- 親記事No.6074スレッドの返信投稿
- board4 - No.6076
Re:2004年もあとわずか
- 投稿者:WB
- 2004年12月03日(金) 18時17分
いつもROMってる者です。
たしか最新刊の帯には2004年5月と書いてありました。
あと「バルト海の復讐」は以前刊行されてたのをノベルズ版にしただけのですね。
>惑わされてカッパノベルス版を再購入してしまった負け組みなので調べればわかりますが・・・。
同じく私も「負け組」ですね。(笑)
まあ、ほんの僅かでも期待していたのが間違えと言えば間違いですが...
にしても、この人は文才はあるのでしょうがきっと他のことについては「ダメ人間」なんでしょうね。
それと匂わせるような期待させるようなことをあとがきにも書いていたはずですし、
帯にも「2004年」と書いてあるし、まさか出版社が全国に流通させる出版物に
テキトーに書いたわけでもないでしょうに...
色々期待はさせるが毎回納期が大幅に遅れる、または納品しないなんてのは人としてどうかと。
小説内で社会風刺されるのも結構ですが、まずは本人のこういった人としてテキトーな所を改めるべきでしょう。
あっ、でも「銀英伝」や「アルスラーン」は好きですよ。
なんていうか、
女を喰い物にするどうしようもないヒモみたいなチンピラとそうとわかっていながら別れる事のできない女
のようなかんじでしょうか。
...ってわかりづらいですね。
- 親記事No.6074スレッドの返信投稿
- board4 - No.6077
Re:2004年もあとわずか
- 投稿者:通りすがりゲーマー
- 2004年12月04日(土) 07時27分
名前は以前にゲーム関係で登校した時のものですが。
光文社ノベルの最新折込チラシでは来年時期未定になってるようですよ。
まあ「予定通り延びてます」といういつものやつですな。
-
- board4 - No.6078
アルスラーンの問題点
- 投稿者:蜃気楼
- 2004年12月04日(土) 17時23分
アルスラーン戦記ですが、第2部に入ってからの迷走には作者以外に物語にも問題が有る気がします。
問題点1 有能すぎる主人公側キャラクター
ダリューンやナルサスがその筆頭です。
彼らは、パルス軍主力が殲滅され首都を占領された上に周辺諸国までちょっかいをかけてくるという絶望的状況下で、アルスラーンを勝たせるために存在していました。(あるいは逆で、キャラクターのために状況が設定された?)
ところが第2部ではアルスラーンはパルス国王ですし、パルス軍も一応再建されています。
問題点2 「勇者」たりえない主人公
アルスラーンには国王としての得がたい資質がありますが、蛇王と直接対決する資格(物語的に)はないと思います。
蛇王と直接対決すべきは最強の戦士たるダリューンがふさわしいと思われます。
この辺はうまくいえませんが、ファイアーエンブレムをプレイしての感想です。
主力として活躍したオグマやナバールではなくなんでマルス王子がおいしいとこを持っていくのかと憤慨しました。
-
- board4 - No.6079
はじめまして&創竜伝……
- 投稿者:七瀬
- 2004年12月06日(月) 15時38分
はじめまして。当方、中学時代にアルスラーン戦記と銀河英雄伝説にはまり、それが元で創竜伝を買い続けてきました、七瀬と申します。
アルスラーンと銀英伝は傑作だと友人に断言し続けてきたこともあり、田中芳樹はかなり好きな作家だったはずなのですが、創竜伝の最近のありようには読むだに胸が痛くなっていました(苦笑)。
こちらの創竜伝考察も非常に興味深く、しきりにうなずくところが多かったです。
ただ、私から言わせていただければ、13巻・京都幕府政策の欠陥は、あの政策内容そのものではないと思います。
幕府――新政権を造り上げ、東京の政権に対抗しようと言うのなら、普通絶対にあるはずの政策がすっぽり抜けているんですね。
創竜伝世界の日本で目の前で起きているはずの大災害――
そう、富士山大噴火に関する対策が何一つ言及されていない点です。
インフラ復興、被災者支援、治安維持、それらを行う為に税金をどうするのか。
本当に新政権を作ろうというなら、支持を集めるためにもそれくらい考えて言及するだろ、とか思うのですが。
少なくとも、私が創竜伝世界にいて、東京の政府に対抗する組織をつくり、その基本政策を考えるなら、「災害復興についての諸政策概要」くらいは当たり前に組み込むと思います。「東京の政権は災害復興を怠っている、これでいいのか」くらいのことはいって、国民煽りますよ、ふつー。
