3代目掲示板過去ログ

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投稿ログ1 (No.1 - No.40)

board3 - No.1

続新掲示板

投稿者:本ページ管理人
2000年10月11日(水) 15時36分

テスト

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board3 - No.2

またしても掲示板変更ですが

投稿者:本ページ管理人
2000年10月11日(水) 15時40分

新しい掲示板に使用するつもりだったTcup掲示板ですが、長文投稿が出来ないと言うきつい欠点が明らかになったので、変更したいと思います。
何度もお騒がせして申し訳ありませんが、宜しくお願いします。

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board3 - No.3

掲示板変更のお知らせ(暫定掲示板分) 

投稿者:本ページ管理人
2000年10月11日(水) 15時42分

突然で申し訳ありませんが、オープンカフェで運営していた二代目の掲示板がサービス停止になったため、この掲示板に移行することになりました。

ttp://neweb.netvillage.ne.jp/opencafe/

私のメールアドレスを変更した際に、それをオープンカフェ側に通知していなかったために、予告期間のない今回の突発的停止になりました。
参加してくださった方にはご迷惑をおかけしました。申し訳ありません。

突然になりましたが、新しくこの掲示板を用意しましたので、よろしければこれからもたくさんの方のご参加をお願いします。

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board3 - No.4

三代目掲示板ですか(暫定掲示板分)

投稿者:モトラ
2000年10月11日(水) 15時44分

昨日からアクセスできなかったので心配しておりましたが、良かったよかった。
はすっぱオタク野郎な私でありますが、手前の分際を弁えて、今後もお邪魔させていただきます。

この掲示板は、投稿者削除ができないのですね。今まで以上に、書き込み前の推敲をしっかりせねば。

よた話。
リーフというパソコンゲームメーカーがリリースしている「痕(きずあと)」という、弟切草タイプの18禁ゲーム。
美人四姉妹、秘められた「力」、前世の記憶…「創竜伝」によく似たモチーフを用いた伝奇物なのですが、こちらは登場人物の心の陰影まで掘り下げられた、なかなかの傑作。エロゲーのシナリオにも負けてどうする、田中芳樹。

※ザ・ベスト「こーひーぶれいく」に、私のショートショートが掲載されていてびっくりしました。恐縮&光栄です。

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board3 - No.5

よた話ついでに。ゆんゆん☆パラダイス (暫定掲示板分)

投稿者:モトラ
2000年10月11日(水) 15時45分

すいません、全然田中芳樹と関係無いです。

ゆんゆん校歌ですが、最近あちこちのHPで話題になってるようです。某所の「ぜひ、甲子園に出場して歌ってもらいたい」って書き込みに座布団一枚。

星陵情報高校の生徒に「君が代と校歌、どっちが歌いたくないか」というアンケートを実施したら、どのような結果になるのでしょうね。

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board3 - No.6

ご挨拶♪(暫定掲示板分)

投稿者:Merkatz  
2000年10月11日(水) 15時54分

といってもこの場合はなんと言えばいいのでしょうか?「おめでとうございます」じゃ変だし。
とにかく、これからもよろしくお願いしまーす。
(背景色、私も変えたほうがいいと思います。眼がチカチカする・・・)

>モトラさん

>「痕(きずあと)」

ああ、言われてみれば設定よく似ているなあ。
時期的に考えて「痕(きずあと)」が創竜伝をパクったのかな?
でもほんと、「痕(きずあと)」のほうが何倍もよくできたシナリオだよね。
あれはエロゲーとか関係なしに、多くの人にやってもらいたいものです。
マジで感動します。

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board3 - No.8

反銀英伝(暫定掲示板分)

投稿者:不沈戦艦
2000年10月11日(水) 16時00分

掲載した分をHPにまたUPしましたので、興味のある方は下記URLへどうぞ。

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board3 - No.9

痕ですか(暫定掲示板分)

投稿者:本ページ管理人
2000年10月11日(水) 16時03分

実はこの作品、以前竜堂4兄弟のキャラ萌えの議論の時、比較対象として提示しようかと思ったんですよね。タイプの違う何人かを用意しておいて、さあどれでも好きなキャラをどーぞっていう方法において数も方向性も同じですからね。
ただ、それをあえて避けたのは、やはりエロゲーとしてこの場で本格的に挙げることがはばかられた事(このころのリーフはかなりエロい(笑))と、盗作疑惑(いわゆる「できすぎ」問題)とリンクして、議論の方向性がズレることを恐れたためです。
ただ、きちんと「作品」として語る方法論があるならば、語られるべきだし(エロっつーても、某菊池や某夢枕だってそーですし)、それだけの完成度がある作品だとは思います。個人的には、大槻ケンヂ「新興宗教オモイデ教」の優秀な本歌取りである「雫」とか、きちんと論じられても良いと思うんですが、それはこことは別の話と言うことで。

ちなみに、痕が創竜伝のパクリって言うことはないんじゃないかなぁ。~人兄弟(姉妹)、伝奇的な力、前世の記憶…どれもよくある素材ですから、たまたまバッティングしただけだと思います(ただ、痕シナリオの高橋氏が創竜伝を読んでいた可能性はある)。
まあ、~家の食卓、とかもバッティングしていますけど(笑)

