もしも、エルウィン・ヨーゼフ2世の養育係にアンネローゼがなり、新皇帝にアンネローゼが思い入れを深くした場合・・・。
ラインハルトの武力とリヒテンラーデの政治力によってエルウィン・ヨーゼフ2世が新皇帝となった。しかし、ラインハルトにとって、自分の姉が打倒すべき目標のゴールデンバウム家の人間に肩入れするのは不愉快であった。一方、リヒテンラーデ公もまた自分以外の人間が皇帝に影響力を持つのを快しとはしなかった。そこでラインハルトとリヒテンラーデの間で一時的な共闘関係が生じた。「アンネローゼに自分自身の家族を持たせよう」ラインハルトとリヒテンラーデはアンネローゼに再婚を勧めた。アンネローゼが再婚して、実子を持てば、そちらのほうに情がわくであろうと考えたのだ。そして、アンネローゼの再婚相手として白羽の矢がたったのがキルヒアイスであった。ラインハルトはアンネローゼが再婚すること自体、本来は望まなかったが実質的にエルウィン・ヨーゼフ2世の「母」になるよりは親友と結婚してくれたほうがましと自分自身に言い聞かせた。アンネローゼは「皇帝陛下が一人前になるまでは・・・」と断ったがキルヒアイスのことも好いているようなそぶりを見せた。リヒテンラーデはアンネローゼとつりあうようにとキルヒアイスに伯爵の位を贈り、アンネローゼ再婚への布石をうった。
そこへ貴族連合軍との戦争が起こる。対アンネローゼ対策として、キルヒアイスは絶対必要な駒であり、ラインハルトもオーベルシュタインもキルヒアイスの安全には万全の注意をはらった。ヴェスターラント事件では一時、ラインハルトとキルヒアイスの仲はこじれたが、「いつかわかってくださる」とキルヒアイスが一歩ひいたのとオーベルシュタインが責任を全面的に負う姿勢を見せたので大事には至らなかった。戦勝記念式典ではアンスバッハがラインハルトを暗殺しようとする事件が発生したが、ブラスターの所持を認められていたキルヒアイスがアンスバッハを射殺し、事なきを得た。
ブラウンシュヴァイクを倒すと、ラインハルト、キルヒアイスはオーベルシュタインの献策をいれて、リヒテンラーデを「皇帝陛下を害したてまつり、自らが権力を得ようとする計画をたてた」という罪をでっちあげ、反逆罪で死刑とし、ラインハルトを公爵兼帝国宰相、キルヒアイスを侯爵兼軍務尚書とする新体制を樹立した。ラインハルトはアンネローゼに対して「私はゴールデンバウム王朝を倒そうとする野心は捨てました。これからは臣下の最高位として帝国の安定に貢献します。つきましては皇帝陛下には一人前の帝王としての教育をうけていただきます。姉上は陛下を一人前の君主として自立させるためにも、陛下のおそばをお離れください」と言って、キルヒアイスと再婚させ、「しばらくは夫婦みずいらずでお暮らしください」とか言って、アンネローゼとキルヒアイスをしばらく辺境の惑星の山荘にでも送って、ひたすらアンネローゼに実子が出来るのを待ちます。
一方、ラインハルトはエルウィン・ヨーゼフ2世に相当の礼を尽くしながらも、実質的な権力を宰相に集め、皇帝をかごの鳥とします。やがて、アンネローゼは懐妊し、皇帝にかまっていられなくなります。アンネローゼを奪われ、飼い殺し状態になったエルウィン・ヨーゼフ2世は成長するにつれて次第に不満をつのらせていきます。そして、数年後・・・。閑散とした新無憂宮にフェザーンの弁務官が訪れます。「陛下、実は同盟には旧貴族が大量に亡命し、陛下に皇帝としての実質的な権力をお与えしようと日夜計画を練っておりますぞ」かくして、エルウィン・ヨーゼフ2世は自分の意思で同盟に亡命する。そして、ラインハルトは宣言する。「自由惑星同盟は皇帝陛下を言葉巧みに連れ出し、自らの帝国侵略の野心に利用しようとした。私は帝国宰相としてこのような同盟の卑劣な手段に応じるわけにはいかぬ。同盟に軍をすすめ、皇帝陛下を取り戻す!」かくして、戦端は開かれた・・・。
このシナリオだとラインハルトにもう少し長生きしてもらわないとなりたたない・・・。(苦笑)
イッチー様、皆さま
始めまして、ソルジャー大佐です。
「もしも、アンネローゼとキルヒアイスに子供がいたら・・・」の想定、興味深く拝見しました。
アンネローゼの子供が女子(仮名・アンネローゼⅡ世)だったら、アレク大公と「ご成婚! 万事目出度し!目出度し!」となりますが、男子だとそうも参りませんわな・・・・(^^;;;;
>とりあえず、ある意味平和的な解決案として
> 1・双方支持派で構成された1個艦隊に根拠地の惑星を決め、どちらが勝つか勝負させる。(血生臭いですが軍人皇帝のため)
> 2・どちらが皇帝に相応しいか全臣民の選挙(笑)で決める。
> を挙げますが、現実的ではないか……。(^^;;)
小官としましても、以下の理由から、佐々木様のご意見のように「大きな混乱は起きない」と考えます。
つまり、ブルックドルフ司法尚書ら文官が「法律の専門家」としてラインハルトへ奏上する「答申」も無視できないと愚考するからです。
(「史実」でも皇妃の「権限」とやらのために「不毛な議論」を重ねていましたしね・・・(^^;)
おそらく「答申」の内容は、
「皇位継承権の第1位はアレク大公殿下及びその御子孫、ジークⅡ世大公殿下及びその御子孫はアレク大公殿下の御血統が断絶した場合のみ継承権を有する。」となるでしょう。
