艦隊も敗れました。結局、救国軍事会議がクーデターを成功させるには、バグダッシュ中佐のヤン暗殺しかなかったでしょう。
しかし自由惑星同盟に救国軍事会議による軍事政権が誕生したとして、同盟の国防体制を本当に強化・整備できたのでしょうか?
ヤンを暗殺しても、ヤン艦隊は残ります。ヤンの意志を受け継ぎ、あくまでもクーデター鎮圧に向かえば、第11艦隊との決戦です。ヤンがいなければ多分第11艦隊が打ち破るでしょうが、第11艦隊にもある程度の被害が残ります。
さらに全体主義型の無理な統制経済を行い、フェザーンへの同盟の負債を徳政令のごとく棒引すれば、フェザーンからの貿易・支援も無くなります。国力の疲弊した同盟にこれは大打撃になり、経済は完全に麻痺するでしょう。そうなれば艦隊再建の遅れは必死です。
要塞対要塞決戦も同盟敗北の可能性が高いです。フェザーンにも侵攻され、2方向から帝国軍15万隻の大艦隊による同盟領侵攻作戦が発動。
同盟軍事政権が帝国軍を迎え撃つには焦土作戦しかないでしょう。最後はアルテミスの首飾りを最終防衛戦に同盟残存艦隊と帝国艦隊のバーラト星系会戦が。最後に残るのは、焦土と化した同盟領と自決した軍事政権の軍人達。(笑)
ならばどうすれば良かったのか。グリーンヒル大将が一命を賭けて、軍部の反乱分子を押さえ、憲兵に引き渡すしかないですね。つまりクーデターをなんとしても起こさないこと。
ランテマリオ星域会戦で同盟軍に足りなかったは時間と兵力でした。もしその時、第11艦隊が無傷で残っていれば、同盟軍は約5万隻で戦えたでしょう。それならば、ヤン艦隊が帝国軍の後背に出現するまで戦線を維持でき、ランテマリオの戦いは変わったでしょう。
クーデターを起こした時点で、救国軍事会議だけでなく同盟の未来は決まったのかもしれません。
……、こういう文章ならいくらでも書けるのに、何で作文や論文は書けないんだろうな~。(T□T) ハァ。
> イッチーさん、どうも八木です。イッチーさんの問題提起で勉強疲れの頭が久々に回転しました。
それはなによりでしたお勉強をがんばってください。
> 救国軍事会議に未来はあったのか。それはやはり無いでしょう。
> ヤンやビュコックが味方に付けばまだしも、彼ら二人はクーデター派に妥協しないはず。というより、民意を無視したクーデター派に妥協するぐらいなら、どこかで民意によって選ばれた政府に妥協していたはずです。それが出来ないヤンにはまずクーデター派との妥協は無理。
> またドーリア星域会戦で唯一の宇宙戦力第11艦隊も敗れました。結局、救国軍事会議がクーデターを成功させるには、バグダッシュ中佐のヤン暗殺しかなかったでしょう。
> しかし自由惑星同盟に救国軍事会議による軍事政権が誕生したとして、同盟の国防体制を本当に強化・整備できたのでしょうか?
> ヤンを暗殺しても、ヤン艦隊は残ります。ヤンの意志を受け継ぎ、あくまでもクーデター鎮圧に向かえば、第11艦隊との決戦です。ヤンがいなければ多分第11艦隊が打ち破るでしょうが、第11艦隊にもある程度の被害が残ります。
> さらに全体主義型の無理な統制経済を行い、フェザーンへの同盟の負債を徳政令のごとく棒引すれば、フェザーンからの貿易・支援も無くなります。国力の疲弊した同盟にこれは大打撃になり、経済は完全に麻痺するでしょう。そうなれば艦隊再建の遅れは必死です。
> 要塞対要塞決戦も同盟敗北の可能性が高いです。フェザーンにも侵攻され、2方向から帝国軍15万隻の大艦隊による同盟領侵攻作戦が発動。
> 同盟軍事政権が帝国軍を迎え撃つには焦土作戦しかないでしょう。最後はアルテミスの首飾りを最終防衛戦に同盟残存艦隊と帝国艦隊のバーラト星系会戦が。最後に残るのは、焦土と化した同盟領と自決した軍事政権の軍人達。(笑)
私の真意が伝わっていないようですが、私は救国軍事会議がクーデターを時限的なものとし、同盟憲章秩序の維持を標榜していたらということです。私がモデルとしたのは「ガサラキ」というアニメで、このアニメでは特務自衛隊という自衛隊の一部が近未来の日本でクーデターを起こしますが、クーデターを3年の時限的なものとし、内閣制を否定していません。クーデター派は安全保安部という新設の役所を根城にして政治の実権を握ろうとします。クーデター派の狙いは対日穀物禁輸を通告したアメリカに対して日本の金融資産を使って、アメリカの経済を破壊し、アメリカを日本の道連れにすることでした。そして、経済が破壊された貧しさの中から日本精神を復活させるというものでした。
救国軍事会議もクーデターを時限的なものとすることや人権・政治制度の保障を約束して、国民やヤンらの支持を集めることに成功していたら・・・というのが私のそもそもの問題提起だったのですが。
横レス失礼します。
> 私の真意が伝わっていないようですが、私は救国軍事会議がクーデターを時限的なものとし、同盟憲章秩序の維持を標榜していたらということです。私がモデルとしたのは「ガサラキ」というアニメで、このアニメでは特務自衛隊という自衛隊の一部が近未来の日本でクーデターを起こしますが、クーデターを3年の時限的なものとし、内閣制を否定していません。クーデター派は安全保安部という新設の役所を根城にして政治の実権を握ろうとします。クーデター派の狙いは対日穀物禁輸を通告したアメリカに対して日本の金融資産を使って、アメリカの経済を破壊し、アメリカを日本の道連れにすることでした。そして、経済が破壊された貧しさの中から日本精神を復活させるというものでした。
