- 親記事No.5017スレッドの返信投稿
- board4 - No.5020
Re:田中芳樹は何者?
- 投稿者:A.Na
- 2003年12月26日(金) 18時11分
そういえば、創竜伝7巻で、『日本軍による中国人の死傷者が一千万人』だとか書いていました。
これは中国共産党の発表ですが、その後、二千百万人、三千五百万人と増加したことに対して
是非田中氏のコメントを聞きたいですね。
特に文庫版が出た時は江沢民主席が死傷者三千五百万人と言った後だったので、文庫版では
数を変更するのかと思ったのですが、変更しなかった理由も聞きたいです。
まぁ、実際の所は冒険風ライダーさんが考察シリーズで書いた通りだと思いますが。
(ちなみに、現在は死者「だけ」で三千五百万人だそうで。)
-
- board4 - No.5021
悔い改め
- 投稿者:傍観者
- 2003年12月27日(土) 07時57分
管理人様、レスありがとうございました。
どうもここは田中氏を「あいつは…だから」とか一方的に決定付けて罵倒したり、「私はこんなに田中芳樹が嫌いなんだ」というのを書き込んで自己アピールしたりするところなのか?と思えてきまして。
内容が薄っぺらに見えたりわざわざ二回目に本を投げつけたりする事にもちゃんと意味があるんですよね?きっとそうでしょうとも。
皆さん、管理人さんのようなちゃんとした意見を持って批判されてるんでしょうから。
- 親記事No.5021スレッドの返信投稿
- board4 - No.5022
Re:悔い改め
- 投稿者:坂田火魯志
- 2003年12月27日(土) 11時55分
> その本を投げ付けたのは僕でしょうがあの書き込みは確かに感情的な部分が多々ありました。僕は近鉄ファンであり西本さんを深く敬愛する者です。それだけに余計許せなかったのは確かです。
しかし実際の田中芳樹の姿勢はどうでしょう。我が国を貶める為にはどんなものでも引っ張り出しそして愚弄します。挙句の果てにスポーツまで持ち出す始末。オリンピックに様々な問題があり我が国のスポーツにも弱くなった部分があるのも事実です。しかしだからといって母国を背負い必死に汗を流し応援してくれる人達の為にプレイする彼等を馬鹿にする事どれだけ人間として下劣な行いであるか。田中芳樹にはそれが全くわかっていないのです。彼はスポーツを政治や商業と結びつけるのを嫌いそうですがこれはある程度は仕方のない部分もあります。今のオリンピック委員会や韓国、巨人の様な非道なものは論外ですが。ましてや自分の嫌いな国(しかし彼は何故あそこまでして自分の母国を貶めるのか。まさか絶対に火の粉がかかって来ないと確信しているからやっているのならば許せない事ですが)を貶める為に一生懸命汗を流す選手達まで蔑むのは極めて愚劣と言うべきです。それをあの人が応援していたという阪急の話を出して批判したのです。
あの狭く古い西宮や藤井寺で泥にまみれマスコミに相手にされずお客さんがいなくてもひたむきにプレイした監督と選手達。彼等のことを知っているからこそ許せないこともあります。だからこそ感情的にもなってしまいました。普段はここでの書き込みは出来るだけ感情を抑えて書いているのですが。しかしあれは僕の偽らざる本心です。そして田中芳樹に言いたい。
「西本さんの志を思い出せ。そして自分が貶めた選手達に謝れ」
と。
- 親記事No.5021スレッドの返信投稿
- board4 - No.5023
Re:悔い改め
- 投稿者:國臣
- 2003年12月27日(土) 16時55分
うーん、これはどうなんでしょうねえ。
田中氏が批判、というか揶揄しているのはオリンピックが「異様」に好きな日本人全体の雰囲気であり、別にオリンピック選手を蔑んでいるわけではないように思いますが。
それにオリンピックに出る選手たちが真摯に汗を流しているのはそれはその通りでしょうが、だからといって彼らに対する批判や揶揄が許されない、というのはいささか危険だと思いますよ。もちろん誹謗中傷であれば別ですが、田中氏が何かオリンピック選手に対して許しがたい個人攻撃でもしたのでしょうか?