参考までに申し上げておきますと、戦前の我が国の「皇室典範」(言うまでもなくドイツ系法典)では「嫡庶ニ於テハ嫡ヲ先ニシ長幼ニ於テハ長ヲ先ニス」という規定がありました。漢文の書き下しそのものの旧仮名遣いのため難解と思いますので、ごく簡単に解説しますと「皇位継承の順位は、まずは嫡出か庶出(非嫡出)で優先順位を決める。この場合は嫡出が上位である。嫡出同士または庶出同士で優先順位を決める場合は年長者を上位とする。」ということです。確かに、現行の民法では養子はその縁組の日から嫡出子の身分を取得するとされますが、こと「皇位継承」という「血統万能主義」の極致の話となると、おそらく養子・ジークⅡ世大公はたとえ年長でも法的には「庶子(非嫡出子)」扱いされます。
また、オーベルシュタインは、自己の野心の「芸術品」ともいうべきローエングラム王朝を安定させるためにも、ブルックドルフら「法律の専門家」の意見(というよりも、「答申」そのものがオーベルシュタインの意見)を全面的に支持するはずです。そして、皇帝の「恣意」による皇位継承順位の変更という「歴史的愚行」(というよりは「歴史的犯罪」)を、文字通り「あの手、この手」を使って阻止するはずです。
「陛下は、ご自身のロマンチシズムとやらのために、旧ゴールデンバウム王朝の愚行を再現されるおつもりですか?」
こうオーベルシュタインに切り出されたら、ラインハルトも何ら反対できず、
「・・・わかった、卿の言うとおりにしよう・・・」
となる可能性が極めて大きいと思われます。
そして、オーベルシュタインの意見が「法律の専門家」という裏書きがある以上、「ドライアス」並みの冷徹さと「ダイヤモンド」並みの硬度を持つ「正論」となり、ミッターマイヤーら武官も内心では反発するものの、何ら反論できなくなるはずです。
こうなってくると、ラインハルトの存命中はともかく、将来の「凡庸な暗君」出現に備えて、帝国議会の開設、責任内閣制度の採用、司法権の独立etcといった立憲君主制へ驀進することと思われます。
(現実的だが、あまり芸のない結論ですな、我ながら・・・(^^;;;;)
しかし、それでもロイエンタール(または一部の不満分子)がジークⅡ世を擁立して謀叛を起こす可能性は残りますね(笑)
それでは、
今回の投稿はここ迄にいたしとう御座いまする<(_ _)>
八木あつしさま・佐々木公彦さま・ソルジャー大佐さま、レスありがとうございます。
ラインハルトの実子が誕生した時点で、アレク大公が皇位継承第1位に就任。ジーク2世(仮)は皇室の藩屏としてアレクの予備と位置づけられる可能性が高いでしょうね。これで、ローエングラム王朝は安泰で、めでたし、めでたし・・・。ただし、みなさんご指摘されているように、ロイエンタールがジーク2世をかつぐという可能性はありますが・・・。
ただ、ジーク2世が存在した場合、ラインハルトがバーミリオンで戦死した可能性が高いと思います。ラインハルトが死んでもジーク2世とユリアンを主人公として、作者は物語を続けることが出来ることが理由です。もう一つは、ヤンが無条件停戦命令に従った理由の一つにラインハルトが死んだ場合、帝国が混乱状態に陥り、帝国人民が塗炭の苦しみを負うことになるという危惧があったと思われるからです。しかし、ラインハルトが死んでも、ジーク2世を中心に帝国は団結を保つだろう→しかし、新体制を確立するために帝国軍は一時撤退するだろう→帝国・同盟は実質的に休戦状態となるだろうという判断から、ヤンは一斉攻撃を命じると思います。
そして・・・。帝国暦490年、バーミリオンにおけるラインハルトの戦死をうけて、帝国軍は一時的に撤退する。首都オーディンでラインハルト陣営の提督たちによる会議が開かれた結果、ジーク2世を中心に彼らは団結し、同盟に復讐することを誓い合う。ラインハルトの後を継いで帝国宰相に就任したロイエンタールはカザリン・ケートヘンが帝位をジークフリード・グリューネヴァルト伯爵に譲ったと宣言した。ここにゴールデンバウム王朝は崩壊し、グリューネヴァルト王朝が成立した。ロイエンタールは軍務尚書ミッターマイヤー・宇宙艦隊司令長官ミュラーなど他の提督たちの助けを借りながら、ラインハルトの改革路線をすすめ、帝国の国力を充実させていった。
一方、同盟ではトリューニヒトが失脚し、アイランズが議長に就任した。アイランズ議長はビュコックを統合作戦本部長、ヤンを宇宙艦隊司令長官に任命し、帝国再侵攻に備えた。ヤンはアッテンボローに策を授けて、イゼルローン要塞を再奪取させ、防備をかためた。しかし、同盟はそれ以上帝国に侵攻する力もなく、また帝国も新体制の確立に時間がとられ、帝国・同盟の関係はこう着状態に陥った。そして、20年後。
有能な青年に成長した銀河帝国皇帝ジーク2世は同盟再侵攻の意志を固め、副官で盟友のフェリックス・ロイエンタール少将とともに優秀な人材を周りに集めていた。一方、同盟では軍を退役したのち、やむなく政界入りしたヤンが最高評議会議長となり、アッテンボローが統合作戦本部長、ユリアンが宇宙艦隊司令長官となっていた。ジーク2世の動向に注目していたユリアンもまた対帝国戦争の準備をすすめる。かくして、同盟と帝国の間に再び戦乱の予感が・・・ということになるでしょうか?
