田中氏のファンです。しかし、こういうサイトも面白くて、アリかなと。
さて、討論等をいくつか読ませてもらいました。批判するにしても、とりあえず作品に目を通さなくてはならないから、皆さんずいぶん深く見られてますね。
特に、『アルスラーンとカイ・ホスローはどちらが偉大か』と『アルスラーンとダリューンが対立したら?』は結論はともかく中身がたいへん面白く感じました。
そこで、お題をひとつ考えました。
もし、私が○○だったら、こうしてアルスラーン王朝を倒します……○○の中に登場人物名を入れて、お考えを聞きたいです。
ルールはひとつだけ……必ず作品に登場する人物で、いま現在アルスラーン陣営にいるものは除く、この一点だけ。
私も考えがまとまり次第、参戦します。よろしく、お願いします。
> ルールはひとつだけ……必ず作品に登場する人物で、いま現在アルスラーン陣営にいるものは除く、この一点だけ。
>
> 私も考えがまとまり次第、参戦します。よろしく、お願いします。
・シンドゥラ陣営
「アルスラーンの心の友」が国王だし、ちょっかい出すとしても、以前痛い目に遭わされている(アルスラーンの部下に)から簡単にはできそうにない。
・チュルク陣営
地理的に難。籠もって防衛するには最適だが、出戦するのにはあまり向いていない国土。パルスまでの遠征は難しい。
・ミスル陣営
野心はあるにしても実力不足では。ヒルメスが簒奪すればあるいは。とは言っても、その場合はモチベーションに欠けるものがありそう。「正当のパルス国王の座をアンドラゴラスに奪われた」「アンドラゴラスの小倅のアルスラーン」というのが、どちらも虚偽だったことを知らされてしまっているし。
・マルヤム陣営
ギスカール国王が一旦痛い目に遭っているので、同じことはそう簡単にはやりそうにない。
・トゥラーンとルシタニア陣営
国としてまとまっていない状態なので、パルスを倒すどころではない。
ということで、難しそうな気がします。「アルスラーンのパルスが強すぎる」ことが原因ですけどね。
> ・ミスル陣営
>
> 野心はあるにしても実力不足では。ヒルメスが簒奪すればあるいは。とは言っても、その場合はモチベーションに欠けるものがありそう。「正当のパルス国王の座をアンドラゴラスに奪われた」「アンドラゴラスの小倅のアルスラーン」というのが、どちらも虚偽だったことを知らされてしまっているし。
>
> ・マルヤム陣営
>
> ギスカール国王が一旦痛い目に遭っているので、同じことはそう簡単にはやりそうにない。
仮面兵団<アルスラーン戦記8>第三章Ⅱ(角川文庫版P110)
<腹をすえると、ギスカールは精力的に活動しはじめた。ボダンを倒し、正式にマルヤム国王として戴冠し、いずれはふたたびパルスをうかがってくれよう、というのである。>
妖雲群行<アルスラーン戦記10>第三章Ⅵ(角川文庫版P151)
<ヒルメスの年齢は、まだ三十代にはいったばかりである。ミスル国の王位を得るまでに十年、いや二十年かかったとしても、「老王」と呼ばれるほどの年齢ではない。
「それからがアルスラーンめと真の勝負だ」>
この記述を見る限り、二人とも準備さえ整えば、パルスに侵攻する気は満々みたいです。
この二人による隣国同士であるマルヤム・ミスルの対パルス軍事同盟が成立する可能性もありますが、ヒルメスとギスカールは先のルシタニアのパルス侵攻の際に何かと悪い因縁がありますし、いずれヒルメスの正体もギスカールに分かるでしょうから、強固な信頼関係は望めないでしょう。それにマルヤムやミスルの国内にも現政権への反対派が存在するでしょうし、混乱しているルシタニアの国境も不確定要素ですね。パルスの軍師ナルサスがそういった点を見過ごす訳もないですし。
自分が考えられる限りでは、
・ヒルメス・ギスカールによるミスル・マルヤム軍事同盟及びパルス東方国境のシンドゥラ・チュルクとの連携
(二人の悪しき因縁や、ミスル・マルヤムの国内外に不安な要素が多々あると推定される。
