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- board3 - No.351
田中芳樹と福本伸行はだぶるところがある
- 投稿者:させゆう
- 2001年01月20日(土) 15時02分
どうやら、あの巨大掲示板に直リンされると例外なく荒らされますね。
それはともかくとして、その某巨大掲示板で高い評価をされている
「金と銀」「カイジ」の福本氏と田中氏は、表層的な部分で似ているところがありますね。
・いろいろな作品に手を出して、どれもまともに終わらせない。
福本氏の「金と銀」は休載のまま、それっきり。「アカギ」もすでに一年以上お休み。さらに、週間連載を2本抱えるという無茶をしたあげく、その無理がたたって片一方を一ヶ月休載するというファン号泣の展開。
・不得意な分野の作品をヒットさせている。
田中氏は軍事知識に関して言えば、さほどの造詣は深くないようですが、それでも銀英伝は面白いし、福本氏もあまり麻雀をやらないが、しかし、天やアカギは評価が高い。
・女性描写が下手。
田中氏は画一的な女性キャラしか書けないが、福本氏は画一的な女性すら書けない。
・最後のボス的悪役の造形が同じ。
福本氏の黒幕の悪役も、欲ボケした妖怪みたいな老人が多いですね。
・しかし、中間管理職の悪役は魅力がある。
「カイジ」の利根川や「創竜伝」のタウンゼントは、魅力的な敵役でした。
二人とも末路は悲惨ですが。
・どちらも熱狂的なファンが多数いる。
意外と傾向としては似ているかもしれない。
竜堂兄弟の社会批判を楽しみにするファン。
利根川らの説教を楽しみにするファン。
ただし、福本氏に関しては、作品の休載に対する批判は多くても、
作中で敵側の人間が語る「説教」に関しての、ここの掲示板のような
批判をする人間はいませんね。
「福本伸行を撃つ」
という掲示板があったら面白いと思いますが。
ちなみに僕はこんなことを書いておきながら、福本氏のファンです。
しかし、強いアンチもいて欲しいと思う曲がった根性の持ち主ですので・・・
-
- board3 - No.352
人食い
- 投稿者:NERO
- 2001年01月20日(土) 15時05分
田中氏の本の中で
「中国人が人肉食をするのはデマ」
ということが書いてあったと思うのですが(うろ覚え)
三国志や水滸伝、西遊記などを見る限り
そういう習慣はあったと思うのですが
皆さんはどう思われますか?
- 親記事No.352スレッドの返信投稿
- board3 - No.353
本当ですか?
- 投稿者:本ページ管理人
- 2001年01月20日(土) 15時38分
> 田中氏の本の中で
> 「中国人が人肉食をするのはデマ」
> ということが書いてあったと思うのですが(うろ覚え)
> 三国志や水滸伝、西遊記などを見る限り
> そういう習慣はあったと思うのですが
> 皆さんはどう思われますか?
こんにちは。
件の話ですが、出典などはわかりますか?
いくら何でもこんなバカなことは言わないと信じたいですが…
- 親記事No.352スレッドの返信投稿
- board3 - No.354
Re: 人食い
- 投稿者:不沈戦艦
- 2001年01月20日(土) 15時40分
> 田中氏の本の中で
> 「中国人が人肉食をするのはデマ」
> ということが書いてあったと思うのですが(うろ覚え)
> 三国志や水滸伝、西遊記などを見る限り
> そういう習慣はあったと思うのですが
> 皆さんはどう思われますか?