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board3 - No.10

いつの間にか 

投稿者:平松重之  
2000年10月11日(水) 16時06分

掲示板が変わっていたので驚きました。まあ、これからもよろしくお願いいたします。

>ゆんゆん校歌

 遅ればせながら見てきましたけど、すごいですねぇ(^^;)。昔「つんつんつのだのてーゆう号」っていう自転車の広告がありましたっけ(笑)。

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board3 - No.11

前掲示板 (暫定掲示板分)

投稿者:しんご
2000年10月11日(水) 16時07分

以前少し書き込んだことのあるものですけど、ごぶさたしてます。
背景がかわって見やすくなりましたね。

さて、
前掲示板のURLが残ってて、間違えて行ったら、行けました。
どういうことでしょう???
今日書き込みがあったけど、その紹介してるところにとんだら、・・・・。

向こうはなくなったのではないのですか?

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board3 - No.12

本当ですね(暫定掲示板分)

投稿者:本ページ管理人  
2000年10月11日(水) 16時09分

>前掲示板のURLが残ってて、間違えて行ったら、行けました。
>どういうことでしょう???
>今日書き込みがあったけど、その紹介してるところにとんだら、・・・・。
>向こうはなくなったのではないのですか?

一時的にサーバが復帰しているようですね。
しかし、基本的にはサービスが打ち切られており、いつ消えてもおかしくない状態ですので、
向こうの方に書き込むことはお控え下さい。
何か変な人がいるようですが、最後の徒花として嗤ってあげましょう。

##もう管理を離れているので消しませんが、前掲示板の新しい書き込みにあるリンク先は、そのまま残酷映像という実に子供っぽいものですので、あえて見ない方がいいでしょう。

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board3 - No.13

暫定掲示板からの移動のお知らせ

投稿者:本ページ管理人  
2000年10月11日(水) 16時18分

ひとまず、暫定掲示板に書き込んでいただいた書き込みに関しては、こちらの方に移させてもらいました。
いくつか移していないものがありますが、色関係など暫定掲示板特有の話題は外させていただきました。ご了承下さい。

board3 - No.14

新刊?

投稿者:Merkatz
2000年10月13日(金) 11時38分

新聞広告で講談社ノベルズの今月の新刊に、田中芳樹『窓辺には夜の歌』というものがありました。
これってまったくの新作なんでしょうか?
今年に入って何冊目だ?彼の新刊。
これは突如、彼の守護天使が勤労意欲に目覚めたということなのでしょうか?(笑)
あ、挿し絵はふくやまけいこみたいです。

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board3 - No.15

Re: 新刊?

投稿者:heinkel
2000年10月13日(金) 15時28分

> 新聞広告で講談社ノベルズの今月の新刊に、田中芳樹『窓辺には夜の歌』というものがありました。
> これってまったくの新作なんでしょうか?
> 今年に入って何冊目だ?彼の新刊。
> これは突如、彼の守護天使が勤労意欲に目覚めたということなのでしょうか?(笑)
> あ、挿し絵はふくやまけいこみたいです。

 これは『夏の魔術』シリーズの第2弾として1990年に徳間書店から発売されたものの再販ですね。
 その時もふくやまけいこさんの挿し絵でした。

 一応このシリーズの新刊も来春出るらしいのですが、さて。

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board3 - No.16

Re: 新刊?

投稿者:heinkel
2000年10月13日(金) 15時28分

> 新聞広告で講談社ノベルズの今月の新刊に、田中芳樹『窓辺には夜の歌』というものがありました。
> これってまったくの新作なんでしょうか?
> 今年に入って何冊目だ?彼の新刊。
> これは突如、彼の守護天使が勤労意欲に目覚めたということなのでしょうか?(笑)
> あ、挿し絵はふくやまけいこみたいです。

 これは『夏の魔術』シリーズの第2弾として1990年に徳間書店から発売されたものの再販ですね。
 その時もふくやまけいこさんの挿し絵でした。

 一応このシリーズの新刊も来春出るらしいのですが、さて。

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board3 - No.17

改訂版

投稿者:NNG
2000年10月13日(金) 15時28分

> 新聞広告で講談社ノベルズの今月の新刊に、田中芳樹『窓辺には夜の歌』というものがありました。
> これってまったくの新作なんでしょうか?

