はじめまして、初カキコの者です。
私は中学生のころ不覚にもアル戦にはまってしまい、銀英伝を読んでしまい、コロっと田中ファンなどになってしまったたわけ者です。
幸いにして高校生のころに塩野七生の「ローマ人の物語」などを読んでいるうちに「どうも田中芳樹の思想は怪しいぞ」と目覚め始め、例の田中芳樹の塩野七生批判でブチ切れて完全に田中芳樹の作品とは縁をきれてよかったのですが。
ここにおられる皆さんはどういうきっかけで田中芳樹を好きになったのでしょう?
またはどうして田中芳樹を嫌いになったのでしょう?
たわけ者の私にお聞かせ願えれば幸いです。
中学のころ友人から文庫で借りた創竜伝。絵が綺麗で「はにゃーん。」となりました。
思想的にも汚染されましたが、サヨクをつきつめていくと極右しかないんだな、これが。
で、高校のころは「右」と呼ばれました。「右なのかな?」と思って右の本読んで人間の悪という現実を現実として受け止めるという新しい価値観に触れ、極右→右派中道と転向しました。そのころです。田中氏が色褪せて見えたのは。
あと漫F画太郎の絵や東大一直線のころの小林よしのりの絵を見ているうちに小汚い絵の魅力にも気付きました。小林漫画で転向なんてよくある話ですが、中でも東大一直線の影響で転向したのは私ぐらいでしょう。
> はじめまして、初カキコの者です。
恵です☆
いらっしゃいませ、ラーフラさん♪
>ここにおられる皆さんはどういうきっかけで田中芳樹を好きになったのでしょう?
>またはどうして田中芳樹を嫌いになったのでしょう?
ご参考になるかわかりませんけど、わたしのきっかけをご紹介します。
初めて田中作品を読んだのは、中学2年生の頃だったと思います。当時、あまり読書に興味のなかったわたしですが、うちの兄が毎日のように読んでいる本のカバーイラストがいつも気になっていました。それがアルスラーン戦記第1巻『王都炎上』(タイトル、合ってますよね?(^-^;)でした。最初は、田中氏よりも天野喜孝氏の絵に惹かれたんですが、兄から借りて読み始めた途端、一気にあの世界観に引き込まれてしまいました。後はもう怒濤の勢いで(笑)アルスラーンを読み尽くし、関連作品に手を伸ばしていったんです。すごく大雑把に言うと、アルスラーン→その他→創竜伝→その他→銀英伝→中国物という順番で読んだと思います。
田中作品の好きなところは、「文体のテンポの良さと、キャラクター造形力の巧さ」かなぁ?創竜伝も、キャラクターたちがかけ合い漫才する部分は、今でも好きです。ストーリーにほとんど関係のない社会評論は、昔からすごく嫌いな部分でしたが、幸いなことに右とか左とかの思想は今でも理解しきれていない上に(-.-;)、小説をエンタテイメントとしか受け止めていなかったので、あまり思想として影響されなかったと思います。確か始くんも言ってましたよね、「小説を(フィクションを)、真に受けるんじゃない」って。田中氏が自分に対して言うと逃げてるように聞こえますが、高校生の頃のわたしは「なぁ~んだ、じゃあ創竜伝も信じなきゃいいんだ!」と単純に思ってました(^-^;;)。
う~ん、われながらお恥ずかしい思い出話ですね☆
> ここにおられる皆さんはどういうきっかけで田中芳樹を好きになったのでしょう?
> またはどうして田中芳樹を嫌いになったのでしょう?
私は田中芳樹氏は好きでも嫌いでもないです。その作品に対してもそうです。だからここではかなり異端なんじゃないかな(^^;
んじゃ、何故田中芳樹作品を読んでいるんだと言われると、友人に薦められたから。
漫画版銀英伝に関しては作者が出している別の作品が矢野健太郎氏だったかな?の出している話とそっくりというので買ってみて、ついでに漫画版銀英伝を購入して、あとは惰性(^^;
かなり異端な私がどうしてタナウツを知ったかというと、あるサイトから私のサイトにリンクが張られており、そこでここのことが書かれていたからです。
#ね、Sさん。
では何故タナウツにいるかというと、ここに書かれている文章の内容やスタイル、スタンスが非常に優れていると感じたためです。
以前にもちょこっと書きましたが、私にとってはタナウツは別に田中芳樹氏である必要はないんです。田中角栄だろうとR田中一郎であっても構わない(笑)。
たまたま田中芳樹氏というおいしい肴があり、それが上手に調理してある。だったらそれで酒を飲みましょう、というのが私です。
というわけで、田中芳樹を好きになった理由?嫌いになった理由?は
「そこに田中芳樹があるからさ」ってことで。
てんてん dance with penguin
>絵が綺麗で「はにゃーん。」
私も絵にひかれて第一歩を踏み入れてしまったのは確かです。
田中作品って妙に絵に恵まれてると思いませんか?
