4代目掲示板過去ログ

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投稿ログ325 (No.5523 - No.5536)

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board4 - No.5523

Re:菅根さんへの苦言

投稿者:菅根
2004年04月10日(土) 10時23分

どうも菅根です。
所用により、この何日かに書き込む事が出来ない状態でしたので、「書き逃げ」と思われても仕方有りませんが、当方にもそれなりの事情が有る、と言う事だけはご理解頂きたく思います。
自分が揚げたスレッドへの返答は挙げるのが礼儀でしょうからね。
なるべく、明日明後日くらいまでにはまとめたいと思います。

board4 - No.5524

管根さんの意見についての私見

投稿者:ころた
2004年04月10日(土) 11時30分

というか、ヤンウェンリーよりも、田中芳樹氏自体の歴史認識感が偏ってるといったほうが正解でしょうな。

ヤンウェンリーは、あくまでも田中芳樹氏の創作上の人物ですから、彼の歴史観を恣意として持ってるに過ぎないでしょう。

それに、スペースオペラ(SF?)である銀英伝において、ヤンウェンリーの歴史観だけを紙面をさいて書くのは不可能でしょうね。
さらにいうなら、歴史研究家志望であって、歴史研究家であったとは書いてありません。
つまり、ヤンが歴史研究家になれるかどうかというのは、全く
別問題なので、管根さんの問題提起は不可能問題であると思います。
更にいうなら、このヤンの歴史研究家というのが非常に曖昧な提議でもあるからです。
これに関しては田中芳樹氏の書き方がおかしかったと思います。
なぜなら、実際に大学院等の研究機関に所属すればわかりますが、研究家というのは自分の専門分野にかんして勉強するものであり、他の知識については、広く浅くの知識しかありません。
ヤンがどの専門分野の歴史研究家になるかは知りませんが、中国史なんていう曖昧な提議の歴史研究家は世の中には存在しません。範囲が広すぎるからです。
まあ、言いたいことは

①田中芳樹氏の書き方がまずかった。>修士をでたにしては、研究職についてしらなすぎ。
②ヤンウェンリーは歴史研究家志望であって、歴史研究家ではない。よってこの問題提起はおかしい。
③歴史研究家といっても、たとえば中国史でも専門分野があるのだから、ヤンがその知識について知らなくても不思議ではない。
ただし、ヤンが歴史研究家を目指すにしては勉強が足りないと思う。(私は歴史という研究分野ではありませんが、同じ研究職にいる立場から、そう思います、)
④田中芳樹氏は、色々な歴史から様々な事例をいろいろ取り出しているが、書き方や言われていることに関しては確かに、ヤンは歴史研究家とはいえないと思います。
研究職は、自分の主観よりも証拠や既存の論理を通じて学説をたて、新たな論理、成果を発見するのが研究職です。
ヤンは歴史研究といっていますが、彼がやりたいのは歴史研究には思えないのが私見です。
まあ、大学院に入学したり、研究職、専門職につけばこれはわかると思います。

board4 - No.5525

アムリッツア会戦についての疑問

投稿者:ナマケモノ4世
2004年04月10日(土) 11時47分

事情により返答が遅れました。申し訳ありません。さて川上さんと駆逐艦さんの意見には大変納得がいきました。確かに司令官が戦死したからといって全滅したとはかぎりませんね。そういえば
重傷を負ったアル・サレム提督もその後どうなったか全く書いてありませんね。漫画版でははっきりと死亡となっていますしその後でてこないことから考えるとやはり死んだと考えるのが自然でしょうけど。

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board4 - No.5526

レスらしきモノ

投稿者:菅根
2004年04月10日(土) 12時17分

よりこさん、並びに恵さん、遅レス失礼致しました。

>よりこさん
 的確にどれを差しているという指摘は出来ません。
 不勉強で申し訳ありません。
 10巻を通読しての、あまりの政治家などへ対応の無頓着振りからの感想でした。


>恵さん
 恵さんが言われた通り
>「銀英伝」の一方の主役であるヤン・ウェンリーは歴史研究家志望と書かれていますが、はっきり言って資料も読めない無能モノに過ぎません。
と言うのは
「歴史研究家志望というわりには、軍人と政治家との付き合い方というものを過去の歴史から読みとることができなかったヤン・ウェンリーは(歴史研究家としては)資料も読めない無能モノに過ぎない」
という意味でほぼ間違いないです。
 暴論であると思われるのもしかたないかもしれませんね。