『夏の魔術』の巻末の編集者との対談風あとがきを読んだだけですが、加筆修正がされているそうです。少なくとも『夏の魔術』は。

board3 - No.19

反銀英伝 大逆転! リップシュタット戦役(40)

投稿者:不沈戦艦
2000年10月13日(金) 17時15分

 タンネンベルク伯爵がオーディン制圧作戦に率いた戦力と、ミッターマイヤーが同じくオーディンに急行した時の戦力が、同じ1000隻だったことは、どちらも偶然という訳ではない。



 リッテンハイム侯爵領、惑星オストラント。ここには、リッテンハイム侯爵の居城があり、侯の一族の多くは、今回の戦役でオーディンからここへ疎開してきている。かなりの規模の警備隊(艦隊含む)がいるので、仮にラインハルト軍が攻め寄せたとしても、そう簡単に攻め落とせるものではない。

 そこへ、数隻の「味方」を名乗る艦船が進入してきた。警備艦隊が臨検した結果、間違いなく味方である事が確認される。艦種は全て巡航艦で、臨検が終わると直ちにオストラントへの降下を開始した。


「一体どういう事ですの?御父様のご命令ですって?」

 リッテンハイム侯爵令嬢サビーネは、困惑の最中にあった。サビーネが現在居住している、惑星オストラントの居城の脇にいきなり何隻もの戦闘艦艇が降下して来ると、中から出てきた軍人たちが、サビーネに同行を迫ったからである。口調は丁寧なものがあったが、その軍人たちの有無を云わせぬ迫力に、サビーネのみならず城館の住人全てが気圧されていた。

「左様でございます、サビーネ様。私はタンネンベルク伯爵閣下の部下、帝国騎士(ライヒスリッター)フォン・ノイマン大佐と申します。サビーネ様には我らにご同行いただくよう、タンネンベルク伯爵閣下のみならず、リッテンハイム侯爵閣下からも厳命されておりますので」

 ノイマン大佐は、リッテンハイム侯爵・タンネンベルク伯爵連名の、署名入りの命令書をサビーネに差し出した。サビーネは一読し、父親の自筆の署名を確認すると、ノイマン大佐の言っていることが嘘ではない事を理解する。

「それで、わたくしをどこへ連れて行くおつもりですか?」

 サビーネの疑問に、ノイマン大佐は即答する。

「ヴァルハラ星系、帝都オーディンでございます。すでにタンネンベルク伯爵閣下は、オーディンにてサビーネ様をお迎えするよう準備を整えておられますよ。オーディンを制していたローエングラム侯らの勢力は、すでにタンネンベルク伯爵閣下の手により一掃されております。危険は全くございませぬので、サビーネ様にはご心配になられますような事はありませぬ」

「わたくしをオーディンに・・・・?一体何を行うおつもりなのですか、御父様たちは?」

「素晴らしいことです。現皇帝のエルウィン・ヨーゼフ二世陛下には後退位いただき、サビーネ様に新たなる銀河帝国皇帝に即位していただくのです。サビーネ様と私たちがオーディンに到着した後、直ちに新皇帝の戴冠式が行われることになっております」

 ノイマン大佐に「新皇帝になってもらう」と聞かされ、サビーネは目を丸くした。

「わたくしが・・・・皇帝にですって?!」

「その通りでございます。サビーネ様が新しい皇帝となられた暁には、お父上リッテンハイム侯爵閣下は帝国宰相に、我が主タンネンベルク伯爵閣下は帝国軍最高司令官として、帝国を担う重要な職務に就くことになられるでしょう」

 目を白黒させているサビーネに、ノイマン大佐は更に説明する。

「現在の皇帝、エルウィン・ヨーゼフ二世は、先帝フリードリッヒ陛下のご崩御のあと、リヒテンラーデ公とローエングラム侯が権力欲しさに擁立したもの。先帝陛下の直系の孫にあたることはともかく、母親の血筋はよろしいとは云えませぬ。これでは、到底我が主タンネンベルク伯爵閣下を始め、貴族階級の支持を得るものではないのです。ここは是非とも、同じく先帝陛下の孫にあたり、なおかつ有力貴族の子女であられるサビーネ様に、即位していただきたいのです」

「でも、それならわたくしだけではなく、ブラウンシュヴァイク公爵閣下ご令嬢の、アマーリエさまもいらっしゃるのでは、と思いますけど?」

 正直言って、サビーネはドロドロとした権力争いには関心が薄かった。リッテンハイム家の子女は女子ばかりで男子の世継ぎはおらず、本来皇位継承が揉めごとなしにすんなり行われていれば、長女のサビーネが、父親の紹介でどこかの名門貴族家の次男坊、三男坊あたりを侯爵家の入り婿に迎え、継承することになっていたはずだ。精々その日の為に貴族家のレディとしてのたしなみを身につけようか、と思っていた程度だったからである。女性の身で自分が皇帝になる、という事態はさすがに考えてもいなかったのだ。一度、父親がそういう事を言っていたことはあるのだが、サビーネとしては「まさか。御父様はご冗談がお好きなのよ」と思っただけだったのである。ブラウンシュヴァイク公爵の娘、アマーリエは母方を通じて従姉妹にあたる訳だから、サビーネも知らない訳ではない。


(以下続く)

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board3 - No.20

Re^2: 新刊?

