反銀英伝・思考実験編
11-C

もうひとつの帝国領侵攻作戦(3)

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収録投稿43件目
board4 - No.5384

アムリッツアで同盟軍が壊滅しなかったら?

投稿者:ナマケモノ4世
2004年03月04日(木) 17時17分

はじめまして、新参者のナマケモノ4世です。よろしくお願いします。さて、ゲーム版の銀河英雄伝説のシナリオから思いついたのですがもし帝国領侵攻作戦で同盟艦隊が最小限の犠牲での撤退に成功していたらその後の歴史はどうなっていたでしょうか?まず問題は作戦の後の人事です。フォーク准将やロボス司令長官は辞職として作戦に反対していたシトレ本部長は留任という可能性もないでしょうか?また、シトレ元帥もやはり辞めるとしてその後任は誰になるでしょうか。統合作戦本部長は史実と同じでクブルスリーがなると思いますが宇宙艦隊司令長官はおそらくビュコックではなくウランフ提督、ボロディン提督あたりが有力だと思うのですが。また、救国軍事会議のクーデターについても史実とだいぶ変わると思います。問題はアムリッツアで死んでいたはずの提督達の動向でしょう。また、ラグナロック作戦も、史実と比べ強力な同盟艦隊が相手ではそう易々とはうまくいかないと思います。なんだか収拾をつけるのが難しそうですが誰かおねがいします。

収録投稿44件目
board4 - No.5392

Re:アムリッツアで同盟軍が壊滅しなかったら?

投稿者:菅根
2004年03月05日(金) 01時45分

同盟軍の人事ですが
シトレ元帥は、当人の言葉通り引責辞任でしょうから、
統合作戦本部長は史実通りクブルスリー大将になるのですはないでしょうか
宇宙艦隊総司令長官には、艦隊司令官の中で先任者がなる気がします。そう考えると、ビュコック提督がなる可能性は大かと思いますが。(宇宙艦隊の再編という大事業ですから、人望のあるビュコックを担ぎ出すのでは?)
イゼルローン方面艦隊司令長官はたぶんウランフになるもしれません。(同盟きっての勇将ですし)
ヤンは元々が参謀畑の出身ですし、ビュコックに請われて宇宙艦隊総参謀長の可能性が大かと
たぶん、第10,13艦隊を統合した艦隊が新イゼルローン駐留艦隊になるかもしれませんね

収録投稿45件目
board4 - No.5393

続き

投稿者:菅根
2004年03月05日(金) 02時07分

戦死していたはずの提督の動向ですが
どうも偏見かもしれませんが、第5,10,13以外は艦隊にそれなりの損害を受けていたと想像されます。よって、良くて留任では?
救国軍事会議のクーデターは
起こらない可能性が高いかと思われます
ラグナロック作戦は起こったとしても失敗していた可能性が高いかもしれませんね。
何しろ補給というネックを今度は帝国軍が抱える事になるでしょうから。
補給線破壊専属艦隊(たぶんアッテンボロー少将指揮)の捻出する余裕がある分同盟にも付けいる隙がありそうですからね

収録投稿46件目
board4 - No.5396

Re:アムリッツアで同盟軍が壊滅しなかったら?

投稿者:イッチー
2004年03月05日(金) 03時19分

ナマケモノ4世さん、はじめまして。
 アムリッツアで同盟軍が最小限の犠牲で撤退した場合、アスターテ会戦のときと同じ様に、同盟軍の勝利と喧伝されるのではないでしょうか。すなわち、「同盟軍は勝利していたが、ロボス元帥とフォーク准将の不手際により、撤退せざるを得なかった」ということになり、フォーク・ロボス・そして菅根さんが指摘されているとおり、シトレの3人に責任が全部おしつけられて、3人は引退に追い込まれるでしょう。ただし、それ以外の責任はあいまいになり、ヤン・ビュコック・ウランフといった功績があったり、勇猛な戦いをした提督が英雄扱いにして、政府はお茶を濁すのではないでしょうか。
 その後の人事ですが、シトレの後任にはクブルスリーで決まりでしょうが、ロボスの後任はビュコックにならないと思います。なぜなら、ビュコックは士官学校を出ておらず、彼が宇宙艦隊司令長官になれたのは、同盟軍が記録的な大敗を喫し、ライバルたちが戦死したり、左遷されたりしたからです。おそらく、宇宙艦隊司令長官にはグリーンヒルが昇格するのではないでしょうか。その場合、グリーンヒルはヤンを総参謀長にスカウトしてくると思います。もしも、仮にグリーンヒルがロボスとともに責任をとらされて左遷された場合は、ウランフが就任するでしょう。ビュコックにはイゼルローン要塞司令官の座があてがわれると思います。ウランフが宇宙艦隊司令長官となった場合、ヤンはイゼルローン要塞駐留艦隊司令官といったところではないでしょうか。
 アムリッツアでの同盟軍の善戦はむしろ、同盟・帝国・フェザーンの政界にこそ大きな影響を与えるでしょう。まず、同盟ではサンフォードの責任がうやむやになり、サンフォード政権が継続する可能性があります。逆に、トリューニヒトは好戦派の支持を失って苦境にたたされる可能性があります。まあ、トリューニヒトのことですから、フォーク重用の責任を追及して、サンフォードを失脚させて、望みどおり議長の座を手に入れるでしょうが。ただし、軍内部では反トリューニヒト派が勢力を維持するため、トリューニヒトも勝手なことは出来ず、クーデターは発生しないでしょう。
 帝国では、もっとも打撃を受けるのはラインハルトでしょう。彼の計画では同盟が打撃をうけて、帝国に侵攻できないようにし、その隙に門閥貴族を打倒するはずだったのが、同盟軍の勢力が温存されたため、やむなくラインハルトはブラウンシュヴァイクまたはリッテンハイムのどちらかと組まざるを得なくなるでしょう。和尚その2さんが想定されたように、リヒテンラーデ・ラインハルト同盟とリッテンハイムまたはブラウンシュヴァイクのどちらかと妥協が成立し、エルウィン・ヨーゼフを皇帝とし、リッテンハイムまたはブラウンシュヴァイクのどちからかの娘を皇妃に迎えるということで妥協が成立するかもしれません。その場合、ラインハルトは宇宙艦隊司令長官ぐらいにはなれるでしょうが、国政の最高責任者となるには至らず不本意な政局運営を強いられるでしょう。ラグナロック作戦など夢のまた夢です。
 フェザーンでは帝国・同盟共倒れ派が勢力を保ち、ルビンスキーはラインハルトによる銀河統一案を放棄して、両者の勢力均衡につとめるでしょう。
 結果として、帝国・同盟の並立状態が続くと言う物語としてはかなりつまらない結果に終るのではないでしょうか。(笑)

収録投稿47件目
board4 - No.5397

Re:アムリッツアで同盟軍が壊滅しなかったら?

