優馬です。
えーっと、合作なんですけど、まだ誰も触れておられないようなので、ご報告します。田中芳樹&荻野目悠樹の「野望円舞曲(アンビション・ワルツ)1・2」(徳間デュアル文庫)です。田中芳樹原案・荻野目悠樹執筆という役割分担です。
ヴェネチアっぽい通商国家オルヴィエートにオスマントルコっぽい軍事国家ボスボラス(<うーん、なんて「そのまんま」なネーミング)が奇襲侵攻してくるところから話は始まります。その動乱を利用して、元首(ドゥーチェ)の末娘・エレオノーラは政略の手駒にされる運命をはね返し、世界を自らの手に掴もうと立ち上がる・・・。
いかにもな設定ではありますが、これが結構面白い!
大時代な艦隊決戦の宇宙ドンバチが、「銀英伝ごころ」をくすぐります。
ヤンに相当するキャラとして出てくるエレオノーラの三兄にして戦争の天才・ジェラルドがいい味出しています。性格がポプランのヤン・ウエンリーです(笑)。
「女ラインハルト」エレオノーラには、幼馴染みにして腹心という「女キルヒアイス」も付いていますし、なんか作者本人による「反銀英伝」という趣きがあります。「執筆者」荻野目さんも銀英伝ファンだったとのことで、私としては、銀英伝のエッセンスを良く再現していると思いました。(くだらない社会評論もないし。)
第二巻では、荻野目さんのセンスらしきSF設定が追加され、より「今ふう」のSFとなっています。惜しむらくは、田中芳樹のお家芸「キャラクター漫才」が十分に再現されているとは言えないところぐらいでしょうか。
でも、ストーリーでちゃんと引っ張って行ってくれますから、近年の「御大」田中作品よりは質が上だと思います。
最後に。ラインハルトが「金髪の孺子」と呼ばれたように、エレオノーラにも敵から素敵なニックネームがつけられるのでしょうね。私としては「黒髪の毒婦」に1000点!
某2chでは
「タイトルがだせえ」
と一蹴されてしまってました・・・(^^;;;)
(ちなみに自分は未読)
> 某2chでは
>
> 「タイトルがだせえ」
>
> と一蹴されてしまってました・・・(^^;;;)
> (ちなみに自分は未読)
それを言ったら「銀河英雄伝説」ってのも結構仰々しいタイトルなのでは(^^;)
「野望円舞曲」興味が沸いてきたので、今度本屋に行ったら手にとって見ます。
> > 某2chでは
> > 「タイトルがだせえ」
> > と一蹴されてしまってました・・・(^^;;;)
> > (ちなみに自分は未読)
> それを言ったら「銀河英雄伝説」ってのも結構仰々しいタイトルなのでは(^^;)
> 「野望円舞曲」興味が沸いてきたので、今度本屋に行ったら手にとって見ます。
確かにタイトルはダサいですが、面白かったですよ。
イラストも読者層を限定しそうですが、合ってると思います。
田中さんの作品にしては、女性が目立ってますし。
やはり、違う人が書いているからか。
ノーラがこのまま頑張ってくれれば、さらに面白くなりそうです。
ノーラ父との対決も楽しみだし、主人公である三男のジェラルドと
末っ子のエレオノーラ、この二人の今後の関係も気になります。
ヘッジファンドという名前がそのまま出てきたところは少し
シラケましたが・・・。
SFだったらもう少し違うのにすればいいのに・・・。
優馬です。
> > 某2chでは
> > 「タイトルがだせえ」
> > と一蹴されてしまってました・・・(^^;;;)
>
> それを言ったら「銀河英雄伝説」ってのも結構仰々しいタイトルなのでは(^^;)。
いやあ同感。
「銀英伝」はもうブランドになっているから気づかないが、第一巻が書店に並んだときには、思わず引いた私でした。それとも「ぷぷぷ」と吹いたんだっけか? 遠い青春の日の思い出です。