-
- board4 - No.5024
田中キャラのコーエー風数値化
- 投稿者:ドミニオン
- 2003年12月27日(土) 20時29分
各能力値の説明
右にある指標については、いまだ議論中です。
【統率】組織を纏めあげ、強固にする力。また、そのために組織を改編し、造り上げる能力。
【武力】戦術・戦域級での戦闘指揮能力。
【知力】問題への正しい理解・判断能力。先見の明。戦略眼。意志力。
【政治】己の描いた方策を実現する能力。内政、外交、謀略の能力。
【魅力】利害抜きで人を引きつける力。人望。
まずは、例を出します。
ラインハルト・フォン・ローエングラム
【統率】95(なんだかんだでロイエンタールを除いて大した造反もないから。)
【武力】92(攻撃力はあまりないとおもう。なんだかんだで結局ヤンには勝てなかった)
【知力】80(前半はともかく、後半は無用な戦いを多数行ったりしているから。病気に原因を求めるにしても回廊の戦いなんてやんなくていいものの急先鋒だろう)
【政治】85(前政権が酷すぎるだけ。そんなに高得点は与えられないと思う)
【魅力】100(門閥貴族を除いて最高レベルの好印象を考慮した)
項目別トップ・ワースト候補 (銀英伝限定)
【統率】ルドルフ フレーゲル男爵
【武力】ビッテンフェルト リッテンハイム侯爵
【知力】ヤン フォーク准将
【政治】トリューニヒト ヤンORポプラン
【魅力】ラインハルト エルウィン・ヨ-ゼス
- 親記事No.5024スレッドの返信投稿
- board4 - No.5025
Re:田中キャラのコーエー風数値化
- 投稿者:ドミニオン
- 2003年12月27日(土) 20時33分
すみません、うっかり送信してしまいました。
某大掲示板のさる板にコーエー風数値化といものがあり、それに田中芳樹のキャラクターを当てはめて考えてみました。
項目はこんな感じです。
> 各能力値の説明
>
> 右にある指標については、いまだ議論中です。
>
> 【統率】組織を纏めあげ、強固にする力。また、そのために組織を改編し、造り上げる能力。
> 【武力】戦術・戦域級での戦闘指揮能力。
> 【知力】問題への正しい理解・判断能力。先見の明。戦略眼。意志力。
> 【政治】己の描いた方策を実現する能力。内政、外交、謀略の能力。
> 【魅力】利害抜きで人を引きつける力。人望。
>
> まずは、例を出します。
>
> ラインハルト・フォン・ローエングラム
> 【統率】95(なんだかんだでロイエンタールを除いて大した造反もないから。)
> 【武力】92(攻撃力はあまりないとおもう。なんだかんだで結局ヤンには勝てなかった)
> 【知力】80(前半はともかく、後半は無用な戦いを多数行ったりしているから。病気に原因を求めるにしても回廊の戦いなんてやんなくていいものの急先鋒だろう)
> 【政治】85(前政権が酷すぎるだけ。そんなに高得点は与えられないと思う)
> 【魅力】100(門閥貴族を除いて最高レベルの好印象を考慮した)
>
> 項目別トップ・ワースト候補 (銀英伝限定)
>
> 【統率】ルドルフ フレーゲル男爵
> 【武力】ビッテンフェルト リッテンハイム侯爵
> 【知力】ヤン フォーク准将
> 【政治】トリューニヒト ヤンORポプラン
> 【魅力】ラインハルト エルウィン・ヨ-ゼス
>
暇があったら、書き込んでください。
- 親記事No.3078スレッドの返信投稿
- board4 - No.5026
自由惑星同盟の政治システムについて
- 投稿者:河合政宏
- 2003年12月28日(日) 06時26分
①議院内閣制か大統領制か
●最高評議会と行政機関(国務委員会、財務委員会、国防委員会
人的資源委員会、情報交通委員会・・・)
●同盟議会
といった機関が作中見られます。ロイヤルサンフォードは作中
「調整型」の政治家で政争の中浮上してきた政治家と書かれて
いますし、後を受けたトリューニヒトも選挙を経ず暫定首班に
選ばれたようなので議院内閣制もしくはそれに近い体制だと
いえるのではないでしょうか。
②政党について
アニメの中で補欠選挙の様子が描かれています。
その中で出てくる政党は
●国民平和会議(トリアチ)
