- 親記事No.136スレッドの返信投稿
- board3 - No.138
これは読みたい!
- 投稿者:小村損三郎
- 2000年12月09日(土) 15時37分
>
> へっぽこ実験小説企画 『反創竜伝』
> 1、主人公は「竜堂四姉妹」
> 竜堂始(23):共和学院の新米女教師。知的で優しい年上美人
> 竜堂続(19):敬語で喋る毒舌家の女子大生(あんま変わんないや)
> 竜堂終(15):活発でボーイッシュなロリキャラ。自分のことを
> 「ボク」というのはお約束(笑)
> 竜堂余(13):素直でおとなしい正統派(笑)ロリキャラ。
> これだけいればどれかは必ず当たる!!・・・かな?(爆)
> 2、創竜伝に社会批評ははずせません。『反』なので、おもいっきり保守寄りの社会批評を展開し、左翼、進歩派、共産勢力を口を極めて罵倒します。当然中共は最大の批判対象です。(笑)
> 3、日本は異常に左傾化しており、左翼色の強い「毎朝新聞」(仮名)がトップのシェアを誇っています。当然「3K新聞」(仮名)など影も形もありません。革命が起こってないのが不思議なくらいです。
> 4、敵のボスは戦後日本左翼界の黒幕、船津忠義!! 日本にプロレタリア革命を起こすために竜種の力を欲しています。
>
クラスのみんなの面前で自衛官の子弟に
「この子のお父さんの職業は人殺しです!」
と言い放つ教師とか、
「史上最低最悪の犯罪民族である日本人は中国共産党・朝鮮労働党のキャッシュディスペンサーとしてのみ地上に棲息することを許されるのよ!」
とかやたらとデカイ声で喚きたてる
「戦う人民ボート」
出身の電波代議士とか、
極左暴力集団の集会に堂々と参加し、テレビではひたすらテロリストと犯罪者の擁護に血道を上げ続ける
「自称社会民主主義政党」
所属の女性弁護士とかも登場させて。
- 親記事No.125スレッドの返信投稿
- board3 - No.139
Re: 追伸: 悪いか~!
- 投稿者:チャバティー中山
- 2000年12月09日(土) 16時23分
佐藤大輔の地球連邦の興亡は読まれましたか?
同じく遥かなる星もお勧めです
いずれも徳間ノベルズです
- 親記事No.136スレッドの返信投稿
- board3 - No.141
Re: 『反創竜伝』ってのはアリですか?
- 投稿者:モトラ
- 2000年12月10日(日) 07時07分
アリアリ、おおアリ! 実現したら、私のようなタイプのオタク層への浸透度はゴー宣以上でしょうなぁ。うおおお、余子ちゃんは俺のもんじゃぁ~!!!(ぉぃ^^;
- 親記事No.136スレッドの返信投稿
- board3 - No.142
へっぽこ実験小説『反創竜伝』
- 投稿者:画聖マニの再来(自称)
- 2000年12月10日(日) 10時24分
(注)以下の小説は『反』の実験です。登場人物は竜堂四『姉妹』に置き換えて読んで下さい。
- 親記事No.136スレッドの返信投稿
- board3 - No.143
Re: 姉妹なら
- 投稿者:モトラ
- 2000年12月10日(日) 14時25分
> (注)以下の小説は『反』の実験です。登場人物は竜堂四『姉妹』に置き換えて読んで下さい。
だとすると、名前は変えないとまずいのでは。日本の伝統的な情緒を感じさせる名前…「花鳥風月」から
華子(はなこ。花子はあんまりなので)
鳥子(とりこ)
風子(ふうこ)
月子(つきこ)
なんてのはどうでしょう。ダサい? オリジナルの名前だって最初は大笑いモノ。物語の中で読者のハートをくすぐれば問題無し(^^)
- 親記事No.125スレッドの返信投稿
- board3 - No.144
レンズマン(想像)
- 投稿者:新Q太郎
- 2000年12月10日(日) 16時31分
> 拙者はレンズマンも読むし、
私は小学生の時、筒井康隆の「SF教室」で一行だけ「レンズマンシリーズ」とかいてあったので、レンズパワーで変身して頭がレンズの、
レンズビーム! ◎三 三 三 三☆(+.+;)ギャッ!!
/▼―
人
こんな奴を想像したまま大人になったのですが、大体あってるでしょうか?
- 親記事No.125スレッドの返信投稿
- board3 - No.145
Re: レンズマン(想像)
- 投稿者:Merkatz
- 2000年12月10日(日) 19時35分
> > 拙者はレンズマンも読むし、
>
> 私は小学生の時、筒井康隆の「SF教室」で一行だけ「レンズマンシリーズ」とかいてあったので、レンズパワーで変身して頭がレンズの、
>
> レンズビーム! ◎三 三 三 三☆(+.+;)ギャッ!!
> /▼―
> 人
>
> こんな奴を想像したまま大人になったのですが、大体あってるでしょうか?