イッチー様
ソルジャー大佐です。
「銀英伝第2部・ジーク2世VSユリアン」の構想、拝読しました。
> ただ、ジーク2世が存在した場合、ラインハルトがバーミリオンで戦死した可能性が高いと思います。ラインハルトが死んでもジーク2世とユリアンを主人公として、作者は物語を続けることが出来ることが理由です。もう一つは、ヤンが無条件停戦命令に従った理由の一つにラインハルトが死んだ場合、帝国が混乱状態に陥り、帝国人民が塗炭の苦しみを負うことになるという危惧があったと思われるからです。しかし、ラインハルトが死んでも、ジーク2世を中心に帝国は団結を保つだろう→しかし、新体制を確立するために帝国軍は一時撤退するだろう→帝国・同盟は実質的に休戦状態となるだろうという判断から、ヤンは一斉攻撃を命じると思います。
充分ありうることと思います。ラインハルトの身持ちの堅さは超弩級ですから、御落胤騒動もあり得ません。血縁の男子はジークⅡ世だけですので、彼が何の問題もなく盟主に擁立されることになります。
(ラインハルトがロイエンタール、シェーンコップ、ポプラン級のプレーボーイだったら真贋含めて「御落胤1個大隊」。帝国は分裂し、さながら銀英伝版「五胡十六国時代」に突入?したのかも・・・(^^;)
> そして・・・。帝国暦490年、バーミリオンにおけるラインハルトの戦死をうけて、帝国軍は一時的に撤退する。首都オーディンでラインハルト陣営の提督たちによる会議が開かれた結果、ジーク2世を中心に彼らは団結し、同盟に復讐することを誓い合う。
提督たちの会議がシュワルツェンの館で開催されれば、後世の歴史家は「シュワルツェンの盟約」と呼ぶことになるでしょう。
ラインハルトの後を継いで帝国宰相に就任したロイエンタールはカザリン・ケートヘンが帝位をジークフリード・グリューネヴァルト伯爵に譲ったと宣言した。ここにゴールデンバウム王朝は崩壊し、グリューネヴァルト王朝が成立した。ロイエンタールは軍務尚書ミッターマイヤー・宇宙艦隊司令長官ミュラーなど他の提督たちの助けを借りながら、ラインハルトの改革路線をすすめ、帝国の国力を充実させていった。
こちらのサイト様で時折物議になる「オーベルシュタインが生き残ったら?」から推測しますと、オーベルシュタインはバーミリオンでラインハルトと伴に戦死した公算が大と思われます。ミュラーが生き残ったかは微妙だと思います。バーミリオン会戦に間に合えばラインハルトに殉じて戦死する可能性があります。あるいは、旗艦を5回(史実は4回)も移してしぶとく生き延びるのか? 生き残った場合でも、先の「イゼルローン要塞戦」の敗戦もありますので「宇宙艦隊司令長官就任」の可能性はかなり低いと思いますが。
> 一方、同盟ではトリューニヒトが失脚し、アイランズが議長に就任した。アイランズ議長はビュコックを統合作戦本部長、ヤンを宇宙艦隊司令長官に任命し、帝国再侵攻に備えた。ヤンはアッテンボローに策を授けて、イゼルローン要塞を再奪取させ、防備をかためた。しかし、同盟はそれ以上帝国に侵攻する力もなく、また帝国も新体制の確立に時間がとられ、帝国・同盟の関係はこう着状態に陥った。
トリューニヒトは一旦は失脚するでしょうが、政治生命を絶たれるようなヘマはしないと思います。停戦受諾の件も「確かに短慮だったかもしれない。しかし、ヴェスターラントの例もある。数億のハイネセン市民を守るため、あの場合、停戦受諾もやむを得なかったのだ」とマスコミを動員して政治生命の保全をはかり、しばらくは雌伏するかもしれません。アイランズは健康上の理由(気の毒に、半身不随で寝たきり)から、評議会議長就任は辞退すると思われます。となると、残る候補はレベロかホワン(ウィンザー女史(銀英伝版・某国社民党党首?)など問題外!)・・・。同盟側政界の人材不足は深刻です。やはりレベロの度量ではヤンがやりにくいでしょうから、とりあえずは、ホワンは評議会議長に、レベロには財務委員長に復職してもらい、新たな人材発掘と育成に努めて頂きましょう。
(やはり、トリューニヒト=地球教団の動向が気になるところ)
そして、20年後。
> 有能な青年に成長した銀河帝国皇帝ジーク2世は同盟再侵攻の意志を固め、副官で盟友のフェリックス・ロイエンタール少将とともに優秀な人材を周りに集めていた。一方、同盟では軍を退役したのち、やむなく政界入りしたヤンが最高評議会議長となり、アッテンボローが統合作戦本部長、ユリアンが宇宙艦隊司令長官となっていた。ジーク2世の動向に注目していたユリアンもまた対帝国戦争の準備をすすめる。かくして、同盟と帝国の間に再び戦乱の予感が・・・ということになるでしょうか?
歴史の徒花・銀河帝国正統政府も、おそらくは首相レムシャイド伯がハイネセンで客死した時点で自然消滅することでしょう。史実どおりエルウィン・ヨーゼフⅡ世が「山猫」のような性格だと、ホームレスになって野垂れ死に?する公算大。しかし、小官想定の「絵を描くことの好きな、純真な少年皇帝」だったら、「皇帝退位、正統政府解散」を宣言し、ゴールデンバウム姓を捨て母方の姓を名乗り、「市井の一庶民」として、穏やかで平凡な生涯(キャゼルヌ家の次女と結婚?)をおくると良いですね。
それでは、
勝手気儘なレスで恐縮ですが
今回の投稿はここ迄にいたしとう御座いまする<(_ _)>
イワン様、イッチー様、不沈戦艦様
レスをありがとう御座います。
イワン様
ドイツ系の名前に限定すると、もうあらかた使い尽くされた感があります。たしかに、ルクセンブルグの名を見たとき、一瞬、神聖ローマ帝国(ドイツ第1帝国)のルクセンブルグ王朝の引用かと思いましたが、ローザ・ルクセンブルグだったんですね(^^;
社会主義は専制君主制の対極の思想の一つです。その点をクリアしようとするなら、ルクセンブルグ王朝の領地から引用するのはいかがでしょう。旗艦の名を「プラーグ」(プラハのドイツ名)か「ベーメン」(チェコ(ボヘミア)のドイツ名)などになさてみては? ドイツ社会主義の印象が多少なりとも薄れると愚考しますが。
イッチー様
ユーゼフ・ヤルゼルスキ法秩序委員長閣下の想定。お見事!!です。
原作者・田中芳樹氏の思想云々はさておき、帝国・同盟の人材のアンバランスさは、目を覆わんばかりです。できれば、もう一人同盟版シルヴァーベルヒのようなテクノクラートの大家も欲しいところですね(しかし、同盟政府に工部省のような省庁があったかな?)。
不沈戦艦様
お見それいたしました。小官のフォン・ロートリンゲン公爵など出る幕は御座いません(^^;;;;
フォン・タンネンベルク侯に於かれては、このまま銀英伝版ワーテルロー或いは銀英伝版関ヶ原の合戦並みの大勝利を収められることをお祈りしております(ご武運を!!!)