●反戦市民連合(ソーンダイク)
の一騎打ちになっています。とはいえ、現代でいえば緑の党みたいなシングルイシュー的な反戦市民連合が政権与党と互角(結果
として80%!!!の得票を得てジェシカが勝つ)の戦いをしているのは奇異に写ります。
ここで国民平和会議という代物がどういった存在かと考えてみると
ⅰ、大政翼賛会のような挙国一致体制を進める実質一党独裁を担っていた政党
ⅱ、インドの国民会議派、メキシコの制度的革命党、日本の自民党のように圧倒的優位にある広い民意を代表した政党
のどちらかだと思います。
とは言えシングルイシュー的な政党しかないとは考えられません。現代の民主主義は
右派=保守派=タカ派
左派=リベラル派=ハト派
といった軸の緩やかな2つの大きな山を中心に動いています。
遠い未来がどうなるかはわかりませんが、作家の意識は当然この
流れに拘束されますし、作中この考え方を否定する新機軸も
登場していません。
当然ほかにも政党はあって、トリアチVSジェシカは与野党の統一候補同士の対決であったと言えるでしょう。
②選挙制度と議会の定数について
アニメの補欠選挙の描写を見てみると少なくとも小選挙区がある
選挙制度ということは言えます。単純小選挙区か並立制なのかは
不明です。
自由惑星同盟の人口はおよそ130億人で日本のおよそ100倍。
同盟議会が衆議院と同規模と考えると議員一人当たりの人口は
約3000万人になります。
ここから考えると当選するには600万から1000万の得票が必要です。キャゼルヌがいう300万では当選には足りない計算にです。
ただ300万は固い票を持つ有力候補というのには間違い
ありませんが
作者が現代の議会の概念から解き放たれているとはいいがたい
内容なので同盟議会の定数は400から600と言った所ではないでしょうか。
-
- board4 - No.5027
銀英伝と罪刑法定主義
- 投稿者:イッチー
- 2003年12月29日(月) 14時56分
銀英伝で気になるのが、「作者は『法』というものをどう考えているのか」ということです。同盟の描写ではトリューニヒトをはじめ、為政者たちが「同盟憲章違反」と攻撃されているのに対して、ラインハルト陣営は法律を恣意的に解釈し、それが好意的に描写されています。たとえば、
1、地球教徒に関する尋問。いくら、不敬罪とは言え、前王朝と比較して、はるかに人道主義的かつ人権尊重であるべきローエングラム王朝がルドルフも真っ青の拷問(というかほとんど殺人)をおこなっていいのでしょうか。
2、ラインハルト暗殺未遂犯の処遇をラインハルトとケスラーで勝手に決めていますが、まずは裁判にかけるのが先決では。処罰は裁判所が決定すべきです。
3、ロイエンタールが新領土総督になった後、証拠がなくて処罰されなかった旧同盟の汚職分子を証拠なしに摘発していますが、これは旧共産主義国の粛清や紅衛兵によるリンチにつながる危険な考えかただと思います。
4、ハイネセンが大火に見舞われた後、帝国軍は原因は失火であったにもかかわらず、無実の憂国騎士団を犯人として摘発しました。これも、ゴールデンバウム王朝の社会秩序維持局とやっていることはほとんど変わりません。
ローエングラム王朝のやり口は、証拠なしに勝手に自分が気に入らない人間を拘束し、拷問にかけて自白させるというもので、とても法治国家のやりくちとは思えません。作者の田中氏はこのようなやり口を密かに肯定しているのでしょうか。
ちなみに、小野不由美の十二国記シリーズでは、主人公は古代中国風の絶対君主国の君主であるにもかかわらず、法律に関しては厳格な解釈がなされています。たとえば、ある国の国王である主人公がお忍びで町を歩いていると、土地の郷長(市長に相当)が病気の子どもを馬車でひき殺す場面を目撃します。さらに、その郷長が圧制を強いているということを聞いた主人公は郷長を罰しようと、身を寄せている孤児院の院長に相談します。すると、院長は「法律の裏づけなしに恣意的に人を罰するのは、悪を見逃すより悪いことだ」と諭します。