デマじゃないですよ。むしろデマを飛ばしているのは田中芳樹の方で。
何も昔だけの話ではなく、文革の混乱した時期にも、「人食い」はあった
そうですし。さすがに、今はそんなことはないようですけどね。孔子の弟子
でも塩漬けにされて喰われた人もいた筈です。「現在ではそういうことは行
われていない」と言っているのであれば、正しいと思いますが。
彼の愛する中国が、日本人が嫌うことは間違いない「人食いの国」と言わ
れることに耐えられないんでしょうね。
- 親記事No.19スレッドの返信投稿
- board3 - No.355
反銀英伝 大逆転! リップシュタット戦役(52)
- 投稿者:不沈戦艦
- 2001年01月20日(土) 15時47分
タンネンベルク伯爵は皇宮の玄関前に付いた車から降り、階段を上って宮殿
の大広間に向かう。ゴールデンバウム王朝の開祖、ルドルフ・フォン・ゴール
デンバウムの思想が具現されているこの宮殿は、とにかく広いのであるが自動
化された移動手段などはない。強靱な肉体を持たない者には存在価値がない、
というルドルフ個人の信念から、宮殿内の移動は全て徒歩である。
「やれやれ。『肉体は一定レヴェルまでは鍛えるべきである』という考えには
賛成するが、広大な宮殿を全て徒歩移動、とするのはいくら何でもやりすぎだ
ろうに。私もそうだが、若い者はそれでも構わぬかも知れぬが、年齢のいった
者に対する配慮がまるでないではないか。今後、多少は考慮する余地はあるか
も知れぬ」
ようやく大広間にたどり着いたタンネンベルク伯は、戴冠式の会場を見渡し
た。入り口では警備兵が、伯に対してもボディチェックを行う。伯は何度もこ
こに姿を現しているので、兵も解ってはいるが、一応用心の為に例外なくチェ
ックを行うこととなっている。もちろん、テロを警戒してのものだ。こういう
ことは、用心するに越したことはないのである。
すでに現在でも、今すぐにでも戴冠式を始められるように会場の準備は完了
しており、準備を行っていた要員の姿はない。警備兵が大広間内の各所に詰め、
厳戒態勢を敷いているのと、戴冠式中継用のテレビカメラが何台か据え付けら
れており、テレビ局のクルーが機材に取り付いてあれこれやっているくらいで
ある。
伯が到着してから二十分ほど経ったところで、大広間の入り口付近で騒ぎが
起こった。タンネンベルク伯が寄っていくと、騒いでいるのは何のことはない
リッテンハイム侯爵本人である。
「この無礼者めが!わしを誰だと思っている!!新皇帝の父にて帝国宰相たる
リッテンハイム侯爵たるぞ!貴様ら下賤の身が触れていい身分の者ではない!!」
リッテンハイム侯爵は、「職務ですから何とぞご協力を」と繰り返す警備兵
の前で、怒りに満ちた声を張り上げていた。タンネンベルク伯は侯爵に近づき、
苦笑しながら話しかける。
「侯爵閣下、申し訳ありませぬが、この警備兵たちは私の指示を忠実に実行し
ているに過ぎませぬ。ご無礼は私の方からお詫びさせて頂きますので、どうか
協力下さるようお願いしたいのですが」
リッテンハイム侯爵はタンネンベルク伯に機先を制され、直ぐには言葉が出
てこないようだ。
「いえ、どこの何者がサビーネ様の戴冠式を害しようと企てるやら、解ったも
のではありませぬ。事によると、私や侯爵閣下に化けてここに侵入し、爆弾を
仕掛けるのような挙に出るやも知れませぬぞ。よって、戴冠式の会場に入る人
間は、身分に拘わらず全員のボディチェックを行うよう指示してございます。
ご不快は重々承知ではありますが、サビーネ様の安全の為でございます。どう
か曲げて、チェックを受けるようお願いしたいのですが」
タンネンベルク伯にそこまで云われて、不精不精ながら納得したリッテンハ
イム侯であった。しかし、やはり愉快ではないらしく、不満そうな顔でボディ
チェックを受けている。ようやく解放されて、入場を許されても、まだ不機嫌
そうな顔をしていた。
「ところで、ご覧のように戴冠式の準備はほぼ終了しております。あとはサビ
ーネ様のご到着を待つばかりといったところで」
話を次に持っていって、侯爵の気を逸らそうとするタンネンベルク伯である。
「うむ、そうだな。ここで、サビーネが即位する訳か。そうなれば金髪の孺子
めが、我らに対し『賊軍』などと大それた口をきくこともできなくなる。今度
は孺子たちの方が『賊軍』になる訳だからな」
「左様ですな。その点は何度も『今からはお前たちが賊軍だ』と、繰り返し強
調しておいた方がよろしいかと心得ます。ローエングラム侯や彼の麾下の提督
たちはともかく、将兵レヴェルでは動揺することに間違いはありませぬので。
今までは、自分たちが皇帝を擁して正統な軍権の下に軍務を行っているつもり
だったのに、いきなり逆転して『賊軍』と化すのでは、動揺するなという方が
無理というものです」
タンネンベルク伯の云いように、うんうんと頷くリッテンハイム侯でった。
多少は機嫌が直ってきたようだ。
「ところで、わしとしては、少々気になることがあるのだが。卿に聞こうと思