 ですが、なぜそう私が思ったのかだけは、述べてみたいと思います。
 さて、
>資料も読めない無能モノ
 (これを書き込んだ時の私の精神状態はあまり良好ではなかったようですね。これにつきましてはお詫びしたいと思います)

 上の乱暴な表現で私が言いたかった事についてですが、
私の考える「歴史研究家」に必要とされる能力とは「無味乾燥な文字などの羅列でしかない歴史資料から何かを引き出し、まとめ、咀嚼して、自らのモノとして、それから何かを導き出していく」能力であり、ヤン・ウェンリー氏はこのうち「咀嚼して、自らのモノとする」能力に欠けた人物ではなかったかという事です。
 (「資料を読む」とは文字通りの意味だけでなく、「咀嚼して、自らのモノとする」事だと私は考えております)

適切な例とは言えないかもしれませんが、一つ例を挙げて、ヤン・ウェンリー氏について考えみました。

1.ヤン氏は歴史を学ぶ中で『前線指揮官と中央』の関係がどうだったかという史実を知りました。
2.当然、その史実の中には、中央側の心理についても述べられていたはずです。
3.後に軍人として敵将の心理を利用して武勲を挙げた、ヤン氏には人の心理を洞察する能力に欠けていたとは考えられません。
4.しかし、それを是正する為の、何の働きかけも結局為さぬままでした。
5.つまり、ヤン氏の中では、その史実は単なる知識でしかなく、十分に咀嚼し理解出来ていなかったという事になります。

 ヤン氏の性格や、民主主義下の軍人のあり方についての幻想があるにしても、分かっていたのなら中央への働きかけについては遣り用はあったと思います。
 (たとえば、非トリューニヒト派の政治家と自分の考えについてじっくり話し合い、自分の代弁者になって貰うとかとか)
 ヤン氏の名言にこういうのがあります。『言葉では伝わらない事は確かにある。でも、それは言葉を言い尽くした者だけが言える事だ』
 はたしてヤン氏のこの言葉は自らを振り返っていった言葉なのでしょうかね?


 以上答えになっていないと思いますが、思うところだけ書かせて頂きました。
 乱文申し訳ありませんでした。







 妄言を一つ。
 同盟の成り立ちから言って、きちんとした資料が存在していなかったという事実があったのかもしれません。
 そうなると、いくらヤン氏が歴史を学ぼうとしても出来なかった訳で、ヤン氏の責任ではないのでしょうが、さすがにそれはないでしょうね

親記事No.5503スレッドの返信投稿
board4 - No.5527

オーベルシュタインの遺言状の内容について

投稿者:菅根
2004年04月10日(土) 12時48分

>  オーベルシュタイン閣下には妻子がいませんし、作品中に記述があった覚えがないのですけど親類縁者もおそらくいないと思われますから、まず忠実に仕えてくれた執事夫妻に遺産を分与して、ラーベナルト氏は遺産の大部分を用いて「遺漏なく執行すること」と遺言された通りに事業を興します。
>  その事業とは「視覚障害者の教育・就業支援そして眼病患者の医療費援助」を目的とした慈善団体の設立と運営でした。
>  そして、後にそのことを耳にした生前のオーベルシュタイン閣下を知る人々は皆一様に腰を抜かさんばかりに驚いたという……(特にビッテンフェルトあたりが)
>
>  …っていうのはダメですか?
>  夢、見すぎ(笑)とか…
>
>  では失礼しました~

 よりこさんの妄想というのも、あり得ない、とは言い切れないかと思いますが。
 というか、そういう遺言が有ってもおかしくないかと思います。
 オーベルシュタインの旧帝国への反感の一端には、自分の肉体的欠陥に対しての旧帝国内での差別があったはずです。その是正の為に動くのは自然ではないでしょうか。



 私個人的には、最後の方に、ある女性に対し、彼女が死去するまで間毎年一定額を変わらず匿名にて振り込むように、という記述があって欲しいかなと思います。
 私はオーベルシュタインはけして冷血な人間ではなく、他人の感情を理解できた上で、何かを為す為にはそれを切り捨てる事が出来る人物だと思いますので、

