3代目掲示板過去ログ

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投稿ログ7 (No.163 - No.181)

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board3 - No.163

コンビネーション

投稿者:NNG
2000年12月14日(木) 16時38分

> 圧倒的多数の女性ファンを獲得した「創竜伝」に対して、数多くの男性ファンを虜にする「反創竜伝」ってことで4姉妹…どうでしょう。2~6については、アリかもしれませんね。でも、全然別物の作品になってしまいそうです。
>
> ついでに作者は必要以上にそのテの同人活動に干渉しないと(ぉぃ)

話はちょっとずれますけど、元CLAMPの聖りいざって人の書いてる「コンビネーション」ってマンガご存知でしょうか?

妹之山兄弟になってますが、始は妹之山財団の総帥、なぜか長髪。続は財団の№2で情報関係担当&ポルノ小説家。終はほとんど同じ。妹が増えており名前は未完ではなく秋子。余はいませんがCLAMPの作品の方で残(のこる)というキャラがいます。

これもある意味「反創竜伝」でしょうか?女性ファンのための。

board3 - No.164

過去ログ更新のお知らせ

投稿者:冒険風ライダー
2000年12月15日(金) 11時55分

HP「過去ログ資料館」に、
「田中芳樹を撃つ!」3代目掲示板の投稿1~160番
「ノイエ・ラント light board掲示板」の投稿518~594番
までをアップデート致しました。

 今回まとめられている「田中芳樹を撃つ!」3代目掲示板の過去ログファイルは、少し小さめな「Web forum掲示板」のフォントサイズ(=2)を通常の掲示板フォントサイズ(=3)に設定した上で、新しい投稿が下に配置される時間表示順形式に編集し、さらに一括閲覧がやりやすいように次のページへ移動するリンクを搭載しております。
 また、今回はやや煩雑になっていた「田中芳樹を撃つ!」初代・2代目両掲示板の過去ログをそれぞれひとつにまとめて一括ダウンロードが可能な方式に改めたり、ノイエ・ラント「lightboard掲示板」のHTML名を構成するログ番号を全て4桁に設定し直すなどの手直しを行っております。
 過去ログをまとめて閲覧したいという方はこちらからどうぞ。

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board3 - No.165

Re: へっぽこ実験小説『反創竜伝』への2

投稿者:デスザウラー
2000年12月15日(金) 15時01分

>  実験への2『鳥羽茉理を男の子にしてみよう!』
>  鳥羽茉理(18歳:男)青嵐学院1年生 竜堂姉妹の従兄弟 特技:家事全般 「美女揃いだがそろって家庭科の成績は悪い」竜堂四姉妹の通い妻ならぬ通い主夫。
> 1.性格:残念ながら、性格はまるで別物になるでしょう。我らがスーパーヒロイン鳥羽茉理の面影は痕跡も残さず消滅します。

 私 案:横島忠夫(GS美神)そっくりというのはどうでしょう。全ての決断を、煩悩に則って下す。強い者、いや可愛い者には煩悩の命ずるまま簡単になびき、四姉妹には奴隷の如く従属する。時々セクハラに及んでは、ボコボコにされる。

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board3 - No.166

サブキャラクター設定

投稿者:デスザウラー
2000年12月15日(金) 15時22分

>  竜堂4姉妹による「反創竜伝」とはなかなか面白い企画ですね。私もちょっと考えてみました。

 主人公だけでは物語になりません。ちょいと
サブキャラを。

1 稲垣タケシ
  元毎朝新聞記者、毎朝の左傾
化に対して社内で孤軍奮闘、紙面の正常化のため戦っていたが、遂に匙を投げ
て退社。その後、著書「エクソシストの戦後史」がベスト・セラーになる。四
姉妹の知恵袋。ありとあらゆるサヨクに対する毒舌を飛ばしては、赤色勢力の
脳天を爆発させる。

2 佐々木淳行
  元警察庁幹部。現役時代
の人脈を駆使して、四姉妹が動き易いように陰に日に助ける。危機管理の必要
性を訴えては、赤色勢力の恨みを買う。

3 大林義範
  売れっ
子マンガ家。社会主義に憧れるサヨクを主人公にして、これをピエロに仕立て
上げる「モスクワ大一直線」、独裁国家の滑稽さ・愚劣さ・悲劇さを極限まで
こき下ろす「きんしょうにちくん」で人気爆発。そのネタは、実は四姉妹の戦
いなのである。赤色勢力から命を狙われているが、屈強のチーフ・アシが守っ
ている。美人の秘書がいる。

board3 - No.167

別の反創竜伝~どうしたら竜堂兄弟に勝てるのか~

投稿者:本ページ管理人
2000年12月15日(金) 15時39分

『反創竜伝』ときて、竜堂四姉妹(しかも右)ときたのは結構意外でしたね。
しかもなかなか面白いし(笑)
こうして考えると、竜堂兄弟のキャラクター骨格自体は、いささかジュブナイル的ながらもそれほど悪いものではない感じ…さすが田中芳樹、という面がありますね。ただ、キャラクター性の肉付けが腐肉だったために鼻持ちならない面が強調されていますけれど……