目の前の現実的な問題をまったく考えてません、京都幕府。
仇敵(笑)の東京政権の方が治安出動やら何やら相談していて、はるかにまともに見えます。
幕府の政策を考えた連中は庶民の暮らし向上に関与しない「進歩的」な政策だけを考えて、目の前の被災者はどーでもいいと考える人でなし揃いだ――などというツッコミはあえてしますまい。
一番問題なのは、京都幕府の政策を考えるに当たり、田中芳樹氏が完全に物語世界ではなく現実世界を向いてアイデアを書き散らした、ということです。
京都幕府を物語世界の日本政権に対立する勢力として本気で構想したのなら、こんなばかげたことはありえないはずですから。何せ私でも考えられたくらいですからね。
創竜伝は完全に、フィクションの名を借りた無責任な自己主張に成り下がった。
本気でそう思います。
……「はじめまして」のくせに長文乱筆失礼しました。
ではでは。
- 親記事No.6074スレッドの返信投稿
- board4 - No.6080
Re:2004年もあとわずか
- 投稿者:八木あつし
- 2004年12月06日(月) 17時09分
> 名前は以前にゲーム関係で登校した時のものですが。
>
> 光文社ノベルの最新折込チラシでは来年時期未定になってるようですよ。
> まあ「予定通り延びてます」といういつものやつですな。
なんとそうでしたか。
私も本日、書店に貼ってあるトーハンの新書新刊案内に相変わらず載っていなかったのを見て、果てさてまたか感じたところでした。やはり田中芳樹大作家先生様はやってくれましたね。
光文社も田中芳樹大作家先生様も本当にいい度胸ですね。バカ高い新書版を売る為の「2004年刊行予定」やら後書きの「スタンバイ状態」などの売り文句は何だったんでしょう?
ところで田中芳樹大作家先生様には、御用集団「らいとすたっふ」があります。そこのHPのコンテンツに、社員が書くすたっふ雑記帳というものがあります。その中の社長の雑記を抜粋。
スタッフ雑記帳 [12月2日掲載]
田中芳樹流風邪予防法
昨日は田中さんと外出。六本木で光文社さんのご接待を受ける。本が出ると、このような「打ち上げ会」を開いてくださる出版社が多い。今回は、田中さんの『バルト海の復讐』と、赤城さんの『隻眼の狼王』の打ち上げを一緒に開いてくれたわけ。
ちょっとしたゴタゴタがあって、会場に着くのが15分ほど遅れてしまったのだが、非常に美味しい料理と楽しい会話で、なんとも良い時間を過ごすことが出来た。
以下(どーでもいいので)省略
たかだか再販で、アルスラーンを2004年以内に出せずに、打ち上げとはいいご身分ですな。何というか創竜伝やら銀英伝でこき下ろしている、公約を守れない、自分の利益ばかりを追求する政治屋の姿そのものですね。
多分、この打ち上げとやらで起こったであろう事を想像すると
光文社編集「田中先生、今回のバルト海の復讐の再版おめでとうございます。我がカッパノベルスのラインナップもますます拡充されました」
田中「いやいや。僕としても気に入っている作品なんでありがたい。角川のような会社には任せておけんからねぇ」
光文社編集「ところで田中先生。アルスラーン戦記の最新刊の方は……」
らいとすたっふ社長「君! こんなめでたい祝いの席でなんてことを言うんだね! 田中先生に失礼じゃないのかね」
田中「いいよいいよ。光文社さんは、私の作品をわざわざ出し直してくれているんだから。まぁいつとは断言はできないけど2005年度中には出すから。まぁ読者の諸君も待ってくれるはずだよ」
光文社編集「ははぁー。大変失礼をいたしました。それでは料理を運ばせましょう」
こんな感じですかねぇ。
- 親記事No.6078スレッドの返信投稿
- board4 - No.6081
Re:アルスラーンの問題点
- 投稿者:倉本
- 2004年12月09日(木) 00時03分
> アルスラーン戦記ですが、第2部に入ってからの迷走には作者以外に物語にも問題が有る気がします。
>
> 問題点1 有能すぎる主人公側キャラクター
>
> ダリューンやナルサスがその筆頭です。
> 彼らは、パルス軍主力が殲滅され首都を占領された上に周辺諸国までちょっかいをかけてくるという絶望的状況下で、アルスラーンを勝たせるために存在していました。(あるいは逆で、キャラクターのために状況が設定された?)
