タナ撃つ掲示板では、銀英伝における軍事論、経済論、人口論、政治体制、社会体制と多岐に話題が発展し議論されています。私としては、教科書程度の知識しかないので凄いな~と議論を見つめるだけです。
私は知識量がまだまだ少ないので、とりあえず原作を少し読み直し、原作から取っ掛かりを得て、自分なりに同盟の国家体制について思考実験をしたいと思います。
自由惑星同盟は、民主主義国家として当然選挙があります。原作では選挙シーン自体はありませんが(これが銀英伝の問題点)、選挙に関することは書いてあります。ジェシカ・エドワーズの補選立候補、サンフォード最高評議会議長のセリフなどです。また漫画版銀英伝では、同盟軍のイゼルローン攻略作戦は、4年に1度の総選挙の前に行われているとありました。(確か)
読み返す中で、原作から同盟の選挙について重要なポイントを見つけました。銀英伝外伝4巻です。
この巻でキャゼルヌは、エル・ファシルの英雄になったヤンに「ざっと、300万票、まぁ未成年もいるにしろ、最初から大量得票が見こまれる有力新人だ」と述べています。ここは同盟の選挙制度を考える上で、重要な記述だと思います。つまり同盟議会の代議員選挙は、300万票も獲得すれば、確実に当選できるということです。
ジェシカ・エドワーズは、原作ではテルヌーゼン惑星区補欠選挙、アニメでは惑星ハイネセン・テルヌーゼン地区の補欠選挙で代議員に当選しました。原作では選挙描写はありませんが、アニメでの補選を参考にすると同盟の代議員選挙は小選挙区による直接選挙だと推測できます。
また、もしヤンが代議員選挙に出馬するとキャゼルヌの言葉から最低300万票は獲得。もちろんエル・ファシルの英雄。他候補にほとんど票を与えず、圧勝で当選するはず。
以上のことから同盟代議員選挙は、小選挙区制。そして1選挙区の有権者数は、キャゼルヌの300万票発言から見て、約350~400万人だと考えて間違いはないでしょう。
ところで現在の日本は人口約1億3000万人、有権者は約1億人です。このことから単純に考えると、同盟の人口は130億人だから有権者は約100億人だと考えられます。
とすると、ここにきて大きな問題が! 全有権者100億人に対し1選挙区を約400万人とすると、代議員の数は何と2500人になってしまいます。これは如何に星間国家とは言え、代議員の数が多すぎるのではないでしょうか?
何せ同盟は、帝国領遠征作戦という国家の存亡を賭けた作戦をわずか11人の最高評議会メンバーで決定してしまう国家です。それほどの権限を政府に委任する議会なら、議員は多くいる必要はないでしょうし、むしろ多いほど邪魔なだけです。
ここでは田中氏の別作品になりますが「灼熱の竜騎兵」に登場する地球の議会を参考にします。これは地球の人口が72億と同盟の人口に近いためです。「灼熱の竜騎兵」地球統一議会は、上院128人、下院256人で構成されています。私は、このことから同盟議会の代議員は500人程度ではないだろうかと推測します。
議員数は500人と仮定しましたが、1選挙区の有権者数は約400万人とこちらは確定しています。となるとまたも問題が発生!
400万×500=20億 何と有権者数が約20億人となってしまい、最初に仮定した全有権者100億人の中から80億人も消えてしまいました。
自由惑星同盟は民主主義国家でありながら、80億人もの国民が代議員を選ぶ選挙権がないのか?