ところで、『反~伝』の元は、三国志の歴史を逆転させて劉備を曹操に勝たせる『反三国志』から来ていて、現在不沈戦艦さんが書かれている『反銀英伝』もそれを由来にしています。
と考えると、『反創竜伝』となると牛種(もしくは船津)が竜堂兄弟に勝つ…って言うことになるんですけれど、誰かこれはシミュレーション出来ませんか(笑)
私もちょっと考えてみたんですけど、なにぶん敵が核を食らっても地球を放逐されても問題にしない超究極生物なのでまったく手が思いつきません。実はタンネンベルク伯よりも旧日本軍よりも蜀よりもよっぽど辛い立場に置かれているのが牛種なんですよねぇ。
最善の策は兄弟を共和学園の枠の中に放置しておいて関わり合いを持たないことだと思うんですけど(笑)、どうしても交渉しなければならないとしたら人質を取るくらいしか考えつきません。どうも、竜堂兄弟の敵が卑怯と言うよりは、卑怯な手を使わざるを得ないだけじゃないかと思えるなぁ…

board3 - No.168

ZOIDSを観ているところですが

投稿者:デスザウラー
2000年12月16日(土) 09時12分

 ルドルフ皇帝にプロイツェン大公、帝国と共和国……銀伝の影響は明らかですね。
 しかし、かわいい「ルドルフ」だ。

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board3 - No.169

四兄弟を仲違いさせる!

投稿者:日傘
2000年12月16日(土) 10時30分

 何とか四兄弟を仲違いさせることができれば、あるいは可能かも知れませんね。決定的に戦力が上回る相手には、相手方の自滅を誘う以外に方法はないような気がします。(タイムマシンで存在そのものを消しちゃう以外ですが。)
 大体、劇中に兄弟喧嘩のシーンが一回もないのが解せません。ホントはこいつら、仲悪いんとちゃうやろか。

 でも、こういう手を使う輩って、往々にして直前で阻止されるのがパターンなんですよね。そして雨負って地固まった四兄弟にぼこぼこにされると。

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board3 - No.170

Re167/169:竜堂兄弟を屈服させるシミュレーション

投稿者:冒険風ライダー
2000年12月16日(土) 15時05分

>管理人さん
<ところで、『反~伝』の元は、三国志の歴史を逆転させて劉備を曹操に勝たせる『反三国志』から来ていて、現在不沈戦艦さんが書かれている『反銀英伝』もそれを由来にしています。
と考えると、『反創竜伝』となると牛種(もしくは船津)が竜堂兄弟に勝つ…って言うことになるんですけれど、誰かこれはシミュレーション出来ませんか(笑)
私もちょっと考えてみたんですけど、なにぶん敵が核を食らっても地球を放逐されても問題にしない超究極生物なのでまったく手が思いつきません。実はタンネンベルク伯よりも旧日本軍よりも蜀よりもよっぽど辛い立場に置かれているのが牛種なんですよねぇ。
最善の策は兄弟を共和学園の枠の中に放置しておいて関わり合いを持たないことだと思うんですけど(笑)、どうしても交渉しなければならないとしたら人質を取るくらいしか考えつきません。どうも、竜堂兄弟の敵が卑怯と言うよりは、卑怯な手を使わざるを得ないだけじゃないかと思えるなぁ…>


 残念ながら、現代科学の粋をいくら駆使したところで、あの無敵の竜堂兄弟を物理的に殺すのは不可能でしょう。至近距離で中性子爆弾を食らっても平気な顔をしているくらいですし、核弾頭は威力以前にそもそも当たる前にあっさり迎撃されてしまいます。
 加えてあの連中は、竜型形態になっている時は、現代の科学力では到底成し得ない「ソニックビーム」だの「重力制御」だのといった現象を自力で引き起こす力があります。これに対抗できない状態では竜堂兄弟と互角に戦うことすら不可能です。
 物理的に殺すことができるとしたら、現代科学が今の水準よりも飛躍的に発達し、宇宙進出や惑星破壊・恒星破壊ができるだけの超高レベルの科学力を確立した時でしょう。竜種や天界の支配体制は太陽系内に収まるレベルですから、それをはるかに凌駕する科学力・技術力と、それによって支えられた軍事力があれば不可能ではないかと。
 まあ現時点ではまず無理な話ですがね(笑)。