投稿者:ナマケモノ4世
2004年03月05日(金) 10時34分

菅根さん、イッチーさん、ありがとうございます。とくにイッチーさんの意見はとても納得がいきました。。
ただ一つ、作戦後の人事ではグリーンヒル大将が責任を問われるかが問題だと思います。グリーンヒル大将は総参謀長だった訳ですから責任なしとはいえません。私はやはり史実どおり左遷されると考えていたのですが、確かに史実のような大敗でなければ左遷されない可能性もありますね。ただグリーンヒル大将はその場合、すでに大将であるということから考えると宇宙艦隊司令長官
ではなく統合作戦本部長に就任するのではと思います。
そして宇宙艦隊司令長官にクブルスリー提督が就任するのではないでしょうか。
私は救国軍事会議によるクーデターは発生すると思っていました。それはヤンが自分がいなかった場合を想像する場面で、この場合帝国領侵攻作戦は行われず、当然同盟艦隊は壊滅しませんがそれでもクーデターは発生すると考えていました。しかし確かに
イッチーさんの意見のようにクーデターに至らない可能性が高そうですね。確かにかなりつまらない結果になりそうです。
もうすこし面白い展開を考えると史実と逆に同盟のクーデターが先に発生してそれをきっかけとして帝国での対立が激化し内戦に突入するというシナリオはどうでしょう。

収録投稿48件目
board4 - No.5398

Re:アムリッツアで同盟軍が壊滅しなかったら?

投稿者:SAI
2004年03月05日(金) 21時56分

はじめまして。

クーデターですが、まあ善戦した場合はおきないでしょう。
原作でクーデターを起こした人間はアムリッツア大敗後の
同盟の現状を憂い、このままではだめだ、なんとかしなくては
行けないと考えてた人間達です。それをラインハルトがそそのかした
のです。が、善戦した場合はいわばクーデターを起こさねばならない
状況はないのであり、仮に原作とまったく同じ人間にクーデターを
そそのかしても乗らないでしょう。

が帝国同盟の並立状況がずっと続くかというとそれは違うでしょう。
同盟はながきにわたる戦争によって崩壊寸前であり、いつまでも
戦時体制は続けれない。何が何でも和平と軍縮そして経済再建を
しないとたとえ帝国に勝っても戦争には勝ちました、国家は崩壊しま
したという本末転倒の事態になるとおもいます。

同盟のクーデターが起きなくても帝国での対立が激化し内戦に
突入するという事態はおこるかもしれません。その場合
同盟は下手に介入できない。裏から劣勢なほうに援助することは
できるでしょうが、直接介入となると帝国の一致団結をうながす
しょうから。内戦から、侵略者同盟を追い払う祖国防衛戦争に
変わってしまう。貴族達はラインハルトは嫌いですが同盟は
もっと嫌いですからね。

収録投稿49件目
board4 - No.5405

Re:アムリッツアで同盟軍が壊滅しなかったら?

投稿者:イッチー
2004年03月06日(土) 05時38分

SAIさんや菅根さん・ナマケモノ4世さんの考察を総合して、こんなシナリオを考えてみました。

 アムリッツア会戦は事実上、同盟軍の敗北だったが、ヤン・ビュコック・ウランフの活躍によって、同盟軍は崩壊を免れた。同盟政府は「アムリッツア会戦は同盟軍優勢にすすんだものの、作戦参謀のフォーク准将が精神に変調を来たし、また総司令官のロボス元帥の不手際により、同盟軍の一部部隊が甚大な被害を被ったため、態勢立て直しのために一時撤退した」と発表した。フォーク准将は精神病院に強制入院させられ、ロボス・シトレの両元帥は引退を勧告された。
 統合作戦本部長グリーンヒル大将、宇宙艦隊司令長官クブルスリー大将、イゼルローン要塞司令官ビュコック大将の新体制が発足した。ヤンはグリーンヒルの口利きで、統合作戦本部次長に就任した。同盟国民は、アムリッツア会戦によって、同盟軍はかえって強化されたと噂した。
 政府内では、トリューニヒトが、サンフォードが個人的なコネでフォークを重用したというスキャンダルを暴露してサンフォードを攻撃して退陣に追い込み、議長のイスを手に入れた。
 帝国ではフリードリヒ4世が崩御した。リヒテンラーデ候はラインハルトと手を組み、エルウィン・ヨーゼフ2世を擁立するが、貴族たちの反発を恐れたリヒテンラーデはブラウンシュヴァイク公を抱きこみ、その娘エリザベートを皇妃に迎えることで妥協した。門閥貴族との内戦の最中に、同盟軍が侵攻してくることを恐れたラインハルトもこれを認めざるを得なかった。ここに、リヒテンラーデ公を摂政、ブラウンシュヴァイク公を帝国宰相、ラインハルトを宇宙艦隊司令長官とする新体制が発足した。(この時点でヒルダがラインハルト陣営に合流)リッテハイム候は反逆罪により一族全員が処刑された。
 リヒテンラーデ候はラインハルトとブラウンシュヴァイクを争わせることによって、自分の地位の安泰をはかろうとした。そこで、オーベルシュタインはリヒテンラーデの下位に置かれて不満を募らせていたブラウンシュヴァイク公を挑発し、暴走させた。ブラウンシュヴァイクは門閥貴族を糾合してリップシュタット同盟を結成し、自ら盟主の地位についた。自らを脅かす貴族が同盟内に存在しないブラウンシュヴァイク公は自ら軍を指揮することを宣言した。一方、ラインハルトは中立派で名将の誉れの高いメルカッツ・ファーレンハイトをも自らの陣営に加え、勢力の強化をはかった。
 フェルナー大佐の暴走によって、オーディン離脱を余儀なくされたブラウンシュヴァイク公はガイエスブルク要塞に立てこもった。リヒテンラーデ公はラインハルトを帝国軍最高司令官とし、賊軍討伐を命ずる一方、内戦のどさくさにまぎれての同盟侵攻を恐れ、同盟に対して和平を呼びかけた。
 同盟内では、軍部が和平受諾を主張した。軍部はアムリッツアが実は敗北であることを知っていたからであった。内戦に介入しても、かえってあい争う両者を団結させる。ここは時間を稼いで、同盟の国力を回復させるとき・・・。トリューニヒトは和平に同意した。
1、帝国は同盟を、同盟は帝国を独立国として認める。
2、帝国は同盟にイゼルローン要塞を譲渡する代わりに、同盟はフェザーンにおける帝国の統治権を承認する。
3、相手国軍の捕虜はただちに返還する。
 イゼルローン要塞において、帝国全権リヒテンラーデ公と同盟全権トリューニヒト議長の間で和平が成立した。ラインハルトは早速、同盟から返還された捕虜を自分の軍に編入した。
 門閥貴族軍はラインハルト軍の敵ではなくたちまち打ち破られた。アンスバッハは戦勝式典において、ラインハルト暗殺を試みるが、キルヒアイスによって射殺された。
 ラインハルトは早速首都に帰還し、国政の乗っ取りをはかったという理由でリヒテンラーデ公一族を粛清した。ここに、ラインハルトを帝国宰相・キルヒアイスを軍務尚書・オーベルシュタインを統帥本部総長・メルカッツを宇宙艦隊司令長官とする新体制が発足した。メルカッツの重用は、キルヒアイスを牽制するためにオーベルシュタインが進言したものだった。帝国宰相ラインハルトは同盟政府に対して、和平の継続を約束した。しかし、それはラインハルトが己の権力基盤を固めるための時間稼ぎに過ぎなかった。ラインハルトは着々と同盟侵攻の準備をすすめていたのである。一方、同盟でも休戦によって経済は急速に回復し、トリューニヒトは帝国打倒の妄想を膨らませていた。そして、ルビンスキーは帝国・同盟相打ちのための策を練り始めていた・・・。
 おお!話が動き始めました。

