つい、最近他のページの掲示板にここのURLが書いてあったので、
来てみました。題名からして「何だこのホームページは?」と
思いましたが、読んでみると単なる中傷ではなく、論理的で
深い考察が数多くあり、読みふけりました。
一応、田中芳樹のファンで、銀英伝やアルスラーン等は評価していますが、
創竜伝についてはあまりいい印象は持ちませんでした。
どうも、悪役が露骨にえがかれすぎていて、銀英伝のような奥深さを
感じなかったからです。逆の視点で読んでみると
創竜伝は面白く読めるかも知れません。
このページでパクリを批判する箇所が
いくつかありましたが、パクリはある程度しょうがないと思います。
同じ発言をしている方もいますが・・・
小説の構想を練るときに、完全に自作というのは不可能です。
ある程度の題材を加工するというのが小説だと思っています。
前置きが長くなりましたが、早速本題へ
題名の通り、イゼルローンは無敵か?について
この要塞は直径60キロ、質量60兆トンの巨大な人口天体物と
いう設定です。この要塞の主砲トールハンマーが
何千もの艦艇を消滅させる威力を持っており、難攻不落という点に
ついてですが、このことにかなり疑問を持っていました。
イゼルローンの直径が60キロ、アニメで見る限り、
トールハンマーの光の円柱部分は直径10キロぐらいでしょう。
それにエネルギー波の影響を考えて、トールハンマーの有効範囲は
直径20キロぐらいだと思います。
そんな程度の主砲が、マルアデッタの直径4万キロの回廊を
狭隘な地形といっているのにも関わらず、
一撃で千隻以上の損害を与えることは不可能です。
それに要塞自体にしても、原爆の千倍の威力を持つと言われる
水爆なら、こんな人口天体など一発でドカンだと思います。
そもそも人口天体で、建てられて三十年もたつのにそれを打破る
兵器が何故出てこなかったかがとても不思議です。
どなたかこの疑問に答えてください。お願いします。
個人的な感想なのですが、イゼルローン要塞は、日露戦争における旅順
要塞攻略戦のシチュエーションを再現する為に登場したのではないかと考
えています。
交通の要所であり難航不落。そして圧倒的な破壊力。
攻略戦に向かう同盟艦隊は機関銃や手榴弾に撃たれ爆砕されながらも更
に突撃せざるを得ない日本軍歩兵のようなものですか。
この仮説が正しいとすれば、旅順要塞は火力ではなく人力で陥落せねば
ならないという事になります。
よって、新兵器もなければ強力な火力で吹き飛ばすワケにもゆかなかった
のでしょう……。
などと書くと身も蓋もないですな(笑)
えーっと、なんで同盟艦隊が密集体形を崩さないのかという点については
きっと回廊内に機雷でもばら撒かれてているんでしょう(笑)
嫌でもトールハンマーの射線を通らないと行けないように。
処理しようとしても駐留艦隊がちょっかいかけてくるとかで。
大威力兵器で吹き飛ばさないのは、きっと同盟には宇宙要塞を建設する能
力がない(思えば同盟の宇宙要塞は出なかった)ので、なんとか要塞その物
が欲しかった……。
おぉ、という事は必然的に要塞に突入せねばならん! なんて都合の良い。
ここまで来ると反則ですが、実はトールハンマーって一門ではなくて複数
あって撃ち分ける事が出来たとか……(爆)
いかん。私の貧才では良い答えが思いつかない……。
史実では、第2次ティアマト会戦の壊滅的敗北により防衛拠点としての「イゼルローン要塞」が建設された訳ですが、もし同盟が英雄アッシュビーの戦死により、艦隊戦の圧倒的勝利が今後おぼつかないかもしれないと考え、防衛拠点の要塞をイゼルローン回廊に作っていたとしたら、その後の歴史はどう変化していたのでしょうか?
私見では、「銀英伝」本編に至るまでの間、イゼルローン回廊に屍を曝していたの帝国側となり、同盟側の国力の減少にもある程度の歯止めが掛かったのではないかと思います。
また、ラインハルトおよびヤンの昇進も「史実」よりは遅れていたのではないでしょうか?