> 救国軍事会議もクーデターを時限的なものとすることや人権・政治制度の保障を約束して、国民やヤンらの支持を集めることに成功していたら・・・というのが私のそもそもの問題提起だったのですが。
イッチーさんの「国民やヤンらの支持を集めることに成功していたら」という問題提起に対し、皆さんは「問題提起の前提条件自体が絶対にありえない事だ」と言っているのでは?私も無理だと思いますし。
そもそも、救国軍事会議は「このままでは同盟は駄目になる。国民は解ってくれないかもしれないが、我々が起たねば・・・」という意志の元に発生したはずです。その彼等が、国民の支持を第一に考えた声明を発表するとは、考え難いです。
また、それを抜きにしてイッチーさんの提案と同じ事を救国軍事会議が行ったとしても、やはり国民の支持が集まったとも思えません。銀英伝を読む限りでは、国民間にそれほど政府に対する不満があったように思えず、軍のクーデターが支持される地盤はありません。今の日本で自衛隊が時限的なクーデターを起こしても、国民の大多数が納得することなどありえないだろうというのと同じことです。軍事クーデターが成功、それどころか支持されるには、それなりの理由があるものです。
纏まり無く書いてしまいましたが、「救国軍事会議が国民に支持されたら、それは銀英伝の世界では無くなるだろう」ということで、イッチーさんの望むような議論に転がっていかないのではと思います。
通りすがりさま、レスありがとうございます。
> 纏まり無く書いてしまいましたが、「救国軍事会議が国民に支持されたら、それは銀英伝の世界では無くなるだろう」ということで、イッチーさんの望むような議論に転がっていかないのではと思います。
この議論がかみあわなかった原因は通りすがりさんのおっしゃるとおりだと思います。
で、私が疑問に思うのは、同盟が現在の日本以上に社会の閉塞化がすすんでおり、現在の与党に代わる政治勢力が存在しない(おそらく反戦派は万年野党)にもかかわらず、国民の不満がそれほどないというのはどういうわけなんだろうということです。ああいう状態の場合、社会の行き詰まりを打破するような強力な指導者を求めるような情勢になると思うのですが・・・。
イッチーさん、どうも。八木あつしです。私の前回のレスは自分の救国軍事会議論を書いただけでしたね。
今度はできるかぎりイッチーさんの前提で、私なりにシミュレートして成功の可能性を探ってみます。
まず救国軍事会議を成立させることですが、結局ヤンとビュコックが妥協して協力、そして民衆の支持ですね。これがなければ、イッチーさんが指摘したような政策をぶち上げても最後は失敗します。
ヤンは民主主義原理派(笑)ですので、理性では軍事会議の政策の利点に納得しても本能が拒否するでしょう。
ビュコックは、頑固だから政策の利点は認めてもグリーンヒルの説得ではやっぱり拒否しそう。
最後に民衆ですが、どうも同盟国民はその時の雰囲気と気分で動くので読みにくいところがあります。しかし1つだけ問題が。史実では救国軍事会議が支持を失った理由に同盟憲章停止・経済統制失敗・第11艦隊敗北・スタジアムの虐殺がありますが、それだけではないと思います。
救国軍事会議議長グリーンヒル大将です。彼は同盟軍最大の軍事作戦、帝国領侵攻作戦において遠征艦隊総参謀長の重職でした。そして見事に大敗北。2000万人以上の将兵が死亡しました。国民から見れば、現在の国力疲弊を招いた張本人の1人と見られても仕方ありません。その張本人がクーデターを起こして、いかに魅力的な政策・路線で正当性を訴えても、「何を今更」と国民は思うでしょう。この点があったので、史実でも最初から支持者が少なかったのではないのでしょうか?
そこで救国軍事会議の政策・路線はイッチーさんの考え通りにして、いかにして平和理にクーデターを成功させるか。
それは議長をグリーンヒル大将ではなく、前統合作戦本部長シドニー・シトレもと元帥に就任してもらうことで全て解消できるのではないかと思います。つまりグリーンヒルは、クーデター前に救国軍事会議の思想と利点でシトレを口説き落とし、表ではなく裏方に回る。シトレが議長就任を承諾すれば、元軍人とはいえ、一応民間人を首班に出来ます。またアニメ版からシトレとレベロは幼馴染みということなのでで、レベロやホワンの説得・協力も期待できます。そうすれば、軍民一致の挙国内閣が成立します。
シトレは軍内には支持者が多いかったので、第1艦隊も最初から取り込めるかもしれません。帝国領遠征作戦の失敗ゆえに軍トップとして責任を取り辞任しましたが、最初から一貫して反対していた良識派なので、国民の人気も高いでしょう。シトレ議長で、軍事会議にある程度の正当性があれば民衆の支持も得られると思います。
次にビュコック説得ですが、グリーンヒルだけでなくシトレやレベロも説得に加われば妥協を引き出せる気がします。ここは微妙?