収録投稿50件目
board4 - No.5407

その場合、旧第13艦隊の幹部はどうなるんでしょうね

投稿者:菅根
2004年03月06日(土) 19時27分

ヤンが統合作戦本部次長に転出したとすると第13艦隊は解体という事になりますよね。(元々12個艦隊編成?でしたし)
とすると、幹部の行く末はどうなるのでしょうか?
私見では
フレデリカ:作戦本部次長付副官にそのまま転属
アッテンボロー:第1艦隊司令官ウランフ大将の分艦隊司令官(アムリッツア会戦時第10艦隊にいましたから、そのままと言う事で)
ムライ:統合作戦本部高等参事官(内勤になったヤンにはその補佐役が必要でしょうから)
フィッシャーー:イゼルローン駐留艦隊副司令官(たぶんヤンの口利きでそうなるのでは?)
パトリチェフ:フィッシャー提督の参謀長ないし統合作戦本部参事官(能力は高そうなんですが、ヤンから離れたパトリチェフの人事について私では想像できません)
シェーンコップ:統合作戦本部警備司令官?(ヤン以外に彼を御せる人材が思い付きませんので、こんなところに)
リンツ以下ローゼンリッター:イゼルローン要塞守備隊に配属(順当なところでは?)

関係ないですが、この人事だとフレデリカ姫の結婚が早まるかもしれませんね(爆)

収録投稿51件目
board4 - No.5411

Re:その場合、旧第13艦隊の幹部はどうなるんでしょうね

投稿者:イッチー
2004年03月07日(日) 01時38分

> ヤンが統合作戦本部次長に転出したとすると第13艦隊は解体という事になりますよね。(元々12個艦隊編成?でしたし)

史実では、壊滅した艦隊を復活させずに、第13・14・15艦隊と増やしていたので、第13艦隊はそのままでは?

> とすると、幹部の行く末はどうなるのでしょうか?
> 私見では
> フレデリカ:作戦本部次長付副官にそのまま転属

まちがいないでしょうね。

> アッテンボロー:第1艦隊司令官ウランフ大将の分艦隊司令官(アムリッツア会戦時第10艦隊にいましたから、そのままと言う事で)

 ウランフは宇宙艦隊総参謀長になるのではないでしょうか。アッテンボローはヤンの口利きで、第13艦隊参謀長に転出というのはどうでしょう。

> ムライ:統合作戦本部高等参事官(内勤になったヤンにはその補佐役が必要でしょうから)
> パトリチェフ:フィッシャー提督の参謀長ないし統合作戦本部参事官(能力は高そうなんですが、ヤンから離れたパトリチェフの人事について私では想像できません)

ムライ、パトリチェフはヤンの相談相手として、統合作戦本部に引き抜かれるでしょうね。

> フィッシャーー:イゼルローン駐留艦隊副司令官(たぶんヤンの口利きでそうなるのでは?)

 第13艦隊司令官に昇格では。ビュコックがイゼルローン要塞司令官になれば、第5艦隊が駐留艦隊になると思いますが、第13艦隊も分艦隊扱いでイゼルローン駐留を命じられるではないでしょうか?半個艦隊を国内のとどめておいても中途半端で使い道ないですし。

> シェーンコップ:統合作戦本部警備司令官?(ヤン以外に彼を御せる人材が思い付きませんので、こんなところに)

 史実どおり、イゼルローン要塞防御指揮官では。ビュコックだったら、シェーンコップを御せるでしょう。(笑)

> リンツ以下ローゼンリッター:イゼルローン要塞守備隊に配属(順当なところでは?)

そうでしょうね。

> 関係ないですが、この人事だとフレデリカ姫の結婚が早まるかもしれませんね(爆)

もう間違いないですね。(笑)事実上、グリーンヒル家の婿として、ヤンの結婚は既成事実化されるでしょうね。(笑)

 その他のサブキャラは・・・
ユリアン・・・統合作戦本部のヤン大将の役に立つため、同盟軍士官学校戦略研究科に入学。在学中に和平が成立するが、卒業する頃には両国の関係は再びきなくさくなっていた・・・。
ジェシカ・・・和平成立後、代議員を辞任して、故郷で音楽教師に戻る。

 一方、帝国側では、
ロイエンタール・・・キルヒアイスの下で軍務省次官。さすがに、オーベルシュタインの下にはつけないだろう。(笑)
ミッターマイヤー・・・メルカッツの下で宇宙艦隊総参謀長。こっちはうまくやっていけそう。(笑)

収録投稿52件目
board4 - No.5425

イッチーさんの続き?