うわあ、ベタベタですな(笑)。
まるでキン肉マンに出てきたプリズムマンみたいですな。
かなり古いですが、アニメにもなって放送してましたね、レンズマン。
私はそれを見た記憶があります。
主人公の名前はキム何とかだったような・・・。
-
- board3 - No.146
へっぽこ実験小説『反創竜伝』
- 投稿者:画聖マニの再来(自称)
- 2000年12月10日(日) 22時20分
> (注)以下の小説は『反創竜伝』の実験です。登場人物は竜堂四『姉妹』に置き換えて読んで下さい。
「共和学院の校訓が変わったんですって?」
四人分の紅茶をお盆にのせてリビングに入ってきた続が始に尋ねた。
「ええ、我らが靖一郎叔父さまのお達しでね。『自律、自制、自省』ですって。あ、ありがと。」
受け取った紅茶をひと口すすって、始は続けた。
「何でも最近読んだ本に書いてあったんだって。いわく『自律、自制、自省、いずれも人間にとって最も難しいものだ』だそうよ。」
「おやまあ、ずいぶんと易しい目標になったものですね。」
続は冷笑した。『自律、自制、自省』など、社会生活を送る上で当然備えていなければならないものである。自律のできない者は、後先考えず高価な品を買い漁り、破産するまで己の愚かさに気づかない。自制の効かない者が、抵抗のできない少女を欲望のままに襲ったり、『ムシャクシャしたから』といって、見知らぬ人を簡単に手にかけたりする。通り掛かりの罪もない母娘に襲いかかり幼い命を無惨に奪っておきながら、雑誌に顔写真を掲載されたことに『プライバシーの侵害だ』とわめきたて訴訟をおこす『少年』など自省などひと欠片も抱いているまい。大体その程度の常識もわきまえていないような輩は猿にも劣る存在であり、そもそも人間社会に住むべきではない・・・辛辣極まる続の意見だった。
「で・・・でもまあ、確かに大切なことではあるんだけどね。」
続の言葉があまりに容赦ないので、つい弁護がましいことを始は口にした。
「けどねえ・・・せめて今までの校訓も残しておいて欲しかったなあ・・・」
散々両訓並立を主張してついに容れられることはなかった理事会の臨時会議を思い出して、始はため息をついた。同意してくれたのは、叔母の鳥羽冴子のほか、2人だけであった。
「校訓ってあれでしょ。『異質への理解と寛容』だったっけ。」
紅茶よりもお茶菓子の方に熱心に取りかかっていた三女が口を挟んだ。隣では末妹がいつのまにか軽い寝息を立てている。
「へえ、よく覚えてるじゃない。」
「へっへー、こう見えても記憶力には自信あるんだ♪、ボクってば。」
「そう、じゃあその記憶力とやらでさっき食べたお菓子の数を教えてくれないかなあ?全くもう、一人でぱくぱくと!」
「わあっ!始姉、かんべん!!」
終は脱兎の如く長女のげんこつの射程距離から脱出した。始は苦笑して手を下ろしたが、一方で終の口にした『元』校訓のことを考えずにいられなかった。元々あの言葉は共和学院の創立者である祖父、竜堂司の座右の銘であったからである。かつて司は、高校生の始にこう語ったことがある。
『異質への理解と寛容、こいつは人間にとって最も難しいことだろうな。人はどうしても自分と異なる立場の者を認めたがらんものだからな。自分の欲しい言葉だけを聞きたがり、異なる立場からの意見に耳を塞ぐ。時には反対意見を喋る口の方を塞ごうとする。こいつは突き詰めれば感情に根ざしたものだから始末が悪い。だが、この種の排他感情に無自覚に流されていたらどうなるか、歴史が証明しておる。正義という名の排除の論理にどれほどの血が流されてきたことやら・・・』どうすれば正しいのか、自分はどうすべきなのか・・・今にして思うと拙速極まりない孫娘の問いに、司はこう答えた。『ふむ、難しいな。正解と呼べるかどうかわからんが・・・。相手には相手の立場があるってことを認識することかな。といっても、相手の立場になって考える、というのとはちと違う。相手の言うことを鵜呑みにしたり、唯々諾々と従ったりするのは理解でも寛容でもない、単なる思考停止した奴隷に過ぎない。大切なのは、まず相手を安易に否定せず、相手の立場を認め、次に己との立場の違いをしっかり見極める。それからどう対応するか考えるといい。肯定するなり否定するなり、賛同するなり批判するなり・・・な。最も、こうして偉そうに語っておるわし自身、ちゃんと実践できておるか怪しいものだがな。』そう言って豪快に笑っていたが・・・。
正論だ、と始は思う。しかし何と難しい『正論』であろうか。何よりも自分自身を常に疑ってなければならないのだから。それでも独り善がりの正義に身を委ねないためには、出来る限り意識しておかなければならないことであろう。特に、竜堂姉妹の持つ『力』は、尋常ではないのだから・・・。
「・・・姉さん、お茶、淹れなおしましょうか?」
続の声に始はふと我にかえった。気づくと手にした紅茶はすっかり冷めてしまっている。
「え?ああ・・・、うん、お願い。」
と、残りの紅茶をくっと飲み干し、空のカップを続に手渡した。
「あれ、始姉ってば寝てたんじゃなかったの?余みたく。」
目を開けたまま眠れるとは器用なことだ・・・ムシンケイな論評をする妹にぽかりと一発くらわせていると、余がゆっくりと目を覚ました。
「あ、余、起こしちゃった?ごめんね。」
「と、当方も謝罪を切に要求いたしますが・・・」
額を押さえつつ小さく手を挙げる終は当然無視する。
「えっとね・・・、夢をみたの。みんなが一緒の夢・・・」