っていたのだがな」
何なりと、と答えるタンネンベルク伯に、更に問いを投げかけるリッテンハ
イム侯である。
「いや、確かに我が軍の戦力は五万隻はあるのだが、あの孺子は全部合わせれ
ばそれでも十万隻は持っておる。ガイエスブルグにも同程度は残存していよう。
それらを相手に、まともにやり合って果たして勝てるのか、ということだ。卿
なら五万隻もあれば、相当戦えるであろうことは疑ってはおらぬが、さすがに
しんどいのではないか、と思ってな」
艦隊の指揮を行っていただけあって、まるっきり軍事に無知という訳ではな
いリッテンハイム侯である。数が少ない、という危惧を持つのは当然だった。
「なるほど。当然のご心配でございますな。ローエングラム侯だけをとっても
戦力は倍。しんどいどころではなく、まともにやり合えば、勝利するのは確か
に困難でしょう」
リッテンハイム侯爵の言うことを否定しないタンネンベルク伯である。
「しかし、我が貴族連合軍は、現在侯爵閣下の麾下にある艦隊戦力だけではあ
りませぬ。ガイエスブルグにも、巨大な戦力が残っております。それをこちら
の下に持ってくればよろしいのですよ」
平然と、「ガイエスブルグの戦力を味方に付ける」と言い放つタンネンベル
ク伯であった。これはすでに麾下の「取り巻き」たちにも告げている方針なの
で、タンネンベルク伯にとっては「今さら」の話である。
「ぬ、卿は簡単そうに言うが、ブラウンシュヴァイクのやつが、わしに従う気
になるかな?それとも何か、わしがブラウンシュヴァイクに頭を下げて、味方
になるよう乞わねばならぬのか?」
ブラウンシュヴァイク公に頭を下げることを想像したのか、リッテンハイム
侯は多少不愉快そうな顔をした。
「いえいえ、そのようなことはありませぬ。侯爵閣下は帝国宰相であらせられ
ます。『指揮下に入れ』と、ご命令なさればよろしいのですよ。従わなかった
場合は、ブラウンシュヴァイク公自身が、反逆者になるということで」
「しかし、ブラウンシュヴァイクのやつがわしの命令に素直に従うかな?やつ
がわしを蔑ろにするからこそ、袂を分かった訳だしな。わしの言うことを聞く
とは思えぬのだが」
「なるほど。それはそうでしょうな。ブラウンシュヴァイク公は意地を張って、
侯爵閣下には従わない、と言い張ると私も思います。公爵の甥のフレーゲル男
爵なども同様でしょう。しかし、ブラウンシュヴァイク公とその血縁者以外の
貴族連合軍の同志たちはどうでしょうか。彼らは、リヒテンラーデ公とローエ
ングラム侯の専横に反対していただけで、ブラウンシュヴァイク公の部下とい
う訳ではありませぬ。侯爵閣下が新皇帝陛下の代理人たる帝国宰相としてご命
令を下されれば、総司令官のメルカッツ提督以下、閣下の指示に従うのが当然、
と考えるであろうことに疑いはありませぬぞ」
それを聞いてリッテンハイム侯は「そうか!」と言わんばかりに、得心のい
った顔で唸り声をあげた。しばらくしてから、改めてタンネンベルク伯に問い
かける。
「そこまで卿が先を読んでいるということは、すでにガイエスブルグの方には
手を打ってある、ということなのだな?用意周到な卿のことだ、まさか何もし
ていない、ということはあるまい」
それを聞いて照れたような顔をするタンネンベルク伯である。
「お気づきになられましたか。ガイエスブルグには私の指示に従う者を何人か
残してございますので、彼らが同志たちを説得してくれるでしょう。更に、メ
ルカッツ提督には、私の親書を手渡すよう、すでに親書を載せた艦を差し向け
てございます。ブラウンシュヴァイク公がいかに怒り狂おうとも、9割以上が
侯爵閣下を支持する方向になびくことは疑いなし、と私は思います。よって、
貴族連合軍の同志たちへの呼びかけは、なるべく寛大にするようお願いしたい
のですが。諸君らを快く我が陣営に迎える、というように」
それを聞き、高笑いを始めるリッテンハイム侯であった。
「うわっはっはっはっはっはっ、さすがは卿だ。するとブラウンシュヴァイク
めは、わしが宰相になることにより盟主の座を奪われるばかりか、下手をすれ
ば反逆者という訳か。これは愉快だ。そして遠からず、金髪の孺子とブラウン
シュヴァイクの両方を亡き者にできる、ということだな。うわっはっはっはっ
はっはっ」
先ほどまでの不機嫌も何のその、上機嫌で高笑いを続けるリッテンハイム侯
である。タンネンベルク伯も微笑しながら、調子を合わせていた。侯爵の高笑
いは、しばらく続きそうであった。
(以下続く)
- 親記事No.352スレッドの返信投稿
- board3 - No.356
Re: これはもちろん
- 投稿者:不沈戦艦
- 2001年01月20日(土) 15時51分
> > 田中氏の本の中で
> > 「中国人が人肉食をするのはデマ」
> > ということが書いてあったと思うのですが(うろ覚え)
> > 三国志や水滸伝、西遊記などを見る限り
> > そういう習慣はあったと思うのですが
> > 皆さんはどう思われますか?
