ヤンがアルテミスの首飾りを破壊するのに使った惑星間ラムジェットエンジンの出力を計算してみました。相対論は難しいのでニュートン力学で計算しています。
バーラト星系の星図がありませんので太陽系をモデルに選んでみました。仮に冥王星から氷塊を切り出したとすると、地球までの距離が約60億km、これを亜光速(秒速30万km)まで等加速度運動させるとすると、加速度は約750Gとなります。10億トンの氷塊を750Gで加速させるには7.5*10^12Nの推力が必要となり、これで60億km加速すると仕事量が4.5*10^25J。加速時間4万秒で仕事量を割ると出力約1.1*10^21W、これはトールハンマーの出力の100万倍にもなります。ニュートン力学でさえこれですから相対論で計算すればまた数桁数値が違ってくるはずですが、この手を使えば首飾りだけでなくイゼルローンすらも消滅させることができそうですね。1立方キロの氷塊は月面上でさえ自重で崩壊することでしょう。750Gもかけたらエンジンだけすっぽ抜けて飛んでいくのがオチのような。そもそもこのような巨大なシステム、クーデターが発生してから発注しても間に合いませんよね。だとすると民生品の転用でしょうが、同盟の技術者は何の目的があってこんなばかげた装置を製造したのでしょう?
ラムジェットの用途ねえ。惑星改造とか人口惑星建設とか用の金属小惑星やら氷小惑星やらの移動用かな?
とりあえずGはさらに遠くの散乱ディスクやらオールト雲から切り出すか、あとは重力慣性制御技術次第か?
umaさん、亀レス失礼します。ろくでんです。
> ラムジェットの用途ねえ。惑星改造とか人口惑星建設とか用の金属小惑星やら氷小惑星やらの移動用かな?
惑星間移動で亜高速まで加速するのはかえって扱いにくいように思われます。かといって恒星間移動を行うには遅すぎるし。いずれにせよ建設的な用途よりは破壊を目的とした用途しか思い当たりません。
ラムジェットの用途はろくでんさんと同意見です。
太陽系の例で見ると太陽からオールトの雲までが一光年
ハイネセンから外側の雲までが一光年なら、亜光速移動は惑星間でも充分活用可能かと。
首飾り破壊作戦が年単位で掛かる悠長な物にすればあまり無理は無いと思います。もしくはSFにお約束の慣性制御を使えば、もっと作戦期間を短く出来そうです。
独貧貴族さん、ろくでんです。
> 太陽系の例で見ると太陽からオールトの雲までが一光年
> ハイネセンから外側の雲までが一光年なら、亜光速移動は惑星間でも充分活用可能かと。
亀もいいところですが「惑星改造説」の重大な欠陥に気が付きました。どうやって減速するの?ラムジェットは構造上逆噴射不可能でしょ。
ろくでんさんにははじめまして。年1回くらいしか書き込まない審美じうむと申します。
> 亀もいいところですが「惑星改造説」の重大な欠陥に気が付きました。どうやって減速するの?ラムジェットは構造上逆噴射不可能でしょ。
「水のない惑星に氷塊を落とす」
「日射が激しい惑星に核の冬を起こし人間が住みやすい気温にする」
といった用途なら、「落とすオンリー」で問題はないのでは?
近場(同じ太陽系内)から持ってくるのであればコスト的に安いのかも。
> 亀もいいところですが「惑星改造説」の重大な欠陥に気が付きました。どうやって減速するの?ラムジェットは構造上逆噴射不可能でしょ。
「惑星改造」は数世紀以上掛かる巨大プロジェクトなので十年やそこいらでは気にするまでもないと思います。
何処かで惑星改造の為の加速済み氷塊を加工、ガイエスブルク要砦のように氷塊をワープさせ首飾り間近まで持って行きそのままぶつける。首飾り破棄作戦での亀は解決できそう。
減速法
主星の重力を利用した重力減速・・・光速近くの運動なのでほぼ無意味
ラインハルト以上のアホウしかいない同盟はラムジェットの問題点に気付いていない・・・重力減速以上にダメダメだ。
> 「水のない惑星に氷塊を落とす」
> 「日射が激しい惑星に核の冬を起こし人間が住みやすい気温にする」
> といった用途なら、「落とすオンリー」で問題はないのでは?