人情的には、明らかに悪い奴を証拠なしでやっつける銀英伝のほうが胸がすかっとするでしょうが、実際には為政者は十二国記のような考えを持つべきで、「終りよければ全て好し」的なローエングラム王朝はゴールデンバウム王朝的な強権的な存在に転化する紙一重的な存在だと思います。そして、それを肯定するなら、田中氏の政治に対する考えかたもかなりおかしいのではないかなあと思います。
ところで、ラインハルトが同盟を滅ぼしたとき、ラインハルトが同盟軍の将兵として参戦し、生活に困窮しているものがあれば、援助すると演説し、同盟幹部が「民主主義は一人の器量の前に敗れた」と嘆く場面がありますが、似た話を最近聞きました。
1964年、作家の堀田善衛がキューバを訪れた際、何年か前にカストロがどこかの砦を落としたことを記念する大会が開かれていて、そこには砦を守って戦死した(すなわち、カストロに敵対した)兵士の家族も招かれていて、カストロは「たとえ、かつては我々の敵であったとしても、勇敢に戦った人々の遺族は、尊敬され、援助されなければならない」と演説したと言う。当時、カストロ27歳。う~ん、誰かに似ているような・・・。
- 親記事No.1511スレッドの返信投稿
- board4 - No.5028
Re:不沈戦艦
- 投稿者:名無し草
- 2003年12月29日(月) 19時59分
どうも夜中ネットでフラフラ泳いでたら通りかかったものです
田中芳樹先生の作品も高校時代読んでました
板違いなのは分かるんですが佐藤大輔について語られていたので
どうしてもレスをつけたい衝動に駆られた青二才です
>「征途」はそこそこ面白かったと思いましたけど、どうも他はクドすぎるのであまり趣味じゃありません。「読んでいて疲れる」が正直な感想です。「レッドサンブラッククロス」も、人道云々別にしても、「戦争に至る日独の対立点」、ってのがあまり実感的じゃないので、「レッドサン」に限らず日独戦ものは「嘘がうまくない」と思ってしまうので、あんまり関心ないですね。ヒトラーはヨーロッパロシアを欲しがっていただけ。仮に戦争に勝っても、アジアまで来るか、って言うとかなり疑問だと思いますので。逆に日本はヨーロッパの戦いに介入するつもりも国力もありませんでしたし。対立点があるとは思えないので。
RSBCの世界における日独の対立点は日本が英国保護領の
中東からの石油に依存しているという経済的要求からくるもの
では駄目ですかね
日本は米国の4割もの国力をつけてしまったと言うこと
ですから石油消費量は莫大な量に跳ね上がってます
(作中でも説明されていたような)
これだけでも、十分日独の対立要因になると思うのですが
それと、ドイツはアジアに対しては殆ど手をだしていません
アジアに魅力が無いのもそうですが
作中における第三次大戦の原因はそもそも対米貿易赤字が
と対米負債の増加が原因で借金をチャラにするために
米国に戦争吹っかけた
のが原因でカナダを経由したため否応無しに英米を戦争に
巻き込まざるをえなかったという作品背景があるんですが
(作者もあとがきか何かでインド亜大陸は地形的に補給の制約
があって戦えないとか書いてたと思います)
- 親記事No.5027スレッドの返信投稿
- board4 - No.5029
Re:銀英伝と罪刑法定主義
- 投稿者:SAI
- 2003年12月30日(火) 05時38分
法的論理という点では全然だめです。ラインハルトの
やったことはすべて違反です。が、あの時点でラインハルト
および、普通の人間がどう考えるかというのあります。
あの時点でラインハルトは自分のしたことは正しいと
思ってます。そして他の人間もラインハルトのした事は
正しいと思ってます。だとすれば何も問題は無いんです。
誰も問題にしませんから。
法的論理の世界は純粋かつ単純な理想化された世界ですが、
我々はそういう世界に住んでない。
さらにいえばあの時点ではラインハルトが法律なんです。
形式的にはどうであれ、実質的にはそう。
どんな国家であれ、政治体制であれ、初期はそんなもの
です。
- 親記事No.5027スレッドの返信投稿
- board4 - No.5031
Re:銀英伝と罪刑法定主義
- 投稿者:isao
- 2003年12月30日(火) 13時12分
> 法的論理という点では全然だめです。ラインハルトの
> やったことはすべて違反です。が、あの時点でラインハルト