ここまで思考実験をした結果、私が辿り着いたのは「同盟の国政選挙は制限選挙で実施されている」です。具体的には帝国からの亡命者の子孫には、国政選挙である同盟議会議員選挙の選挙権及び被選挙権は与えられないが、地方選挙である星系議会議員選挙と星系首相指名選挙の選挙権及び被選挙権は与えられる。現在の日本に置き換えると、永住外国人が地方自治体選挙は行えても(法案未成立のため実現していませんが)、国政選挙は投票できないという状態です。
ダゴン星域会戦以後、続々と同盟に亡命してくる帝国人。これまで通りに中央選挙を行っていては、いずれ亡命帝国人だけで議会が構成されてしまう、と当時の同盟政府及び市民はこのように考えた。そこで亡命者には同盟市民の基本的権利を与えるものの、あえて国政選挙権だけは与えなかった。同盟議会と最高評議会を生粋の同盟人が握っていれば、亡命者による同盟の帝国化は避けられるだろうと考えたからだ。そのため亡命者には、まず民主主義の基本である選挙を学ばないといけない。それにはまず地方選挙から取り組もうと言い、その後は時期尚早として亡命者に国政選挙権を認めなかった。しかし100年も経ってくると、さすがに同盟人と亡命者の混血化が進んできた。そのため帝国からの亡命者の子孫でも、ダゴン会戦時の同盟市民3000万人の血筋である市民の血が、途中で混入した場合に限り、同盟議員選挙の選挙権を拡大して与えた。とはいえ、やはり亡命者子孫同士の血を引く国民はまだまだ多いので、有権者数は20億人にとどまり、普通選挙とは言えない制限選挙が続いている。この結果同盟の政治は、新鮮な血が入ることが出来ず、徐々に建国の精神を失い腐敗していった。
とりあえず書いていたら、もの凄く長くなってしまいました。(^^;;)
同盟の制度に関する記述でお金を除くと、唯一「ヤンが300万票は獲得する」ぐらいしか数値的なデータがないですね。これを参考に同盟選挙制度を考えてみました。
卒論の現実逃避の間にチョコチョコと書き足したので、かなりの乱文です。その辺はご容赦ください。あと既出なら済みません。
その計算の最大の問題は「有権者数=投票数」としているところではないかと。
民主主義国家においては、投票は強制ではなく、任意。
つまり投票率が低いのであれば、なんの問題もありません。
#いや、それはそれで別の意味で問題ですが・・・
例えば投票率が10%であれば、300万票は3000万人分に相当します。
100億の有権者に対して300万票で当選、投票率10%なら、議員数は333人になります。
銀英伝の記述を見ると、同盟は恒星系国家の集合体による連邦として描かれています。
なので、それぞれの星系政府ごとに議員を抱えていると考えると、数千人規模でもおかしくないとも思われます。
で、その代表者が中央政府に集まって評議会や委員会を構成するとか…
なんだか中国みたいな政治体制になってしまいますが(^^;
なんというか、同盟の政治体制ってほとんど謎のままですね。
「帝国の脅威で辺境星系政府が同盟からの独立を宣言する可能性がある」
とありましたので、比較的ゆるい連合体のような気もしますが。
八木さん、いつもながら面白いスレありがとうございます。
さて、てんてんさんもご指摘のように投票率の問題があります。総選挙でも先進国では大体投票率は50パーセントくらいですね。さすがに10パーセントというのは低すぎますが。
そうなると八木さんの計算をそのまま応用すると、議員はおおよそ1250名ということになりますね。常識の範囲内ではないでしょうか。
ローマ史をまた持ち出して恐縮ですが、帝政前期には主に元老院の弱体化とポスト増設のために元老院議員はおおよそ1000名程度になっています。
同盟の大臣職が何々委員長となっていることから推測すると、議会内に何々委員会という部会があるのでしょう。この1250名が通常はそれぞれの部会に分かれて討議している、人事に関する総会の時だけ一堂に集うという形式を考えてみました。
問題はこの議席が果たしてすべて単純小選挙区制で選ばれているかということです。