最後にヤンです。しかしこれはビュコックよりも楽かもしれません。ヤンは1対1の正面からの論争や相手の高圧的な態度には、理論や屁理屈で論破するか逃げるでしょう。しかし、搦め手や複数の人からヤンも利点を認めざるをえない提案をされると意外と折れています。ヤンの性格を熟知しているシトレなら、始めにキャゼルヌやシェーンコップ辺りに根回しをするでしょう。元々ヤンはシトレに頭が上がらないので、救国軍事会議の考えに利点があると分かり、ビュコックも参加したら、あくまでもイゼルローン方面軍の指揮官としてなら妥協するかも。
帝国の手先になったリンチの存在、エベンス大佐やクリスチアン大佐など軍国主義者の存在といった問題点も残ります。
あー、ジェシカ・エドワーズ議員もどう動くか分かりませんねぇ。クーデターによる反民主化はあくまでも反対の立場を取るかも。
しかしまぁ、グリーンヒル議長ではなくシトレ議長でなら何とか成功を見るのではないかと。
とりあえず長いですが、私なりのシミュレートでした。
> 同盟が現在の日本以上に社会の閉塞化がすすんでおり、現在の与党に代わる政治勢力が存在しない(おそらく反戦派は万年野党)にもかかわらず、国民の不満がそれほどないというのはどういうわけなんだろうということです。ああいう状態の場合、社会の行き詰まりを打破するような強力な指導者を求めるような情勢になると思うのですが・・・。
国民の求める強力な指導者なら一人いたじゃないですか。
一時の情熱に流されず正しく情勢を分析する鋭敏な頭脳、その的確な判断力を持ちて混乱する同盟を導く新たなる指導者、そう!我らのヨブ・トリューニヒト氏です(笑)。
トリューニヒトの新政権が発足したのはアムリッツァ会戦のあとです、正確な日時は書かれていませんがおそらく宇宙暦796年の10月か11月頃でしょう、そして件のクーデターが起きたのは翌797年4月のことです、政権が発足して約半年、彼が馬脚を現すには、ちょっと短すぎますね。
仮にイッチー様の言うクーデターが成功しても、同盟は帝国の内乱に対して軍事的な行動は起せなかったと思います。
同盟軍は元来防衛型の軍隊です、そしてこの手の軍隊は兵站部門が非常に弱いです、なぜなら適当な所にいくつか兵站拠点を設置しするだけで簡単に兵站線を構築できるからです(攻勢型の軍隊に比べての話です、充分過ぎるほど大変な仕事です)。
そして同盟軍はこの貧弱な兵站部門で帝国領に侵攻しました、おそらく足りない分を補完するために大量の民間船舶も動員したはずです、ご存知のとうりこの作戦は失敗に終わりました、多くの民間船舶が帰ってこなかったことは容易に想像できます。
この損失は艦隊1個や2個と比べられる物ではありません、流通を支える民間船舶の大量喪失は、国家経済を破綻させかねないほど大損失です。
797年の同盟は青息吐息で国家を運営している状態です、いかに状況が有利だろうと、いかに指導者が優れていようと、とても軍事行動を起せる状態にはなかったと考えます。
そして帝国の内乱に介入出来ない以上、帝国との和睦もありえません、したがって財政に一番悪影響を与えている軍事費を減らすわけにはいきません。
そうなると、どんなに優れた指導者であろうと同盟の経済を短期間で立て直すことは不可能です、その結果、発生する国民の不満は民主的手段で発足した政権に向けられる物以上に苛烈な物になると思います。
これが当時の自由惑星同盟の現実です、いかなる政権が成立しても根本的な問題が解決できない以上、国民からの非難は回避できません。
八木あつしさま・吉良国育生さま、レスありがとうございました。
八木あつしさま
シュミレーション、大変興味深く読ませていただきました。シトレ元帥を担ぐという考え方は盲点でした。シトレ元帥は策士であり、野心家でもあるので、クーデターに乗る可能性は高いと思います。真面目一徹で人脈が少なそうなグリーンヒルに比べて、シトレのほうが柔軟に事態に対応出来そうですし。ただ、リンチにしてみればクーデターが失敗してもらわないと困るわけで、わざと視野の狭い人物ばかりに声をかけた可能性はありますね。
ビュコック・ヤンについては八木さんのやり方で味方につけることは可能であると思われます。ジェシカら反戦派については帝国との講和の可能性を示唆すればおとなしくなるでしょう。軍国主義的な軍人たちについては、帝国の侵攻の可能性を訴えて、同盟を防衛するための軍事的な任務を与えれば、それに黙々と従事しそうな気がします。
吉良国育生さま
> 国民の求める強力な指導者なら一人いたじゃないですか。
> 一時の情熱に流されず正しく情勢を分析する鋭敏な頭脳、その的確な判断力を持ちて混乱する同盟を導く新たなる指導者、そう!我らのヨブ・トリューニヒト氏です(笑)。
> トリューニヒトの新政権が発足したのはアムリッツァ会戦のあとです、正確な日時は書かれていませんがおそらく宇宙暦796年の10月か11月頃でしょう、そして件のクーデターが起きたのは翌797年4月のことです、政権が発足して約半年、彼が馬脚を現すには、ちょっと短すぎますね。
う~ん。救国軍事会議が民心というものをもう少し考慮していれば、クーデターをもう少し先延ばししたかもしれませんね。政権発足半年ではトリューニヒト人気は衰えていないでしょう。特に森首相を彷彿させるサンフォードの後ですから小泉首相のようにトリューニヒトは爆発的な人気を博していた可能性はありますし。それにしても、アニメ版でグリーンヒルが妻の墓の前で「もう若い者はおさえられない」みたいなことを言っていましたが、帝国領侵攻作戦で甚大な被害を受けた軍部の不満は高かったということでしょうか。