投稿者:本ページ管理人  
2000年10月14日(土) 16時42分

>  これは『夏の魔術』シリーズの第2弾として1990年に徳間書店から発売されたものの再販ですね。
>  その時もふくやまけいこさんの挿し絵でした。
>
>  一応このシリーズの新刊も来春出るらしいのですが、さて。

現在、過去の著作を次々と徳間から講談社に移している流れのひとつみたいですね。
この件に関してはどちらかというと徳間がダメなだけなんでしょうが、これで「今月の新刊」なら、そりゃ当然新刊が続々と出てきますね。やるなぁ(笑)

board3 - No.21

ゲノムの箱舟

投稿者:Total Moled
2000年10月15日(日) 14時21分

表題の書名の小説が発売されました。社会批評サイト「アカシックレコード」ttp://plaza12.mbn.or.jp/~SatoshiSasaki/index.htmlの主催者が執筆した作品です。で、内容は「大学教授がとある陰謀に立ち向かう」というもので、創竜伝の竜堂兄弟を普通の人間に置き換えたような設定(敵が血族婚重ねてるところまで一緒)で展開もストーリーの合間に社会批評を混ぜてます。が、正直言って創竜伝の1000倍面白かったです。ストーリー曲げてまで社会批評してないし、展開もハリウッドのアクション映画張りのテンポの良いものでした。正直言って田中芳樹に読ませてやりたいくらいです(かたや2冊、かたや数十冊書いてるわけだし)。

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board3 - No.22

またもや細かいツッコミですが

投稿者:平松重之
2000年10月18日(水) 15時53分

 ブラウンシュヴァイク公の娘の名前はエリザベートですね。アマーリエは公爵の妻の名前です。

board3 - No.23

初めまして。 

投稿者:ささめ
2000年10月19日(木) 10時18分

 初めまして。流れ流れてここに来ました。
 銀英伝ファンで、創竜伝はあんまり読まない者です。
ベスト見ました~。女性の扱い、塩野さんとの比較、よしりんとの比較、ロイの叛乱について、を詳しく読みました。面白かったです。
 女性の話で、銀英伝には、古風な女性が賛美されている、と書いてありましたが、同感です。何か、幸せになれた人も、そうでない人も、全員男性の対比表現のためとか、後継者づくりだけに創作されたとしか思えませんでした。
 そこで、思い出したのは、田中氏とよしりんの対比のこと。九州出身とありましたが、確かに、九州は、女性に対して保守的なところが多分にあります。特に、南の方は、未だに、許嫁を決められたり、食事するときも、男性は畳、女性だけ板張りの間、というところもあるらしいですから。
それが、影響しているのかな、と仮定をひとつ。
 但し、よしりんの故郷、福岡はそんなことはありません。また、田中氏も、いちばんそういう傾向が強い地方からは少し離れています。それに、そういう地方でも、優しい男の人はいます。
でも、何となく頭の中に浮かんだので。ちょっとした、仮定でした。

board3 - No.24

はじめまして

投稿者:虎王
2000年10月19日(木) 10時19分

はじめまして。私は田中作品はだいたい読んでいる者です。というわけで今更ながら創竜伝12巻も読んだんですがまるごと中国モノであまり面白くなかったです。本編じゃなくて外伝みたいな感じですかね?今までの権力者の卑屈っぷりがウソのように中国の立派なヒーロー達が出てきました。私としてはせっかくタイムスリップという異次元の舞台に立ったのだから民衆を苦しめる皇帝や宦官達の横暴っぷりを竜堂兄弟が叩きのめしてこそ創竜伝らしいと思うのですが、なぜか敵は妖怪で爽快感激減です。古代中国が舞台なら日本のヘッポコ首相を叩きのめすより数倍でかいスケールで竜堂ワールドが展開しただろうに残念です(笑)
まあ宋は天帝お墨付きの正統王朝なのでさすがの竜堂兄弟も日本国の政治家みたいにしばきまわるわけにはいかないってことかな(笑)

board3 - No.25

創竜伝と戦車のクーラー

投稿者:松緒耕治
2000年10月19日(木) 10時20分

について一時期話題になってましたが、今週号のモーニングでクーラーなし戦車をネタにした漫画が載っております。興味のある方は御一読。

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board3 - No.26

お詫びとお知らせ

投稿者:本ページ管理人
2000年10月19日(木) 10時29分

私の通知とリンク張り替えが不十分だったため、暫定掲示板の方に書き込まれる方が出る事態になってしまいました。大変申し訳ありませんでした。
その分の新規投稿をこちらに移行させていただきました(No.23~25)。
今後はこのようなことが無いようにしますので、宜しくお願いします。

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board3 - No.27

自衛隊戦車にホントに冷房はあるか?

投稿者:新Q太郎
2000年10月19日(木) 15時24分

そういえば戦車というか軍事全般に詳しい(自称)ある人に
ttp://club.pep.ne.jp/~yusuke.i/tank.htm

の話を紹介したら
「そもそも自衛隊の戦車にゃクーラーなんかねえ!
なんかの間違いじゃないのか?」といわれました。
そうすると、多少あのログに補足を加えなきゃいかんと
思いますが真実はどうなんでしょうね。

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board3 - No.28

Re: ゲッ!

投稿者:不沈戦艦
2000年10月19日(木) 15時39分

>  ブラウンシュヴァイク公の娘の名前はエリザベートですね。アマーリエは公爵の妻の名前です。


 勘違いしてましたわ。後で直しときます。

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board3 - No.29

Re: 自衛隊戦車にホントに冷房はあるか?