 若かりし時、親友と共に一人の女性を巡ったロマンスがあり、結局彼女は親友と結ばれた。
 その後親友は戦死し、未亡人になった彼女の為にオーベルシュタインは匿名で彼女への送金を続けた。

 などという逸話があっても良いのではないでしょうか。
(これこそあり得ない話ですね)

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board4 - No.5528

Re:掲示板でのやりとりに関するあれこれ

投稿者:ななえ
2004年04月11日(日) 06時12分

 ななえです。
 こんにちは、恵さん。よろしくお願いしますね。

< え~と、対話相手(と、わたしが思っていた)の菅根さんから何の応答もなかったので、そろそろ自分でまとめようかな…と思っていた矢先にななえさんに先を越されてしまいました(^_^;) ななえさん、わたしやよりこさんの代わりに菅根さんに勧告してくださり、ありがとうございます。お手数をおかけして申し訳ありません。 >

 とんでもありません。
 私の方こそ差し出がましい真似をしてしまったようで申し訳ありませんでした。


< 正直に申しますと、わたしはこちらでの議論相手から“書き逃げ”された経験は幾度もあり、相手からのそういった対応に慣れっこなので今回も「ああ、またか…」という気持ちが強いんですよね。 >

 私の場合は、この田中芳樹を撃つ!以外の議論サイトにもたまに参加しているのですが、そこでも議論相手に“書き逃げ”されてしまうケースが結構あったものですから「ああ、またか…」と恵さんと同じく慣れっこになってしまいました。
 ですが、よりこさんの場合はまだ慣れないようで──というか彼女はインターネット上の議論に参加したのはこの掲示板が初めてですし──口頭での議論なら相手は目の前にいますから「沈黙」されてしまっても表情やボディランゲージからでも様子の見当がつきますけど、インターネットで「沈黙」されてしまったら文字通り手も足も出ないし、何も分からない事が辛いらしくて、國臣さんの時でも今回の菅根さんの時でも「レスが無い~!」…ってぶーぶー言ってましたから。
 そんな彼女の様子を見てると思わず懐かしさが込み上がります。
 「嗚呼…私にもこんな時代があったよ…あの時の私はどこへ行った?」───って感じで(笑)。

#(余談ながら「オーベルシュタインの遺言」での、よりこさんの議論──ええ、あれこそが彼女本来のスタイルなんですよ…たた、かなり“天然”なのが難なんですけど…)


< 「根拠のない批判は批判となりえないだけでなく、批判が批判者にも跳ね返ってくる。だからこそ、批判者は常に自分の衿こそを正すべきではないでしょうか」 >

 全くおっしゃる通りですね。
 恵さんのご見解を、私は積極的に支持いたします。
 「根拠のない批判」も充分に問題がありますが、それ以上に『自分の批判が自分に跳ね返ってくる』という事が本当に恐ろしいと思いますから。(私も実際に「恐ろしい」という事を承知の上で、発言者に発言者自身の言葉を跳ね返したりもしていますし)
 私もかなり辛辣と思しき事を色々な方に色々と言っておりますから、「自分の衿こそを正していないと自分に跳ね返る」という事を常に忘れないようにしなくては。
 上記の恵さんのお言葉は、誰もが皆に当てはまる普遍的な事柄であるとも私は考えますし、改めて恵さんのお言葉を「自戒」として受け止めたいと思います。


< ななえさんや今回のわたしの投稿を受けて、菅根さんが返答される可能性もあるわけですから、今の時点で結論を出すにはまだ早いかもしれませんけど。この件は、もう少し様子を見させていただこうかと思っています。 >