(同盟も全面攻勢に出るだけの体力はなく、回廊帝国側の辺境星域に拠点を築くのがせいぜいだろうから)
ここの常連の皆さんはどうお考えですか?
蛇足:同盟がイゼルローンに要塞を築く事が出来たのは、たぶん第2次ティアマト会戦後が最後の機会ではなかったとも思います。会戦で帝国軍は多くの有能な将帥を失っていましたので、その再建の為にかなりの時間を必要としましたし、散発的な攻勢なら、「マーチ」ジャスパーや「男爵」ウォーリックで十分防げましたしね
どうも管根さん、初めまして。最近めっきりタナウツ掲示板に書き込んでいない八木と申します。
管根さんが提唱された同盟軍がイゼルローン回廊に要塞を築くという案ですが、私なりに考察してみました。
結論から言うと、当時の同盟の技術力・国力からいって無理なのでは。
技術力で言えば銀英伝の中に出てきた同盟軍の軍事構造物というと、自動軍事衛星アルテミスの首飾りと小惑星をくり抜いた軍事基地ぐらいです。ラインハルトの同盟領侵攻作戦時も一度として拠点要塞は出てきませんでした。要塞クラスの建造物を造る技術力がなかった可能性があります。(まぁ造る技術力はあっても軍事思想の違いから造らなかった可能性もあります。毎回ハイネセンから艦隊を出撃させていたみたいですし)まぁ当時の同盟には、宇宙艦隊を建造、整備出来る程度の技術力だったのでは。
それに比べて帝国は、イゼルローンの他にもガイエスブルク要塞、レンテンベルク要塞など多数の要塞を建造した実績があります。これとていつ建造したかは解りませんが。
ついでに国力の面から言っても、当時の同盟には厳しいでしょう。100万単位の将兵を宇宙艦隊に乗せ、なおかつ帝国との戦いに備えて艦隊戦力を増産せねばならない同盟には、要塞建設への人的・物的資源はなさそうです。何よりも帝国側が曲がりなりにも辺境領を要塞の開発拠点に出来るのに対して、同盟側はハイネセン近辺しか開発終了していないので厳しいと思います。
というかいつ頃同盟はアスターテ、エル・ファシルに入植できたんだろ?
私は同盟にはイゼルローン要塞を建設する国力はあったと思います。というのは銀河英雄伝説の中に同盟においても建設が検討された事があるとの記述があったからです。また技術力においても銀英伝本編ではありませんがアニメ版の艦船について解説した本にダゴン会戦の際すでに軍事技術において大きな差はなく一部の分野においては明らかに同盟が勝っていたとかいう記述があったのでおそらく建設できる技術はあったと思われます。
同盟がイゼルローン要塞を建設しなかったのは国力や技術などの問題ではなく政治的な問題ではなかったかと思います。おそらく
民主主義国家の同盟では巨額の予算の獲得が難しかったのではないでしょうか。専制国家の帝国なら皇帝さえその気になればあとは多少は無理ができるでしょうが。
宇宙艦隊は国防予算の範囲で軍需産業が儲かり政治家もリベートがもらえる。しかし巨大宇宙要塞になると国防予算どころか国家予算クラスになり、国家が傾きかねない。軍需産業だけが儲かっては本末転倒ですからね。そういえば帝国もイゼルローン建設が当初の予算を超え、担当した貴族が責任とって死を賜ったんでしたっけ。
また戦役が続けば、同盟は戦死した将兵の遺族年金の支払いがどんどん膨れていき、要塞建設に予算は回すなど以ての外になったのかもしれないですね。
イッチーです。予算の問題は、政府が「長期的に見れば、同盟軍の被害が少なくなるので、軍事費が節約でき、要塞を建設したほうが得である。さらに同盟自体が滅亡してはもともこもないではないか」と説得してクリアしたと考えます。