シンドゥラやチュルクとは、連携するにしても距離が遠すぎる。また、シンドゥラ国王ラジェンドラはパルスと友好関係を維持しており、計算高い彼を反パルス陣営に引き込むには何か決め手が必要。チュルク国王カルハナも野心家で計算高い人物であり、その上カルハナはヒルメスとも因縁が存在する。ミスル新国王の正体を知った場合、猜疑心を刺激されるのは間違いない)
・ナルサスの失脚・暗殺
(アルスラーンとの信頼関係の強さや、ナルサスの用心深さや剣術能力から考えて極めて困難)
・パルス国内の不平分子(特権を奪われた貴族・神官・奴隷商人など)との連携
(彼らを束ねるだけの力量を持った指導者がパルス国内に存在せず、連携してもあまり成果は望めない。ザッハーク一党は、手を組めるような相手とは思えない。ザッハーク一党の跳梁による混乱に乗じてパルスに侵攻しても、パルスの民に憎まれる可能性が高い)
こんな所ですが、正直な所、不沈戦艦さんの仰るとおり、「アルスラーンのパルスが強すぎ」ますね。
パルスは軍師役のナルサスが凄すぎますし、ダリューンを始めとして優秀な人材が周辺諸国より遥かに多いので、「これならアルスラーンを倒せる可能性がある」というようなプランは、今の所思い浮かばないです。
妖術使いにルクナバートを盗ませて、ザッハークが無敵の力でパルス全軍をブッ飛ばす
というのはどうでしょうか
> この記述を見る限り、二人とも準備さえ整えば、パルスに侵攻する気は満々みたいです。
ふむ。この二人はそれでもやる気満々でしたか。とは言っても、今までの「因縁」があるから、連携なんかしそうにないですねぇ。連携したところで、勝てるかどうか分からないような相手なのに。「アル戦世界」では能力の高い統治者と言える、ヒルメスやギスカールでも対アルスラーンでは実力的にどうか?というような状況ではね。出来るにしても「小競り合いで若干領土を得る」くらいが関の山なのでは。
> ・ナルサスの失脚・暗殺
> (アルスラーンとの信頼関係の強さや、ナルサスの用心深さや剣術能力から考えて極めて困難)
これが「アルスラーンを倒す」為に、最低限必要な条件なのでは、どうしようもないでしょう。
>いま現在アルスラーン陣営にいるものは除く、この一点だけ。
スレ立てしたイージーライダー氏はこう言ってますけど、内紛起こす以外に「アルスラーンを倒す」のは難しいでしょうねぇ。
> 妖術使いにルクナバートを盗ませて、ザッハークが無敵の力でパルス全軍をブッ飛ばす
> というのはどうでしょうか
確かに「蛇王の無敵の力」くらいですかね。どうやら、人間では「アルスラーンを倒す」のは、無理みたいですから。
> 確かに「蛇王の無敵の力」くらいですかね。どうやら、人間では「アルスラーンを倒す」のは、無理みたいですから。
というより元々第2部は対ザッハーク編ファンタジーだと思っていましたので8巻9巻あたりの近隣諸国のちょっかいあたりは「何故?」と
今だ思う所多大なのですが。
ヒルメスあたり首尾よく外国で成り上がろうがザッハークの乱の後で
パルスに帰って来た日には「馬の骨が今ごろ何をしに来た」と全国民
に投石されて終わりじゃないかと思います。
<妖術使いにルクナバートを盗ませて、ザッハークが無敵の力でパルス全軍をブッ飛ばす
というのはどうでしょうか>
作中では、パルス解放直後に魔道士たちの長である「尊師」自らが蛇に化けて宝剣ルクナバードを奪い取ろうとして返り討ちに遭っています(王都奪還<アルスラーン戦記7>第五章Ⅴ)。
「尊師」は、以前にヒルメスを煽ってルクナバードを英雄王カイ・ホスローの陵墓から掘り出させようとしました(汗血公路<アルスラーン戦記4>第五章Ⅱ)。自分や弟子たちの手でそれを行わなかったのは、恐らくルクナバードに宿る霊力が、闇に属する魔道士の力を著しく弱めてしまうため、ヒルメスに行わせたというのが実情だと思われます(作中でも「われらの力では、ルクナバードの霊力に対抗できぬかもしれぬ」(汗血公路・第五章Ⅱ)と言っていますし。)。「尊師」がサーム将軍を道連れにした程度でアルスラーンにあっさりと倒されたのも、ルクナバードの霊力で「尊師」の魔力が弱められていたためでしょう。