投稿者:本ページ管理人
2000年10月20日(金) 11時04分

> そういえば戦車というか軍事全般に詳しい(自称)ある人に
> ttp://club.pep.ne.jp/~yusuke.i/tank.htm
>
> の話を紹介したら
> 「そもそも自衛隊の戦車にゃクーラーなんかねえ!
> なんかの間違いじゃないのか?」といわれました。
> そうすると、多少あのログに補足を加えなきゃいかんと
> 思いますが真実はどうなんでしょうね。

90式のクーラーの有無までは私にはわかりませんが(在野の賢人求む)、要は「クーラーみたいなアメニティ装備は非実戦的だ」というのが田中芳樹の主張なのですから、より実戦的な戦車にクーラーがついていても主張は破綻しますよね?
 中東で戦うイスラエルのメルカバとか、イラクの砂漠で戦ったアメリカのM1にもクーラーは付いていないのでしょうか?

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board3 - No.30

うろ覚えですが

投稿者:平松重之
2000年10月20日(金) 16時48分

 だいぶん前のテレビの特番で「自衛隊の戦車に冷暖房は付いているのか?」という質問に対し、質問を受けた自衛隊員が「付いていません」と明言していました。それまで創竜伝の記述を信じていたので、それを聞いて結構驚いた記憶があります。

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board3 - No.31

読者怒りの声

投稿者:heinkel
2000年10月20日(金) 17時08分

読者怒りの声
ttp://www.ne.jp/asahi/barringer/animeteor/work/miri.html
用語解説「クーラー」
ttp://wwwsam.hi-ho.ne.jp/ae86rx7oosaki/jsdf/yougo/a.htm#《く》

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board3 - No.32

なるほど

投稿者:本ページ管理人
2000年10月20日(金) 18時54分

> 読者怒りの声
> ttp://www.ne.jp/asahi/barringer/animeteor/work/miri.html
> 用語解説「クーラー」
> ttp://wwwsam.hi-ho.ne.jp/ae86rx7oosaki/jsdf/yougo/a.htm#《く》

省エネルックだなんだと言われるオフィスの過剰な冷房も、別に夏なのに背広を着ている男性従業員に合わせたためでなく、コンピュータ関連の安定性の為だと聞いたことがありますが、それと同じような感じでしょうか。

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board3 - No.33

はじめまして、で、いきなりツッコミ

投稿者:双頭の虎
2000年10月22日(日) 14時36分

はじめまして
私は田中芳樹の小説は銀英伝とマヴァール年代記とタイタニアしか読んでいません。
ある意味、幸せな読者のようです。

さて、浮沈戦艦さんのリップシュタット戦役ですが、過去のものも含めて楽しく読ませていただきました。
田中芳樹の文体にも、非常によく似ているように思います。
ただ、欲をいうと、架空の登場人物の人物描写がもう少しあってもいいような気がします。
原作では、主要人物は、体格や髪の色や瞳の色については、たいてい言及されていたように思います。
サビーネはOVAでは、少しだけ登場していましたが。

いきなり文句ですいません。

board3 - No.34

過去ログ更新のお知らせ

投稿者:冒険風ライダー
2000年10月23日(月) 08時11分

 HP「過去ログ資料館」に、
「田中芳樹を撃つ!掲示板」の投稿1223~1454番
「ノイエ・ラント light board掲示板」の投稿411~517番
までをアップデート致しました。
 とりあえず「田中芳樹を撃つ!」2代目掲示板の過去ログはこれでコンプリートです。
 過去ログをまとめて閲覧したいという方はこちらからどうぞ。

board3 - No.35

なぜ創竜伝は売れるのか?

投稿者:させゆう
2000年10月23日(月) 12時51分

おそらく、創竜伝が売れる理由は、登場人物が、やたらと自分の主義、思想が正しいと声高に断言しているからだと思います。
例えば、竜動兄弟が「自分達の方が正しいような気もしないでもないけど、敵の言ってることも正しくはないと断じることは出来ないなあ。そう考えると自分達はいったい何のために戦っているんだろう」などと苦悩していては、暇つぶしとストレス解消のために、娯楽小説を読んでいる大半の読者に余計なこと考えさせるな、はっきりしろと怒られてしなうでしょう。
このHPでは、田中芳樹氏を盲目的に信奉している読者が、近年の田中芳樹
氏をだめにしていると、論じている節がありますが、僕が思うに、そんなに田中芳樹氏の熱烈ファンが売上に影響を及ぼしているとは思えません。
何だかんだいってマニアックな小説ですから。
じゃあ、創竜伝を面白いと思って買っているのは誰?
それが先述した、暇つぶしとストレス解消のために小説を買っている人たちなんです。
「彼ら」とは、「沈黙の艦隊」が、どんぱちの戦闘モノから、政治思想のごっちゃまぜにストーリーが移行した段階で「わけわからん」と怒って読むのをやめる人であり、「エヴァンゲリオン」の「わけわからん」設定を楽しんでいても、本当に「わけがわからなくなる」と、これは駄作だと決め付ける人たちのことです。
つまり、楽をしたいんですね。
銀英伝のように、「自分が正しいのかあいつが正しいのか、断定することはできません」という読者まかせの小説よりも、近年ヒットした「不夜城」「賭博黙示録カイジ」みたいな、「違う、俺の方が正しい。なら、勝った方が正しいことにしよう」という読者に押し付けるもののほうが考える手間が省けていいのかもしれません。(両作品とも好きですが)
創竜伝を読んで、ストレス解消して、今度は他のことして遊ぼうというのが大半の読者である以上、なかなか論理的な訴えは届きにくいでしょうね。
(注意)ここまで、あたかも、暇つぶしとストレス解消のために、ろくに内容を吟味せずに小説を買って楽しんでいる人たちを批判するような文を書いてきましたが、別に非難する気はありません。
個人の自由だと思いますし、例えば、僕は小説にはうるさいほうなんですが、他の分野(車だとか洋服)に関して言えば、流行ってるから、よくわかんないけど買ってしまおうという、その分野を真剣の考えている人にとっては激怒ものの行動をとっているので、文学とかをあんまり重要視しない人を露骨に非難はできないですね。
映画「タイタニック」はいいですよ。
単純に泣けるから、楽でいい。
・・・というようなことを書くと、映画ファンは怒るのでしょうか。