 今回の私の「戦略目標」はまさしく上記で言われた< 菅根さんが返答される >事でしたから。
 達成できて非常に嬉しいですわ。


***********
< さて、今回のことでしみじみ思ったのですけど、議論というものはやはり相手ありきのものなんですね。いえ、相手次第、といったほうがいいかもしれません。
  ななえさんをはじめとして、4318番付近でのわたしの手法(建設的議論の展開?)を過大評価してくださる方が何人かいらっしゃいましたけど(いえ、それはそれでとても嬉しいのですけれど(^.^*))、わたしだけではなく、お相手を努めていただいた方(ふみ女さん)の功績も大きいと思うのです。あの時は、最初はわたしも割ときつい言い方をしていましたし、ふみ女さんからの反発も十分に予想していました。ですが、彼女は驚くほど素直にご自分の非を認められ、彼女自身がわたしとの「建設的議論」に尽力されたからこそ、あの対話が成立したのだと今は思っています。
  つまり、建設的対話を実現するには、自分だけでなく相手にもその意思が少なからず存在しないといけないわけです。当然すぎることかもしれませんが、改めてそのことを認識できただけでも収穫だったのかもしれません。 >


 ええ、よく解ります。
 4318番からのスレッドでの好結果は恵さんだけではなく、ふみ女さんの功績も大きいことは充分に。
 少なくとも私は、ふみ女さんをそっち退けで恵さんばかりを称揚したつもりはありません。

 「建設的な議論って一人だけで躍起になってもダメだ。当事者双方(複数の場合は全員)の“尽力”が必要なんだ…ってつくづく実感した」──と、よりこさんも恵さんと同じ感想を、IKさんとの議論の後につぶやいていました。
 今だから言えますけど、彼女はIKさんとの議論での“苦痛”(詳細は5379番のログにて)の後遺症で、一週間ほどこの掲示板をまともに見る事もできませんでしたから…。
 そして、私のIKさんへの対応は「彼女に苦痛を与えた事に対する“友人として激怒した”」のもありましたが、「議論を悪用し冒涜した事に対して“建設的議論を目指す論者として許容不可能だった”」からでもありました。
 私が5379番の十さんへのレスで「恵さんとふみ女さんのやり取り」を引き合いに出したのも、「よりこさんとIKさんとの議論」との比較をしてもらえれば、私がくどくど説明する以上に、明確にご理解していただけると考えたからでしたし。


 では、今回はここで失礼いたしますね。

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board4 - No.5529

Re:菅根さんへの質問

投稿者:ななえ
2004年04月11日(日) 06時29分

 こんにちは、菅根さん。
 私にまで応答していただけて嬉しいですわ。
 ありがとうございます。

< 所用により、この何日かに書き込む事が出来ない状態でしたので、「書き逃げ」と思われても仕方有りませんが、当方にもそれなりの事情が有る、と言う事だけはご理解頂きたく思います。 >

 「事情があってレスが遅くなる」というケースは私も同様ですし、それはよく解ります。
 だからこそ5514番で…
< 同じ掲示板の中の事柄であっても『互いの前提・事情について明確に示されていない為に食い違いや誤解が生じる事がある』というものです。 >
…と書きましたし。
 ですが、「レスが遅くなる」という事は5495番の書き込みを菅根さんがなさった時点で、予めお分かりにならなかったのでしょうか?
 私が5178番の最後の方に書き添えたように、遅くなる事情を5495番のログに書き添える事も不可能でしたか?
 よりこさんと恵さんがレスをされてから一週間以上が経過しておりますけど、一言でも遅くなる旨を書き込んで知らせる余裕も菅根さんには無かったのでしょうか?
 そして、何一つ「レスが遅くなる」事を知らされずにいた、よりこさんや恵さんに、菅根さんが「書き逃げ」か否か、どうやって見分けがつくと言うのですか?

 それでは失礼します。

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board4 - No.5531

Re:オーベルシュタインの遺言

投稿者:新参者
2004年04月11日(日) 13時06分

こんにちは、よりこさん。お返事ありがとうございます。
また、私のオーベルシュタイン話にお付き合い頂きありがとうございます。

> (銀英伝 雌伏篇 はばたく禿鷹 Vより)
> < オーベルシュタインは家庭を持たない。官舎では従卒が、私邸では初老の執事夫妻が、彼の身辺の世話をするのだが、この他に同居者がいる。
>   それは人間ではなく、ダルマチアン種の犬で、一見しただけでも、かなりの老齢である。 >

>
>  この後に、かの有名な(笑)オーベルシュタイン閣下と犬の出会いについての文章が続きます。
>  引用文にある、この初老の執事夫妻の旦那さんの方がラーベナルトさんだと推測できると同時に、
> 奥さんも一緒に閣下に仕えていたようですから「2人と1匹」と言っても良いのでは
> ──凄く細かいことで恐縮なんですけど……(^-^;)
中略
>  自分で書いておいててナンですけど…良かった…誰一人も信用できないまま人生が終わる、なんて哀しすぎますから…