> および、普通の人間がどう考えるかというのあります。
>
> あの時点でラインハルトは自分のしたことは正しいと
> 思ってます。そして他の人間もラインハルトのした事は
> 正しいと思ってます。だとすれば何も問題は無いんです。
> 誰も問題にしませんから。
これは同感なんですが、
法律とか規則とか組織とか形式とか言うような物に縛られて
なかなか良くならないどころか腐敗していく自由惑星同盟との対比として、
わざとあんな風に書いているような気がします。
- 親記事No.5027スレッドの返信投稿
- board4 - No.5033
Re:銀英伝と罪刑法定主義
- 投稿者:イッチー
- 2003年12月30日(火) 15時11分
SAIさま、isaoさま
> あの時点でラインハルトは自分のしたことは正しいと
> 思ってます。そして他の人間もラインハルトのした事は
> 正しいと思ってます。だとすれば何も問題は無いんです。
> 誰も問題にしませんから。
こういう考えかたは危険なんじゃないでしょうか。かつて、ソ連でソルジェニーツィンが弾圧されたとき、向坂逸郎というマルクス主義者は「共産党とソ連人民が歴史的発展法則に基づいて前進しているとき、一人ソルジェニーツィンのみが歴史の流れを逆戻りさせようとしている。だから弾圧されるのは致し方ない」と言いました。これに通じる考えかたのような気がします。
>
> 法的論理の世界は純粋かつ単純な理想化された世界ですが、
> 我々はそういう世界に住んでない。
理想を出来るだけ実現させようとするのが、政治では?
>
> さらにいえばあの時点ではラインハルトが法律なんです。
> 形式的にはどうであれ、実質的にはそう。
> どんな国家であれ、政治体制であれ、初期はそんなもの
> です。
>
>
同じ理屈で、かつて日本のマルクス主義者はスターリンの粛清を肯定しました。
法律とか規則とか組織とか形式とか言うような物に縛られて
なかなか良くならないどころか腐敗していく自由惑星同盟との対比として、
わざとあんな風に書いているような気がします。
なるほど。しかし、それならばそのような形式的なものに囚われて身動きがとれないヤンもまた批判的に描写されるべきだったと思います。
- 親記事No.5027スレッドの返信投稿
- board4 - No.5034
Re:銀英伝と罪刑法定主義
- 投稿者:SAI
- 2003年12月30日(火) 16時19分
>こういう考えかたは危険なんじゃないでしょうか
危険かもしれませんが、そういう考えかたをするから
ラインハルトは銀河を統一できたんです。禍福はあざなえる
縄のごとし、です。メリットの裏には必ずデメリットが
くっついてる。いいとこどりはできないんです。
> 理想を出来るだけ実現させようとするのが、政治では?
実現不可能な理想というのもこの世にはあるのです。
例外のない規則はない。法理論の上からはあってはならない
ことですが、そのあってはならないことが現実にはある。
> 同じ理屈で、かつて日本のマルクス主義者はスターリンの粛清を肯定しました。
本当にだれもあれを正しいとおもわないなら、スターリンは
存在できません。ロシアにおいてスターリンのような
皇帝(あえてそう呼びます)はスターリンが最初でもないし、
そして最後でもない。ロシア人は心のどこかであれを正しい
と思ってます。異民族は理解できませんが。
- 親記事No.5027スレッドの返信投稿
- board4 - No.5035
Re:銀英伝と罪刑法定主義
- 投稿者:イッチー
- 2003年12月30日(火) 16時35分
>
> >こういう考えかたは危険なんじゃないでしょうか
> 危険かもしれませんが、そういう考えかたをするから
> ラインハルトは銀河を統一できたんです。禍福はあざなえる
> 縄のごとし、です。メリットの裏には必ずデメリットが
> くっついてる。いいとこどりはできないんです。
この点は同意します。ラインハルト死後、ローエングラム王朝は早急に法治主義への転換をはからないと恐ろしいことになるような気がします。
>
> > 理想を出来るだけ実現させようとするのが、政治では?