銀英伝は別にしても、アル戦・マヴァール・創竜伝みんなかっこよすぎ~。
アニメにしても、銀英伝・アル戦ともに原作を上回る面白さだと私は感じました(七都市は見てないし読んでない・・・)。
>初めて田中作品を読んだのは、中学2年生
奇遇ですね(笑)。私も中学2年の時にアル戦を初めて読んでしまいました。
主人公が自分と同い年っていうのも影響したかもしれませんね。
>キャラクターたちがかけ合い漫才する部分
漫才部分は面白すぎます。自分も創竜伝は買ってはいませんが後書きだけ立ち読みしてます(オイオイ)。
>高校生の頃のわたしは「なぁ~んだ、じゃあ創竜伝も信じなきゃいいんだ!」と単純に思ってました(^-^;;)。
素晴らしい聡明さですね!
私の高校時代はと言えば、これは田中本人の本音なのかギャグなのか、計りかねて夜な夜な悩んでいましたよ。・・・アホ丸だし(笑)
>たまたま田中芳樹氏というおいしい肴
ある意味おいしい肴であることは間違いないです。
発禁処分されるほどの影響力は絶対にない(笑)ですが青少年に影響力を持っている点は確かですし、ツッコミ所満載の持論を堂々と展開してくれていますしね。
優馬です。
> ここにおられる皆さんはどういうきっかけで田中芳樹を好きになったのでしょう?
年がわかりますが、最初に出会ったのは「銀英伝」で、もう社会人になっおりましたですな。こうりゃあ、面白い!とそりゃあハマリましたよ。<今もってこういうサイトで駄文を書かせていただいているあたり、ちっとも「ハマリ」を脱却していない、という話も(笑)。
思ってみれば、銀英伝というのは、80年代のポストモダンという時代の子なんですなぁ。いや「脱構築」とかなんか小難しいことを言って、政治的なものから遠ざかることが格好良いという誤解が蔓延した時代でした。うん、創竜伝の「社会評論」は80年代には十分「正論」に聞こえていましたよ。もちろん「終くーん」と「キャラ萌え」(<当時こういう表現はなかったけど)している婦女子が多数派でしたけども。私も、創竜伝の兄弟漫才を、楽しんでいました。
> またはどうして田中芳樹を嫌いになったのでしょう?
いえ嫌いじゃないです(笑)。
ただ、どうしようもなく思想的に時代錯誤なのがお気の毒なだけで。
田中さんの主張には一言も賛成できませんが、彼の文章は好きなんです。早く、小説の続きを書け(怒)!
優馬です。
> では何故タナウツにいるかというと、ここに書かれている文章の内容やスタイル、スタンスが非常に優れていると感じたためです。
てんてん dance with penguinさん、さりげに、すごいことを書いてくださってますね。管理人さんへの、最高の賛辞なのでは?
このサイトが好きで、ときどき文章を寄せている人間としても、とても嬉しく感じました。ありがとうございます!
> 田中作品って妙に絵に恵まれてると思いませんか?
> 銀英伝は別にしても、アル戦・マヴァール・創竜伝みんなかっこよすぎ~。
これらの作品は、すべて天野喜孝氏がイラストを担当されていまね。
ホント、絵の力は偉大だなぁと、わたしもつくづく思います。(天野氏のイラストは独特・幻想的で最高に綺麗です☆)絵によってその世界のヴィジュアルイメージも広がり、相乗効果で
作品が面白くなっているのは確かだと思います。でも、田中氏が絶賛(っていうか、大はしゃぎ)するのって、なぜか女性イラストレーターばかり。どうして天野氏を絶賛しないのか、以前からわたしには不思議でなりませんでした(^-^;)。
> >初めて田中作品を読んだのは、中学2年生
>
> 奇遇ですね(笑)。私も中学2年の時にアル戦を初めて読んでしまいました。
> 主人公が自分と同い年っていうのも影響したかもしれませんね。
アルくんと同い年だったのは、まったくの偶然です(笑)。読んでる最中での感情移入は、もちろんありましたけどね。
> >高校生の頃のわたしは「なぁ~んだ、じゃあ創竜伝も信じなきゃいいんだ!」と単純に思ってました(^-^;;)。
>
> 素晴らしい聡明さですね!
> 私の高校時代はと言えば、これは田中本人の本音なのかギャグなのか、計りかねて夜な夜な悩んでいましたよ。・・・アホ丸だし(笑)
お誉めいただいたのはすごく光栄なんですけど、これはただ単にわたしの性格がひねくれていただけなんです(^-^;)。例えば、「TVを消しなさい」っていきなり言い始めるTVコマーシャルが、ちょっと前に放映されてましたよね?(何のCMかは忘れちゃいましたけど)あの一言を聞いた瞬間に、いきなり電源スイッチを切ったのはわたしぐらいじゃないでしょうか?深く考えてのことではなく、「ふ~ん、本人がそう言うなら」っていう単純な感覚なんですよ、昔から(あぁ、ぜんぜん自慢になってないよぉToT;;)
> >たまたま田中芳樹氏というおいしい肴
>
> ある意味おいしい肴であることは間違いないです。
> 発禁処分されるほどの影響力は絶対にない(笑)ですが青少年に影響力を持っている点は確かですし、ツッコミ所満載の持論を堂々と展開してくれていますしね。
ラーフラさんが、田中作品のどの部分をどう「ツッコミ所満載」と感じられたのか、また別の機会にでも教えてくださいね。
それと、わたしは田中氏も田中作品も嫌いじゃないです。ここでいろいろ言わせてもらっていますが、それは自分の恋人に対して「その悪い性格(社会評論等)は直してよね!」と言っているみたいな気持ちなんですよねぇ、実は(笑)
> > では何故タナウツにいるかというと、ここに書かれている文章の内容やスタイル、スタンスが非常に優れていると感じたためです。
>
> てんてん dance with penguinさん、さりげに、すごいことを書いてくださってますね。管理人さんへの、最高の賛辞なのでは?