> 近場(同じ太陽系内)から持ってくるのであればコスト的に安いのかも。
審美じうむさん、こんばんは、独貧貴族です。
NHKでやった直径数百km、秒速約20kmの天体衝突のシュミュレートであの破壊力ですから、光速近くの大質量で隕石落ししたら惑星の方が砕けませんか。
独貧貴族さん、今度は即レスです。
> 首飾り破棄作戦での亀は解決できそう。
空間跳躍後も運動量って保存されるんですかね?
> ラインハルト以上のアホウしかいない同盟はラムジェットの問題点に気付いていない・・・重力減速以上にダメダメだ。
ガイエと違ってレーザー照射によって重心がずれても進路を保持できる同盟のラムジェットは相当に高度なシステムですね。そんなもの十個以上もストックしておいてメーカーは赤字出さないんですかね?あと、ヤンにはこの巨大システムを調達する権限、予算をビュコックから与えられていたのですかね?疑問は尽きません。
> NHKでやった直径数百km、秒速約20kmの天体衝突のシュミュレートであの破壊力ですから、光速近くの大質量で隕石落ししたら惑星の方が砕けませんか。
先に言われちゃった。運動エネルギーは速度の二乗に比例しますから秒速20kmに対し、氷塊は30万km。単純計算でも解放エネルギーは一億倍ですね。
ろくでんさん、返答です。
レーザー照射によって重心がずれても進路を保持できる同盟のラムジェット。普通に考えれば惑星改造に主星系列から飛び出せる速度もレーザー照射で大きく重心がずれても進路を保持出来る性能も無用です。
十個以上のラムジェットは第十三艦隊壊滅後のイゼルローン攻略用に同盟が用意していたものだったらどうでしょう。
同盟のラムジェットは単純にして強力、要砦・惑星が直撃を受ければ住む者諸共、砕け散るに有り得ない最終兵器です。
まともに使えばイゼルローン内の駐屯兵は全滅。同盟内で使用に踏み切った与党の支持率は確実に落ちます。使用理由の体裁を整える為、生贄の羊にエルファシルの英雄が選ばれたとしていたら・・・案外、同盟も捨てた物ではありませんね。
自己レスです。
細かい計算式は忘れてしまいましたが、氷塊の運動エネルギーが全てラムジェット内での核融合反応によってまかなわれたとすると、どれくらいの惑星間物質が必要になるか計算したことがあります。結果「小惑星一個分程度」という数値になったのですが、惑星間物質の存在密度が分からないのでそれ以上の計算はあきらめました。あつかましいお願いですが誰か続きやってくれませんか?
独貧貴族さん、ろくでんです。
私の弟の説は「ラムジェットは来るべきハイネセン攻略のためにミュッケンベルガー元帥がイゼルローンに配備した」というものでした。元帥の得意分野は艦隊戦ではなく攻城戦にあったため、同盟の攻勢に際しても指揮下の9個艦隊には出動命令が下りなかったのではないか?と言ってました。
独貧貴族さん、追加レスです。
> 使用理由の体裁を整える為、生贄の羊にエルファシルの英雄が選ばれたとしていたら・・・案外、同盟も捨てた物ではありませんね。
アスターテの二個艦隊百五十万の命よりもエル・ファシルの英雄に率いられた半個艦隊のほうが同盟には重要なのですか?
> アスターテの二個艦隊百五十万の命よりもエル・ファシルの英雄に率いられた半個艦隊のほうが同盟には重要なのですか?
1.万を期して送った二個艦隊で攻略失敗、ラムジェットの製作にGoサインが出る。
2.ラムジェット準備完了。
3.ラムジェットの威力から土壇場で踏ん切りが付かなくなった。
4.世論も冷めてきたし、世論操作と踏ん切りのためヤンには死んでもらおう。
って流れはどうですか。