 しかし竜堂兄弟を物理的にではなく、精神的ないしは思想的に屈服させるというのであればそれほど難しくはありません。牛種の立場からすればむしろ実に簡単な方法で、あえて連中に一国を支配できるだけの国家権力をくれてやり、連中に国家を統治させてやれば良いのです。この時、何も連中の意思確認など取る必要はなく、何らかの方法で無理矢理に押しつけてしまってもかまいません。
 竜堂兄弟の愚劣な主張の数々を見ていると、どうも連中は民主主義と国家権力というものを非常に楽なものであるとでも考えているように思えてなりません。民主主義は単純にスバラシイものであり、国家権力は政治家が特権を享受するためだけのものとでも見なしているのでしょう。常日頃国家権力を批判(?)している竜堂兄弟自らに国家を統治させることによって、竜堂兄弟のそれらの考え方がいかに甘いシロモノであるかを思い知らせてやる事ができるのです。
 この時重要なのは、竜堂兄弟に権力を委託する時に何人かのブレーンをつけてやることです。このブレーンはガチガチすぎるほどに「民主主義的な手続き」を重視するメンバーで構成し、竜堂兄弟が少しでも「民主主義的な手続き」に背く行動を取った時には、それがいかに現状に一致した行動(例えば阪神大震災の時の自衛隊の「違法な」救助活動やオウム心理教に対する警察の「違法な」強制捜査など「現状では必要不可欠であるにもかかわらず法律的には違法な行動」)であったとしても阻止させるのです。そして竜堂兄弟の「人道的・感情的な反論」に対しては、ただひたすら「民主主義的な手続きを履行せよ」とだけ主張させるのです。「たかだか何千人が死ぬことよりも民主主義的な手続きを履行するのが先決である」と極端な主張を言わせればさらに効果的ですね。それに反発を抱いたからといって少しでも独裁的傾向に走ってしまったら、自分達の思想信条である「民主主義至上主義」を自分で破壊してしまうことになるのですから、連中は大きなジレンマに陥ってしまうことでしょう。
 もし竜堂兄弟が国家権力を駆使して牛種や四人姉妹に敵対するような行動に出た場合は、国内・国外のマスメディアや他国の政府機関・NGOなどを動かして竜堂兄弟が統治する国を国際的に孤立させたり、竜堂兄弟に「他国との協調を重んじない独裁者」のレッテルを貼ったりすれば良いのです。政治的・経済的制裁という選択肢もかなり有効です。
 連中があの愚劣な思想信条を持っている限り、国を挙げて四人姉妹や牛種に対して戦争を仕掛けたりすることなどありえません。そんなことをしたら今度は「何でも力で解決しようとする軍国主義者」というレッテルを貼られることになってしまいますから、これまた連中の思想信条は自己破綻をきたすことになってしまうのです。
 そして連中が精神的・思想的に屈服し、国家運営がにっちもさっちもいかなくなったところで、四人姉妹や牛種は「政治を好転させるための交換条件」という形で竜堂兄弟に対して「自分達の野望に必要不可欠な行動を行えという」要請を「表面的には友好的かつ民主主義の手続きに則って」行えば、四人姉妹や牛種の内心を知ってても竜堂兄弟は断ることができませんし、牛種や四人姉妹は自分達の手を汚さずして自分達の目的を達成させることもできるわけです。

 四人姉妹や牛種が竜堂兄弟を屈服させることができるとしたら、連中に「国家権力」という「足枷」をはめて「権力の陥穽」に引きずり込むぐらいしか方法がないでしょう。竜堂兄弟にまともな「責任意識」があるのであれば、この方法は確実に効果を発揮するのですが…………まあ難しいでしょうね。ロクな代案も阻止プランもなしに「50億人も抹殺するのは可哀想だから」という感情的な理由だけで「染血の夢」計画に反対した挙句、事後責任の全てを他者に押しつけた上に罵倒までするほどの無責任・無定見な連中ではね~。
 まあ個人的に、常日頃から権力をあれほど罵っているような連中自身が権力を握って最高権力者となった時、どのような対応を取るかというシミュレーションはぜひ見てみたいですね。どうせロクな結果は出ないでしょうけど(笑)。


>日傘さん
<何とか四兄弟を仲違いさせることができれば、あるいは可能かも知れませんね。決定的に戦力が上回る相手には、相手方の自滅を誘う以外に方法はないような気がします。(タイムマシンで存在そのものを消しちゃう以外ですが。)>

 あの兄弟を外部勢力が仲違いさせるなど、まず不可能でしょう。何しろ竜堂兄弟は「すこしは兄達を疑った方が良いのではないか」という程度の忠告ですら「誹謗中傷」と見なしてしまうほどに他者に対して排他的かつ拒絶的な反応を示す連中なのですからね(「私の創竜伝考察34」参照)。そもそも竜堂兄弟のあの独善的な性格ではロクな友人もできないでしょうから「常に周りは敵であり、自分達以外に信用できる人間などいない」という環境で育ってきたのかもしれません(笑)。
 排他的・独善的であり、他者からの批判を受け入れるどころか存在自体を許容することすらできない性格だからこそ、却って内部の意思統一が強いんですね。兄弟間の関係も前近代的な家父長制によって支えられているみたいですし、竜堂兄弟の団結の強さは「ヒトラーもびっくりの、完成された究極の全体主義」と言っても過言ではないのではないでしょうか(笑)。

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board3 - No.171

反銀英伝 大逆転! リップシュタット戦役(47)