余が、眠そうな声で話し始めた。もしかしてまだ半分くらいは夢の中なのかもしれない。
「へえ、どんな夢です?前のと同じ昔の中国風みたいなやつですか?」
紅茶を淹れなおして戻ってきた続が興味深そうに聞いた。
「ううん、そういうんじゃなくって・・・現代なんだけど、何故だかみんな・・・」
余は夢の内容を話し始めた。どうやら夢の中の環境は現実とあまり変わらなかったらしい。ただ、何故か姉妹は全員男になっている。つまり、竜堂四姉妹はそっくり、『竜堂四兄弟』になっているということだった。それだけでも結構面白そうであったが、話はどんどんエスカレートしていく。権力者の黒幕みたいな組織に狙われた4人は、捕まらないようあちこち移動しながら、行く先々で刺客や警察や機動隊、果ては自衛隊や在日米軍とも戦い、ことごとく蹴散らしていく。パトカーや戦車を乗っ取ったりもしたらしい。もの凄い波乱万丈の物語である。余がうとうとしていたのはほんの10分ほどだったはずだが、いつのまにそんな壮大な夢をみたのだろう、と始は思った。そういえば、起きた時に覚えている夢は、目が覚める5秒前くらいに脳が一気に見る、とどこかで聞いたような気がするが、ホントかどうかは分からないし、実際どうでもいいことではある。
「それでね、最後はみんなで竜に変身して空を飛んだの!すっごく気持ち良かった気がする・・・」
話し終わる頃には、興奮して余の眠気はすっかり吹っ飛んだようだ。
「あはははは、すごく面白そう!!ボクも見たいな、その夢♪」
終は余の夢をすっかり気に入ってはしゃいでいる。戦車を乗っ取るあたりのくだりが特にお気に入りらしい。
「何無邪気に喜んでるんですか、終さん。この夢もあなたが余さんにB級アクション映画を観せすぎたせいじゃないですか?」
「何いってんの。妹の感性を磨いてあげたいっていう麗しい姉心だよ。」
「磨き方に相当な偏りがあるようですけど。」
「芸術に偏見を持ちこまれたら、かなしいなあ。」
いつもの他愛ない姉妹漫才を見ながら、始は誰にいうともなく呟いた。
「ま、どんな荒唐無稽なことが起きても、4人一緒なら平気でしょ。」
(了)
本日の実験・・・・・・・・レス次第!!(汗)
- 親記事No.136スレッドの返信投稿
- board3 - No.147
Re^2: 姉妹なら
- 投稿者:画聖マニの再来(自称)
- 2000年12月10日(日) 22時33分
>
> だとすると、名前は変えないとまずいのでは。日本の伝統的な情緒を感じさせる名前…「花鳥風月」から
>
> 華子(はなこ。花子はあんまりなので)
> 鳥子(とりこ)
> 風子(ふうこ)
> 月子(つきこ)
>
> なんてのはどうでしょう。ダサい? オリジナルの名前だって最初は大笑い
モノ。物語の中で読者のハートをくすぐれば問題無し(^^)
面白いですね。4つで1セットのものって探せばいっぱいあるだろうし、いいのがあったら結構迷うかも。ちなみに私は彼女達を、始(はじめ)、続(つづき)、終(おわり)、余(あまり)と呼んでました。
「わかるかー!わかんねーだろー!!漢字でかくとおんなじだからなー!!!」・・・・・・ダメっすか?
- 親記事No.136スレッドの返信投稿
- board3 - No.148
Re: 『反創竜伝』ってのはアリですか?
- 投稿者:優馬
- 2000年12月11日(月) 07時37分
優馬です。
私も、「あり!!」に一票。是非続きを書いてください。
さて、四姉妹のネーミングですが、オリジナルが「始続終」+「余」という構成になっているので、私としては
雪月花(華でも可)+雅
または
松竹梅+幽or艶 などはいかがか、と思います。
あるいは五行説の四季から「青龍」「朱雀」「白虎」「玄武」で中国っぽく。
ここはしっかり格好良く優雅な名前を考えてくださいね。
全員、美人なんだから、名前もそれらしくなくちゃ!
- 親記事No.136スレッドの返信投稿
- board3 - No.150
Re136:「反創竜伝」のキャラクター&ストーリー設定
- 投稿者:冒険風ライダー
- 2000年12月11日(月) 11時45分
竜堂4姉妹による「反創竜伝」とはなかなか面白い企画ですね。私もちょっと考えてみました。
1.キャラクター設定
ここ最近発売された創竜伝11巻の文庫本をちょっと立ち読みしてみたのですが、その中の和田慎二との対談の中で、何と我らが偉大なる御大はちゃんと竜堂4兄弟と対抗する「4姉妹」の名前を考えていたのだそうです(笑)。さすがに「竜堂4姉妹」ではないようなのですけどね。
それによると「4姉妹」の名前は次の通りになるそうです。
長女 ―→ ウラミ
次女 ―→ ソネミ
三女 ―→ ネタミ
四女 ―→ ヒガミ
で、これらを漢字変換してみると次のような文字が出力されてきます。
ウラミ ―→ 怨み・恨み・憾み
ソネミ ―→ 嫉み
ネタミ ―→ 嫉み・妬み
ヒガミ ―→ 僻み
「ネタミ」と「ソネミ」は、漢字変換すると「嫉み」という同じ文字が出てくるので「ソネミ=嫉み」「ネタミ=妬み」として考え、これに女性的な漢字を当てれば、原作者自身も推奨する理想的な「竜堂4姉妹」が完成するのではないでしょうか(笑)。
ちなみにこれに基づいて私が作成した竜堂4姉妹の名前は次のようになります。
竜堂4姉妹
長女 ―→ 「怨美」(ウラミ)
次女 ―→ 「嫉美」(ソネミ)
三女 ―→ 「妬美」(ネタミ)