>
> こんにちは。
> 件の話ですが、出典などはわかりますか?
> いくら何でもこんなバカなことは言わないと信じたいですが…
「中国では昔、日常的に人食いがあった」と管理人さんは知っているので、
「いくら何でもこんなバカなことは言わないと信じたい」と言っている訳
です。「人食いがあった事実」に関しては、疑う余地はありません。むし
ろ、こんなすぐばれる嘘を本当に田中芳樹ともあろう者が言ったのか?と
いう方が疑問ですね。
- 親記事No.352スレッドの返信投稿
- board3 - No.357
これはもちろん>そうです
- 投稿者:本ページ管理人
- 2001年01月20日(土) 16時16分
> 「中国では昔、日常的に人食いがあった」と管理人さんは知っているので、
> 「いくら何でもこんなバカなことは言わないと信じたい」と言っている訳
> です。「人食いがあった事実」に関しては、疑う余地はありません。むし
> ろ、こんなすぐばれる嘘を本当に田中芳樹ともあろう者が言ったのか?と
> いう方が疑問ですね。
そうです。
ちなみに私はチンケな近代史観で割りきれない、こういう人間の多様性を見れるところが支那の歴史・文化の面白さだと思うのですが。
総体を無視して、自分の都合の良いところしか見ようとしないのであれば、とても「中国好き」とは認めたくないですね。
「田中芳樹は中国を知っているか」で語ったことですけれど。
自分の都合の良いところしか見ない「好き」にどれだけの価値があるんでしょうか。ストーカーじゃあるまいし。
- 親記事No.352スレッドの返信投稿
- board3 - No.358
甘口
- 投稿者:本ページ管理人
- 2001年01月20日(土) 16時33分
日本の通俗本だとこういうシーンは意図的に削ってあったりしますね。「日本人には合わない」って感じで。
横山光輝の水滸伝なんか、モロにそうだったし…やっぱり梁山泊の好漢に人肉饅頭屋はまずいのか(笑)
結局、こういうシーンを抜くと、甘口カレーみたいな子供向けの味気ないものになってしまうんですが、それでも面白いのは原典のべらぼうな面白さゆえでしょうね。
「近代史観信奉者の中国好き」というのは、「辛いものが食べられないカレー好き」とか「アルコールが飲めない下戸のウォッカ好き」の類だと思うので、そういう意味で私は田中芳樹氏の中国好きは信じられないんですよね。
「田中芳樹は本当に中国を知っているか」と何回も問いかけたくなるわけなんですよ。
- 親記事No.351スレッドの返信投稿
- board3 - No.359
Re: それでも
- 投稿者:不沈戦艦
- 2001年01月20日(土) 18時32分
> どうやら、あの巨大掲示板に直リンされると例外なく荒らされますね。
> それはともかくとして、その某巨大掲示板で高い評価をされている
> 「金と銀」「カイジ」の福本氏と田中氏は、表層的な部分で似ているところがありますね。
>
> ・いろいろな作品に手を出して、どれもまともに終わらせない。
> 福本氏の「金と銀」は休載のまま、それっきり。「アカギ」もすでに一年以上お休み。さらに、週間連載を2本抱えるという無茶をしたあげく、その無理がたたって片一方を一ヶ月休載するというファン号泣の展開。
> ・不得意な分野の作品をヒットさせている。
> 田中氏は軍事知識に関して言えば、さほどの造詣は深くないようですが、それでも銀英伝は面白いし、福本氏もあまり麻雀をやらないが、しかし、天やアカギは評価が高い。
> ・女性描写が下手。
> 田中氏は画一的な女性キャラしか書けないが、福本氏は画一的な女性すら書けない。
> ・最後のボス的悪役の造形が同じ。
> 福本氏の黒幕の悪役も、欲ボケした妖怪みたいな老人が多いですね。
> ・しかし、中間管理職の悪役は魅力がある。
> 「カイジ」の利根川や「創竜伝」のタウンゼントは、魅力的な敵役でした。
> 二人とも末路は悲惨ですが。
> ・どちらも熱狂的なファンが多数いる。
> 意外と傾向としては似ているかもしれない。
> 竜堂兄弟の社会批判を楽しみにするファン。
> 利根川らの説教を楽しみにするファン。
>
> ただし、福本氏に関しては、作品の休載に対する批判は多くても、
> 作中で敵側の人間が語る「説教」に関しての、ここの掲示板のような
> 批判をする人間はいませんね。
>
> 「福本伸行を撃つ」