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board3 - No.36

はじめまして

投稿者:正民
2000年10月24日(火) 10時25分

はじめまして。私も銀英伝にはまって、自動的に創竜伝も
読んでましたが、ハッキリ言って3巻以降は不愉快になりました。
作者の信念も結構ですけど、話をとっとと進めて欲しい。
でも、創竜伝売れてますね。何ででしょう?

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board3 - No.37

うーん、そうかなぁ?

投稿者:本ページ管理人
2000年10月24日(火) 15時11分

「暇つぶしとストレス解消」の割には、やたら出刊ペースが空きまくっているように思えますが…(笑)
これだったら、シリーズものなどにせず、一巻完結で出した方がいいのではないでしょうか?
確かに、この側面もあることはあるでしょうが、次の巻を出るまで長い間待ち、出た瞬間に爆発的な売れ方をするというのは、単なる暇つぶし以上のものがあるように思えます。

>「彼ら」とは、「沈黙の艦隊」が、どんぱちの戦闘モノから、政治思想のごっちゃまぜにストーリーが移行した段階で「わけわからん」と怒って読むのをやめる人であり、「エヴァンゲリオン」の「わけわからん」設定を楽しんでいても、本当に「わけがわからなくなる」と、これは駄作だと決め付ける人たちのことです。

確かにこういう人が大きな割合を占めていますが、それに勝るとも劣らない割合で沈黙の艦隊の政治思想を読んで賢くなった気分を味わってみたり、エヴァンゲリオンの不完全な故の謎の解釈を楽しむ人もいるでしょう。現に、エヴァを精神医学や哲学のタームに引きつけて解釈したような小難しい本がヒットしましたし(小難しくても内容空疎なのは言うまでもないことですが)。

>銀英伝のように、「自分が正しいのかあいつが正しいのか、断定することはできません」という読者まかせの小説よりも、近年ヒットした「不夜城」「賭博黙示録カイジ」みたいな、「違う、俺の方が正しい。なら、勝った方が正しいことにしよう」という読者に押し付けるもののほうが考える手間が省けていいのかもしれません。(両作品とも好きですが)

カイジについてはちょっと違うと思います。カイジでの説教や人生論は確かに大きな目玉ではありますが、これはあくまでも命を懸けた博打という極限状況を盛り上げるためのスパイスにすぎません(ちなみにあるとないとで作品全体に大きく関わってくるところが創竜伝とまったく違う)。カイジが人気がある理由は、単純に勝負の駆け引きと心理描写が絶妙だからです。
利根川の説教に賛成するにしろ反対するにしろ、カイジは限定ジャンケンやEカードの勝負に手に汗握るため、を主目的に読む人が圧倒的多数であって、説教部分を主目的に読む人はほとんどいないでしょう。副目的の説教部分も面白いから、世間で話題にもなっていますが、だからといって逆ではありません。
不夜城については、そもそも正しいもへったくれも無いことがテーマなんじゃないかと思いますが…

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board3 - No.38

Re: はじめまして

投稿者:させゆう
2000年10月25日(水) 11時56分

> はじめまして。私も銀英伝にはまって、自動的に創竜伝も
> 読んでましたが、ハッキリ言って3巻以降は不愉快になりました。
> 作者の信念も結構ですけど、話をとっとと進めて欲しい。
> でも、創竜伝売れてますね。何ででしょう?