四女 ―→ 「僻美」(ヒガミ)
1文字だけだと男性か女性かの区別がつきませんし、そもそもどこかの陰陽道やカルト宗教あたりが呪殺などに使う呪文や御札のような悪しきイメージがありますので、後ろに「美(ミ)」をつけて女性的な名前にしてみました。まあ元の名前がそもそもアレですのであまりフォローになってはいないでしょうが(笑)。
それと竜堂4姉妹に欠かせない設定として「姉妹間の名前の呼び方」も忘れてはいけません。原作の創竜伝でもこの設定は重要なものとなっていますから。
原作の設定(「竜堂家の食卓」参照)に基づいて作成すると、
竜堂怨美(うらみ)
―→怨美:「わたし」、目上の人間と会話する時は「わたくし」
―→嫉美:「嫉美」
―→妬美:「妬美」
―→僻美:「僻美」
竜堂嫉美(そねみ)
―→怨美:「姉さん」もしくは「怨美姉さん」
―→嫉美:「わたくし」
―→妬美:「妬美さん」
―→僻美:「僻美さん」
竜堂妬美(ねたみ)
―→怨美:「怨美姉貴」
―→嫉美:「嫉美姉貴」
―→妬美:「ボク」(←ここお約束です(笑))
―→僻美:「僻美」
竜堂僻美(ひがみ)
―→怨美:「怨美姉さん」
―→嫉美:「嫉美姉さん」
―→妬美:「妬美姉さん」
―→僻美:「わたし」
と、こんな感じになるでしょうか。
あと問題となるのが、本来女性キャラクターであるはずの鳥羽茉理ですね。ストーリー展開を考慮すると当然男性になってもらわなければ困るわけですが、どんな名前がふさわしいでしょうか? いっそ女性の立場をそのまま続行させて竜堂4姉妹長女の怨美と「レズ」的な関係になってもらうという路線も考えられますけど(爆)。
2.ストーリー設定
「反創竜伝」は基本的に以下のようなストーリー進行で進められていきます。
(1)最初の敵は戦後日本左翼界の黒幕・船津忠義。
戦前から某極左政党の工作員として活躍し、日本や満州における様々な反政府活動を裏から指揮、左翼陣営のカリスマとして名を馳せる。
日本が敗戦するや否やGHQに擦り寄り、GHQの日本弱体化政策に乗じて、日本のマスメディアと教育分野における支配体制を確立。しかし朝鮮戦争勃発・サンフランシスコ平和条約締結を契機にアメリカと対立、以後は中国共産党およびソ連との提携を模索するようになる。
アメリカの政治力を背景にしている保守党とはしばしば対立するが、自分の支配力が浸透しているマスメディアと教育分野を駆使して日本の世論全体を左傾化させることに成功し、保守党内部にも左傾論調に同調してくるものが現れる。
1960~70年代の全盛期には完璧な左翼支配体制を確立するも、月日の経過と共に自分の支配力の低下と日本の世論全体の右傾化傾向を敏感に感じ取るようになり、竜種の力を使って共産革命を行うことで、日本における左翼支配体制の再構築を画策するが、竜堂4姉妹の返り討ちにあって死亡する。
(2)竜堂4姉妹を狙ってくる次なる敵
船津忠義の死去に伴い、それまで抑えられていた左翼陣営内の対立が激化。内部分裂抗争の中で、竜堂4姉妹の力を狙う「左翼教育組合の幹部教師」や「革新政党の代議士」などの手先が4姉妹に襲いかかる。竜堂4姉妹は保守的な社会評論を交えつつ(笑)一方的に撃退。
そして自らの財力と影響力を駆使して密かにアジア支配を画策する華僑勢力、およびその華僑勢力を背後から操っている中国共産党が、竜堂4姉妹の次なる敵として立ちふさがる。日本の左翼支配体制の黒幕であると同時に中国共産党の傀儡でもあった船津忠義を殺されたことによって日本の支配体制が磐石になることを恐れた中国共産党や華僑勢力は、中国国内に鬱積している政治的・経済的不満を外にそらす意図もあり、日本政府と竜堂4姉妹に対する接触を開始する。
中国共産党や華僑勢力はことあるごとに「先の戦争に対する謝罪」と「誠意ある補償」を要求し、竜堂4姉妹に対してまでそれを盾に一方的な服従と隷属を迫ったため、立腹した竜堂4姉妹は中国共産党と華僑勢力に対して宣戦布告。ここに両者は完全に対立する。
(3)真の黒幕・仙界の西王母と天界の玉皇大帝
20世紀の戦争の大半を引き起こし、ヒトラーやスターリン・毛沢東などの独裁者を輩出し、今現在中国共産党を影から操っている真の黒幕とは、仙界の西王母と天界の玉皇大帝であった。病的な中華思想に基づいた異常なまでの特権意識を持つ彼らは、自分達の領土である中国支配だけでは飽き足らず、全世界に全体主義思想に基づいた極彩的な支配体制を確立するため、3000年もの昔から全てを画策していたのである。
しかし民主主義勢力の台頭という予想外な展開によって、彼らの手駒として動くべきそれらの全体主義・共産主義政権はその大半が崩壊してしまい、彼らの支配体制確立作業は遅々として進まない。業を煮やした彼らはついに恐るべき計画を発動する。人類50億人抹殺計画・通称「染血の夢」がそれである。
この計画は海外の華僑勢力と中国国内にいる漢民族以外の人間を全て抹殺するという、病的な中華思想に基づくウルトラナショナリズムから生まれた計画であり、この計画発動によって世界中に内戦・戦争・難民流出・金融危機・世界恐慌などの様々な政治的混乱が発生する。日本・アメリカ・EUなどの諸国も大打撃を受け、ひとりだけダメージを受けずに恫喝外交ばかり展開する中国に対して、次第に不信感と敵対意識を向けるようになる。
仙界と天界の狂った陰謀と、それに操られる中国共産党・華僑勢力に対して、竜堂4姉妹はどのように立ち向かうのであろうか!?