> という掲示板があったら面白いと思いますが。
>
> ちなみに僕はこんなことを書いておきながら、福本氏のファンです。
> しかし、強いアンチもいて欲しいと思う曲がった根性の持ち主ですので・・・
福本作品は「(ギャンブルの)勝負の面白さ」が主題で、説教を作者の欲求
不満解消の為に垂れ流すのが目的とはあまり思えません。ストーリーに必然性
もなく、説教が入っているとも思えませんし。田中芳樹より遙かにマシでしょ
う。「カイジ」の利根川などは、「借金抱えてギャンブルに踊らされ、『会長』
の娯楽にされてしまっている馬鹿ども」を嘲笑する為の「説教」ではないでし
ょうか。それに、「利根川の説教」を楽しみにしているファンっているんでし
ょうか?
しかし、こうやって改めて並べてみると、確かに傾向は似てますね。この二
人。これはちょいっと意外でした。
- 親記事No.351スレッドの返信投稿
- board3 - No.360
少し異論を
- 投稿者:日傘
- 2001年01月20日(土) 20時12分
させゆうさん、はじめまして。
田中氏と福本氏の類似点についてですが、部分的に異論がありますので、レスさせていただきます。
>・いろいろな作品に手を出して、どれもまともに終わらせない。
この部分は全面的に賛同します。福本氏の著作ペースから言えば、週刊掲載自体が無謀のような気も……。どうもマガジンじゃ、一般受けしないみたいですしね。
>・不得意な分野の作品をヒットさせている。
>田中氏は軍事知識に関して言えば、さほどの造詣は深くないようですが、それ>でも銀英伝は面白いし、福本氏もあまり麻雀をやらないが、しかし、天やアカ>ギは評価が高い。
福本氏がもろもろ麻雀漫画で意図されたことは麻雀自体よりむしろそれに付随する心理戦ではないのでしょうか? 田中氏の大河ロマンも戦争より、政治闘争や思想闘争に重点をおいています。(銀英伝で言えば戦場の花であるはずのビッテンフェルトよりも、オーベルシュタインのほうがプロット上の重要度は高い)。二人とも、他の作家と同様、得意とする分野で達成されるべき成果をあげたのに過ぎないと思いますが。
> ・女性描写が下手。
> 田中氏は画一的な女性キャラしか書けないが、福本氏は画一的な女性すら書けない。
これはそうかもしれません。もう一つ付け加えるならば、「ストーリー上どーでもいい雑魚キャラもまた、二人の筆にかかれば画一的なものになる」でしょうか。創竜伝の政治家の用心棒や、福本作品全般の黒服とかね。
> ・最後のボス的悪役の造形が同じ。
> 福本氏の黒幕の悪役も、欲ボケした妖怪みたいな老人が多いですね。
キャラのインパクトはともかく、造形的には似通っているのは事実です。しかし田中氏の場合、悪役を地の文でこてんぱんにこき下ろすので、いまいちラスボスの威厳がないのが問題といえば問題です。創竜伝のラスボスであろうシユウですら、頭悪そうなイメージがぬぐえません。
> ・しかし、中間管理職の悪役は魅力がある。
> 「カイジ」の利根川や「創竜伝」のタウンゼントは、魅力的な敵役でした。
> 二人とも末路は悲惨ですが。
すくなくとも敵役の造詣に関しては、田中氏よりも福本氏のほうが相当分があることは確実です。おそらく、敵役はできるだけ卑小にという田中氏の悪癖が原因でしょうが、六巻より向こうタウンゼントの矮小化は忍びないものがあります。私にはその手前の四巻で登場した大統領補佐官(名前ど忘れしました)とタウンゼントがかぶって仕方ありませんでした。田中氏はおそらくマキャベリストやピカロは心底軽蔑していらっしゃるのでしょう。無論のこと、現実的には大変結構ですが、それが最近では作品の質を貶めているのは大変残念です。
> ・どちらも熱狂的なファンが多数いる。
> 意外と傾向としては似ているかもしれない。
> 竜堂兄弟の社会批判を楽しみにするファン。
> 利根川らの説教を楽しみにするファン。
>
> ただし、福本氏に関しては、作品の休載に対する批判は多くても、
> 作中で敵側の人間が語る「説教」に関しての、ここの掲示板のような
> 批判をする人間はいませんね。
というより、あの部分は説教というよりそのキャラクター独自の美学ですから、批判対象になりえないというのが実情ではないでしょうか。いかなる理屈をこねたところで、原田や利根川が翻意するとも思えないですし。
