4代目掲示板過去ログ

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投稿ログ337 (No.5728 - No.5740)

親記事No.5713スレッドの返信投稿
board4 - No.5728

お礼

投稿者:本ページ管理人
2004年05月22日(土) 15時58分

場外乱闘掲示板への移動をご了解いただき、ありがとうございました。
田中芳樹と関係あると思われる議論、このサイトへのご意見などについては、これからも遠慮、忌憚のない投稿をお願いします。

親記事No.5716スレッドの返信投稿
board4 - No.5729

Re:もしもヤンがイゼルローンに赴任しなかったら

投稿者:佐々木公彦
2004年05月22日(土) 18時47分

ドーソン大将にしても、作中で描かれているのがすべてなら、そもそも大将にならないので、それなりに有能な人材のはずです、そしてあそこまでの高位に上るには、自分にできること出来ないことをわきまえる必要があります。ドーソン立候補というのは無いでしょう。
ほかに居たとしても、政治力がほしいなら辺境になど行きたがらないだろうし。

> > まあ、ハインセンに居ようと、イゼルローンに居ようと、ヤンは防げたのにクーデターを「防がなかった」のであり、ハイネセンにヤンがいたら(いても)クーデター発生、ヤンも拘束される。同盟泥沼。
>
>  いくつか疑問があります。まず、ヤンがクーデターを「防がなかった」と言われていますが、防ぐ「意思がなかった」わけではありませんよね。防げるのに手段を間違えて防がなかったのと、はじめから防ぐ気もなかったのとは違う話ではないでしょうか。

何度か同じ事を書いてるのですが、本気で防ぐ気が有ったのなら、トリューニヒトに公文書として送るべきなんですよ、クーデター発生の可能性を。
あんな方法ではなくね、ついでに言えば、発生したクーデターの鎮圧は、「事前に」「宇宙艦隊司令長官が」命ずるのは越権行為です。
実際ドーソンが出したでしょ、反乱鎮圧命令。
ヤンが悪用したら、とんでもないことになるし、「ヤンだから」はこの場合理由になりません。
ということで、わたしはヤンが「クーデターを防がなかった」と考えます。

はっきりいえば、「あの魔術師ヤン」が言った事が現実になったときに「ヤンの言っていることは間違いだ」と仮にまったく別件のクーデターであったとしても、誰も信じませんよ。
だから、別スレのジェシカに話すってのも結構いい手ですし、トリューニヒトに公文書を送るのがどうしてもいやなら、テレビのインタビューで、「われわれに追い詰められた帝国の謀略」って事で、クーデターの可能性を語るってのもあります。
>  これは、ハイネセンにヤンがいた場合グリーンヒルが彼と接触したであろう証拠です。
>  ヤンが首都にいたならば、グリーンヒルは何らかの形で一度は接触して来るでしょう。その際にヤンが戦場の心理学者の能力を発揮し言葉の端々から察知し未然に防いだ、というのは無理筋ですか?

接触したでしょうね、それこそフォークやスプーンなどほかって置いて真っ先に、でもグリーンヒル大将も有能な人物なので、ヤンは乗ってこないと言うことを、致命的なミスをする前に気付くでしょう。
何しろ慰霊祭での態度など、前例があるから。
となると、さすがにリンチがグリーンヒルをそそのかして、までは解る訳が有りません。
リンチとグリーンヒルの交友関係など知らないでしょう、事実上の初配属の直後にリンチは捕虜になったのですから。
(しかしグリーンヒルも、償還の捕虜が脱走できたなんて、胡散臭い話なんで信じたかね?同盟に帰って身を隠すのはむしろ当然だろうけど)
むしろ、ヤンがグリーンヒルは大丈夫と思って帝国の指図によるクーデターの可能性を話して、気がついたグリーンヒルがリンチごと計画をやみに葬ると言う形での防止はあったかもしれませんが、それなら作中でもグリーンヒルに言ったはずなので、やっぱり言わないでしょう、結局クーデターは起きます。

> > ラインハルト急ぐ必要が無くなる、ヴェスターランドやらせる必要もなくなる、キルヒアイスと喧嘩しない、キルヒアイス怪我もしない、神々の黄昏作戦発動、銀河英雄伝説全三巻終了。
> > こんな感じ?
> >
>
>  私には解りませんでした。何故、ヤンがイゼルローン要塞に駐留していないと、ラインハルトはリップシュタット戦役の終結を急ぐ必要がなくなるのですか?