1993年でしたかね、当時のカナダの政権党だった進歩保守党が総選挙で壊滅したことがありました。過半数を越える167議席から一挙に2議席へ転落するという仰天する事態が実際に起こったのです。その頃までのカナダは進歩保守党と自由党の二大政党制でしたが、それぞれの政党で地盤がしっかりと確立されていて、もう百年以上、同じ政党の人ばかり選ばれている選挙区というのが普通だったんですね。
進歩保守党の地盤は主に東部だったんですが、東部最大の州といえばケベック州です。ご存知の通りケベック州はフランス語圏で、カナダからの分離独立運動もさかんです(何年か前、住民投票で独立は否決されましたけど)。このケベックに地域政党が誕生し、進歩保守党の地盤は軒並みこれに食われたんですね。
英国でも今世紀初頭、イングランド北部工業地帯とスコットランドを地盤にしていた自由党が労働党に地盤を食われて壊滅的打撃を受けたという事例もあります。まあ、労働党は地域政党じゃないですけどね。余談ですがチャーチルはこの時、自由党から保守党に移ってますね。
もし1993年、カナダで起きたようなことが自由惑星同盟で発生したらどうなるでしょう。自由惑星同盟の場合は惑星ごとで環境が違えば利益も違うはずなので、地域政党がより発生しやすい条件が揃っています。そうなれば互いに惑星単位でのエゴむき出しの政党が議会を牛耳ることになり、同盟の存続そのものが危ぶまれることになるでしょう。これを防ぐには比例代表制が望ましいでしょう。
ただ、ジェシカ・エドワーズの場合は明らかに小選挙区で立候補してますので、現在の日本のような小選挙区制と比例代表制の並立式だったのではないかと考えます。
ただこれには有力な反証があります。アメリカ合衆国の下院です。アメリカの下院は単純小選挙区制を採用しているんですね。アメリカは大統領制の国なので、議院内閣制の国とは簡単には較べられませんが、アメリカのように多様で、地域間の利害対立もある国家で、どうして二大政党による単純小選挙区制が可能なのか、謎の中の不思議です。
>てんてんdwpさん
> その計算の最大の問題は「有権者数=投票数」としているところではないかと。
>民主主義国家においては、投票は強制ではなく、任意。
>つまり投票率が低いのであれば、なんの問題もありません。
>#いや、それはそれで別の意味で問題ですが・・・
>例えば投票率が10%であれば、300万票は3000万人分に相当します。
>100億の有権者に対して300万票で当選、投票率10%なら、議員数は333人になります。
投票率は単純化のため敢えて100%にしていました。しかもこの点を書き忘れていた……。すみません。
しかしよく考えてみたら、宇宙歴790年の同盟なら投票率50%で良かったかもと反省。でも戦時中なら、国民も選挙に関心が高いはず…?
>KURさん
> 銀英伝の記述を見ると、同盟は恒星系国家の集合体による連邦として描かれています。
> なので、それぞれの星系政府ごとに議員を抱えていると考えると、数千人規模でもおかしくないとも思われます。
> で、その代表者が中央政府に集まって評議会や委員会を構成するとか…
> なんだか中国みたいな政治体制になってしまいますが(^^;
>
> なんというか、同盟の政治体制ってほとんど謎のままですね。
> 「帝国の脅威で辺境星系政府が同盟からの独立を宣言する可能性がある」
> とありましたので、比較的ゆるい連合体のような気もしますが。
私も最初は中国的な一党体制かもと考えました。しかし外伝4巻のキャゼルヌの台詞に「…各政党や派閥が奪い合って…」とあったので、少なくとも複数政党と党内派閥による議会政治と考えました。
私は、自由惑星同盟における中央政府と星系政府の関係は、米国やドイツのような連邦制ではなく、むしろ日本の中央と地方自治体の関係が近いと思います。
星系首相や惑星知事は中央政界に転じています。星系単位にある程度の権限があればそれに満足して、無理をして同盟議員選挙に出馬しないと思ったからです。
また、同盟議会は一院制だと思います。連邦制ならば星系単位の代表議員がいても良いですが、日本的な関係からそれはない。もう一つ理由として上院はどちらかと言えば、政府のチェック機構な面もあります。しかし帝国領遠征作戦を最高評議会メンバーだけ決定できることから、そのようなチェック機構もなく上院は無いと判断しました。