こうなってきますと、リップシュッタト戦役の帰趨とその後も気になるところ。
そこで、浅学非才の身なれど、小官が推測いたしますところを述べさせていただきます。
・オーディーン会戦
当初は艦艇数に優るローエングラム艦隊がタンネンベルク艦隊を圧倒。姉グリューネワルト伯爵夫人の復讐の怨念に燃えるラインハルトやキルヒアイスが陣頭に立ち、タンネンベルク侯の本隊に肉薄すること数度に及んだ。しかし、タンネンベルク侯側の粘り強い戦術に尽く阻まれてしまう。戦闘開始から数時間後、互いの艦艇数の半ばを失ったところへ、メルカッツ提督率いるガイエスブルグ艦隊がようやく来援。半月陣をもってローエングラム艦隊を後方から半包囲した。
ローエングラム艦隊はミッターマイヤーらの奮戦虚しく大混乱に陥った。結局はキルヒアイスが殿部隊を指揮し、自分の生命と引き替えにラインハルトらをガイエスブルグ方面へ落ち延びさせた。
タンネンベルク侯の言動から、ミッターマイヤーの助命が絶望的と判断したロイエンタールはミッターマイヤーの両親と妻エヴァンゼリンを伴い帝都を脱出し、一路フェザーンへ亡命を図る。その間もロイエンタールは親友の安否を気遣い、ガイエスブルグに籠城中のミッターマイヤーと合流するため、単身ガイエスブルグへ向かう。
・ガイエスブルグ要塞攻防戦
ガイエスブルグ要塞へ逃げ込んだラインハルトのもとにキルヒアイス戦死の報が届き、さらに復讐心を燃え上がらせる。
オーベルシュタインはタンネンベルク侯の後方を攪乱するため、埋伏しておいた工作員に一斉に破壊工作を行うように命令した。タンネンベルク侯の腹心の部下が何人か犠牲になったが、タンネンベルク侯の歓心を得ようとするラング社会秩序維持局長の活躍で、オーベルシュタインの工作員のほとんどを逮捕または射殺することに成功した。
戦況は籠城側ローエングラム軍と攻城側タンネンベルグ軍の睨み合いが数日に及んだ。ロイエンタールはガイエスブルグ入城の秘策を練っていたが、またしてもタンネンベルク侯に捕らえられてしまう。ミッターマイヤーの助命を条件にタンネンベルク侯の配下に加わることを承諾したロイエンタールだが、タンネンベルク侯が約束を守るつもりはないことを見破っていた。
ローエングラム軍の内部を攪乱させる任務を命じられたロイエンタールは、タンネンベルク軍に追われるという偽装をしながら、ようやくガイエスブルグ入城をはたした。
・ガイエスブルグ落城
冷静さを失ったラインハルトに部下たちは動揺しはじめる。もはやこれまでと、ロイエンタールはミッターマイヤーにローエングラム軍からの離脱と同盟への亡命を勧める。苦悩するミッターマイヤーの気も知らず、ラインハルトは全軍に最後の決戦を命じた。
「やはり、金髪の儒子は儒子のままか・・・。所詮は覇者の器ではなかったか・・・」
オーベルシュタインは冷ややかにそう呟くと、ガイエスブルグをシャトルで脱出し同盟へ亡命していった。
最後の決戦を挑んだラインハルトの軍は予想以上に善戦し、タンネンベルク侯の本隊へ三度も突き崩した。しかし、結局は寡衆敵せず、ついにローエングラム軍は壊滅した、ラインハルトは旗艦ブリュンヒルトと運命を伴にし、後世まで語りぐさになるような華々しい最期をとげた。
ブリュンヒルト撃沈の報を手にしたミッターマイヤーは、親友ロイエンタールの勧めもあり、同盟への亡命を決意。タンネンベルク軍の執拗な追撃を振り切ってイゼルローン要塞のヤン・ウェンリー提督のもとに身をよせることになった。
いかがなものでしょう?
あとはマキャベリズムの使徒たるタンネンベルク侯のことです。邪魔になったリッテンハイム公を暗殺して、その罪をブランシュワイク元公爵或いはミッターマイヤーらローエングラムの残党に擦り付けることなど造作もないことと推察します。
(ほんとにリッテンハイム公が、ブランシュワイク元公爵或いはミッターマイヤーらローエングラムの残党に暗殺されたら「超ラッキー」ものですな(^^;;;;)
かくして、摂政、帝国宰相及び帝国軍最高司令官になられた我らがタンネンベルク公爵は反銀英伝版「神々の黄昏」作戦を発動し、皇父リッテンハイム公の仇討ちを大義名分にフェザーン及び同盟へ大挙侵攻する。そして、寡勢のヤンたち同盟軍を嘲笑うかのような一大物量作戦を展開し、各地の同盟軍基地を攻略しながら、一挙に首都ハイネセンを目指して突き進んだ。ヤンはタンネンベルク公を得意の戦場心理作戦で迎撃しようとするが、そのような手に引っかかるようなタンネンベルク公ではなかった。
結局、ヤンはバーラート星系外縁部でタンネンベルク公の大部隊と決戦する羽目に陥るが、何とかタンネンベルク公の大部隊と持久戦に持ち込むことに成功した。しかし、タンネンベルク公の別動部隊がハイネセンに殺到し、トリューニヒト政権は無条件降伏して同盟は滅亡してしまう。
ヤンもミッターマイヤーら亡命者とともに降伏。タンネンベルク公はヤンたち一党の奮戦にいたく感じ入り、罪一等を減じて辺境へ流罪とした。
帝都へ凱旋したタンネンベルク公は正式にサビーネ女帝と結婚し、単に女帝の夫としてだけでなく、共同統治者として帝位に登り「帝国中興の名君・啓蒙帝エーリッヒⅢ世」として史書に記されることになた・・・。
以上が、小官が想定しました反銀英伝「啓蒙帝エーリッヒⅢ世年代記」(仮名)です。
ところで、小官も柘植久慶氏の「逆撃!」シリーズは愛読しております。
やたら綺麗事を並べるだけ(国際政治は修羅道のはずです!)の「○○の艦隊」シリーズよりは、外国の傭兵部隊に身を置き、軍事的な知識と豊富な経験に基づく柘植氏の作品の方が、よほど読み応えがあると愚考いたします。
レスが少々長めになってしましましたが
今回の投稿はここ迄にいたしとう御座いまする<(_ _)>
どなた様も失礼いたしました(^_^)ノ
いつのまにか第2部になっていました。(^^;;)
ここの掲示板は、たくさんの人が書き込みをするので、直ぐに下がってしまい、トップから見られなくなってしまうのがツライですね。
イッチーさんとソルジャー大佐さんの考えにほとんど賛成なのですが、私は少し違うところがあります。
ジーク2世をヤンが知っているのか?という点です。
ラインハルトはラグナロック作戦時ではまだ皇帝ではなく、帝国宰相・帝国軍最高司令官・ローエングラム公爵です。ローエングラム王朝成立後は、後継者指名が有り得ます。しかしこの時点では、ラインハルトがジーク2世を後継者に指名する意味がありません。そのためジーク2世の存在が、この時点で同盟側に伝わるとは思えないのです。