なるほど、夫婦でオーベルシュタインに仕えてたのですね。
この執事夫妻はオーベルシュタインにとっての良き理解者じゃないかと思うんですよね。
オーベルシュタインは単なる冷酷非情で嫌な奴ではなく、何か立派な目的のために冷徹に仕事をする人で、
ラーベナルト夫妻はその理解者だった、と。
ミッターマイヤやビッテンフェルトが彼を嫌いなのは、彼を理解できてないから。
オーベルシュタインも理解されようとしないので、嫌われるのは当然の結果なのですが(苦笑)
そうなると、オーベルシュタインの目的(ライフワーク)が気になるわけですが、それは遺書に。。。

> では「遺言状の内容」について私の妄想を開始します。
>
>  オーベルシュタイン閣下には妻子がいませんし、作品中に記述があった覚えがないのですけど親類縁者もおそらくいないと思われますから、
> まず忠実に仕えてくれた執事夫妻に遺産を分与して、ラーベナルト氏は遺産の大部分を用いて「遺漏なく執行すること」
> と遺言された通りに事業を興します。
>  その事業とは「視覚障害者の教育・就業支援そして眼病患者の医療費援助」を目的とした慈善団体の設立と運営でした。
>  そして、後にそのことを耳にした生前のオーベルシュタイン閣下を知る人々は皆一様に腰を抜かさんばかりに驚いたという……
> (特にビッテンフェルトあたりが)

オーベルシュタインなら事業を起こしそうな気がしますね(笑)
多額の遺産を残しているでしょうし、その遺産の使い道が新たな事業なら、オーベルシュタインらしいと思います。
そして、私も、オーベルシュタインが起こす事業は弱者救済のための事業だと思います。
ただ、おそらくは、視覚障害者に限定せず、(自分の努力ではどうにもならない)なんらかの障害を持っていて
社会的に不利益を被っている人が、平等にチャンスを与えられるための(教育・就業・医療)を扱う事業です。
それこそが、オーベルシュタインのライフワークだったと。。。

というのも、無能者には冷たいオーベルシュタインが、老犬にはやさしいのですよね。
この事から思うに、「どうしようもない理由から困っている人を助けたい」とオーベルシュタインが考えていたとしても
不思議ではないような気がします。

ちなみに、書いていて思ったのですが、
この事業の役員(会長?)としてラーベナルトが指名されていて、ラーベナルトが辞退しないために、
死の間際になって「遺漏なく執行すること」などと言ったのかも。。。

なんか、オーベルシュタインがいい人になっちゃってますね(笑)
# 私の中のオーベルシュタインはいい人なんですが(爆)

親記事No.5495スレッドの返信投稿
board4 - No.5532

Re:菅根さんへの質問

投稿者:菅根
2004年04月11日(日) 14時19分

こんばんは、ななえさん
こちらに非があった事は認めますし、以後はこんな事にならないように気を付けたいと思います。

さて、
>  私が5178番の最後の方に書き添えたように、遅くなる事情を5495番のログに書き添える事も不可能でしたか?

という指摘がありましたが、申し訳ありませんが、全ての書き込みに目を通している訳ではないので、5178番については指摘がありましたから始めて目を通しました。
 なるほど、こういう手段を執っておくべきだったな、と思いました。

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board4 - No.5533

Re:オーベルシュタインの遺言状の内容について

投稿者:よりこ
2004年04月11日(日) 15時16分

 こんにちわ、菅根さん。
 私の妄想にお付き合いくださりありがとうございます。

< ラーベナルト氏は遺産の大部分を用いて「遺漏なく執行すること」と遺言された通りに事業を興します。
  その事業とは「視覚障害者の教育・就業支援そして眼病患者の医療費援助」を目的とした慈善団体の設立と運営でした。 >


 私は前回にこう書きましたけど、少し訂正します。
(訂正前)「視覚障害者の教育・就業支援そして眼病患者の医療費援助」

(訂正後)「視覚障害者の支援そして眼病患者の医療費援助」
に。
 と、いうのも「教育・就業」と入れて限定すると、もう一つ厄介な問題についてのつじつま合わせに苦労しそうなことに気付いてしまいましたので除外してください(^-^;)