投稿者:不沈戦艦
2000年12月16日(土) 16時00分

「さて、卿らはよく勤めを果たしてくれた。礼を言う」

 最後にやってきたタンネンベルク伯が、シュタイナー少将以下、勢揃いした
幕僚たちに告げた。帝国騎士アルベルト・フォン・シュタイナー少将、伯爵ハ
インリッヒ・フォン・レープ准将、男爵マクシミリアン・フォン・シュリーフ
ェン准将、男爵エーベルハルト・フォン・クライスト准将、子爵レオ・ガイヤ
ー・フォン・エターリン大佐、子爵ディートリッヒ・フォン・マッケンゼン大
佐、男爵ギュンター・フォン・シュタウフェンベルク大佐、帝国騎士アウグス
ト・フォン・カーレンベルク大佐、そしてこの場にはおらず、「ザルツブルグ」
の指揮を執ってオーディンへ向かいつつある、帝国騎士グスタフ・フォン・ノ
イマン大佐、「ザルツブルグ」と合流した「シュタイナー隊」の指揮を引き継
いでいる子爵ゲルト・フォン・シュヴァルツェンベルク少将である。しかし実
は、タンネンベルク伯の息がかかっているのは、ここに揃った者ばかりではな
い。ガイエスブルグ要塞に残り、一見伯と袂を分かったように見せかけ、時期
を待っている者もいない訳でもないのだ。また、ほとんど全員がタンネンベル
ク伯より年上だ、というところはラインハルトの幕僚たちと似通っている傾向
ではある。構図はラインハルト陣営と似ているようだ。

 この中では、タンネンベルク伯の腹心であるシュタイナー少将が、帝国騎士
の階級にも拘わらず、「取り巻き」の最上位を占めていた。しかし伯の「取り
巻き」に加わった者は軍での階級の方を重んじる傾向が強く、シュタイナーの
地位に異議を唱える者はいない。同階級のシュヴァルツェンベルク子爵も、シ
ュタイナーの軍事的能力には敬意を払っているくらいなので、この中ではシュ
タイナーの地位は自然に認められているものだ、と云ってもいいだろう。また、
帝国騎士の階級の者でも、ラインハルト・フォン・ローエングラム侯爵に与し
たロイエンタールのように、男爵位以上の貴族階級に反発する者ばかりではな
い。これは各人の生い立ちにより、違うというべきであろうか。例えばシュタ
イナー少将の実家は中規模企業グループのオーナー一族であり、かなり裕福な
暮らしをしていた。実家にいれば何不自由のない生活はできた筈だが、グルー
プの後継者として、今では老齢の父親に代わり実質的なトップに立っている8
歳年上の兄ヘルマンの下風に立つことを潔しとせず、士官学校に入り軍で身を
立てる事を選択したのである。とは言ってもシュタイナーは何も兄と仲が悪い
訳ではなく「実家に寄り添って生きるより、別世界で自分の実力を試したい」
という願望が強かったから、ということで、軍人を志望となったのだ。ある時
タンネンベルク伯が発した「何故卿は軍に入ろうと思ったのだ?家業を手伝う
選択も悪くはなかっただろうに」という質問に、シュタイナーはそう答えてい
る。
 シュタイナー少将は現在35歳の中肉中背。タンネンベルク伯より10歳年
上で、茶色の髪に同じく茶色の瞳を備えている。見かけは年相応で温厚そうな
常識人、といった風なのだが、「ブラウ」作戦開始前、タンネンベルク伯に
「リッテンハイム侯程度の人物に権力を壟断させるなど、正直愉快ではない」
と述べたくらいで、好き嫌いははっきりしている人物であった。

「さて、現在のところは上手くいっているようですが、かなり冷や汗ものでも
ありましたな。小官の担当はキルヒアイス上級大将相手の嫌がらせ攻撃でした
が、さすがに結構な難事だったと思いました。若いわりにはなかなかどうして、
あれでキルヒアイス提督が経験をもっと積んだ場合、戦場で破るのは困難極ま
る、ということになるのは間違いありませぬ」

 実際、キルヒアイスが何度も立てた包囲殲滅作戦を、先に着想を読み取り裏
をかいたシュタイナーが交わし続けることに成功した、というだけで「簡単に
あしらった」からはかなり距離が隔たっていたことに間違いはない。シュタイ
ナーにとっても、キルヒアイス相手の「嫌がらせ攻撃」は、精神的負担の大き
い戦闘ではあったのである。航行用エネルギーや弾薬など補給を別にしても、
やはり3日が限度だったのでは、とシュタイナー自身も思っているほどだ。

「ははははははは。私の方もミッターマイヤー提督とは2時間しか時間差がな
かったよ。まったく、卿の言う通り、冷や汗ものだったな。もし何かアクシデ
ントでもあった遅れたら、と今思い起こすとぞっとする」

 タンネンベルク伯は苦笑しながら答えた。

「しかし閣下、ミッターマイヤー提督相手の戦闘は、かなり有利に進めること
ができましたな。将官の階級を得るようになっても、まだまだ学ぶべきことは
いくらでもあるのだ、と閣下の戦闘指揮を間近で見ていて実感致しました」

 クライスト准将が述べる。准将はタンネンベルク伯より二つ上の27歳。身
長は平均レヴェルでやや太め、金髪に灰色の瞳、見た感じはかなり毛並みがよ
く、侍従武官でも勤まりそうな気品がある人物だ。いや、実際侍従武官にどう
だろうか、と以前声が掛かったことがあるくらいである。しかしその時クライ
ストは「若輩なので時期尚早。いずれ、ということで・・・・」と断ってしま
っていた。現在の帝国貴族にしては珍しく謙虚で、押し出しはあまり強くない。
用兵も慎重で地味、石橋を叩いて渡るような性格で、堅実な戦いをする人物で
ある。