あとはこの流れに「ストーリーを破壊しない範囲内」で保守的な社会評論を大量にぶちこんでいくだけですね。竜堂4姉妹に敵対する立場として登場する華僑勢力陣営の中心的な人物としては、本編の毛沢東礼賛論者にして抗日戦線(といってもゲリラ戦でしかないですけど)の英雄である黄老と、弟の中国礼賛論者にして華僑勢力のボス・黄大人あたりが適役ですね。彼らに対する竜堂4姉妹の「保守的な」毒舌は見てみたいところです(笑)。
しかしこの「反創竜伝」、田中芳樹には絶対に書けないシロモノでしょうね。保守的な論評もさることながら、田中芳樹には「女性描写が致命的なまでに下手くそ」というとんでもない欠陥がありますから。特に最近の女性描写ときたら「ジャイアンの歌」並にひどすぎる上に作品構成を破壊しているので、あまり女性描写を中心に描くような作家になどなってほしくはないのですけど。
- 親記事No.136スレッドの返信投稿
- board3 - No.151
男のままはナシですか?
- 投稿者:NNG
- 2000年12月11日(月) 14時47分
『反創竜伝』姉妹で左翼というのが定説になって来てますが……
1:兄弟のまま
2:思想は語らせない
3:ソ連は最初から崩壊しているor崩壊しない
4:魅力的な敵を作る
5:敵の策謀は暴力だけでなくて策略も使用して跳ね除ける
6:公務員だからと言って無闇に膝を砕かない(笑)
といった現在の創竜伝を正す形での『反創竜伝』ってのはダメですかね?
- 親記事No.136スレッドの返信投稿
- board3 - No.152
Re: 男のままはナシですか?
- 投稿者:モトラ
- 2000年12月11日(月) 17時00分
> 『反創竜伝』姉妹で左翼というのが定説になって来てますが……
>
> 1:兄弟のまま
> 2:思想は語らせない
> 3:ソ連は最初から崩壊しているor崩壊しない
> 4:魅力的な敵を作る
> 5:敵の策謀は暴力だけでなくて策略も使用して跳ね除ける
> 6:公務員だからと言って無闇に膝を砕かない(笑)
>
> といった現在の創竜伝を正す形での『反創竜伝』ってのはダメですかね?
圧倒的多数の女性ファンを獲得した「創竜伝」に対して、数多くの男性ファンを虜にする「反創竜伝」ってことで4姉妹…どうでしょう。2~6については、アリかもしれませんね。でも、全然別物の作品になってしまいそうです。
ついでに作者は必要以上にそのテの同人活動に干渉しないと(ぉぃ)
- 親記事No.146スレッドの返信投稿
- board3 - No.153
Re: へっぽこ実験小説『反創竜伝』
- 投稿者:日傘
- 2000年12月12日(火) 05時39分
思わず本棚の奥から創竜伝一巻引っ張り出しました。
右傾化した竜堂兄弟って、新鮮味が全く無いんですね。結局、創竜伝の社会評論の説得力って、田中氏の筆力にまるっきり依存してる事を再確認した次第です、ハイ。
ここでリクエスト。
『反薬師寺涼子の事件簿』
ってのもありですか?
- 親記事No.136スレッドの返信投稿
- board3 - No.154
『反創竜伝』はパロディですから……
- 投稿者:画聖マニの再来(自称)
- 2000年12月12日(火) 08時32分
> 『反創竜伝』姉妹で左翼というのが定説になって来てますが……
>
> 1:兄弟のまま
> 2:思想は語らせない
> 3:ソ連は最初から崩壊しているor崩壊しない
> 4:魅力的な敵を作る
> 5:敵の策謀は暴力だけでなくて策略も使用して跳ね除ける
> 6:公務員だからと言って無闇に膝を砕かない(笑)
>
> といった現在の創竜伝を正す形での『反創竜伝』ってのはダメですかね?
う~ん、自分の認識では『反創竜伝』は、あくまで『創竜伝』を元ネタにしたパロディですから、過剰に職分を侵すのはマズいんじゃないかなぁ、と思ってます。「主人公を女性に」とか「思想は保守寄り」「敵は左翼にあり!」ってのも、「この辺の創竜伝のスタンスを逆にしたら面白そう」以上のものではないですし。創竜伝の持つトンデモ部分を改めた『竜童兄弟もの』を書いて、「これが創竜伝の正しい姿だ!」なんて畏れ多くて出来ません。まあ、こうやってパロディやって遊べるのも、愛すべき元ネタ『創竜伝』あってのことですから。(私の創竜伝への立場は、例えるなら『アンチ巨人も巨人ファンのうち』です。)でもほかの方がやる分には楽しみですね。「反創竜伝なら姉妹!」という『定説』なんて気にしないで頑張っていただきたいです。
2>思想や社会批評が無くなったらそれは既に『創竜伝』ではありません。(えらい偏見ですけど)『社会批評無しで面白い伝奇アクション小説』なんて、パロディとして腐らせるのはもったいないです。是非とも主人公の名前変えて、オリジナル作品として発表していただきたいものです。
3>同感です。大体まだソ連が存在していたら、グラドス人が攻めてくるでしょう。(わかんない人スイマセン (^^;))
6>まったくその通りですね。痛いんだ、あれは…じゃなくって(笑)職務として出動してきた警察の皆さんに、「因果な商売だな、立派に成し遂げろ、公僕…っ!」と問答無用でそういったえげつない攻撃をしないくらいの配慮はあって然るべきですね。強いんだから。
- 親記事No.125スレッドの返信投稿
- board3 - No.155
Re^2: なんだかなー
- 投稿者:kuma
- 2000年12月12日(火) 09時18分
その通りだと思います。
作品を読んでいない人の批判は批判ではないと思います。
- 親記事No.136スレッドの返信投稿
- board3 - No.156
Re^2: 『反創竜伝』ってのはアリですか?