投稿者:菅根
2004年03月11日(木) 19時27分

拙いながら、展開を考えてみました。

 統合作戦本部次長に転出した事で同盟軍の戦略面に携わる事になったヤン大将は、本来の本部次長の職務は副官であるフレデリカ・G・ヤン大尉と統合作戦本部高等参事官に転出したムライ少将に任せ、自身は休戦が破られた際に起こるであろう帝国軍の大規模侵攻に備えての防衛計画の策定に追われていた。

 ヤンはその防衛計画の中で

『敵であるローエングラム公の固定概念に囚われない人となりからして、
 1.同盟への侵攻軍はイゼルローン要塞方面からではなく、フェザーン回廊を経由してくるだろう事。
 2.イゼルローン要塞へは陽動の為の本格的な艦隊(3個艦隊規模)を送り込んでくるだろう事。
 3.フェザーンの侵攻はイゼルローン要塞の戦闘が膠着化した際の援軍の形を取って派遣されるだろう事。
 4.その際、辺境の星系には構わず、首都星ハイネセンを目指してくるだろう事』

 を挙げ、それに対抗する手段として、イゼルローン要塞で陽動艦隊を抑えておく一方で、敵本隊を有る程度同盟領内に引きずり込んで艦隊戦に持ち込む事が最善ではないかとの仮定の下、下記の計画を立てた。

『1.イゼルローン要塞駐留艦隊の増強:旧第5・13艦隊を再編し、2万隻規模に拡充。(イゼルローン回廊での戦闘の損失を見込み、予め増強しておく)
 2.フェザーン駐在弁務官府の駐留武官に情報部の腕利きを送り込み、情報収集に当たらせる事。又、フェザーン政府内に帝国軍侵攻の可能性を示し警戒感を植え付けておく事
 3.艦隊の再編を行い、稼働可能な実働部隊を整備する事(最低でも8個艦隊を定数まで持って行く)
 4.フェザーン回廊からランテマリオ星域に至る幾つかの星系に、哨戒策敵・情報収集・通信機能を持った基地を設置すること。
 5.ランテマリオ星域周辺に母港機能を持たせた大規模な補給基地を整備する事』

 ヤン本部次長から提出された防衛計画に対して、本部長グリーンヒル大将、宇宙艦隊司令長官クブルスリー大将、宇宙艦隊総参謀長チュン・ウー・チェン中将らは最初のうちは懐疑的であったが、ヤンのねばり強い説得の結果、これを軍部の総意とすることが了承され、直ちに国防委員会へ伝達された。

さて、トリューニヒト氏はどう考えますかね?

収録投稿53件目
board4 - No.5426

因みに

投稿者:菅根
2004年03月11日(木) 19時53分

所謂「神々の黄昏」作戦の当たる帝国軍の侵攻の際の同盟軍の陣容は

統合作戦本部長     グリーンヒル大将
宇宙艦隊司令長官    クブルスリー大将
統合作戦本部次長    ヤン大将
宇宙艦隊総参謀長    チュン・ウー・チェン中将(?)
後方勤務本部長     ロックウェル大将
後方勤務本部次長    キャゼルヌ中将
イゼルローン方面司令官 ビュコック大将
第1艦隊司令官     ウランフ大将
第2艦隊司令官     ボロディン大将
第3艦隊司令官     パエッタ中将
第8艦隊司令官     (アムリッツァで生き残った提督の誰か)
第9艦隊司令官     モートン中将
第11艦隊司令官    ルグランジュ中将
第14艦隊司令官    カールセン中将
第15艦隊司令官    フィッシャー中将
イゼルローン駐留艦隊副司令官 アッテンボロー中将
イゼルローン要塞防御指揮官  シェーンコップ少将

と言ったところではないかと考えます。

 ウランフ、アッテンボローは参謀タイプには思えませんでしたのであえてこのような陣容にしてみました。又総参謀長は適当な人材が居ませんでしたので、あえて「パン屋の二代目」を押しておきます。

収録投稿54件目
board4 - No.5427

Re:イッチーさんの続き?

投稿者:イッチー
2004年03月11日(木) 23時58分

帝国での内戦が終結するころ、トリューニヒト政府は「新国防計画」を発表した。

1、イゼルローン要塞駐留艦隊の第5艦隊と第13艦隊を再編制し、新たにアムリッツア会戦の残存部隊を加え、新たに第14艦隊(司令官カールセン中将)・第15艦隊(司令官フィッシャー中将)とし、イゼルローン駐留艦隊を1個半艦隊から2個艦隊へと増強する。
2、ガンダルヴァ星系に新たに同盟軍基地を建設し、1個艦隊を駐留させる。
3、ランテマリオ星域に補給基地を建設する。

 この「新国防計画」は、帝国との戦争で悪化した国内秩序の回復のためと発表されたが、実態は帝国の再侵攻に備えた計画にほかならなかった。トリューニヒトやネグロポンティ国防委員長がヤンの計画に乗ったのは、停戦によって需要の減少を恐れた国防産業がヤンの計画に利権のにおいをかぎとったからに他ならなかった。
 これに対して、前財務委員長レベロ、前人的資源委員長ルイも「停戦が実現した今、国防費を削減せよ!」と議会で訴えた。駐ハイネセン・帝国大使ユリウス・エルスマイヤーは「帝国は平和のために真剣に努力しているのに、同盟が軍備拡張政策を続けているのは誠に遺憾。今後、帝国は同盟内の民主勢力と協力しながら、銀河の平和のために邁進していきたい」とのコメントを発表した。事実、その直後の総選挙では反戦派が勢力を拡大した。これは帝国が反戦派に秘密裏に資金を提供したからにほかならなかった。この選挙で一時、代議員を辞任していたジェシカが再び代議員に返り咲いた。「政府はただちに新国防計画を撤回せよ!」と叫ぶジェシカはヤンの不倶戴天の敵となってしまったのである。
 「同盟の新国防計画をつぶすためには、スキャンダルを捏造し、ヤンを失脚させるのが得策かと」統帥本部総長オーベルシュタインがラインハルトに進言した。しかし、軍務尚書キルヒアイス、軍務次官ロイエンタール、宇宙艦隊総参謀長ミッターマイヤーらはこれに反対した。「そのような姑息な手段で同盟を倒したところで、同盟国民の支持は得られまい」ラインハルトもキルヒアイスらに同調した。「それよりも同盟国民自身が自ら防衛能力を捨て去る方法を模索したほうが良い。エルスマイヤーに反戦派への援助を強化するよう伝えよ。それに、ヤンは同盟征服後、余の陣営に加えたい逸材である。あまり傷つけたくはない」オーベルシュタインはラインハルトに甘さを感じた。
 一方、同盟は帝国の動静を知るため、駐オーディン大使館駐在武官としてバグダッシュ中佐の派遣を決定した。これはグリーンヒル大将の推薦によるものである。
 そのころ、フェザーン自治領主ルビンスキーは秘密裏に同盟に対して、債務の一部棒引きを約束した。「新国防計画は実現させなくてはならない。同盟の国防力を最高にまでたかめたうえで両国を争わせることで、金髪の孺子とミラクル・ヤンを同時に葬りさることが出来るのだからな」
 そして、同じ頃、オーベルシュタインはラインハルトのもとを訪れていた。「実は、グリューネヴァルト大公妃さまと軍務尚書キルヒアイス閣下の関係についてお話しが・・・」