> ところが第2部ではアルスラーンはパルス国王ですし、パルス軍も一応再建されています。
>
これは私も同感です。
アルスラーンの十六翼将は優秀すぎますよね。
唯一の欠点は戦場向きの人材ばかりだということくらいですかね。
他のことができそうなのはナルサスとエラムに土木の出来るザラーヴァントと商人のグラーゼくらいしかいませんものね。
あれ今ふと気づいたんですが宰相のルーシャンって十六翼将じゃないんですね。
エラムがよくてルーシャンがだめなのは何でだろう。
戦場では役に立っていないということは同じはずなのに。
人材としてはルーシャンの方が役に立ってるはずだし。
エラムはこれから戦場で役に立つように成長していくのか。
それともルーシャンが裏切りでも起こすのか。
どっちかでないと納得できないんですが。
> 問題点2 「勇者」たりえない主人公
>
> アルスラーンには国王としての得がたい資質がありますが、蛇王と直接対決する資格(物語的に)はないと思います。
> 蛇王と直接対決すべきは最強の戦士たるダリューンがふさわしいと思われます。
> この辺はうまくいえませんが、ファイアーエンブレムをプレイしての感想です。
> 主力として活躍したオグマやナバールではなくなんでマルス王子がおいしいとこを持っていくのかと憤慨しました。
一応はファイアーエムブレムでは一定以上の攻撃力があればマルスじゃなくてもラスボスにダメージを与えられます。
それはそれとして私は別に気になりませんけど。
主人公がおいしいところを持っていくのはお約束ですもの。
そうじゃなきゃ主人公の意味がないですもの。
ようは理屈がついて説明できればいいんですよ。
どうして主人公じゃなきゃいけないのかが。
この場合はファイアーエムブレムと同じ理屈を使えばいいと思います。
暗黒竜(蛇王)を倒すにはファルシオン(ルクナバード)の力が必要。
ファルシオン(ルクナバード)はマルス(アルスラーン)にしか使えない。
こういう理屈がつけば主人公がおいしいところを持っていっても納得できます。
むしろ私はそういうお約束にどうして憤慨するのかがわかりません。
私にとってそれは当たり前のことなのです。
もしもダリューンが蛇王を倒したら間違いなくアルスラーンとの戦いになります。
アルスラーンはダリュ-ンが蛇王打倒の功績を利用して国王を目指すんじゃないかと疑うでしょうし。
ダリューンは自分の高すぎる功績をアルスラーンがねたむのではないかと思うでしょう。
両者にその気がなくても周りが煽るでしょうし。
二人の世代は上手くいっても次世代がどうなるかはわかりません。
そういった面も考慮するとやはり蛇王はアルスラーンが倒すべきだと思いますよ。
- 親記事No.6078スレッドの返信投稿
- board4 - No.6082
Re:アルスラーンの問題点
- 投稿者:P2
- 2004年12月09日(木) 04時14分
> アルスラーン戦記ですが、第2部に入ってからの迷走には作者以外に物語にも問題が有る気がします。
>
> 問題点1 有能すぎる主人公側キャラクター
>
> ダリューンやナルサスがその筆頭です。
> 彼らは、パルス軍主力が殲滅され首都を占領された上に周辺諸国までちょっかいをかけてくるという絶望的状況下で、アルスラーンを勝たせるために存在していました。(あるいは逆で、キャラクターのために状況が設定された?)