 クライストの意見を聞いて、准将と同じようにミッターマイヤー相手の戦闘
に参加していた何人かは、「我が意を得たり」というように頷いた。

「いや、あれも結構危ないところもあったのだぞ。博打のような逆撃策がまん
まと填った、というだけで。それに、ミッターマイヤー提督がかなり焦ってい
たからだ、という要因も無視できぬ。更に、相手には直ぐに増援が来ていたし
な。シュタウフェンベルク大佐の地上制圧が遅くなっていた場合、私は続いて
倍の敵相手に戦わねばならなかったところだ。やはりローエングラム侯は並み
の人物ではない。こちらの意図を直ぐに読み取って、的確な対応をしてくるの
だからな。何とか勝てた理由は、ほんの僅かだがこちらが相手に先んじ、局面
をリードできたということ。これがなかったらどうなっていたことやら解らぬ
ところだ」

「慢心するな」と言いたげな伯であった。確かに、いつまでも過去の成功に浸
っている場合ではない。まだ状況は楽になってはいないのである。また、それ
が解らない「取り巻き」たちでもなかった。


(以下続く)

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board3 - No.172

Re: 四兄弟を仲違いさせる!

投稿者:
2000年12月16日(土) 16時21分

>  大体、劇中に兄弟喧嘩のシーンが一回もないのが解せません。ホントはこいつら、仲悪いんとちゃうやろか。
>
>  でも、こういう手を使う輩って、往々にして直前で阻止されるのがパターンなんですよね。そして雨負って地固まった四兄弟にぼこぼこにされると。

えっと、記憶がはっきりしないのですが、兄弟喧嘩に近いシチュエーションは、劇中に一回だけあったように思います。(何巻のどことは、詳しく憶えていなくて申し訳ないですが…(--;))

四兄弟が共同でカレーライスを作っていた場面で、続と終が憎まれ口の叩き合いからエスカレートして、一気に刃物沙汰(笑)寸前までの緊張が走り、危ういところでそれを始が制止した…というシチュエーションが存在したはずです。(四兄弟が自らカ料理をしていたということは、外伝で茉理がいなかったときかなぁ…うーん、やっぱりはっきりしないです(--;))

この事実は、やはりあの四兄弟は感情が先走りやすいヒト達であるという証拠でもあり、口論がエスカレートして刃物沙汰(未遂)って、普通に考えたらかなり俗っぽい行動ですよねぇ(笑)。
しかし、牛種陣営がこれを利用して、たとえば続と終を相撃たせるという作戦を立てたとしても、やはり日傘さんのおっしゃる通り、始と余の必死の努力で地が固まり、より一層の結束力で敵をなぎ倒すという「めでたし、めでたし」のハッピーエンドで終わっちゃうんじゃないでしょうか。

もしも、人間の手で四兄弟を倒すとしら、「ロードス島戦記」の古代竜くらいのハンディ(制約)を四兄弟につけないと無理なんじゃないでしょうか?(竜形態時の飛行や特殊能力の制限とか)
意外と、どんなハンディを負わせれば四兄弟に勝てるのか?…などと考えるのも面白いかも♪♪

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board3 - No.173

Re^2: 四兄弟を仲違いさせる!

投稿者:日傘
2000年12月16日(土) 18時40分

恵さん、レスありがとうございます。

> 四兄弟が共同でカレーライスを作っていた場面で、続と終が憎まれ口の叩き合いからエスカレートして、一気に刃物沙汰(笑)寸前までの緊張が走り、危ういところでそれを始が制止した…というシチュエーションが存在したはずです。(四兄弟が自らカ料理をしていたということは、外伝で茉理がいなかったときかなぁ…うーん、やっぱりはっきりしないです(--;))

 仰るとおり、五巻にそんなシーンがあったような気もします。(先日の掃除の折に、誤って捨てちゃったので……)
 それにしても、不死身の竜堂兄弟に刃物って……。やっぱり、あれは漫才の過激ヴァージョンじゃないでしょうか。田中先生も『刃物漫才』って言ってたことですし。


> もしも、人間の手で四兄弟を倒すとしら、「ロードス島戦記」の古代竜くらいのハンディ(制約)を四兄弟につけないと無理なんじゃないでしょうか?(竜形態時の飛行や特殊能力の制限とか)
> 意外と、どんなハンディを負わせれば四兄弟に勝てるのか?…などと考えるのも面白いかも♪♪

 『ロードス島戦記』を読んだことがないのでわからないのですが、具体的にはどのようなものでしょうか?
 初期の創竜伝のように、変身時には意識がない程度では勝ち目は薄いと思います。普通の漫画なら、装甲が堅いヤツに攻撃するときは口の中、っていうのが常套手段ですね。あるいは変身後の巨大生物の弱点は目だとか……。最低このくらいは必要ではないでしょうか?0

