私が「銀英伝」を読んでいて、不可解に思っている点に教育制度があります。誰かご教授していただければ幸いです。
①士官学校と幼年学校
外伝「白銀の谷」で幼年学校を卒業したラインハルトが准尉として任官されるべきところを少尉に任官されたとあります。幼年学校を卒業して、数年かかって士官学校を卒業しても、1階級しか上がらないのであれば、幼年学校を卒業して、戦場に身を投じたほうが早く出世できるのではないでしょうか?非合理的な制度のように思えます。
②士官学校の上はないのか?
戦前の日本には、陸軍士官学校や海軍兵学校の上に陸軍大学・海軍大学がありましたが、同盟には士官学校の上に軍大学のようなものはないのでしょうか?ユリアンのように士官学校を経ずに将校に任官したものを教育する機関はないのでしょうか?
③同盟に高校はないのか?
ヤンが父親に大学進学の相談をしていたのは15歳のときでした。スールズカリッター少佐は中学校を卒業した後、士官学校にすすみました。ユリアンは16歳になる直前に軍曹になりました。同盟には高校はないのでしょうか?
> 私が「銀英伝」を読んでいて、不可解に思っている点に教育制度があります。誰かご教授していただければ幸いです。
>
> ①士官学校と幼年学校
> 外伝「白銀の谷」で幼年学校を卒業したラインハルトが准尉として任官されるべきところを少尉に任官されたとあります。幼年学校を卒業して、数年かかって士官学校を卒業しても、1階級しか上がらないのであれば、幼年学校を卒業して、戦場に身を投じたほうが早く出世できるのではないでしょうか?非合理的な制度のように思えます。
それは無理だと思います。
准尉は別名兵隊元帥とも呼ばれる士官学校での士官教育を受けていない一兵卒がなれる最高の階級だったはずです。
ここから上の階級に行くには士官学校に入って専門的な教育を受ける必要があるはずです。
下士官上がりの士官も一度はこの教育を受けているはずです。
学校を出てすぐに受けるか戦場を経験してから受けるかの違いだけのはずです。
ラインハルトの場合はよくわかりませんが皇帝の寵妃の弟ということで特別にオミットしてもらったんではないでしょうか。
> ②士官学校の上はないのか?
> 戦前の日本には、陸軍士官学校や海軍兵学校の上に陸軍大学・海軍大学がありましたが、同盟には士官学校の上に軍大学のようなものはないのでしょうか?ユリアンのように士官学校を経ずに将校に任官したものを教育する機関はないのでしょうか?
私はヤンの入った士官学校がいくつもの変な科があることからあれが軍大学相当の教育機関なのではないかと思っています。
普通は士官学校の科は砲術科とか航海科とかで作中に出てきたような科は存在しないはずですもの。
> ③同盟に高校はないのか?
> ヤンが父親に大学進学の相談をしていたのは15歳のときでした。スールズカリッター少佐は中学校を卒業した後、士官学校にすすみました。ユリアンは16歳になる直前に軍曹になりました。同盟には高校はないのでしょうか?
これは私にはわかりませんね。
作中の記述を見る限りではその通りとしか言いようがないと思います。
ただ士官学校は普通は中学卒業後に入学するものなはずです。
戦前中学卒業後に士官学校に入学した人の話を聞いたことがあります。
ただ私の勘違いでなければヤンの話は大学進学じゃなくて高等教育の話だったような気がします。
だとするとこのときの相談内容は高校進学についてだったのかもしれません。
倉本さま、レスありがとうございます。
> それは無理だと思います。
> 准尉は別名兵隊元帥とも呼ばれる士官学校での士官教育を受けていない一兵卒がなれる最高の階級だったはずです。
> ここから上の階級に行くには士官学校に入って専門的な教育を受ける必要があるはずです。
> 下士官上がりの士官も一度はこの教育を受けているはずです。
> 学校を出てすぐに受けるか戦場を経験してから受けるかの違いだけのはずです。
> ラインハルトの場合はよくわかりませんが皇帝の寵妃の弟ということで特別にオミットしてもらったんではないでしょうか。
ラインハルトとキルヒアイスのほかに士官学校を出ずに提督になった人物が帝国にいます。それはトゥルナイゼン中将です。彼は士官学校を中退して、戦争に身を投じたと文庫版第5巻10頁にあります。少尉に任官したのち、再び士官学校にもどされるなら、トゥルナイゼンも士官学校を中退などしなかったでしょう。定刻における士官学校の存在意義って、いったい・・・。
> 私はヤンの入った士官学校がいくつもの変な科があることからあれが軍大学相当の教育機関なのではないかと思っています。
> 普通は士官学校の科は砲術科とか航海科とかで作中に出てきたような科は存在しないはずですもの。
①の答えでは、士官に任官したものは下士官あがりでも士官学校で教育を受ける必要があるということでしたが(日本の警察官は巡査からはいあがった者も国家公務員Ⅰ種試験に合格した者も警部補に任官されると、警察大学校で教育を受ける)、ユリアンはなぜ士官学校入学を命じられなかったのでしょうか?