 なーんか、謀略小説風味の銀英伝になってきた感じが・・・。

収録投稿55件目
board4 - No.5716

もしもヤンがイゼルローンに赴任しなかったら

投稿者:ぴぃ
2004年05月21日(金) 21時26分

 こんばんは。ぴぃです。
 銀英伝の思考実験ネタを思いついたので投稿します。

 黎明篇の10章を読んでいて思ったのですが、もしヤンがイゼルローン要塞司令官ではなく、幕僚総監なり参謀総長(いっそのことトリューニヒトの鶴の一声で統合作戦本部次長にでも)といったハイネセンにいなければならない職に任命されていたら歴史はどうなっていたでしょうか。

 例えば、捕虜交換前にグリーンヒル大将と交流する機会があり、その際にヤンがラインハルトの陰謀の可能性を話していた。または、フレデリカを介してヤンの考えを聞いていた。
 そこに、捕虜であったリンチ少将がクーデターの作戦案を携えてやって来た。まさかと思いつつ情報部長ブロンズに調査を命じたところ、ヤンの言う通りであったため、クーデターの実行を中止もしくは延期した。

 このような想定は可能でしょうか?(勿論、他の想定も歓迎します)
 また、その後はどのような展開になるでしょうか?

 皆様のご意見お待ちしています。

収録投稿56件目
board4 - No.5717

この話題については

投稿者:菅根
2004年05月21日(金) 23時21分

5384から始まる「もしアムリッツアで同盟軍が壊滅しなかったら」の一連の書き込みを一度ご参考下さい。
ヤン統合作戦本部次長が実現していたら、の妄想が書かれておりますので

収録投稿57件目
board4 - No.5718

Re:もしもヤンがイゼルローンに赴任しなかったら

投稿者:佐々木公彦
2004年05月22日(土) 02時02分

同盟の状況とイゼルローンの重要性を考えると、大将の誰かがイゼルローンに行く必要はあったわけで、トリューニヒトに嫌われているヤン以外がいく可能性は、きわめて低いと思います。

軍人としての能力に疑いは無く、政府にとってうっとうしい人間は、最前線の司令官に最適です。

まあ、ハインセンに居ようと、イゼルローンに居ようと、ヤンは防げたのにクーデターを「防がなかった」のであり、ハイネセンにヤンがいたら(いても)クーデター発生、ヤンも拘束される。同盟泥沼。
ヤインハルト急ぐ必要が無くなる、ヴェスターランドやらせる必要もなくなる、キルヒアイスと喧嘩しない、キルヒアイス怪我もしない、神々の黄昏作戦発動、銀河英雄伝説全三巻終了。
こんな感じ?

収録投稿58件目
board4 - No.5723

Re:この話題については

投稿者:ぴぃ
2004年05月22日(土) 21時52分

 管根さまはじめまして。

> 5384から始まる「もしアムリッツアで同盟軍が壊滅しなかったら」の一連の書き込みを一度ご参考下さい。
> ヤン統合作戦本部次長が実現していたら、の妄想が書かれておりますので

 ありがとうございます。拝見しました。
 アムリッツアの大敗がなかった場合の有力な候補だと思います。

 この想定ではアムリッツアで同盟軍の艦隊が壊滅してしまったので、「新国防計画」では基地整備と艦隊整備のどちらに予算を多く配分するのかという問題が生じますね。
 あと、フェザーンが帝国に協力する可能性が原作通り高いと言えるでしょう。

収録投稿59件目
board4 - No.5725

Re:もしもヤンがイゼルローンに赴任しなかったら

投稿者:ぴぃ
2004年05月22日(土) 23時35分

 佐々木公彦様、はじめまして。考察をありがとうございます。

> 同盟の状況とイゼルローンの重要性を考えると、大将の誰かがイゼルローンに行く必要はあったわけで、トリューニヒトに嫌われているヤン以外がいく可能性は、きわめて低いと思います。

 だからこそ、功名心を刺激された将校が名乗り出る可能性もあるかなと思いました。イゼルローンを攻めつづけ、失敗し続けた側の同盟軍将校だからこそ、ヤンと違ってイゼルローン要塞というハードウェアに過剰な期待を寄せないですかね。
 例えば、ヤンに嫉妬しているドーソン大将などが、イゼルローンの外壁とトゥールハンマーがあれば、帝国が攻め寄せてきても楽に撃退できると甘い考えを抱き、クブルスリー後の出世競争で優位に立てると考えたなんてどうでしょうか。

> 軍人としての能力に疑いは無く、政府にとってうっとうしい人間は、最前線の司令官に最適です。

 同意します。確かに、彼がイゼルローンにいないと戦術的に困ったことになるなとは思いました。私が真っ先に考えた懸念は、要塞対要塞の時点で完全に同盟の命運が尽きるというものでした。

> まあ、ハインセンに居ようと、イゼルローンに居ようと、ヤンは防げたのにクーデターを「防がなかった」のであり、ハイネセンにヤンがいたら(いても)クーデター発生、ヤンも拘束される。同盟泥沼。

 いくつか疑問があります。まず、ヤンがクーデターを「防がなかった」と言われていますが、防ぐ「意思がなかった」わけではありませんよね。防げるのに手段を間違えて防がなかったのと、はじめから防ぐ気もなかったのとは違う話ではないでしょうか。

 それを踏まえて以下をご覧ください。

> 「さて、ここで問題になる人物がひとりいる」
>  男の声があらたまり、他の男たちは心もち姿勢を正した。
> 「イゼルローン要塞司令官のヤン・ウェンリー提督だ。首都にいなかったということもあり、彼を同志の一員とはしていないが、何かそれについて意見があれば……」
『銀河英雄伝説 野望篇第1章VI』より引用

 これは、ハイネセンにヤンがいた場合グリーンヒルが彼と接触したであろう証拠です。
 ヤンが首都にいたならば、グリーンヒルは何らかの形で一度は接触して来るでしょう。その際にヤンが戦場の心理学者の能力を発揮し言葉の端々から察知し未然に防いだ、というのは無理筋ですか?