同盟軍の内乱が長引けば、長引くだけ同盟軍の帝国再進攻の可能性は減ります、帝国の内乱が長引けば増えます。

>  終結時期が問題になるのは、同盟で内戦が起こるか起こらないかに依存していて、ヤンがイゼルローンに駐留しているかどうかとは独立していると思うのですが違うのでしょうか?

ヤンがいる居ないではなく、イゼルローン駐留艦隊がアルテミスの首飾りをどれだけ早く攻略するかって話ですね、究極的には。
まあ、イゼルローン艦隊がクーデター側に寝返るって可能性もあるのだけど、だったら、ラインハルト本人が真相をばらせば、それはそれで大混乱ですし。

>  お手数ですが、理由を説明してください。
>
>  なお、ヴェスターラントの問題は、内戦が続けば帝国の国力が低下してしまうということが発端だったはずです。ヴェスターラントの核攻撃が発生してしないならば、内戦が長続きした結果、国力低下を起こすはずです。その手当てもせずに、いきなり神々の黄昏作戦はないと思います。

まあ、国力が回復したってのは、「両国が一応の安定を取り戻してから○○年が過ぎた」の一文追加でいいですし、同盟の戦乱統一が無ければ、あんな危ない橋を渡ってまで急ぐ必要はありません。

>  ついでながら、キルヒアイスが暗殺されなければ、キルヒアイスの遺言もなく、ラインハルトが頑なに銀河統一を目指さなかったかもしれないということも付記しておきます。

これは、キルヒアイスが生きていたころは、「なんとなく銀河を統一したい」がキルヒアイスの死によって、「銀河統一ぐらいしなければキルヒアイスに顔向けできない」に変わっただけで、「銀河統一」そのものはルドルフ像前での決意表明から何も変わってないんです。

>
>  ふと思ったんですが、この時点でヴェスターラントの件を同盟が有効に活用できれば、ラインハルト陣営を内部分裂させ、フェザーン人に同盟の正義を訴え、同盟国内の世論統一を図ることはできませんかね?

そうなんです、ラインハルトにとって唯一の命綱である、「民衆の支持」を失う可能性があったんですよ、きわめて危険な橋だったんです。

> (私自身、ムシが良すぎるとは思いますが)

大丈夫ですよ、辺境で別行動をとっていたキルヒアイスにほぼリアルタイムでたくらみがばれた位ですから、あの時点で同盟のスパイが情報を手に入れる可能性は十分あります。

>  明日、日曜日は返信できないかもしれません。悪しからずご了承ください。

はい、お気になさらずに、私も書けるかどうか解りませんし。

board4 - No.5730

「ヤン」呼称問題

投稿者:でんでん太鼓
2004年05月25日(火) 04時34分

既出ネタなら無視して下さい。作中でジェシカ・エドワーズはヤン・ウェンリーのことを「ヤン」と呼んでいますが、これって少しヘンじゃないでしょうか?
例えばOVA「遥かなる戦いの序曲」では、宇宙港へヤンとジャン・ロベール・ラップを迎えに来たジェシカは、ヤンを名前ではなく姓で呼んでいます。一方、ラップの方は「ジャン・ロベール」と名前で呼んでいます。
ジェシカのキャラクターからすると、男性を姓で(しかも呼び捨てで)呼びつけるのは、異様に乱暴な感じがします。「ウェンリー」と名前で、あるいは「ヤン君」とでも呼んでいたら、違和感もなかったのでしょうが……。

board4 - No.5731

何故

投稿者:鹿角
2004年05月25日(火) 05時02分

人名辞典にフリーダや
フライシャー警部の名前がないんでしょう(T_T)

board4 - No.5732

IF イゼルローン要塞を同盟が建設したのなら

投稿者:菅根
2004年05月26日(水) 13時54分

史実では、第2次ティアマト会戦の壊滅的敗北により防衛拠点としての「イゼルローン要塞」が建設された訳ですが、もし同盟が英雄アッシュビーの戦死により、艦隊戦の圧倒的勝利が今後おぼつかないかもしれないと考え、防衛拠点の要塞をイゼルローン回廊に作っていたとしたら、その後の歴史はどう変化していたのでしょうか?