万能軍師ナルサスの策で、名将ダリューン、キシュワード、クバードらが巧みに軍を動かし、
一騎当千の勇者であるギーヴ、エラム、ファランギース、アルフリード、メルレイン、イスファーン、
ザラーヴァント、トゥース、ジャスワント、ジムサらが単騎駆けや小部隊を率いて武勲をあげ、
パルス軍実戦部隊は向かうところ敵無しです。
後方部門を見渡すと、実務のできそうな人材がルーシャンとナルサスぐらいしかおらず、
しかも二人とも軍の後方支援に専念できる立場ではありません。
後方部門の責任者に名のある人物がいないのが気になりますが、
パルス軍は敵中深く攻め入っても強さを失わない軍隊なのですから、
作中に名前が出てきていないだけで、天才的な実務家が後方からパルス軍を支えていると推測されます。
それに引き換え、周辺諸国の国王は名君だの梟雄だの言われながら、ナルサスに手玉に取られる小策士ばかり。
その配下の将軍は歴戦の名将だの勇将だのと形容される割には、一方的にパルス軍に武勲をプレゼントする役回り。
あまりに弱すぎて、引き立て役にすらなっていません。
「アルスラーン戦記は名将が率い、名軍師が采配を振るう無敵軍団が、哀れな敵軍を蹂躙する物語なのではないか」
と疑いたくなるほどです。
マヴァール年代記ではそれなりに魅力的かつ強力な敵がいて、
味方の無敵ぶりも抑えられていたので、かなり楽しめたのですが、
アルスラーンは敵と味方の力の差が大きすぎて、全然楽しめません。
文庫本のあとがきでは光武帝をモデルにアルスラーンを書いたと言っていますが、
光武帝の覇業のほうが山あり谷あり強敵あり敗北あり裏切りありケアレスミスありで、アルスラーンの百倍は面白いです。
いいかげん、田中芳樹には「清く正しい主人公サイドが、弱くて俗物の敵を圧倒的な力でなぎ倒す話」を書くのはやめて、
銀英伝やマヴァールのような、強くて個性的なキャラクターが敵味方に分かれてせめぎ合う話を書いてもらいたいものです。
> ところが第2部ではアルスラーンはパルス国王ですし、パルス軍も一応再建されています。
アトロパテネで主力軍22万が壊滅し、その後の解放戦争や混乱の中で、多くの将兵の生命が失われたはずなのに、
新国王アルスラーンは何事も無かったかのように外征に明け暮れていますね。
パルス軍の反則的な強さより、こちらの方が不思議です。
戦乱で荒廃した国土の復興事業、壊滅した軍の再建などを進めるだけでも一大事業なのに、
アルスラーンは同時に大改革を断行し、外征までさかんに行っています。
いかにパルスが巨大な生産力を有する土地とは言え、富も人命も有限です。
相次ぐ戦乱で大陸公路の安全は失われて、大陸交易はしばらくの間は縮小するでしょうし、
戦火で破壊された市街が復興し、荒廃した田畑が再び実りを取り戻し、
新しい世代が育って殺された人々の穴を埋めるようになるまでには、長い時間がかかります。
実在の国家ならば、一世代はかかるぐらいの大事業です。
しかし、作中では凄まじい早さで復興が進み、
外征や改革を行うほどに国力が充実しています。
肥沃な大地と交易がもたらす莫大な富に加え、
22万の軍が壊滅し、国土を他国の軍に蹂躙されても、
数年間の善政で他国に遠征軍を送り込めるほどの絶大な回復力まであれば、
周辺諸国はパルスに対抗しようがありません。
無限の回復力を持つ相手に苦労したヤンが見たら、さぞうらやましがることでしょう。
問題点に「飛び抜けて富強で、無限の富と回復力を有するパルスの大地」も加えたいです。
> 問題点2 「勇者」たりえない主人公
>
> アルスラーンには国王としての得がたい資質がありますが、蛇王と直接対決する資格(物語的に)はないと思います。
> 蛇王と直接対決すべきは最強の戦士たるダリューンがふさわしいと思われます。
> この辺はうまくいえませんが、ファイアーエンブレムをプレイしての感想です。
> 主力として活躍したオグマやナバールではなくなんでマルス王子がおいしいとこを持っていくのかと憤慨しました。
アルスラーンは蛇王を打ち倒したルクナバードを唯一手にすることが出来る人物ですよね?