かといって、一般人にルクナバードを奪わせるというのも、王城の警備体制から考えて難しいでしょうし、作中でも魔道士に煽られた没落貴族たちがルクナバードを奪おうとして失敗しています(仮面兵団<アルスラーン戦記8>第一章Ⅴ、第二章Ⅳ)。それに、ルクナバードは自分の意志で主を選ぶみたいですし(王都奪還・第五章Ⅱ)、相応しくない人間が手にした途端にエラい事になるのではないかと(ヒルメスがルクナバードを陵墓から掘り出した後に大地震が起こっています)。
これから考えると、ルクナバードを盗み出すというのも、まず無理なのではないかと思います。
> それに、ルクナバードは自分の意志で主を選ぶみたいですし(王都奪還・第五章Ⅱ)、相応しくない人間が手にした途端にエラい事になるのではないかと(ヒルメスがルクナバードを陵墓から掘り出した後に大地震が起こっています)。
> これから考えると、ルクナバードを盗み出すというのも、まず無理なのではないかと思います。
奪還者ごと天変地異にまきこんでアルスラーンが瓦礫の下から掘り出すより早く魔軍強襲と言う手はまんざら使えなくもないのではありますまいか。
<奪還者ごと天変地異にまきこんでアルスラーンが瓦礫の下から掘り出すより早く魔軍強襲と言う手はまんざら使えなくもないのではありますまいか。>
うーん、ルクナバードにはカイ・ホスローの霊が宿っているとの事ですし、分別もあるでしょうから、さすがに王城を瓦礫の山にするような真似はしないかと(^^;)。
久々にここの掲示板に動きがあって嬉しく思います。
さて、私はヒルメス王子がザッハーク復活時の肉体となる、と勝手に予想していたんですが。
蛇王の力がどの程度のものかは不明ですが、ミスルの国力にヒルメスの知略、蛇王の力が合わさればパルス打倒も可能になる・・・んでしょうか?
> さて、私はヒルメス王子がザッハーク復活時の肉体となる、と勝手に予想していたんですが。
>
> 蛇王の力がどの程度のものかは不明ですが、ミスルの国力にヒルメスの知略、蛇王の力が合わさればパルス打倒も可能になる・・・んでしょうか?
そうじゃなくて、アンドラゴラスなのでは?死体奪って行きましたから。
「蛇王と化した父と戦い、勝って乗り越える」ということにするんでしょうね。
前回は「ルシタニア王の横槍」で父子対決は回避されましたけど、今度は
姿は父でも中身は蛇王という訳ですから、いくらアルスラーンでも躊躇なく
戦うでしょう。
今原作が手元に無くて確認できないのですが、アンドラゴラスは尊師の復活用だったと記憶していたんですが。
そう言われてみると、尊師はトュラーンの誰それの肉体を使用していたような気もします。
出したまま、放置してしまいスミマセン。
なるほど、なるほど……みなさん、やはりお好きなんですね(笑)
遅ればせながら参加させていただきます。
どなたかがおっしゃっていましたが、暗殺……身もふたもない言い方ですが、“アルスラーン王朝”を窮地に追い込むには、やはり本人を暗殺するのが、一番の早道でしょうね。
おそらく文中にもあったでしょうが、かろうじて王位継承にこぎつけたものの、彼には正当な後継者がいない。いやでも、跡目をめぐって国内は紛糾するでしょうから。
それから、隣国をたきつけるというのも、アリでしょうね。たしかに国土が広いというのは、連係が難しくなるきらいはあるでしょうが、逆に言うと各敵国同士の利害が重ならないともいえます。
広大なパルスの土地全部を欲するのは、現支配者のなかにはいないでしょう。現実的には、領地の一部割譲や通商の権利といったところが狙いでしょうから。
少なくとも二カ国をなんとか動かせば、後は勝手にその他の国も動き出すんじゃないかな。
まあ、どうやってと言われると具体案はないんですけどね。
今更ながら参加させて頂きます。
私がヒルメスならナルサスをおびき寄せてブルハーンと二人がかりで殺します。
その後、他国と呼応して攻め込めばパルスは滅ぼせるかと。
……言うほど簡単に出来るとは思えませんが。
他国と連携しても強固な信頼関係がない限り、ナルサスに逆手に取られるのが目に見えてますしね。
確かにパルスは強すぎます。
もっともこれくらいでないと蛇王の軍勢に対抗出来ないのかも知れませんね。