- 投稿者:画聖マニの再来(自称)
- 2000年12月12日(火) 10時03分
> > さて、四姉妹のネーミングですが、オリジナルが「始続終」+「余」という構成になっているので、私としては
> 雪月花(華でも可)+雅
> または
> 松竹梅+幽or艶 などはいかがか、と思います。
> あるいは五行説の四季から「青龍」「朱雀」「白虎」「玄武」で中国っぽく。
> ここはしっかり格好良く優雅な名前を考えてくださいね。
> 全員、美人なんだから、名前もそれらしくなくちゃ!
う~む、どうも『改名』を提案される方が多いようですね。ってゆーより『護名派がいない』というほうが正確か…。あまりちゃんじゃだめかぁ…(悲)とゆーわけで真面目に名前を考えてみました。
青、赤、白、黒の色絡みで
『深空(みそら)、朱理(しゅり)、雪葉(ゆきは)、真夜(まや)』
春夏秋冬にあてはめ
『春果(はるか)、夏樹(なつき)、秋音(あきね)、冬野(ふゆの)』
(何げに語尾で五段活用順に木火土金水を対応させてたりして…)
>雪月花+雅 に地水火風おりまぜて
『雪野(ゆきの)、火月(かづき)、風花(ふうか)、雅水(まさみ)』
……どうでしょうか?色々出てはきますけど、何にすればいいやら、てんで確信がありません。(泣)ほかの方のアイディアも伺いたいです。
とりあえず私が今のところ突発的(発作的?)に書く「へっぽこ実験小説」
は暫定的に現状維持、決まったら変えるとゆーことで……
P・S>関係ないですけど、「松竹梅」といえば「まつざか三姉妹」ですよね。(失礼^^:))
- 親記事No.146スレッドの返信投稿
- board3 - No.157
Re^2: へっぽこ実験小説『反創竜伝』
- 投稿者:画聖マニの再来(自称)
- 2000年12月12日(火) 10時37分
> 思わず本棚の奥から創竜伝一巻引っ張り出しました。
> 右傾化した竜堂兄弟って、新鮮味が全く無いんですね。結局、創竜伝の社会評論の説得力って、田中氏の筆力にまるっきり依存してる事を再確認した次第です、ハイ。
>
あううぅ~、すみませぬ~。駄文を長々とのせてしまいまして。<O>
何せ私、小説書いたの初めてだったもので。やっぱり見よう見真似じゃ上手くいかないものです。でも『反』というネタそのものは結構いい感じだと思ってます。頭が良くて文才のある人がものしたものならきっと面白いのではないでしょうか。誰か一口乗りません?われこそはって。
- 親記事No.146スレッドの返信投稿
- board3 - No.158
Re^3: へっぽこ実験小説『反創竜伝』
- 投稿者:日傘
- 2000年12月12日(火) 13時45分
> >
> あううぅ~、すみませぬ~。駄文を長々とのせてしまいまして。<O>
> 何せ私、小説書いたの初めてだったもので。やっぱり見よう見真似じゃ上手くいかないものです。
申し訳ありません。言葉足らずでした。別にネガティブな意味で書いたいたつもりはなかったんです。実際、一巻を読み返して爆笑させてもらいました。
私が率直に感動したのは、ザ・ベストの『小林よしのりVS田中芳樹』の論旨を実に具体的に示されていたことです。田中氏の社会評論部分が持つ問答無用の説得力は、怒涛の毒舌の嵐に依存するもので、その点はゴー宣となんら変わることはない。だから、竜堂四姉妹の右傾化した台詞も違和感を感じることなく飲み込めてしまう。仮に、創竜伝が最初からこの方向だったとしても、田中氏の評価はまったく変わらないのではないでしょうか? この事をわかりやすく示した点で、『反創竜伝』は非情に意味深いものだと思うのです。
誤解を招く文を書いてしまってすみませんでした。ですから、画聖マニの再来さん(でよろしいのでしょうか?)には、これからも創竜伝の鏡を書いていただきたいです。でもやっぱり『反』だから竜堂四姉妹は赤軍あたりに船津の部下にこてんぱんにされちゃうのでしょうか? (女の子なのに・・・)
PS. できたら、『反ドラよけお涼』もお願いしますね。
- 親記事No.125スレッドの返信投稿
- board3 - No.160
Re^3: レンズマン(想像)
- 投稿者:S.Inoue
- 2000年12月12日(火) 15時19分
> > 私は小学生の時、筒井康隆の「SF教室」で一行だけ「レンズマンシリーズ」とかいてあったので、レンズパワーで変身して頭がレンズの、
> >
> > レンズビーム! ◎三 三 三 三☆(+.+;)ギャッ!!
> > /▼―
> > 人
> >
> > こんな奴を想像したまま大人になったのですが、大体あってるでしょうか?