< よりこさんの妄想というのも、あり得ない、とは言い切れないかと思いますが。
  というか、そういう遺言が有ってもおかしくないかと思います。
  オーベルシュタインの旧帝国への反感の一端には、自分の肉体的欠陥に対しての旧帝国内での差別があったはずです。その是正の為に動くのは自然ではないでしょうか。 >


 オーベルシュタイン閣下自身が生来の視覚障害者だったことから、「眼」の障害と病気に的を絞ったんです。
 ただ、オーベルシュタイン閣下のは「旧帝国への反感」というレベルを通り越して「憎悪」や「呪詛」と言い切ってもいいと思います。
 旧王朝への憎悪・呪詛と、生来の視覚障害に関するデータも提示しますね。

(銀英伝 黎明篇 帝国の残照 II)
<「ジークフリード・キルヒアイス大佐ですな」
  静かな声が傍からかけられた。
  三〇代前半とおぼしい将校が、キルヒアイスの視線の先に立っていた。階級章は大佐である。キルヒアイスには及ばないがかなりの長身で、若白髪の多い黒っぽい頭髪に薄い茶色の目をしており、皮膚は青白い。
 「そうですが、貴官はどなたです?」
 「パウル・フォン・オーベルシュタイン大佐です。お初にお目にかかる」
  そう言ったとき、オーベルシュタインと名乗った男の両眼に、異様な光が浮かび、キルヒアイスを驚かせた。
 「失礼……」
  オーベルシュタインは呟いた。キルヒアイスの表情に気づいたのであろう。
 「義眼の調子が少し悪いようだ。驚かせたようで申し訳ない。明日でも取り換えることにしましょう」
 「義眼をなさっているのですか、いや、これはこちらこそ失礼なことを……」
 「何の、お気になさるな。光コンピューターを組み込んであって、こいつのおかげでまったく不自由せずにすんでます。たた、どうも寿命が短くてね」
 「戦傷を受けられたのですか?」
 「いや、生来のものです。もし私がルドルフ大帝の時代に生まれていたら、『劣悪遺伝子排除法』に引っかかって処分されていたでしょうな」 >


(銀英伝 黎明篇 それぞれの星 II)
< ラインハルトの冷淡な応答を聞くと、オーベルシュタインは不意に右眼に手をやった。やがて手がおろされると、顔の一部に、小さいが異様な空洞が生じた。右の掌に載せた小さな、ほぼ球形の結晶体に似たものを、半白の髪の男は若い元帥のほうへ差し出した。
 「これをご覧ください、閣下」
 「…………」
 「キルヒアイス中将からお聞きになったと思いますが、この通り私の両眼は義眼です。あのルドルフ大帝の治世であれば『劣悪遺伝子排除法』によって赤ん坊の頃に抹殺されていたでしょう」
 はずした義眼をふたたび眼窩にはめこむと、オーベルシュタインは正面からラインハルトの視界にえぐるような眼光を送り込んできた。
 「おわかりになりますか。私は憎んでいるのです。ルドルフ大帝と彼の子孫と彼の産み出したすべてのものを……ゴールデンバウム朝銀河帝国そのものをね」
 「大胆な発言だな」
  閉所恐怖症患者の覚えるような息苦しさが、若い元帥を一瞬だがとらえた。この男の義眼の機能には人を圧倒する──あるいは圧迫する素子がセットされているのではないか、という非合理的な疑惑さえそそられた。
  防音装置が完備した室内で、オーベルシュタインの声は低かったが、ときならぬ春雷のように轟いた。
 「銀河帝国、いやゴールデンバウム王朝は滅びるべきです。可能であれば私自身の手で滅ぼしてやりたい。ですが私にはその力量がありません。私にできることは新たな覇者の登場に協力すること、ただそれだけです。つまりあなたです。帝国元帥、ローエングラム伯ラインハルト閣下」 >


 パウル・フォン・オーベルシュタインという人物を象徴するキーワードは、「生来の視覚障害にまつわる旧王朝への憎悪・呪詛」と「私情を排した新王朝の公益の充足への尽力」だと、私は考えてるんです。
 それをよく表していると思うのは、下記の台詞です。