> 八木さん、いつもながら面白いスレありがとうございます。
IKさん、ありがとうございます。ただそんなこと言われると、私が調子に乗ってします。(^^;;)
> さて、てんてんさんもご指摘のように投票率の問題があります。総選挙でも先進国では大体投票率は50パーセントくらいですね。さすがに10パーセントというのは低すぎますが。
敢えて単純化して100%にしました。そしてそれを書き忘れました。m(_ _)m 今考えると50%で計算するべきでしたね。
> そうなると八木さんの計算をそのまま応用すると、議員はおおよそ1250名ということになりますね。常識の範囲内ではないでしょうか。
> ローマ史をまた持ち出して恐縮ですが、帝政前期には主に元老院の弱体化とポスト増設のために元老院議員はおおよそ1000名程度になっています。
> 同盟の大臣職が何々委員長となっていることから推測すると、議会内に何々委員会という部会があるのでしょう。この1250名が通常はそれぞれの部会に分かれて討議している、人事に関する総会の時だけ一堂に集うという形式を考えてみました。
私が議員数を500名に仮定したのは、1つは「灼熱の竜騎兵」の設定からですが、もう1つの理由として同盟の外見は米国合衆国似だけど、どう見ても日本的な政治体制だな~と思ったからです。銀英伝執筆当時の日本は衆参で500人だから同盟議員も500人かなと。(単純ですが)
また同盟の九つの委員会は、あくまでも委員会という名前の省庁であり、その実権は高級官僚が握っていると思います。政府を構成する議員は11人。これに各委員会の副委員長ポストに30人程の議員が就任し、党内ポストも考えると、与党を300人・野党200人とすれば丁度いい人数配分になるのではないでしょうか。
> 問題はこの議席が果たしてすべて単純小選挙区制で選ばれているかということです。
> もし1993年、カナダで起きたようなことが自由惑星同盟で発生したらどうなるでしょう。自由惑星同盟の場合は惑星ごとで環境が違えば利益も違うはずなので、地域政党がより発生しやすい条件が揃っています。そうなれば互いに惑星単位でのエゴむき出しの政党が議会を牛耳ることになり、同盟の存続そのものが危ぶまれることになるでしょう。これを防ぐには比例代表制が望ましいでしょう。
> ただ、ジェシカ・エドワーズの場合は明らかに小選挙区で立候補してますので、現在の日本のような小選挙区制と比例代表制の並立式だったのではないかと考えます
ここは微妙ですね。ただ私は同盟議会選挙は、全国民が投票出来ない制限選挙であると考えています。つまりバーラト星系を中心に、首都周辺の生活環境が似た惑星に大多数の有権者が住んでいる。そのため小選挙区制でも充分対応できるだろうと考えました。
ただ比例選が併用されていても、5%以上の得票率が無いと議席が配分されないのドイツの比例選と同じように、同盟比例選も小党乱立を防ぐためのシステムがあると思います。
>ただこれには有力な反証があります。アメリカ合衆国の下院です。アメリカの下院は単純小選挙区制を採用しているんですね。アメリカは大統領制の国なので、議院内閣制の国とは簡単には較べられませんが、アメリカのように多様で、地域間の利害対立もある国家で、どうして二大政党による単純小選挙区制が可能なのか、謎の中の不思議です。
う~ん。
アメリカ建国初期から続いている制度だから、ほとんどの国民が疑問に思っていない。
2人のうちどちらか1人が勝つという単純な制度が、アメリカ国民の価値観に受け入れやすい。
どれも決め手に欠けますな……。
それでは今回はこの辺で。(^-^)/~~
議会の定数…仮に二千数百人になったとしても多すぎるとは思いません。中国の全人代の定員もそれくらいですから。中国に比べたら、少なすぎると思います。ただし、二千数百人だと討論も人数が多すぎてまとまらないと思いますので、総会は1年に1回程度、予算の議決などのために召集されるだけで、普通は各委員会に分かれて討議しているのでしょう。ただし、最高評議会の委員会は我々が言うところの省庁にあたるようなので、別の言い方(たとえば部会とか)をしているのかもしれません。また、総会がほとんど開かれないということは、議会の存在自体が形骸化している可能性もあります。最高評議会が独断専行出来るのも、議会の存在が形骸化し、非常大権が与えられているのではないでしょうか。