あの世界観は登場人物ほぼ全員が徹底したピカロですから、常人に真似のできるものではありません。心理闘争が主題である漫画の欠かせないスパイスです。まさか、あれが福本氏の主観だと思う読者は少ないでしょう。読者に対する刷り込みが行われていない以上、田中氏を批判している土俵とは全く異なるものだと思います。
長々と申し訳ありません。それでは。
- 親記事No.352スレッドの返信投稿
- board3 - No.361
Re^2: 人食い
- 投稿者:K2
- 2001年01月21日(日) 06時31分
> > 田中氏の本の中で
> > 「中国人が人肉食をするのはデマ」
> > ということが書いてあったと思うのですが(うろ覚え)
> > 三国志や水滸伝、西遊記などを見る限り
> > そういう習慣はあったと思うのですが
> > 皆さんはどう思われますか?
>
>
> デマじゃないですよ。むしろデマを飛ばしているのは田中芳樹の方で。
>
> 何も昔だけの話ではなく、文革の混乱した時期にも、「人食い」はあった
> そうですし。さすがに、今はそんなことはないようですけどね。孔子の弟子
> でも塩漬けにされて喰われた人もいた筈です。「現在ではそういうことは行
> われていない」と言っているのであれば、正しいと思いますが。
>
> 彼の愛する中国が、日本人が嫌うことは間違いない「人食いの国」と言わ
> れることに耐えられないんでしょうね。
ちなみに日本でも人食いはありましたが(笑)
脳が一番美味しいそうです。すっぱいそうです。
グロテスクなこと言ってすいませんが、事実ですので失礼します。
- 親記事No.350スレッドの返信投稿
- board3 - No.362
Re: 初めてカキコしますけど。ちょい質問
- 投稿者:K2
- 2001年01月21日(日) 06時36分
> えっと・・・田中芳樹氏の書かれた白い迷宮って
> トクマノベルズと講談社の両方ででてるんですけど。
> 何か違うところってあるのでしょうか???
> 良ければ教えてください。どっちがいいか。とか(ないかな笑
> いきなり頼みごとですいません。
自分で調べたらどうです?
- 親記事No.352スレッドの返信投稿
- board3 - No.363
Re^3: 人食い
- 投稿者:モトラ
- 2001年01月21日(日) 07時16分
> ちなみに日本でも人食いはありましたが(笑)
> 脳が一番美味しいそうです。すっぱいそうです。
> グロテスクなこと言ってすいませんが、事実ですので失礼します。
江戸時代に飢饉が訪れたとき、赤ん坊を煮て食べた話は知っています。近年、日本人が留学先で知人の女性を殺害し、その肉を食す事件もありました。
ここで問題になっているのは、「田中芳樹が、『中国人が人肉食をするのはデマ』と言ったのは本当か? 言ったとすれば…」という点に尽きるのですが。
- 親記事No.352スレッドの返信投稿
- board3 - No.364
Re^4: 人食い
- 投稿者:K2
- 2001年01月21日(日) 08時03分
> > ちなみに日本でも人食いはありましたが(笑)
> > 脳が一番美味しいそうです。すっぱいそうです。
> > グロテスクなこと言ってすいませんが、事実ですので失礼します。
>
> 江戸時代に飢饉が訪れたとき、赤ん坊を煮て食べた話は知っています。近年、日本人が留学先で知人の女性を殺害し、その肉を食す事件もありました。
> ここで問題になっているのは、「田中芳樹が、『中国人が人肉食をするのはデマ』と言ったのは本当か? 言ったとすれば…」という点に尽きるのですが。
さすが。物知りですね。補足(?)ありがとうございました。
日本人が嫌う人食いって・・日本人もやってたんだけどなぁ・・・と思いました。
まぁ生理的嫌悪はしますけどね・・・
- 親記事No.352スレッドの返信投稿
- board3 - No.365
Re^2: これはもちろん
- 投稿者:画聖マニの再来(自称)
- 2001年01月21日(日) 10時21分
> > > 田中氏の本の中で
> > > 「中国人が人肉食をするのはデマ」
> > > ということが書いてあったと思うのですが(うろ覚え)
> > > 三国志や水滸伝、西遊記などを見る限り
> > > そういう習慣はあったと思うのですが
> > > 皆さんはどう思われますか
> > こんにちは。
> > 件の話ですが、出典などはわかりますか?