同盟が要塞を建設したら、帝国は要塞を攻撃する一方、同盟は守りに徹することになると思いますが、それではヤンが武勲をたてられないので、帝国の辺境星域を同盟と奪い合って、戦闘が起こっていると仮定します。
そして、ヤンとラインハルトの時代に突入した場合、イゼルローンを落とすのは、ラインハルトでしょう。そして、帝国では意気あがり、「叛乱軍を今こそ、討伐せよ!」の声があがり、叛乱軍討伐のための大部隊が送られることでしょう。しかし、ラインハルトは討伐軍の司令官にはならないと思います。ダゴン星域会戦のときのように、叛乱軍討伐に功績のあった者が皇位を継承するという暗黙の了解が貴族の間に発生し、ブラウンシュヴァイク公とリッテンハイム候が名乗り出るでしょう。かくして、ブラウンシュヴァイク公を司令官とし、リッテンハイム候を総参謀長とし、門閥貴族がこぞって参加する叛乱軍討伐遠征隊が同盟領内に侵攻します。一方、同盟側では帝国軍を迎え撃つ迎撃軍の司令官は同盟軍内でなかなかなり手がいないのではないでしょうか。責任重大のうえ、負ければ戦犯として処罰されるのは必然ですから。そのため、軍内部で非主流派の人間に責任が押し付けられるのではないでしょうか。総司令官・ビュコック中将、総参謀長・ヤン准将といったところでしょうか。
この第2次ダゴン星域会戦ともいうべき戦争ではもちろん同盟軍が勝利し、帝国軍は全滅したうえ、イゼルローン要塞も同盟軍に奪還されるでしょう。
この記録的な帝国軍の大敗は門閥貴族の自滅を意味します。留守番を命じられていたラインハルトが帝国内で最大の武力を持つこととなります。後は、クーデターを起こして、フリードリヒ4世に自分に帝位を譲らせ、その後、始末すれば、ラインハルトの復讐は完成し、ゴールデンバウム王朝を滅ぼすことが出来ます。
一方、同盟ではビュコックとヤンは救国の英雄として2階級特進し、ビュコックは元帥として、宇宙艦隊司令長官(ロボスは引退)、ヤンが中将で、イゼルローン要塞司令官になるでしょう。
問題はこの後、同盟内で「帝国恐れるに足らず!」として帝国領侵攻を求める声が高まることです。しかし、財政的に同盟には帝国領に侵攻する力は残っていない。一方、帝国でもラインハルト政権の足元はまだまだ不十分で、同盟の侵攻を受ければ、十分迎撃できるかどうか保証はない。フェザーンにとっては両国を共倒れさせる絶好の機会ですが、ここで両国を戦わせるか、それとも仲介に出て、和平をはかるか。
ちなみに、本編では門閥貴族軍司令官にされていたメルカッツは留守番にまわれば、ラインハルト政権の軍務尚書か宇宙艦隊指令長官。討伐軍に編入されれば、同盟軍に降伏して、同盟軍客員提督。ファーレンハイトは同盟軍に投降して、おそらく同盟軍役員提督の道を歩むでしょう。
思うに、建設を担当した貴族の財産を没収して、
損失補填をしたのではないでしょうか?
同盟だとそういうことはできないので、
要塞建設は無理、ということでしょうか。
単純に国力の限界を超えるからでしょう。イゼルローン要塞を
同盟が作るには、まず帝国から回廊を奪取し(要塞建造なんて
できるんだから回廊は帝国の勢力圏内です)、奪回に来た
帝国艦隊を完全に撃退するだけの艦隊を保持した上で
なおかつ作らなければいけません。どうやったところで
不可能、強行すれば同盟が破産するでしょうね。
なお、同盟も戦時体制な以上、帝国並み、もしくはそれ以上の
重税はかかっていたはず、かけなければ破滅的なインフレが
おきますので。
すくなくとも、戦時公債(お国のために買いましょう)とか
消費を抑えるための消費税をかけたと思われます。
それでもなお作れないと思います。