私見では、「銀英伝」本編に至るまでの間、イゼルローン回廊に屍を曝していたの帝国側となり、同盟側の国力の減少にもある程度の歯止めが掛かったのではないかと思います。
また、ラインハルトおよびヤンの昇進も「史実」よりは遅れていたのではないでしょうか?
(同盟も全面攻勢に出るだけの体力はなく、回廊帝国側の辺境星域に拠点を築くのがせいぜいだろうから)

ここの常連の皆さんはどうお考えですか?


蛇足:同盟がイゼルローンに要塞を築く事が出来たのは、たぶん第2次ティアマト会戦後が最後の機会ではなかったとも思います。会戦で帝国軍は多くの有能な将帥を失っていましたので、その再建の為にかなりの時間を必要としましたし、散発的な攻勢なら、「マーチ」ジャスパーや「男爵」ウォーリックで十分防げましたしね

board4 - No.5733

アルスラーンに魅力はあるのか?

投稿者:連也斎
2004年05月26日(水) 17時39分

アルスラーンネタが少ないので一つ、
アルスラーンの魅力ってなんなんでしょう。
お人よしというだけで人間はついて来るのでしょうか?
ジムサの言ってたことが一番的を得ていたような・・・。
秀吉の「人のよさ」のように人をおだてたり、人に対したまら
ないほどの可愛げを見せたりするわけでもなく、ただ、自己を
卑下して家臣に任せきっているだけ(これを可愛げと呼べるのか?)
の大名が古今通して名君として生き残ったことってあるのかな?
アルスラーンが劉禅タイプなら自滅するし、劉邦タイプなら生き残る為後々大粛清をする日がくるのでしょうか。

親記事No.5733スレッドの返信投稿
board4 - No.5734

Re:アルスラーンに魅力はあるのか?

投稿者:ジャムカ
2004年05月26日(水) 19時52分

> アルスラーンが劉禅タイプなら自滅するし、劉邦タイプなら生き残る為後々大粛清をする日がくるのでしょうか。


初めまして。ここに書き込むのも初めてです。こんばんは。
みもふたもない結論から言ってしまうと架空の君主(主人公)なので自滅も大粛清もないかと・・・。というか生かすも殺すも名君も暴君も田中氏しだいですよね^^;

しかしこれではつまらないので、(しかし前置きとしては必要かなと思いましたので書きました)真面目に考えてみます。

私が思いますにアルスラーン戦記という物語は古代ペルシャに似た架空の世界が舞台ではありますが人物的には後漢の創業者達(後漢光武帝劉秀と光武二十八将などです)を意識しているのでは? と考えています。
そして、田中氏はかなり劉秀を評価しています。たしかある本でも「中国史上最高の君主」みたいなことを書いていたと思います。
ですのでアルスラーンは劉秀のように自滅もせず、粛清もせず、奥さんを愛し、真面目に政務に努め、冗談も言って楽しむような理想に近い英雄皇帝・・・いえシャーオでしたっけ?になる「予定」なんだと思います^^;

頼りないのはまだ若いからではないでしょうか?このお話はアルスラーンの成長の物語でもあるんですよ、きっと。だからそのうち立派に・・・て、もう10巻なんでしたね^^;

仮に劉秀タイプではなく劉邦タイプであったとしても、というかアルスラーンという架空の人物に限らず、人に任せきりになる君主が劉禅か劉邦かしか道がないわけではありませんよね。
言い方を変えれば、劉邦には功臣を粛清しないという道もあったはずです。
つまりアルスラーンは第三の道を歩むこともできると思いますよ。劉秀のようにはいかないかもしれませんけど^^;

ただ劉邦と同じ農民上がりの朱元章は劉邦と同じ選択をしてしまいましたよね。そうして反乱の芽を先に摘んでおいた方が王朝は存続しやすいのかもしれません。ですので「劉邦タイプは粛清する」と私も考えがちにはなってしまいます。

アルスラーンくんにはなるべく歴史に学んだ(劉邦になるか、ならないか、どちらを歴史から学ぶかは分かりませんけど)素晴らしい君主になって欲しいですね。続けばですけど・・・。