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board3 - No.174

あっちゃ~。

投稿者:日傘
2000年12月16日(土) 19時22分

>
>  あの兄弟を外部勢力が仲違いさせるなど、まず不可能でしょう。何しろ竜堂兄弟は「すこしは兄達を疑った方が良いのではないか」という程度の忠告ですら「誹謗中傷」と見なしてしまうほどに他者に対して排他的かつ拒絶的な反応を示す連中なのですからね(「私の創竜伝考察34」参照)。そもそも竜堂兄弟のあの独善的な性格ではロクな友人もできないでしょうから「常に周りは敵であり、自分達以外に信用できる人間などいない」という環境で育ってきたのかもしれません(笑)。
>  排他的・独善的であり、他者からの批判を受け入れるどころか存在自体を許容することすらできない性格だからこそ、却って内部の意思統一が強いんですね。兄弟間の関係も前近代的な家父長制によって支えられているみたいですし、竜堂兄弟の団結の強さは「ヒトラーもびっくりの、完成された究極の全体主義」と言っても過言ではないのではないでしょうか(笑)。

う~ん、どうも『兄弟喧嘩作戦』は挫折を余儀なくされそうですね。実体験より、堅い絆ほど壊れるときは脆いと思ったのです〈涙〉。
始と続なんて、一回喧嘩したら一生和解しなさそう気がしたのですが、言われてみれば多少のアジ程度ではびくともしないでしょう。仮に実行するなると、相当長い年月をかけて兄弟間の齟齬を深めるしかないようです。

 ところで、冒険風ライダーさんの論を拝見して、藤子不二雄先生の短編を思い出しました。記憶が曖昧ですが、『ウルトラスーパーデラックスマン』だったと思います。
 独善的な主人公が超能力と不死身の肉体を手に入れたために落ちる悲劇を描いたホラーなのですが、人が死ぬことに鈍感になり、力を行使することをためらわなくなった主人公〈くらく・けんとだったかな?〉の姿がぴたりと竜堂兄弟に当てはまります。四人もいるからさらに性質が悪い。
 この話のラスト、この不死身の超人は死去するのですが、死因はなんと病死! ウルトラスーパーデラックス癌細胞に人類は太刀打ちできず、満足な治療も受けられないまま〈肌がメスを通さないし〉、死んでいくラストシーンは哀愁さえ感じました。

 結論。おとなしくドラゴン癌細胞の発病を待つ。でも、竜堂兄弟が自然死するのって、どれくらいかかるんだろう?

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board3 - No.175

Re: 別の反創竜伝~どうしたら竜堂兄弟に勝てるのか~

投稿者:NNG
2000年12月17日(日) 15時28分

> 私もちょっと考えてみたんですけど、なにぶん敵が核を食らっても地球を放逐されても問題にしない超究極生物なのでまったく手が思いつきません。実はタンネンベルク伯よりも旧日本軍よりも蜀よりもよっぽど辛い立場に置かれているのが牛種なんですよねぇ。

そもそも天界では竜種と牛種って勢力を二分するような一族同士でしたよね?いくら竜種が戦闘能力に優れているからといっても、彼らだけに特殊能力があるのはおかしいと思います。
シユウレベルじゃないと無いだけかも知れませんが……
天界において竜種が絶対不可侵の戦闘力を持っているなら、牛種だって陰謀を起こせないでしょうし。
仮に起こしたとしても、竜堂兄弟の時代と同じ様に彼らに暴力で陰謀を潰されてしまいますからね。

別の対処方
変身ヒーローを倒す基本戦術その2、変身させないようにする!
直接攻撃できないのなら、術で彼らを単なる人間に転生させてしまうとか……

その1は人質作戦なんですけど……鳥羽のおっさんでも人質にできそうな気がするんですけどね。どうでしょう?

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board3 - No.176

Re^3: 四兄弟を仲違いさせる!

投稿者:
2000年12月18日(月) 01時15分

>  『ロードス島戦記』を読んだことがないのでわからないのですが、具体的にはどのようなものでしょうか?

日傘さん、こちらこそレスありがとうございます!

えっと、ロードス島戦記の古代竜の話ですが、もう何年も読んでいないので(ごめんなさい、私こればっかりですね(--;))設定はうろ憶えなんですが、あのお話には竜堂兄弟の竜形態変身時に匹敵する(!)古代竜(地水火風の元素にちなんだ特殊能力を持った竜たちだったと思います)が登場します。
もう、普通の人間ではまったく歯が立たないくらいの超生物(さすがはファンタジー世界って感じです!)なのですが、彼らは普段、古代魔法王国時代からの“呪い”というものをかけられた状態なんですね。ですから、自由に動きまわったりすることができず、いろいろ行動に制約があったのです。おかげで、主人公たちは魔法やら魔力のこめられた武器を駆使して、その超強い古代竜の一匹(確か、火竜シューティングスター…という古代竜でした)を倒すことに成功しました。

まぁ、つまりハンディとファンタジーもどきな超兵器でもないと、竜堂兄弟には勝てないんじゃないかなぁ、と恵は思うわけなんです。
…でも、こうやって竜堂兄弟をどうしたら倒せるんだろうって考えてたら、これも一種の“ドラゴンクエスト”なのかなぁ(笑)などと思っちゃいました♪

どこかに、竜堂兄弟を倒せるぐらい強い“竜殺し”(ドラゴンスレイヤー)はいないのでしょうか?(牛種陣営に設定しても面白いかも。「やばい、あいつは竜殺しだ!」とかって四兄弟が焦る姿を見てみたいものですね♪)