ルクナバードの霊力は作中で幾度も描写されています。
あれを持ってる限り、蛇王を倒す勇者になれるのはアルスラーンだけでしょう。
-
- board4 - No.6083
初投稿でございます
- 投稿者:Dr.Qwerty
- 2004年12月09日(木) 04時22分
管理人様の意見面白く読ませていただきました。私は彼の作品は銀英伝やマヴァールやゼピュロシアやその他初期の短編以外読んだことないのですが。質問です。
彼の政治評論IN小説云々のところ、実はあれはイメージを強調した醜悪なカリカチュアであって本人の思想と必ずしも一致しないのではありませんか?愚考への返答切に期待するしだいであります。
- 親記事No.6078スレッドの返信投稿
- board4 - No.6084
Re:アルスラーンの問題点
- 投稿者:P2
- 2004年12月09日(木) 04時23分
実務の出来そうな人材にグラーゼの名をあげるのを忘れていました。
しかし、彼の役割はギランの抑えなので、
国政を総括しなければならないルーシャンや、
策を立てなければならないナルサスのように、
軍の後方支援に専念するのは難しいでしょうね。
-
- board4 - No.6085
沖縄
- 投稿者:モーグリ
- 2004年12月09日(木) 14時17分
以前から不思議だったんですが、なぜ田中芳樹氏の社会批評には沖縄が登場しないんでしょうか?あれだけ反政府・反米社会批評をやれば当然沖縄の問題が登場してしかるべきなんですが。
沖縄には「明治政府による琉球処分」「沖縄戦」「米軍基地問題」など創竜伝の社会批評ネタにしやすい問題がそろっています。それに、普通の左翼はよく沖縄問題について触れるのに、田中氏は言及しません。
何故なんでしょうか?
- 親記事No.6078スレッドの返信投稿
- board4 - No.6086
一応反論も
- 投稿者:しき
- 2004年12月09日(木) 15時52分
そもそも、アルスラーンは王者ですから、勇者である必要性も
ないのでは?
剣で蛇王を倒すというのであれば、ダリューンにでも任せれば
良いでしょうけど、そうではないように思います。
もし、そうであるならルクナバードはヒルメスに継承されていた
はずですし。
かの御仁は、苛烈ではありますが王になれる器の人です。
ただやはり覇道の人で、それは蛇王との戦いに幕を降ろすにはふさわしくなかったのでしょう。
ファイアーエンブレムではなくて、宮城谷昌光先生の古代中国ものとか
読むと意見も変わると思いますよ。
それと、再建にこそ有能な人材が必要なのでは?
創業よりも守成の方が、遥かに難しいのですから。
- 親記事No.6078スレッドの返信投稿
- board4 - No.6088
Re:アルスラーンの問題点
- 投稿者:倉本
- 2004年12月10日(金) 01時07分
> 万能軍師ナルサスの策で、名将ダリューン、キシュワード、クバードらが巧みに軍を動かし、
> 一騎当千の勇者であるギーヴ、エラム、ファランギース、アルフリード、メルレイン、イスファーン、
> ザラーヴァント、トゥース、ジャスワント、ジムサらが単騎駆けや小部隊を率いて武勲をあげ、
> パルス軍実戦部隊は向かうところ敵無しです。
> 後方部門を見渡すと、実務のできそうな人材がルーシャンとナルサスぐらいしかおらず、
> しかも二人とも軍の後方支援に専念できる立場ではありません。
> 後方部門の責任者に名のある人物がいないのが気になりますが、
> パルス軍は敵中深く攻め入っても強さを失わない軍隊なのですから、
> 作中に名前が出てきていないだけで、天才的な実務家が後方からパルス軍を支えていると推測されます。
>
私はエラムが一騎当千の勇者というのに違和感があるんですが。
エラムは戦いには殆ど参加していないでしょう。
それで一騎当千の勇者というのは問題があるのでは。
後方支援の担当はルーシャンでしょう。
漢の宰相だった蕭何は国政と軍の後方支援の両方をきちんとやり遂げました。
ルーシャンに同じことが出来ないとは思いません。