しかしこれでは史実通りになってしまう。そこでフェザーンが帝国正統政府にジーク2世情報を伝え、それをメルカッツ提督がヤンに伝えたとします。
そして首都星ハイネセンです。すでにロイエンタール・ミッターマイヤー両艦隊が展開しており、同盟政府に降伏勧告を行っています。そして同盟政府はそれを受諾しました。ヤンがバーミリオン会戦で停戦命令を破りラインハルトを倒せば、同盟政府は降伏の条件を破ることになります。こうなると降伏は無意味になり、激怒したミッターマイヤーがハイネセンへ報復攻撃を行う可能性が高いと思われます。
ヤン艦隊がハイネセンに戻ったとき、廃墟になった惑星を見ることになるかもしれません。もちろん同盟政府及び同盟軍司令部は、帝国軍の攻撃で消滅しているでしょう。ほとんどの政治家はこれで死にます。
そのため隣の惑星テルヌーゼンにて、ヤンが臨時政府を建設。そしてシェーンコップとアッテンボローの策略?で自由惑星同盟臨時総統(総統って名称が私は好きなんです)にでも就任し、艦隊再建・議会再建・社会再建を行うことに。
もう一つ。ラインハルト死後にジーク2世をその後継者にするのは良いとして、彼をすぐに皇帝に出来るかという点です。
ラインハルトには、貴族連合軍を打ち倒し民衆を解放、フェザーンを占領、自由惑星同盟を降伏させる、と誰からも文句は言えない大戦果を上げ、ゴールデンバウム王朝から帝位を簒奪しました。いわば実力から帝位簒奪を国民に認めさせたのです。
ではジーク2世です。彼はラインハルトの直系の子供ではなく、姉のアンネローゼの子供であり傍流にすぎません。帝国軍指導部の忠誠の対象にはなっても、皇帝として国民の忠誠の対象になれるのでしょうか?ジーク2世を帝国軍が支持したとしても、その帝国軍は司令官ラインハルトを死なせ同盟領から撤退したことで威信は低下しています。
1歳未満の子供から2歳の子供への帝位継承を行うぐらいなら、ロイエンタールが直ぐに実権を握った方が、国民はまだ納得するかも知れません。
そこでジーク2世が皇帝になるにはどうしたら良いか? 現ゴールデンバウム家当主カザリン・ケートヘン皇帝との結婚です。婚姻によってゴールデンバウム家をグリューネワルト家に取り込むことで、新皇帝として立つのがベターかと。簒奪するだけの実力を見せられない限りは、婚姻などで正当性を見せないと帝位移動は難しいと思います。
あとは、イッチーさんの考え通り進むのではないかと思います。20年後、銀河英雄伝説第2部が始まります。問題はジーク2世22歳対して、ユリアン39歳というところですか。ちょっとユリアンが主人公の年齢的にやばいことになってしまうかも……。
それでは今回はこのあたりで。(^-^)/~~
ソルジャー大佐さま、八木あつしさま、レスありがとうございます。先ほど、お二方の意見を取り入れて、バーミリオン直後と20年後の設定の修正版を投稿したのですが、長すぎたためか、投稿できず、消えてしまったため、今度は2つにわけて投稿しますね。
ヤンはハイネセンの無条件停戦命令を無視した。ヤン艦隊からビームが雨あられのように降り注がれ、ラインハルトの旗艦「ブリュンヒルト」は炎上した。ラインハルトと同乗していたオーベルシュタイン、キスリング、エミールも戦死し、救援に駆けつけたミュラーも壮烈な戦死を遂げた。後にヤンは語っている。「もしもローエングラム公に後継者がいなければ、私はためらったかもしれない。指導者を失った帝国が混乱し、人民が塗炭の苦しみを味わうことが目に見えていたからだ。しかし、後継者が存在する以上、帝国が分裂することはないだろう。それに後継者はまだ乳児だ。その子が成人するまで、同盟は戦争を休むことが出来る・・・と私はとっさに判断した」
ラインハルト戦死の報はハイネセンにすぐさま伝わった。「こうなれば、約束不履行の非をならし、叛乱軍どもを血祭りにあげようぞ!」と逆上するミッターマイヤーをロイエンタールは「民衆に罪はない。同盟政府と銀河帝国正統政府の要人たちに罪をあがなってもらえばよかろう」と制した。
逃亡をはかったトリューニヒトはロイエンタールに射殺された。最高評議会ビルではアイランズ、ドーソンが自決し、ビュコックは「責任は老人1人が全部負う。若い者を許してやって欲しい」と主張して、帝国軍の銃口に倒れた。チェンもまた「私の死と引き換えに他の将兵の罪を許されたい」という遺書を残して、自決した。
銀河帝国正統政府ではレムシャイド伯が自決。ランズベルク伯は皇帝を連れて逃亡することを主張するが、天使のようなエルウィン・ヨーゼフの人柄にほれ込んだシューマッハーは「みじめな生涯を送らせるよりも美しいままお亡くなりになられたほうが帝王としてふさわしい」と毒入りジュースを皇帝に勧め、自らも自決した。無謀にも帝国軍に単身乗り込んだランズベルク伯は「金髪のこぞうの死は皇帝陛下に反逆した報いだ」と叫んで、ロイエンタールに射殺される。
ミッターマイヤー、ロイエンタール軍が撤退した後、ハイネセンに上陸したヤンが見たものは政府・軍の要人の死屍累々であった。ビュコックとチェンの最後の様子を聞かされたヤンは一人涙する。
ヤンは野にくだっていて難を逃れたレベロとルイを探し出し、レベロを議長に、ルイを国防委員長に据える。ルイはヤンを統合作戦本部長、アッテンボローを宇宙艦隊司令長官、キャゼルヌを後方勤務本部長に任命する。ヤンはシェーンコップとメルカッツに策を授けてイゼルローン要塞を再奪取させ、シェーンコップをイゼルローン要塞司令官、メルカッツを駐留艦隊司令官代理に任命。(亡命者のために正式な司令官になれず)
一方、帝国ではラインハルト陣営がジークフリード・フォン・グリューネヴァルト伯爵を中心に団結するすことで一致。とりあえず、ロイエンタールがラインハルトの後継者として帝国宰相に就任した。ロイエンタールはミッターマイヤーを軍務尚書、メックリンガーを統帥本部長、ワーレンを宇宙艦隊司令長官に任命した。また、カザリン・ケートヘンとジークフリードの婚約を発表し、帝位簒奪の布石をうった。
その後20年間の間におこったこと。
帝国
ロイエンタールは山荘で休息をとっているときに自分を暗殺しようとしたエルフリーデを無理やり愛人にする。エルフリーデはフェリックスを出産後、失踪。やむなくフェリックスを引き取り男手一つで育てる。ミッターマイヤーには子供が出来ず、ロイエンタールの近侍のハインリッヒを養子に迎える。アンネローゼの近侍のモーデル少年は士官学校に入り、軍人となる。ヒルダはラインハルトを救えなかった自責の念からジークフリードの教育係を買って出、ジークフリードの教育に自らの生涯を賭ける。そのかいあってか、ジークフリードは軍事・政治ともに天才的な才能を発揮する。ジークフリードは21歳のときにカザリン・ケートヘンと結婚し、帝位を譲られ、第39代ゴールデンバウム王朝皇帝となった。しかし、ジークフリードにはゴールデンバウム家の血は一滴も流れておらず、実質的にゴールデンバウム家の支配はここに終わりを告げた。