> 仮にイッチー様の言うクーデターが成功しても、同盟は帝国の内乱に対して軍事的な行動は起せなかったと思います。
> 同盟軍は元来防衛型の軍隊です、そしてこの手の軍隊は兵站部門が非常に弱いです、なぜなら適当な所にいくつか兵站拠点を設置しするだけで簡単に兵站線を構築できるからです(攻勢型の軍隊に比べての話です、充分過ぎるほど大変な仕事です)。
> そして同盟軍はこの貧弱な兵站部門で帝国領に侵攻しました、おそらく足りない分を補完するために大量の民間船舶も動員したはずです、ご存知のとうりこの作戦は失敗に終わりました、多くの民間船舶が帰ってこなかったことは容易に想像できます。
> この損失は艦隊1個や2個と比べられる物ではありません、流通を支える民間船舶の大量喪失は、国家経済を破綻させかねないほど大損失です。
> 797年の同盟は青息吐息で国家を運営している状態です、いかに状況が有利だろうと、いかに指導者が優れていようと、とても軍事行動を起せる状態にはなかったと考えます。
> そして帝国の内乱に介入出来ない以上、帝国との和睦もありえません、したがって財政に一番悪影響を与えている軍事費を減らすわけにはいきません。
> そうなると、どんなに優れた指導者であろうと同盟の経済を短期間で立て直すことは不可能です、その結果、発生する国民の不満は民主的手段で発足した政権に向けられる物以上に苛烈な物になると思います。
> これが当時の自由惑星同盟の現実です、いかなる政権が成立しても根本的な問題が解決できない以上、国民からの非難は回避できません。
上記の考察の通りだとすると、情報交通委員長にもかかわらず、帝国領侵攻を主張したウィンザーはどうしようもないアホですな。それはそれとして、同盟経済が青息吐息だとしても、帝国の内戦が終結した場合、帝国軍が同盟に侵攻するのは目に見えているわけで、ここはヤンの予測を同盟国民に公表し、帝国内の内戦はラインハルトの勝利に終わるだろう→ラインハルトは次に同盟領侵攻に乗り出すだろう→そのさい、フェザーン方面を通過する可能性が高いと国民に訴えて、国民の危機感をあおり、国民の団結をうながし、全力で防衛体制を築いて国民の不満をおさえるしかないのでは。逆にラインハルトの目論見をバラすことによってラインハルトの同盟侵攻の意図も削がれます。こうして時間を稼いで、その間に同盟再建をはかるという考えはどうでしょう?
> アニメ版でグリーンヒルが妻の墓の前で「もう若い者はおさえられない」みたいなことを言っていましたが、帝国領侵攻作戦で甚大な被害を受けた軍部の不満は高かったということでしょうか。
おそらくそうでしょう、とくに実働部隊でありながら侵攻作戦に参加しなかった第1および第11艦隊の将校は「なぜ俺たちが白い目で見られなければいけないのだ、悪いのはヘマをした他の艦隊のやつ等じゃないか、そうだ俺たちが参加していれば帝国など・・・いや俺たちが国を導けば・・・」といような事を考え、その挙句にクーデター。
このように政府や民衆との不協和音のすえ起こるクーデターも少なくありません(大概は失敗しますが)、ただ不思議なのはトリューニヒトが軍人に人気の高い人物だと言うことです、このような人物が政権のトップにつく時は、このタイプのクーデターは起きないはずなんですが、謎です。
> 同盟経済が青息吐息だとしても、帝国の内戦が終結した場合、帝国軍が同盟に侵攻するのは目に見えているわけで、ここはヤンの予測を同盟国民に公表し、帝国内の内戦はラインハルトの勝利に終わるだろう→ラインハルトは次に同盟領侵攻に乗り出すだろう→そのさい、フェザーン方面を通過する可能性が高いと国民に訴えて、国民の危機感をあおり、国民の団結をうながし、全力で防衛体制を築いて国民の不満をおさえるしかないのでは。逆にラインハルトの目論見をバラすことによってラインハルトの同盟侵攻の意図も削がれます。こうして時間を稼いで、その間に同盟再建をはかるという考えはどうでしょう?
ジェシカのようなアレな人物を除き、同盟の民衆は帝国に対しての危機感を心に根付かせているはずです、ですので経済が悪化しても民主政権の場合ある一定の支持を無条件に得ることができるのに対して、軍事政権の場合、民衆の支持を得るには政治力が必要になります、時として感情で動く民衆を理で持って説き伏せるのは正直難しいと思います(ここは狸親父のシトレ閣下に頑張ってもらうしかないでね)。
ただ、軍事政権にも利点はあります、それは、ラグナロック作戦発動の直接の引き金となった皇帝亡命事件です。
正直トリューニヒトが何を考えて皇帝を受け入れたのか分かりませんが、民主政権としては亡命者を無下に放り出すことは出来ません。
これが軍事政権なら、有無を言わさず捕まえて、帝国たたき返すことが出来ますし、これを契機に帝国と何らかの政治的な取引ができるかもしれません、おそらく帝国との全面対決を避けるための最初にして最後のチャンスになるでしょう、ここは決死の覚悟で交渉に臨んでいただきたいものです。