> ヤインハルト急ぐ必要が無くなる、ヴェスターランドやらせる必要もなくなる、キルヒアイスと喧嘩しない、キルヒアイス怪我もしない、神々の黄昏作戦発動、銀河英雄伝説全三巻終了。
> こんな感じ?

 私には解りませんでした。何故、ヤンがイゼルローン要塞に駐留していないと、ラインハルトはリップシュタット戦役の終結を急ぐ必要がなくなるのですか?
 終結時期が問題になるのは、同盟で内戦が起こるか起こらないかに依存していて、ヤンがイゼルローンに駐留しているかどうかとは独立していると思うのですが違うのでしょうか?
 お手数ですが、理由を説明してください。

 なお、ヴェスターラントの問題は、内戦が続けば帝国の国力が低下してしまうということが発端だったはずです。ヴェスターラントの核攻撃が発生してしないならば、内戦が長続きした結果、国力低下を起こすはずです。その手当てもせずに、いきなり神々の黄昏作戦はないと思います。
 ついでながら、キルヒアイスが暗殺されなければ、キルヒアイスの遺言もなく、ラインハルトが頑なに銀河統一を目指さなかったかもしれないということも付記しておきます。

 ふと思ったんですが、この時点でヴェスターラントの件を同盟が有効に活用できれば、ラインハルト陣営を内部分裂させ、フェザーン人に同盟の正義を訴え、同盟国内の世論統一を図ることはできませんかね?
(私自身、ムシが良すぎるとは思いますが)

収録投稿60件目
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Re:もしもヤンがイゼルローンに赴任しなかったら

投稿者:佐々木公彦
2004年05月23日(日) 03時47分

ドーソン大将にしても、作中で描かれているのがすべてなら、そもそも大将にならないので、それなりに有能な人材のはずです、そしてあそこまでの高位に上るには、自分にできること出来ないことをわきまえる必要があります。ドーソン立候補というのは無いでしょう。
ほかに居たとしても、政治力がほしいなら辺境になど行きたがらないだろうし。

> > まあ、ハインセンに居ようと、イゼルローンに居ようと、ヤンは防げたのにクーデターを「防がなかった」のであり、ハイネセンにヤンがいたら(いても)クーデター発生、ヤンも拘束される。同盟泥沼。
>
>  いくつか疑問があります。まず、ヤンがクーデターを「防がなかった」と言われていますが、防ぐ「意思がなかった」わけではありませんよね。防げるのに手段を間違えて防がなかったのと、はじめから防ぐ気もなかったのとは違う話ではないでしょうか。

何度か同じ事を書いてるのですが、本気で防ぐ気が有ったのなら、トリューニヒトに公文書として送るべきなんですよ、クーデター発生の可能性を。
あんな方法ではなくね、ついでに言えば、発生したクーデターの鎮圧は、「事前に」「宇宙艦隊司令長官が」命ずるのは越権行為です。
実際ドーソンが出したでしょ、反乱鎮圧命令。
ヤンが悪用したら、とんでもないことになるし、「ヤンだから」はこの場合理由になりません。
ということで、わたしはヤンが「クーデターを防がなかった」と考えます。

はっきりいえば、「あの魔術師ヤン」が言った事が現実になったときに「ヤンの言っていることは間違いだ」と仮にまったく別件のクーデターであったとしても、誰も信じませんよ。
だから、別スレのジェシカに話すってのも結構いい手ですし、トリューニヒトに公文書を送るのがどうしてもいやなら、テレビのインタビューで、「われわれに追い詰められた帝国の謀略」って事で、クーデターの可能性を語るってのもあります。

>  これは、ハイネセンにヤンがいた場合グリーンヒルが彼と接触したであろう証拠です。
>  ヤンが首都にいたならば、グリーンヒルは何らかの形で一度は接触して来るでしょう。その際にヤンが戦場の心理学者の能力を発揮し言葉の端々から察知し未然に防いだ、というのは無理筋ですか?

接触したでしょうね、それこそフォークやスプーンなどほかって置いて真っ先に、でもグリーンヒル大将も有能な人物なので、ヤンは乗ってこないと言うことを、致命的なミスをする前に気付くでしょう。
何しろ慰霊祭での態度など、前例があるから。
となると、さすがにリンチがグリーンヒルをそそのかして、までは解る訳が有りません。
リンチとグリーンヒルの交友関係など知らないでしょう、事実上の初配属の直後にリンチは捕虜になったのですから。
(しかしグリーンヒルも、償還の捕虜が脱走できたなんて、胡散臭い話なんで信じたかね?同盟に帰って身を隠すのはむしろ当然だろうけど)
むしろ、ヤンがグリーンヒルは大丈夫と思って帝国の指図によるクーデターの可能性を話して、気がついたグリーンヒルがリンチごと計画をやみに葬ると言う形での防止はあったかもしれませんが、それなら作中でもグリーンヒルに言ったはずなので、やっぱり言わないでしょう、結局クーデターは起きます。

> > ラインハルト急ぐ必要が無くなる、ヴェスターランドやらせる必要もなくなる、キルヒアイスと喧嘩しない、キルヒアイス怪我もしない、神々の黄昏作戦発動、銀河英雄伝説全三巻終了。
> > こんな感じ?
>
>  私には解りませんでした。何故、ヤンがイゼルローン要塞に駐留していないと、ラインハルトはリップシュタット戦役の終結を急ぐ必要がなくなるのですか?

同盟軍の内乱が長引けば、長引くだけ同盟軍の帝国再進攻の可能性は減ります、帝国の内乱が長引けば増えます。

>  終結時期が問題になるのは、同盟で内戦が起こるか起こらないかに依存していて、ヤンがイゼルローンに駐留しているかどうかとは独立していると思うのですが違うのでしょうか?