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board3 - No.177

Re: 一応

投稿者:Basuque Ohm
2000年12月18日(月) 06時30分

揚げ足取りします、スミマセン。ウルトラスーパーデラックスマンの名は小池さんです。くらあくけんたはアラレちゃんのスッパマンです。

board3 - No.178

いきなり 反アルスラーン

投稿者:じょびん
2000年12月18日(月) 07時20分

えー、はじめまして。
ずいぶん前からこのページ見てますが、書きこみは初めてです。
で、最近の反創龍伝ねたを読んでて、
なぜかアルスラーンで書いてみたくなり、書いてしまいました。
(本編はもう読んでませんが・・・)
駄文ですが、ご笑納ください。

反アルスラーン戦記 ~アンドラゴラスの逆襲~

5巻「征馬孤影」P229あたりより

陽が西に傾きかけた刻限。国王アンドラゴラスは、謁見の場に文武の廷臣を集めた。百騎長以上の身分のものが全て召集され、石畳にひざまづく。
 王太子アルスラーンは、黄金の冑を脱いで左腕に抱え、最前列で恭しく頭を下げる。
 「汝に命じる」
 ずしりとはらに響く声。しかし、以後に続くであろう言葉のほうが我が身には響くであろう事を、アルスラーンは考えていた。
 「王都奪還の先鋒に任じる。」
 アルスラーンはあっけにとられるように父を仰ぎ見た。兵権の侵犯を問われ、追放かあるいは更なる重罪を申し付けられるものと覚悟していた。それが、召し上げられるどころか兵馬を与えられ、先鋒という武人の栄誉を与えようという。
 一瞬の自失のあと、アルスラーンは恭しく言上した。
 「勅命、謹んでお受けいたします。」
 あるいは、父は自分を見こんでくれているのではないか・・・
 それは、この場の諸将に共通の感慨だった。なんといっても、自ら立てた王太子である。あるいは、長い獄舎生活で王の酷薄さも薄れたのではないか。
 そんな諸将群臣の中で、ナルサスだけが微妙に異なる表情で言上した。
 「陛下、不肖ではありますが、私とダリューンとで殿下を補佐いたしたく・・・」
 「先鋒に加えろというのか?」
 「兵権に口を挟むは、まことに恐れ多き事ながら・・・」
 「補佐にはキシュワードを置く。汝らは本営において余を補佐せよ。」
 この命で、ナルサスの疑惑は確信に変わっていた。
 王太子を先鋒に置くのは、親心などではない。膝下に置く事で雄飛を妨げ、いい様に使うつもりであろう。先鋒を命じたのは、いつ討たれてもいいように。いや、いつ討たれても「おかしくない」ように。刃はどこからでも襲ってくるだろう。場合によっては、本軍をもって先鋒軍もろとも・・・・
 壇上の国王に、常に無い恐ろしさをナルサスは覚えた。これだけの状況下に敵を追いやって、なお群臣に悟らせない。むしろ王太子に対する好意の表れともとれるようにしてしまっている。ダリューン、ナルサスの両翼を取ってしまった事を訝る向きもあろうが、キシュワードをつけた事で相殺してしまった。しかし、キシュワードは王の命に背いてまで、王太子を助けるであろうか。王にしてみれば、補佐など知らぬ間にいつでもすげ替える事ができる。アルスラーンを殺す事を命じた上でも。
 ナルサスは、初めて強敵に出会った。その感じは、喜びよりも恐怖だった。

                         つづく?

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board3 - No.180

Re176:「ロードス島戦記」追加補足

投稿者:冒険風ライダー
2000年12月18日(月) 12時42分

> えっと、ロードス島戦記の古代竜の話ですが、もう何年も読んでいないので(ごめんなさい、私こればっかりですね(--;))設定はうろ憶えなんですが、あのお話には竜堂兄弟の竜形態変身時に匹敵する(!)古代竜(地水火風の元素にちなんだ特殊能力を持った竜たちだったと思います)が登場します。
> もう、普通の人間ではまったく歯が立たないくらいの超生物(さすがはファンタジー世界って感じです!)なのですが、彼らは普段、古代魔法王国時代からの“呪い”というものをかけられた状態なんですね。ですから、自由に動きまわったりすることができず、いろいろ行動に制約があったのです。おかげで、主人公たちは魔法やら魔力のこめられた武器を駆使して、その超強い古代竜の一匹(確か、火竜シューティングスター…という古代竜でした)を倒すことに成功しました。

 「ロードス島戦記」は私も手元に持っていますので、私も少し説明を補足しておきましょう。
 「ロードス島戦記」には何種類かの竜が存在し、生きている年数が長ければ長いほど、強さがだんだん上がっていき、また高度な知識も身につけるという設定となっています。それらを区分してみると、

・ 数十年単位の年齢の下位竜(レッサードラゴン)
・ 下位竜が数百年単位を生き、知性を得た老竜(エルダードラゴン)
・ 千年以上の年月を経て博学な知識と強大な力を身につけた古竜(エンシェントドラゴン)
・ 神々の戦いの際、暗黒・光両陣営の神々を全て殺し尽くした竜王(ドラゴンロード)