> > いくら何でもこんなバカなことは言わないと信じたいですが…
>
>
> 「中国では昔、日常的に人食いがあった」と管理人さんは知っているので、
> 「いくら何でもこんなバカなことは言わないと信じたい」と言っている訳
> です。「人食いがあった事実」に関しては、疑う余地はありません。むし
> ろ、こんなすぐばれる嘘を本当に田中芳樹ともあろう者が言ったのか?と
> いう方が疑問ですね。
「人食い」について田中氏が知らないはずはないと思います。
実際、創竜伝12巻で、宋の外戚である王継勲(趙匡胤の義弟)が人肉を食べた
という記述がありますから。(P151~P153)
ただ、稜騰という邪神に憑りつかれたからという設定でしたが。(笑)
やはり出典が気になりますね。どういうジャンルの本(中国物、インタビュー本など)
だったかだけでも覚えていませんでしょうか?
- 親記事No.352スレッドの返信投稿
- board3 - No.366
Re^5: 勘違いしてません?
- 投稿者:不沈戦艦
- 2001年01月21日(日) 10時43分
> > > ちなみに日本でも人食いはありましたが(笑)
> > > 脳が一番美味しいそうです。すっぱいそうです。
> > > グロテスクなこと言ってすいませんが、事実ですので失礼します。
> >
> > 江戸時代に飢饉が訪れたとき、赤ん坊を煮て食べた話は知っています。近年、日本人が留学先で知人の女性を殺害し、その肉を食す事件もありました。
> > ここで問題になっているのは、「田中芳樹が、『中国人が人肉食をするのはデマ』と言ったのは本当か? 言ったとすれば…」という点に尽きるのですが。
> さすが。物知りですね。補足(?)ありがとうございました。
> 日本人が嫌う人食いって・・日本人もやってたんだけどなぁ・・・と思いました。
> まぁ生理的嫌悪はしますけどね・・・
「日本では全く人食いはなかった」とは書いていないですよね。で、昔の
中国のそれと同一視できると思いますか?日常茶飯事で人食いがある(昔
の話とはいえ)のと、通常時以外である(飢饉や異常者など)のと同様で
すかね。どう考えても違うと思いますが。
それとも、日本でも日常茶飯事で人食いがあったとでも仰る気ですか?