政党制…同盟初期は多党制だったと思いますが、おそらく帝国との戦争がはじまったときに大政翼賛会のように一つの政党にまとまったと思います。(非常時の名目で)サンフォードは与党と反戦派と強硬派と言い方をしているので、そのころには少なくとも3党は存在していたのでしょう。ただし、○○党という言い方をしていないので、反戦派と強硬派は複数の党にわかれているのかもしれません。
選挙権…普通選挙制だと思いますが、亡命者には無条件で選挙権が与えられたとは思いません。帝国のスパイの可能性もありますから、厳しい思想調査が行われると思います。その思想調査にパスしたものが、兵役に就く権利(義務)と参政権が与えられると思います。
有権者数…人口1億3000万のうち、1億人が有権者というのは日本が少子高齢化がすすんだ結果であり、20歳以上の男女に選挙権が与えられた直後は有権者は人口の半分程度でした。1945年の日本を基準にして考えると、同盟の有権者は65億人。思想調査の済んでいない亡命者を差し引くと、50億人といったところでしょうか。投票率50%は少し低すぎるので、60%と仮定とすると、有効投票数は30億。300万人はその0.1%ですから、議会の定数(または議会定数のうち小選挙区分)が1000人以上であれば当選圏内にはいると思います。同盟の規模から言って、おそらく議会定数はそれぐらいはあるでしょうから、ヤンが選挙に出れば当選間違いないですね。ただし、ヤンは派閥づくりが出来ないと思うので、平時ならばタレント議員で終わりそうですが。(笑)
①議院内閣制か大統領制か
●最高評議会と行政機関(国務委員会、財務委員会、国防委員会
人的資源委員会、情報交通委員会・・・)
●同盟議会
といった機関が作中見られます。ロイヤルサンフォードは作中
「調整型」の政治家で政争の中浮上してきた政治家と書かれて
いますし、後を受けたトリューニヒトも選挙を経ず暫定首班に
選ばれたようなので議院内閣制もしくはそれに近い体制だと
いえるのではないでしょうか。
②政党について
アニメの中で補欠選挙の様子が描かれています。
その中で出てくる政党は
●国民平和会議(トリアチ)
●反戦市民連合(ソーンダイク)
の一騎打ちになっています。とはいえ、現代でいえば緑の党みたいなシングルイシュー的な反戦市民連合が政権与党と互角(結果
として80%!!!の得票を得てジェシカが勝つ)の戦いをしているのは奇異に写ります。
ここで国民平和会議という代物がどういった存在かと考えてみると
ⅰ、大政翼賛会のような挙国一致体制を進める実質一党独裁を担っていた政党
ⅱ、インドの国民会議派、メキシコの制度的革命党、日本の自民党のように圧倒的優位にある広い民意を代表した政党
のどちらかだと思います。
とは言えシングルイシュー的な政党しかないとは考えられません。現代の民主主義は
右派=保守派=タカ派
左派=リベラル派=ハト派
といった軸の緩やかな2つの大きな山を中心に動いています。
遠い未来がどうなるかはわかりませんが、作家の意識は当然この
流れに拘束されますし、作中この考え方を否定する新機軸も
登場していません。
当然ほかにも政党はあって、トリアチVSジェシカは与野党の統一候補同士の対決であったと言えるでしょう。
②選挙制度と議会の定数について
アニメの補欠選挙の描写を見てみると少なくとも小選挙区がある
選挙制度ということは言えます。単純小選挙区か並立制なのかは
不明です。
自由惑星同盟の人口はおよそ130億人で日本のおよそ100倍。
同盟議会が衆議院と同規模と考えると議員一人当たりの人口は
約3000万人になります。
ここから考えると当選するには600万から1000万の得票が必要です。キャゼルヌがいう300万では当選には足りない計算にです。
ただ300万は固い票を持つ有力候補というのには間違い
ありませんが
作者が現代の議会の概念から解き放たれているとはいいがたい
内容なので同盟議会の定数は400から600と言った所ではないでしょうか。