> 実現不可能な理想というのもこの世にはあるのです。
> 例外のない規則はない。法理論の上からはあってはならない
> ことですが、そのあってはならないことが現実にはある。
>
不可能でも、できるだけ、法治の原則にのっとるのが、為政者だと思いますが・・・。
> > 同じ理屈で、かつて日本のマルクス主義者はスターリンの粛清を肯定しました。
> 本当にだれもあれを正しいとおもわないなら、スターリンは
> 存在できません。ロシアにおいてスターリンのような
> 皇帝(あえてそう呼びます)はスターリンが最初でもないし、
> そして最後でもない。ロシア人は心のどこかであれを正しい
> と思ってます。異民族は理解できませんが。
>
>
その理屈で言うならば、ルドルフだって、それを正しいと判断したものがいたから、存在し得たわけで、ルドルフは悪くて、ラインハルトとは良いという銀英伝の描写はダブルスタンダードではないでしょうか?(ちなみに、かつての日本のマルクス主義者も自民党は悪くてスターリンは正しいというダブルスタンダードでしたが)
- 親記事No.5027スレッドの返信投稿
- board4 - No.5036
Re:銀英伝と罪刑法定主義
- 投稿者:SAI
- 2003年12月30日(火) 17時25分
> 不可能でも、できるだけ、法治の原則にのっとるのが、為政者だと思いますが・・・。
法律のために人間があるのではなく、人間のために
法律があるのです。法治の原則もよりよく統治する
ためにあります。法治の原則どおりでおさまる状況なら
それでいいでしょうが、そうでないなら無視すべき
だとおもいます。
>
> その理屈で言うならば、ルドルフだって、それを正しいと判断したものがいたから、存在し得たわけで、ルドルフは悪くて、ラインハルトとは良いという銀英伝の描写はダブルスタンダードではないでしょうか?(ちなみに、かつての日本のマルクス主義者も自民党は悪くてスターリンは正しいというダブルスタンダードでしたが)
ダブルスタンダードだと思います。人間とは矛盾の塊で
同じ事をやってるにもかかわらず、前の時代を暗黒時代
といいたがる悪い癖がありますから。
- 親記事No.1511スレッドの返信投稿
- board4 - No.5037
Re:不沈戦艦
- 投稿者:不沈戦艦
- 2003年12月30日(火) 17時55分
> どうも夜中ネットでフラフラ泳いでたら通りかかったものです
> 田中芳樹先生の作品も高校時代読んでました
> 板違いなのは分かるんですが佐藤大輔について語られていたので
> どうしてもレスをつけたい衝動に駆られた青二才です
>
> >「征途」はそこそこ面白かったと思いましたけど、どうも他はクドすぎるのであまり趣味じゃありません。「読んでいて疲れる」が正直な感想です。「レッドサンブラッククロス」も、人道云々別にしても、「戦争に至る日独の対立点」、ってのがあまり実感的じゃないので、「レッドサン」に限らず日独戦ものは「嘘がうまくない」と思ってしまうので、あんまり関心ないですね。ヒトラーはヨーロッパロシアを欲しがっていただけ。仮に戦争に勝っても、アジアまで来るか、って言うとかなり疑問だと思いますので。逆に日本はヨーロッパの戦いに介入するつもりも国力もありませんでしたし。対立点があるとは思えないので。
>
> RSBCの世界における日独の対立点は日本が英国保護領の
> 中東からの石油に依存しているという経済的要求からくるもの
> では駄目ですかね
> 日本は米国の4割もの国力をつけてしまったと言うこと
> ですから石油消費量は莫大な量に跳ね上がってます
> (作中でも説明されていたような)
> これだけでも、十分日独の対立要因になると思うのですが
>
> それと、ドイツはアジアに対しては殆ど手をだしていません
> アジアに魅力が無いのもそうですが
> 作中における第三次大戦の原因はそもそも対米貿易赤字が
> と対米負債の増加が原因で借金をチャラにするために
> 米国に戦争吹っかけた
> のが原因でカナダを経由したため否応無しに英米を戦争に
> 巻き込まざるをえなかったという作品背景があるんですが