>
> うわあ、ベタベタですな(笑)。
> まるでキン肉マンに出てきたプリズムマンみたいですな。
>
> かなり古いですが、アニメにもなって放送してましたね、レンズマン。
> 私はそれを見た記憶があります。
> 主人公の名前はキム何とかだったような・・・。
アニメのレンズマンは出鱈目です。本当のレンズマン(うろ覚え)は、
地球に人類が現れるより遥か昔、自由・平等を擁護するアリシア人という知的生命体と、下級者は上級者の奴隷だ(奴隷を超えておもちゃだ、家畜だ。ペットだ)と考えるエッドール人という知的生命体が初めて会った。
それから、両者は共存することができないとわかり、他方を滅ぼそうと決心する。
連中は無敵のテクノロジー・知性・超能力(お話には超能力とは書いてないが、やってることは超能力)を持っていて、アリシア人なぞは自分がこうすればそれが未来にどういう影響を与えるかわかり、向こう数億年くらいのできごとがすべて完全に予測可能なくらいだ。(エッドール人もすればできるが、そんな頭の体操はしない。)
両者は2つの銀河系の生命体に影響を与え、各惑星に知的生命体を誕生させ、アリシア人は銀河パトロール隊という国家・惑星間に跨る警察組織をつくり、エッドール人はボスコーンという国家・惑星間に跨る犯罪組織を作ります。
両者が直接交戦しないのは一方が自分の強固に防護された惑星に篭れば他方は手出しをすることができず、千日手になるから、連中から見れば下等な(?)知的生命体を道具(?)にするのだ。
エッドール人はボスコーンに積極的に銀河パトロール隊の情報を教えるが、アリシア人は銀河パトロール隊にボスコーンの情報を教えず、銀河パトロール隊にレンズ(万能翻訳機かつ万能暗号解読機で、他の自分よりひ弱な生き物をリモコン操縦できる道具)という道具を与えるだけだ。銀河パトロール隊が自力でボスコーンに近付くことができないようじゃ、エッドール人を殲滅するのが不可能だからです。
やがて、キンボール・キニスンとクラリッサ・マクドゥガルが結婚し、連中の間にできた5人の子供たち(地球人類のあらゆる優れた遺伝子が凝縮されている。銀河系内で無敵の存在。)をリーダーにして、銀河パトロール隊はボスコーンとその後ろにいるエッドール人を殲滅することができました。
アリシア人は自由と平等を擁護する知的生命体であるからには、エッドール人とボスコーンが滅亡した後の銀河系に他の知的生命体より優れている自分たちの居場所をおくべきじゃないと判断し、銀河系から去って行きました。
- 親記事No.146スレッドの返信投稿
- board3 - No.161
へっぽこ実験小説『反創竜伝』への2
- 投稿者:画聖マニの再来(自称)
- 2000年12月12日(火) 15時35分
実験への2『鳥羽茉理を男の子にしてみよう!』
さて、今回のテーマは「女版創竜伝」の最大の難問、『鳥羽茉理の性別をどうするか?』についての(独断と偏見による)実験です。「女性のまま出してレ○な展開」という刺激的(笑)な意見もございましたが、せっかくですので今回は思い切って男性化してみましょう。根がミーハーな私としては『始さんとのらぶらぶ』ははずせませんので(笑)
まず名前。これも変えるべきなんでしょうけど今回は実験ですのでこのままで。個人的には「まつりくん」という響きにけっこうやられちゃっているんですが。(笑)
鳥羽茉理(18歳:男)青嵐学院1年生 竜堂姉妹の従兄弟 特技:家事全般 「美女揃いだがそろって家庭科の成績は悪い」竜堂四姉妹の通い妻ならぬ通い主夫。
1.性格:残念ながら、性格はまるで別物になるでしょう。我らがスーパーヒロイン鳥羽茉理の面影は痕跡も残さず消滅します。
理由>女の子ならまだいいけど、男で「竜の威を借る狐」やられるのはちょっとねぇ…。やっぱり「男の子」ならば『好きな女を守ってあげたいが、女の方が圧倒的に強いのでむしろ自分が守られる立場』とゆーものに無意識にせよコンプレックスを抱くくらいの気概が欲しいですね。(例えるなら、クリリンX18号みたいなモノかな?)よって…
>性格はちょい気弱 ってとこでしょう。女性をたてるのが創竜伝の心意気。哀れ茉理君、ご主人様から一転家来になってしまいました。(合掌)あと、毒舌家は間に合ってるのでむしろ宥め役に回って欲しいものです。泉田純一郎君みたいに。総合すると、『ちょっとたよりないけど優しいお兄さんor弟みたいな関係』と言う感じでしょうか。何か浦島K太郎(仮名)のような性格になってしまいました。(爆)せめて能登耕平君くらいにはアグレッシブにしないとダメですね。セールスポイントは『誠実さと優しさ』強さは二の次。
2.前世は太親王夫人、でも現世では男
>じゃないと唯一の必殺技「バードアタック」が使えないから(笑)まあそれは置いておくにせよ、やっぱり前世からの因縁って大事ですから。(ストーリーのキモですし)「力を持ったまま転生するには、過程として陰陽の均衡を取る必要があるので、前世と性別が逆転する」という設定にすれば問題なしです。これはそっくり竜堂姉妹にも当てはまります。そうするとやはり仙界は味方、せめて好意的中立であって欲しいですね。要するに仙界が徹底して絶対不干渉を貫いていればいいわけですから。あんなホラそのもののダブルスタンダードじゃなくて。