(銀英伝 落日篇 コズミック・モザイク IV)
<「その皇帝の誇りが、イゼルローン回廊に数百万将兵の白骨を朽ちさせる結果を生んだ」
 「……!」
 「一昨年、ヤン・ウェンリーがハイネセンを脱してイゼルローンに拠ったとき、この策を用いれば、数百万将兵の人命が害われずにすんだのだ。帝国は皇帝の私物ではなく、帝国軍は皇帝の私兵ではない。皇帝が個人的な誇りのために、将兵を無為に死なせてよいという法がどこにある。それでは、ゴールデンバウム王朝の時代と、何ら異ならぬではないか」 >


 そして、自分の死後にも「“新王朝の公益の充足”と“旧王朝との決定的な相違の表明”に関わるものを残したい」と、望んでいたと私には思えるのです。
 そして、政治や軍事の要人どころか関係者でもない執事のラーベナルト氏に可能なことは何か? と考えたのが、「視覚障害者の支援そして眼病患者の医療費援助を目的とした慈善団体の設立と運営」なんです。



< 私個人的には、最後の方に、ある女性に対し、彼女が死去するまで間毎年一定額を変わらず匿名にて振り込むように、という記述があって欲しいかなと思います。
  私はオーベルシュタインはけして冷血な人間ではなく、他人の感情を理解できた上で、何かを為す為にはそれを切り捨てる事が出来る人物だと思いますので、

  若かりし時、親友と共に一人の女性を巡ったロマンスがあり、結局彼女は親友と結ばれた。
  その後親友は戦死し、未亡人になった彼女の為にオーベルシュタインは匿名で彼女への送金を続けた。

  などという逸話があっても良いのではないでしょうか。
 (これこそあり得ない話ですね) >


 オーベルシュタイン閣下のロマンス!??
 さすがの私もそこまでは妄想しませんでした(笑)
 「オーベルシュタイン閣下のロマンス」…それは「にぎやかなアイゼナッハ家」に匹敵する想像不可能な事態では……(^-^;)

 では今回はここで失礼します~

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board4 - No.5534

Re:レスらしきモノ

投稿者:よりこ
2004年04月12日(月) 10時31分

 こんにちわ、菅根さん。レスをありがとうございます。
 こちらでも(笑)よろしくお願いします。

< よりこさん、並びに恵さん、遅レス失礼致しました。 >

 ななえさん宛のログを拝読して、ご事情が分かりましたので、お気になさらないでください。
 ご事情が分からなくて不安だっただけでしたから。
 私も菅根さんにお詫びをしないと…
 こちらの話題のレスが遅れた理由は、オーベルシュタインの話題のレスを書き込んだ後に、こちらの話題のレスを書くつもりだったのですけど、睡魔に負けて寝てしまったからでした。
 ごめんなさいm(_ _)m


< 「歴史研究家志望というわりには、軍人と政治家との付き合い方というものを過去の歴史から読みとることができなかったヤン・ウェンリーは(歴史研究家としては)資料も読めない無能モノに過ぎない」 >

 恵さんがおっしゃっていた通り「ヤン・ウェンリーの政治家への対応について」のお話だったんですね。
 了解しました。

 それと、ななえさんから伝言を預かってます。
 「21日の水曜日の晩までレスができないので予めご了承と、その時に改めて謝罪しますのでよろしくお願いします」と。
 申し訳ないのですけど待っててあげてください。
 そして、ななえさんて本当は優しい人なんです。
 ただ、ななえさんの優しさって「獅子が仔を千尋の谷に突き落とす」って感じで、全然甘さがないので誤解されがちなんですけど…(^-^;)
 私も知り合ってから14年の間に、いちいち数える気にもならないくらいよく突き落とされました。
 ちなみに「冷徹な正論家でマキャベリスト」という意味で、ななえさんのことを「女版オーベルシュタイン」と言う人もいます(笑)

 では失礼しました~

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board4 - No.5535

Re:オーベルシュタインの遺言

投稿者:よりこ
2004年04月12日(月) 12時07分

 こんにちわ、よりこです。
 新参者さん、私の方こそお付き合い頂きありがとうございます。
 今回もよろしくお願いします。

< ミッターマイヤやビッテンフェルトが彼を嫌いなのは、彼を理解できてないから。
 オーベルシュタインも理解されようとしないので、嫌われるのは当然の結果なのですが(苦笑) >