> (作者もあとがきか何かでインド亜大陸は地形的に補給の制約
> があって戦えないとか書いてたと思います)
唐突に古い話が掘り返されてたので、少々驚きました。
ちょっと、誤解しないで頂きたいんですが、私が、「『レッドサン』に限らず日独戦ものは『嘘がうまくない』と思ってしまうので」というのは、書いてある通り「レッドサン」に限った話じゃないんですよ。「レッドサン」は代表例として出しているだけで、「日独戦ものの架空戦記全体」について、「嘘が上手くない」と思っている訳だし、それにそれは私の個人的な考え方であって、このHPの公式見解ではないし、それと違う感想を持たれるのは、個人の自由でしょう。
それだけの話なんですけど。
- 親記事No.5027スレッドの返信投稿
- board4 - No.5038
Re:銀英伝と罪刑法定主義
- 投稿者:isao
- 2003年12月30日(火) 18時33分
> なるほど。しかし、それならばそのような形式的なものに囚われて身動きがとれないヤンもまた批判的に描写されるべきだったと思います。
『べき』とは思えません。
『ヤン個人』を批判的に描写しようがどうしようがどっちでもいいです。
どっちであろうと、ドラスティックに変革する『銀河帝国』に対比した、腐敗していく『自由惑星同盟』は描写できますよ。
- 親記事No.5007スレッドの返信投稿
- board4 - No.5039
Re:始めまして・銀英伝の銀河の大きさ
- 投稿者:新参者
- 2003年12月30日(火) 21時08分
はじめまして。
私も理系人間ですので、銀英伝の科学的な舞台設定には初っ端で疑問を持ちましたね。
でも、この作品の本流は人間ドラマだろうと思って、気にしないことにして読んでましたが(笑)
> あと、銀河の恒星の数も間違っているような気がしますね。
> 最盛期でも人類の総人口は3000億らしいですが、恒星の数も3000億くらい。
> 太陽系ごとに1人?
> つまり、水星の人口+金星の人口+地球の人口+火星の人口+木星の人口+土星の人口+天王星の人口+海王星の人口+冥王星の人口=1人
> すさまじい過疎でしょ?
実はそれほど変な数字ではないと思いますよ。
第一の理由は、居住可能な恒星系の存在は非常に稀であるからです。
ハイネセン隊も居住可能な惑星を見つけるのに数十年を要しているわけですから。
現実世界でも、太陽系のように「安定した恒星・適度な距離で安定起動を描く惑星の組み合わせ」は、非常に珍しいとされてますしね。
そして第二の理由は、科学技術の発達により、特定の惑星への人口集中が起こっているためです。
科学技術の発達で、資源惑星などの作業場に人がいる必要がなくなり、大部分の人が情報・仕事・娯楽を求めて都市惑星に住んでいるのでしょう。
そのため、ガンダルヴァ恒星系のように放置される恒星系もでると。
イゼルローンは別格でしょ。あれは軍事目的の天体だし。
というわけで、私の見解では、人口3000億人・恒星系3000個というのは、あながち的外れな数字ではないと思いますよ。
ふと思ったのは、、、この時代の人口密度って「1人/恒星系」って単位になるのかな。。。と(笑)
> あっ、言い忘れていましたが、三次元移動できない宇宙だの、艦載機が無人化されないことだの、作品の都合だけで繋がったり切れたりする通信だの、現在のアメリカ軍のものより退化している補給体制だのにも納得していませんが。
いまだに私には、戦闘での艦載機の意義がわかりません(笑)
無論、キャラを立てるための艦載機の存在意義は十分にあると思いますけどね。
- 親記事No.5017スレッドの返信投稿
- board4 - No.5040
きは確かか…
- 投稿者:ジャン
- 2003年12月31日(水) 01時36分
> トマト
> それと左翼と右翼の違いって?
> 確か・・・。イギリスの議会の右と左に分かれていることから来ているとか・・・・ぜんぜん違ってたら恥ずかしいけれど。
> 何がどうなっているのとかそこんとこをきちんと説明してもらえませんか?
> そうしないとわかりにくいです
> どうですか?