となっていて、ここで取り上げられているのは古竜(エンシェントドラゴン)です。
 「ロードス島戦記」の舞台であるロードス島には全部で5匹の古竜が存在し、その5匹には次のような名前がつけられています。

・ 邪竜ナース
・ 金竜マイセン
・ 水竜エイブラ
・ 火竜シューティングスター
・ 氷竜ブラムド

 作中ではこの内3匹の古竜(ブラムド・エイブラ・シューティングスター)が人間によって倒され、残りの2竜も「制約」を解かれています。
 しかしこれらの竜の名前は、個々の竜の特殊能力ではなく、竜の外見(鱗の色)や竜が守護している地名(たとえば氷竜ブラムドはロードス島最北部の寒冷山脈「白竜山脈」に生息している古竜)などが由来になっていて、たとえば「氷竜」や「水竜」と呼ばれているからといって別に氷や水を主体とした攻撃を行うわけではありません。その基本形態(空を飛ぶとか炎を吐くとか)は全ての竜がほぼ同じものを持っています。固体的な力の差はあるようですけど。
 さらに古竜には休眠期と活動期とがあるらしく、休眠期と活動期とでは竜の強さが全く異なるように設定されています。ブラムド・エイブラは休眠期に倒さているのに対し、シューティングスターは活動期に入っていました。

 そして「制約」についてですが、彼ら5匹の古竜は、かつての古代魔法文明時代に「制約(ギアス)」という呪いをかけられ、それをかけた魔術師達によって好き勝手に使役されていました。そして彼らに与えられた最後の命令が「強大な魔力を秘めたアイテムや宝物の守護」で、その命令の直後に古代魔法文明が滅んでしまったため、古代竜たちは「制約」を解かれることがないままに、その最後の命令を死ぬまで守りつづけなければならないわけです。
 この「制約」の魔法が生かされてくるのは、彼らが守護すべきアイテムが宝物が保管されている彼らの巣穴に入ったときです。「制約」の魔法のために何が何でも宝を守護しなければならない古竜は、自分達が持つ最強の武器である「飛翔能力」を発揮することができないばかりか、そもそも狭い巣穴からまともに動く事すらできないのです。
 しかしいかに行動を制限したところで、竜が吐く炎や鉤爪などの直接攻撃力自体は全く変わることがないので、この状態になっても人間側が勝てる可能性は極めて少ないのです。生半可な戦力で挑んでもやっぱり返り討ちにされるのがオチで、よほどの手練れを大量にそろえ、魔法援護をバリバリに整えてようやく勝てるかどうかというところでしょう。それでも竜の飛翔能力が健在だと「空を自由に飛ぶ敵」に対して使える手段が限られてくる上にいつでも簡単に逃げられてしまうのですから、人間側にとって「竜の行動を制限させることができる」ということは充分に大きな意義を持つことではあるのですが。
 「ロードス島戦記」における古竜の「制約」は、古竜側の行動を制限すると同時に、人間側の行動の制約を解き、全力を発揮させるという側面も大きいのです。


 しかし創竜伝の場合は「ロードス島戦記」のような「上手くすれば何とか勝てるかもしれない」というレベルに持っていく事すらほとんど不可能でしょう。そもそも人間側はいかなる最新兵器をもってしてもドラゴンに傷ひとつ与える事ができませんし、ドラゴンの超兵器にまともに対抗することすらできません。せめて「これで攻撃すれば少しは効果がある」というレベルの兵器でもあれば何とかなるかもしれないのですが……。
 まあそれ以前に「竜堂兄弟の行動をどうやって制約するか」という大きな難問が存在しているわけですけど。

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board3 - No.181

Re: Re176:「ロードス島戦記」追加補足

投稿者:
2000年12月18日(月) 13時00分

>  しかし創竜伝の場合は「ロードス島戦記」のような「上手くすれば何とか勝てるかもしれない」というレベルに持っていく事すらほとんど不可能でしょう。そもそも人間側はいかなる最新兵器をもってしてもドラゴンに傷ひとつ与える事ができませんし、ドラゴンの超兵器にまともに対抗することすらできません。せめて「これで攻撃すれば少しは効果がある」というレベルの兵器でもあれば何とかなるかもしれないのですが……。
>  まあそれ以前に「竜堂兄弟の行動をどうやって制約するか」という大きな難問が存在しているわけですけど。

あ~、やっぱりうろ憶えで披露した半端知識ではやはり全然ダメですねぇ…(--;)
実際のところは、詳細に調べてて下さった冒険風ライダーさんのおっしゃる通りで、竜堂兄弟のいろんな意味での凄まじさ(笑)に比べたら、ロードスの古竜の方がよほどかわいい存在に思えちゃいますね。

「竜堂兄弟の行動をどうやって制約するか」については、少なくとも三男坊・終クンに関しては食べ物次第で制約できそうな気もしますけど(笑)、上に行くほど制約(というか、禁忌、かな?)が少ないようにも(続クンなどは特に!)感じます。
ホント、根本的人の言うことを聞かないヒト達ですからねぇ…(**;)。

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