> このように政府や民衆との不協和音のすえ起こるクーデターも少なくありません(大概は失敗しますが)、ただ不思議なのはトリューニヒトが軍人に人気の高い人物だと言うことです、このような人物が政権のトップにつく時は、このタイプのクーデターは起きないはずなんですが、謎です。
私もその点が謎なんです。トリューニヒトは軍隊内に絶対的な支持基盤を持っていたはずなんですが・・・。もしかしたら、救国軍事会議は軍隊内のトリューニヒト派とヤンやビュコックといった良識派を除いたごく少数派によるクーデターなのかもしれません。それなら容易に倒されそうなことは自分たちで判断できそうですが・・・。
> ジェシカのようなアレな人物を除き、同盟の民衆は帝国に対しての危機感を心に根付かせているはずです、ですので経済が悪化しても民主政権の場合ある一定の支持を無条件に得ることができるのに対して、軍事政権の場合、民衆の支持を得るには政治力が必要になります、時として感情で動く民衆を理で持って説き伏せるのは正直難しいと思います(ここは狸親父のシトレ閣下に頑張ってもらうしかないでね)。
> ただ、軍事政権にも利点はあります、それは、ラグナロック作戦発動の直接の引き金となった皇帝亡命事件です。
> 正直トリューニヒトが何を考えて皇帝を受け入れたのか分かりませんが、民主政権としては亡命者を無下に放り出すことは出来ません。
> これが軍事政権なら、有無を言わさず捕まえて、帝国たたき返すことが出来ますし、これを契機に帝国と何らかの政治的な取引ができるかもしれません、おそらく帝国との全面対決を避けるための最初にして最後のチャンスになるでしょう、ここは決死の覚悟で交渉に臨んでいただきたいものです。
同盟国民はどうも強いものに媚びる性質があるようなので、救国軍事会議の政権基盤がしっかりしていることがわかれば、国民は順応するでしょう。
救国軍事会議の最大の長所はやはり、反トリューニヒトということでしょう。トリューニヒトはおそらく地球教にかくまわれているときに、同盟を滅ぼしてラインハルトに宇宙を統一させるというフェザーンの意図を知らされ、トリューニヒトはそれに乗ったと思われます。クーデターが成功すれば、トリューニヒトは表に出てくることはなく、同盟政府はエルウィン・ヨーゼフ2世亡命にも断固とした態度をとるでしょう。それにヤンが救国軍事会議に参加すれば、ヤンの進言が即国防政策に反映されるので、効率的な対帝国の防衛政策をとることが出来ます。
ただし、懸念されるのが、地球教が密かにトリューニヒトを帝国に逃亡させて、自由惑星同盟正統政府を樹立させ、ラインハルトがトリューニヒトを擁して同盟領に侵攻してくるのではないかということです。
吉良国 育生さん、イッチーさん、どうも。
お二人のご意見をじっくり読ませていただきました。お二人の意見を踏まえた上で私も考えてみたいと思います。
吉良国さんは、クーデターが成功しても797年の同盟の国内状況では帝国内戦に介入するのは無理。またどんな体制でも経済をすぐに建て直せず国民の不満が後で爆発するのでは、と述べています。私は、吉良国さんが言われるように、経済再建はすぐには難しいと思います。ただし帝国内戦への介入は可能ではないでしょうか?
前回のレスで私は、イッチーさんの方針で救国軍事会議がクーデターを起こした場合、グリーンヒル議長ではなくシトレ議長で臨めば、ヤンとビュコックの協力を取り付けて成功するのでは……、と考えました。とりあえず、その仮定で成功したとさせてもらいます。
ヤンが自分の信念に折り合いを付ければ、短期間でクーデターが成功し、同盟救国政権が誕生します。4月13日から始まった反乱劇も、末日までには収まるでしょう。そうなれば、5月からは軍事行動を起こせます。
5月になった時点の帝国の内戦状況は、貴族連合軍のシュターデン艦隊が敗れ、レンテンベルク要塞が陥落したあたりです。しかしこの時点では、貴族連合軍はラインハルト軍以上の艦艇数を有しています。つまりまだ互角に戦えるますし、新たなファクターが生じればラインハルト打倒も十分に可能です。
たいする同盟はアムリッツアの敗戦の痛手からまだ立ち直れず、正規艦隊も第1・11・ヤンの3個艦隊しかありません。また後方能力も弱まっています。これでは本格的に介入して、どちらかの勢力を手助けするのは戦力的少なすぎ不可能でしょう。しかし手は1つあります。
イゼルローン防衛に第11艦隊を回し、ヤン艦隊を帝国領内に侵入させゲリラ戦を行うという作戦が取れると考えれます。帝国の内戦勃発で、イゼルローン方面の警備はがら空き状態です。簡単に侵入できるでしょう。そして、ヤン艦隊は帝国の辺境領を中心に荒らし回ります。そして帝都オーディンに一気に進撃が出来るのだと、常に示威行為を行い続けるのです。
イゼルローン方面の辺境は、ラインハルト側の領域ではないかと推測できます。ラインハルトは、帝国軍最高司令官として辺境を荒らすヤン艦隊は放置できません。また実際にヤンはポーズだけで帝都には攻めてこないだろうと、ラインハルトが読み切っても、帝都の宇宙戦力はゼロなのですから、放置するのはあまりにも危険です。しかしヤン艦隊相手に同数の1個艦隊を派遣しても、追い払うどころか逆に敗れかねません。となると辺境方面軍のキルヒアイス艦隊3万を派遣するか、本隊から双璧の二人を向かわせるしかありません。元々ラインハルト軍は、貴族連合軍よりも兵力が少ないので戦いはかなり窮屈になるでしょう。ヤン艦隊は、帝国軍が来ればイゼルローンに逃げ込み、帝国軍が去ればまた出撃します。これを繰り返せば、かなり帝国軍を消耗させますし、兵站も短くて済みます。もし帝国軍が強引に突入すれば、第11艦隊と挟撃も出来るでしょう。