専念しなくてもやり遂げた歴史上の前例があるのですから不可能ではないでしょう。
軍の後方支援は専念しなくてはやり遂げることは出来ないなんて誰が決めたんですか。
> それに引き換え、周辺諸国の国王は名君だの梟雄だの言われながら、ナルサスに手玉に取られる小策士ばかり。
> その配下の将軍は歴戦の名将だの勇将だのと形容される割には、一方的にパルス軍に武勲をプレゼントする役回り。
> あまりに弱すぎて、引き立て役にすらなっていません。
> 「アルスラーン戦記は名将が率い、名軍師が采配を振るう無敵軍団が、哀れな敵軍を蹂躙する物語なのではないか」
> と疑いたくなるほどです。
>
> マヴァール年代記ではそれなりに魅力的かつ強力な敵がいて、
> 味方の無敵ぶりも抑えられていたので、かなり楽しめたのですが、
> アルスラーンは敵と味方の力の差が大きすぎて、全然楽しめません。
> 文庫本のあとがきでは光武帝をモデルにアルスラーンを書いたと言っていますが、
> 光武帝の覇業のほうが山あり谷あり強敵あり敗北あり裏切りありケアレスミスありで、アルスラーンの百倍は面白いです。
>
> いいかげん、田中芳樹には「清く正しい主人公サイドが、弱くて俗物の敵を圧倒的な力でなぎ倒す話」を書くのはやめて、
> 銀英伝やマヴァールのような、強くて個性的なキャラクターが敵味方に分かれてせめぎ合う話を書いてもらいたいものです。
>
これは私も同感です。
あえて弁護するならアルスラーンが敗北を許されない状況にあるというのも考慮する必要があると思います。
アルスラーンの戦いは基本的に負けることが出来ない戦いばかりです。
それに加えて今では不敗の王者という名声が反乱の抑止力になってることも事実です。
ですから負けさせないのではなく負けさせられないという事ではないかと思います。
> アトロパテネで主力軍22万が壊滅し、その後の解放戦争や混乱の中で、多くの将兵の生命が失われたはずなのに、
> 新国王アルスラーンは何事も無かったかのように外征に明け暮れていますね。
> パルス軍の反則的な強さより、こちらの方が不思議です。
> 戦乱で荒廃した国土の復興事業、壊滅した軍の再建などを進めるだけでも一大事業なのに、
> アルスラーンは同時に大改革を断行し、外征までさかんに行っています。
>
> いかにパルスが巨大な生産力を有する土地とは言え、富も人命も有限です。
> 相次ぐ戦乱で大陸公路の安全は失われて、大陸交易はしばらくの間は縮小するでしょうし、
> 戦火で破壊された市街が復興し、荒廃した田畑が再び実りを取り戻し、
> 新しい世代が育って殺された人々の穴を埋めるようになるまでには、長い時間がかかります。
> 実在の国家ならば、一世代はかかるぐらいの大事業です。
> しかし、作中では凄まじい早さで復興が進み、
> 外征や改革を行うほどに国力が充実しています。
> 肥沃な大地と交易がもたらす莫大な富に加え、
> 22万の軍が壊滅し、国土を他国の軍に蹂躙されても、
> 数年間の善政で他国に遠征軍を送り込めるほどの絶大な回復力まであれば、
> 周辺諸国はパルスに対抗しようがありません。
> 無限の回復力を持つ相手に苦労したヤンが見たら、さぞうらやましがることでしょう。
>
> 問題点に「飛び抜けて富強で、無限の富と回復力を有するパルスの大地」も加えたいです。
>
ひょっとすると逆かもしれませんよ。
戦争が出来るだけの財政が回復してるのではなく財政面の問題を解決するために戦争してるのかもしれませんよ。
つまり戦利品や賠償金による収入を得るための戦争なのかもしれません。
戦争が必ずしも経済に悪影響を及ぼすというわけではなく好影響を与える場合もありますから。
それを期待しての戦争である可能性もあります。
- 親記事No.6078スレッドの返信投稿
- board4 - No.6089
Re:一応反論も
- 投稿者:倉本
- 2004年12月10日(金) 01時20分
> そもそも、アルスラーンは王者ですから、勇者である必要性も
> ないのでは?