期待したようなレスになってなかったら申し訳ないです^^;
失礼しました。

親記事No.5716スレッドの返信投稿
board4 - No.5735

Re:もしもヤンがイゼルローンに赴任しなかったら

投稿者:ぴぃ
2004年05月27日(木) 08時07分

 亀レスで申し訳ありません。

> ドーソン大将にしても、作中で描かれているのがすべてなら、そもそも大将にならないので、それなりに有能な人材のはずです、そしてあそこまでの高位に上るには、自分にできること出来ないことをわきまえる必要があります。ドーソン立候補というのは無いでしょう。
> ほかに居たとしても、政治力がほしいなら辺境になど行きたがらないだろうし。
>

 ドーソン大将についての考えは同感ですが、イゼルローンに赴任することが単なる辺境行きとは思えません。イゼルローンは、当時、唯一の前線であり、帝国はイゼルローンを通らなければ同盟に侵攻できないと思われていたのです。言い換えれば、武功を立てるにはイゼルローンに行く以外は、海賊討伐位でしか立てようがありませんでした。同盟軍での出世に武功が大きな要因を占めているのは確かなことですし、十分キャリアになる魅力のある場所だと思いますがどうでしょうか。
 また、過去ログで、同盟政府は各艦隊司令官が功績を稼ぎすぎないように艦隊の派遣を慎重に行っていたという考察がありました。これが真実なら、ヤンが前線に出ることを抑止する政治力が働いても不思議なことではないでしょう。
 とはいえ、アムリッツア後の状況では、ヤン以上にイゼルローンに駐留する最適な人材はいないとは思いますが。

> > > まあ、ハインセンに居ようと、イゼルローンに居ようと、ヤンは防げたのにクーデターを「防がなかった」のであり、ハイネセンにヤンがいたら(いても)クーデター発生、ヤンも拘束される。同盟泥沼。
> >
> >  いくつか疑問があります。まず、ヤンがクーデターを「防がなかった」と言われていますが、防ぐ「意思がなかった」わけではありませんよね。防げるのに手段を間違えて防がなかったのと、はじめから防ぐ気もなかったのとは違う話ではないでしょうか。
>
> 何度か同じ事を書いてるのですが、本気で防ぐ気が有ったのなら、トリューニヒトに公文書として送るべきなんですよ、クーデター発生の可能性を。

 まず最初に、あなたはヤンに防ぐ気がなかったと言いたいのですか? 手段については佐々木様の言われている方が良いと私も感じますが、ヤンがその手段を思いついていたのか解らない以上、防ぐ気がないとは言えないと思います。「意思の有無」という問題と「手段の適切性」という問題を混ぜているように思われます。
 あなたの考えは、「ヤンはクーデターを防ぐ意思もないし、手段もまずかった」ということで合っていますか?

 だとしたら、私とあなたの議論の前提が違っていたわけです。私の想定は要するに、ヤンにはクーデターを防ぐ意思はある。だから、怪しい人が目の前にいれば何とかして防ぐことは可能だったのではというものです。防ぐ意思がないと思われていたのではこの想定を無理と思われるのも仕方がないです。

> あんな方法ではなくね、ついでに言えば、発生したクーデターの鎮圧は、「事前に」「宇宙艦隊司令長官が」命ずるのは越権行為です。
> 実際ドーソンが出したでしょ、反乱鎮圧命令。
> ヤンが悪用したら、とんでもないことになるし、「ヤンだから」はこの場合理由になりません。

 これについては私も同意見です。万一、ドーソンとビュコックが反乱鎮圧命令を出す前に捕らえられても、軍隊では指揮序列や組織制度というものがあり、職務が執行できないもしくはそう看做す場合の権限移譲がこと細かく規定されているのが普通でしょう。

> はっきりいえば、「あの魔術師ヤン」が言った事が現実になったときに「ヤンの言っていることは間違いだ」と仮にまったく別件のクーデターであったとしても、誰も信じませんよ。
> だから、別スレのジェシカに話すってのも結構いい手ですし、トリューニヒトに公文書を送るのがどうしてもいやなら、テレビのインタビューで、「われわれに追い詰められた帝国の謀略」って事で、クーデターの可能性を語るってのもあります。

 その通りですね。ジェシカに語るというのは凄い発想だなと思いました。ただ、テレビに出演するというのは別の問題が生じる気がしますがクーデターを潰す選択肢としては有効ですね。