どうも、ありがとうございます。
最近、忙しくて書き込みもロクにしていない有様なのですが(..;)
ここの管理スタイルは、他人様の批判をするために当然なことを最低限のルールにしているだけなんですけれど、評価してくださる方が多くて幸いです。
相当甘い管理にしているんですが、皆さん礼儀正しく節度ある態度を守っていただいて感謝しています。
ここを訪れる人の思想傾向は結構幅広くて、普通の思想系掲示版だったらなかなか相容れないんじゃないかとも思えるんですが、ここは思想的傾向(批評自体が自分の思想開陳行為ですからね)があるにもかかわらず、そういう人たちがお互い敬意を払って議論しているのが、管理人としても面白く、また嬉しく思います。
これは、田中氏の効用かもしれません。
どうも、はじめまして。モトラです。
高校の頃に、目覚めることが出来たというのは、羨ましい限りです。私が田中芳樹というか進歩的価値観と訣別したのは20代後半に突入してからだというていたらく。その経緯に関しては、ザ・ベスト「管理人(さん)からのメッセージ6-C」に収録されている、455番の書き込みを参照願います。
> どうも、ありがとうございます。
> 最近、忙しくて書き込みもロクにしていない有様なのですが(..;)
>
> ここの管理スタイルは、他人様の批判をするために当然なことを最低限のルールにしているだけなんですけれど、評価してくださる方が多くて幸いです。
> 相当甘い管理にしているんですが、皆さん礼儀正しく節度ある態度を守っていただいて感謝しています。
> ここを訪れる人の思想傾向は結構幅広くて、普通の思想系掲示版だったらなかなか相容れないんじゃないかとも思えるんですが、ここは思想的傾向(批評自体が自分の思想開陳行為ですからね)があるにもかかわらず、そういう人たちがお互い敬意を払って議論しているのが、管理人としても面白く、また嬉しく思います。
私も同感です。以前にも同じような質問で同じような答えを返していますが、タナウツの凄いところはみんなきちんと理論武装しているんですよね。そしてそれぞれがタイプが違うんです。
それでもきちんと議論が成立しているのは管理人さんの手腕もさることながら・・・
> これは、田中氏の効用かもしれません。
でしょうね(笑)。田中氏という共通キーワードがあるからこそできるのだと思います。やはり田中氏は偉大だ?
>やはり田中氏は偉大だ?
元ファンとしてはいささか複雑な心境ではありますが、その通りだと認めます(笑)。
田中芳樹の小説の皮肉なところは、理屈っぽいくせにエンターテイメントであるところでして。
つまり理論的にいくら正しくても面白くなければ田中的世界では存在意義がないわけです。
で、その世界にどっぷりとはまっておられる方たちがこのページにいらっしゃるのだと私は感じております。
純粋マッスグ君は悩みなんか持たずに右なり左なりに走ってこのページなんか見向きもしていないと思うのですな。
私が「ザ・ベスト」を見た限りにおいての感想ですけれども。
>思ってみれば、銀英伝というのは、80年代のポストモダンという時代の子なんですなぁ。いや「脱構築」とかなんか小難しいことを言って、政治的なものから遠ざかることが格好良いという誤解が蔓延した時代でした。うん、創竜伝の「社会評論」は80年代には十分「正論」に聞こえていましたよ。
なるほど、創竜伝が正論に聞こえていた時代がかつてあったというのは意外でした。
私が読んだ時はもう1990年くらいでその時まだ中学生(最近では厨房というんですか?)だった私は、斬新というより今まで聞いたこともない思想にどう対処していいか分からないというのが実態でしたね。
結局これは小説なんだから作者本人とは関係ないんだろうという考えと、小説でもここまで言ってるんだから田中芳樹自身の本音なんだろうという考えが、入り交じって混乱してしまいました。
時間の無駄ですね。
田中芳樹が嫌いでないというのは、それはそれでかつて氏に毒された経験がないという立派な証拠だと思います。
優馬です。
> なるほど、創竜伝が正論に聞こえていた時代がかつてあったというのは意外でした。
そうおっしゃられると年を感じます・・・。
かつて、「非武装中立」が日本の知識人(良識ある人々)の「常識」であった時代が確かにあったのですよ。朝日新聞が、日本人の良識を代表していた時代が。だから今のアレは「思想のシーラカンス」というべきなんですけどね。
田中さん、デビューした時点で思想固まっちゃってるんですよねー。
この手の全共闘世代のかちんこ頭が日本の変革を邪魔しているのですが。