銀英伝第一巻。ヤンと父親の会話のパロディとして。
「田中芳樹を撃つ」のHPではあらゆる角度から創竜伝を批判していたが、過去ログを読んでいるうちに少年は疑問に思った。創竜伝がそれほどの駄作であるならば、なぜ、人々は創竜伝を支持し、ベストセラーの勲章を与えたのか?
「そりゃあ、キャラがかっこいいからさ。美形多いし」
「美形キャラが出てくる作品なら腐るほどありますけど」
「・・とにかく、美形、SF、オカルトと何でもござれだったからさ」
こういう問答は少年を納得させなかったが、父親の見解は他の人々と多少、異なっていた。息子の質問にこう答えた。
「読者が楽をしたかったからさ」
「楽をしたがる?」
「そうとも。自分達で苦労してテーマを考察するよりも、どこからか竜堂兄弟
や小早川奈津子みたいなのが現れて、思想や主義を押し付けてくれるのを待っていたんだ。そこを作者につけこまれた。いいか、覚えておくんだ。駄作は出版させる方により多くの責任がある。黙ってみていれば同罪だ。しかしだな、お前、そんなことよりももっと有益なものに関心をもて・・・」

ヤン・タイロンだったらこう言うかも・・・

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board3 - No.39

反銀英伝 大逆転! リップシュタット戦役(41)

投稿者:不沈戦艦
2000年10月25日(水) 15時10分

「でも、それならわたくしだけではなく、ブラウンシュヴァイク公爵閣下ご令
嬢の、エリザベートさまもいらっしゃるのでは、と思いますけど?」

 正直言って、サビーネはドロドロとした権力争いには関心が薄かった。リッ
テンハイム家の子女は女子ばかりで男子の世継ぎはおらず、本来皇位継承が揉
めごとなしにすんなり行われていれば、長女のサビーネが、父親の紹介でどこ
かの名門貴族家の次男坊、三男坊あたりを侯爵家の入り婿に迎え、継承するこ
とになっていたはずだ。精々その日の為に貴族家のレディとしてのたしなみを
身につけようか、と思っていた程度だったからである。女性の身で自分が皇帝
になる、という事態はさすがに考えてもいなかったのだ。一度、父親がそうい
う事を言っていたことはあるのだが、サビーネとしては「まさか。御父様はご
冗談がお好きなのよ」と思っただけだったのである。ブラウンシュヴァイク公
爵の娘、エリザベートは母方を通じて従姉妹にあたる訳だから、サビーネも知
らない訳ではない。

「そのブラウンシュヴァイク公爵閣下ですが、リッテンハイム侯爵閣下とは義
兄弟の関係でもあり、もちろん同志にはあたるのですが、この度はお二方のお
考えに、多少の違いが出てしまいましたので、別行動を取っておられるよしに
ございまして。お父上、リッテンハイム侯爵閣下にとっては、ブラウンシュヴ
ァイク公は、今では競争相手なのです」

 ノイマン大佐が言っていることは、早い話が「ブラウンシュヴァイク公はも
はや味方ではない」ということだ。サビーネは深窓の令嬢という立場にいると
は云え、そこまで物分かりが悪い訳ではない。

「そうですの・・・・・ではエリザベートさまを皇帝に、という訳には参りま
せんね。わたくしが皇帝の地位に就かないと、御父様が困る、ということにな
る訳ですね」

「その通りでございます。サビーネ様のご理解が早くて助かりました。そうい
う訳ですので、サビーネ様には、直ちに私どもの艦に乗り込んでいただきたい
のですが」

「大佐、ここからオーディンまでは、数日で着くような距離ではありませんよ
ね。何の準備もせずに、いきなり旅に出る訳にはいきませんわ。旅支度の準備
の時間を見ていただかないと」

「左様でございますな。して、いかほどのお時間を必要となさいますか?」

「そうね・・・・・ざっと考えて半日くらいかしら?」

 さすがにノイマン大佐は驚いた。大貴族の令嬢との、思考法のギャップはあ
まりに大きかったのである。サビーネにしてみれば、自領からオーディンへの
移動は大事であった。着替えの類だけでも、普段着、礼服、その他諸々など、
お気に入りの物だけでも相当な種類があるので、それこそ何トンの荷物になる
か解らないくらい持って移動する。また、山のようにある服のうち、どれを持
っていくか選ぶ時間も必要だ。同行する使用人の数も相当なものである。しか
し、ノイマン大佐としては、そこまで悠長な事はやっていられない。

「申し訳ありませぬが、そこまでの時間はございませぬ。2時間以内に出発し
ますので、荷物は必要最小限でお願いします」

 そう言い切るノイマン大佐に、サビーネは抗議の声を上げた。

「無理ですわ。半日というのは、最大限急がせてのものですのよ。普段は、移
動の準備には、一週間くらいは掛けていますもの」

 浮世離れしているとしか思えないようなサビーネの言いように、ノイマン大
佐は呆れたが、再度強硬に通告した。

「まことに申し訳ありませぬが、そのような悠長なことをやっている時間はま
るでないのでございます。本来、一分一秒でも時間が惜しいところです。2時
間でも、多すぎるくらいなのでございますから。オーディンでは、全ての準備
を整えてございますので、サビーネ様には身一つでいらしていただいても問題
ない状況でございます。また、道中艦内では、当然夜会などを行う余裕はござ
いませぬので、それらの準備も必要ありませぬ。お付きの方々も、サビーネ様
の身の回りの世話をする者だけ、最小限度にてお願い致します」