これにより帝国内戦をとにかく長引かせ、その間にシトレ議長の救国政府が国内の再建を急ぎます。後は、貴族連合軍の勝利か、両者共倒れを気長に待ちます。貴族連合ならフェザーン侵攻はまずないので、イゼルローンにヤン艦隊があるかぎり、同盟は国内再建に力を向けられるでしょう。またラインハルト軍が貴族連合軍を打ち破ったとしても、史実以上の損害を被るので、戦力回復にかなりの時間が掛かるはずです。また、この仮定ではキルヒアイス死亡の確率も減るので、赤毛が生き残れば金髪をなだめて、平和共存の可能性もあるかも…。何にせよ同盟は時間が稼げるので、その間にヤンの進言でフェザーン方面の防衛強化に励めます。
私は、早急に軍事クーデターを成功させ、帝国内戦に介入しなければ、最終的には帝国軍のラグナロック作戦が起こると思います。ラインハルトは戦争の申し子です。皇帝亡命事件が失敗しても、銀河の統一を旗印に最後は同盟に侵攻するではないでしょうか。キルヒアイスが死んだ時点で、私は同盟と帝国(ラインハルト)の共存は不可能だと思います。
最後に我らがヨブ・トリューニヒト氏です。彼は帝国に亡命するでしょうか? ラインハルトがまず拒否しそうですし、トリューニヒトの同盟正統政府を担ぐくらいなら、ラインハルトは銀河の統一を旗印に担ぐでしょう。また同盟正統政府を立ち上げるにも、閣僚の政治家はさすがに付いていかないと思います。むしろトリューニヒトは、将来の民政移管を考え、色々と裏で策謀をしそうな気がします。民政移管選挙のとき、フェザーン・反戦派・主戦派・軍部派を巻き込んで何かアクションを起こすのでは? そこにジェシカ議員の反軍キャンペーンも絡み・・・。例えが悪いですが、現在のパキスタン情勢みたいな感じですかね。
あー、長かった。以上で思考実験を終わります。
八木あつしさんの想定を拝見して、これなら救国軍事会議のクーデター成功→ラグナロック作戦中止というシナリオにもっていけそうです。ただ、細かいようですが、いくつか気になった点を。
> イゼルローン防衛に第11艦隊を回し、ヤン艦隊を帝国領内に侵入させゲリラ戦を行うという作戦が取れると考えれます。帝国の内戦勃発で、イゼルローン方面の警備はがら空き状態です。簡単に侵入できるでしょう。そして、ヤン艦隊は帝国の辺境領を中心に荒らし回ります。そして帝都オーディンに一気に進撃が出来るのだと、常に示威行為を行い続けるのです。
> イゼルローン方面の辺境は、ラインハルト側の領域ではないかと推測できます。ラインハルトは、帝国軍最高司令官として辺境を荒らすヤン艦隊は放置できません。また実際にヤンはポーズだけで帝都には攻めてこないだろうと、ラインハルトが読み切っても、帝都の宇宙戦力はゼロなのですから、放置するのはあまりにも危険です。しかしヤン艦隊相手に同数の1個艦隊を派遣しても、追い払うどころか逆に敗れかねません。となると辺境方面軍のキルヒアイス艦隊3万を派遣するか、本隊から双璧の二人を向かわせるしかありません。元々ラインハルト軍は、貴族連合軍よりも兵力が少ないので戦いはかなり窮屈になるでしょう。ヤン艦隊は、帝国軍が来ればイゼルローンに逃げ込み、帝国軍が去ればまた出撃します。これを繰り返せば、かなり帝国軍を消耗させますし、兵站も短くて済みます。もし帝国軍が強引に突入すれば、第11艦隊と挟撃も出来るでしょう。
帝国領侵攻作戦のとき、同盟軍が一気にオーディンに向かわなかったのは、帝国領内の航路図を持っていなかったためと思われます。おそらく、帝国・同盟両方の航路図を持っているのは、フェザーンのみで、それだからこそラインハルトはフェザーン経由で同盟領に侵攻したのでしょう。現にフェザーン侵攻の場面でユリアンが弁務官府の航路図を消したり、ラインハルトが航路局に赴く場面があります。ですから、同盟軍はオーディンの位置がわからず、辺境星域にちょっかいをかけるのが精一杯でしょう。ラインハルトもそのことはわかっているでしょうから、双璧またはキルヒアイスクラスより下のレベルの提督で十分と考えるのではないでしょうか。メックリンガーあたりをイゼルローン方面に向かわせて、同盟軍に対する押さえとすればそれで十分でしょう。しかし、ある程度の戦力低下は免れません。
> これにより帝国内戦をとにかく長引かせ、その間にシトレ議長の救国政府が国内の再建を急ぎます。後は、貴族連合軍の勝利か、両者共倒れを気長に待ちます。貴族連合ならフェザーン侵攻はまずないので、イゼルローンにヤン艦隊があるかぎり、同盟は国内再建に力を向けられるでしょう。またラインハルト軍が貴族連合軍を打ち破ったとしても、史実以上の損害を被るので、戦力回復にかなりの時間が掛かるはずです。また、この仮定ではキルヒアイス死亡の確率も減るので、赤毛が生き残れば金髪をなだめて、平和共存の可能性もあるかも…。何にせよ同盟は時間が稼げるので、その間にヤンの進言でフェザーン方面の防衛強化に励めます。