無茶を言ってはイケマセン。
- 親記事No.350スレッドの返信投稿
- board3 - No.367
Re: 初めてカキコしますけど。ちょい質問
- 投稿者:モトラ
- 2001年01月21日(日) 12時08分
のぐさん、はじめまして。
徳間版はだいぶ前に刊行されたものです。講談社版は加筆修正がなされているようですが、基本的に内容は全く変わらないはずです。今後は講談社で続刊がリリースされますので、これから読み始めるのでしたら、そちらにした方がよろしいのでは。問題は、続刊の発売予定ですが…
- 親記事No.352スレッドの返信投稿
- board3 - No.368
水滸伝
- 投稿者:小村損三郎
- 2001年01月21日(日) 12時25分
> 日本の通俗本だとこういうシーンは意図的に削ってあったりしますね。「日本人には合わない」って感じで。
> 横山光輝の水滸伝なんか、モロにそうだったし…やっぱり梁山泊の好漢に人肉饅頭屋はまずいのか(笑)
自分は三国志に続いて水滸伝も岩波少年文庫が初体験なんですが、これ
「対象年齢小学校高学年~中学生」
とか書いてあるくせに人肉饅頭も幼児殺しも婦女子虐殺も全部そのまんまで(^^;;)、面食らったもんです。いまもあのままで売ってるんだろうか。
横山光輝のマンガを読んだのはその後ですが、子供心にも
「ああ、苦労してんなあ」
と思ったもんです。
>
> 結局、こういうシーンを抜くと、甘口カレーみたいな子供向けの味気ないものになってしまうんですが、それでも面白いのは原典のべらぼうな面白さゆえでしょうね。
>
> 「近代史観信奉者の中国好き」というのは、「辛いものが食べられないカレー好き」とか「アルコールが飲めない下戸のウォッカ好き」の類だと思うので、そういう意味で私は田中芳樹氏の中国好きは信じられないんですよね。
> 「田中芳樹は本当に中国を知っているか」と何回も問いかけたくなるわけなんですよ。
「人肉食はデマだ」
なんてことはさすがに言ってないんじゃないかと・・・。
たしか
“積極的に肯定しているわけではない。飢饉や篭城の時の人肉食なら日本にもいくらでも例がある”
みたいなことを言ってたような気がします。
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- board3 - No.369
Re: 真・銀英伝「トリューニヒト伝」
- 投稿者:小村損三郎
- 2001年01月21日(日) 13時14分
これもサイコー(笑)。
特に
> そう、彼等イゼルローン武装勢力の主体的行動による新帝国の国家的危機など本来ありえなかった。(この時期の獅子帝については次章にて詳述する)
これに引き換え、トリューニヒトが帝国内部で行っていた合法・非合法とり混ぜた様々な政治工作は、建国間もない新帝国にとって劇薬そのものであった。
これ↑はするどい見方ですね。
帝国の史家たちはヤンを持ち上げる一方で体制にとって真に危険なトリューニヒトを貶めることでその戦略事態も抹殺したかった!?
- 親記事No.352スレッドの返信投稿
- board3 - No.370
出典
- 投稿者:NERO
- 2001年01月21日(日) 14時46分
事の起こりは2年ほど前に、私が友人と
「中国人に食人の習慣があったのか?」
という論争です。
友人がなかったと言う根拠が田中氏の
「中国武将列伝」でした。
今日図書館に行く用があったので、調べてきました。
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出典「中国武将列伝 下」p23、24
妙なことに、中国では人を喰うのは普通のことだったというようなことを
いったり書いたりする人がいますけれども、中国で人肉が喰われたと
いうのは、こういう篭城戦で食料が尽きた場合とか、大飢饉の場合ですね。
それでしたら日本にも例があることですので、中国人が好んで人肉を
喰うというようなことをいうのはおかしいと思いますね。実際、歴史上、
人肉を食べるという行為が美化されたという例はありません。
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こういう内容でした。
「デマといった」というのは私がうろ覚えで大げさに書いたことでした。
このことについては謝罪します。
美化された例はあると思います・・・
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- board3 - No.371
葉公、竜を好む
- 投稿者:本ページ管理人
- 2001年01月21日(日) 15時09分
田中芳樹の中国好きって言うのはこれですな。
Webでの参考はココ
ttp://ww1.tiki.ne.jp/~otokura/kojiseig.htm
葉公、竜を好む 名を好んで実を好まないこと 『荘子』
〔書き下し文〕
葉公子高の竜を好むや、彫文之を書く。是に於いて天竜聞きて之を示し、頭を窓より窺ひ、尾を堂に敷く。葉公之を見て、五色主無し。
〔解釈〕
葉(しょう)という所の王たる子高(しこう)という人物は大変に竜が好きであって、そのお屋敷に彫り込んだ装飾はすべて竜を彫り込み描いたものであったという。さてその噂を天上の竜が耳にして、その姿を地上の世界に示し、その頭を子高のお屋敷の窓から入れ、長い尾を部星中に引きずった。葉公(子高)はこれを見て顔の色がいろいろに変わった。
〔補説〕
中国人にとって竜は吉事をもたらす伝説上の生き物だとされている。ここでも葉公は自らの幸福と政治的安定等を祈っていたのであろう。ところが、その現れるはずのない竜が現れたのである。それも自分の目の前に。葉公の驚きようはただものではない。顔色がコロコロと変わったと言う。ここで「五色」とは文字通り「五つの色」であるが、ちなみに青・赤・黄・白・黒を指す。