>
> 剣で蛇王を倒すというのであれば、ダリューンにでも任せれば
> 良いでしょうけど、そうではないように思います。
> もし、そうであるならルクナバードはヒルメスに継承されていた
> はずですし。
> かの御仁は、苛烈ではありますが王になれる器の人です。
> ただやはり覇道の人で、それは蛇王との戦いに幕を降ろすにはふさわしくなかったのでしょう。
>
ルクナバードは蛇王を倒すためにアルスラーンの物になったのですかね。
あくまでもアルスラーンがパルスの王位を継ぐものとしての資格をカイ・ホスローの霊にと問うてカイ・ホスローの霊がそれを認めた結果としてルクナバードが渡されたのではないでしょうか。
だとすればルクナバードの継承権と蛇王打倒の資格とは無関係ということになります。
結果としてアルスラーンがルクナバードを受け継いだ時代に蛇王が復活してアルスラーンがルクナバードで蛇王を倒すということになるかもしれませんがそれはあくまでも結果論だと思います。
ルクナバードはアルスラーンのパルスの王位継承権の証としての存在が第一であると思います。
> ファイアーエンブレムではなくて、宮城谷昌光先生の古代中国ものとか
> 読むと意見も変わると思いますよ。
>
よく勘違いされていますがファイアーエンブレムではなくファイアーエムブレムです。
> それと、再建にこそ有能な人材が必要なのでは?
> 創業よりも守成の方が、遥かに難しいのですから。
問題は肝心のアルスラーン陣営に守成向きの人材が殆どいないという点にあるのだと思います。
- 親記事No.6078スレッドの返信投稿
- board4 - No.6090
Re:アルスラーンの問題点
- 投稿者:P2
- 2004年12月10日(金) 11時05分
> 私はエラムが一騎当千の勇者というのに違和感があるんですが。
> エラムは戦いには殆ど参加していないでしょう。
> それで一騎当千の勇者というのは問題があるのでは。
エラムは戦場での武勲はあまりありませんが、非戦場で敵を難なく打ち倒す場面が多く、
作品世界の一般的(やられ役)な騎士・兵士よりは、圧倒的に武勇に優れているようなので、
戦場に立てば一騎当千の勇者になるであろうと推測して書きました。
> 後方支援の担当はルーシャンでしょう。
> 漢の宰相だった蕭何は国政と軍の後方支援の両方をきちんとやり遂げました。
> ルーシャンに同じことが出来ないとは思いません。
> 専念しなくてもやり遂げた歴史上の前例があるのですから不可能ではないでしょう。
蕭何は特別に卓越した手腕を有した人物であると、史書に明記されています。
しかも能吏と言うだけに留まらず、極めて広い視野と高い識見を持った一代の傑物でした。
だからこそ、君主不在の中で国政が滞りなく行われるように総括しつつ、新しい制度を定め、
なおかつ大軍の後方支援をしっかり行うという、
「一つでも成し遂げれば十分に優秀な実務家と呼ばれるにふさわしい大仕事」を
一人でいくつも成し遂げられたのです。
しかし、ルーシャンは人望こそ厚いものの、卓越した手腕のある人物としては扱われていません。
ですから、ルーシャン≠蕭何と判断しました。
個人的には、ルーシャンはローエングラム朝発足時のマリーンドルフ伯と同じポジションであるように思っています。
> 軍の後方支援は専念しなくてはやり遂げることは出来ないなんて誰が決めたんですか。
パルス国には、内政問題が山積しています。国土の復興だけでなく、改革も進めていかなければなりません。
しかし、国王たるアルスラーンは征戦に明け暮れ、内政の責任者たるルーシャンは人望以外に際立った能力の無い人物です。
しかし、国土はめざましい復興を遂げ、パルス軍は敵中奥深く攻め入っても、補給に難渋することがありません。
数万規模の軍勢が長い距離を遠征しても補給に困らないというのは、
相当に後方部門がしっかりしている証拠です。
能吏と言うわけではないルーシャン一人の手腕では難しいだろうと考え、
後方部門に傑出した手腕を有する無名の軍政家が存在するのであろうと想像しました。
補足したら、内政面でもアルスラーンの構想を実現に移す実務家がいなければ、
パルスの目覚しい復興や、大改革の進行も困難であったろうと推測されます。
おそらくは作中に登場しないシルヴァーベルヒの如き能吏がいたのでしょう。
> これは私も同感です。
> あえて弁護するならアルスラーンが敗北を許されない状況にあるというのも考慮する必要があると思います。
> アルスラーンの戦いは基本的に負けることが出来ない戦いばかりです。
> それに加えて今では不敗の王者という名声が反乱の抑止力になってることも事実です。
> ですから負けさせないのではなく負けさせられないという事ではないかと思います。