兵力が大きいと言っても貴族連合軍は烏合の衆ですから、同盟が貴族連合軍を助けでもしない限り、史実どおり、ラインハルトの圧勝に終わるでしょう。キルヒアイスもおそらくイゼルローンにはむかわないでしょうから、ヴェスターラントの核攻撃→ラインハルトとキルヒアイスの決裂も起こるでしょう。そうするとあまりイゼルローン方面の辺境を荒らしても意味はないような・・・。それより、イゼルローンを第11艦隊にゆだね、ヤンをフェザーン方面軍司令官とし、少ない兵力でフェザーンを抑える方策を練ってもらったほうがいいのではないでしょうか。
> 私は、早急に軍事クーデターを成功させ、帝国内戦に介入しなければ、最終的には帝国軍のラグナロック作戦が起こると思います。ラインハルトは戦争の申し子です。皇帝亡命事件が失敗しても、銀河の統一を旗印に最後は同盟に侵攻するではないでしょうか。キルヒアイスが死んだ時点で、私は同盟と帝国(ラインハルト)の共存は不可能だと思います。
イゼルローン・フェザーンを抑えれば、当面、ラインハルトは同盟に手出しは出来ないでしょう。後は何度か手合わせをし、ラインハルトに同盟の実力を認めさせたうえで、ラインハルトの死亡を待つほかないですね。
> 最後に我らがヨブ・トリューニヒト氏です。彼は帝国に亡命するでしょうか? ラインハルトがまず拒否しそうですし、トリューニヒトの同盟正統政府を担ぐくらいなら、ラインハルトは銀河の統一を旗印に担ぐでしょう。また同盟正統政府を立ち上げるにも、閣僚の政治家はさすがに付いていかないと思います。むしろトリューニヒトは、将来の民政移管を考え、色々と裏で策謀をしそうな気がします。民政移管選挙のとき、フェザーン・反戦派・主戦派・軍部派を巻き込んで何かアクションを起こすのでは? そこにジェシカ議員の反軍キャンペーンも絡み・・・。例えが悪いですが、現在のパキスタン情勢みたいな感じですかね。
> あー、長かった。以上で思考実験を終わります。
救国政権が誕生するや、トリューニヒトをはじめ、政府中枢の人物には汚職などの罪で逮捕令状発せられると思います。おそらく、トリューニヒトは地球教に助けられ、フェザーンに逃亡し、ルビンスキーの保護下にはいると思われます。そして、もしも同盟によるフェザーン占領がおこなわれなければ、八木さんがおっしゃるように民政移管後をにらんでルビンスキーはトリューニヒトに援助すると思います。しかし、ヤン艦隊によるフェザーン占領が行われた場合、ルビンスキーは地下にもぐるでしょうが、トリューニヒトは捨てられる可能性が高いと思います。それともまだまだ利用価値はあると考え、ルビンスキーはトリューニヒトをかくまうでしょうか。
またまたどうも!イッチーさん。八木です。イッチーさんに指摘された点をまたまた考えてみました。
私が不思議に思うのは、同盟軍はイゼルローンを無傷でヤンが奪っていることです。この無傷はイゼルローンの全ての設備も無傷という意味です。つまりイゼルローン要塞にある、帝国側航路のデータも奪取しているはずです。
私は何で帝国側航路を奪取しているのに、遠征作戦で一気にオーディンを突かなかったのが謎ですね。まぁフォーク達は戦略も理解できず、辺境を解放して解放軍ゴッコでもしたかったのでしょう。(笑)
私は、同盟は帝国の航路図を知っていると思います。だからこそヤン艦隊による辺境ゲリラを行いつつ、帝国首都を突く構えを見せるという作戦が有効ではと考えたのです。もしラインハルトが無視すれば、ヤン艦隊にそれこそオーディンを突かせ一時占領後即撤退をやり、ラインハルトの権威失墜も可能かなと。この点から私は、ラインハルト軍からある程度の艦隊をイゼルローン側に振り向かせれると考えたわけです。
また軍事会議クーデターを成功しても、同盟はフェザーン占領は行わないと思えます。過去ログで同盟軍フェザーン占領が論じられていましたが、占領を行うには、それを守る防衛戦力が必要です。過去ログでも、帝国領遠征作戦を、フェザーン占領作戦にすべきだとありました。アムリッツア前なら8個艦隊ですが、アムリッツア敗戦後の同盟が出せる戦力は2個艦隊でしょう。これでは逆に帝国軍の侵攻を招き、要塞のような防衛拠点がない同盟軍は物量の差で最後には撃破され、帝国が再占領するでしょう。
むしろ4巻でヤンが考えていた、フェザーン市民によるサボタージュ作戦を同盟の情報部を使い実行すべきでしょう。私が思うに史実で同盟の情報戦能力が働かなくなったのは、クーデターにブロンズ中将の情報部が関わったため、失敗後骨抜きににされたためでしょう。つまりラインハルトが帝国の政権を奪ったら、情報部を使いフェザーンに「ラインハルトとフェザーン指導部が手を握り自治権を放棄する」と情報戦を挑むべきでは。
結局、アムリッツア敗戦後の同盟は、帝国内戦に介入し貴族連合軍を有利にさせて時間を稼ぐしかないですね。あわよくば貴族連合軍の勝利か共倒れを。
救国軍事会議がいかに国内体制を整備して戦力を強化しても、史実のランテマリオ会戦前の同盟の戦力に追加できるのは、壊滅が免れた第11艦隊・グエン分艦隊・アラルコン分艦隊の2万隻に、国内整備の結果である1万隻のプラスが限度でしょう。
やはりアムリッツア後の帝国・同盟の戦力比は大きすぎるので、同盟は救国政府を樹立し国内体制を強化しつつ、何とかラインハルトが死ぬ日を待つしかないのかな。
では今回はここらで(笑)(^-^)/~~
八木さま、揚げ足とりのようですが、気になった点を書かせてください。