> >  これは、ハイネセンにヤンがいた場合グリーンヒルが彼と接触したであろう証拠です。
> >  ヤンが首都にいたならば、グリーンヒルは何らかの形で一度は接触して来るでしょう。その際にヤンが戦場の心理学者の能力を発揮し言葉の端々から察知し未然に防いだ、というのは無理筋ですか?
>
> 接触したでしょうね、それこそフォークやスプーンなどほかって置いて真っ先に、でもグリーンヒル大将も有能な人物なので、ヤンは乗ってこないと言うことを、致命的なミスをする前に気付くでしょう。
> 何しろ慰霊祭での態度など、前例があるから。

 私はグリーンヒルが致命的なミスをする前に確実に気付くとは思えません。実際、グリーンヒルはリンチという胡散臭い人物を信用しているではありませんか。ヤンは、普段から政府と政治家について批判していますし、ハイネセンにいれば、おそらくヤンの副官のフレデリカからも傍証を得ることができるでしょう。またヤンとも仲が良いことも考えても、グリーンヒルが誤認する可能性はあると思います。

> となると、さすがにリンチがグリーンヒルをそそのかして、までは解る訳が有りません。
> リンチとグリーンヒルの交友関係など知らないでしょう、事実上の初配属の直後にリンチは捕虜になったのですから。

 リンチはクーデターのきっかけであって全てではありません。つまり、リンチを知らなくてはクーデターを潰せないというわけではありません。重要なのは、不平分子がグリーンヒルの下に集まっていくという流れの方ではないでしょうか?

> (しかしグリーンヒルも、償還の捕虜が脱走できたなんて、胡散臭い話なんで信じたかね?同盟に帰って身を隠すのはむしろ当然だろうけど)

 ラインハルト立案の一見素晴らしいクーデター計画に驚き、かつてリンチに目をかけていたため頃を思い出した。そうして眼鏡が曇ったためにリンチを信用してしまった以上の上手い説明は見つかりませんね。

> むしろ、ヤンがグリーンヒルは大丈夫と思って帝国の指図によるクーデターの可能性を話して、気がついたグリーンヒルがリンチごと計画をやみに葬ると言う形での防止はあったかもしれませんが、それなら作中でもグリーンヒルに言ったはずなので、やっぱり言わないでしょう、結局クーデターは起きます。
>

 やはり、ヤンが気付いてよりは、ヤンが予め話しておいてグリーンヒルが闇に葬るの方がクーデターを潰す方法としては自然ですか。
 作中でグリーンヒルに言っていないのは会う機会がなかったからでは? 証拠で上げた引用文は端的にそれを表していると思うのですが。また、ヤンの方でもグリーンヒルが起こすと思っていたようには見受けられませんでしたので、ハイネセンにいれば話すこともあるかなと思いました。

> >  なお、ヴェスターラントの問題は、内戦が続けば帝国の国力が低下してしまうということが発端だったはずです。ヴェスターラントの核攻撃が発生してしないならば、内戦が長続きした結果、国力低下を起こすはずです。その手当てもせずに、いきなり神々の黄昏作戦はないと思います。
>
> まあ、国力が回復したってのは、「両国が一応の安定を取り戻してから○○年が過ぎた」の一文追加でいいですし、同盟の戦乱統一が無ければ、あんな危ない橋を渡ってまで急ぐ必要はありません。
>

 同盟の戦乱統一がないというのは楽天的すぎませんか? 多大な犠牲を払えば、ヤンでなくともアルテミスの首飾りは破壊できるでしょう。また、帝国に国力回復のチャンスを与えると言うことは同盟にも与えることになるので、展開によってはラグナロック作戦での戦いを原作より有利に行えると思います。まあ、最終的に同盟の敗勢は覆せないと思いますが。

> >  ついでながら、キルヒアイスが暗殺されなければ、キルヒアイスの遺言もなく、ラインハルトが頑なに銀河統一を目指さなかったかもしれないということも付記しておきます。
>
> これは、キルヒアイスが生きていたころは、「なんとなく銀河を統一したい」がキルヒアイスの死によって、「銀河統一ぐらいしなければキルヒアイスに顔向けできない」に変わっただけで、「銀河統一」そのものはルドルフ像前での決意表明から何も変わってないんです。
>

 「なんとなく」のレベルなら、ラインハルトにも妥協が生じると思いますが如何でしょうか?