> お願いします。
笑えない冗談ですね。本当に恥ずかしすぎます。
まさに日本の近代史教育空白教育の典型的申し子ですな(笑)。見事なまでの(笑)。
いや、マジお願いされても困ります。それではいくらなんでもお話になりません…。
つーか、そんなことしたらこの掲示板の趣旨と完璧に離れた脱線になってします(笑)。
厳しい言い方ですがね、さすがに下の質問する以前にお話にならなさすぎです。
> 歴史小説家として破綻しているというのはどこらへんなんでしょうか?
そりゃーわからんはずです。先のような質問するんですから、わからなくて当然です。低知識過ぎて話になりません。レス付ける場合は自分が答えられる知識を持つ範囲か少しは考えて下さい。低レベ過ぎて萎え萎えです。
つーか、気は確かですかね?私が質問スレ立てたんですよ?答えを書けとまでは言わないが、寸分も自分の意見も書かないで、教えて君ですか?お馬鹿丸出しですが?
> A.Na
> そういえば、創竜伝7巻で、『日本軍による中国人の死傷者が一千万人』だとか書いていました。
> これは中国共産党の発表ですが、その後、二千百万人、三千五百万人と増加したことに対して
> 是非田中氏のコメントを聞きたいですね。
まったくです(笑)。しかし、創竜伝は空想小説であり、お話は架空だそうで(笑)。空想であり、架空だから何かいてもいいんです。あくまで、空想小説創竜伝の中でのお話です。この手の話題は、現実を省みないどんな酷い事を書いても現代日本では加筆にはなりません(笑)。
> (ちなみに、現在は死者「だけ」で三千五百万人だそうで。)
まあ、そんなに殺せたら物の見事に支那ゴキブリほいほいにかかった関東軍でも負ける事は無かったでしょう。
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- board4 - No.5041
Re:銀英伝と罪刑法定主義
- 投稿者:イッチー
- 2003年12月31日(水) 04時33分
> 法律のために人間があるのではなく、人間のために
> 法律があるのです。法治の原則もよりよく統治する
> ためにあります。法治の原則どおりでおさまる状況なら
> それでいいでしょうが、そうでないなら無視すべき
> だとおもいます。
> >
現行の法が合わないなら、より良く法を変えていくのが、為政者というものではないですか?法が合わないなら無視すればよいと言うのでは、無秩序になってしまいます。もちろん、私も秦の始皇帝のようながちがちの法治主義を理想としているわけではありませんが、個人の器量で何でも采配出来るほど、社会は単純ではないと思います。ただ、人治か法治かというのは、見解の相違で、かみあいようがありませんね。
> ダブルスタンダードだと思います。人間とは矛盾の塊で
> 同じ事をやってるにもかかわらず、前の時代を暗黒時代
> といいたがる悪い癖がありますから。
>
>
私はラインハルトを名君とも思えませんし、ローエングラム王朝を理想の政治体制とも思えません。単に前王朝が酷すぎただけで、それも自らの正当性を宣伝するために、前の王朝を極端に悪く宣伝していたのではないか、と私があの世界の歴史家なら思いますね。そういう風に突き放して読めば、作品のダブルスタンダードも我慢が出来ますね。
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- board4 - No.5042
Re:銀英伝と罪刑法定主義
- 投稿者:イッチー
- 2003年12月31日(水) 04時34分
> 『べき』とは思えません。
> 『ヤン個人』を批判的に描写しようがどうしようがどっちでもいいです。
> どっちであろうと、ドラスティックに変革する『銀河帝国』に対比した、腐敗していく『自由惑星同盟』は描写できますよ。
>
しかし、同盟政府と同じ轍を踏んで建前の法や原則に囚われた行動をしたから、ヤンはこの掲示板で叩かれているのだと思います。
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- board4 - No.5043
Re:銀英伝と罪刑法定主義
- 投稿者:isao
- 2003年12月31日(水) 05時02分
> しかし、同盟政府と同じ轍を踏んで建前の法や原則に囚われた行動をしたから、ヤンはこの掲示板で叩かれているのだと思います。
それはヤンを批判する理由であって、腐敗していく自由惑星同盟の描写ができない理由ではありません。