ヤンがいる居ないではなく、イゼルローン駐留艦隊がアルテミスの首飾りをどれだけ早く攻略するかって話ですね、究極的には。
まあ、イゼルローン艦隊がクーデター側に寝返るって可能性もあるのだけど、だったら、ラインハルト本人が真相をばらせば、それはそれで大混乱ですし。

>  お手数ですが、理由を説明してください。
>
>  なお、ヴェスターラントの問題は、内戦が続けば帝国の国力が低下してしまうということが発端だったはずです。ヴェスターラントの核攻撃が発生してしないならば、内戦が長続きした結果、国力低下を起こすはずです。その手当てもせずに、いきなり神々の黄昏作戦はないと思います。

まあ、国力が回復したってのは、「両国が一応の安定を取り戻してから○○年が過ぎた」の一文追加でいいですし、同盟の戦乱統一が無ければ、あんな危ない橋を渡ってまで急ぐ必要はありません。

>  ついでながら、キルヒアイスが暗殺されなければ、キルヒアイスの遺言もなく、ラインハルトが頑なに銀河統一を目指さなかったかもしれないということも付記しておきます。

これは、キルヒアイスが生きていたころは、「なんとなく銀河を統一したい」がキルヒアイスの死によって、「銀河統一ぐらいしなければキルヒアイスに顔向けできない」に変わっただけで、「銀河統一」そのものはルドルフ像前での決意表明から何も変わってないんです。

>  ふと思ったんですが、この時点でヴェスターラントの件を同盟が有効に活用できれば、ラインハルト陣営を内部分裂させ、フェザーン人に同盟の正義を訴え、同盟国内の世論統一を図ることはできませんかね?

そうなんです、ラインハルトにとって唯一の命綱である、「民衆の支持」を失う可能性があったんですよ、きわめて危険な橋だったんです。

> (私自身、ムシが良すぎるとは思いますが)

大丈夫ですよ、辺境で別行動をとっていたキルヒアイスにほぼリアルタイムでたくらみがばれた位ですから、あの時点で同盟のスパイが情報を手に入れる可能性は十分あります。

収録投稿61件目
board4 - No.5735

Re:もしもヤンがイゼルローンに赴任しなかったら

投稿者:ぴぃ
2004年05月27日(木) 17時07分

 亀レスで申し訳ありません。

> ドーソン大将にしても、作中で描かれているのがすべてなら、そもそも大将にならないので、それなりに有能な人材のはずです、そしてあそこまでの高位に上るには、自分にできること出来ないことをわきまえる必要があります。ドーソン立候補というのは無いでしょう。
> ほかに居たとしても、政治力がほしいなら辺境になど行きたがらないだろうし。

 ドーソン大将についての考えは同感ですが、イゼルローンに赴任することが単なる辺境行きとは思えません。イゼルローンは、当時、唯一の前線であり、帝国はイゼルローンを通らなければ同盟に侵攻できないと思われていたのです。言い換えれば、武功を立てるにはイゼルローンに行く以外は、海賊討伐位でしか立てようがありませんでした。同盟軍での出世に武功が大きな要因を占めているのは確かなことですし、十分キャリアになる魅力のある場所だと思いますがどうでしょうか。
 また、過去ログで、同盟政府は各艦隊司令官が功績を稼ぎすぎないように艦隊の派遣を慎重に行っていたという考察がありました。これが真実なら、ヤンが前線に出ることを抑止する政治力が働いても不思議なことではないでしょう。
 とはいえ、アムリッツア後の状況では、ヤン以上にイゼルローンに駐留する最適な人材はいないとは思いますが。

> > > まあ、ハインセンに居ようと、イゼルローンに居ようと、ヤンは防げたのにクーデターを「防がなかった」のであり、ハイネセンにヤンがいたら(いても)クーデター発生、ヤンも拘束される。同盟泥沼。
> >
> >  いくつか疑問があります。まず、ヤンがクーデターを「防がなかった」と言われていますが、防ぐ「意思がなかった」わけではありませんよね。防げるのに手段を間違えて防がなかったのと、はじめから防ぐ気もなかったのとは違う話ではないでしょうか。
>
> 何度か同じ事を書いてるのですが、本気で防ぐ気が有ったのなら、トリューニヒトに公文書として送るべきなんですよ、クーデター発生の可能性を。

 まず最初に、あなたはヤンに防ぐ気がなかったと言いたいのですか? 手段については佐々木様の言われている方が良いと私も感じますが、ヤンがその手段を思いついていたのか解らない以上、防ぐ気がないとは言えないと思います。「意思の有無」という問題と「手段の適切性」という問題を混ぜているように思われます。
 あなたの考えは、「ヤンはクーデターを防ぐ意思もないし、手段もまずかった」ということで合っていますか?

 だとしたら、私とあなたの議論の前提が違っていたわけです。私の想定は要するに、ヤンにはクーデターを防ぐ意思はある。だから、怪しい人が目の前にいれば何とかして防ぐことは可能だったのではというものです。防ぐ意思がないと思われていたのではこの想定を無理と思われるのも仕方がないです。

> あんな方法ではなくね、ついでに言えば、発生したクーデターの鎮圧は、「事前に」「宇宙艦隊司令長官が」命ずるのは越権行為です。
> 実際ドーソンが出したでしょ、反乱鎮圧命令。
> ヤンが悪用したら、とんでもないことになるし、「ヤンだから」はこの場合理由になりません。

 これについては私も同意見です。万一、ドーソンとビュコックが反乱鎮圧命令を出す前に捕らえられても、軍隊では指揮序列や組織制度というものがあり、職務が執行できないもしくはそう看做す場合の権限移譲がこと細かく規定されているのが普通でしょう。

> はっきりいえば、「あの魔術師ヤン」が言った事が現実になったときに「ヤンの言っていることは間違いだ」と仮にまったく別件のクーデターであったとしても、誰も信じませんよ。
> だから、別スレのジェシカに話すってのも結構いい手ですし、トリューニヒトに公文書を送るのがどうしてもいやなら、テレビのインタビューで、「われわれに追い詰められた帝国の謀略」って事で、クーデターの可能性を語るってのもあります。

 その通りですね。ジェシカに語るというのは凄い発想だなと思いました。ただ、テレビに出演するというのは別の問題が生じる気がしますがクーデターを潰す選択肢としては有効ですね。

> >  これは、ハイネセンにヤンがいた場合グリーンヒルが彼と接触したであろう証拠です。
> >  ヤンが首都にいたならば、グリーンヒルは何らかの形で一度は接触して来るでしょう。その際にヤンが戦場の心理学者の能力を発揮し言葉の端々から察知し未然に防いだ、というのは無理筋ですか?
>
> 接触したでしょうね、それこそフォークやスプーンなどほかって置いて真っ先に、でもグリーンヒル大将も有能な人物なので、ヤンは乗ってこないと言うことを、致命的なミスをする前に気付くでしょう。
> 何しろ慰霊祭での態度など、前例があるから。

 私はグリーンヒルが致命的なミスをする前に確実に気付くとは思えません。実際、グリーンヒルはリンチという胡散臭い人物を信用しているではありませんか。ヤンは、普段から政府と政治家について批判していますし、ハイネセンにいれば、おそらくヤンの副官のフレデリカからも傍証を得ることができるでしょう。またヤンとも仲が良いことも考えても、グリーンヒルが誤認する可能性はあると思います。

> となると、さすがにリンチがグリーンヒルをそそのかして、までは解る訳が有りません。
> リンチとグリーンヒルの交友関係など知らないでしょう、事実上の初配属の直後にリンチは捕虜になったのですから。

 リンチはクーデターのきっかけであって全てではありません。つまり、リンチを知らなくてはクーデターを潰せないというわけではありません。重要なのは、不平分子がグリーンヒルの下に集まっていくという流れの方ではないでしょうか?