> >
> >  ふと思ったんですが、この時点でヴェスターラントの件を同盟が有効に活用できれば、ラインハルト陣営を内部分裂させ、フェザーン人に同盟の正義を訴え、同盟国内の世論統一を図ることはできませんかね?
>
> そうなんです、ラインハルトにとって唯一の命綱である、「民衆の支持」を失う可能性があったんですよ、きわめて危険な橋だったんです。
>
> > (私自身、ムシが良すぎるとは思いますが)
>
> 大丈夫ですよ、辺境で別行動をとっていたキルヒアイスにほぼリアルタイムでたくらみがばれた位ですから、あの時点で同盟のスパイが情報を手に入れる可能性は十分あります。
>

 ならば、これを上手く使って時間稼ぎができないと同盟への命の差入れはできそうにないですね。

 では、クーデターが起こる方向で考察してみます。ヤンがイゼルローンにいないでクーデターが起きた場合、首都の兵力も反乱鎮圧に向かう可能性があります。仮に首都から3個集団(うち1個は第11艦隊)の兵力が、1ヶ所をイゼルローン駐留艦隊が鎮圧にあたることになるでしょう。どれだけの艦隊がクーデター側につくかは解りません。
 全てがクーデター側についた場合、ラインハルトが真相をばらし混乱を起こすことはあり得るでしょう。
 ただ、やはりヴェスターラントは起こると思います。というのは、あのエピソードは同盟のクーデター終結への焦燥から起こったものではないことと危ない橋であるという認識はキルヒアイスが持っていたものであり、ラインハルトもオーベルシュタインも持っていないからです。
 結局、同盟に帝国への情報戦の可能性を気付かせることになり、おそらく情報を手に入れているヴェスターラントの虐殺の真相をばらすことで、お互いに泥沼の状態になるのがこの状況で同盟が一番永らえる方法なのかも知れません。
 その他の場合は、同盟軍同士戦うことになるわけですが、アルテミスの首飾りのせいで、政府軍側が勝つ場合にはヤンがいないので多大な犠牲が必要になります。
 最悪のパターンが二分するような形で内戦に突入した場合で、同盟の艦隊戦力が消耗しつくし、銀河連邦末期のような状態になるでしょう。宇宙海賊が同盟軍の弱体化によって跳梁し、物価も騰貴し、治安も悪化し、これにより原作以上に同盟は疲弊してしまい、フェザーンが同盟に見切りを付けてラグナロック作戦発動へと続くという流れでしょうか。
 クーデター側が勝利する場合、政府軍は第11艦隊程の頑強な抵抗は見せずに降伏すると考えた方が妥当でしょう。3割程度の戦力低下で終結すると考えれば原作と比べて多少はマシな戦力が残ると思われます。ただし、イゼルローン要塞が政府派につくと厄介な問題を生むかも知れません。

 佐々木様、素晴らしい考察をありがとうございました。

親記事No.5733スレッドの返信投稿
board4 - No.5736

Re:アルスラーンに魅力はあるのか?

投稿者:ジャムカ
2004年05月27日(木) 08時37分

> アルスラーンネタが少ないので一つ、
> アルスラーンの魅力ってなんなんでしょう。
> お人よしというだけで人間はついて来るのでしょうか?


こんにちは。今朝レスさせていただきましたが「アルスラーンに魅力はあるのか?」のレスからは少し離れているかなと思いましたので再度レスさせていただきます。

アルスラーンの魅力はそうですね、個人としての魅力は分かりませんけど王としての魅力は純朴であること、謙虚であること、公正であろうとすること、良き王になろうとしていることでしょうか。
王族(一応)でありながらそういう資質を持ち合わせたことがアルスラーンが王として配下の諸将から支持されている要因だと思います(架空の物語ですけどね、くどいようですが^^;)。
純朴であるために意見を受け入れやすく、謙虚であるためにその意見に対して異なる意見を持っていても切り捨てることがなく、公正であろうとするためにあらゆる立場の人間から信任を受けやすく、良き王になろうとするために民から支持される。といったところでしょうか。