> これは私にはわかりませんね。
> 作中の記述を見る限りではその通りとしか言いようがないと思います。
> ただ士官学校は普通は中学卒業後に入学するものなはずです。
> 戦前中学卒業後に士官学校に入学した人の話を聞いたことがあります。
> ただ私の勘違いでなければヤンの話は大学進学じゃなくて高等教育の話だったような気がします。
> だとするとこのときの相談内容は高校進学についてだったのかもしれません。
文庫版第1巻52頁に「ハイネセン記念大学の歴史学科を受験することに決めて」と書いてあります。やはり、同盟には高校は存在しないのでしょうか。
それと、戦前の中学校(中等学校)と現在の中学校では性格が異なります。戦前の中学校は今日の中学校と高校が合わさったような存在で、5年制でした。ただし、4年修了で上級学校を受験することが出来ました。
>イッチーさん
> ラインハルトとキルヒアイスのほかに士官学校を出ずに提督になった人物が帝国にいます。それはトゥルナイゼン中将です。彼は士官学校を中退して、戦争に身を投じたと文庫版第5巻10頁にあります。少尉に任官したのち、再び士官学校にもどされるなら、トゥルナイゼンも士官学校を中退などしなかったでしょう。定刻における士官学校の存在意義って、いったい・・・。
それに関しては、普通に士官学校を出て提督になれる確率と、そうではなく特例で提督になる確率の違いだと思います。士官学校を出ても必ず提督になれるわけではないが、なったとしてもニュースにはならない。それはごく一般的な例だから。
だが、士官学校を出ない場合なれる確立はは0ではないが限りなく0に近く、なったこと自体が大ニュースで記録的なことになると思います。
あげられた3人以外いないとしても不思議ではありません。
なお、現実でも似たような例はありますが、まず普通は無理。なろうと思ってなれるものではありません。
> ①の答えでは、士官に任官したものは下士官あがりでも士官学校で教育を受ける必要があるということでしたが(日本の警察官は巡査からはいあがった者も国家公務員Ⅰ種試験に合格した者も警部補に任官されると、警察大学校で教育を受ける)、ユリアンはなぜ士官学校入学を命じられなかったのでしょうか?
いくつか理由は考えられます。
戦況の悪化に伴い教育期間を短縮したのかもしれません。
手違いがあったという可能性もあります。軍隊もなんだかんだいって官僚組織でもあるので、そういうこともないわけではないです。
SAIさま、レスありがとうございます。
> それに関しては、普通に士官学校を出て提督になれる確率と、そうではなく特例で提督になる確率の違いだと思います。士官学校を出ても必ず提督になれるわけではないが、なったとしてもニュースにはならない。それはごく一般的な例だから。
> だが、士官学校を出ない場合なれる確立はは0ではないが限りなく0に近く、なったこと自体が大ニュースで記録的なことになると思います。
> あげられた3人以外いないとしても不思議ではありません。
>
> なお、現実でも似たような例はありますが、まず普通は無理。なろうと思ってなれるものではありません。
文庫版第5巻10頁では、トゥルナイゼンは士官学校を中退して、実戦指揮官・作戦参謀として武勲を重ねたとありますが、士官学校を出ていない人物が作戦参謀になれるのか、初めて読んだ当時、疑問がありました。可能性としては、トゥルナイゼンの実家の家柄が良くて、軍隊内で誰か引き立てる人物がいたうえに、軍の高官を占めていた門閥貴族が没落して、ラインハルト派のトゥルナイゼンが自動的に昇格したといった偶然の要素が強かった結果、出世できたということが考えられますね。
> いくつか理由は考えられます。
> 戦況の悪化に伴い教育期間を短縮したのかもしれません。
> 手違いがあったという可能性もあります。軍隊もなんだかんだいって官僚組織でもあるので、そういうこともないわけではないです。
ユリアンの昇進はヤンからユリアンを引き離そうというトリューニヒトの策謀の結果だったのですが・・・。それならば、フェザーン駐在武官に任命するという強引な手を使わなくても、「ユリアン・ミンツを少尉に昇進させる。少尉任官に伴い、士官学校入学を命ず」と辞令を出せば、合法的にユリアンをヤンから引き離すことが出来た上、ユリアンを首都ハイネセンで自分の監視下に置くことが出来たはずなのですが・・・。同盟官僚の士気が低下していて、そこまで頭が回らなくなるくらい、行政処理能力が低下していたのかもしれませんが・・・。(倒産寸前の会社なんかだとよく社員が常識では考えられないミスをするものですし)
> ユリアンの昇進はヤンからユリアンを引き離そうというトリューニヒトの策謀の結果だったのですが・・・。それならば、フェザーン駐在武官に任命するという強引な手を使わなくても、「ユリアン・ミンツを少尉に昇進させる。少尉任官に伴い、士官学校入学を命ず」と辞令を出せば、合法的にユリアンをヤンから引き離すことが出来た上、ユリアンを首都ハイネセンで自分の監視下に置くことが出来たはずなのですが・・・。同盟官僚の士気が低下していて、そこまで頭が回らなくなるくらい、行政処理能力が低下していたのかもしれませんが・・・。(倒産寸前の会社なんかだとよく社員が常識では考えられないミスをするものですし)
私も詳しいことは知らんのですが。
確か下士官上がりで士官学校に入った場合の教育期間は通常に比べて短いはずです。
確か半年から一年くらいだったと思います。
下士官上がりの場合は基礎ができてるからその分短くなるんですね。
それだけじゃなくて下士官上がりは通常はどんなに出世しても前線指揮官止まりだから不要な部分の教育が省かれてるのかも知れませんね。
それに教育期間が終わったら原隊に復帰するはずです。
したがってヤンとユリアンを引き離すのに士官学校入学を命じても意味がないという事になります。