> (しかしグリーンヒルも、償還の捕虜が脱走できたなんて、胡散臭い話なんで信じたかね?同盟に帰って身を隠すのはむしろ当然だろうけど)

 ラインハルト立案の一見素晴らしいクーデター計画に驚き、かつてリンチに目をかけていたため頃を思い出した。そうして眼鏡が曇ったためにリンチを信用してしまった以上の上手い説明は見つかりませんね。

> むしろ、ヤンがグリーンヒルは大丈夫と思って帝国の指図によるクーデターの可能性を話して、気がついたグリーンヒルがリンチごと計画をやみに葬ると言う形での防止はあったかもしれませんが、それなら作中でもグリーンヒルに言ったはずなので、やっぱり言わないでしょう、結局クーデターは起きます。

 やはり、ヤンが気付いてよりは、ヤンが予め話しておいてグリーンヒルが闇に葬るの方がクーデターを潰す方法としては自然ですか。
 作中でグリーンヒルに言っていないのは会う機会がなかったからでは? 証拠で上げた引用文は端的にそれを表していると思うのですが。また、ヤンの方でもグリーンヒルが起こすと思っていたようには見受けられませんでしたので、ハイネセンにいれば話すこともあるかなと思いました。

> >  なお、ヴェスターラントの問題は、内戦が続けば帝国の国力が低下してしまうということが発端だったはずです。ヴェスターラントの核攻撃が発生してしないならば、内戦が長続きした結果、国力低下を起こすはずです。その手当てもせずに、いきなり神々の黄昏作戦はないと思います。
>
> まあ、国力が回復したってのは、「両国が一応の安定を取り戻してから○○年が過ぎた」の一文追加でいいですし、同盟の戦乱統一が無ければ、あんな危ない橋を渡ってまで急ぐ必要はありません。

 同盟の戦乱統一がないというのは楽天的すぎませんか? 多大な犠牲を払えば、ヤンでなくともアルテミスの首飾りは破壊できるでしょう。また、帝国に国力回復のチャンスを与えると言うことは同盟にも与えることになるので、展開によってはラグナロック作戦での戦いを原作より有利に行えると思います。まあ、最終的に同盟の敗勢は覆せないと思いますが。

> >  ついでながら、キルヒアイスが暗殺されなければ、キルヒアイスの遺言もなく、ラインハルトが頑なに銀河統一を目指さなかったかもしれないということも付記しておきます。
>
> これは、キルヒアイスが生きていたころは、「なんとなく銀河を統一したい」がキルヒアイスの死によって、「銀河統一ぐらいしなければキルヒアイスに顔向けできない」に変わっただけで、「銀河統一」そのものはルドルフ像前での決意表明から何も変わってないんです。

 「なんとなく」のレベルなら、ラインハルトにも妥協が生じると思いますが如何でしょうか?

> >  ふと思ったんですが、この時点でヴェスターラントの件を同盟が有効に活用できれば、ラインハルト陣営を内部分裂させ、フェザーン人に同盟の正義を訴え、同盟国内の世論統一を図ることはできませんかね?
>
> そうなんです、ラインハルトにとって唯一の命綱である、「民衆の支持」を失う可能性があったんですよ、きわめて危険な橋だったんです。
>
> > (私自身、ムシが良すぎるとは思いますが)
>
> 大丈夫ですよ、辺境で別行動をとっていたキルヒアイスにほぼリアルタイムでたくらみがばれた位ですから、あの時点で同盟のスパイが情報を手に入れる可能性は十分あります。

 ならば、これを上手く使って時間稼ぎができないと同盟への命の差入れはできそうにないですね。

 では、クーデターが起こる方向で考察してみます。ヤンがイゼルローンにいないでクーデターが起きた場合、首都の兵力も反乱鎮圧に向かう可能性があります。仮に首都から3個集団(うち1個は第11艦隊)の兵力が、1ヶ所をイゼルローン駐留艦隊が鎮圧にあたることになるでしょう。どれだけの艦隊がクーデター側につくかは解りません。
 全てがクーデター側についた場合、ラインハルトが真相をばらし混乱を起こすことはあり得るでしょう。
 ただ、やはりヴェスターラントは起こると思います。というのは、あのエピソードは同盟のクーデター終結への焦燥から起こったものではないことと危ない橋であるという認識はキルヒアイスが持っていたものであり、ラインハルトもオーベルシュタインも持っていないからです。
 結局、同盟に帝国への情報戦の可能性を気付かせることになり、おそらく情報を手に入れているヴェスターラントの虐殺の真相をばらすことで、お互いに泥沼の状態になるのがこの状況で同盟が一番永らえる方法なのかも知れません。
 その他の場合は、同盟軍同士戦うことになるわけですが、アルテミスの首飾りのせいで、政府軍側が勝つ場合にはヤンがいないので多大な犠牲が必要になります。
 最悪のパターンが二分するような形で内戦に突入した場合で、同盟の艦隊戦力が消耗しつくし、銀河連邦末期のような状態になるでしょう。宇宙海賊が同盟軍の弱体化によって跳梁し、物価も騰貴し、治安も悪化し、これにより原作以上に同盟は疲弊してしまい、フェザーンが同盟に見切りを付けてラグナロック作戦発動へと続くという流れでしょうか。
 クーデター側が勝利する場合、政府軍は第11艦隊程の頑強な抵抗は見せずに降伏すると考えた方が妥当でしょう。3割程度の戦力低下で終結すると考えれば原作と比べて多少はマシな戦力が残ると思われます。ただし、イゼルローン要塞が政府派につくと厄介な問題を生むかも知れません。

 佐々木様、素晴らしい考察をありがとうございました。

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