- 親記事No.19スレッドの返信投稿
- board3 - No.162
反銀英伝 大逆転! リップシュタット戦役(46)
- 投稿者:不沈戦艦
- 2000年12月12日(火) 15時56分
「ところで、卿の働きにはどう報いようか?元帥府に二階級昇進とし、帝国軍
最高司令官は当然のこととして、三長官のいずれの地位を得たいと思っておる
のだ?わしとしては、できれば三長官職全部を、卿に兼務してもらいたいと思
うのだがな。卿ならいっぺんにこなす事ができよう」
リッテンハイム侯爵はかなり気前が良くなっているようだ。帝国軍三長官職
を全部、タンネンベルク伯に兼務せよ、と言うのであるから。
「これは・・・・・私一人に三長官職全てですか。解りました、お引き受けし
ましょう。但し、差し当たって戦役の終結までは、軍司令官としての任務に専
念したいと思います。それと、戦役終了後には、改めて人事を考えること、と
することで。また、幕僚の任命については、任せて頂いてよろしいですな?」
タンネンベルク伯は即座に了承した。
「うむ。卿のやりたいようにやってくれ。軍事については、わしの艦隊の指揮
も含め卿に一任しよう。帝国宰相ともあろうこの身が、いつまでも前線で戦う
のも鼎の軽重を問われようからな。卿には思う存分、金髪の孺子めを叩きのめ
し、サビーネ、いや新皇帝陛下の武威を天下に示して貰おうか。うわっはっは
っはっはっ」
呵々大笑するリッテンハイム侯である。
「なるほど、確かにそうですな。艦隊の指揮は私めにお任せ下さい。私として
は、そちらにはいささか自信のあるところですし」
正直タンネンベルク伯は一安心していた。「わしが引き続き艦隊の指揮を執
る」とリッテンハイム侯が言い出した場合、「戦闘指揮は自分に任せるように」
とどう説得しようか、と思っていたからだ。侯の方から「卿に任せるから好き
にやれ」と言い出してくれて、勿怪の幸いだった。さすがに「帝国宰相」とい
う餌は、巨大だったようである。リッテンハイム侯はそれだけに気を取られ、
他の事には気が回らなくなっている、ということであろうか。
「ところで、金髪の孺子の姉の方はどうなっておるのだ?」
迎車に乗り込んだリッテンハイム侯は、隣に座ったタンネンベルク伯に話し
かけた。
「はい。我が軍兵士による、二十四時間体制の下で厳重に見張らせているとこ
ろでございます。何しろ、現在の状況ではローエングラム侯の部下にでも奪還
されてはたまったものではありませぬので。まあ、グリューネワルト伯爵夫人
自体は、先帝陛下が崩御された今となっては、無力な女に過ぎませぬ。ローエ
ングラム侯の勢力を叩き潰してしまえばそれまでのこと。あまりお気になさる
必要もないかと思いますぞ」
「ぬ、そうかな。卿はそう言うが、あの女の存在自体がわしだけでなく、我ら
貴族階級にとっては不愉快なものだったからな。とは言っても、あの孺子を潰
してしまえば、確かに無力な女一人。意地になって吊すのも大人げないが・・・」
アンネローゼの存在自体が許し難いことだ、というリッテンハイム侯だが、
だからと言って最終的に殺してしまうのまではやり過ぎな気がしないでもない。
武力をもって刃向かってきた金髪の孺子の方はともかく、今となっては「先帝
の寵姫」などという弱い立場の女を、一方的に絞め殺すのも躊躇われたのであ
る。
リッテンハイム侯の反応を見て、しばし熟考するタンネンベルク伯であった。
伯自身はアンネローゼには特に負の感情は持っていなかったのだが、侯の言い
ようで「他の貴族階級の人間はそうでもないな」という事に気付いたからであ
る。「下賤の身から皇帝の寵姫に成り上がった女」を愉快に思う訳がない、と
いう感情が伯にも理解できない訳ではなかった。
「ではいかがでしょう?ローエングラム侯を敗死させ戦役が終わった暁には、
伯爵夫人の称号を取り上げ、身一つで放り出してしまう、というのは。後はど
うにでも好きにせよ、我が身を嘆いてのたれ死ぬもよし、掃除婦でもしながら
一人で生きて行くのもよし。自由にせよ、ということで。これならなに、先帝
陛下に見初められる前の貧乏な下級貴族に戻れというだけですから、過酷な扱
いというほどでもないかと」
タンネンベルク伯の提案に、リッテンハイム侯はうんうんと頷いた。
「うむ、そんなところで良かろうかな。あの女が我らと同じ伝統ある貴族階級
の一員になっている、ということが不愉快なのであって、孺子が死んだ後、単
なる市井の女になるのなら問題はなかろう。『元に戻り、地べたに這い蹲って
暮らせ』あたりが妥当なところか」
そうこうしているうちに、車は官庁街にある帝国宰相府に到着した。ここで
リッテンハイム侯は車から降り、自分の新しい城へと向かう。タンネンベルク
伯は、後ほどの新無憂宮で侯との再会を約束すると、軍務省へと向かった。す
でにリッテンハイム侯の「オストマルク」だけではなく、リッテンハイム艦隊
に随伴していた伯の「取り巻き」たちもオーディンへと到着している。元から
伯と行動をともにしていた者たちと一緒に、ほぼ全員が軍務省の大会議室に集
合し、タンネンベルク伯の到着を待っていた。この場にいないのは、「ザルツ
ブルグ」でオーディンへ向かっている途中のノイマン大佐と、迎えに行ったシ
ュヴァルツェンベルク少将くらいものだ。
(以下続く)