同盟
ヤンとフレデリカは結婚し、翌年、娘のランファ(仮)が誕生。ヤンの結婚直後、ユリアンはイゼルローン要塞再奪取作戦に参加し、そのままイゼルローン勤務を申し出る。そのとき知り合ったカリンと20歳のときに結婚。翌年、息子のカール(仮)が誕生。
アッテンボローは34歳のときにキャゼルヌ夫人の仲介で見合い結婚し、翌年、息子のチャールズ(仮)誕生。
同盟は戦争が休戦状態になったこととフェザーンが帝国に占領され、債務が帳消しになったことで経済を再建し、レベロ・ルイの両議長時代に繁栄を取り戻す。それを見て、ヤンは軍の退役を申し出るが、同盟政府は交換条件として選挙への出馬を要請。キャゼルヌらに説得され、やむなくテルヌーゼン惑星区から出馬。圧倒的な知名度を生かして、同盟議長にまで祭り上げられる。キャゼルヌもヤンにつきあう形で自分の故郷から出馬し、当選。国防委員長に就任。
20年後の設定はまた改めて。
20年後(帝国暦510年・宇宙暦819年)の設定です。
銀河帝国
ジークフリード1世(21歳)…ゴールデンバウム王朝第39代皇帝。前皇帝カザリン・ケートヘンの夫で結婚と同時に帝位を譲られる。政治的・軍事的に天才的な才能を発揮する。父・叔父の遺志を引き継ぎ、同盟再侵攻を決意。
カザリン・ケートヘン(21歳)…皇后。前皇帝だが、決しておごることなく夫を支える。
オスカー・フォン・ロイエンタール(52歳)…帝国宰相。ラインハルトの改革路線を引き継ぎ、国力の充実につとめる。
ウォルフガング・ミッターマイヤー(51歳)…副宰相兼軍務尚書。帝国軍の再編に尽力し、同盟再侵攻に備える。
カール・エドワルト・バイエルライン(47歳)…統帥本部長。ミッターマイヤーの後継者的存在。
コンラート・フォン・モーデル(35歳)…宇宙艦隊司令長官。もとアンネローゼの近侍。ジークフリードの兄的存在。
ハインリッヒ・ミッターマイヤー(33歳)…帝国軍上級大将。もとロイエンタールの近侍。ミッターマイヤー家の養子となる。モーデルの親友。
フェリックス・フォン・ロイエンタール(21歳)…帝国軍少佐。ジークフリードの親友で副官。オスカーの息子。
自由惑星同盟
ヤン・ウェンリー(52歳)…最高評議会議長。本人は自分に政治の才能があるとは思っておらず、辞任の機会を探っている。
フレデリカ・グリーンヒル・ヤン(45歳)…ヤンの妻。議長秘書官。同盟の政治は実際には彼女が動かしている。
アレックス・キャゼルヌ(58歳)…財政委員長。ヤンにつきあう形で政治家になったが、ヤンよりはるかに行政処理能力に優れている。
ワルター・フォン・シェーンコップ(55歳)…国防委員長。やはりヤンにつきあう形で政界入り。女性票の集票能力はダントツ。
ダスティ・アッテンボロー(50歳)…統合作戦本部長。ジャーナリスト志望だったが、軍人を辞める機会を逸した。
オリビエ・ポプラン(48歳)…イゼルローン要塞司令官。外見は司令官らしくなく、まだ若々しい。
ユリアン・ミンツ(38歳)…宇宙艦隊司令長官。ジークフリードの動向に早くから注目する。
ヤン・ランファ(19歳)…ヤンの娘。父の反対を押し切って、士官学校に入学。帝国との戦争が始まると准尉待遇で参戦。
カール・ミンツ(16歳)…ユリアンの息子。ランファに思慕の情を抱き、ランファを追って士官学校に入学。帝国との戦争が始まると下士官待遇で参戦。
チャールズ・アッテンボロー(16歳)…ダスティの息子。士官学校でカールの同級生で、恋のライバルでもある。
な~んか、年寄りばかりの話になりそうですね。(苦笑)
> な~んか、年寄りばかりの話になりそうですね。(苦笑)
どうもイッチーさん。
普通に考えるとこのぐらいの年齢設定の方が現実的だと思います。銀英伝の軍人キャラは、全員若すぎるのですから。
しかし、最初から銀英伝がこの設定で始まると人気は出ないかもしれない。やはり第2部としてじゃないと活かせない設定です。
それにしても同盟側でヤンと対立する野党は、20年の長きに渡り政権と軍を支配するヤン・ウェンリー独裁政権と叫んでいそうだ。
個人的には、旧フェザーンの秘密工場で造られた地球教団艦隊1万隻と実は生きていたエルウィン・ヨーゼフ2世(性格悪い本編版)が結びつき大謀略が展開される、といった隠し要素が欲しいです。(笑)
> 個人的には、旧フェザーンの秘密工場で造られた地球教団艦隊1万隻と実は生きていたエルウィン・ヨーゼフ2世(性格悪い本編版)が結びつき大謀略が展開される、といった隠し要素が欲しいです。(笑)
その設定いただきました。(笑)
帝国軍による「ハイネセン大虐殺」(同盟政府・銀河帝国正統政府の要人を殺害した事件)の折、地球教徒の助けで、エルウィン・ヨーゼフ、シュマッハー、ランズベルク伯はハイネセンから逃亡した。フェザーンを失った今、地球はエルウィン・ヨーゼフを擁して、武力による帝国のっとりをたくらむ様になったのである。
ド・ヴィリエ(48歳)…地球教総大主教。独自の武力を蓄え、帝国からの侵攻に備えると同時に、帝国乗っ取りの陰謀をめぐらす。
エルウィン・ヨーゼフ2世(28歳)…地球内に設けられた銀河帝国正統政府皇帝。銀河帝国乗っ取りのための手ごまとして何不自由ない生活を送る。
レオポルド・シューマッハー(52歳)…地球教団艦隊司令官。軍事的才能を買われ、地球教では重用されているが、本人の気持ちは複雑。かっての仲間も地球教艦隊に加わっている。
アルフレット・フォン・ランズベルク(47歳)…銀河帝国正統政府首相。実質的な権限はなにもないが、本人は帝国を乗っ取り、自らが返り咲く日を待っている。
ソルジャー大佐です。
またまたレスに参上します。
> > 個人的には、旧フェザーンの秘密工場で造られた地球教団艦隊1万隻と実は生きていたエルウィン・ヨーゼフ2世(性格悪い本編版)が結びつき大謀略が展開される、といった隠し要素が欲しいです。(笑)
小官も、その設定に一口乗せてください(笑)。
> 帝国軍による「ハイネセン大虐殺」(同盟政府・銀河帝国正統政府の要人を殺害した事件)の折、地球教徒の助けで、エルウィン・ヨーゼフ、シュマッハー、ランズベルク伯はハイネセンから逃亡した。フェザーンを失った今、地球はエルウィン・ヨーゼフを擁して、武力による帝国のっとりをたくらむ様になったのである。