 私、これはちょっと違うかな、と思ったんです。
 ミッターマイヤーやビッテンフェルトのオーベルシュタイン嫌いは「理解できないから」というよりも、「共感できないから」ではないのでしょうか。
 つまり、人間の心を理論・道理などの『理』と、感情・情緒などの『情』とに分けて考えた際に、「オーベルシュタインの考え方・主張は極めて『理』に叶った正論であるのは認める、だがマイナス方向にしか『情』が刺激されない」というのがミッターマイヤーやビッテンフェルトの見方であり言い分だと思うのです。
 「好き・嫌い」って『理』より『情』に関わる話ですから。
 そして、パウル・フォン・オーベルシュタインという人は、周囲の人物の『情』をマイナス方向に刺激してしまう、という凄く損なタイプなんでしょうね。


< ラーベナルト氏は遺産の大部分を用いて「遺漏なく執行すること」と遺言された通りに事業を興します。
  その事業とは「視覚障害者の支援そして眼病患者の医療費援助」を目的とした慈善団体の設立と運営でした。 >


< オーベルシュタインなら事業を起こしそうな気がしますね(笑)
  多額の遺産を残しているでしょうし、その遺産の使い道が新たな事業なら、オーベルシュタインらしいと思います。
  そして、私も、オーベルシュタインが起こす事業は弱者救済のための事業だと思います。
  ただ、おそらくは、視覚障害者に限定せず、(自分の努力ではどうにもならない)なんらかの障害を持っていて社会的に不利益を被っている人が、平等にチャンスを与えられるための(教育・就業・医療)を扱う事業です。
  それこそが、オーベルシュタインのライフワークだったと。。。

  というのも、無能者には冷たいオーベルシュタインが、老犬にはやさしいのですよね。
  この事から思うに、「どうしようもない理由から困っている人を助けたい」とオーベルシュタインが考えていたとしても
  不思議ではないような気がします。 >


 菅根さんへのレスで結構細かい話はしましたので、同じことをクドクド言ってもしょうがありませんから、簡略して述べますけどご容赦をお願いします。

 「視覚障害者に限定」したのは、オーベルシュタイン閣下は結構な資産家だったと推測はできても、旧王朝時代の大貴族ブラウンシュヴァイク公やリッテンハイム侯・カストロプ公みたいに「巨万の富」とかって形容されるほどではない、と私は考えてます。
 つまり、「あまり手を広げすぎると資金不足で行き詰まりやすくなる」…と。
 運営資金を得るために寄付を募るとしても、それをあてにしないで堅実な運営を心がけるようにするのではないか、とも思うんです。
 それに視覚障害者以外の弱者に対しては「あのオーベルシュタインがやったのだから」と、残った面々が何か行動を起こすのではないかと。


< ちなみに、書いていて思ったのですが、
  この事業の役員(会長?)としてラーベナルトが指名されていて、ラーベナルトが辞退しないために、
  死の間際になって「遺漏なく執行すること」などと言ったのかも。。。 >


 それはあり得るかも……
閣下がふとラーベナルトさんに、事業の構想についてと代表者になるようにと言ったらば、ラーベナルトさんは「滅相もない! 私には荷が重すぎます!」とかなんとか言って辞退したので「遺漏なく執行すること」とダメ押しをした……とか。(また妄想に走ってる)

< なんか、オーベルシュタインがいい人になっちゃってますね(笑)
 # 私の中のオーベルシュタインはいい人なんですが(爆) >


 大丈夫です。私の中でもいい人ですから(笑)


 新参者さんと菅根さんに賛同していただけて凄く嬉しいです。
 でも、違うお考えのご意見もぜひ聞いてみたいので、もし別のお考えをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ご遠慮なくおっしゃってください。

 では今回はこの辺で失礼します~

親記事No.5503スレッドの返信投稿
board4 - No.5536

Re:オーベルシュタインの遺言

投稿者:ROMですが
2004年04月13日(火) 10時43分

的外れな発言に対して丁寧なレスをありがとうございます。
スレをよく読みなおして出直してきます。

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