「問答無用」と言わんばかりのノイマン大佐の口調に、さすがのサビーネも気
圧された。実際、サビーネがこれ以上ぐずぐず言うようだったら、拉致同然に
連れて行っても良い、とノイマン大佐は考えていたので、迫力があったのも当
然だろう。

「・・・・・・分かりましたわ。でも、2時間ではほとんど何もできませんわ
ね」

 かなり不満そうではあるものの、ようやく移動の準備を始めるサビーネであ
る。ノイマン大佐は、「大貴族の姫君」との感覚の違いに、苦笑せざるを得な
かった。ノイマンの出自は帝国騎士、ライヒスリッターの下級貴族である。大
佐の父も軍人であり、祖父も同じようにまた軍人だった、という軍人の家系だ。
もちろん、一族の中には同盟軍との戦闘で戦死した者もいるが、志願して軍人
を志している以上、「戦場では死神は公平。運不運はやむなし」と、割り切っ
た考え方を持っているのが、ノイマンの一族では通常である。経済的に豊かだ
った訳ではないが、日々の暮らしに困るようなこともまたなかったので、ライ
ンハルトのような「反ゴールデンバウム王朝」的な気分を持ってはいない。し
かも、ノイマン大佐も、シュタイナー少将らと同じようにタンネンベルク伯を
自分たちの盟主と仰いでいるので尚更である。現体制を一旦は完全破壊し、新
たな秩序を打ち立てようという、ラインハルトの情熱を理解する気にはならな
いしなれないが、さすがに蝶よ花よと贅沢三昧に育てられた「大貴族の姫君」
とは、感性があまりに違う事に苦笑を憶えざるを得なかったのだ。


 2時間後、最小限度の着替えと使用人を携え、サビーネはノイマン大佐の重
巡航艦「ザルツブルグ」に乗り込んだ。いや、実際のところは、ほとんど「乗
り込む事を強要された」に近い状態である。2時間経ってもまだあれのこれの
と持って行く服を選んでいたサビーネに、ノイマン大佐が「時間切れ」を通告
し、追い立てるように「ザルツブルグ」に乗り込ませたからだ。その為、かな
り不満が鬱積している。


「もう、何ですのこの扱いは!こんな狭い部屋で、わたくしに二週間も我慢し
ろとおっしゃるの?あんまりですわ!」

 しかし、ノイマン大佐としては、サビーネの不満に一々付き合ってはいられ
ない。オーディンまで急行する為には、やらなければならない事が山ほどある
からだ。その為、サビーネの不満は、お付きとして対応する事をノイマン大佐
に指示された、リヒトホーフェン中尉が一身に受けることになる。中尉はまだ
若く、22歳の金髪碧眼。見た目は水準以上、と言ってもいいだろう。しかし中
尉の見かけは、この際あまり意味がなかった。新皇帝陛下への対処を一人で行
わなければならないという栄誉、いや実質「不運」と言ってもいい状況に置か
れてしまったが、我が身の不運を嘆くどころの話ではなかった。何しろ酷い時
は数分に一回、サビーネに呼び出されてあれこれ不満をぶつけられるのだ。し
かも内容は我が儘放題としか言いようがない。やれソファの座り心地が悪いだ
の、部屋の内装が気にくわないから模様替えしろだの、食事が不味いだの、食
後はコーヒーではなく、好物のパフェを出せだの、退屈だから何か演芸でもや
れだの、どうしようもないものばかりである。それに対し一々「ごもっとも」
と応対せねばならないのだから、神経をすり減らすばかりであった。中尉の悩
みは、オーディン到着まで続きそうである。


(以下続く)

board3 - No.40

Re: なぜ創竜伝は売れるのか?

投稿者:モトラ
2000年10月25日(水) 20時07分

田中芳樹の売れ行きを支えるのは、暇つぶしにノベルスを買う不特定多数の人々なのか?
過去、新刊を店頭で見つけるたびに速攻ゲットを決めていた過去の自分自身を振り返るにつけ、また、無数のファンサイトが立ち上がっている現状から考えても、私にはそう思えません。

発売と同時に、瞬間風速的にベストセラー1位となり、半月も経たず圏外へ消えるパターンからして、創竜伝ほか田中作品を買っているのは、長年に渡って作品を追いかけている固定層が中心であることは間違いありません。そして創竜伝(あるいは田中芳樹の新作、あるいは田中芳樹自身)と読者のありようは、以前も書きましたが、宗教団体出版物と、それを買い支える信者の関係そのもの。
ただ、宗教団体の場合は、教団維持のための運営資金確保、信者獲得のための布教活動という明確な目的があり、当事者(教祖と信者)もその事を自覚しているのだから、その限りにおいて、別に私はどうこう言うつもりはありません(そこから先はイロイロ言いたいこともあるが、ここで語ることではないのでこの際置く)。田中芳樹とファンの場合、まず作者は己の影響力にあまりにも無頓着であり、次に読者も「自分は田中芳樹信者じゃない。作品から読み取れる田中の思想が正しいと判断したから、”自分の意志”で買いつづけているのだ」と、影響されていることに無自覚であることに、危険を感じます。

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