>
> ド・ヴィリエ(48歳)…地球教総大主教。独自の武力を蓄え、帝国からの侵攻に備えると同時に、帝国乗っ取りの陰謀をめぐらす。
> エルウィン・ヨーゼフ2世(28歳)…地球内に設けられた銀河帝国正統政府皇帝。銀河帝国乗っ取りのための手ごまとして何不自由ない生活を送る。
> レオポルド・シューマッハー(52歳)…地球教団艦隊司令官。軍事的才能を買われ、地球教では重用されているが、本人の気持ちは複雑。かっての仲間も地球教艦隊に加わっている。
> アルフレット・フォン・ランズベルク(47歳)…銀河帝国正統政府首相。実質的な権限はなにもないが、本人は帝国を乗っ取り、自らが返り咲く日を待っている。
エルウィン・ヨーゼフⅡ世の影武者説、お見事!です(笑)。
たしかに、エルウィン・ヨーゼフⅡ世が「善人」では、謀略など企みませんね。ハイネセンで死亡した人物が「はたして、本物だったのか?」のミステリーが加わると、なお趣が増すのでは?
ド・ヴィリエ地球教総大主教は「地球教法皇」を目指しているはず。
国名はさしずめ「神聖銀河帝国」(もちろん、法皇が皇帝より上位!)になるんでしょうな。
ソルジャー大佐さん、S.Kさん、イッチーさん、レスを読ませていただきました。(今書いてますが、もちろん直後に読んでいます)
アンネローゼがエルウィン・ヨーゼフ2世の育ての親になる。これは実現しやすいIFです。ただS.Kさんも言われていますが、最後は美談よりも悲劇になる可能性が高いです。アンネローゼが関係する分、ラインハルトが幼児殺しを躊躇しないと思われます。
しかしエルウィン・ヨーゼフ2世は「純心エルウィン」ですから、美談・悲劇どちらでも華となります。(笑)
とりあえず、自分の前のレスのシミュレートの続きを考えみました。
※※※
リップシュタット戦役でキルヒアイスが死に、アンネローゼはラインハルトではなくエルウィン・ヨーゼフと共にいるようになった。ラインハルトは、姉が自分を捨てゴールデンバウム家の皇帝を取るのか、と苦悩するのだった。
その時1つの報告が入る。何とフェザーンが皇帝誘拐を企画していたのだ。ラインハルトは、もはや目障りでしかない皇帝を自分の視界から消しアンネローゼから引き離すべく、そして同盟侵攻の大義名分を得るためにもその行動を黙認にした。
その結果(2つに分岐)
1・新無憂宮でたまたま皇帝に添い寝をしていたアンネローゼまで皇帝を一緒に連れさらわれた。
2・皇帝誘拐事件が起こり、アンネローゼはラインハルトのもとに皇帝を早急に救うように嘆願に行く。その時、ラインハルトのくせからアンネローゼは弟が裏で誘拐事件に関わったことを感じとった。幼い皇帝を自らの野望の為、誘拐事件を起こしてまで利用する弟をアンネローゼは糾弾した。
1・2どちらが起きてもラインハルトの脆弱な精神には、鋭い一撃があびせられた。
1の場合・安易な同盟侵攻を行えばアンネローゼの身に危険が及ぶ可能性が高い。
2の場合・皇帝誘拐の黙認を知ったアンネローゼが自分に向ける視線が痛い。
そしてどちらの場合もアンネローゼの存在が、ゴールデンバウム王朝よりになっているため、皇帝が死んだ場合、また帝位を簒奪した場合に姉との絆が切れる可能性が非常に高い。
シスコン・ラインハルトにとって、キルヒアイスとの絆を失った今、アンネローゼとの絆まで失うことが出来るのか?
※※※
やはり皇帝誘拐事件が、純心エルウィン、ラインハルト、アンネローゼ、この3人にとってその後のキーポイントになると思います。
う~ん、結局エルウィン・ヨーゼフ2世はどんな性格になっても誘拐される運命のようです。むしろ純心な分、どのような死に方になるのかが問題になってきそうです。(⌒~⌒ι)
ところで1つ。
ラインハルトの覇業において軍事的な障害は、数は多いが烏合・無能の貴族連合軍、アムリッツア後弱体化した自由惑星同盟、テロ組織地球教団でした。そして精神的な障害は、シスコン、キルヒアイスの死(ヴェスターランド虐殺はキルヒアイスが死ななければ負担にはならない)ぐらいです。
私としてはキルヒアイスの死以外、ラインハルトにとってあまりにもその覇業の障害が少ないと思っています。もはやラインハルトの軍事面での有利が動かなくなってしまった分、アンネローゼとの対立などで精神面を揺さぶると面白くなったと思います。
キルヒアイス、アンネローゼという精神の枷を乗り越えたとき、ラインハルトは真の成長を果たし偉大な皇帝になるのか。それとも精神のバランスが崩れた欠陥皇帝になるのか。やはり興味はつきないです。
では今回はこのへんで( ^-^)/
八木様、レス有り難う御座います。
小官のたわいもない思いつきに、お付き合い頂き恐縮でございます。
> リップシュタット戦役でキルヒアイスが死に、アンネローゼはラインハルトではなくエルウィン・ヨーゼフと共にいるようになった。ラインハルトは、姉が自分を捨てゴールデンバウム家の皇帝を取るのか、と苦悩するのだった。
そう言えば、精神病理の専門書では、新たに生まれた弟・妹に両親の愛情や関心が移ったことにより情緒不安定になる長男・長女の症例を紹介していますが、ラインハルトの超強度のシスコンもこの症例に該当するようですな。
(しかし、二十歳過ぎになっても乳離れ・・・じゃなかった、姉離れ出来ないヤツが銀河帝国皇帝とは・・・(^^;;;;)
> その時1つの報告が入る。何とフェザーンが皇帝誘拐を企画していたのだ。ラインハルトは、もはや目障りでしかない皇帝を自分の視界から消しアンネローゼから引き離すべく、そして同盟侵攻の大義名分を得るためにもその行動を黙認にした。
> その結果(2つに分岐)
> 1・新無憂宮でたまたま皇帝に添い寝をしていたアンネローゼまで皇帝を一緒に連れさらわれた。
> 2・皇帝誘拐事件が起こり、アンネローゼはラインハルトのもとに皇帝を早急に救うように嘆願に行く。その時、ラインハルトのくせからアンネローゼは弟が裏で誘拐事件に関わったことを感じとった。幼い皇帝を自らの野望の為、誘拐事件を起こしてまで利用する弟をアンネローゼは糾弾した。
>
> 1・2どちらが起きてもラインハルトの脆弱な精神には、鋭い一撃があびせられた。
> 1の場合・安易な同盟侵攻を行えばアンネローゼの身に危険が及ぶ可能性が高い。
アンネローゼ誘拐&人質は、不沈戦艦様の超大作「大逆転! リップシュタット戦役」と同じネタになりますね(笑) やはり、アンネローゼはオーベルシュタイン(or地球教徒)の差し向けた刺客に暗殺されるのか?