またアンドラゴラスの後にそういう資質の王が出てきたというのも大きいと思います。
アンドラゴラスは中央集権的で強権的な国王です。「人も国も強くありさえすればよい、と信じておられる(ナルサス談)」ような人です。それを息苦しいと思っていた人もいたでしょう。ナルサスやダリューンのようにです。
似た現象を歴史から探せば(また中国になりますけど)項羽みたいなものでしょうか。項羽はその強権的な性格と絶対的な資質を配下となった諸将から煙たがれました。そこへ、対抗馬として諸将の意見をよく聞き、公平そうな劉邦が現れて結果として有力な諸将達は劉邦につくことを選んだ。そのあと粛清で手痛いしっぺ返しを食らうことになりましたけど^^;
ですので個人の魅力というより「アンドラゴラスより羽が伸ばせそう」という諸将の打算も支持としてあるのかもしれません。ナルサスなどはアルスラーン個人との友情もあるでしょうが、アルスラーンの方が緩やかな王国を築けるだろうという判断があったのではないかなと思います。

結論としてはアルスラーン本人にどれだけ魅力があるかは私も分かりません。アルスラーンに魅力を感じないのは作者の力量不足か、読者の読解力不足か、単にそういうエピソードが少ないだけか、のどれかかもしれません。
ですが何故アルスラーンが王として支持されているかは上の理由からちゃんと説得力はあるのかなと思いますね。つまり個人としてのアルスラーンの魅力と王として魅力は別物ですよね、ということです。
他人の視線から、個人としてはつまらない、純朴なだけの青年に見えるかもしれませんが、王としてはおいしそうに見えるのかもしれないという感じですかね。

あんまり上手な文章書けないのでうまく伝わらなかったら申し訳ないです^^;
では再度失礼しました。

親記事No.5733スレッドの返信投稿
board4 - No.5737

Re:アルスラーンに魅力はあるのか?

投稿者:連也斎
2004年05月27日(木) 14時27分

どうも丁寧なレス有難うございます。劉秀がモデルですか!
あまり詳しく知りませんが、赤心をもって将士に接するといわれる点や家臣に対し丁寧な接し方をする点アルスラーンと共通することがありますねぇ。
ただ、劉秀は民生の安定を徹底するため外征を避け、対外政策に消極的な姿勢を示したあたり、外征しまくりのアルスラーンと違う点でしょうか。

> 純朴であるために意見を受け入れやすく、謙虚であるためにその意見に対して異なる意見を持っていても切り捨てることがなく、公正であろうとするためにあらゆる立場の人間から信任を受けやすく、良き王になろうとするために民から支持される。といったところでしょうか。
 確かにそのことは読み取れます。

良き王になろうとするため民に支持される、人の意見を受け入れやすい
これらは問題ないですが、公正であろうとするためあらゆる立場の人から信任されやすいというのは不可能だと思います。権力に近い人間はあらゆる面で利用し、利用される関係にある以上、利益団体というものがついているはずですし。

> またアンドラゴラスの後にそういう資質の王が出てきたというのも大きいと思います。
> ですので個人の魅力というより「アンドラゴラスより羽が伸ばせそう」という諸将の打算も支持としてあるのかもしれません。

 そうですよ。そこが一番見たかったんです。単に理想主義の聖人君主
を崇拝する家臣達(多くは譜代ではない)という関係が強調されては、人間関係の描写が薄っぺらくみえると思うんです。ただでさえ不敗の軍師と無敵の勇将の出現でリアリティーが薄れ展開のスリルがなくなっている中ではキツイものがあります。
作者も多少その部分を描こうとしている所もあると思いますが(良き宿木がどうのこうの)、ダリューン・ナルサスぐらいなら君主の誠実さや
純朴さに引かれるというのでいいですが、その他多くの異なる立場・人格を持った武将等が人のよさだけで惹かれるというのでは納得できません。劉邦がその「大きな空虚」により多くの奇才を取り込み勢力を広げていきましたが、あるものはただ食い詰めて、またあるものは己の才を世に知らしめる上で劉邦についただけ、潔癖症であろうと思われるアルスラーンが劉邦のようにそれら腹に一物をもつ者達を纏め上げることができたとは思えません。
 つまるところ、アルスラーンとその家臣達は自分たちがいかに無菌状態であるかを誇りあう無菌兄弟でしかないのです。無菌でない者たちの方が社会には圧倒的に(特に権益を持つものには)多いと思うし、そこにアルスラーンの魅力がリアリティーを欠いていると私が思う部分があります。孔子しか存在しない国ではさぞかし名君とされると思われますが