> 私が不思議に思うのは、同盟軍はイゼルローンを無傷でヤンが奪っていることです。この無傷はイゼルローンの全ての設備も無傷という意味です。つまりイゼルローン要塞にある、帝国側航路のデータも奪取しているはずです。
> 私は何で帝国側航路を奪取しているのに、遠征作戦で一気にオーディンを突かなかったのが謎ですね。まぁフォーク達は戦略も理解できず、辺境を解放して解放軍ゴッコでもしたかったのでしょう。(笑)
> 私は、同盟は帝国の航路図を知っていると思います。だからこそヤン艦隊による辺境ゲリラを行いつつ、帝国首都を突く構えを見せるという作戦が有効ではと考えたのです。もしラインハルトが無視すれば、ヤン艦隊にそれこそオーディンを突かせ一時占領後即撤退をやり、ラインハルトの権威失墜も可能かなと。この点から私は、ラインハルト軍からある程度の艦隊をイゼルローン側に振り向かせれると考えたわけです。
もしもラインハルトが後顧の憂いを絶つために軍の一部を率いてオーディンに向かい、クーデターを敢行して、リヒテンラーデを追放し、首都から皇帝を連れ去り、オーディンにはメックリンガー・ケスラーと軍の一部を残し、ヤン艦隊の攻撃に備えます。皇帝さえ抑えておけば、オーディンが陥落してもすぐ取り戻せばいいわけで、メックリンガー、ケスラーには最終的にはオーディンを放棄してもよいと言い含めておいて、なるべく長くオーディンを死守するよう命令します。
ラインハルトは皇帝とともにガイエスブルク要塞の前に現れます。ガルミッシュ要塞が陥落した直後であればなお良いでしょう。そして、「皇帝陛下の命である。今、降伏すれば、反逆の罪を許し、命を助け、終身年金も授けよう」と要塞に向けて勧告します。リッテンハイム候敗北のニュースで動揺している貴族の一部をこれで切り崩します。うまくすれば、要塞内で反乱が発生するかもしれません。さらに、「メルカッツ、ファーレンハイト両提督を厚く遇する」と伝え、貴族連合内での疑心暗鬼をあおり、両提督が貴族連合を裏切らざる得ないようにもっていきます。さらにキルヒアイスも合流しますから、早い段階で内戦は終結するでしょう。ただし、ブラウンシュヴァイク公は足元の混乱のためにヴェスターラントを攻撃する暇はないでしょうから、ラインハルトとキルヒアイスの決裂はないでしょう。オーベルシュタインもキルヒアイスの援軍はのどから手がでるほどほしいでしょうから、二人を離間させるようなことはしないでしょう。そして、ブラウンシュヴァイクを倒すや全速力でオーディンに帰還すればヤンの行動もあまり意味のないものになります。
> また軍事会議クーデターを成功しても、同盟はフェザーン占領は行わないと思えます。過去ログで同盟軍フェザーン占領が論じられていましたが、占領を行うには、それを守る防衛戦力が必要です。過去ログでも、帝国領遠征作戦を、フェザーン占領作戦にすべきだとありました。アムリッツア前なら8個艦隊ですが、アムリッツア敗戦後の同盟が出せる戦力は2個艦隊でしょう。これでは逆に帝国軍の侵攻を招き、要塞のような防衛拠点がない同盟軍は物量の差で最後には撃破され、帝国が再占領するでしょう。
> むしろ4巻でヤンが考えていた、フェザーン市民によるサボタージュ作戦を同盟の情報部を使い実行すべきでしょう。私が思うに史実で同盟の情報戦能力が働かなくなったのは、クーデターにブロンズ中将の情報部が関わったため、失敗後骨抜きににされたためでしょう。つまりラインハルトが帝国の政権を奪ったら、情報部を使いフェザーンに「ラインハルトとフェザーン指導部が手を握り自治権を放棄する」と情報戦を挑むべきでは。
「ラインハルトとフェザーン指導部が手を握り自治権を放棄する」という噂を流して、市民暴動を引き起こしてはどうでしょう。同盟軍の一部を民間人に変装させ、反乱の援助を行わせてもよいです。フェザーン政府はほとんど軍備を持っていませんから、反乱が大規模になればお手上げのはずです。ブラウンシュヴァイクを倒した直後のラインハルトはフェザーン暴動を看過し得ず、オーディンに振り向けるべき軍の一部をフェザーンにむかわせざるをえません。市民に変装した同盟軍は帝国軍が来襲するや撤退します。帝国軍はフェザーン暴動をすぐ鎮圧するでしょうが、市民との間に精神的な乖離が発生し、しばらく帝国はフェザーンを基地として利用できなくなるでしょう。
> 結局、アムリッツア敗戦後の同盟は、帝国内戦に介入し貴族連合軍を有利にさせて時間を稼ぐしかないですね。あわよくば貴族連合軍の勝利か共倒れを。
> 救国軍事会議がいかに国内体制を整備して戦力を強化しても、史実のランテマリオ会戦前の同盟の戦力に追加できるのは、壊滅が免れた第11艦隊・グエン分艦隊・アラルコン分艦隊の2万隻に、国内整備の結果である1万隻のプラスが限度でしょう。
> やはりアムリッツア後の帝国・同盟の戦力比は大きすぎるので、同盟は救国政府を樹立し国内体制を強化しつつ、何とかラインハルトが死ぬ日を待つしかないのかな。
> では今回はここらで(笑)(^-^)/~~
同盟軍に出来るのは内戦に乗じて、帝国・フェザーンをひっかきまわすことぐらいしかないのではないでしょうか。それでも、ラインハルトはそれに振り回されて、内戦を中途半端な形で終了せざを得ず、内戦後の国内整理のために当分の間は同盟に侵攻出来ないでしょう。その間に同盟は全力で国内再建をすすめるしかありませんね。なお、トリューニヒトはフェザーン暴動に巻き込まれて死亡ということで。(笑)