> 2の場合・皇帝誘拐の黙認を知ったアンネローゼが自分に向ける視線が痛い。
> そしてどちらの場合もアンネローゼの存在が、ゴールデンバウム王朝よりになっているため、皇帝が死んだ場合、また帝位を簒奪した場合に姉との絆が切れる可能性が非常に高い。
まず間違いなく、疑う余地もなくラインハルトはアンネローゼから「勘当」を申し渡されることでしょう(笑)
(アンネローゼにしてみれば「ラインハルト、わたしは貴方をそのように育てた覚えはありませんよ!」ということになります。)
> シスコン・ラインハルトにとって、キルヒアイスとの絆を失った今、アンネローゼとの絆まで失うことが出来るのか?
おそらく、ラインハルト本人の意思とは関わりなく、地球教とオーベルシュタインの陰謀合戦の結果、生死はともかく、アンネローゼとの絆は破綻を迎えることでしょう。
> う~ん、結局エルウィン・ヨーゼフ2世はどんな性格になっても誘拐される運命のようです。むしろ純心な分、どのような死に方になるのかが問題になってきそうです。(⌒~⌒ι)
既にお気づきのことと思いますが、最初に小官が投稿したときの「星の大海にも都はありましょう・・・(涙)」の台詞は、平家物語・壇ノ浦での二位の尼(平時子)の言葉と「我が征くは星の大海」(を当てこすって)から引用しています。
当初の想定ではエルウィン・ヨーゼフⅡ世の母方の祖母バイロイト男爵夫人(仮名、銀英伝版二位の尼)にこの台詞を言わしめるつもりでしたが、こうなってくるとアンネローゼが言う羽目になるかも・・・
(やっぱ、「悲劇的美談」になってしまいますな・・・)
> キルヒアイス、アンネローゼという精神の枷を乗り越えたとき、ラインハルトは真の成長を果たし偉大な皇帝になるのか。それとも精神のバランスが崩れた欠陥皇帝になるのか。やはり興味はつきないです。
ラインハルトには、銀河の覇権を握ってから病没するまで、あまり時間が残されていませんから、「死」を目前にしてどこまで「人生」を悟り得るか、小官としましても大いに関心のあるところです。
それでは、
今回の追加投稿はここ迄にいたしとう御座いまする<(_ _)>
今更ですが、ふと思いついたので書き込みを。
20年後の設定でヤンやユリアンの子供が出てくる場合、あのお方の子供を出さないと。
ジョン・F・トリューニヒト(42歳)…かつての同盟元首ヨブ・トリューニヒトの長男。父親譲りの政略・弁説の才能、そして甘いマスクを持つ少壮気鋭の政治家にして、同盟議会第2党国民共和党党首。
父の命じた停戦命令を無視しラインハルトを討つことで、帝国軍のハイネセン報復を招き、父を殺し権力を握ったヤン・ウェンリーを憎んでいる。
政府と軍部を(結果的に)握るヤン政権を軍閥政府・独裁政権と糾弾し、旧権力層の企業群と一部の国民の支持を得る。議会では、与党・自由紅茶党議員の不満分子の切り崩しに余念がない。父の残したネットワークを利用し、密かに地球教団と連絡を取っている。
何かネタがあればまた書き込みます。
> ジョン・F・トリューニヒト(42歳)…かつての同盟元首ヨブ・トリューニヒトの長男。父親譲りの政略・弁説の才能、そして甘いマスクを持つ少壮気鋭の政治家にして、同盟議会第2党国民共和党党首。
> 父の命じた停戦命令を無視しラインハルトを討つことで、帝国軍のハイネセン報復を招き、父を殺し権力を握ったヤン・ウェンリーを憎んでいる。
> 政府と軍部を(結果的に)握るヤン政権を軍閥政府・独裁政権と糾弾し、旧権力層の企業群と一部の国民の支持を得る。議会では、与党・自由紅茶党議員の不満分子の切り崩しに余念がない。父の残したネットワークを利用し、密かに地球教団と連絡を取っている。
レスありがとうございます。トリューニヒト2世というのは面白いですね。(やはりあのお方がいないと同盟の政治はつまらないです)しかし、ラインハルト戦死後の同盟は次のような推移をたどると思います。
帝国軍はラインハルト戦死に憤るものの、ハイネセンの無辜の市民を虐殺するのも、ロイエンタールやミッターマイヤーの価値観には合わないでしょうから、トリューニヒト・アイランズ・ドーソン・ビュコック・チェンといった同盟の政府・軍の幹部の一部を銃殺するぐらいで撤退するのではないでしょうか。(むしろ、ビュコックあたりが自分の身を引き換えに市民の安全を確保しそう)その後、帝国軍撤退と入れ替えに、ヤン艦隊が到着し、レベロ-ルイ-ヤン・ラインが権力を掌握することになりますが、一時は国を裏切ったトリューニヒトは国賊扱いされるのではないでしょうか。その息子が政界に進出するのはかなり難しいと考えたのですが・・・。父親のしたたかさを受け継げば、案外可能かもしれませんね。息子は反戦派として代議員に選出されたり。(笑)