> 他人の視線から、個人としてはつまらない、純朴なだけの青年に見えるかもしれませんが、王としてはおいしそうに見えるのかもしれないという感じですかね。

 そうですね。結局庶民であったアルスラーンが門地なしで王権を奪う以上、そこには誠実さや純朴さだけでなく、アルスラーンを王位に押しやる潮流的なものがないと不自然だと思います。そこをもう少し描いて欲しかったです。

 以上、長々とすいませんでした。

親記事No.5732スレッドの返信投稿
board4 - No.5738

Re:IF イゼルローン要塞を同盟が建設したのなら

投稿者:八木あつし
2004年05月29日(土) 17時40分

どうも管根さん、初めまして。最近めっきりタナウツ掲示板に書き込んでいない八木と申します。

管根さんが提唱された同盟軍がイゼルローン回廊に要塞を築くという案ですが、私なりに考察してみました。
結論から言うと、当時の同盟の技術力・国力からいって無理なのでは。
技術力で言えば銀英伝の中に出てきた同盟軍の軍事構造物というと、自動軍事衛星アルテミスの首飾りと小惑星をくり抜いた軍事基地ぐらいです。ラインハルトの同盟領侵攻作戦時も一度として拠点要塞は出てきませんでした。要塞クラスの建造物を造る技術力がなかった可能性があります。(まぁ造る技術力はあっても軍事思想の違いから造らなかった可能性もあります。毎回ハイネセンから艦隊を出撃させていたみたいですし)まぁ当時の同盟には、宇宙艦隊を建造、整備出来る程度の技術力だったのでは。
それに比べて帝国は、イゼルローンの他にもガイエスブルク要塞、レンテンベルク要塞など多数の要塞を建造した実績があります。これとていつ建造したかは解りませんが。
ついでに国力の面から言っても、当時の同盟には厳しいでしょう。100万単位の将兵を宇宙艦隊に乗せ、なおかつ帝国との戦いに備えて艦隊戦力を増産せねばならない同盟には、要塞建設への人的・物的資源はなさそうです。何よりも帝国側が曲がりなりにも辺境領を要塞の開発拠点に出来るのに対して、同盟側はハイネセン近辺しか開発終了していないので厳しいと思います。
というかいつ頃同盟はアスターテ、エル・ファシルに入植できたんだろ?

board4 - No.5739

カッパの川流れ

投稿者:八木あつし
2004年05月29日(土) 18時13分

3ヶ月ごとに印税を荒稼ぎしていた田中芳樹の元角川文庫作品(全10巻)ですが、5月に新刊はでなかったですね。
何か1巻の新書版後書きに10、11巻がスタンバイ状態って書いてありましたが。どうも嘘だったようですね。スタンバイ状態って言うのは、書き上げているか、ほぼ書き終わった状態だと思ったのですが……。
ttp://www.wrightstaff.co.jp/cgi-bin/news/newsview.cgi?pagenum=20040502202&user_id=wright-s&ininame=sn01
こんなことを言っているようじゃ、まだ書き終わってなさそうだな。やれやれ信じた自分がバカだった。

親記事No.5732スレッドの返信投稿
board4 - No.5740

Re:IF イゼルローン要塞を同盟が建設したのなら

投稿者:ナマケモノ4世
2004年06月02日(水) 02時51分

私は同盟にはイゼルローン要塞を建設する国力はあったと思います。というのは銀河英雄伝説の中に同盟においても建設が検討された事があるとの記述があったからです。また技術力においても銀英伝本編ではありませんがアニメ版の艦船について解説した本にダゴン会戦の際すでに軍事技術において大きな差はなく一部の分野においては明らかに同盟が勝っていたとかいう記述があったのでおそらく建設できる技術はあったと思われます。
同盟がイゼルローン要塞を建設しなかったのは国力や技術などの問題ではなく政治的な問題ではなかったかと思います。おそらく
民主主義国家の同盟では巨額の予算の獲得が難しかったのではないでしょうか。専制国家の帝国なら皇帝さえその気になればあとは多少は無理ができるでしょうが。

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