ルシタニアもトゥラーンも負けることが許されない戦争に敗北し、国を傾ける結果になりました。
この二国に限らず、中世レベルの文明世界において、国家が数万単位の軍を動員するのは一大事業です。
多くの人員と富を費やさねばならず、負けてしまったら、国庫は傾き、国威も大きく損なわれます。
下手をすれば、国が傾くことにもなりかねません。
基本的に負けることが出来ない戦いをしているのは、どこの国の君主も同じです。
アルスラーンの敗北が、軍事色の強い新生パルス王国にとって致命傷になりかねないのは事実なので、
対外戦争で惨敗させると物語が成立しないのは確かですが、
敵側もまた負けられない戦いをしているのですから、少しは意地を見せて、
アルスラーンとナルサスを苦しめて欲しいと思うのです。
常勝であるのは一向に構わないのですが、いつも「軍を出して戦場に立てば勝ち決定」ではつまらなくて、見ていられないのです。
> ひょっとすると逆かもしれませんよ。
> 戦争が出来るだけの財政が回復してるのではなく財政面の問題を解決するために戦争してるのかもしれませんよ。
> つまり戦利品や賠償金による収入を得るための戦争なのかもしれません。
> 戦争が必ずしも経済に悪影響を及ぼすというわけではなく好影響を与える場合もありますから。
> それを期待しての戦争である可能性もあります。
この世界での戦争が、常に経済に悪影響を及ぼすものであるとは思いません。
現にルシタニアは宗教戦争に名を借りて、戦利品目当ての戦争を起こし、
マルヤムやパルスの富を奪って一時的に豊かになりました。
敗北することなく本国に帰還できていたら、ルシタニア経済は大いに潤ったことでしょう。
また、トゥラーンは国土の生産力が極めて低いため、戦利品目当ての外征で食っていました。
しかし、新生パルス王国の場合は基本的に、攻めてきた敵を撃退→ついでに敵主力を潰すために本土に攻め入るというパターンであり、
あくまで防衛戦争の延長と言う形で遠征を敢行しています。
戦利品&賠償金強奪戦争という性格は薄く、パルスの財政が戦争で潤った形跡も見られません。
ルシタニア占領時代からアルスラーン時代を通じて、パルスの豊かさは嫌と言うほど描写されており、
周辺諸国はその富を狙って戦争を仕掛けています。
パルスの財政が戦利品や賠償金目当てに戦争を仕掛けないといけないほど困窮している様子もないし、
あれだけの富を持っていたら、その必要も無いように思われます。
- 親記事No.6078スレッドの返信投稿
- board4 - No.6091
Re:アルスラーンの問題点
- 投稿者:蜃気楼
- 2004年12月10日(金) 14時22分
>一応はファイアーエムブレムでは一定以上の攻撃力があればマルスじゃなくてもラスボスにダメージを与えられます。
それはそれとして私は別に気になりませんけど。
主人公がおいしいところを持っていくのはお約束ですもの。
そうじゃなきゃ主人公の意味がないですもの。
ぶっちゃけうちのマルス王子は人間のクズだったんでめちゃくちゃ気になりました。
2回攻撃できる相手にしか攻撃せず、しかも1撃で殺せるようあらかじめHPを削らせておくというハイエナ王子でした。
私の責任?最高司令官を危険な前線に出すだけでもあれなのに、死ぬかもしれない戦闘をさせるだなんて正気の沙汰とは思えません。
そういったことを抜かしても剣士としては特筆すべき点のないアルスラーンと蛇王の戦いがクライマックスでは私はいまいち燃えません。
蛇王VSアルスラーンなら王者としての器を競った方が燃えますし、剣対剣の対決ならダリューンの方が適任です。
>もしもダリューンが蛇王を倒したら間違いなくアルスラーンとの戦いになります。
アルスラーンはダリュ-ンが蛇王打倒の功績を利用して国王を目指すんじゃないかと疑うでしょうし。
ダリューンは自分の高すぎる功績をアルスラーンがねたむのではないかと思うでしょう。
両者にその気がなくても周りが煽るでしょうし。
ダリューンには「蛇王打倒の功績」何ぞ有りません。
毛利新助に今川義元打倒の功績がありましたか?
織田信長が彼のことを警戒しましたか?
「蛇王打倒の功績」は蛇王の軍勢を破った人物が得るものであって蛇王を殺した人物が得るものではありません。
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- board4 - No.6092
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- 投稿者:Keiko
- 2004年12月10日(金) 14時48分
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